JP2001026175A - 段ボールの印刷方法及び梱包用段ボール - Google Patents

段ボールの印刷方法及び梱包用段ボール

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JP2001026175A
JP2001026175A JP11200948A JP20094899A JP2001026175A JP 2001026175 A JP2001026175 A JP 2001026175A JP 11200948 A JP11200948 A JP 11200948A JP 20094899 A JP20094899 A JP 20094899A JP 2001026175 A JP2001026175 A JP 2001026175A
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Yuichi Aoki
祐一 青木
Kyoko Igarashi
恭子 五十嵐
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷コストを削減可能にし、色表現を豊富に
して品質向上を図ることができる段ボールの印刷方法及
び梱包用段ボールを提供する。 【解決手段】 段ボールに文字や記号等の情報3を印刷
する場合、連続調であるベタ印刷部3aに用いたインク
と同じ色を使用し、かつ該ベタ印刷部3aのインクの色
と違う色に視覚的に認知される1以上の網点印刷部3b
を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールの印刷方
法及びそれを適用して印刷した電子機器等の梱包用段ボ
ールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器等の梱包材には軽量で安価な段
ボール箱が用いられている。この段ボール箱には、例え
ば、製造元や内容物を表示するため文字や記号等の各種
の情報が印刷されている。印刷方式は、通常、鮮明で強
い印象を得やすい凸版印刷によることが多く、原稿から
製版を作製し、印刷数・段ボールの大きさ等に応じ適切
な印刷機が選定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】梱包用段ボールの印刷
では、他の印刷物と同様によりカラフルな色合いが要求
されると同時に、コスト低減も重要課題となっている。
ところで、カラフルな色合いにするにはそれだけ重ねる
色を増やさなくてはならず、その結果、使用する色数に
比例して印刷時間やコストが増大することになる。ま
た、従来は、例えば、1色印刷の場合、選択されるイン
クの色として、段ボール自体の地色を覆い被せられるか
どうかの観点から専ら検討されており、重ね合わせたイ
ンクの色と地色だけが目に見える色であった。これは2
以上の色の印刷でも同様である。つまり、従来の表現方
法としては、カラフルな色合いはインクの色を増やすし
かなく、現状の設備及びコストを維持して表現を豊かに
することはできなかった。
【0004】本発明は上記した問題に鑑みなされたもの
である。その目的は、印刷コストを削減可能にし、色表
現を豊富にして品質向上を図ることができる段ボールの
印刷方法及び梱包用段ボールを提供することにある。更
に他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかに
して行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の印刷方法は、段ボールに文字や記号等の情報を
印刷する場合、連続調であるベタ印刷部に用いたインク
と同じ色を使用し、かつ該ベタ印刷部のインクの色と違
う色に視覚的に認知される1以上の網点印刷部を形成す
る構成である。また、本発明は、印刷後の段ボールとし
て、梱包用段ボールに印刷された文字や記号等の情報
が、連続調であるベタ印刷部に用いたインクと同じ色を
使用し、かつ該ベタ印刷部のインクの色と違う色に視覚
的に認知される1以上の網点印刷部を有しているもので
ある。
【0006】以上の本発明は、段ボールの被印刷部に対
し連続調であるベタ印刷部のインクの色と同じものを網
点にして重ねることにより、その網点態様によって、当
該網点の色と被印刷部の地色とが人間の視覚に錯覚を引
き起こし、その重ねられたインキの色及び地色でもない
他の色として視覚的に認知されることを知見し、それを
基に完成されたものである。すなわち、本発明は、例え
ば、段ボールに1色刷り印刷を行った場合、インクの色
が1色にかかわらず、段ボールそのものの地色とインク
の色以外にもう一つ他の色を表現可能にする結果、現状
の設備及びコストを維持しよりカラフルな文字や記号等
を簡単かつ容易に表現することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態として
