JP2001025235A - 駆動装置および電力変換装置 - Google Patents

駆動装置および電力変換装置

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JP2001025235A
JP2001025235A JP11193210A JP19321099A JP2001025235A JP 2001025235 A JP2001025235 A JP 2001025235A JP 11193210 A JP11193210 A JP 11193210A JP 19321099 A JP19321099 A JP 19321099A JP 2001025235 A JP2001025235 A JP 2001025235A
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switching element
region
diode
layer
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JP11193210A
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English (en)
Inventor
Kiyoto Watabe
毅代登 渡部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆バイアスの影響を減殺する。 【解決手段】 レベルシフタに属するスイッチング素子
11のドレイン電極と、と増幅器に属するMOSトランジ
スタ14,15のゲート電極40,41との間に、ダイ
オード16が介挿されている。スイッチング素子11、
ダイオード16、および、MOSトランジスタ14,15
は、単一の半導体基板18に作り込まれている。半導体
基板18は、SOI基板として形成され、しかも、高電
圧が印加されるスイッチング素子11およびダイオード
16は、トレンチ分離領域34,72,73によって、
他の素子から素子分離されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動装置および
当該駆動装置を備える電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この発明の背景となる従来の電
力変換装置の出力部を示す回路図である。この電力変換
装置1は、三相インバータとして構成されており、6個
のスイッチング素子T1〜T6、6個のダイオードD1
〜D6、および、コンデンサ3を備えている。スイッチ
ング素子T1〜T6は、絶縁ゲートバイポーラトランジ
スタ(IGBT)で構成されており、それらのゲート電極へ
駆動信号として入力される電圧信号に応答してオン(導
通)・オフ(遮断)する。駆動信号は、図示を略する駆
動装置によって、供給される。
【0003】正電源端子Pに接続される正電源線PP
と、負電源端子Nに接続される負電源線NNとの間に、
スイッチング素子T1とT2の直列回路、スイッチング
素子T3とT4の直列回路、および、スイッチング素子
T5とT6の直列回路が、互いに並列の関係をもって介
挿されている。3個の直列回路の各々は、3相の中の1
相を担当しており、各々に属する直列接続された2個の
スイッチング素子の接続部は、電力変換装置1を使用す
る際には、配線を通じてモータなどの負荷2へ接続され
る。
【0004】各直列回路において、正電源線PPに直接
に接続されたスイッチング素子(例えばスイッチング素
子T1)は、上アームのスイッチング素子と称され、負
電源線NNに直接に接続されたスイッチング素子(例え
ば、スイッチング素子T2)は、下アームのスイッチン
グ素子と称される。ダイオードD1〜D6は、それぞ
れ、スイッチング素子T1〜T6を逆電流から保護する
フライホイールダイオードとして設けられており、スイ
ッチング素子T1〜T6に並列に、かつ、順電流によっ
てスイッチング素子T1〜T6の逆電流をバイパスする
方向に(すなわち、逆並列に)接続されている。
【0005】図6は、図5に示した電力変換装置1の出
力部の中の一相分の直列回路、この直列回路を駆動する
駆動装置、および、電源を示す回路図である。図6が示
す電力変換装置4は、電力変換装置1の一部として用い
られるだけでなく、単独あるいは2個で、単相インバー
タとして使用することも可能である。
【0006】正電源線Pと負電源線Nとに接続され、直
流の電圧を供給する直流電源108は、直流電圧VCD
を生成する直流電圧源108aおよびコンデンサ108
bを備えている。コンデンサ108bは、スイッチング
素子T1およびT2のスイッチング動作にともなう正電
源線PPと負電源線NNの間の直流電圧の変動を抑え、
直流電圧を略一定に保持するべく機能する。
【0007】上アームのスイッチング素子T1と下アー
ムのスイッチング素子T2との接続部に相当するスイッ
チング素子T1のエミッタ側の接続ノードE1には、出
力端子Uが接続されている。電力変換装置4を使用する
際には、負荷107が、出力端子Uと負電源端子Nとに
接続される。スイッチング素子T1,T2のゲート電極
(制御電極)G1,G2には、それぞれ、ゲート抵抗素
