JP2001023655A - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

燃料電池およびその製造方法

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JP2001023655A JP11193320A JP19332099A JP2001023655A JP 2001023655 A JP2001023655 A JP 2001023655A JP 11193320 A JP11193320 A JP 11193320A JP 19332099 A JP19332099 A JP 19332099A JP 2001023655 A JP2001023655 A JP 2001023655A
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気極、燃料極の厚みを均一にすることで、
得られる単セルの全体的厚みを均一にし、セル特性を向
上させる。 【解決手段】 電極基材1上に触媒ペーストを塗工する
と同時に、電極基材1の周辺部または両サイドにシール
ペーストを塗工することで、触媒ペーストとシールペー
ストとの厚みを均一にし、得られる空気側、燃料側基材
充填シール層21、23の厚みと、空気側、燃料側周辺
シール層22、24の厚みを均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池に関
し、特に、単セルを有する燃料電池の構造及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−32862号公報、特開昭
63−32858号公報、特開昭63−186074号
公報に開示される従来の燃料電池の単セル構造は、図6
に示すように、空気極105または燃料極106のいず
れか一方若しくは両方の電極触媒層とマトリクス層10
4を一体成形する構成であった。また、特開昭58−1
64153号公報、特開昭58−44672号公報、特
開平1−176665号公報には、図7に示すように、
空気極105、燃料極106、マトリクス層104の周
辺部部分をフッ素樹脂などからなる端部部材108でフ
ィルム被覆またはモールド一体化する方法が示されてい
る。
【0003】さらに、特開昭59−181466号公
報、特開昭64−41174号公報には、図8に示すよ
うに、空気極105と燃料極106との間に耐電解質微
粒子と結合材からなるマトリクス層(第一ペースト)1
04を塗布、乾燥、熱処理して形成した上に、耐電解質
微粒子と結合材および電解質を混合した第二ペースト層
109を形成して、両電極を接合一体化する方法が開示
されている。
【0004】図において、符号101は電極基材、10
2は空気極触媒層であり、この電極基材101と空気極
触媒層102により空気極105を形成している。ま
た、符号103は燃料極触媒層で、電極基材101とこ
の燃料極触媒層103とによって燃料極106を形成し
ている。111は空気ガス流路が設けられた空気側多孔
質カーボン板、112は燃料ガス流路が設けられた燃料
側多孔質カーボン板、113はセパレータである。
【0005】次に、燃料電池の動作について説明する。
セパレータ113は不透気性の緻密なカーボン板で、そ
の両面に配置した空気側多孔質カーボン板111と燃料
側多孔質カーボン板112に設けられた空気ガス流路、
燃料ガス流路へ供給される空気および燃料ガスを分離す
る。空気側多孔質カーボン板111と燃料側多孔質カー
ボン板112はガスを全面に供給すると同時に、実動時
に必要な電解質を保持する。
【0006】一方、電極基材101も多孔質なカーボン
で構成されており、空気極触媒層102と燃料極触媒層
103からなる電極触媒層を支持すると同時に、空気側
多孔質カーボン板111と燃料側多孔質カーボン板11
2からなる多孔質カーボン板に供給されるガスを電極触
媒層に拡散させる。また、電極触媒層に必要な電解質を
多孔質カーボン板から供給する。
【0007】電極触媒層に達した空気および燃料ガス
は、マトリクス層104を通じて反応し、発電する。発
電した電流は、マトリクス層104を通して反応し、発
電する。発電した電流は、マトリクス層104部分はイ
オン伝導により、その他の部分は電子伝導により、各部
材の貫通方向に流れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池は前述
の積層各部材を交互に繰り返し複数枚積層していた。す
なわち、積層完了後には、マトリクス層104が空気極
105と燃料極106に狭持され、また冷却ユニットと
隣接しないセパレータ113は空気側多孔質カーボン板
111と燃料側多孔質カーボン板112に狭持されるの
で、独立した各部材を個々に積層する場合には、非常に
多くの部材点数を積層していかねばならないという問題
点があった。例えば100セル分を積層する場合、冷却
ユニットを除いてもマトリクス層104、空気極10
5、燃料極106、空気側多孔質カーボン板111、燃
料極多孔質カーボン板112、セパレータ113が個々
