JP2003263770A - 光記録再生装置及び光記録媒体 - Google Patents

光記録再生装置及び光記録媒体

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JP2003263770A
JP2003263770A JP2002060484A JP2002060484A JP2003263770A JP 2003263770 A JP2003263770 A JP 2003263770A JP 2002060484 A JP2002060484 A JP 2002060484A JP 2002060484 A JP2002060484 A JP 2002060484A JP 2003263770 A JP2003263770 A JP 2003263770A
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recording medium
optical
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light beam
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Isao Ichimura
功 市村
Koichiro Kijima
公一朗 木島
Kenji Yamamoto
健二 山本
Kiyoshi Osato
潔 大里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口数が1を超える大開口数の対物レンズを
用いた近接場光記録再生法によって、多層型光記録媒体
に対する記録再生を行うことで、光記録媒体1枚当たり
の記録容量を向上させる。 【解決手段】 光記録再生装置は、光ヘッド30から光
記録媒体10へ光ビームを照射して記録再生を行う。光
記録媒体は複数の情報記録層16を有し、最上層の情報
記録層は透明保護層20で覆われている。光ヘッドは、
開口数が1を超える対物レンズのビーム射出面から光記
録媒体へ向けて収束光ビームを射出する光学系と、対物
レンズのビーム射出面と光記録媒体の表面との間のエア
ギャップをエバネッセント波による光伝播が可能な微小
エアギャップに維持するエアギャップ維持機構と、収束
光ビームを光記録媒体の所望の深度で合焦させる合焦位
置制御機構と、収束光ビームが光記録媒体の内部で合焦
する際の球面収差を補正する球面収差補正機構とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ヘッドから光記
録媒体へ光ビームを照射することで、該光記録媒体への
情報の記録、及び/または、該光記録媒体の情報の再生
を行う光記録再生装置に関し、また、その光記録再生装
置に用いられる光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクト・ディスク(CD)や光磁気
ディスク(MOディスク)のように、光ヘッドから光記
録媒体へ光ビームを照射することで、光記録媒体への情
報の記録、及び/または、光記録媒体の情報の再生を行
う装置では、光ビームによって光記録媒体上に形成され
る光スポットの径を小さくするほど、情報記録密度を高
めることができる。このスポット径は、光ビームを形成
しているコヒーレント光の波長と、光ビームを射出する
光学系の対物レンズの開口数とに依存し、光の波長を短
くするほど、また、対物レンズの開口数を大きくするほ
ど、スポット径を小さくすることができ、従って情報記
録密度を高めることができる。
【0003】対物レンズの開口数を大きくする手法とし
ては、ソリッド・イマージョン・レンズ(SIL)を用
いた近接場光記録再生法が知られており、この手法によ
り、開口数が1を超える対物レンズが実現されている。
これほど大開口数の対物レンズから空気中へ収束光ビー
ムを射出する際には、対物レンズから出射しようとする
収束光ビームの光線のうち、ビーム周縁近傍の光線は、
その出射角(対物レンズのビーム射出面に対する角度)
が臨界角を超えるため、通常の光線としては出射するこ
とができず、エバネッセント波となって出射する。その
ため、対物レンズのビーム射出面を構成しているSIL
の端面と、それに対向する光記録媒体の表面との間に存