子104,105を介して、駆動装置100から駆動信
号が伝達される。
【0008】駆動装置100は、高耐圧の(すなわち、
数百V以上の耐圧を有する)単一チップ(単一半導体基
板)の半導体集積回路として構成されている。入力端子
UPiおよびUNiを通じて、外部より入力される入力
信号が、入力バッファ100aへ伝達される。入力バッ
ファ100aは、入力信号を一時的に保持するととも
に、この信号に応答して、スイッチング素子T1,T2
をオン・オフ制御するための制御信号を、増幅器100
cおよび100dへ送信する。増幅器100cへ伝達さ
れる制御信号は、レベルシフタ100bを通じてレベル
変換される。増幅器100c,100dは、それぞれ、
受信した制御信号を増幅(主に電流増幅)し、端子UP
o,UNo、および、抵抗素子104,105を通じ
て、スイッチング素子T1,T2のゲート電極G1,G
2へ、駆動信号として伝達する。
【0009】駆動装置100には、端子VSSおよびV
CCを通じて、電源101から直流電圧が供給される。
この直流電圧は、例えば、入力バッファ100aへ電源
電圧として伝達される。端子VSSは、負電源線NNの
中の接続ノードN1へ接続されている。端子VCCは、
接地されている。
【0010】増幅器100cおよび100dが出力する
駆動信号は、それぞれ、スイッチング素子T1,T2の
エミッタ電極の電位を基準とした電圧信号である。この
ため、増幅器100dの負電源電位は、スイッチング素
子T2のエミッタ側の接続ノードE0に接続された端子
VS0を通じて供給され、正電源電位は、端子VCCを
通じて電源101によって供給される。したがって、増
幅器100dの正および負の電源電位は、スイッチング
素子T1,T2の動作にともなって、寄生インダクタン
スの影響による若干の変動があるのみで、おおよそ一定
に保たれる。増幅器100dが駆動信号として、端子V
CCの電位、すなわちハイレベルの信号を出力するとき
には、スイッチング素子T2はオンし、端子VS0の電
位、すなわちロウレベルの信号を出力するときには、ス
イッチング素子T2はオフする。
【0011】また、増幅器100cの負電源電位は、接
続ノードE1に接続された端子VS1を通じて供給さ
れ、正電源電位は、コンデンサ103が接続された端子
VB1を通じて供給される。スイッチング素子T1,T
2の動作にともなって、接続ノードE1の電位は、おお
よそゼロから直流電源108が供給する電圧VDCまで
の変動幅をもって変動する。それにともなって、増幅器
100dの正および負の電源電位も同程度に変動する。
【0012】端子VCCと端子VB1とには、端子VC
Cから端子VB1へ順電流が流れるように、ブートスト
ラップダイオードと称されるダイオード102が接続さ
れている。このため、コンデンサ103は、スイッチン
グ素子T1,T2のスイッチング動作にともなって間欠
的にダイオード102を流れる順電流によって、反復的
に充電されることにより、略一定の電圧を保持し、この
保持電圧を、端子VS1と端子VB1とへ供給する。す
なわち、増幅器100cに供給される正および負の電源
電位は変動するものの、それらの電位差である電源電圧
は、コンデンサ103によって、おおよそ一定に保持さ
れるので、増幅器100cは動作を維持することができ
る。
【0013】入力バッファ100aの電源電位が、端子
VCCおよび端子VSSの電位にそれぞれ固定されてい
るのに対し、増幅器100cの電源電位が、接続ノード
E1の電位とともに変動するので、入力バッファ100
aが出力する制御信号は、レベルシフタ100bによっ
てレベル変換された上で、増幅器100cへと伝達され
る。
【0014】図7は、レベルシフタ100bと増幅器1
00cの内部構成を示す回路図である。増幅器100c
は、直列に接続されたNMOSトランジスタ14とPMOSトラ
ンジスタ15とを備えている。NMOSトランジスタ14の
ソース電極は端子VS1へ接続され、PMOSトランジスタ
15のソース電極は端子VB1へ接続されている。双方
のMOSトランジスタ14,15のゲート電極は、互いに
接続されて、増幅器100cの入力部として機能する。
また、互いに接続されたMOSトランジスタ14,15の
ドレイン電極は、端子UPoへ接続されている。したが
って、増幅器100cは、入力部に入力された制御信号
のレベルを反転し、かつ電流増幅して端子UPoへ出力
するインバータあるいは反転増幅器として機能する。
【0015】レベルシフタ100bでは、スイッチング
素子11と抵抗素子12との直列回路が、端子VSSと
端子VB1との間に介挿されている。スイッチング素子
11は、NMOSトランジスタとして構成されており、その
ドレイン電極は、MOSトランジスタ14,15のゲート
電極へ接続されている。したがって、スイッチング素子
11は、そのゲート電極に入力された制御信号に応答し
て、オン・オフする。
【0016】スイッチング素子11がオンすると、増幅
器100cの入力部の電位は、端子VSSの電位ないし
その付近にまで引き下げられるので、端子VS1の電位
がどのような高さにあっても、NMOSトランジスタ14は
オフしPMOSトランジスタ15はオンする。したがって、