示す図面を参照しつつ更に説明する。この形態例は、本
発明の好適な具体例であり技術的に好ましい種々の限定
が付されているが、本発明の技術的範囲を制約するもの
ではない。図1(a),(b)は本発明方法を適用して
梱包用段ボールの被印刷部に印刷した2例を示す図、図
2(a),(b)は梱包用段ボール箱と印刷構成を説明
するための参考図、図3(a),(b)は本発明方法を
一般化した原理図、図4,5は本発明に好適な網点面積
比率例を説明するための参考図である。
【0008】(被印刷物)本発明は、被印刷物が段ボー
ル、特に梱包用の段ボールを対象として開発されたもの
であり、最終的には図2(a)に示される如く陰極線管
表示装置等の電子機器を収容し梱包する段ボール箱1と
して利用される。勿論、被印刷物としては梱包ないしは
包装材として使用される段ボールであればよい。この段
ボールは、例えば、波形等の中芯の両面にライナーを接
着した構成であり、比較的厚く、表面の地色が茶色を呈
している。
【0009】(印刷)以上の段ボール箱1は、通常、裁
断工程において、段ボールの原材料を箱の容積や大きさ
に応じた展開形状に裁断した後、図2(b)に示す如く
印刷工程に移送され、その展開形状(以下、この箱展開
形状を符号10で示す)の状態で様々な文字や記号等の
情報が印刷されることになる。この形態では、組立状態
で段ボール箱1の一側面2の被印刷部Aに対し図1
(a)や図1(b)の模様化した文字ないしは記号の情
報3を印刷した例であり、その情報3の表現方法に後述
する工夫がなされている。
【0010】なお、印刷方式は、版の凸部にインキをつ
けて印刷する凸版方式で行ったが、これ以外であっても
差し支えない。また、この印刷では、図2(b)に示す
如く版4がフレキシブルな樹脂板やゴム板のフレキソ印
刷を適用したもので、版製作及びコスト的に有利になる
ようにしている。製版手順自体の基本は従来と同じ。す
なわち、製版は、文字ないしは記号等の情報3を厚紙に
貼り合わせる版下作成工程、版下からネガフィルムを作
るフィルム作成工程、樹脂板等にネガフィルムを当てて
露光する露光工程、露光終了後に洗浄液にて洗い流す洗
浄工程、もう一度露光し、乾燥させる後露光工程を経
る。製作された版4は、図2(b)に示す如く円圧式の
凸版印刷機における回転ドラム5にセットされ、版盤上
に配置された箱展開形状10が矢印Yから通されること
により被印刷部Aに情報3を印刷することになる。これ
は縦通しの例であるが、箱展開形状1が版4に対し横方
向つまり横通しされることもある。
【0011】(情報表現方法)図1(a)と(b)は以
上の要領にて被印刷部Aに印刷された2例の情報3を模
式的に示している。但し、この図では白黒であるため、
色に関しては以下の説明を優先するものとする。
【0012】図1(a)と(b)の被印刷部Aに印刷さ
れた情報3は、被印刷部Aの地色7は茶色である点、何
れも同じ青色のインクで印刷された5文字からなる点、
左から2番目の文字を除く4文字が連続調であるベタ印
刷部3aであると共に、左から2番目の文字が所定の網
点で構成した網点印刷部3bとなっている点、で同じく
している。図1(a)と(b)で異なる点は、図1
(a)では1色印刷であるのに対し、図1(b)では5
文字の情報3を印刷した後、その情報3を浮かび上げる
ため黒色のインキでバック6を印刷、つまり2色印刷し
たことである。したがって、情報3自体の表現は同じこ
とから、図1(a)の例で説明する。
【0013】図1(a)の被印刷部Aを目視した場合
は、段ボール自体の茶の地色7と、左から2番目の文字
を除く(4文字構成の)ベタ印刷部3aの青色と、左か
ら2番目の文字を形成している網点印刷部3bの緑色
(又は緑系の色)との3色として認知される。換言する
と、この形態例において、網点印刷部3bは、ベタ印刷
部3aと同じ青色のインクが用いられているのにかかわ
らず、網点の色(青色のインク)と地色7とが人間の視
覚に錯覚を引き起こし、地色7とインクの青色以外の緑
色(又は緑系の色)となって目視されている。したがっ
て、この表現構成では、1色印刷の場合でも、ベタ印刷
部3aと網点印刷部3bとが異なる色に認知されること
から、現状の設備及びコストを維持しつつよりカラフル
な文字や記号等を表現可能にするものである。
【0014】図3は以上の表現構成を一般化した本発明
の原理図であり、図3(a)は印刷された態様を模式的
に、図3(b)は印刷された情報と被印刷部との関係を
模式的に示している。すなわち、この原理図は、上記し
た要領にて被印刷部Aに対し1色印刷により枠状のベタ
印刷部3aと、ベタ印刷部3aの枠内に施された網点構
成の網点印刷部3bとを表現する場合、当該網点の色と
被印刷部Aの地色とが人間の視覚に錯覚を引き起こし
て、その重ねられたインキの色及び地色7でもない他の