在するエアギャップの大きさを、エバネッセント減衰長
さより短くして、SILと光記録媒体との間でエバネッ
セント波による光伝播が行われるようにしている。
【0004】SILを用いた従来の近接場光記録再生法
としては、ただ1層の情報記録層しか持たない単層型光
記録媒体に対する記録再生を行うことが既に提案されて
いるが、多層の情報記録層を有する多層型光記録媒体に
対する記録再生にこの技法を用いることについての報告
例は存在していない。多層型光記録媒体に対する記録再
生を行うには、その光記録媒体の所望の深度に良好な合
焦状態でビームを合焦させることができなければならな
いが、それが容易でないことが、SILを用いた近接場
光記録再生法を、多層型光記録媒体に適用することを阻
んでいたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】開口数が1を超える大
開口数の対物レンズを用いた近接場光記録再生法によっ
て小さなスポット径を達成して、情報記録層の情報記録
密度を高めると共に、更に、複数の情報記録層を備えた
多層型光記録媒体に対する記録再生を可能にすれば、そ
れらによって、光記録媒体1枚あたりの記録容量を格段
に向上させることができる。しかしながら、これを行お
うとすると、収差のために合焦状態が悪化することが大
きな問題となる。即ち、対物レンズから射出して光記録
媒体の内部へ入射させる収束光ビームを、その光記録媒
体の所望の深度において良好な合焦状態で合焦させるこ
とは容易でなく、それは、その収束光ビームが、強度の
球面収差の影響を受けるからであり、この球面収差の影
響を排除することができなければ、上述の技法を実現す
ることは不可能である。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み成されたもので
あり、本発明の目的は、開口数が1を超える大開口数の
対物レンズを用いた近接場光記録再生法によって、多層
型光記録媒体に対する記録再生を行えるようにすること
で、光記録媒体1枚当たりの記録容量を格段に向上させ
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる光記録再生装置は、光ヘッドから光
記録媒体へ光ビームを照射することで、該光記録媒体へ
の情報の記録、及び/または、該光記録媒体の情報の再
生を行う光記録再生装置において、前記光記録媒体が、
上下に重層された複数の情報記録層と、最上層の情報記
録層の表面を覆う透明保護層と、上下に隣り合う情報記
録層の間に形成した中間層とを備えており、前記光ヘッ
ドが、(a)前記光記録媒体の表面に対向して位置付け
られる開口数が1を超える対物レンズを含み、該対物レ
ンズのビーム射出面から前記光記録媒体へ向けて収束光
ビームを射出するように構成した光学系と、(b)前記
対物レンズの前記ビーム射出面と前記光記録媒体の表面
との間のエアギャップを、エバネッセント波による光伝
播が可能な微小エアギャップに維持するためのエアギャ
ップ維持機構と、(c)前記光記録媒体の内部へ入射し
た前記収束光ビームが前記光記録媒体の所望の深度にお
いて合焦するように合焦位置を制御するための合焦位置
制御機構と、(d)前記収束光ビームが前記光記録媒体
の内部で合焦する際の球面収差を補正するための球面収
差補正機構とを備えていることを特徴とする。
【0008】本発明にかかる光記録再生装置によれば、
開口数が1を超える大開口数の対物レンズから出射する
大きな収束角を有する収束光ビームを、エバネッセント
波による光伝播によって光記録媒体の内部へ入射させ、
そして、その収束光ビームを光記録媒体の所望の深度に
おいて良好な合焦状態で合焦させることができる。その
ため、小さなスポット径を達成することで情報記録層の
情報記録密度を高め得ると共に、複数の情報記録層を備
えた多層型光記録媒体に対する記録再生が可能であり、
それらによって光記録媒体1枚あたりの記録容量を格段
に向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明して行く。図1は本発明の好
適な実施の形態にかかる相変化型光ディスク記録再生装
置に用いる光ディスク記録媒体の構成例を示した模式
図、図2は本発明の好適な実施の形態にかかる相変化型
光ディスク記録再生装置に用いる光ヘッドの光学系の構