に独立ならば、合計600点もの部材を積層しなければ
ならなかった。
【0009】従来の燃料電池の各部材は十分なハンドリ
ング強度は備わっておらず、また、大面積化、薄肉化を
目指しているため、その取扱作業性は良くない。特に、
マトリクス層104は、発電時のイオン導電抵抗低減の
ためできるたけ薄い方が良いが、電極と独立しているマ
トリクス層の場合にはハンドリングが非常に難しい。そ
の対策としてマトリクス層104、空気極105、燃料
極106については、積層前に一体化することが前述の
従来例に述べられている。また、空気側多孔質カーボン
板111、燃料側多孔質カーボン板112、セパレータ
113の一体化についても、特開昭60−236461
号公報をはじめ他の文献にも開示がなされている。
【0010】ここでは、マトリクス層104、空気極1
05、燃料極106の一体化について、従来例の問題点
を述べる。前述の特開昭63−32862号公報、特開
昭63−32858号公報、特開昭63−186074
号公報の場合は、触媒層とマトリクス層を一体構成とす
ること並びにその方法については開示されているが、電
極シール部分の一体化構成に関しては言及されていな
い。なお、特開昭63−186074号公報では、あら
かじめ厚めの触媒層シートとマトリクスシートを準備
し、単に重ねて圧延して一体化する方法が開示されてい
るが、実際には触媒層とマトリクス層の物性が異なるた
めに、貼り合わせ後、いくら圧延しても各層を均一にす
ることが出来ず、どちらか強度が弱い方の層に器列や破
れが発生しやすいという問題があった。
【0011】また、電解質を塗布する方法について、空
気極あるいは燃料極の触媒層とマトリクス層の2層だけ
を一体化したものをマトリクス面が互いに向かい合うよ
うにし且つ間にカーボンペーパーを挿入して3層一体化
し、そのカーボンペーパーに電解質を含浸する方法が示
されている。しかし、この構成では実質の電解質層がマ
トリクス層2枚分とカーボンペーパー層となり非常に厚
くなってしまい、イオン伝導抵抗が著しく大きくなるた
め発電効率が低下するという問題点があった。
【0012】特開昭58−164153号公報、特開昭
58−44672号公報、特開平1−176665号公
報の場合は、燃料極、空気極、マトリクス層周辺のシー
ル部分をフッ素樹脂などでフィルム被覆またはモールド
により一体化する方法が開示されている。しかし、各部
材周辺部をフィルム被覆する場合にはその被覆部分が面
内中央部分よりも厚くなってしまい、この段差を吸収す
るための特殊な細工が必要になるという問題点があっ
た。また、シール部分のモールド成形では、シール段差
の問題はなくなるが、フッ素樹脂が溶融するような高温
にすると、電極触媒層やマトリクス層まで高温熱履歴を
受けてしまい電極特性に悪影響を与えてしまうという問
題があった。また、電解質の含浸方法、条件をどうする
かについては言及されていない。
【0013】また、特開昭59−181466号公報、
特開昭64−41174号公報では、電極間に耐電解質
微粒子と結合材からなるマトリクス層(第一ペースト
層)を塗布、乾燥、熱処理して形成した上に、耐電解質
微粒子と結合材および電解質を混合した第二ペースト層
を形成して、両電極を接合一体化する方法が開示されて
いる。この場合、第一ペースト層のマトリクスが触媒層
表面に塗布、乾燥、熱処理されているため、熱処理履歴
による亀裂発生および撥水性出現が避けられない。その
防御手段として未焼成の第二ペースト層を設けなければ
ならず、余分にマトリクス層をもう1層分形成しなくて
はならないという問題がある。これと同時に、マトリク
ス層が合計2層となり厚くなるのでイオン導電抵抗が増
加し、電池特性が低下するという問題点もある。
【0014】なお、第一ペースト層は熱処理履歴により
撥水性が出現し、電解質が十分浸透しにくいので、マト
リクス層に十分な電解質含新を促す目的で第二ペースト
層にはあらかじめペースト中に電解質を混合した物を塗
る必要がある。しかしながら、リン酸型燃料電池の場合
などは電解質であるリン酸の吸湿性が非常に高いため、
接合一体化後にも周囲の雰囲気中の湿気を吸湿してしま
い、電極そのものの取扱いが難しくなり、作業性の低下
を招いてしまうという問題点があった。また、電解質に
よる吸湿が著しい場合には、折角接合した一体化電極が
取扱中に剥がれてしまうという問題もあった。
【0015】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたものであり、触媒層(反応部分)だけで
なく、周辺シール層も考慮し、またマトリクス層の厚み
や電解質層を厚くすることなく、空気極、燃料極を接合
一体化することが可能な燃料電池を提供すること目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明による燃料電池
は、マトリクス層を介して空気極、燃料極が配置された
単セル構造を有するものであり、上記空気極および上記
燃料極は、それぞれ電極基材と触媒層との積層構造から
なり、上記電極基材は周辺部若しくは両サイドに基材充
