JP2001023209A - 光学系の位置制御装置、光学系の位置制御方法および記録再生装置 - Google Patents

光学系の位置制御装置、光学系の位置制御方法および記録再生装置

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JP2001023209A
JP2001023209A JP11196744A JP19674499A JP2001023209A JP 2001023209 A JP2001023209 A JP 2001023209A JP 11196744 A JP11196744 A JP 11196744A JP 19674499 A JP19674499 A JP 19674499A JP 2001023209 A JP2001023209 A JP 2001023209A
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optical system
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optical
light
distance
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JP11196744A
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Isao Ichimura
功 市村
Koichiro Kijima
公一朗 木島
Kiyoshi Osato
潔 大里
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系と光学記録媒体との距離を近接場が形
成される領域外から領域内にすることが可能な光学系の
位置制御装置を提供する。 【解決手段】 光学系の位置制御装置の一例である光デ
ィスク駆動装置100は、光学系と光ディスク51との
距離(エアギャップ)が、近接場が形成される領域内と
なるように光学系の移動用アクチュエータを制御する制
御回路28を有する。光学系の対向面には電極が形成さ
れており、この電極と光ディスク51とが形成する静電
容量Cg と光ディスク51での反射光とに基づき、制御
回路28はアクチュエータを制御する。光ヘッド1内の
前記光学系は、レーザ光を収束させる対物レンズと、対
物レンズの通過レーザ光を収束させて光ディスク51に
照射するソリッドイマージョンレンズとを有し、前記光
学系の開口数NAは1よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体に収
束光を照射する光学系の位置制御装置と位置制御方法、
ならびに、収束光を光学記録媒体に照射して情報の記録
または再生を行う記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学装置としては、例えば、光ディスク
等の光学記録媒体を用いて情報の記録または再生を行う
記録再生装置、光学顕微鏡等がある。光学装置における
カットオフ空間周波数fc は、対物レンズの開口数(Nu
merical Aperture)NAと光源の出力光の波長λとを用
いて、一般に次式で表される。
【0003】
【数1】fc =2NA/λ …
【0004】光源からの光の波長λが短いほど、また、
対物レンズの開口数NAが大きいほど、その分解能は高
くなり、記録再生装置では高密度の記録ができ、光学顕
微鏡では詳細な観察が可能となる。対物レンズの開口数
NAを大きくする手法として、ソリッドイマージョンレ
ンズ(SIL:Solid Immersion Lens)を用いた近接場
(Near-field) 光学系が知られており、この手法によ
り、開口数が1を越える光学系が実現されている。
【0005】近接場光学系およびソリッドイマージョン
レンズに関する参考文献としては、例えば、 S. M. Man
sfield, W. R. Studenmund, G. S. Kino, and K. Osat
o, "High-numerical-aperture lens system for optica
l storage," Opt. Lett. 18,pp.305-307 (1993) (以
下、「参考文献1」という。)がある。また、他の参考
文献として、例えば、 H. J. Mamin, B. D. Terris, an
d D. Rugar, "Near-field optical data storage," App
l. Phys. Lett. 68, pp.141-143 (1996)(以下、「参考
文献2」という。)がある。
【0006】なお、USP4183060とUSP43
00226には、光ディスクと電極との距離を静電容量
センサにより検出することが開示されているが、近接場
光学系およびソリッドイマージョンレンズ(SIL)に
ついての記載はない。特開平8−212579号公報に
は、光ヘッドおよび光学記録媒体の発明が開示されてい
る。この公報には、対物レンズを第1のレンズホルダで
保持し、ソリッドイマージョンレンズを第2のレンズホ
ルダで保持し、第2のレンズホルダに導電性の素材を用
いて第2のレンズホルダ・光ディスク間の静電容量に基
づいてソリッドイマージョンレンズの位置制御を行うこ
とが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近接場光学系では、光
を効率良く光学記録媒体に照射するため、光学系と光学
記録媒体との距離(エアギャップ:Air Gap )を、近接
場が形成される領域(近接場の領域)内に保つ必要があ
る。特に、開口数が1を越える場合では、エアギャップ
が前記領域よりも大きくなると、光学系・光学記録媒体
間の光の多重反射および干渉により光学記録媒体での光
強度がかなり低下するので、エアギャップを前記領域内
に保つことが重要になる。
【0008】本発明の第1の目的は、光学系と光学記録
媒体との距離を近接場が形成される領域外から領域内に
することが可能な光学系の位置制御装置と位置制御方法
とを提供することにある。本発明の第2の目的は、光源
からの光を光学系を介して光学記録媒体に照射して情報
の記録または再生を行う記録再生装置であって、光学系
と光学記録媒体との距離を近接場が形成される領域外か
ら領域内にすることが可能な記録再生装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学系の位
置制御装置は、光学記録媒体との間で近接場を形成して
収束光を前記光学記録媒体に照射する光学系であって、
前記光学記録媒体との対向面に電極が形成された光学系
と、前記光学記録媒体の記録面とは直交するフォーカス
方向に前記光学系を移動させるアクチュエータと、前記
光学系と前記光学記録媒体との距離が、前記近接場が形
成される領域内となるように、前記電極および前記光学
記録媒体により形成される静電容量と前記光学記録媒体
の反射光とに基づいて前記アクチュエータを制御する制
御回路とを有する。
【0010】本発明に係る光学系の位置制御装置では、
好適には、レーザ光を前記光学系に供給するレーザと、
前記光学記録媒体における前記レーザ光の中央スポット
からの反射光を受光し、前記光学記録媒体と前記光学系
との間で前記レーザ光の波長および前記距離に基づいて
発生する干渉縞に応じた強度信号を生成する受光素子と
をさらに有し、前記制御回路は、前記距離を、前記領域
外の初期設定値から前記干渉縞が発生する中間目標値に
する場合は、前記静電容量に基づいて前記アクチュエー
タを制御し、前記距離を、前記中間目標値から前記領域
内の最終目標値にする場合は、前記強度信号に基づいて
前記アクチュエータを制御する。本発明に係る光学系の
位置制御装置では、より好適には、前記中間目標値は、
前記波長の1/4未満の正の値である。
【0011】本発明に係る光学系の位置制御装置では、
好適には、前記光学記録媒体を回転させるモータと、前
記反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の出力信
号から、回転中の前記光学記録媒体の前記記録面におけ
る記録マークまたはピットの有無と前記距離とに応じた
RF信号を生成する生成回路とをさらに有し、前記制御
回路は、前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記
RF信号が生成される中間目標値にする場合は、前記静
電容量に基づいて前記アクチュエータを制御し、前記距
離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標値にす
る場合は、前記RF信号に基づいて前記アクチュエータ
を制御する。
【0012】本発明に係る光学系の位置制御装置では、
好適には、前記反射光を受光する受光素子と、前記受光
素子の出力信号に基づいてフォーカス誤差信号を生成す
るフォーカス誤差検出回路とをさらに有し、前記制御回
路は、前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記フ
ォーカス誤差信号のS字曲線における線型区域内の中間
目標値にする場合は、前記静電容量に基づいて前記アク
チュエータを制御し、前記距離を、前記中間目標値から
前記領域内の最終目標値にする場合は、前記フォーカス
誤差信号に基づいて前記アクチュエータを制御する。
【0013】本発明に係る光学系の位置制御装置では、
好適には、前記光学系は、光を収束させる対物レンズと
この対物レンズの通過光を収束させて前記光学記録媒体
に照射するソリッドイマージョンレンズとを備えた第1
の光学系、または、前記対物レンズと前記ソリッドイマ
ージョンレンズとを一体化した第2の光学系を有する。
本発明に係る光学系の位置制御装置では、より好適に
は、前記光学記録媒体は、光ディスクであり、前記ソリ
ッドイマージョンレンズは、前記光ディスクとの対向面
のうち中央部が突起していると共にその周辺部が平坦で
あって当該周辺部には導電膜からなる前記電極が形成さ
れ、前記対物レンズの通過光を収束させて前記中央部を
通過させる。
【0014】本発明に係る光学系の位置制御方法は、光
学記録媒体との間で近接場を形成して収束光を前記光学
記録媒体に照射する光学系であって前記光学記録媒体と
の対向面には電極が形成された光学系を、前記光学記録
媒体の記録面とは直交するフォーカス方向に移動させる
アクチュエータを制御することにより、前記光学系と前
記光学記録媒体との距離を制御する光学系の位置制御方
法であって、前記距離が、前記近接場が形成される領域
内となるように、前記電極および前記光学記録媒体によ
り形成される静電容量と前記光学記録媒体の反射光とに
基づき、前記アクチュエータを制御する工程を有する。
【0015】本発明に係る光学系の位置制御方法では、
好適には、前記収束光はレーザ光からなり、前記光学記
録媒体における前記レーザ光の中央スポットからの反射
光を受光し、前記光学記録媒体と前記光学系との間で前
記レーザ光の波長および前記距離に基づいて発生する干
渉縞に応じた強度信号を生成する工程をさらに有し、前
記制御する工程は、前記距離が前記領域外の初期設定値
から前記干渉縞が発生する中間目標値となるように、前
記静電容量に基づいて前記アクチュエータを制御する工
程と、前記距離が前記中間目標値から前記領域内の最終
