JP2001024852A - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置および画像読取方法

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JP2001024852A
JP2001024852A JP11195915A JP19591599A JP2001024852A JP 2001024852 A JP2001024852 A JP 2001024852A JP 11195915 A JP11195915 A JP 11195915A JP 19591599 A JP19591599 A JP 19591599A JP 2001024852 A JP2001024852 A JP 2001024852A
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reading
line
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JP11195915A
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Takashi Yamada
隆 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み取り途中において一旦読み取りを停
止した後に読み取りを再開する場合に、読み取り位置の
位置ずれを起こすことなく読み取りを再開することがで
きる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 自動原稿搬送装置101を使用した原稿
読み取りにおいては、高速搬送速度で搬送されている原
稿の読み取り途中においてこの読み取りを一時停止する
必要が生じた場合には、画像コントローラ107からの
一時停止命令により搬送制御部103はADF駆動モー
タ109を即座に停止させる(T2時点)。画像コント
ローラ107からの読み取り再開命令が発行されると、
搬送制御部103はADF駆動モータ109を低速で駆
動して読み取りを低速で再開し(T3時点)、この低速
での読み取りが読み取り終了まで行われる(T4時
点)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を読み取
る画像読取装置および画像読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置は、原稿上の画像を
主走査方向に読み取る読取手段と、読取手段と原稿とを
所定の搬送速度で主走査方向と直交する副走査方向に相
対的に搬送する手段とを備える。この画像読取装置にお
いては、1枚の原稿を読み取る際には、一定の速度で原
稿上の画像を読み取るように制御が行われる。具体的に
は、原稿の読み取りを読み取り開始から終了までの一定
の速度で行うように制御され、また原稿の読み取り途中
において一旦読み取りを停止した場合には、読み取り開
始時の速度と同じ高速な速度で原稿の読み取りを再開す
るように制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、画像読み取りの
高速化が強く要求され、この要求に応じて画像読み取り
の高速化が図られつつある。この高速読み取りを行う場
合には、画像処理量が非常に多い画像に対して画像処理
を可能にするために、大容量のメモリを搭載する必要が
あるが、このメモリ容量が十分な容量でないときには、
画像データの転送が間に合わず、原稿の読み取り途中に
おいて一旦読み取りを停止させる場合がある。このよう
に高速な画像読み取り途中において一旦読み取りを停止
した場合には、読み取り開始時の速度と同じ高速な速度
で読み取りを再開するように制御される。
【0004】しかし、高速な画像読み取り途中において
一旦読み取りを停止した後に読み取り開始時の速度と同
じ高速な速度で読み取りを再開する場合には、読取手段
と原稿とを相対的に搬送速度を高速な速度まで立ち上げ
るために、搬送手段の助走が必要となり、この助走によ
る読み取り位置の位置合せが難しくなる。特に、読取手
段を所定位置に保持し、この読取手段に対して原稿を搬
送する搬送手段を用いている場合には、助走による原稿
の挙動が予測し難く、読み取り位置の位置合せがさらに
困難になる。その結果、高速な画像読み取り途中におい
て一旦読み取りを停止した後に読み取り開始時の速度と
同じ高速な速度で読み取りを再開する場合には、画像読
み取りを正確に行うことができないことがある。
【0005】本発明の目的は、画像読み取り途中におい
て一旦読み取りを停止した後に読み取りを再開する場合
に、読み取り位置の位置ずれを起こすことなく読み取り
を再開することができる画像読取装置および画像読取方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿画像を線画像として1ライン単位で主走査方向に読
み取る読取手段と、前記読取手段と前記原稿画像とを高
速と低速の少なくとも2種類の搬送速度で前記主走査方
向に直交する副走査方向に相対的に搬送することが可能
な搬送手段と、前記搬送手段を制御する搬送制御手段と
を備え、前記搬送制御手段は、前記原稿画像の読み取り
開始時には、前記高速の搬送速度で前記読取手段と前記
原稿画像とを前記副走査方向に相対的に搬送するように
前記搬送手段を制御する高速搬送制御を行い、前記原稿
画像の読取途中での一時停止後に該原稿画像の読み取り
を再開する際には、前記低速の搬送速度で前記読取手段
と前記原稿画像とを前記副走査方向に相対的に搬送する
ように前記搬送手段を制御する低速搬送制御を行うこと
を特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記高速搬送制御時には、前記読
取手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送
時間を前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同
じとし、前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記
原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間が前記高
速搬送制御時の前記1ライン間隔の搬送時間の整数倍と
しかつ前記読取手段による1ラインの読み取り時間を前
記高速搬送制御時の前記読取手段による1ラインの読み
取り時間と同じとし、前記低速搬送制御時の1ライン間
隔の搬送時間内に前記読取手段により得られる整数回分
の読み取り線画像の中から1回分の読み取り線画像を選
択して1ライン単位の画像データとして取り込むことを
特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記高速搬送制御時には、前記読
取手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送
時間を前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同
じとし、前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記
原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高
速搬送制御時の前記1ライン間隔の搬送時間の整数倍と
しかつ前記読取手段による1ラインの読み取り時間を前