填シール層を有し、上記マトリクス層と接する上記触媒
層は周辺部にシール層を有するものである。
【0017】また、この発明による燃料電池は、上記の
ような構成において、シール層を有する触媒層は、均一
な厚さに形成されるものである。
【0018】さらに、この発明による燃料電池は、上記
のような構成において、マトリクス層、燃料極、空気極
が積層されてなる単電池の外形側面が平滑となるように
揃えられるものである。
【0019】また、この発明による燃料電池は、上記の
ような構成において、マトリクス層と空気極、燃料極と
の接合に、フッ素樹脂若しくはセルロースからなる結着
剤を用いるものである。
【0020】この発明による燃料電池の製造方法は、第
一、第二の電極基材の周辺部もしくは両サイドに基材充
填シールを充填する工程、上記第一、第二の電極基材の
表面にそれぞれ第一、第二の触媒ペーストを塗工すると
同時に、上記第一、第二の電極基材の外周にシールペー
ストを塗工し、乾燥、焼成することで、第一、第二の触
媒層と上記第一、第二の電極基材とが積層されてなる空
気極、燃料極を得る工程、未焼成のマトリクス層の第一
面、第二面にそれぞれ上記第一、第二の触媒層が接する
ように上記空気極、燃料極を重ね合わせ、圧着すること
で単電池を得る工程を含むものである。
【0021】また、この発明による燃料電池の製造方法
は、第一、第二の電極基材の表面にそれぞれ第一、第二
の触媒ペーストを塗工すると同時に、上記第一、第二の
電極基材の外周にシールペーストを塗工することによ
り、上記触媒ペーストと上記シールペーストとを同じ厚
みとするものである。
【0022】さらに、この発明による燃料電池の製造方
法は、マトリクス層の第一面、第二面にそれぞれ空気
極、燃料極を重ね合わせ、圧着する際、60〜170℃
の温度、1. 0MPa以上、電極破壊荷重未満の面圧で
圧着するものである。
【0023】また、この発明による燃料電池の製造方法
は、マトリクス層の第一面、第二面にそれぞれ第一、第
二の触媒層が接するように空気極、燃料極を重ね合わ
せ、圧着する際、上記マトリクス層と上記空気極、燃料
極との界面に結着剤を塗布し、0. 5MPa以上、電極
破壊荷重未満の面圧で圧着するものである。
【0024】さらに、この発明による燃料電池の製造方
法は、結着剤としてフッ素樹脂を用いるものである。
【0025】また、この発明による燃料電池の製造方法
において結着剤として用いるフッ素樹脂は、水溶性ある
いは有機溶剤系のポリテトラフルオロエチレンディスパ
ージョン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロビレン共重合体ディスパージョンからなる群から選ば
れ、結着剤の上記フッ素樹脂の粒子固形物含有量を5〜
60%とするものである。
【0026】さらに、この発明による燃料電池の製造方
法において用いる結着剤は、水溶性または有機溶剤に溶
解されるセルロースとするものである。
【0027】また、この発明による燃料電池の製造方法
において結着剤として用いるセルロースは、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセル
ロースからなる群から選ばれ、結着剤の上記セルロース
の溶液濃度を0. 5〜10%とするものである。
【0028】さらに、この発明による燃料電池の製造方
法において、マトリクス層と空気極、燃料極との界面に
塗布する結着剤の塗布パターンが額縁状であり、上記結
着剤は上記空気極、燃料極のシール層形成領域に相当す
る界面に選択的に塗布されるものである。
【0029】また、この発明による燃料電池の製造方法
において、マトリクス層と空気極、燃料極との界面に塗
布する結着剤の塗布パターンが筋状であり、上記結着剤
は上記界面領域に選択的に塗布されるものである。
【0030】さらに、この発明による燃料電池の製造方
法において、マトリクス層の第一面、第二面にそれぞれ
第一、第二の触媒層が接するように空気極、燃料極を重
ね合わせ、圧着する際、上記マトリクス層の第一面、第
二面を純水で濡らし、2. 0MPa以上、電極破壊荷重
未満の面圧で圧着するものである。
【0031】また、この発明による燃料電池の製造方法
において、マトリクス層の第一面、第二面を純水で濡ら
すパターンが格子状であり、上記第一面、第二面を選択
的に濡らすものである。
【0032】さらに、この発明による燃料電池の製造方
法において、マトリクス層は、第一、第二の電極基材の
平面外形寸法よりも大きな寸法のものを用い、空気極、
燃料極と圧着することで単電池を得た後、上記第一、第
二の電極基材の平面外形寸法に揃えるように切断するも
のである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
による実施の形態1について図1および図2を用いて説
明する。図1はこの発明による単セル構造を示す断面図
であり、符号1は電極基材(第一、第二の電極基材)、
2 は空気極触媒層(第一の触媒層)、3 は燃料極触媒層
(第二の触媒層)、4はマトリクス層であり、電極基材