目標値となるように、前記強度信号に基づいて前記アク
チュエータを制御する工程とを有する。本発明に係る光
学系の位置制御方法では、より好適には、前記中間目標
値は、前記波長の1/4未満の正の値である。
【0016】本発明に係る光学系の位置制御方法では、
好適には、前記光学記録媒体を回転させる工程と、前記
反射光を受光し、回転中の前記光学記録媒体の前記記録
面における記録マークまたはピットの有無と前記距離と
に応じたRF信号を生成する工程とをさらに有し、前記
制御する工程は、前記距離が前記領域外の初期設定値か
ら前記RF信号が生成される中間目標値となるように、
前記静電容量に基づいて前記アクチュエータを制御する
工程と、前記距離が前記中間目標値から前記領域内の最
終目標値となるように、前記RF信号に基づいて前記ア
クチュエータを制御する工程とを有する。
【0017】本発明に係る光学系の位置制御方法では、
好適には、前記反射光を受光してフォーカス誤差信号を
生成する工程をさらに有し、前記制御する工程は、前記
距離が前記領域外の初期設定値から前記フォーカス誤差
信号のS字曲線における線型区域内の中間目標値となる
ように、前記静電容量に基づいて前記アクチュエータを
制御する工程と、前記距離が前記中間目標値から前記領
域内の最終目標値となるように、前記フォーカス誤差信
号に基づいて前記アクチュエータを制御する工程とを有
する。
【0018】本発明に係る光学系の位置制御装置および
位置制御方法では、例えば、前記光学系の開口数は、1
よりも大きく3以下であり、前記近接場が形成される領
域は、前記光学系と前記光学記録媒体とが非接触状態で
あって前記距離が500nm以下の領域である構成とし
てもよい。
【0019】本発明に係る記録再生装置は、光源と、光
学記録媒体との間で近接場を形成して前記光源からの光
を収束させて前記光学記録媒体に照射する光学系であっ
て、前記光学記録媒体との対向面に電極が形成された光
学系と、前記光学記録媒体の記録面とは直交するフォー
カス方向に前記光学系を移動させるアクチュエータと、
前記光学系と前記光学記録媒体との距離が、前記近接場
が形成される領域内となるように、前記電極および前記
光学記録媒体により形成される静電容量と前記光学記録
媒体の反射光とに基づいて前記アクチュエータを制御す
る制御回路と、情報を記録する場合および情報を再生す
る場合に、前記光学記録媒体を回転させるモータと、情
報を記録する場合に、記録する情報に応じて前記光源か
らの光の強度を変調させる強度変調回路と、情報を再生
する場合に、前記光学記録媒体で反射した反射光から記
録情報を検出する情報検出回路とを有する。
【0020】本発明に係る記録再生装置では、好適に
は、前記光源は、レーザ光を前記光学系に供給するレー
ザであり、前記光学記録媒体における前記レーザ光の中
央スポットからの反射光を受光し、前記光学記録媒体と
前記光学系との間で前記レーザ光の波長および前記距離
に基づいて発生する干渉縞に応じた強度信号を生成する
受光素子をさらに有し、前記制御回路は、前記距離を、
前記領域外の初期設定値から前記干渉縞が発生する中間
目標値にする場合は、前記静電容量に基づいて前記アク
チュエータを制御し、前記距離を、前記中間目標値から
前記領域内の最終目標値にする場合は、前記強度信号に
基づいて前記アクチュエータを制御する。本発明に係る
記録再生装置では、より好適には、前記中間目標値は、
前記波長の1/4未満の正の値である。
【0021】本発明に係る記録再生装置では、好適に
は、前記反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の
出力信号から、回転中の前記光学記録媒体の前記記録面
における記録マークまたはピットの有無と前記距離とに
応じたRF信号を生成する生成回路とをさらに有し、前
記制御回路は、前記距離を、前記領域外の初期設定値か
ら前記RF信号が生成される中間目標値にする場合は、
前記静電容量に基づいて前記アクチュエータを制御し、
前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
値にする場合は、前記RF信号に基づいて前記アクチュ
エータを制御する。
【0022】本発明に係る記録再生装置では、好適に
は、前記反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の
出力信号に基づいてフォーカス誤差信号を生成するフォ
ーカス誤差検出回路とをさらに有し、前記制御回路は、
前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記フォーカ
ス誤差信号のS字曲線における線型区域内の中間目標値
にする場合は、前記静電容量に基づいて前記アクチュエ
ータを制御し、前記距離を、前記中間目標値から前記領
域内の最終目標値にする場合は、前記フォーカス誤差信
号に基づいて前記アクチュエータを制御する。
【0023】本発明に係る記録再生装置では、好適に
は、前記光学系は、光を収束させる対物レンズとこの対
物レンズの通過光を収束させて前記光学記録媒体に照射
するソリッドイマージョンレンズとを備えた第1の光学
系、または、前記対物レンズと前記ソリッドイマージョ
ンレンズとを一体化した第2の光学系を有する。本発明
に係る記録再生装置では、例えば、前記光学記録媒体
は、光ディスクであり、前記ソリッドイマージョンレン
ズは、前記光ディスクとの対向面のうち中央部が突起し
ていると共にその周辺部が平坦であって当該周辺部には
導電膜からなる前記電極が形成され、前記対物レンズの
通過光を収束させて前記中央部を通過させる構成として
もよい。
【0024】本発明に係る光学系の位置制御装置は、レ
ーザ光を出力するレーザと、光学記録媒体との間で近接
場を形成し、前記レーザ光を収束させて前記光学記録媒
体に照射する光学系と、前記光学記録媒体の記録面とは
直交するフォーカス方向に前記光学系を移動させるアク
チュエータと、前記光学記録媒体における前記レーザ光
の中央スポットからの反射光を受光し、前記光学記録媒
体と前記光学系との距離および前記レーザ光の波長に基
づいて前記光学記録媒体と前記光学系との間で発生する
干渉縞に応じた強度信号を生成する受光素子と、前記光
学系と前記光学記録媒体との距離が、前記近接場が形成
される領域内となるように、前記強度信号に基づいて前
記アクチュエータを制御する制御回路とを有する。この
光学系の位置制御装置では、好適には、前記光学系の開
口数は、1よりも大きく3以下であり、前記近接場が形
成される領域は、前記光学系と前記光学記録媒体とが非
接触状態であって前記距離が500nm以下の領域であ
り、前記制御回路は、前記距離が前記レーザ光の波長の
1/4倍未満に設定された目標値となるように前記アク
チュエータを制御する。
【0025】制御回路は、光学系と光学記録媒体との距
離が、近接場が形成される領域内となるように、アクチ
ュエータを制御する。この制御回路は、光学系の対向面
の電極と光学記録媒体とで形成される静電容量および反
射光に基づいてアクチュエータを制御することで、静電
容量と反射光の何れか一方に基づいて制御する場合に比
べて、位置制御の範囲と信頼性とを向上することが可能
である。なお、光学系の位置制御装置は、前記距離およ
び前記波長に基づいて発生する干渉縞に応じた強度信号
を生成する受光素子を備えることで、前記強度信号に基
づいて前記アクチュエータを制御することにより、前記
干渉縞による光強度の変化を利用した焦点制御を行うこ
とが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。本発明に係る光学系の位置制
御装置として、光ディスク駆動装置を例にとって説明す
る。
【0027】光ヘッド 図1は、光ヘッドの構成例を示す図である。この光ヘッ
ド1は、前記光ディスク駆動装置の光ピックアップに取
り付けてある。光ヘッド1は、対物レンズ2と、ソリッ
ドイマージョンレンズ(SIL)3と、レンズホルダ4
と、電磁アクチュエータ5とを有する。
【0028】対物レンズ2は、前記光ピックアップ内の
光源である半導体レーザからレーザビームLBが供給さ
れ、このレーザビームLBを収束させてソリッドイマー
ジョンレンズ3に供給する。
【0029】ソリッドイマージョンレンズ3は、対物レ
ンズ2を通過したレーザビームLBを収束させて光ディ
スク51に供給する。このソリッドイマージョンレンズ
3は、球形レンズの一部を切り取った形状をしており、
一般的に、「Super Sphere SIL」または「Hyper Sphere
SIL」と呼ばれる。ソリッドイマージョンレンズ3は、
球面が対物レンズ3と対向し、球面とは反対側の面(底
面)が光ディスク51と対向するように配置されてい
る。
【0030】レンズホルダ4は、対物レンズ2およびソ
リッドイマージョンレンズ3を所定の位置関係で一体に
保持する。ソリッドイマージョンレンズ3は、光軸と平
行なレーザビームLBが対物レンズ2に入射された場合
に、当該対物レンズ2からのレーザビームLBを収束さ
せてソリッドイマージョンレンズ3の底面の中央部を通
過させ、通過したレーザビームLBを光ディスク51に
照射するようになっている。なお、対物レンズ2および
ソリッドイマージョンレンズ3は光軸が一致するように
配置され、この光軸上に前記中央部が位置している。
【0031】レンズホルダ4は導電性の部材を有してお
り、ソリッドイマージョンレンズ3の底面には後述する
ように導電膜が形成されており、前記底面の導電膜とレ
ンズホルダ4の前記導電性の部材は半田7を介して電気
的に接続されている。
【0032】電磁アクチュエータ5は、レンズホルダ4
を移動させる。この電磁アクチュエータ5は、不図示の
フォーカシング・アクチュエータおよびトラッキング・
アクチュエータを有する。前記フォーカシング・アクチ
ュエータは、光ディスク51の記録面とは直交するフォ
ーカス方向にレンズホルダ4を移動させ、ソリッドイマ
ージョンレンズ3と光ディスク51とを所定の距離に保
持する。前記トラッキング・アクチュエータは、レンズ
ホルダ4を光ディスク51の半径方向(またはトラッキ
ング方向)に移動させ、ソリッドイマージョンレンズ3
を通過したレーザビームLBを光ディスク51のトラッ
クの中心に保持する。
【0033】なお、ソリッドイマージョンレンズ3は、
レーザビームLBを無収差に収束するように設計されて
おり、Stigmatic Focusingの条件を満たすようになって
いる。このソリッドイマージョンレンズ3は、光ディス
ク51の記録面に焦点が結ばれるように、対物レンズ2
からのレーザビームLBを集光する。光軸方向のソリッ
ドイマージョンレンズ3の厚さtは、前記球形レンズの
半径rと屈折率nとを用いて、次式で表される。
【0034】
【数2】t=r×(1+1/n) …
【0035】また、前記参考文献2によれば、対物レン
ズ2およびソリッドイマージョンレンズ3からなる光学
系10の開口数NAeff は、対物レンズ2の開口数NA
objと、ソリッドイマージョンレンズ3の屈折率nとを
用いて、次式で表される。
【0036】
【数3】NAeff =n2 ×NAobj
【0037】本実施の形態では、一例として、対物レン
ズ2の開口数NAobj =0.45とし、ソリッドイマー
ジョンレンズ3の屈折率n=1.83とする。この場
合、上式により、光学系10の開口数NAeff ≒1.