記高速搬送制御時の前記読取手段による1ラインの読み
取り時間と同じとし、前記低速搬送制御時の前記1ライ
ン間隔の搬送時間内に前記読取手段により得られる整数
回分の読み取り線画像を平均化して1ライン単位の画像
データとして取り込むことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記高速搬送制御時には、前記読
取手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送
時間を前記読取手段による1ラインの読取時間と同じと
し、前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記原稿
画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬
送制御時の前記1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、
前記読取手段による1ラインの読取時間を前記低速搬送
制御時の前記1ライン間隔の搬送時間と同じとし、前記
低速搬送制御時の1ライン間隔の搬送時間内に前記読取
手段により得られる1回分の読み取り線画像を1/a倍
して1ライン単位の画像データとして取り込むことを特
徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記高速搬送制御時には、前記読
取手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送
時間と前記読取手段による1ラインの読取時間とを同じ
とし、前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記原
稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速
搬送制御時の前記1ラインの搬送時間の所定数a倍と
し、前記読取手段による1ラインの読取時間を前記低速
搬送制御時の前記1ライン間隔の搬送時間と同じとし、
前記高速搬送制御時には該高速搬送制御時の前記1ライ
ン間隔の搬送時間内に前記読取手段により得られる1回
分の読み取り線画像をa倍して1ライン単位の画像デー
タとして取り込むことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記搬送手段は、前記原稿画像を
所定位置に保持し、該原稿画像に対して前記前記読取手
段を前記副走査方向に搬送することを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記搬送手段は、前記読取手段を
所定位置に保持し、該読取手段に対して前記原稿画像を
前記副走査方向に搬送することを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、読取手段により原
稿画像を線画像として1ライン単位で主走査方向に読み
取りながら、搬送手段により前記読取手段と前記原稿画
像とを前記主走査方向と直交する副走査方向に相対的に
搬送する画像読取方法において、前記原稿画像の読み取
り開始時には、前記搬送手段により高速の搬送速度で前
記読取手段と前記原稿画像とを前記副走査方向に相対的
に搬送する高速搬送を行い、前記原稿画像の読取途中で
の一時停止後に該原稿画像の読み取りを再開する際に
は、前記搬送手段により低速の搬送速度で前記読取手段
と前記原稿画像とを前記副走査方向に相対的に搬送する
低速搬送を行うことを特徴とする。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像読取方法において、前記高速搬送時には、前記読取手
段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間
と前記読取手段による1ラインの読み取り時間とを同じ
とし、前記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画
像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間が前記高速搬送
時の前記1ライン間隔の搬送時間の整数倍としかつ前記
読取手段による1ラインの読み取り時間を前記高速搬送
時の前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じ
とし、前記低速搬送時の1ライン間隔の搬送時間内に前
記読取手段により得られる整数回分の読み取り線画像の
中から1回分の読み取り線画像を選択して1ライン単位
の画像データとして取り込むことを特徴とする。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
画像読取方法において、前記高速搬送時には、前記読取
手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時
間を前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じ
とし、前記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画
像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送
時の前記1ライン間隔の搬送時間の整数倍としかつ前記
読取手段による1ラインの読み取り時間を前記高速搬送
時の前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じ
とし、前記低速搬送時の前記1ライン間隔の搬送時間内
に前記読取手段により得られる整数回分の読み取り線画
像を平均化して1ライン単位の画像データとして取り込
むことを特徴とする。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項8記載の
画像読取方法において、前記高速搬送時には、前記読取
手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時
間を前記読取手段による1ラインの読取時間と同じと
し、前記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画像
間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送時
の前記1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、前記読取
手段による1ラインの読取時間を前記低速搬送時の前記
1ライン間隔の搬送時間と同じとし、前記低速搬送時の
1ライン間隔の搬送時間内に前記読取手段により得られ
る1回分の読み取り線画像を1/a倍して1ライン単位
の画像データとして取り込むことを特徴とする。
【0017】請求項12記載の発明は、請求項8記載の
画像読取方法において、前記高速搬送時には、前記読取
手段と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時
間と前記読取手段による1ラインの読取時間とを同じと
し、前記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画像
間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送時
の前記1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、前記読取
手段による1ラインの読取時間を前記低速搬送時の前記