1と空気極触媒層2を含む空気極5と、電極基材1と燃
料極触媒層3を含む燃料極6との間に、マトリクス層4
の両面が触媒層と接する状態となるように配置されて単
セル7が形成されている。さらに、空気極5を構成する
電極基材1の外周部または両サイドには空気側基材充填
シール層21が配置されており、空気極触媒層2の外周
部には空気側周辺シール層22が配置されている。燃料
極6側にも同様に燃料側基材充填シール層23、燃料側
周辺シール層24が配置形成されている。
【0034】また、図1において符号14は、セパレー
タ13の両面に空気側多孔質カーボン板11と燃料側多
孔質カーボン板12がそれぞれ配置され、接合一体化し
た複合セパレータを示している。単セル7の空気極5側
の電極基材1に複合セパレータ14の空気側多孔質カー
ボン板11が接するように配置され、燃料極6側の電極
基材1に別の複合セパレータ14の燃料側多孔質カーボ
ン板12が接するように配置され、複数の単セル7が積
み重なった構造を得ることができる。
【0035】次に、この発明による燃料電池の単セルの
製造方法について説明する。まず、粒子径10〜80n
mのカーボンブラックと増粘剤と純水を混合攪拌、粉砕
処理後に、結着剤として60wt%のPTFEディスパ
ージョンおよび界面活性剤を加えて混合分散処理してシ
ールペーストを製作する。このシールペーストを電極基
材1の周辺部または両サイドにロール充填して乾燥させ
る。電極基材1は、最終的な電池スタックの平面外形と
同じ寸法とする。
【0036】次に、白金が担持された触媒粉と増粘剤と
純水を混合攪拌、粉砕処理後に60wt%のPEFEデ
ィスパージョンと界面活性剤を加えて混合分散処理して
燃料極用触媒ペーストを製作する。なお、この場合のP
TFEディスパージョンは結着剤としてだけでなく、電
極反応時の電解質による過剰な濡れを抑制する機能を併
せ持っている。空気極5の場合は触媒粉に担持されてい
るものが異なるが触媒ペースト製造プロセスは同様であ
る。
【0037】次に、空気極5および燃料極6を構成する
電極基材1の外周を囲むようにシール充填を行い、それ
ぞれ空気側基材充填シール層21および燃料側基材充填
シール層23を形成する。その後、上記の要領で製作さ
れたシールペーストと触媒ペーストを、電極基材1上に
同時塗工する。この時、電極反応が行われる電極中央部
には触媒ペーストを、その外周を囲む周辺部にはシール
ペーストを、それぞれ一定の厚みとなるように塗工(厚
膜コート)する。
【0038】その後、塗工したシールペーストと触媒ペ
ーストを乾燥させ、焼成を行い、触媒層領域およびシー
ル領域に、それぞれ空気極触媒層2および空気側周辺シ
ール層22が同一厚みで一体化された空気極5、並びに
燃料極触媒層3および燃料側周辺シール層23が同一厚
みで一体化された燃料極6を得ることができる。なお、
シールペーストは触媒ペーストに比べ、あらかじめPT
FE含有量を極端に少なくしているので、焼成履歴を経
ているもののシール領域は触媒層領域に比べて撥水性能
はほとんど発現せず、シール領域には十分な電解質が浸
透含浸してウッェトシールを形成する。
【0039】また、平均粒径0. 5〜5μmのシリコン
カーバイドと純水と結着剤としての60wt%のPTF
Eディスパージョンと界面活性剤を加えて混合分散後に
非加熱で乾燥させる。これに可塑剤を加えて混練、圧
延、脱脂、乾燥して所定厚みのマトリクスシートを成形
する。マトリクス層4を構成するマトリクスシートは、
熱処理していない未焼成のものであり、また撥水性はな
く、最終的な電池スタックの平面外形寸法よりも縦横共
若干大きな寸法となるように成形する。
【0040】最後に、図2に示すように、上記のように
して得たマトリクスシートを燃料極6の触媒層側の上面
に置き、その上に空気極5の触媒層側がマトリクスシー
トに接する状態となるように重ね合わせ、電気ヒータ3
3を内蔵した加圧装置31にて温度60〜170℃、面
圧1. 0MPa以上(ただし電極破壊荷重未満)の条件
下で加熱接合する。60℃以上の温度に加熱するのはP
TFEディスパージョンを熱変形により馴染みやすくさ
せるためであるが、逆に170℃以上の温度にすると馴
染み過ぎて電極ポア構造への影響が大きくなる。いろい
ろな面圧で試作した結果、空気極5、マトリクス層4、
燃料極の3層の接合を安定させるためには、加圧面圧
1. 0MPa以上必要であることが分かった。また、マ
トリクス層4は、成分のフッ素樹脂が溶融するような高
温で熱処理がされていないため、未だ撥水性が付与され
ておらず、電解質を含浸しやすい。
【0041】なお、上記のような3層の加熱接合の際に
は3層を狭持する狭持冶具32を使用するが、この狭持
冶具32により重ね合わせ作業時の燃料極6、空気極5
の位置合わせが正確に簡単に行えるように工夫してい
る。また、マトリクス層4は燃料極6と空気極5よりも
若干大きな平面形状となるように外形寸法を設定してい
るが、加熱接合後に空気極5、燃料極6のサイズに合う
ように、出っ張った部分を切断することによって、単セ
ルの外形側面を平滑にできるため、3層が一体化された
単セル7の周辺シール部分の特別な細工などは必要な