5となる。また、レーザビームLBの波長λは一例とし
てλ=640nmとし、近接場を形成するためにエアギ
ャップAを一例として0<A≦100nmとし、好まし
くはA≒50nmに維持する。
【0038】ソリッドイマージョンレンズ 図2は、ソリッドイマージョンレンズの構成例を示す図
である。ソリッドイマージョンレンズ3が光ディスク5
1と対向する対向面(底面)は、直径D=1.5mmで
あり、中央部3aが突起していると共に、その周辺部3
bは平坦になっている。中央部3aの突起は、高さが約
2μmであり、直径φ≒40μmである。
【0039】周辺部3bの平坦面には、アルミニウム等
の導電膜6が蒸着等により形成されて覆われており、こ
の導電膜の膜厚は、前記突起の高さ(約2μm)よりも
薄い。この導電膜6と光ディスク51のアルミニウム等
の反射膜(記録膜)は、ソリッドイマージョンレンズ3
の平坦面と光ディスク51との間隔hに応じた静電容量
Cg を形成する。
【0040】この静電容量Cg は、周辺部3bと光ディ
スク51との対向面積Sと間隔hとを用いて、次式で
表される。なお、前記導電膜の膜厚は、間隔hに比べて
無視できる程度に小さいものとする。
【0041】
【数4】Cg =ε0 ×εr ×S/h …
【0042】但し、ε0 は真空の誘電率であり、その値
は、8.854×10-12 F/mである。εr は比誘電
率であり、その値は空気中ではほぼ1である。
【0043】対向面積Sは、前記底面の直径D=1.5
mmであるので、S=π×(D/2)2 ≒1.767×
10-62 となる。間隔hは、中央部3aの突起が光デ
ィスク51に接触するとき、すなわち光学系10と光デ
ィスク51との距離(エアギャップ)Aが0nmのとき
に最小値2μmとなる。間隔hは、エアギャップAが5
0nm,100nm,200nmの場合に、それぞれ
2.05μm,2.10μm,2.20μmとなる。
【0044】したがって、エアギャップAが0nm,5
0nm,100nm,200nmの場合の静電容量Cg
は、上式から、それぞれ約7.82pF,約7.63
pF,約7.45pF,約7.11pFとなる。このよ
うに、エアギャップAに応じて静電容量Cg が変化する
ので、この静電容量Cg を用いてエアギャップAを検出
することができ、静電容量Cg を用いて電磁アクチュエ
ータ5のサーボ制御を行うことでエアギャップAを近接
場の領域内とすることが可能である。
【0045】また、ソリッドイマージョンレンズ3の対
向面の中央部3aを突起させ、その周辺部3bに突起の
高さよりも薄く導電膜6を形成しているので、導電膜6
が中央部3aよりも光ディスク51に近づいて光ディス
ク51に接触することを防止することができる。また、
図1に示したように、導電膜6と導電性のレンズホルダ
4とを半田7で電気的に接続しているので、導電膜6に
対する配線接続をレンズホルダ4を介して容易に行うこ
とができる。
【0046】光ディスク駆動装置100 図3は、本発明に係る光学系の位置制御装置の第1の実
施の形態に係る光ディスク駆動装置を示す概略的なブロ
ック構成図である。この光ディスク駆動装置100に
は、図1の光ヘッド1を光ピックアップに取り付けてあ
る。光ディスク駆動装置100は、一例として、半導体
レーザからのレーザ光を光学系を介して光ディスク51
に照射して情報の記録または再生を行う記録再生装置に
設置される。
【0047】光ディスク駆動装置100は、光ヘッド1
と、光ピックアップ12と、スピンドルモータ11と、
電圧制御発振器(VCO)13と、参照用の電圧制御発
振器(RVCO)14と、比較回路15と、位相補償回
路16,20と、増幅回路17,18,21と、トラッ
キングマトリクス回路19と、中央処理装置(CPU)
22と、半導体レーザ駆動回路25と、モータ駆動回路
26と、情報検出回路27と、フォーカス誤差検出回路
29とを有する。半導体レーザ駆動回路25は、自動パ
ワーコントロール(APC)回路23および強度変調回
路24を有する。
【0048】光ディスク駆動装置100は、光ヘッド1
および光ピックアップ12を用いて波長640nmのレ
ーザ光を光ディスク51に照射し、情報の記録または再
生を行う。光ディスク駆動装置100に装着された光デ
ィスク51は、スピンドルモータ11により一定の回転
速度で回転する。この光ディスク51は、一例としてC
AV(Constant Angular Velocity :角速度一定記録)
方式により情報が記録される。
【0049】フォーカスサーボ用の信号処理系は、以下
のように構成されている。VCO( Voltage Controlle
d Oscillator)13は、内部にインダクタを備えて外部
にキャパシタを備えたLC発振回路を有する。前記外部
のキャパシタの一方の電極は、光ヘッド1のソリッドイ
マージョンレンズ3の平坦面に形成された導電膜6であ
り、他方の電極は、光ディスク51の反射膜または記録
膜であり、このキャパシタは、前記平坦面と光ディスク
51との間隔hに応じた静電容量Cg を有する。このV
CO13の発振周波数fは、前記外部のキャパシタの静
電容量Cg と、回路の浮遊容量Cf と、前記内部のイン
ダクタのインダクタンスLとを用いて、次式で表され
る。
【0050】
【数5】 f=1/〔2π×{L×(Cg +Cf )}1/2 〕 …
【0051】エアギャップAと、間隔hと、静電容量C
g と、発振周波数fとの対応を、図4に示す。ここで
は、一例としてインダクタンスL=100μHとし、浮
遊容量Cf =5pFとした。すなわち、エアギャップA
が0nm,50nm,100nm,200nm,10μ
mの場合に、発振周波数fは上式から、それぞれ約
4.45MHz,約4.48MHz,約4.51MH
z,約4.57MHz,約6.34MHzとなる。
【0052】電圧制御発振器(RVCO:Reference Vo
ltage Controlled Oscillator )14は、参照信号を生
成する。参照信号の周波数fr は、例えば4.51MH
zであり、この周波数はエアギャップA=100nmの
場合のVCO13の発振周波数と等しい。なお、RVC
O14は例えばバラクタ・ダイオードを有し、このバラ
クタ・ダイオードの印加電圧をCPU22から制御する
ことにより、参照信号の周波数fr を設定可能となって
いる。
【0053】比較回路15は、VCO13からの周波数
fの出力信号と、RVCO14からの周波数fr の出力
信号とが供給される。この比較回路15は、VCO13
の出力信号の周波数および位相と、RVCO14の出力
信号の周波数および位相とを比較し、両者の周波数およ
び位相の差に応じた信号(誤差信号)を生成する。
【0054】位相補償回路16は、比較回路15の出力
信号およびフォーカス誤差信号FEが供給され、この比
較回路15の出力信号またはフォーカス誤差信号FEを
補償(位相補償および/または周波数補償)した補償信
号を生成して増幅回路17に供給する。増幅回路17
は、前記補償信号を増幅し、エアギャップAを調整する
制御信号として電磁アクチュエータ5のフォーカシング
・アクチュエータに供給する。
【0055】前記フォーカシング・アクチュエータは、
増幅回路17からの制御信号に基づいてレンズホルダ4
をフォーカス方向に移動させ、エアギャップAを近接場
が形成される領域の外から領域内とし、更にエアギャッ
プAを前記領域内に保つ。このようにして、エアギャッ
プAは0<A≦100nmに維持されると共にA≒50
nmに調節され、前記間隔hは2.05μmに調節さ
れ、フォーカスサーボが実現される。
【0056】中央処理装置(CPU:Central Processi
ng Unit )22は、光ディスク駆動装置100の全体の
制御を司るコントローラであり、例えば1チップマイク
ロコンピュータ(1チップマイコン)で構成する。この
CPU22は、比較回路15の出力信号およびフォーカ
ス誤差信号FEが供給され、この比較回路15の出力信
号またはフォーカス誤差信号FEに基づき、エアギャッ
プAが近接場の領域(近接場が形成される領域)内に維
持されていること若しくは所望の値であることを検出す
る。また、CPU22は、開始信号STを生成し、この
開始信号STをモータ駆動回路26に供給する。このC
PU22は、スピンドルモータ11または光ディスク5
1の回転数もしくは回転速度を示す信号が供給されるよ
うになっている。トラッキングサーボおよびフォーカス
サーボは、CPU22の制御下で行われる。
【0057】CPU22と、VCO13と、RVCO1
4と、比較回路15と、位相補償回路16と、増幅回路
17とにより、制御回路28が形成されている。この制
御回路28は、エアギャップAが近接場の領域内(例え
ば0<A≦500nm、好ましくは0<A≦200n
m、より好ましくは0<A≦100nm)となるように
電磁アクチュエータ5を制御する機能を有する。エアギ
ャップAを近接場の領域内とすることで、光ディスク5
1の記録面におけるビームスポット中心のビーム強度を
エアギャップA=0nmの場合に対して例えば50%以
上(好適には60%以上)に保つことが可能であり、一
例としてエアギャップAを50nm程度に制御すること
で80%程度のビーム強度を得ることが可能である。
【0058】モータ駆動回路26は、スピンドルモータ
11に電源を供給して一定の回転速度で回転させる。例
えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御等によ
り、回転制御を行ってもよい。このモータ駆動回路26
は、CPU22から開始信号STが供給された場合に、
スピンドルモータ11の回転を開始させる。スピンドル
モータ11の回転軸上には不図示のターンテーブルが取
り付けてあり、スピンドルモータ11の回転に伴ってタ
ーンテーブル上の光ディスク51が回転する。
【0059】図5は、光ピックアップ12の構成例を示