1ライン間隔の搬送時間と同じとし、前記高速搬送時に
は該高速搬搬送時の前記1ライン間隔の搬送時間内に前
記読取手段により得られる1回分の読み取り線画像をa
倍して1ライン単位の画像データとして取り込むことを
特徴とする。
【0018】請求項13記載の発明は、請求項8記載の
画像読取方法において、前記原稿画像を所定位置に保持
し、前記搬送手段により前記原稿画像に対して前記前記
読取手段を前記副走査方向に搬送することを特徴とす
る。
【0019】請求項14記載の発明は、請求項8記載の
画像読取方法において、前記読取手段を所定位置に保持
し、前記搬送手段により前記読取手段に対して前記原稿
画像を前記副走査方向に搬送することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図を参照しながら説明する。
【0021】(実施の第1形態)図1は本発明の画像読
取装置の実施の第1形態の構成を示す縦断面図である。
【0022】画像読取装置は、図1に示すように、自動
原稿搬送装置101と、フラットベッドタイプイメージ
スキャナ部(以下、単にスキャナ部という)102とを
備える。自動原稿搬送装置101は、原稿セットトレイ
105に載置された原稿をスキャナ部102に向けて搬
送する原稿給紙ローラ108と、原稿給紙ローラ108
を駆動するADF駆動モータ109とを有し、原稿給紙
ローラ108により搬送された原稿は読み取られた後に
自動的に原稿排出トレイ106に排出される。自動原稿
装置101は、スキャナ部102に対して開閉可能に装
着されている。
【0023】スキャナ部102は、光源、ミラー、レン
ズ、CCDなどを一体的に構成し、原稿上の画像を線画
像として1ライン単位で主走査方向に読み取るラインセ
ンサ104と、ラインセンサ104からのアナログ画像
信号をA/D変換によりデジタル画像信号に変換して所
定の画像処理を施し、所定の画像処理後の画像データを
外部に出力する画像コントローラ107と、ラインセン
サ104を主走査方向と直交する方向に駆動するための
ラインセンサ駆動モータ(図示せず)および自動原稿搬
送装置101のADF駆動モータ109に対する駆動制
御を行う搬送制御部103とを有する。
【0024】自動原稿搬送装置101を使用した画像読
み取り時には、搬送制御部103によりラインセンサ1
04を所定位置(画像読み取り位置)に保持し、自動原
稿搬送装置101により原稿を原稿セットトレイ105
からスキャナ部102上面を経て排出トレイ106に向
けて搬送し、原稿がスキャナ部102上面を通過する際
に、ラインセンサ104によりこの原稿全面を読み取
る。また、自動原稿搬送装置101がスキャナ部102
に開閉可能に装着されていることにより、スキャナ部1
02上面に原稿を載せ、ラインセンサ104を副走査方
向に搬送することにより原稿全面を読み取る読み取り形
態を実行することも可能である。すなわち、フラットベ
ッドイメージスキャナとして使用することが可能であ
る。
【0025】次に、自動原稿搬送装置101を使用して
原稿を読み取る場合について図2を参照しながら説明す
る。図2は図1の画像読取装置における自動原稿搬送装
置を使用した原稿読み取り時の搬送制御部によるADF
駆動モータに対する駆動制御を示すタイミングチャート
である。
【0026】自動原稿搬送装置101を使用した原稿読
み取りにおいては、図2に示すように、搬送制御部10
3によりADF駆動モータ109の駆動を開始し(T0
時点)、搬送速度が原稿を高速搬送する高速搬送速度に
達すると(T1時点)、所定位置に保持されたラインセ
ンサ104により原稿の読み取りを開始する。ここで、
搬送速度が原稿を高速搬送するための高速搬送速度に達
するまでの区間は、助走区間(T0〜T1)であり、こ
の助走区間においては原稿の読み取りを行わない。
【0027】この高速搬送速度で搬送されている原稿の
読み取り途中においてこの読み取りを一時停止する必要
が生じた場合には、画像コントローラ107から原稿読
み取りを一時停止するように一時停止命令が発行され、
この一時停止命令を受けた搬送制御部103はADF駆
動モータ109を即座に停止させる(T2時点)。この
ADF駆動モータ109の停止により原稿の搬送は停止
される。
【0028】次いで、画像コントローラ107から読み
取り再開命令が発行されると、この命令を受けた搬送制
御部103はADF駆動モータ109を低速で駆動して
読み取りを低速で再開する(T3時点)。この読み取り
の再開後においては、ADF駆動モータ109による原
稿の搬送速度は低速であり、上記助走区間を必要とせず
に、即座に低速の搬送速度に到達する。そして、この低
速での読み取りは読み取り終了まで継続され、この低速
での原稿の読み取りが終了すると、搬送制御部103に
よりADF駆動モータ109は停止される(T4時
点)。
【0029】なお、高速搬送速度で搬送されている原稿
の読み取り途中においてこの読み取りが一時停止されな
いときには、当然のことながら、この高速での読み取り
は読み取り終了まで続行される。
【0030】このように、高速の搬送速度で搬送されて
いる原稿の読み取り途中においてこの読み取りを一時停
止する場合には、搬送制御部103によりADF駆動モ
ータ109が即座に停止され、この読み取りの再開時に
は、低速での読み取りが行われるから、読み取りの一時
停止時と読み取り再開時とにおける原稿の読み取り位置
の位置ずれをなくすことができ、原稿上の一時停止時の
読み取り位置から読み取りを再開することができる。
【0031】次に、高速読み取り時と低速読み取り時の
画像読み取りタイミングについて図3および図4を参照
しながら説明する。図3は図1の画像読取装置における
高速読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データとの
関係を示す図、図4は図1の画像読取装置における低速
読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データとの関係
を示す図である。
【0032】高速読み取り時には、図3に示すように、
ADF駆動モータ109により原稿を1ライン分搬送す
るのに要する原稿搬送時間をtとすると(図3(a)を
参照)、画像コントローラ107はラインセンサ104
に対して原稿が1ライン分搬送される毎にすなわち時間
tの間隔で1ライン読み取りパルスを発生する(図3
(b)を参照)。ラインセンサ104は、画像コントロ
ーラ107からの1ライン読み取りパルスに基づき原稿
上の画像を読み取る(図3(c)を参照)。具体的に
は、ラインセンサ104により前回の読み取りパルスか
ら今回の読み取りパスルまでの時間tの間に1ラインの
画像を読み取る。この読み取った画像はラインセンサ1
04から1ラインのアナログ画像信号として画像コント
ローラ107に入力され、画像コントローラ107で
は、この入力されたアナログ画像信号をデジタル信号に
変換して1ラインの画像データとして取り込む(図3
(d)を参照)。
【0033】これに対し、読み取り途中において一旦停
止された後に行われる低速読み取り時には、図4に示す
ように、ADF駆動モータ109による原稿1ライン分
の搬送に要する原稿搬送時間を3tとしている(図4
(a)を参照)。すなわち、この低速読み取り時の原稿
の搬送速度を高速読み取り時の原稿搬送速度の1/3倍
としている。また、画像コントローラ107は、ライン
センサ104に対して原稿が1ライン搬送される毎に3
回すなわち高速読み取り時と同様に時間tの間隔で1ラ
イン読み取りパルスを発生する(図4(b)を参照)。
ラインセンサ104は、高速読み取り時と同様に、前回