端子UPoには端子VB1の電位、すなわち、ハイレベ
ルの信号が駆動信号として出力される。その結果、スイ
ッチング素子T1がオンする。
【0017】一方、スイッチング素子11がオフする
と、増幅器100cの入力部の電位は、抵抗素子12の
働きにより、端子VB1にまで引き上げられるので、端
子VS1の電位がどのような高さにあっても、NMOSトラ
ンジスタ14はオンしPMOSトランジスタ15はオフす
る。したがって、端子UPoには端子VS1の電位、す
なわち、ロウレベルの信号が駆動信号として出力され
る。その結果、スイッチング素子T1がオフする。
【0018】駆動装置100は、既述のように、単一チ
ップ(単一半導体基板)の半導体装置として形成されて
いる。図8は、駆動装置100の縦断面図である。図6
に示した駆動装置100の各回路要素が、単一の半導体
基板19に作り込まれている。図8は、図7に対応する
部分、すなわち、レベルシフタ100bと増幅器100
cが作り込まれた部分を示している。
【0019】半導体基板19は、下主面に露出するp層
21とその上に形成され上主面に露出するn-層22と
を備えている。そして、各回路要素を構成する半導体領
域は、n-層22に作り込まれている。スイッチング素
子11が形成される領域では、その中央部において、n
+領域25がn-層22の上主面に選択的に形成され、そ
の周辺部において、pウェル領域49がn-層22の上
主面に選択的に形成されている。pウェル領域49の露
出面には、n+領域50とp+領域51とが選択的に形成
されている。
【0020】pウェル領域49およびp+領域51に連
結し、n-層22の上主面からp層21にまで達するよ
うに、n-層22に選択的に形成されたp+領域である接
合分離領域24によって、高電圧が印加されるスイッチ
ング素子11は、増幅器100cなどの他の素子から素
子分離されている。pウェル領域49、n+領域50、
+領域51、および、接合分離領域24は、n+領域2
5を中心とした環状に形成されている。
【0021】n-層22とn+領域50とに挟まれたpウ
ェル領域49の露出面は、チャネル領域として機能す
る。このチャネル領域には、絶縁膜20を介して、ゲー
ト電極29が対向している。n+領域25には、ドレイ
ン電極30が接続され、n+領域50とp+領域51の双
方には、ソース電極28が接続されている。
【0022】増幅器100cが形成される領域では、n
-層22の上主面にpウェル領域23,p+領域27、p
+領域44、および、n+領域43が選択的に形成されて
いる。また、pウェル領域23の露出面には、p+領域
48、n+領域47、および、n+領域45が、選択的に
形成されている。
【0023】n+領域47とn+領域45に挟まれたpウ
ェル領域23の露出面は、MOSトランジスタ14のチャ
ネル領域として機能する。このチャネル領域には、絶縁
膜20を介して、ゲート電極41が対向している。一
方、p+領域27とp+領域44に挟まれたn-層22の
露出面は、MOSトランジスタ15のチャネル領域として
機能する。このチャネル領域には、絶縁膜20を介し
て、ゲート電極40が対向している。
【0024】n+領域45には、MOSトランジスタ14の
ドレイン電極61が接続され、p+領域48とn+領域4
7の双方には、MOSトランジスタ14のソース電極を通
じて端子VS1が接続されている。p+領域27には、M
OSトランジスタ15のドレイン電極60が接続され、p
+領域44とn+領域43の双方には、MOSトランジスタ
15のソース電極を通じて端子VB1が接続されてい
る。ドレイン電極61と60は、互いに接続されてい
る。
【0025】ドレイン電極30、ゲート電極41、およ
び、ゲート電極40は、互いに接続されるとともに、抵
抗素子12を通じて端子VB1へも接続されている。ま
た、p層21およびソース電極28は、端子VSSへ接
続されている。以上のように、駆動装置100では、複
数の回路要素が単一の半導体基板19に作り込まれるこ
とによって、装置の小型化、製造工程の簡素化が図られ
ている。また、増幅器100cと、電圧VDCを超える
高い電圧が印加される高耐圧の素子であるスイッチング
素子11とが、共通の半導体基板19に作り込まれてい
ながら、p層21とそれに連結する接合分離領域24の
電位を、n-層22の電位よりも高くならないようにす
ることによって、スイッチング素子11と増幅器100
cとの間の素子分離が図られている。それにより、端子
VS1と端子VCCとの間の定格耐圧として、例えば、
600Vもの高い値が実現されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
駆動装置100では、以下に説明するように、半導体基
板19に存在する寄生ダイオードの影響により、使用の
形態によっては、動作に不都合を生じる場合があるとい
う問題点があった。
【0027】図6に戻って、接続ノードE1とスイッチ
ング素子T2のコレクタ電極との間の配線、このコレク
タ電極とダイオードD1のカソード電極との間の配線、
ダイオードD1のアノード電極とスイッチング素子T2
のエミッタ電極との間の配線、および、このエミッタ電