す図である。光ピックアップ12は、半導体レーザ31
と、コリメータレンズ32と、回折格子33と、1/2
波長板34と、偏光ビームスプリッタ35と、1/4波
長板36と、集光レンズ37,39と、光検出器38,
40と、対物レンズ2と、ソリッドイマージョンレンズ
3とを有する。この光ピックアップ12には光ヘッド1
が取り付けてあり、この光ヘッド1は、対物レンズ2お
よびソリッドイマージョンレンズ3からなる光学系10
を有する。
【0060】半導体レーザ31は、コヒーレント光を放
射する光源および発光素子の一例である。半導体レーザ
31は、波長640nmの直線偏光のレーザビームLB
を生成し、このレーザビームLBをコリメータレンズ3
2に供給する。コリメータレンズ32は、半導体レーザ
31からのレーザビームLBを平行光にして回折格子3
3に供給する。
【0061】回折格子33は、コリメータレンズ32か
らのレーザビームLBを主ビーム(第0次回折光)と副
ビーム(第1次回折光)とに分離し、主ビームおよび副
ビームを1/2波長板34に供給する。1/2波長板3
4は、回折格子33からの主ビームおよび副ビームの偏
光面を回転させて偏光ビームスプリッタ35に供給す
る。
【0062】偏光ビームスプリッタ35は、1/2波長
板34からの入射レーザビームの大部分を通過させて1
/4波長板36に供給し、前記入射レーザビームの一部
分を反射して集光レンズ39に供給する。
【0063】集光レンズ39は、偏光ビームスプリッタ
35からの反射レーザビームを収束して光検出器40に
供給する。光検出器40は、集光レンズ39からのレー
ザビームを光電変換し、レーザビームの強度に対応する
信号SPを生成する。この光検出器40は、半導体レー
ザ31の発光強度のモニタ用または光ディスク51の記
録面(記録膜)上におけるビーム強度のモニタ用に利用
される。なお、光検出器40への入射レーザビームの光
量は、1/2波長板34を回転させることで、調整可能
となっている。
【0064】1/4波長板36は、偏光ビームスプリッ
タ35の通過レーザビームの偏光面を回転させて円偏光
にし、この円偏光のレーザビームを光ヘッド1の対物レ
ンズ2に供給する。対物レンズ2は、1/4波長板36
からのレーザビームを収束させてソリッドイマージョン
レンズ3に供給する。ソリッドイマージョンレンズ3
は、対物レンズ3からのレーザビームを収束させて前記
中央部3aを通過させ、この通過レーザビームを光ディ
スク51の信号記録面に供給する。
【0065】光ディスク51の信号記録面(記録膜)で
反射したレーザビームは、ソリッドイマージョンレンズ
3および対物レンズ2を経て、1/4波長板36に供給
される。1/4波長板36は、対物レンズ2からのレー
ザビームの偏光面を回転させて直線偏光にし、この直線
偏光のレーザビームを偏光ビームスプリッタ35に供給
する。なお、偏光ビームスプリッタ35から1/4波長
板36に供給される入射レーザビームの偏光面と、1/
4波長板36から偏光ビームスプリッタ35に供給され
る反射レーザビームの偏光面は、直交するようになって
いる。
【0066】偏光ビームスプリッタ35は、1/4波長
板36からのレーザビームを反射して集光レンズ37に
供給する。集光レンズ37は、偏光ビームスプリッタ3
5からの反射レーザビームを収束させて光検出器38に
供給する。光検出器38は、集光レンズ37からのレー
ザビームを光電変換して信号SA〜SHを生成する。こ
の光検出器38は、トラッキングエラー信号TEおよび
再生RF信号等の検出用に利用される。
【0067】光検出器38は、図6に示すように、中央
部に主ビーム受光用の第1の受光部381が配置されて
おり、この第1の受光部381の両側に、副ビーム受光
用の第2の受光部382および第3の受光部383が配
置されている。第1の受光部381は、4個の受光部3
8A〜38Dに等分割されている。第2の受光部382
は、2個の受光部38E,38Fに等分割されている。
第3の受光部383は、2個の受光部38G,38Hに
等分割されている。この光検出器38は、受光部を8分
割した受光素子で形成してもよい。
【0068】光検出器38の各受光部38A〜38Hの
出力信号SA〜SHは、図3中の増幅回路(ヘッドアン
プ)18で増幅されてトラッキングマトリクス回路(ト
ラッキング誤差検出回路)19および情報検出回路27
に供給される。トラッキングマトリクス回路19は、増
幅された前記出力信号SA〜SHに基づいて次式の演
算を行い、差動プッシュプル法を用いてトラッキングエ
ラー信号(トラッキング誤差信号)TEを生成する。な
お、式中のkは定数である。
【0069】
【数6】 TE=(SA+SD)−(SB+SC)+k×{(SE−SF)+(SG−SH )} …
【0070】位相補償回路20は、前記トラッキングエ
ラー信号TEが供給され、このトラッキングエラー信号
TEを位相補償した補償信号を生成して増幅回路21に
供給する。増幅回路21は、前記補償信号を増幅し、制
御信号として電磁アクチュエータ5のトラッキング・ア
クチュエータに供給する。前記トラッキング・アクチュ
エータは、増幅回路21からの制御信号に基づいてレン
ズホルダ4を光ディスク51の半径方向(またはトラッ
キング方向)に移動させ、その結果、トラッキングサー
ボが実現される。
【0071】情報検出回路27は、増幅回路(ヘッドア
ンプ)18で増幅された前記出力信号SA〜SDに基づ
き、次式の演算を行って再生RF信号RFを生成す
る。そして、この再生RF信号に基づいて復調等を行っ
て光ディスク51の記録情報Soを再生する。
【0072】
【数7】RF=SA+SB+SC+SD …
【0073】フォーカス誤差検出回路29は、増幅回路
(ヘッドアンプ)18で増幅された前記出力信号SA〜
SDに基づいて次式の演算を行い、非点収差法により
フォーカス誤差信号FEを生成する。そして、このフォ
ーカス誤差信号FEを位相補償回路16およびCPU2
2に供給する。
【0074】
【数8】FE=SA−SB+SC−SD …
【0075】半導体レーザ駆動回路25は、強度変調回
路24とAPC回路23とを有し、光ピックアップ12
内の半導体レーザ31を駆動する。強度変調回路24
は、光ディスク51に記録する情報Siがメモリまたは
外部装置等から供給され、この入力情報Siに応じて変
調制御信号SMを生成する。
【0076】APC(Automatic Power Control )回路
23は、光ピックアップ12内のモニター用の光検出器
40の出力信号SPと、前記変調制御信号SMとが供給
される。このAPC回路23は、情報記録時には、変調
制御信号SMに基づいて半導体レーザ31の駆動電圧ま
たは駆動電流を変化させてレーザビームLBを強度変調
し、また、光検出器40の出力信号SPに基づいて半導
体レーザ31の発光強度を第1の設定範囲R1内に保
ち、半導体レーザ31のレーザ光出力を調節する。一
方、APC回路23は、情報再生時には、光検出器40
の出力信号SPに基づいて半導体レーザ31の発光強度
を第2の設定範囲R2(<R1)内に保ち、半導体レー
ザ31のレーザ光出力を調節する。
【0077】光ディスク駆動装置100の動作例 図7と図8は、光ディスク駆動装置100の動作を示す
概略的なフローチャートである。先ず、ステップS1で
は、CPU22は、フォーカスサーボの開始命令を検出
する。例えば、光ディスク駆動装置100を備えた記録
再生装置に対し、操作者が記録または再生のスイッチ操
作を行うことで、前記開始命令がCPU22に供給され
る。なお、このときのエアギャップAは、近接場の領域
外の初期設定値となっている。
【0078】ステップS2では、CPU22は、開始信
号STを生成してモータ駆動回路26に供給する。ステ
ップS3では、モータ駆動回路26は、開始信号STに
基づいてスピンドルモータ11に電源供給を開始し、光
ディスク51の回転を開始させる。
【0079】ステップS4では、CPU22は、光ディ
スク51の回転速度(ディスク回転速度)Vが予め決め
られた一定の回転速度Vc (>0)であるか否かを判定
する。ディスク回転速度Vが一定回転速度Vc でない場
合は、CPU22はモータ駆動回路26を介してスピン
ドルモータ11の回転制御を行い、一定回転速度Vcに
する。ディスク回転速度Vが一定回転速度Vc である場
合は、次のステップに進む。
【0080】ステップS5では、CPU22は、半導体
レーザ駆動回路25内のAPC回路23にパワーオン信
号を供給する。APC回路23は、パワーオン信号に基
づいて半導体レーザ31を点灯させてレーザビームLB
を出力させる。
【0081】ステップS6では、CPU22は、RVC
O14の発振周波数fr を約4.51MHzに設定し、
エアギャップAの目標値を、フォーカス誤差信号FEが
生成される中間目標値である100nmに設定する。そ
して、電磁アクチュエータ5の駆動を開始し、ソリッド
イマージョンレンズ3(ひいては光学系10)の引込み
(フォーカス引込み)を開始する。発振周波数fr =
4.51MHzは、前記図4に示すように、エアギャッ
プA=100nmのときのVCO13の発振周波数fに
等しい。
【0082】ステップS7では、CPU22は、エアギ
ャップAを100nmまたは実質的に100nmにする
引込み動作が完了したか否かを、比較回路15の出力信
号に基づいて判定する。引込みが終了していない場合
は、終了するまで待つ。引込みが終了した場合は、エア
ギャップAは中間目標値(100nm)または実質的に
中間目標値に維持されており、次のステップに進む。
【0083】ステップS8では、CPU22は、位相補
償回路16が補償する対象となる信号(誤差信号)を、
比較回路15の出力信号からフォーカス誤差信号FEに
切り換える。このとき、フォーカス誤差信号FEは、エ
アギャップA=50nmの場合に、FE=0となるよう