の読み取りパルスから今回の読み取りパスルまでの時間
tの間に1ラインの画像を読み取る(図4(c)を参
照)。ここでは、1ライン当り3回の1ライン読み取り
パルスが発生されるから、ラインセンサ104では、1
ラインに対して3回の読み取りを行うことになり、3つ
のライン画像に対するアナログ画像信号が得られる。こ
の読み取った3つのアナログ画像信号は画像コントロー
ラ107に入力され、画像コントローラ107では、こ
の入力された3つのアナログ画像信号の内1つのアナロ
グ画像信号のみに対して画像処理を施し、この画像処理
により得られた画像データを出力する(図4(d)を参
照)。本例では、1ラインの画像に対して最初に読み取
った画像を採用しているが、これに限定されされること
はなく、中間で読み取った画像または最後に読み取った
画像を採用することも可能である。また、低速読み取り
時には、原稿1ライン分の搬送に要する原稿搬送時間を
高速読み取り時の搬送時間の3倍としているが、これに
限定されることなく、2以上の任意の整数n倍とするこ
とができる。また、低速と高速の2種類の搬送速度によ
る例を示したが、3種類以上の搬送速度を用いて搬送す
るように構成することも可能である。
【0034】このように、本実施の形態では、低速読み
取り時においては、原稿の搬送速度を高速読み取り時の
原稿搬送速度の1/3倍とし、かつラインセンサ104
による1ラインの読み取り時間を高速読み取り時におけ
るラインセンサ104による1ラインの読み取り時間と
同じとし、1ライン当りの搬送時間3t内にラインセン
サ104により得られる3回分の1ラインの読み取り画
像の中から1回分の1ラインの読み取り画像を選択して
1ラインの画像データとして取り込むから、1ラインの
画像データを得るための露光時間を高速読み取り時の露
光時間と同じとすることができ、低速読み取り時と高速
読み取り時との間での読み取り画像に対する画質の変化
をなくすことができる。
【0035】なお、本実施の形態では、自動原稿搬送装
置101を使用した画像読み取りにおける高速読み取り
時および低速読み取り時の画像読取タイミングについて
説明したが、フラットベッドイメージスキャナの使用形
態においても同様の制御が行われる。このフラットベッ
ドイメージスキャナの使用形態の場合には、上述した原
稿搬送量(図3(a)および図4(a)に示す)をライ
ンイメージセンサ104の搬送量に置き換えてラインイ
メージセンサ104の搬送を制御すればよい。
【0036】また、本実施の形態では、読取手段として
光源、ミラー、レンズ、CCDなどを一体的に構成した
ラインセンサ104を用いているが、これに代えて密着
型イメージセンサ(CIS)を用いることもできる。
【0037】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図5を参照しながら説明する。図5は
本発明の画像読取装置の実施の第2形態における低速読
み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データとの関係を
示す図である。なお、本実施の形態は、上述の実施の第
1形態と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0038】本実施の形態は、上述の実施の第1形態に
対し、低速読み取り時における原稿1ライン分の搬送に
要する原稿搬送時間を高速読み取り時の原稿搬送時間t
のn倍(nは2以上の正の整数)としかつラインセンサ
104による1ラインの読み取り時間を高速読み取り時
の読み取り時間tと同じとし、1ライン当りの搬送時間
nt内にラインセンサ104により得られるn回分の1
ラインの読み取り画像を平均化して1ラインの画像デー
タとして取り込む点で異なる。
【0039】本実施の形態では、自動原稿搬送装置10
1を使用した画像読み取りにおける高速読み取り時およ
び低速読み取り時の画像読取タイミングについて説明す
る。
【0040】高速読み取りは上述の実施の第1形態と同
じであり、その説明は省略する。低速読み取りにおいて
は、図5に示すように、ADF駆動モータ109による
原稿1ライン分の搬送に要する原稿搬送時間を3tとし
ている(図5(a)を参照)。すなわち、この低速読み
取り時の原稿の搬送速度を高速読み取り時の原稿搬送速
度の1/3倍としている。また、画像コントローラ10
7は、ラインセンサ104に対して原稿が1ライン搬送
される毎に3回すなわち高速読み取り時と同様に時間t
の間隔で1ライン読み取りパルスを発生する(図5
(b)を参照)。ラインセンサ104は、高速読み取り
時と同様に、前回の読み取りパルスから今回の読み取り
パスルまでの時間tの間に1ラインの画像を読み取る
(図5(c)を参照)。ここでは、1ライン当り3回の
1ライン読み取りパルスが発生されるから、ラインセン
サ104では、1ラインに対して3回の読み取りを行う
ことになり、1ラインの画像に対して3つのアナログ画
像信号が得られる。この3つのアナログ画像信号は画像
コントローラ107に入力され、画像コントローラ10
7では、この入力された3つのアナログ画像信号を平均
化して画像処理を施し、この画像処理により得られた画
像データを出力する(図5(d)を参照)。
【0041】このように、本実施の形態では、低速読み
取り時においては、原稿の搬送速度を高速読み取り時の
原稿搬送速度の1/3倍とし、かつラインセンサ104
による1ラインの読み取り時間を高速読み取り時におけ
るラインセンサ104による1ラインの読み取り時間と
同じとし、1ライン当りの搬送時間3t内にラインセン
サ104により得られる3回分の1ラインの読み取り画
像を平均化して1ラインの画像データとして取り込むか
ら、1ラインの画像データを得るための露光時間を高速
読み取り時の露光時間と同じとすることができ、低速読
み取り時と高速読み取り時との間での読み取り画像の画
質の変化をなくすことができる。また、1ライン当りの
搬送時間3t内にラインセンサ104により得られる3
回分の1ラインの読み取り画像を平均化して1ラインの
画像データとすることによって、画像の読みこぼしをな
くすことができる。
【0042】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図6を参照しながら説明する。図6は
本発明の画像読取装置の実施の第3形態における低速読
み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データとの関係を
示す図である。なお、本実施の形態は、上述の実施の第
1形態と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0043】本実施の形態は、上述の実施の第1形態に
対し、低速読み取り時における原稿1ライン分の搬送に
要する原稿搬送時間を高速読み取り時の原稿搬送時間t
のa倍(aは1より大きい正数)としかつラインセンサ
104による1ラインの読み取り時間を低速読み取り時
の搬送時間と同じとし、1ライン当りの搬送時間at内
にラインセンサ104により得られる1回分の1ライン
の読み取り画像を1/a倍して1ライン単位の画像デー
タとして取り込む点で異なる。
【0044】本実施の形態では、自動原稿搬送装置10
1を使用した画像読み取りにおける高速読み取り時およ
び低速読み取り時の画像読取タイミングについて説明す
る。
【0045】高速読み取りは上述の実施の第1形態と同
じであり、その説明は省略する。低速読み取りにおいて
は、図6に示すように、ADF駆動モータ109による
原稿1ライン分の搬送に要する原稿搬送時間をatとし