極と接続ノードE0との間の配線には、それぞれ、寄生
インダクタL1〜L4が存在している。これらの寄生イ
ンダクタンスL1〜L4のために、スイッチング素子T
1がターンオフする際に、スイッチング素子T2に逆電
圧が印加される場合がある。図9は、この問題点を示す
ために電力変換装置4の各部の波形を示す波形図であ
る。
【0028】図9において、期間Aより前の期間では、
端子VS1を基準とする端子UPoの電圧、すなわちス
イッチング素子T1の駆動信号S(UPo)と、端子V
S0を基準とする端子UNoの電圧、すなわちスイッチ
ング素子T2の駆動信号S(UNo)とが、いずれもロ
ウレベルにあり、その結果、スイッチング素子T1,T
2は、いずれもオフ状態にある。
【0029】その後の期間Aでは、駆動信号S(UP
o)のみがハイレベルとなり、それにともなって、スイ
ッチング素子T1のみがオン状態となる。このとき、図
6が示すように、直流電源108の正極から端子P、ス
イッチング素子T1、端子U、負荷107、端子N、直
流電源108の負極の順に還流する電流Iaが流れる。
このとき、スイッチング素子T1をコレクタ電流として
流れる電流I1、および、負荷107を流れる電流I3
は、いずれも、電流Iaと同等の大きさである。
【0030】負荷107が、モータなどのインダクタン
ス負荷であるとすると、図9が示すように、電流I3お
よび電流I1(および電流Ia)は、期間Aにおいて時
間とともに上昇する。一方、電流I2は、期間Aにおい
て、ゼロを維持する。
【0031】数値例として、図6の電力変換装置4にお
いて、直流電源108が出力する電圧VDCが300
V、負荷107のインダクタンスLLが3mH、駆動信
号S(UPo)がハイレベルである時の時間幅(期間A
の長さ)Tonが1msであると仮定すると、負荷10
7を流れる電流I3のピーク値Ipは次の計算式: Ip=VDC・Ton/LL =300/1×10-3/3×10-3 =100[A] により、100Aとなる。
【0032】図9が示すように、期間Aが経過した後
に、駆動信号S(UPo)がロウレベルへ転じると、ス
イッチイング素子T1はターンオフする。期間Aの直後
の短い期間Bは、スイッチング素子T1がオン状態から
オフ状態へ移行する遷移状態にある期間、すなわちター
ンオフ期間に相当する。この期間Bでは、スイッチイン
グ素子T1を流れる電流I1は減少し、期間Bが経過し
た時点でゼロになる。一方、駆動信号S(UNo)は、
期間Aが経過した後も、ロウレベルを維持するので、ス
イッチング素子T2は、そのままオフ状態を維持する。
【0033】負荷107はインダクタンスLLを有する
ので、期間Aが経過した後において電流I1(=電流I
a)が減少しても、負荷107を流れる電流I3は、期
間Aの終了時の値を維持しようとする。このため、図6
が示すように、負荷107、端子N、ダイオードD2、
および、端子Uをこの順に還流する電流Ibが、電流I
aの減少を補うように流れる。したがって、期間Bで
は、ダイオードD2を流れる電流I2は、図9が示すよ
うに、電流I1の減少を補うように増加し、期間Bが経
過した時点では、上記したピーク値Ipに達する。
【0034】期間Bでは、電流I2(=電流Ib)の変
化率(dI2/dt)が大きいので、電流Ibの経路で
は、寄生インダクタンスL1〜L4によって、数Vの誘
起電圧が発生する場合がある。また、順電流として流れ
る電流I2によって、ダイオードD2には、約2V程度
のオン電圧が発生する。
【0035】数値例として、図6の電力変換装置4にお
いて、寄生インダクタンスL1〜L4の合成インダクタ
ンスが20nH、ダイオードD2のオン電圧VFが2V、
そして、スイッチイング素子T1のターンオフ速度(期
間Bの長さ)Toffが400nsであると仮定し、ピーク
値Ipの値として、上記した数値例である100Aを用
いると、接続ノードE0を基準とした接続ノードE1の
電圧V(E1-E0)は、つぎの計算式: V(E1-E0)=−(L1+L2+L3+L4)・Ip/Toff−VF =−20×10-9・100/400×10-9−2 =−7[V] により、−7Vとなる。
【0036】このように、配線の寄生インダクタンスが
小さくても、期間Bにおけるように変化率の大きい大電
流が流れるときには、単一チップの半導体装置として構
成される駆動装置100には、定格電圧を超える負の電
圧が印加される場合がある。しかしながら、駆動装置1
00の正常な動作を保証するためには、端子VS0を基
準とした端子VS1の電圧として、定格電圧を負の方向
に超える負の電圧を印加しないことが必要とされる。こ
れは、半導体集積回路(IC)が、一般にCMOSトラ
ンジスタで構成されていても、あるいは、バイポーラ型
のTTLで構成されていても、そのICの接地電位以下
の電圧に対しては、−0.5V程度しか保証されておら
ず、接地電位以下の電圧の印加に対しては原理的に弱い
ことに由来する。
【0037】つぎに、図8に戻って、負の電圧の効果
を、さらに詳細に説明する。半導体基板19では、図7
で示した寄生ダイオードD10が、pウェル領域49と
-層22との間に形成されている。また、p層21と
-層22との間にも、別の寄生ダイオードD20が存