に予め設定されている。そして、電磁アクチュエータ5
によるソリッドイマージョンレンズ3(ひいては光学系
10)の更なる引込み(フォーカス引込み)を行う。
【0084】ステップS9では、CPU22は、エアギ
ャップAを50nmまたは実質的に50nmにする引込
み動作(フォーカス引込み動作)が完了したか否かを、
フォーカス誤差信号FEに基づいて判定する。引込みが
終了していない場合は、終了するまで待つ。引込みが終
了した場合は、本フローチャートの処理を終了する。こ
のとき、エアギャップAは、最終目標値(50nm)ま
たは実質的に最終目標値に維持されており、また近接場
の領域内に維持されている。
【0085】光ディスク51の停止中に半導体レーザ3
1を点灯させた場合は、ソリッドイマージョンレンズ3
の引込み時(フォーカス引込み時)に光ディスク51の
特定箇所にレーザビームが長時間照射されて照射箇所が
高温となるおそれがあり、前記照射箇所の特性が変化す
る可能性がある。一方、本実施の形態に示すように、光
ディスク51の回転後に半導体レーザ31を点灯させる
ことで、ソリッドイマージョンレンズ3の引込み時に光
ディスク51の特定箇所にレーザビームが長時間照射さ
れて照射箇所が高温となることを防止することができ
る。
【0086】以上に説明したように、この光ディスク駆
動装置100によれば、ソリッドイマージョンレンズ3
を用いることで1を越える開口数を得ることができ、ま
たエアギャップAを近接場の領域内の所定値(例えば約
50nm)にする制御を、静電容量Cg および反射光
(反射レーザ光)に基づいて行うことができる。なお、
光学系10の開口数は、例えば、1よりも大きく3以下
としてもよく、1よりも大きく2.5以下としてもよ
い。ソリッドイマージョンレンズ3の底面に導電膜6を
形成したので、導電膜6と光ディスク51との間隙を小
さくして静電容量Cg を大きくすることができ、フォー
カスサーボを高精度に行うことが可能である。
【0087】なお、制御回路28は、エアギャップA
が、近接場の領域外から領域内へと多段階に短くなるよ
うに電磁アクチュエータ5を制御してもよく、これによ
り、エアギャップAを徐々に短くして光学系10と光デ
ィスク51との接触を防止することが可能であり、万一
接触した場合にその衝撃を小さく抑えることが可能であ
る。近接場の領域外の初期設定値から近接場の領域内の
最終目標値までの間に複数の中間目標値を設定し、前記
複数の中間目標値を順次経由することで、エアギャップ
Aを最終目標値に徐々に近づけてもよい。例えば、静電
容量Cg が実質的に形成される範囲内(一例として約1
00nm〜約100μm)に、前記中間目標値を複数設
定してもよい。
【0088】光ディスク駆動装置200 図9は、本発明に係る光学系の位置制御装置の第2の実
施の形態に係る光ディスク駆動装置を示す概略的なブロ
ック構成図である。この光ディスク駆動装置200の構
成は、上記光ディスク駆動装置100に類似しており、
光ディスク駆動装置100のフォーカス誤差検出回路2
9に代えて信号生成回路61および誤差検出回路62を
設けた構成である。以下、光ディスク駆動装置200に
ついて、光ディスク駆動装置100と異なる構成部分を
中心に説明し、同一構成部分の説明を適宜省略する。
【0089】信号生成回路61は、増幅回路(ヘッドア
ンプ)18で増幅された前記出力信号SA〜SDに基づ
いて上式の演算を行い、記録面のピットの有無および
エアギャップAに応じた再生RF信号RFを生成する。
そして、この再生RF信号RFを誤差検出回路62に供
給する。なお、記録面には所定の記録マークを記録し、
信号生成回路61は、増幅回路18で増幅された前記出
力信号SA〜SDに基づいて上式の演算を行い、記録
面の記録マークの有無およびエアギャップAに応じた再
生RF信号RFを生成して誤差検出回路62に供給する
構成としてもよい。
【0090】誤差検出回路62は、エアギャップの最終
目標値であるA=50nmの場合の再生RF信号を記憶
した内部メモリを有する。この誤差検出回路62は、信
号生成回路61からの再生RF信号RFと内部メモリの
再生RF信号とを比較して誤差信号REを生成し、この
誤差信号REを位相補償回路16およびCPU22に供
給する。
【0091】位相補償回路16は、比較回路15の出力
信号と誤差信号REとが供給され、この比較回路15の
出力信号または誤差信号REを補償(位相補償および/
または周波数補償)した補償信号を生成して増幅回路1
7に供給する。
【0092】光ディスク駆動装置200の動作例 次に、光ディスク駆動装置200の動作を説明する。光
ディスク駆動装置200の動作は、図7〜図8に示す光
ディスク100の動作と類似しており、ステップS1〜
S5,S7は同様であり、その説明を省略する。
【0093】光ディスク駆動装置200においてステッ
プS6では、CPU22は、RVCO14の発振周波数
fr を約4.51MHzに設定し、エアギャップAの目
標値を、再生RF信号RFおよび誤差信号REが生成さ
れる中間目標値である100nmに設定する。そして、
電磁アクチュエータ5の駆動を開始し、ソリッドイマー
ジョンレンズ3(ひいては光学系10)の引込み(フォ
ーカス引込み)を開始する。発振周波数fr =4.51
MHzは、前記図4に示すように、エアギャップA=1
00nmのときのVCO13の発振周波数fに等しい。
【0094】光ディスク駆動装置200においてステッ
プS8では、CPU22は、位相補償回路16が補償す
る対象となる信号(誤差信号)を、比較回路15の出力
信号から誤差信号REに切り換える。このとき、誤差信
号REは、エアギャップA=50nmの場合に、RE=
0となるように予め設定されている。そして、電磁アク
チュエータ5によるソリッドイマージョンレンズ3(ひ
いては光学系10)の更なる引込み(フォーカス引込
み)を行う。
【0095】光ディスク駆動装置200においてステッ
プS9では、CPU22は、エアギャップAを50nm
または実質的に50nmにする引込み動作(フォーカス
引込み動作)が完了したか否かを、誤差信号REに基づ
いて判定する。引込みが終了していない場合は、終了す
るまで待つ。引込みが終了した場合は、本フローチャー
トの処理を終了する。このとき、エアギャップAは、最
終目標値(50nm)または実質的に最終目標値に維持
されており、また近接場の領域内に維持されている。
【0096】以上に説明したように、光ディスク駆動装
置200では、再生RF信号RFが信号生成回路61で
生成される中間目標値までは静電容量Cg に基づいて電
磁アクチュエータ5を制御してエアギャップAを調節
し、中間目標値から最終目標値までは再生RF信号RF
に基づいて電磁アクチュエータ5を制御することで、エ
アギャップAを最終目標値にする。なお、光ディスク駆
動装置200において、情報検出回路27と信号生成回
路61とを一体化してもよい。
【0097】光ディスク駆動装置300 図10は、本発明に係る光学系の位置制御装置の第3の
実施の形態に係る光ディスク駆動装置を示す概略的なブ
ロック構成図である。この光ディスク駆動装置300の
構成は、上記光ディスク駆動装置100に類似してお
り、光ディスク駆動装置100のフォーカス誤差検出回
路29に代えて誤差検出回路69を設け、光ピックアッ
プ12を光ピックアップ12Jにし、増幅回路18Jを
設けた構成である。以下、光ディスク駆動装置300に
ついて、光ディスク駆動装置100と異なる構成部分を
中心に説明し、同一構成部分の説明を適宜省略する。
【0098】光ピックアップ12Jは、図11に示すよ
うに光ピックアップ12と類似する構成であり、図5の
光ピックアップ12において光検出器38を光検出器3
8Jにした構成である。この光ピックアップ12Jは、
その内部の光検出器38Jから出力信号SA〜SH,S
Jを出力し、増幅回路18には出力信号SA〜SHを供
給し、増幅回路18Jには出力信号SJを供給する。光
検出器38Jの受光部38JJは、光学系10と光ディ
スク51との間でレーザ光の波長λおよびエアギャップ
Aに対応して発生する干渉縞に応じた強度信号SJを出
力信号として生成し、この強度信号SJを増幅回路18
Jを介して誤差検出回路69に供給する。
【0099】誤差検出回路69は、エアギャップの最終
目標値であるA=50nmの場合の強度信号を記憶した
内部メモリを有する。この誤差検出回路69は、前記強
度信号SJと内部メモリの強度信号とを比較して誤差信
号JEを生成し、この誤差信号JEを位相補償回路16
およびCPU22に供給する。
【0100】位相補償回路16は、比較回路15の出力
信号と誤差信号JEとが供給され、この比較回路15の
出力信号または誤差信号JEを補償(位相補償および/
または周波数補償)した補償信号を生成して増幅回路1
7に供給する。
【0101】図12は、光ピックアップ12J内の光検
出器38Jの構成を示す概略的な構成図である。以下、
光検出器38Jについて、光検出器38と異なる構成部
分を中心に説明し、同一構成部分の説明を適宜省略す
る。
【0102】光検出器38Jは、光ピックアップ12J
内の集光レンズ37からのレーザビームを光電変換して
信号SA〜SH,SJを生成する。この光検出器38J
は、強度信号SJ、トラッキングエラー信号TEおよび
再生RF信号等の検出用に利用される。
【0103】光検出器38Jは、図12に示すように、
中央部に主ビーム受光用の第1の受光部381Jが配置
されており、この第1の受光部381Jの両側に、副ビ
ーム受光用の第2の受光部382および第3の受光部3
83が配置されている。第1の受光部381Jは、5個
の受光部38JA〜38JD,38JJに分割されてい
る。第2の受光部382は、2個の受光部38E,38
Fに等分割されている。第3の受光部383は、2個の
受光部38G,38Hに等分割されている。