色として視覚的に認知されるための、網点印刷部3bの
網点態様を検討し評価したときのものである。
【0015】この検討では、網点印刷部3bの網点態様
を様々な条件設定で表現して、人間の視覚を錯覚する上
での最適な網点態様を見いだすようにした。なお、印刷
スクリーンにおいては、網点に関係して、例えば、スク
リーンの選択に際して使用されるスクリーン線数があ
り、1インチの間にある黒線の数で表し(例えば、10
0線のスクリーンなら1インチに100本の黒線がある
ことになり、網点の数では100×100=10000
個となる)、通常、ざら紙では60〜80線、中・上質
紙では80線以上と言われている。また、図4及び図5
に例示した単位面積あたりの網点面積比率も使用されて
いる。図4は15線のスクリーンの場合の各網点面積比
率(%)での、図5は30線のスクリーンの場合の各網
点面積比率(%)での網点図である。
【0016】このような網点に関する特定に基づいて、
印刷試作品を作成して、評価したところ、本発明の印刷
方法を適用して情報3のカラフル化を図る場合に次の網
点構成が最も好ましい結果となった。すなわち、本発明
の網点印刷部3bは、スクリーン線数が10〜30線、
より好ましくは15〜25線に選定すると、視覚的によ
り錯覚され易くなることである。最適な網点構成を別の
観点から特定すると、網点印刷部3bが網点面積比率1
0〜80%、より好ましくは15〜65%に選定するこ
とである。これらは、評価する人の個人差、また、地色
7の色とインクの色との相対的な関係等もくみした値で
ある。
【0017】なお、以上の実施の形態では、本発明の印
刷方法を梱包用段ボールに適用した例で説明したが、段
ボールであればこれ以外のものでも同様に適用可能なも
のである。情報3としては文字や記号に限らず図柄等で
あってもよい。被梱包物の電子機器は家電、工業製品、
自動車やその他の産業機器を広く意味である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、段
ボールの印刷方法にあっては、例えば、段ボールに1色
刷り印刷を行った場合、インクの色が1色にかかわら
ず、段ボールそのものの地色とインクの色以外にもう一
つ他の色を表現できる結果、印刷コストを上げることな
く、従来よりも色表現を豊富にしてカラフル化を容易に
達成できる。また、本発明の梱包用段ボールは、前記し
た印刷方法を適用したもので、従来コストを維持しなが
ら、印刷された文字や記号等の情報がより有効に機能な
いしは活用される結果、商品価値が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法にて被印刷部に印刷した2例を示
す図である。
【図2】 梱包用段ボールと印刷構成を説明するための
参考図である。
【図3】 本発明の印刷方法を一般化した原理図であ
る。
【図4】 本発明原理を説明するための網点面積比率例
の参考図である。
【図5】 本発明原理を説明するための網点面積比率例
の参考図である。
【符号の説明】
1はボール箱(Aはその被印刷部)、3は印刷された情
報、3aはベタ印刷部、3bは網点印刷部、7は被印刷
部の地色。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールに文字や記号等の情報を印刷す
    る場合、連続調であるベタ印刷部に用いたインクと同じ
    色を使用し、かつ該ベタ印刷部のインクの色と違う色に
    視覚的に認知される1以上の網点印刷部を形成する、こ
    とを特徴とする段ボールの印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記網点印刷部が、網点面積比率10〜
    80%からなる請求項1に記載の段ボールの印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記網点印刷部のスクリーン線数を10
    〜30線に選定するする請求項1に記載の段ボールの印
    刷方法。
  4. 【請求項4】 梱包用段ボールに印刷された文字や記号
    等の情報が、連続調であるベタ印刷部に用いたインクと
    同じ色を使用し、かつ該ベタ印刷部のインクの色と違う
    色に視覚的に認知される1以上の網点印刷部を有してい
    る、ことを特徴とする電子機器等の梱包用段ボール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013521159A (ja) * 2010-03-01 2013-06-10 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド モアレ拡大素子
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