在する。端子VSSの接地電位(ゼロ電位)に対して、
端子VS1の電位が負になると、n-層22とp層21
とが順バイアス状態となり、接合分離領域24も分離機
能を十分に果たし得なくなる。その結果、寄生ダイオー
ドD10およびD20が導通することとなる。
【0038】ダイオードD10が導通することにより、
電流I10がpウェル領域49からn-層22、ドレイ
ン電極30を経て、配線を通じて、ゲート電極40,4
1へと流れる。その結果、ゲート電極40,41の電位
が引き上げられ、駆動装置100の通常動作への影響が
現れる場合がある。
【0039】さらに、ダイオードD20が導通すること
により、電流I20が、p層21からn-層22を経
て、端子VS1へ向かって流れる。このため、n-層2
2に電圧降下が発生することによりMOSトランジスタ1
5のpnp型の寄生バイポーラトランジスタがオンした
り、あるいは、電流I20が、pウェル領域23を横方
向(半導体基板19の主面に沿った方向)に流れること
により、pウェル領域23とn+領域47との間が順バ
イアスされ、その結果、MOSトランジスタ14および1
5が構成するCMOSトランジスタのpnpn構造の寄生サ
イリスタがオンし、いわゆるラッチアップ状態が生起さ
れる場合がある。
【0040】以上のように、従来の駆動装置100で
は、電力変換装置4に用いられたときに、配線に存在す
る寄生インダクタンスに由来して、負の電圧(逆バイア
ス)が定格耐圧を超えて、印加される場合があり、それ
にともなって、通常動作が影響を受ける場合があるとい
う問題点があった。
【0041】この発明は、従来の技術における上記した
問題点を解消するためになされたもので、逆バイアスの
印加による影響を減殺することのできる駆動装置、およ
び、当該駆動装置を備える電力変換装置を提供すること
を目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、駆
動装置であって、第1端子と第2端子の間に介挿され、
スイッチング素子、順電流が前記スイッチング素子の主
電流として流れる向きに接続されたダイオード、およ
び、抵抗素子が、前記第1端子から前記第2端子へと向
かって順に直列に接続されたレベルシフタと、前記第2
端子と第3端子とから電源電圧が供給され、前記第3端
子の電位を基準とする前記抵抗素子と前記ダイオードと
の接続部の電圧のレベルに応じて、ハイレベルまたはロ
ウレベルの信号を出力する増幅器と、を備える。
【0043】第2の発明の装置は、第1の発明の駆動装
置において、前記スイッチング素子、前記ダイオード、
および、前記増幅器が、絶縁層とその上に形成された半
導体層とを有する単一の半導体基板に作り込まれてお
り、前記スイッチング素子の要素が形成された前記半導
体層の中の領域、および、前記ダイオードの要素が形成
された前記半導体層の中の領域の各々が、前記半導体層
に選択的に形成された溝分離領域によって、自身以外の
素子と素子分離されている。
【0044】第3の発明の装置は、第2の発明の駆動装
置において、前記第2端子にカソード電極が接続された
別のダイオードをさらに備え、当該別のダイオードが、
前記単一の半導体基板に作り込まれており、前記別のダ
イオードの要素が形成された前記半導体層の中の領域
が、前記半導体層に選択的に形成された溝分離領域によ
って、自身以外の素子と素子分離されている。
【0045】第4の発明の装置は、電力変換装置であっ
て、第2または第3の発明の駆動装置と、前記増幅器の
出力に一端が接続された別の抵抗素子と、制御電極が前
記別の抵抗素子の他端に接続された別のスイッチング素
子と、を備え、前記別のスイッチング素子が、前記単一
の半導体基板に作り込まれており、前記別のスイッチン
グ素子の要素が形成された前記半導体層の中の領域が、
前記半導体層に選択的に形成された溝分離領域によっ
て、自身以外の素子と素子分離されている。
【0046】
【発明の実施の形態】1. 実施の形態1. 図1は、この発明の実施の形態1の駆動装置の縦断面図
である。また、図2は、図1の駆動装置201の回路構
造を示す回路図である。なお、冗長な説明を避けるため
に、以下の図において、図5〜図9に示した従来の装置
と同一部分または相当部分(同一の機能をもつ部分)に
ついては、同一符号を付してその説明を略する。
【0047】図1および図2の駆動装置201の全体の
回路構造は、図6に示した従来の駆動装置100と同一
に描かれる。図1および図2は、駆動装置201の中
で、図6のレベルシフタ100bおよび増幅器100c
に相当する部分を描いている。駆動装置201は、単一
チップの半導体装置として構成されている。すなわち、
駆動装置201を構成する各素子は、単一の半導体基板
18に作り込まれている。
【0048】半導体基板18は、n基底層31、その上
に形成された絶縁層32、および、その上に形成された
活性層としてのn-層33を備えている。すなわち、駆
動装置201は、SOI(Semiconductor On Insulato
r)基板を備えている。n基底層31、絶縁層32、お
よび、n-層33は、それぞれ一例として、シリコン基
板、SiO2層、および、シリコン層である。n基底層
31は、端子VSSに接続されることにより、接地され