ている(図6(a)を参照)。すなわち、この低速読み
取り時の原稿の搬送速度を高速読み取り時の原稿搬送速
度の1/a倍としている。ここで、aは1より大きい正
数である。また、画像コントローラ107は、ラインセ
ンサ104に対して原稿が1ライン搬送される毎に1回
すなわち時間atの間隔で1ライン読み取りパルスを発
生する(図6(b)を参照)。ラインセンサ104は、
前回の読み取りパルスから今回の読み取りパスルまでの
時間tの間に1ラインの画像を読み取る(図6(c)を
参照)。ここでは、1ライン当り1つの1ライン読み取
りパルスが発生されるから、ラインセンサ104では、
1ラインに対して1回の読み取りを行うことになり、1
ラインの画像に対して1つのアナログ画像信号が得られ
る。この1つのアナログ画像信号は画像コントローラ1
07に入力され、画像コントローラ107では、この入
力された1つのアナログ画像信号を1/a倍して画像処
理を施し、この画像処理により得られた画像データを出
力する(図6(d)を参照)。
【0046】このように、本実施の形態では、低速読み
取り時における原稿1ライン分の搬送に要する原稿搬送
時間を高速読み取り時の原稿搬送時間tのa倍(aは1
より大きい正数)としかつラインセンサ104による1
ラインの読み取り時間を低速読み取り時の搬送時間と同
じとし、1ライン当りの搬送時間at内にラインセンサ
104により得られる1回分の1ラインの読み取り画像
を1/a倍して1ライン単位の画像データとして取り込
むから、低速読み取り時と高速読み取り時との1ライン
の画像データに対する露光時間の差をなくすことがで
き、この露光時間の差によるラインセンサ104からの
出力レベルの差をなくすことができる。その結果、低速
読み取り時と高速読み取り時との間での読み取り画像の
画質の変化をなくすことができる。
【0047】(実施の第4形態)次に、本発明の実施の
第4形態について図7および図8を参照しながら説明す
る。図7は本発明の画像読取装置の実施の第4形態にお
ける高速読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データ
との関係を示す図、図8は本発明の画像読取装置の実施
の第4形態における低速読み取り時の原稿搬送量と読み
取り画像データとの関係を示す図である。なお、本実施
の形態は、上述の実施の第1形態と同じ構成を有し、そ
の説明は省略する。
【0048】本実施の形態は、上述の実施の第1形態に
対し、高速読み取り時には、原稿の1ラインの搬送に要
する搬送時間tとラインセンサ104による1ラインの
読取時間tとを同じとし、低速搬送時には、原稿の1ラ
インの搬送時間を高速読み取り時の原稿搬送時間tのa
倍(aは1より大きい正数)としかつラインセンサ10
4による1ラインの読み取り時間を低速読み取り時の搬
送時間atと同じとし、1ライン当りの搬送時間at内
にラインセンサ104により得られる1回分の1ライン
の読み取り画像を1ライン単位の画像データとして取り
込み、高速読み取り時には、該高速読み取り時の1ライ
ンの搬送時間t内にラインセンサ104により得られる
1ラインの読み取り画像をa倍処理して1ラインの画像
データとして取り込む点で異なる。
【0049】本実施の形態では、自動原稿搬送装置10
1を使用した画像読み取りにおける高速読み取り時およ
び低速読み取り時の画像読取タイミングについて説明す
る。
【0050】高速読み取り時には、図7に示すように、
原稿の1ライン分の搬送に要する原稿搬送時間をtとす
ると(図7(a)を参照)、画像コントローラ107は
ラインセンサ104に対して原稿が1ライン分搬送され
る毎にすなわち時間tの間隔で1ライン読み取りパルス
を発生する(図7(b)を参照)。ラインセンサ104
は、ラインセンサ104により前回の読み取りパルスか
ら今回の読み取りパスルまでの時間tの間に1ラインの
画像を読み取る(図7(c)を参照)。この読み取った
画像はラインセンサ104から1ラインのアナログ画像
信号として画像コントローラ107に入力され、画像コ
ントローラ107では、この入力されたアナログ画像信
号をa倍してデジタル信号に変換し、このデジタル信号
を1ラインの画像データとして取り込んで画像処理を施
す(図7(d)を参照)。
【0051】これに対し、低速読み取り時には、図8に
示すように、原稿1ライン分の搬送に要する原稿搬送時
間をatとしている(図8(a)を参照)。すなわち、
この低速読み取り時の原稿の搬送速度を高速読み取り時
の原稿搬送速度のa倍としている。また、画像コントロ
ーラ107は、ラインセンサ104に対して原稿が1ラ
イン搬送される毎に1回すなわち時間atの間隔で1ラ
イン読み取りパルスを発生する(図8(b)を参照)。
ラインセンサ104は、前回の読み取りパルスから今回
の読み取りパスルまでの時間atの間に1ラインの画像
を読み取る(図8(c)を参照)。ここでは、1ライン
当り1回の1ライン読み取りパルスが発生されるから、
ラインセンサ104では、1ラインに対して1回の読み
取りを行うことになり、1つのライン画像に対するアナ
ログ画像信号が得られる。この読み取った1つのアナロ
グ画像信号は画像コントローラ107に入力され、画像
コントローラ107では、この入力された1つのアナロ
グ画像信号に対して画像処理を施し、この画像処理によ
り得られた画像データを出力する(図8(d)を参
照)。
【0052】このように、高速読み取り時には、原稿の
1ラインの搬送に要する搬送時間tとラインセンサ10
4による1ラインの読取時間tとを同じとし、低速搬送
時には、原稿の1ラインの搬送時間を高速読み取り時の
原稿搬送時間tのa倍(aは1より大きい正数)としか
つラインセンサ104による1ラインの読み取り時間を
低速読み取り時の搬送時間atと同じとし、1ライン当
りの搬送時間at内にラインセンサ104により得られ
る1回分の1ラインの読み取り画像を1ライン単位の画
像データとして取り込み、高速読み取り時には、該高速
読み取り時の1ラインの搬送時間t内にラインセンサ1
04により得られる1ラインの読み取り画像をa倍処理
して1ラインの画像データとして取り込むから、高速読
み取り時と低速読み取り時との1ラインの画像データを
得るための露光時間の差をなくすことができ、この露光
時間の差による出力レベルの変化を取り除くことができ
る。その結果、低速読み取り時と高速読み取り時との間
での読み取り画像に対する画質の変化をなくすことがで
きる。
【0053】なお、、フラットベッドイメージスキャナ
の使用形態においても同様の制御が行われる。このフラ
ットベッドイメージスキャナの使用形態の場合には、上
述した原稿搬送量(図3(a)および図4(a)に示
す)をラインイメージセンサ104の搬送量に置き換え
てラインイメージセンサ104の搬送を制御すればよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば、原稿画像を線画像として1ライン単位で
主走査方向に読み取る読取手段と、読取手段と原稿画像
とを高速と低速の少なくとも2種類の搬送速度で主走査
方向に直交する副走査方向に相対的に搬送することが可
能な搬送手段と、搬送手段を制御する搬送制御手段とを
備え、搬送制御手段は、原稿画像の読み取り開始時に
は、高速の搬送速度で読取手段と原稿画像とを副走査方
向に相対的に搬送するように搬送手段を制御する高速搬
送制御を行い、原稿画像の読取途中での一時停止後に該
原稿画像の読み取りを再開する際には、低速の搬送速度
で読取手段と原稿画像とを副走査方向に相対的に搬送す
るように搬送手段を制御する低速搬送制御を行うから、
画像読み取り途中において一旦読み取りを停止した後に