い。
【0042】上記のような方法でえら得た単セル7は事
前に3層が過大な面圧で接合一体化されているので、従
来の3層が独立している場合と比べると接触抵抗が減少
する。また、各層が元々全面均一な厚みで製作されてお
り、平面内に厚みが異なるシール部材などがないので、
3層一体接合された単セル厚みを全面に亘り高精度で均
一にすることが可能である。
【0043】これを確認するため、この実施の形態1に
示した製造方法により作成した単セル7を10セル分を
重ねた場合と、シール部分が別部材で3層が独立した従
来の構成のセルを10セル分重ねた場合で、両者に同じ
荷重を印加し平面内面圧分布を測定比較した。その結
果、セルの面内中央部分と周辺シール部分との面圧比
は、従来構成セルでは1:3〜4であったが、この発明
の実施の形態1の単セルでは1:1〜1.5と差異が大
幅に小さくなっていた。
【0044】すなわち、従来構成セルでは周辺部分の厚
みを大きくし、必ず周辺シール部分が接触するようにし
てシール性能が低下しないようにしていたが、そのため
面内中央部にはほとんど面圧が掛からないという状態に
なっていた。しかし、この発明による単セルでは、平面
全体の厚みが均一になっているので必要なシール部分面
圧を確保すると同時に、電極中央部分にも十分な面圧を
付与できることが分かった。
【0045】このように、この発明の実施の形態1の単
セル7を含む燃料電池によれば、セルの全面に亘り均一
な厚みを得ることができるので、積層セル間のシール性
能を低下させることなく電極反応部分の実質面圧を向上
させることができ、発電時の接触抵抗ロスを大幅に削減
することができる。すなわち。セル特性を向上させるこ
とが可能であり、その特性向上分だけ積層セル枚数を削
減することが可能となる。
【0046】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について図3を用いて説明する。図3において符号
25は単セルを構成する空気極5とマトリクス層4との
接合面、燃料極6とマトリクス層4との接合面の全面に
塗布された結着剤、31aは加圧装置を示すものであ
り、その他、既に説明のために用いた符号と同一符号は
同一、若しくは相当部分を示すものである。上述の実施
の形態1においては、空気極5、マトリクス層4、燃料
極6の加圧接合の際に、層間に結着剤を介在させること
なく加熱しつつ接合する例を示したが、この実施の形態
2においては層間に結着剤25を配して室温下で加圧接
合する例を示す。
【0047】空気極5、燃料極6、マトリクス層4とな
るマトリクスシートの製作については、実施の形態1の
場合と同様に行い、その後の3層接合の際に、図3に示
すようにヒータを備えていない加圧装置31aの加圧面
側に配置された狭持持具32上に燃料極6を触媒層側が
上となるように配置し、この燃料極6の上面全面に結着
剤25を塗布してマトリクス層4となるマトリクスシー
トを重ねる。さらにマトリクスシートの上面に結着剤2
5を塗布し、マトリクスシートに触媒層側が対向するよ
うに空気極6を重ね合わせる。狭持治具32で3層を固
定し、加圧装置31aによって面圧0. 5MPa以上
(ただし電極破壊荷重未満)で、室温下で加圧接合一体
化し、単セルを得る。
【0048】結着剤25としては、前述の電極触媒層、
基材充填シール、周辺シールおよびマトリクス層4の形
成に使用したフッ素樹脂の水溶系PTFEディスパージ
ョンを使用した。この実施の形態2に示した製造方法で
は、結着剤25としてPTFEディスパージョンの粒子
固形物含有量が5〜60%、すなわちPTFEディスパ
ージョン原液または純水希釈調整したものを使用可能で
あるが、接合強度の面からは粒子固形物含有量が10〜
30%の範囲であることが望ましい。
【0049】上記のような製造方法によって製作した単
セルは、空気極5、マトリクス層4、燃料極6が強固に
接合され、剥がれが生じることもなくハンドリングが容
易である。また、3層接合の際に加熱することもなく低
い面圧で3層接合一体化ができるので、接合作業の作業
性が良くなり加熱用のエネルギー節約もできるという効
果がある。
【0050】なお、接合剤25としてPTFEディスパ
ージョンを用いることを示したが、有機溶剤系のPTF
Eディスパージョン、または有機溶剤系のFEPディス
パージョンでも同様の効果を得ることが可能である。ま
た、実施の形態1において示した電気ヒータ33を備え
た加圧装置31を用いて、電気ヒータ33をOFFにし
た状態で使用するということも可能であることは言うま
でもない。
【0051】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3について図4を用いて説明する。図4において符号
25aは単セルの外周に相当する領域に、3層接合の際
に塗布される結着剤を示すものであり、その他、既に説
明のために用いた符号と同一符号は同一、若しくは相当
部分を示すものである。上述の実施の形態2においては
単セルを構成する3層の接合に結着剤25としてフッ素
樹脂のPTFEディスパージョンまたはFEPディスパ