【0104】受光部38JJは、中央部の中心付近に配
置され、光ディスク51におけるレーザビームLBの中
央スポットからの反射光を受光する。受光部38JA〜
38JDは、各面積が等しく、受光部38JJの周囲に
対称に配置されている。
【0105】光検出器38Jの各受光部38JA〜38
JDの出力信号SA〜SDは、増幅回路18で増幅され
てトラッキングマトリクス回路(トラッキング誤差検出
回路)19および情報検出回路27に供給される。受光
部38JJの出力信号(強度信号)SJは、増幅回路1
8Jで増幅されて誤差検出回路69に供給される。
【0106】干渉縞 図13は、光ディスク51におけるレーザビームのスポ
ット中心の光強度(レーザ光強度)とエアギャップとの
関係を示す図であり、図13の縦軸は相対的な光強度と
なっている。この図13は、レーザビームの波長λは6
40nmであり、このレーザビームが光ディスク51に
ほぼ垂直に照射される場合を示している。光ディスク駆
動装置300では、ソリッドイマージョンレンズ3と光
ディスク51とにより形成されるエアギャップAでレー
ザビームが多重反射して干渉縞が発生し、反射レーザビ
ームは同心円状の強度変化を有する。
【0107】エアギャップAが、A=mo ×λ/4(m
o は1以上の奇数)を満たす場合に、干渉縞の中心(中
央スポット)の光強度Ig は最大値Imax となる。例え
ば、A=160nm、480nm、800nm、…の場
合に、中央スポットの光強度は最大となる。
【0108】エアギャップAが、A=me ×λ/4(m
e は0以上の偶数)を満たす場合に、干渉縞の中心(中
央スポット)の光強度Ig は最小値Imin となる。例え
ば、A=0nm、320nm、640nm、…の場合
に、中央スポットの光強度は最小となる。
【0109】したがって、中央スポットの光強度Ig
が、Ig =(Imax +Imin )/2であり、fr(又は
f)≒4.50MHzである場合は、エアギャップAの
値は80nmであることが判明する。このように、静電
容量Cg および反射レーザビームの光強度Ig から、よ
り正確な焦点制御を行うことが可能である。
【0110】また、エアギャップAが0<A<0.16
μm(=160nm=λ/4)の場合は、光強度Ig は
単調な増加(または減少)特性を有する。したがって、
光強度Ig からエアギャップAの値を求めることがで
き、また光強度Ig を用いてエアギャップAを設定する
ことができる。なお、エアギャップAを干渉縞が形成さ
れる範囲内にし、最大値Imax または最小値Imin の個
数をカウントすることにより、エアギャップAを所望の
値に設定することも可能である。
【0111】光ディスク駆動装置300の動作例 次に、光ディスク駆動装置300の動作を説明する。光
ディスク駆動装置300の動作は、図7〜図8に示す光
ディスク100の動作と類似しており、ステップS1〜
S5,S7は同様であり、その説明を省略する。
【0112】光ディスク駆動装置300においてステッ
プS6では、CPU22は、RVCO14の発振周波数
fr を約4.51MHzに設定し、エアギャップAの目
標値を、干渉縞が発生して強度信号SJおよび誤差信号
JEが生成される中間目標値である100nmに設定す
る。そして、電磁アクチュエータ5の駆動を開始し、ソ
リッドイマージョンレンズ3(ひいては光学系10)の
引込み(フォーカス引込み)を開始する。発振周波数f
r =4.51MHzは、前記図4に示すように、エアギ
ャップA=100nmのときのVCO13の発振周波数
fに等しい。
【0113】光ディスク駆動装置300においてステッ
プS8では、CPU22は、位相補償回路16が補償す
る対象となる信号(誤差信号)を、比較回路15の出力
信号から誤差信号JEに切り換える。このとき、誤差信
号JEは、エアギャップA=50nmの場合に、JE=
0となるように予め設定されている。そして、電磁アク
チュエータ5によるソリッドイマージョンレンズ3(ひ
いては光学系10)の更なる引込み(フォーカス引込
み)を行う。
【0114】光ディスク駆動装置300においてステッ
プS9では、CPU22は、エアギャップAを50nm
または実質的に50nmにする引込み動作(フォーカス
引込み動作)が完了したか否かを、誤差信号JEに基づ
いて判定する。引込みが終了していない場合は、終了す
るまで待つ。引込みが終了した場合は、本フローチャー
トの処理を終了する。このとき、エアギャップAは、最
終目標値(50nm)または実質的に最終目標値に維持
されており、また近接場の領域内に維持されている。
【0115】以上に説明したように、光ディスク駆動装
置300では、干渉縞が生成される中間目標値までは静
電容量Cg に基づいて電磁アクチュエータ5を制御して
エアギャップAを調節し、中間目標値から最終目標値ま
では強度信号SJに基づいて電磁アクチュエータ5を制
御することで、干渉を利用してエアギャップAを最終目
標値にする。
【0116】上記実施の形態では、対物レンズ2とソリ
ッドイマージョンレンズ3とにより光学系10を形成
し、開口数が約1.5であるこの光学系10を光ヘッド
1に設けている。しかしながら、対物レンズ2とソリッ
ドイマージョンレンズ3とを一体化した単一の光学素子
からなる光学系を光ヘッド1に設けてもよい。このよう
な単一の光学素子として、例えば、Chul Woo Lee, Kun
Ho Cho, Chong Sam Chung, Jang Hoon Yoo, Yong Hoon
Lee, "Feasibility study on near field optical memo
ry using a catadioptric optical system," Digest of
Optical Data Storage, pp.137-139, Aspen, CO. (199
8)に開示されている反射型集光素子を用いてもよい。ま
た、対物レンズ2の機能を持つ光学素子とソリッドイマ
ージョンレンズの機能を持つ光学素子として、3個以上
の光学素子を光ヘッド1に設けてもよく、ホログラム素
子を光ヘッド1に設けてもよい。
【0117】本実施の形態では、光学記録媒体の一例と
して相変化型の光ディスク51を用いているが、光磁気
ディスクを用いてもよい。更に、浮上スライダを用いた
受動的な光ヘッドを用いる場合においても、静電容量C
g および反射光から、エアギャップAに相当する浮上量
の検出、及び、浮上量の最適化を行うことが可能であ
る。
【0118】なお、導電膜6が形成されるソリッドイマ
ージョンレンズ3(または光学系10)の対向面の半径
は、光ディスク51の記録面の内側の縁から最内周のト
ラックまでの幅よりも小さい正の値とし、また、光ディ
スク51の記録面の外側の縁から最外周のトラックまで
の幅よりも小さい正の値とすることが好ましい。このよ
うにすることで、最内周のトラックにレーザビームLB
を集光する場合、および最外周のトラックにレーザビー
ムLBを集光する場合に、ソリッドイマージョンレンズ
3の底面全域と記録面とを対向させることができ、集光
位置による静電容量Cg の変動を小さくすることが可能
である。
【0119】上記実施の形態では、光学系の位置制御装
置の一例として、光ディスク駆動装置100,200,
300について説明した。本実施の形態に係る光学系の
位置制御装置は、光源の可干渉性(Coherence )が高
く、光学系(または対物レンズ)の動作距離(Working
Distance)が小さい条件下、すなわち干渉縞が生じ易い
光学装置において、有用である。このような光学装置で
は、上記光ディスク駆動装置100ではLC発振回路の
出力信号(電気信号)を用いた焦点制御と反射光を用い
た焦点制御とを組み合わせることで誤差を小さくするこ
とが可能である。
【0120】上記光ディスク駆動装置100,200,
300を、記録再生装置の他に、光を照射する種々の光
照射装置に適用してもよく、例えば加工装置、露光装
置、検査装置等に適用してもよい。例えば、光学検査装
置を用いて金属、半導体ウェハ等の試料の検査を行う場
合に、光学系10と試料との間の静電容量および反射光
に基づいて焦点制御を行うことが可能である。もちろ
ん、光学記録媒体を試料としてもよい。半導体ウェハの
検査装置のように、試料の全領域を速やかに検査する必
要がある場合、光学系10と試料との間の静電容量およ
び反射光に基づいて焦点制御を行うことで、可動ステー
ジや試料の傾きに応じて光学系の位置補正を行うことが
可能であり、検査の所要時間を短縮することが可能であ
る。
【0121】上記光ディスク駆動装置100,200,
300では、CPU22は、比較回路15の出力信号と
誤差信号FE,RE,JEとを所定のエアギャップAの
時に切り換える構成としたが、比較回路15の出力信号
と誤差信号FE,RE,JEとを前記所定のエアギャッ
プAの時に加算する構成としてもよい。なお、上記実施
の形態は本発明の例示であり、本発明は上記実施の形態
に限定されない。
【0122】
【発明の効果】本発明に係る光学系の位置制御装置およ
び位置制御方法では、光学系の対向面の電極と光学記録
媒体とにより形成される静電容量と反射光とに基づいて
アクチュエータを制御することで、エアギャップを調節
する精度および信頼性を向上することが可能である。ま
た、エアギャップに対応する前記静電容量に基づいてア
クチュエータを制御することで、前記静電容量が形成さ
れる領域においてエアギャップの変動を即座に検出して
アクチュエータの制御にフィードバックすることがで
き、この点でもエアギャップを調節する精度および信頼
性を向上することが可能である。
【0123】本発明に係る記録再生装置では、光学系の
対向面の電極と光学記録媒体とにより形成される静電容
量と反射光とに基づいてアクチュエータを制御すること
で、エアギャップを調節する精度および信頼性を向上す