読み取りを再開する場合に、読み取り位置の位置ずれを
起こすことなく読み取りを再開することができる。
【0055】また、高速搬送制御時には、読取手段と原
稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を読取手段
による1ラインの読み取り時間と同じとし、低速搬送制
御時には、読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間
隔の搬送時間が高速搬送制御時の1ライン間隔の搬送時
間の整数倍としかつ読取手段による1ラインの読み取り
時間を高速搬送制御時の読取手段による1ラインの読み
取り時間と同じとし、低速搬送制御時の1ライン間隔の
搬送時間内に読取手段により得られる整数回分の読み取
り線画像の中から1回分の読み取り線画像を選択して1
ライン単位の画像データとして取り込むことによって、
1ラインの画像データを得るための露光時間を高速搬送
制御時と低速搬送制御時とで同じとすることができ、高
速搬送制御時と低速搬送制御時との間での読み取り画像
に対する画質の変化をなくすことができる。
【0056】また、高速搬送制御時には、読取手段と原
稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を読取手段
による1ラインの読み取り時間と同じとし、低速搬送制
御時には、読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間
隔の搬送時間を高速搬送制御時の1ライン間隔の搬送時
間の整数倍としかつ読取手段による1ラインの読み取り
時間を高速搬送制御時の読取手段による1ラインの読み
取り時間と同じとし、低速搬送制御時の前記1ライン間
隔の搬送時間内に読取手段により得られる整数回分の読
み取り線画像を平均化して1ライン単位の画像データと
して取り込むことによって、1ラインの画像データを得
るための露光時間を高速搬送制御時と低速搬送制御時と
で同じとすることができ、高速搬送制御時と低速搬送制
御時との間での読み取り画像に対する画質の変化をなく
すことができる。また、低速搬送制御時の1ライン当り
の搬送時間内に得られる整数回分の読み取り画像を平均
化して1ラインの画像データとすることによって、画像
の読みこぼしをなくすことができる。
【0057】また、高速搬送制御時には、読取手段と原
稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を読取手段
による1ラインの読取時間と同じとし、低速搬送制御時
には、読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間隔の
搬送時間を高速搬送制御時の1ラインの搬送時間の所定
数a倍とし、読取手段による1ラインの読取時間を低速
搬送制御時の1ライン間隔の搬送時間と同じとし、低速
搬送制御時の1ライン間隔の搬送時間内に読取手段によ
り得られる1回分の読み取り線画像を1/a倍して1ラ
イン単位の画像データとして取り込むことによって、1
ラインの画像データを得るための露光時間を高速搬送制
御時と低速搬送制御時とで同じとすることができ、高速
搬送制御時と低速搬送制御時との間での読み取り画像に
対する画質の変化をなくすことができる。
【0058】また、高速搬送制御時には、読取手段と原
稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間と読取手段
による1ラインの読取時間とを同じとし、低速搬送制御
時には、読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間隔
の搬送時間を高速搬送制御時の1ラインの搬送時間の所
定数a倍とし、読取手段による1ラインの読取時間を低
速搬送制御時の1ライン間隔の搬送時間と同じとし、高
速搬送制御時には該高速搬送制御時の1ライン間隔の搬
送時間内に読取手段により得られる1回分の読み取り線
画像をa倍して1ライン単位の画像データとして取り込
むことによって、1ラインの画像データを得るための露
光時間を高速搬送制御時と低速搬送制御時とで同じとす
ることができ、高速搬送制御時と低速搬送制御時との間
での読み取り画像に対する画質の変化をなくすことがで
きる。
【0059】さらに、搬送手段により、原稿画像を所定
位置に保持し、該原稿画像に対して読取手段を副走査方
向に搬送するように構成することができる。
【0060】さらに、搬送手段により、読取手段を所定
位置に保持し、該読取手段に対して原稿画像を副走査方
向に搬送するように構成することができる。
【0061】本発明の画像読取方法によれば、原稿画像
の読み取り開始時には、搬送手段により高速の搬送速度
で読取手段と原稿画像とを副走査方向に相対的に搬送す
る高速搬送を行い、原稿画像の読取途中での一時停止後
に該原稿画像の読み取りを再開する際には、搬送手段に
より低速の搬送速度で読取手段と原稿画像とを副走査方
向に相対的に搬送する低速搬送を行うから、画像読み取
り途中において一旦読み取りを停止した後に読み取りを
再開する場合に、読み取り位置の位置ずれを起こすこと
なく読み取りを再開することができる。
【0062】また、高速搬送時には、読取手段と原稿画
像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間と読取手段によ
る1ラインの読み取り時間とを同じとし、低速搬送時に
は、読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬
送時間が高速搬送時の1ライン間隔の搬送時間の整数倍
としかつ読取手段による1ラインの読み取り時間を高速
搬送時の読取手段による1ラインの読み取り時間と同じ
とし、低速搬送時の1ライン間隔の搬送時間内に読取手
段により得られる整数回分の読み取り線画像の中から1
回分の読み取り線画像を選択して1ライン単位の画像デ
ータとして取り込むことによって、1ラインの画像デー
タを得るための露光時間を高速搬送制御時と低速搬送制
御時とで同じとすることができ、高速搬送制御時と低速
搬送制御時との間での読み取り画像に対する画質の変化
をなくすことができる。
【0063】また、高速搬送時には、読取手段と原稿画
像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を読取手段によ
る1ラインの読み取り時間と同じとし、低速搬送時に
は、読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬
送時間を高速搬送時の1ライン間隔の搬送時間の整数倍
としかつ読取手段による1ラインの読み取り時間を高速
搬送時の読取手段による1ラインの読み取り時間と同じ
とし、低速搬送時の1ライン間隔の搬送時間内に読取手
段により得られる整数回分の読み取り線画像を平均化し
て1ライン単位の画像データとして取り込むことによっ
て、1ラインの画像データを得るための露光時間を高速
搬送制御時と低速搬送制御時とで同じとすることがで
き、高速搬送制御時と低速搬送制御時との間での読み取
り画像に対する画質の変化をなくすことができる。ま
た、低速搬送制御時の1ライン当りの搬送時間内に得ら
れる整数回分の読み取り画像を平均化して1ラインの画
像データとすることによって、画像の読みこぼしをなく
すことができる。
【0064】また、高速搬送時には、読取手段と原稿画
像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を読取手段によ
る1ラインの読取時間と同じとし、低速搬送時には、読
