JP2004299779A

JP2004299779A - 強化段ボールケース

Info

Publication number: JP2004299779A
Application number: JP2003127537A
Authority: JP
Inventors: Takashi Ikeda; 隆池田
Original assignee: YOSHIDA DANBOORU KK
Current assignee: YOSHIDA DANBOORU KK
Priority date: 2003-03-28
Filing date: 2003-03-28
Publication date: 2004-10-28

Abstract

【課題】段ボールケースの補強を図るものであって、合成樹脂系の透明インキを縦・横の罫線上に印刷することによって、成形される段ボールケースの補強が可能となった。
【解決手段】縦・横の罫線上に透明の補強インキを印刷するに当っては、商品名や会社名等を色インキで印刷する多色刷りの際に更に一色増刷りすると同様に透明の補強インキを印刷することにより、一工程で印刷が可能で、しかもケースの圧縮強度が増すため、薄い紙が使用でき、このため紙資源の節約に貢献できる。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、段ボールに透明の補強インキを使用して印刷し、段ボールケースの補強を図り、従来使用していた段ボールより薄い紙を使用することができ、このため資源の節約を目的とする段ボールケースに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来公知とされている段ボール箱の補強手段としては、特開平８−２３７０５号に見られるように、複数のモノフィラメントを帯状に揃えて集合糸を接着剤に含浸させたテープ状のものを段ボールに貼接して箱自体の強度を向上させる手段が示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記公知例に見られる補強手段では、テープ状体を貼設して段ボールケースの補強を図るものであるため、市販されているガムテープをケースの隅部や角部に貼着するものと大差がなく、見た目が悪いという難点があるばかりか、ケース上に印刷されている商品名やマーク等の邪魔になり、さらには発送する場合の宛名書きや、伝票の貼着も制限されるおそれがある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
発明者は、段ボールケースの補強が紙資源の節約になること、即ち従来より薄い紙が使用できるという点に鑑み鋭意研究を続けた結果本発明に到達したものであって、本発明は合成樹脂を含有する透明のインキを、ケースを形成する紙の縦・横の罫線部分に印刷塗布することによって、ケースを成形した際に従来のケースに比較して１〜２割の耐圧縮強度が出る結果となり、このため原紙を薄手のものを使用しても十分にケースの強度を保つことが出来て紙資源の節約に貢献するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
添付図面により、本発明の実施の形態を説明すると、図１はケースを形成する段ボールＡの展開図であり、図２は段ボールＡによって組立て形成されたケースＡ−１の斜視図を示している。
【０００６】
図中において符号（１）は縦罫線を示し、（２）は横罫線を示している。この（１）及び（２）はケースを形成するための折り目であって、これを組立てることによって、図２に示すケースＡ−１が完成される。
【０００７】
そして本発明は、この縦罫線（１）及び横罫線（２）の部分に透明補強インキを２〜４ｃｍの幅で印刷する。また符号（３）は品名などを印刷し、（４）は、会社名等を印刷するものであって、例えば商品名（３）を赤インキで印刷し、会社名（４）を青インキで印刷した２色刷りの工程でケースを完成させる。
【０００８】
そしてこの工程中において、縦（１）・横（２）の罫線部分に透明補強インキを印刷するものであって、この操作を含めることによって、３色刷りのような一工程で形成される。
【０００９】
またこの透明補強インキの印刷を、商品名（３）、会社名（４）等を印刷する前工程或は後工程で印刷することも可能であることは勿論である。
【００１０】
この透明補強インキは透明合成樹脂を主成分とし、溶剤にメタノール、エチレングリコール、モノブチルエーテルを配合したインキであって、通常の色インキと同様の物性を有しているため色インキと併用して２色刷り、３色刷り、４色刷りという手段が適用できる。
【００１１】
次に本発明の罫線部分（１），（２）に補強インキを印刷したケースと、従来のケースの圧縮試験結果を表にして示す。

【００１２】
この表によると、本発明の強化段ボールケースは、圧縮強度が強化剤なしの従来の段ボールケースに比較して約１０％強化されていて、顕著な強度を有していることが理解できる。さらに、本発明の段ボールケースは強化インキを印刷・塗布することによってケースの面にザラツキが出てケースの積み上げ移動の際に滑落や荷崩れすることが少なくなって安心な作業が出来る。
【００１３】
【発明の効果】
上述のように、本発明の強化段ボールケースは、多色刷りと同様の工程で施工でき、しかも従来の段ボールケースに比較して強度があるため薄い紙を使用しても十分に対応でき、このため紙資源の節約が可能となり、地球環境の良化に貢献すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図１】段ボールケースの展開図
【図２】ケースの斜視図
【符号の説明】
（１）…縦罫線
（２）…横罫線
（３）…商品名（赤色）
（４）…会社名（青色）
Ａ…ケースの展開図
Ａ−１…ケースの斜視図

Claims

表面に透明補強インキを使用して印刷した段ボールにより箱体を形成した強化段ボールケース。
印刷に当って縦罫・横罫に透明補強インキを使用して多色刷りと同様に一工程で印刷した段ボールにより箱体を形成した強化段ボールケース。
表面に着色インキにより所定の印刷をすると同時に一工程で透明補強インキを使用して印刷した段ボールにより箱体を形成した請求項１又は２に記載の強化段ボールケース。
表面に着色インキにより所定の印刷をした後に、透明補強インキを使用して２工程で印刷をした段ボールにより箱体を形成した請求項１又は２に記載の補強段ボールケース。