ることが可能であり、記録再生装置の品質を向上するこ
とが可能である。また、エアギャップに対応する前記静
電容量に基づいてアクチュエータを制御することで、前
記静電容量が形成される領域においてエアギャップの変
動を即座に検出してアクチュエータの制御にフィードバ
ックすることができ、この点でもエアギャップを調節す
る精度および信頼性を向上することが可能である。
【0124】本発明に係る光学系の位置制御装置では、
光学系と光学記録媒体との間で発生する干渉縞に対応し
た強度信号に基づいてアクチュエータを制御してエアギ
ャップを調節することができ、干渉縞による光強度の変
動を利用してエアギャップを調節することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ヘッドの構成例を示す図である。
【図2】ソリッドイマージョンレンズの構成例を示す図
である。
【図3】本発明に係る光学系の位置制御装置の第1の実
施の形態に係る光ディスク駆動装置100を示す概略的
なブロック構成図である。
【図4】エアギャップAと、間隔hと、静電容量Cg
と、発振周波数fとの対応を例示する図である。
【図5】光ピックアップ12の構成例を示す図である。
【図6】光ピックアップ12が有する光検出器38の受
光部の配置例を示す図である。
【図7】光ディスク駆動装置100の動作を示す概略的
なフローチャートである。
【図8】図7に続いて、光ディスク駆動装置100の動
作を示す概略的なフローチャートである。
【図9】本発明に係る光学系の位置制御装置の第2の実
施の形態に係る光ディスク駆動装置200を示す概略的
なブロック構成図である。
【図10】本発明に係る光学系の位置制御装置の第3の
実施の形態に係る光ディスク駆動装置300を示す概略
的なブロック構成図である。
【図11】光ピックアップ12Jの構成例を示す図であ
る。
【図12】光ピックアップ12Jが有する光検出器38
Jの受光部の配置例を示す図である。
【図13】反射レーザビームの中央スポットの光強度と
エアギャップとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1…光ヘッド、2…対物レンズ、3…ソリッドイマージ
ョンレンズ(SIL)、3a…中央部、3b…周辺部、
4…レンズホルダ、5…電磁アクチュエータ(アクチュ
エータ)、6…導電膜、7…半田、10…光学系、11
…スピンドルモータ(モータ)、12,12J…光ピッ
クアップ、13…電圧制御発振器(VCO)、14…電
圧制御発振器(RVCO)、15…比較回路、16,2
0…位相補償回路、17,21…増幅回路、18…増幅
回路(ヘッドアンプ)、19…トラッキングマトリクス
回路、22…中央処理装置(CPU)、23…自動パワ
ーコントロール回路(APC回路)、24…強度変調回
路、25…半導体レーザ駆動回路、26…モータ駆動回
路、27…検出回路、28…制御回路、29…フォーカ
ス誤差検出回路、31…半導体レーザ(光源)、32…
コリメータレンズ、33…回折格子、34…1/2波長
板、35…偏光ビームスプリッタ、36…1/4波長
板、37,39…集光レンズ、38,40…光検出器、
38A〜38H,38JA〜38JD,38JJ…受光
部、51…光ディスク(光学記録媒体)、61…信号生
成回路、62,69…誤差検出回路、100,200,
300…光ディスク駆動装置(光学系の位置制御装
置)、381,381J…第1の受光部、382…第2
の受光部、383…第3の受光部、D,φ…直径、FE
…フォーカス誤差信号、h…間隔、JE,RE…誤差信
号、LB…レーザビーム(レーザ光)、r…半径、RF
…再生RF信号(RF信号)、SJ…強度信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大里 潔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H087 KA13 LA21 PA01 PA17 PB01 QA02 QA05 QA13 QA33 5D075 CD17 CE03 EE03 5D118 AA13 BA01 CC08 CC12 CD02 CD15 DC03 5D119 AA28 EA03 JA34 JA43 JB02 LB09

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学記録媒体との間で近接場を形成して収
    束光を前記光学記録媒体に照射する光学系であって、前
    記光学記録媒体との対向面に電極が形成された光学系
    と、 前記光学記録媒体の記録面とは直交するフォーカス方向
    に前記光学系を移動させるアクチュエータと、 前記光学系と前記光学記録媒体との距離が、前記近接場
    が形成される領域内となるように、前記電極および前記
    光学記録媒体により形成される静電容量と前記光学記録
    媒体の反射光とに基づいて前記アクチュエータを制御す
    る制御回路とを有する光学系の位置制御装置。
  2. 【請求項2】レーザ光を前記光学系に供給するレーザ
    と、 前記光学記録媒体における前記レーザ光の中央スポット
    からの反射光を受光し、前記光学記録媒体と前記光学系
    との間で前記レーザ光の波長および前記距離に基づいて
    発生する干渉縞に応じた強度信号を生成する受光素子と
    をさらに有し、 前記制御回路は、 前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記干渉縞が
    発生する中間目標値にする場合は、前記静電容量に基づ
    いて前記アクチュエータを制御し、 前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
    値にする場合は、前記強度信号に基づいて前記アクチュ
    エータを制御する請求項1記載の光学系の位置制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記中間目標値は、前記波長の1/4未満
    の正の値である請求項2記載の光学系の位置制御装置。
  4. 【請求項4】前記光学記録媒体を回転させるモータと、 前記反射光を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号から、回転中の前記光学記録媒
    体の前記記録面における記録マークまたはピットの有無
    と前記距離とに応じたRF信号を生成する生成回路とを
    さらに有し、 前記制御回路は、 前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記RF信号
    が生成される中間目標値にする場合は、前記静電容量に
    基づいて前記アクチュエータを制御し、 前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
    値にする場合は、前記RF信号に基づいて前記アクチュ
    エータを制御する請求項1記載の光学系の位置制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記反射光を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号に基づいてフォーカス誤差信号
    を生成するフォーカス誤差検出回路とをさらに有し、 前記制御回路は、 前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記フォーカ
    ス誤差信号のS字曲線における線型区域内の中間目標値
    にする場合は、前記静電容量に基づいて前記アクチュエ
    ータを制御し、 前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
    値にする場合は、前記フォーカス誤差信号に基づいて前
    記アクチュエータを制御する請求項1記載の光学系の位
    置制御装置。
  6. 【請求項6】前記光学系は、光を収束させる対物レンズ
    とこの対物レンズの通過光を収束させて前記光学記録媒
    体に照射するソリッドイマージョンレンズとを備えた第
    1の光学系、または、前記対物レンズと前記ソリッドイ
    マージョンレンズとを一体化した第2の光学系を有する
    請求項1記載の光学系の位置制御装置。
  7. 【請求項7】前記光学記録媒体は、光ディスクであり、 前記ソリッドイマージョンレンズは、前記光ディスクと
    の対向面のうち中央部が突起していると共にその周辺部
    が平坦であって当該周辺部には導電膜からなる前記電極
    が形成され、前記対物レンズの通過光を収束させて前記
    中央部を通過させる請求項6記載の光学系の位置制御装
    置。
  8. 【請求項8】前記光学系の開口数は、1よりも大きく3
    以下であり、 前記近接場が形成される領域は、前記光学系と前記光学
    記録媒体とが非接触状態であって前記距離が500nm
    以下の領域である請求項1記載の光学系の位置制御装
    置。
  9. 【請求項9】光学記録媒体との間で近接場を形成して収
    束光を前記光学記録媒体に照射する光学系であって前記
    光学記録媒体との対向面には電極が形成された光学系
    を、前記光学記録媒体の記録面とは直交するフォーカス
    方向に移動させるアクチュエータを制御することによ
    り、前記光学系と前記光学記録媒体との距離を制御する
    光学系の位置制御方法であって、 前記距離が、前記近接場が形成される領域内となるよう
    に、前記電極および前記光学記録媒体により形成される
    静電容量と前記光学記録媒体の反射光とに基づき、前記
    アクチュエータを制御する工程を有する光学系の位置制