取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間
を高速搬送時の1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、
読取手段による1ラインの読取時間を低速搬送時の1ラ
イン間隔の搬送時間と同じとし、低速搬送時の1ライン
間隔の搬送時間内に読取手段により得られる1回分の読
み取り線画像を1/a倍して1ライン単位の画像データ
として取り込むことによって、1ラインの画像データを
得るための露光時間を高速搬送制御時と低速搬送制御時
とで同じとすることができ、高速搬送制御時と低速搬送
制御時との間での読み取り画像に対する画質の変化をな
くすことができる。
【0065】また、高速搬送時には、読取手段と原稿画
像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間と読取手段によ
る1ラインの読取時間とを同じとし、低速搬送時には、
読取手段と原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時
間を高速搬送時の1ラインの搬送時間の所定数a倍と
し、読取手段による1ラインの読取時間を低速搬送時の
1ライン間隔の搬送時間と同じとし、高速搬送時には該
高速搬搬送時の1ライン間隔の搬送時間内に読取手段に
より得られる1回分の読み取り線画像をa倍して1ライ
ン単位の画像データとして取り込むことによって、1ラ
インの画像データを得るための露光時間を高速搬送制御
時と低速搬送制御時とで同じとすることができ、高速搬
送制御時と低速搬送制御時との間での読み取り画像に対
する画質の変化をなくすことができる。
【0066】さらに、搬送手段により、原稿画像を所定
位置に保持し、原稿画像に対して読取手段を副走査方向
に搬送するように構成することができる。
【0067】さらに、搬送手段により、読取手段を所定
位置に保持し、読取手段に対して原稿画像を副走査方向
に搬送するように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の実施の第1形態の構成
を示す縦断面図である。
【図2】図1の画像読取装置における自動原稿搬送装置
を使用した原稿読み取り時の搬送制御部によるADF駆
動モータに対する駆動制御を示すタイミングチャートで
ある。
【図3】図1の画像読取装置における高速読み取り時の
原稿搬送量と読み取り画像データとの関係を示す図であ
る。
【図4】図1の画像読取装置における低速読み取り時の
原稿搬送量と読み取り画像データとの関係を示す図であ
る。
【図5】本発明の画像読取装置の実施の第2形態におけ
る低速読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データと
の関係を示す図である。
【図6】本発明の画像読取装置の実施の第3形態におけ
る低速読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データと
の関係を示す図である。
【図7】本発明の画像読取装置の実施の第4形態におけ
る高速読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データと
の関係を示す図である。
【図8】本発明の画像読取装置の実施の第4形態におけ
る低速読み取り時の原稿搬送量と読み取り画像データと
の関係を示す図である。
【符号の説明】
101 自動原稿搬送装置 102 フラットベッドタイプイメージスキャナ部 103 搬送制御部 104 ラインセンサ 107 画像コントローラ 108原稿給紙ローラ 109 ADF駆動ローラ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を線画像として1ライン単位で
    主走査方向に読み取る読取手段と、前記読取手段と前記
    原稿画像とを高速と低速の少なくとも2種類の搬送速度
    で前記主走査方向に直交する副走査方向に相対的に搬送
    することが可能な搬送手段と、前記搬送手段を制御する
    搬送制御手段とを備え、前記搬送制御手段は、前記原稿
    画像の読み取り開始時には、前記高速の搬送速度で前記
    読取手段と前記原稿画像とを前記副走査方向に相対的に
    搬送するように前記搬送手段を制御する高速搬送制御を
    行い、前記原稿画像の読取途中での一時停止後に該原稿
    画像の読み取りを再開する際には、前記低速の搬送速度
    で前記読取手段と前記原稿画像とを前記副走査方向に相
    対的に搬送するように前記搬送手段を制御する低速搬送
    制御を行うことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記高速搬送制御時には、前記読取手段
    と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を
    前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じと
    し、前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記原稿
    画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間が前記高速搬
    送制御時の前記1ライン間隔の搬送時間の整数倍としか
    つ前記読取手段による1ラインの読み取り時間を前記高
    速搬送制御時の前記読取手段による1ライン当りの読み
    取り時間と同じとし、前記低速搬送制御時の1ライン間
    隔の搬送時間内に前記読取手段により得られる整数回分
    の読み取り線画像の中から1回分の読み取り線画像を選
    択して1ライン単位の画像データとして取り込むことを
    特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記高速搬送制御時には、前記読取手段
    と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を
    前記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じと
    し、前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記原稿
    画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬
    送制御時の前記1ライン間隔の搬送時間の整数倍としか
    つ前記読取手段による1ラインの読み取り時間を前記高
    速搬送制御時の前記読取手段による1ラインの読み取り
    時間と同じとし、前記低速搬送制御時の前記1ライン間
    隔の搬送時間内に前記読取手段により得られる整数回分
    の読み取り線画像を平均化して1ライン単位の画像デー
    タとして取り込むことを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 前記高速搬送制御時には、前記読取手段
    と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を
    前記読取手段による1ラインの読取時間と同じとし、前
    記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記原稿画像間