ている。
【0049】半導体基板18には、スイッチング素子1
1、および、MOSトランジスタ14,15に加えて、ダ
イオード16が作り込まれている。ダイオード16は、
図2が示すように、抵抗素子12(あるいは、MOSトラ
ンジスタ14,15のゲート電極)とスイッチング素子
11との間に、順電流がスイッチング素子11をドレイ
ン電流として流れる向きに、介挿されている。
【0050】図1に戻って、スイッチング素子11およ
びダイオード16は、いずれも、高電圧が印加される素
子であり、トレンチ分離(溝分離)領域34,72,7
3によって、MOSトランジスタ14,15などの素子か
ら、素子分離されている。トレンチ分離領域34,7
2,73は、n-層33に、その上主面から絶縁層32
に達するように選択的に形成された溝であるトレンチ
に、絶縁物が埋設されることによって形成されている。
埋設される絶縁物は、例えば、SiO2である。したが
って、スイッチング素子11およびダイオード16の各
々は、その底面および側面のすべてが絶縁層で包囲され
ている。トレンチ分離領域34,72,73の断面形状
は、図1に示すような矩形に限られず、例えば、U字
型、あるいは、いわゆるEPIC基板として知られる基
板に採用されるV字型であってもよい。本明細書では、
これらいずれの形態をも含めて、トレンチ分離領域と称
する。
【0051】n-層33には、各素子を構成する各種の
半導体領域が作り込まれている。MOSトランジスタ1
4,15およびスイッチング素子11では、各半導体領
域は、図8において同一符号が付された各半導体領域と
同一に構成される。ただし、スイッチング素子11で
は、n+領域25を覆うように、nバッファ領域75が
形成されるのが望ましい。nバッファ領域75は、スイ
ッチング素子11において、パンチスルーを防止し、そ
の耐圧を向上させるという効果をもたらす。また、図8
の接合分離領域24と同様のp+領域を、絶縁層32に
達するまで、pウェル領域49の下方に延在するように
形成するのが望ましい。それにより、スイッチング素子
11における空乏層の伸びを抑え、ドレイン電流を高め
ることが可能となる。
【0052】ダイオード16では、n-層33の上主面
にp+領域70およびn+領域71が選択的に形成されて
いる。p+領域70はn+領域71の周囲に環状に形成さ
れている。そして、p+領域70にはアノード電極36
が接続され、n+領域71にはカソード電極35が接続
されている。アノード電極36は、配線を通じてゲート
電極40,41に接続されており、カソード電極35
は、配線を通じてドレイン電極30に接続されている。
図示を略するが、駆動装置201を構成する他の回路要
素(入力バッファ100a、および、増幅器100d)
も、同様に、同一の半導体基板18に作り込まれてい
る。
【0053】このように、半導体層が絶縁層の上に形成
され、半導体層の中に、各素子を構成する半導体領域が
形成され、さらに、トレンチ分離領域によって、素子分
離がなされた構造は、「誘電体分離基板」と称される。
すなわち、駆動装置201は、誘電体分離基板を採用し
ている。
【0054】駆動装置201では、誘電体基板が用いら
れるために、図8に示した寄生ダイオードD20が存在
しないので、端子VS1の電位が負の方向に引き下げら
れても、増幅器100cにおいて、寄生バイポーラトラ
ンジスタ、あるいは、寄生サイリスタのターンオンとい
う現象が防止される。また、抵抗素子12(あるいは、
MOSトランジスタ14,15のゲート電極)とスイッチ
ング素子11との間に、ダイオード16が介挿されてい
るので、寄生ダイオードD10を通じて流れる電流I1
0が、ダイオード16によって阻止される。このため、
ゲート電極40,41の電位が上昇するという不都合が
生じない。
【0055】また、電流I10,I20とは別に、端子
VS1の電位が時間とともに急速に変動するのにともな
ってn-層33に誘起される変位電流をも抑制するに
は、例えば、特開平9−24759号公報(以下、文献
1)に開示される従来周知の技術を用いるとよい。
【0056】2. 実施の形態2. 実施の形態1の駆動装置201は、誘電体基板を採用し
ているので、この誘電体基板にさらに、図6に示したダ
イオードD102をも作り込むことが可能となる。実施
の形態2では、そのように構成された駆動装置について
説明する。
【0057】図3が示す駆動装置202では、半導体基
板18に、スイッチング素子11、ダイオード16、お
よび、MOSトランジスタ14,15に加えて、ダイオー
ド102が作り込まれている。なお、図3では、簡単の
ために、図1の切断線B−Bより右側の部分の図示を略
している。
【0058】ダイオード16も、高電圧が印加される素
子であり、トレンチ分離領域73,86によって、他の
素子から素子分離されている。ダイオード102では、
-層33の上主面にp+領域84およびn+領域85が
選択的に形成されている。p +領域84は、n+領域85
の周囲に環状に形成されている。そして、p+領域84
にはアノード電極81が接続され、n+領域85にはカ
ソード電極82が接続されている。カソード電極82
は、配線を通じて、端子VB1に接続されている。