    御方法。
  10. 【請求項10】前記収束光はレーザ光からなり、 前記光学記録媒体における前記レーザ光の中央スポット
    からの反射光を受光し、前記光学記録媒体と前記光学系
    との間で前記レーザ光の波長および前記距離に基づいて
    発生する干渉縞に応じた強度信号を生成する工程をさら
    に有し、 前記制御する工程は、 前記距離が前記領域外の初期設定値から前記干渉縞が発
    生する中間目標値となるように、前記静電容量に基づい
    て前記アクチュエータを制御する工程と、 前記距離が前記中間目標値から前記領域内の最終目標値
    となるように、前記強度信号に基づいて前記アクチュエ
    ータを制御する工程とを有する請求項9記載の光学系の
    位置制御方法。
  11. 【請求項11】前記中間目標値は、前記波長の1/4未
    満の正の値である請求項10記載の光学系の位置制御方
    法。
  12. 【請求項12】前記光学記録媒体を回転させる工程と、 前記反射光を受光し、回転中の前記光学記録媒体の前記
    記録面における記録マークまたはピットの有無と前記距
    離とに応じたRF信号を生成する工程とをさらに有し、 前記制御する工程は、 前記距離が前記領域外の初期設定値から前記RF信号が
    生成される中間目標値となるように、前記静電容量に基
    づいて前記アクチュエータを制御する工程と、 前記距離が前記中間目標値から前記領域内の最終目標値
    となるように、前記RF信号に基づいて前記アクチュエ
    ータを制御する工程とを有する請求項9記載の光学系の
    位置制御方法。
  13. 【請求項13】前記反射光を受光してフォーカス誤差信
    号を生成する工程をさらに有し、 前記制御する工程は、 前記距離が前記領域外の初期設定値から前記フォーカス
    誤差信号のS字曲線における線型区域内の中間目標値と
    なるように、前記静電容量に基づいて前記アクチュエー
    タを制御する工程と、 前記距離が前記中間目標値から前記領域内の最終目標値
    となるように、前記フォーカス誤差信号に基づいて前記
    アクチュエータを制御する工程とを有する請求項9記載
    の光学系の位置制御方法。
  14. 【請求項14】前記光学系の開口数は、1よりも大きく
    3以下であり、 前記近接場が形成される領域は、前記光学系と前記光学
    記録媒体とが非接触状態であって前記距離が500nm
    以下の領域である請求項9記載の光学系の位置制御方
    法。
  15. 【請求項15】光源と、 光学記録媒体との間で近接場を形成して前記光源からの
    光を収束させて前記光学記録媒体に照射する光学系であ
    って、前記光学記録媒体との対向面に電極が形成された
    光学系と、 前記光学記録媒体の記録面とは直交するフォーカス方向
    に前記光学系を移動させるアクチュエータと、 前記光学系と前記光学記録媒体との距離が、前記近接場
    が形成される領域内となるように、前記電極および前記
    光学記録媒体により形成される静電容量と前記光学記録
    媒体の反射光とに基づいて前記アクチュエータを制御す
    る制御回路と、 情報を記録する場合および情報を再生する場合に、前記
    光学記録媒体を回転させるモータと、 情報を記録する場合に、記録する情報に応じて前記光源
    からの光の強度を変調させる強度変調回路と、 情報を再生する場合に、前記光学記録媒体で反射した反
    射光から記録情報を検出する情報検出回路とを有する記
    録再生装置。
  16. 【請求項16】前記光源は、レーザ光を前記光学系に供
    給するレーザであり、 前記光学記録媒体における前記レーザ光の中央スポット
    からの反射光を受光し、前記光学記録媒体と前記光学系
    との間で前記レーザ光の波長および前記距離に基づいて
    発生する干渉縞に応じた強度信号を生成する受光素子を
    さらに有し、 前記制御回路は、 前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記干渉縞が
    発生する中間目標値にする場合は、前記静電容量に基づ
    いて前記アクチュエータを制御し、 前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
    値にする場合は、前記強度信号に基づいて前記アクチュ
    エータを制御する請求項15記載の記録再生装置。
  17. 【請求項17】前記中間目標値は、前記波長の1/4未
    満の正の値である請求項16記載の記録再生装置。
  18. 【請求項18】前記反射光を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号から、回転中の前記光学記録媒
    体の前記記録面における記録マークまたはピットの有無
    と前記距離とに応じたRF信号を生成する生成回路とを
    さらに有し、 前記制御回路は、 前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記RF信号
    が生成される中間目標値にする場合は、前記静電容量に
    基づいて前記アクチュエータを制御し、 前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
    値にする場合は、前記RF信号に基づいて前記アクチュ
    エータを制御する請求項15記載の記録再生装置。
  19. 【請求項19】前記反射光を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号に基づいてフォーカス誤差信号
    を生成するフォーカス誤差検出回路とをさらに有し、 前記制御回路は、 前記距離を、前記領域外の初期設定値から前記フォーカ
    ス誤差信号のS字曲線における線型区域内の中間目標値
    にする場合は、前記静電容量に基づいて前記アクチュエ
    ータを制御し、 前記距離を、前記中間目標値から前記領域内の最終目標
    値にする場合は、前記フォーカス誤差信号に基づいて前
    記アクチュエータを制御する請求項15記載の記録再生
    装置。
  20. 【請求項20】前記光学系は、光を収束させる対物レン
    ズとこの対物レンズの通過光を収束させて前記光学記録
    媒体に照射するソリッドイマージョンレンズとを備えた
    第1の光学系、または、前記対物レンズと前記ソリッド
    イマージョンレンズとを一体化した第2の光学系を有す
    る請求項15記載の記録再生装置。
  21. 【請求項21】前記光学記録媒体は、光ディスクであ
    り、 前記ソリッドイマージョンレンズは、前記光ディスクと
    の対向面のうち中央部が突起していると共にその周辺部
    が平坦であって当該周辺部には導電膜からなる前記電極
    が形成され、前記対物レンズの通過光を収束させて前記
    中央部を通過させる請求項20記載の記録再生装置。
  22. 【請求項22】前記光学系の開口数は、1よりも大きく
    3以下であり、 前記近接場が形成される領域は、前記光学系と前記光学
    記録媒体とが非接触状態であって前記距離が500nm
    以下の領域である請求項15記載の記録再生装置。
  23. 【請求項23】レーザ光を出力するレーザと、 光学記録媒体との間で近接場を形成し、前記レーザ光を
    収束させて前記光学記録媒体に照射する光学系と、 前記光学記録媒体の記録面とは直交するフォーカス方向
    に前記光学系を移動させるアクチュエータと、 前記光学記録媒体における前記レーザ光の中央スポット
    からの反射光を受光し、前記光学記録媒体と前記光学系
    との距離および前記レーザ光の波長に基づいて前記光学
    記録媒体と前記光学系との間で発生する干渉縞に応じた
    強度信号を生成する受光素子と、 前記光学系と前記光学記録媒体との距離が、前記近接場
    が形成される領域内となるように、前記強度信号に基づ
    いて前記アクチュエータを制御する制御回路とを有する
    光学系の位置制御装置。
  24. 【請求項24】前記光学系の開口数は、1よりも大きく
    3以下であり、 前記近接場が形成される領域は、前記光学系と前記光学
    記録媒体とが非接触状態であって前記距離が500nm
    以下の領域であり、 前記制御回路は、前記距離が前記レーザ光の波長の1/
    4倍未満に設定された目標値となるように前記アクチュ
    エータを制御する請求項23記載の光学系の位置制御装
    置。
  25. 【請求項25】前記光学系は、光を収束させる対物レン
    ズとこの対物レンズの通過光を収束させて前記光学記録
    媒体に照射するソリッドイマージョンレンズとを備えた
    第1の光学系、または、前記対物レンズと前記ソリッド
    イマージョンレンズとを一体化した第2の光学系を有す
    る請求項24記載の光学系の位置制御装置。
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JP2007220205A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Sony Corp 光ディスク装置及びギャップ制御方法

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JP4591376B2 (ja) * 2006-02-16 2010-12-01 ソニー株式会社 光ディスク装置及びギャップ制御方法

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