    の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送制御
    時の前記1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、前記読
    取手段による1ラインの読取時間を前記低速搬送制御時
    の前記1ライン間隔の搬送時間と同じとし、前記低速搬
    送制御時の1ライン間隔の搬送時間内に前記読取手段に
    より得られる1回分の読み取り線画像を1/a倍して1
    ライン単位の画像データとして取り込むことを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記高速搬送制御時には、前記読取手段
    と前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間と
    前記読取手段による1ラインの読取時間とを同じとし、
    前記低速搬送制御時には、前記読取手段と前記原稿画像
    間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送制
    御時の前記1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、前記
    読取手段による1ラインの読取時間を前記低速搬送制御
    時の前記1ライン間隔の搬送時間と同じとし、前記高速
    搬送制御時には該高速搬送制御時の前記1ライン間隔の
    搬送時間内に前記読取手段により得られる1回分の読み
    取り線画像をa倍して1ライン単位の画像データとして
    取り込むことを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段は、前記原稿画像を所定位
    置に保持し、該原稿画像に対して前記前記読取手段を前
    記副走査方向に搬送することを特徴とする請求項1記載
    の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段は、前記読取手段を所定位
    置に保持し、該読取手段に対して前記原稿画像を前記副
    走査方向に搬送することを特徴とする請求項1記載の画
    像読取装置。
  8. 【請求項8】 読取手段により原稿画像を線画像として
    1ライン単位で主走査方向に読み取りながら、搬送手段
    により前記読取手段と前記原稿画像とを前記主走査方向
    と直交する副走査方向に相対的に搬送する画像読取方法
    において、前記原稿画像の読み取り開始時には、前記搬
    送手段により高速の搬送速度で前記読取手段と前記原稿
    画像とを前記副走査方向に相対的に搬送する高速搬送を
    行い、前記原稿画像の読取途中での一時停止後に該原稿
    画像の読み取りを再開する際には、前記搬送手段により
    低速の搬送速度で前記読取手段と前記原稿画像とを前記
    副走査方向に相対的に搬送する低速搬送を行うことを特
    徴とする画像読取方法。
  9. 【請求項9】 前記高速搬送時には、前記読取手段と前
    記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間と前記
    読取手段による1ラインの読み取り時間とを同じとし、
    前記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画像間の
    相対的な1ライン間隔の搬送時間が前記高速搬送時の前
    記1ライン間隔の搬送時間の整数倍としかつ前記読取手
    段による1ラインの読み取り時間を前記高速搬送時の前
    記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じとし、
    前記低速搬送時の1ライン間隔の搬送時間内に前記読取
    手段により得られる整数回分の読み取り線画像の中から
    1回分の読み取り線画像を選択して1ライン単位の画像
    データとして取り込むことを特徴とする請求項8記載の
    画像読取方法。
  10. 【請求項10】 前記高速搬送時には、前記読取手段と
    前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前
    記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じとし、
    前記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画像間の
    相対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送時の前
    記1ライン間隔の搬送時間の整数倍としかつ前記読取手
    段による1ラインの読み取り時間を前記高速搬送時の前
    記読取手段による1ラインの読み取り時間と同じとし、
    前記低速搬送時の前記1ライン間隔の搬送時間内に前記
    読取手段により得られる整数回分の読み取り線画像を平
    均化して1ライン単位の画像データとして取り込むこと
    を特徴とする請求項8記載の画像読取方法。
  11. 【請求項11】 前記高速搬送時には、前記読取手段と
    前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間を前
    記読取手段による1ラインの読取時間と同じとし、前記
    低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画像間の相対
    的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送時の前記1
    ラインの搬送時間の所定数a倍とし、前記読取手段によ
    る1ラインの読取時間を前記低速搬送時の前記1ライン
    間隔の搬送時間と同じとし、前記低速搬送時の1ライン
    間隔の搬送時間内に前記読取手段により得られる1回分
    の読み取り線画像を1/a倍して1ライン単位の画像デ
    ータとして取り込むことを特徴とする請求項8記載の画
    像読取方法。
  12. 【請求項12】 前記高速搬送時には、前記読取手段と
    前記原稿画像間の相対的な1ライン間隔の搬送時間と前
    記読取手段による1ラインの読取時間とを同じとし、前
    記低速搬送時には、前記読取手段と前記原稿画像間の相
    対的な1ライン間隔の搬送時間を前記高速搬送時の前記
    1ラインの搬送時間の所定数a倍とし、前記読取手段に
    よる1ラインの読取時間を前記低速搬送時の前記1ライ
    ン間隔の搬送時間と同じとし、前記高速搬送時には該高
    速搬搬送時の前記1ライン間隔の搬送時間内に前記読取
    手段により得られる1回分の読み取り線画像をa倍して
    1ライン単位の画像データとして取り込むことを特徴と
    する請求項8記載の画像読取方法。
  13. 【請求項13】 前記原稿画像を所定位置に保持し、前
    記搬送手段により前記原稿画像に対して前記前記読取手
    段を前記副走査方向に搬送することを特徴とする請求項
    8記載の画像読取方法。
  14. 【請求項14】 前記読取手段を所定位置に保持し、前
    記搬送手段により前記読取手段に対して前記原稿画像を
    前記副走査方向に搬送することを特徴とする請求項8記
    載の画像読取方法。
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