【0059】このように、単一の半導体基板18に、ダ
イオードD102をも含めて集積化されているので、電
力変換装置4の組み立て工程における部品点数、および
工数を削減することができ、組み立てに要するコストを
削減することができる。さらに、回路要素間の配線を短
くすることができるので、配線の寄生インダクタンスを
低減することができ、それにより、配線に生じるサージ
電圧を低く抑えることが可能となる。
【0060】なお、ダイオード102には、逆回復特性
の高速性が望まれる。このため、ダイオードD102に
は、例えば、「信学技報」vol. 97(No.557)pp.15-19
(以下、文献2)および、「信学技報」vol. 97(No.55
7)pp.21-26(以下、文献3)に開示される技術を適用し
て、アノード領域からのホール注入を抑制した従来周知
の構造を採用するのが望ましい。
【0061】3. 実施の形態3. 実施の形態1の駆動装置201は、誘電体基板を採用し
ているので、この誘電体基板にさらに、電力変換装置4
の出力部に備わるスイッチング素子T1,T2を作り込
むことも可能となる。実施の形態3では、そのように構
成された電力変換装置について説明する。
【0062】図4が示す電力変換装置203では、半導
体基板18に、スイッチング素子11、ダイオード1
6、および、MOSトランジスタ14,15に加えて、ス
イッチング素子T1が作り込まれている。図4では、簡
単のために、図1における切断線A−Aと切断線B−B
に挟まれた部分の図示を略している。
【0063】図4の例では、スイッチング素子T1はIG
BTとして形成されている。スイッチング素子T1も、高
電圧が印加される素子であり、トレンチ分離領域73,
90によって、他の素子から素子分離されている。スイ
ッチング素子T1が作り込まれる領域では、その中央部
において、p+領域96がn-層33の上主面に選択的に
形成されている。
【0064】p+領域96の周辺には、pウェル領域9
1がn-層33の上主面に選択的に形成されている。p
ウェル領域91は、p+領域96を包囲するように環状
に形成されている。pウェル領域91の露出面には、n
+領域92とp+領域93とが、選択的に形成されてい
る。n+領域92とp+領域93も環状に形成されてい
る。
【0065】n-層33とn+領域92とに挟まれたpウ
ェル領域91の露出面は、チャネル領域として機能す
る。このチャネル領域には、絶縁膜20を介して、ゲー
ト電極99が対向している。n+領域96には、コレク
タ電極97が接続され、n+領域92とp+領域93の双
方には、エミッタ電極98が接続されている。ゲート電
極97は、抵抗素子104を通じて、ゲート電極40,
41へ接続されている。
【0066】スイッチング素子T1では、p+領域96
を覆うように、nバッファ領域95が形成されるのが望
ましい。nバッファ領域95は、スイッチング素子T1
において、パンチスルーを防止し、その耐圧を向上させ
るという効果をもたらす。また、図8の接合分離領域2
4と同様のp+領域を、絶縁層32に達するまで、pウ
ェル領域91の下方に延在するように形成するのが望ま
しい。それにより、スイッチング素子T1における空乏
層の伸びを抑え、コレクタ電流を高めることが可能とな
る。
【0067】このように、単一の半導体基板18に、ス
イッチング素子T1をも含めて集積化されているので、
電力変換装置4の組み立て工程における部品点数、およ
び工数を削減することができ、組み立てに要するコスト
を削減することができる。さらに、回路要素間の配線を
短くすることができるので、配線の寄生インダクタンス
を低減することができ、それにより、配線に生じるサー
ジ電圧を低く抑えることが可能となる。
【0068】また、図6に示したダイオードD1をも、
単一の半導体基板18に作り込むことも可能である。ダ
イオードD1は、図3が示すダイオードD102と同様
に構成可能であり、また、高電圧が印加されるので、ト
レンチ分離領域によって、他の素子と分離される。この
ように構成された電力変換装置の構造については、図3
および図4から自明であるので、図示を略する。また、
ダイオードD1をも含めた各種の回路要素が単一の半導
体基板18に集積化されるので、組立コストの節減およ
びサージ電圧の抑制が、さらに効果的に実現する。
【0069】また、スイッチング素子T1およびダイオ
ードD1で代表させたが、他のスイッチング素子T2〜
T6、ダイオードD2〜D6(図5)をも、単一の半導
体基板18に組み込むことが、当然ながら可能である。
【0070】なお、ダイオードD1〜D6には、逆回復
特性の高速性が望まれる。このため、ダイオードD1〜
D6には、例えば、上記した文献2および文献3に開示
される技術を適用して、アノード領域からのホール注入
を抑制した従来周知の構造を採用するのが望ましい。
【0071】
【発明の効果】第1の発明の装置では、レベルシフタと
増幅器とを備えるので、電力変換器の出力部を駆動する
駆動装置として使用することができる。しかも、レベル
シフタにダイオードが備わっているので、第1端子と第
3端子との間に逆バイアスが印加されても、スイッチン
グ素子を逆流する電流によって、増幅器の動作が影響を