ージョンを使用する方法を示したが、この実施の形態3
では、結着剤25aとしてスタック動作への影響が少な
く、低溶液濃度で強固な接着性が得られるセルロースを
用いる場合について示す。
【0052】結着剤25aとしては、セルロース粉末を
溶液濃度0. 5〜5%に純水で溶解調整したものが使用
可能であるが、接合強度および粘度に関連した塗布作業
性の面から0. 5〜5%の範囲とすることが望ましい。
ここではヒドロキシプロピルメチルセルロース粉末を純
水で溶解調整したものを、図4に示すように、燃料極6
の触媒層周辺の燃料側基材充填シール層23上、および
マトリクス層4の上面の周辺部に額縁状に塗布した後、
空気極5と燃料極6との間にマトリクス層4となるマト
リクスシートを挟み、重ね合わせて、加圧装置31aに
よって室温下で面圧0. 5MPaで平面内が均一な厚さ
の加圧接合一体化単セルを得ることができる。
【0053】上記のような製造方法によって得られる単
セルは、空気極5、マトリクス層4、燃料極6が強固に
接合され剥がれが生じるいこともなく、ハンドリングが
容易である。また加熱の必要がないという効果もある。
さらに、結着剤25aを接合面の全面ではなく、外周部
に相当する領域に選択的に塗布するだけで3層一体化を
実施することが可能で、結着剤の塗布作業性が向上する
とともに接着剤25aの使用量を削減できるという効果
もある。
【0054】なお、結着剤25aとして水溶性のヒドロ
キシプロピルメチルセルロース粉末を用いる例を示した
が、水溶性あるいは有機溶剤に可溶なヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメ
チルセルロースなどを用いても同様の効果を得ることが
できる。
【0055】また、上記の例では結着剤25aを燃料極
触媒層3の周辺の燃料側基材充填シール層23に相当す
る領域上、およびマトリクス層4の周辺部に額縁状に塗
布した場合について示したが、空気極5および燃料極6
の触媒層およびシール部の一部に筋状に塗布することも
可能である。
【0056】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4について図5を用いて説明する。図5において符号
26は、3層接合の際にマトリクス層4の両面を濡らす
ための結着剤的な役割を果たす純水であり、その他既に
説明のために用いた符号と同一符号は同一、若しくは相
当部分を示すものである。上述の実施の形態2、3では
単セルを構成する3層の接合のために、界面に結着剤2
5、25aを塗布する例を示したが、この実施の形態4
では、マトリクス層4となるマトリクスシートの両面を
純水26で濡らして接合する方法について示す。
【0057】空気極5、マトリクス層4、燃料極6につ
いては上述の実施の形態1で示した方法で同様に形成す
る。最後の3層の接合で、図5に示すように、マトリク
ス層4の両面を純水26で濡らし、空気極5、燃料極6
とを重ね合わせ、室温下において加圧装置31aで面圧
2. 0MPa以上(ただし電極破壊荷重未満)で加圧接
合一体化し、単セルを得る。この方法では加熱すること
なく3層接合一体化ができるので、接合作業の作業性が
良く、加熱エネルギーの節約もできるだけでなく、純水
を用意するだけで良い。
【0058】この実施の形態4による単セルの製造方法
では、マトリクス層4中にある未焼成PTFEディスパ
ージョンの一部がマトリクス層4の面を濡らす純水26
中に浸透してきて結着剤の役目の果たしている。ただ
し、実施の形態2と異なり特別に結着剤25などを塗布
する訳ではないので面圧2. 0MPa以下では接合する
ことができず、3層一体化させるためには面圧2. 0M
Pa以上が必要である。
【0059】なお、純水26でマトリクス層4の全面を
濡らす方法以外に、例えば、燃料極6と接触するマトリ
クス層4の第一面には縦方向に筋状に純水26によって
濡らした領域を形成し、一方、空気極5と接触するマト
リクス層4の第二面には横方向に筋状に純水26によっ
て濡らした領域を形成することによってマトリクス層4
全体としては純水26で格子状に濡らした状態を得るこ
とが可能である。マトリクス層4の両面全面を純水26
で濡らすまでもなく格子状に濡らすことでも十分な接合
力を得ることが可能である。
【0060】この実施の形態4において示した製造方法
で形成した単セルは、加熱することなく3層接合一体化
が可能であり、接合作業の作業性が良く加熱エネルギー
の節約ができるだけでなく、特別な結着剤を用いなくと
も純水26を用意するだけで良いので安価に燃料電池を
製造することが可能となる。
【0061】
【発明の効果】この発明の燃料電池は、空気極、燃料極
の触媒層の周辺部が、触媒層と同じ厚みのシール層によ
って囲まれており、単セルとして一体化したセルの全面
に亘り均一な厚みを得ることができるので、積層セル間
のシール性能を低下させることなく電極反応部分の実質
面圧を向上させることができ、発電時の接触抵抗ロスを
大幅に削減することができる。セル特性を向上させるこ
とで、積層するセル数を少なくできるという効果もあ
る。
【0062】また、この発明の燃料電池は、単セル形成
時に空気極、燃料極の外周からはみ出すマトリクス層の
出っ張り部分を切断して揃えることにより、得られる単
セルの外周側面を平滑な形状にできる。
【0063】さらに、この発明の燃料電池は、マトリク
ス層と空気極、燃料極との接合にフッ素樹脂またはセル
ロースからなる結着剤を用いることで、圧着時に加熱を
必要とせず、常温での処理が可能であり、強固な接合力
を得られる。
【0064】また、この発明の燃料電池の製造方法は、
電極基材上に、触媒ペーストとシールペーストとを同時
に塗工する工程を含んでおり、空気極、燃料極を構成す
るシールペーストを含む触媒層を均一な厚さに形成する
ことが可能であり、得られるセルの特性を向上させるこ
とが可能となる。
【0065】さらに、この発明の燃料電池の製造方法に
よれば、マトリクス層と空気極、燃料極との圧着に結着
剤を用いなくても、60〜170℃、1. 0MPa以上
の面圧で圧着することにより、剥がれのない単セルを得
ることが可能である。
【0066】また、この発明の燃料電池の製造方法によ
れば、マトリクス層と空気極、燃料極との圧着に結着剤
としてフッ素樹脂またはセルロースを用いることで、室
温下で、0. 5MPa以上の面圧を加えることで、剥が
れのない単セルを得ることが可能である。
【0067】さらに、この発明の燃料電池の製造方法に
よれば、結着剤としてセルロースを用いてマトリクス層
と空気極、燃料極とを圧着する場合、結着剤の塗布パタ
ーンを額縁状または筋状とするなど、界面に選択的に塗
布を行っても十分な接合が可能であり、結着剤の使用量
を低減することができる。
【0068】また、この発明の燃料電池の製造方法によ
れば、マトリクス層と空気極、燃料極との圧着の際に、
マトリクス層の両面を純水で濡らし、室温下で、2. 0
MPa以上の面圧を加えることで、剥がれのない単セル
を得ることが可能である。
【0069】さらに、この発明の燃料電池の製造方法に
よれば、マトリクス層の第一面、第二面を純水で濡らす
パターンを格子状とし、全面を濡らしていなくても、マ
トリクス層と空気極、燃料極との圧着が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の燃料電池を構成す
る単セルの断面を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の単セルの製造過程
を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の単セルの製造過程
を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の単セルの製造過程
を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4の単セルの製造過程
を示す断面図である。
【図6】 従来の技術による燃料電池を構成する単セル
の断面を示す図である。
【図7】 別の従来の技術による燃料電池を構成する単
セルの断面を示す図である。
【図8】 従来の技術による単セルの製造過程を示す断
面図である。
【符号の説明】
1. 電極基材 2. 空気極触媒層 3. 燃料極触媒層
4. マトリクス層 5. 空気極 6. 燃料極 7. 単セル 11.空気側多
孔質カーボン板 12. 燃料側多孔質カーボン板 13. セパレータ 14. 複合セパレータ 21. 空気側基材充填シール層 22. 空気側周辺シール層 23. 燃料側基材充填シー
ル層 24. 燃料側周辺シール層 25、25a. 結着剤 2
6. 純水 31、31a. 加圧装置 32. 狭持冶具 33. 電気
ヒータ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA04 BB00 BB01 BB02 BB03 BB04 BB06 BB08 CC03 CX07 EE18 EE19 HH03 HH05 HH08 HH09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス層を介して空気極、燃料極が
    配置された単セル構造を有する燃料電池において、上記
    空気極および上記燃料極は、それぞれ電極基材と触媒層
    との積層構造からなり、上記電極基材は周辺部若しくは
    両サイドに基材充填シール層を有し、上記マトリクス層
    と接する上記触媒層は周辺部にシール層を有することを
    特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 シール層を有する触媒層は、均一な厚さ
    に形成されることを特徴とする請求項1記載の燃料電
    池。
  3. 【請求項3】 マトリクス層、燃料極、空気極が積層さ
    れてなる単電池の外形側面が平滑となるように揃えられ
    ることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 マトリクス層と空気極、燃料極との接合
    に、フッ素樹脂若しくはセルロースからなる結着剤を用
    いることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】 第一、第二の電極基材の周辺部もしくは
    両サイドに基材充填シールを充填する工程、上記第一、
    第二の電極基材の表面にそれぞれ第一、第二の触媒ペー
    ストを塗工すると同時に、上記第一、第二の電極基材の
    外周にシールペーストを塗工し、乾燥、焼成すること
    で、第一、第二の触媒層と上記第一、第二の電極基材と
    が積層されてなる空気極、燃料極を得る工程、未焼成の
    マトリクス層の第一面、第二面にそれぞれ上記第一、第
    二の触媒層が接するように上記空気極、燃料極を重ね合
    わせ、圧着することで単電池を得る工程を含むことを特
    徴とする燃料電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 第一、第二の電極基材の表面にそれぞれ
    第一、第二の触媒ペーストを塗工すると同時に、上記第
    一、第二の電極基材の外周にシールペーストを塗工する
    ことにより、上記触媒ペーストと上記シールペーストと
    を同じ厚みとすることを特徴とする請求項5記載の燃料
    電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 マトリクス層の第一面、第二面にそれぞ
    れ空気極、燃料極を重ね合わせ、圧着する際、60〜1
    70℃の温度、1. 0MPa以上、電極破壊荷重未満の
    面圧で圧着することを特徴とする請求項5記載の燃料電
    池の製造方法。
  8. 【請求項8】 マトリクス層の第一面、第二面にそれぞ
    れ第一、第二の触媒層が接するように空気極、燃料極を
    重ね合わせ、圧着する際、上記マトリクス層と上記空気
    極、燃料極との界面に結着剤を塗布し、0. 5MPa以
    上、電極破壊荷重未満の面圧で圧着することを特徴とす
    る請求項5記載の燃料電池の製造方法。
  9. 【請求項9】 結着剤はフッ素樹脂であることを特徴と
    する請求項8記載の燃料電池の製造方法。
  10. 【請求項10】 フッ素樹脂は、水溶性あるいは有機溶
    剤系のポリテトラフルオロエチレンディスパージョン、
    テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロビレン共
    重合体ディスパージョンからなる群から選ばれ、粒子固
    形物含有量が5〜60%であることを特徴とする請求項
    9記載の燃料電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 結着剤は、水溶性または有機溶剤に溶
    解されるセルロースであることを特徴とする請求項8記
    載の燃料電池の製造方法。
  12. 【請求項12】 セルロースは、ヒドロキシプロピルセ
    ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
    ルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースから
    なる群から選ばれ、溶液濃度が0. 5〜10%であるこ
    とを特徴とする請求項11記載の燃料電池の製造方法。
  13. 【請求項13】 マトリクス層と空気極、燃料極との界
    面に塗布する結着剤の塗布パターンが額縁状であり、上
    記結着剤は上記空気極、燃料極のシール層形成領域に相
    当する界面に選択的に塗布されることを特徴とする請求
    項11記載の燃料電池の製造方法。
  14. 【請求項14】 マトリクス層と空気極、燃料極との界
    面に塗布する結着剤の塗布パターンが筋状であり、上記
    結着剤は上記界面領域に選択的に塗布されることを特徴
    とする請求項11記載の燃料電池の製造方法。
  15. 【請求項15】 マトリクス層の第一面、第二面にそれ
    ぞれ第一、第二の触媒層が接するように空気極、燃料極
    を重ね合わせ、圧着する際、上記マトリクス層の第一
    面、第二面を純水で濡らし、2. 0MPa以上、電極破
    壊荷重未満の面圧で圧着することを特徴とする請求項5
    記載の燃料電池の製造方法。
  16. 【請求項16】 マトリクス層の第一面、第二面を純水
    で濡らすパターンが格子状であり、上記第一面、第二面
    を選択的に濡らすことを特徴とする請求項15記載の燃
    料電池の製造方法。
  17. 【請求項17】 マトリクス層は、第一、第二の電極基
    材の平面外形寸法よりも大きな寸法のものを用い、空気
    極、燃料極と圧着することで単電池を得た後、上記第
    一、第二の電極基材の平面外形寸法に揃えるように切断
    することを特徴とする請求項5記載の燃料電池の製造方
    法。
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