受けるのを防止することができる。
【0072】第2の発明の装置では、絶縁層とその上に
形成された半導体層とを有する単一の半導体基板に各素
子が作り込まれ、かつ、トレンチ分離が採用されている
ので、第3端子と第1端子との間に逆バイアスが印加さ
れても、増幅器の動作に影響する電流が半導体層を流れ
ることを防止することができる。
【0073】第3の発明の装置では、カソード電極が第
2端子に接続された別のダイオードが単一の半導体基板
に作り込まれ、他の素子とトレンチ分離領域されている
ので、この別のダイオードを高耐圧のブートストラップ
ダイオードとして利用することができる。しかも、電力
変換装置の組立に要する工数、コストを節減し得るとと
もに、配線の寄生インダクタに起因するサージ電圧を抑
制することができる。
【0074】第4の発明の装置では、電力変換装置の出
力部に属し、高電圧が印加されるスイッチング素子が、
トレンチ分離されることにより、駆動装置とともに、単
一の半導体基板に作り込まれているので、電力変換装置
の組立に要する工数、コストを節減し得るとともに、配
線の寄生インダクタに起因するサージ電圧を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の駆動装置の縦断面図である。
【図2】 実施の形態1の駆動装置の回路図である。
【図3】 実施の形態2の駆動装置の縦断面図である。
【図4】 実施の形態3の駆動装置の縦断面図である。
【図5】 従来の電力変換装置の回路図である。
【図6】 従来の電力変換装置の回路図である。
【図7】 従来の駆動装置の回路図である。
【図8】 従来の駆動装置の縦断面図である。
【図9】 従来の電力変換装置の各部の信号波形を示す
波形図である。
【符号の説明】
11,T1 スイッチング素子、12 抵抗素子、1
6,102 ダイオード、18 半導体基板、33 半
導体層、32 絶縁層、34,72,73,86,90
トレンチ分離領域、100b レベルシフタ、102
c 増幅器、VB1 端子(第2端子)、VS1 端子
(第3端子)、VSS 端子(第1端子)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F048 AA09 AB07 AB10 AC03 AC07 AC10 BA16 BG14 CA04 CC01 CC06 CC08 CC16 5F110 AA03 AA04 AA16 AA22 BB20 CC02 DD05 DD13 NN62 5H007 AA17 CA01 CB05 CC23 DB03 DB09 HA03 5H740 BA11 BB05 BB08 HH05 PP01 PP02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1端子と第2端子の間に介挿され、ス
    イッチング素子、順電流が前記スイッチング素子の主電
    流として流れる向きに接続されたダイオード、および、
    抵抗素子が、前記第1端子から前記第2端子へと向かっ
    て順に直列に接続されたレベルシフタと、 前記第2端子と第3端子とから電源電圧が供給され、前
    記第3端子の電位を基準とする前記抵抗素子と前記ダイ
    オードとの接続部の電圧のレベルに応じて、ハイレベル
    またはロウレベルの信号を出力する増幅器と、を備える
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子、前記ダイオー
    ド、および、前記増幅器が、絶縁層とその上に形成され
    た半導体層とを有する単一の半導体基板に作り込まれて
    おり、前記スイッチング素子の要素が形成された前記半
    導体層の中の領域、および、前記ダイオードの要素が形
    成された前記半導体層の中の領域の各々が、前記半導体
    層に選択的に形成された溝分離領域によって、自身以外
    の素子と素子分離されている、請求項1に記載の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2端子にカソード電極が接続され
    た別のダイオードをさらに備え、 当該別のダイオードが、前記単一の半導体基板に作り込
    まれており、前記別のダイオードの要素が形成された前
    記半導体層の中の領域が、前記半導体層に選択的に形成
    された溝分離領域によって、自身以外の素子と素子分離
    されている、請求項2に記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の駆動装
    置と、 前記増幅器の出力に一端が接続された別の抵抗素子と、 制御電極が前記別の抵抗素子の他端に接続された別のス
    イッチング素子と、を備え、 前記別のスイッチング素子が、前記単一の半導体基板に
    作り込まれており、前記別のスイッチング素子の要素が
    形成された前記半導体層の中の領域が、前記半導体層に
    選択的に形成された溝分離領域によって、自身以外の素
    子と素子分離されている、電力変換装置。
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