成例を示した模式図、図3は図2に示した球面収差補正
用の液晶パネルの電極パターンを示した図、図4は図2
に示した受光素子の受光部を示した図、図5は図2に示
した対物レンズの詳細図、図6は図5の対物レンズに使
用しているソリッド・イマージョン・レンズ(SIL)
の詳細図、図7は図2の光ヘッドに付属する制御系を示
したブロック図である。
【0010】以下に本発明の好適な実施の形態について
説明するに際しては、本発明を相変化型光ディスク記録
再生装置に適用した具体例に即して説明を進めて行く。
ただし、その光ディスク記録再生装置の各部分のうち、
本発明に関連を有する部分は光ヘッドと光記録媒体だけ
である。従って、例えばディスク回転制御回路、光ヘッ
ドをディスクの径方向へ移動させるヘッド粗動機構、そ
のヘッド粗動機構の制御回路、記録する信号や再生した
信号の処理回路などの、その他の機構や回路、また、装
置のシャシや筐体などは、従来の一般的なものを使用す
ればよく、本明細書ではそれらについての詳細な説明を
省略する。
【0011】図1は、本発明の好適な実施の形態にかか
る相変化型光ディスク記録再生装置に用いる光記録媒体
である光ディスク10の構成例を示した模式図である。
図示のごとく、光ディスク記録媒体10は、円板形の基
板12上に、相変化型光メモリ材料から成る複数の情報
記録層16を上下に重層して形成してあり、それら情報
記録層16の間には、誘電体材料などから成る中間層1
8を形成してある。中間層18の材料としては、UVレ
ジンなども用いられる。図示例では、情報記録層16は
2層だけであるが、3層以上の情報記録層を備えたディ
スクとすることも可能である。いずれの場合も、最上層
の情報記録層16の表面を光透過性材料から成る保護層
20で覆うようにする。従って、光ディスク記録媒体1
0は、上下に重層された複数の情報記録層16と、最上
層の情報記録層16の表面を覆う透明保護層20と、上
下に隣り合う情報記録層16の間に形成した中間層18
とを備えている。光ディスク記録媒体10は、スピンド
ルモータ(不図示)によって回転され、その回転する光
ディスク記録媒体10に光ヘッド30から光ビームを照
射することで、所望の情報記録層16の所望のトラック
に情報を記録し、或いは、所望のトラックから情報を読
出すことができる。尚、図1は、光ディスク記録媒体1
0の回転軸を含む平面で切断した径方向断面図であり、
図には、各々の情報記録層16のトラックを形成してい
るランド16a及びグルーブ16bが、径方向に交互に
並んでいるところが示されている。また、図中には詳細
に示さなかったが、各々の情報記録層16は、多数の薄
層が重層した複合層構造を有しており、それら多数の薄
層には、アモルファス相と結晶相との間で相変化する相
変化材料層の他に、結晶化促進層などが含まれている。
そして、最下層の情報記録層16の下面には、金属材料
から成る反射膜が形成され、その他の情報記録層16の
下面には、金属材料から成る半透過膜が形成されてい
る。
【0012】図2は、本発明の好適な実施の形態にかか
る相変化型光ディスク記録再生装置に用いる光ヘッド3
0の光学系の構成例を示した模式図である。図示例の半
導体レーザ32は、波長約405nmのコヒーレント光
を発生し、この半導体レーザ32からの出射光はコリメ
ータレンズ34で平行光ビームとされ、この平行光ビー
ムは、二分の一波長板36を通過した後に、偏光ビーム
スプリッタ38へ入射する。二分の一波長板36は光軸
を中心として回転可能であり、これを回転させること
で、偏光ビームスプリッタ38へ入射するビームの偏光
方向を変化させることができる。
【0013】偏光ビームスプリッタ38へ入射した光の
一部は、この偏光ビームスプリッタ38で側方へ反射さ
れ、また一部は反射されることなく直進して、この偏光
ビームスプリッタ38を通過する。これによって、入射
ビームは2本の出射ビームに分割される。また、二分の
一波長板36を回転させて、入射ビームの偏光方向を変
化させることで、それら出射ビームの光強度を変化させ
ることができる。
【0014】偏光ビームスプリッタ38で側方へ反射さ
れた光から成る出射ビームは、集光レンズ40を通過し
た後に、レーザ発光出力検出用の受光素子42へ導か
れ、この受光素子42の出力に基づいて、光ディスク記
録媒体10上でのレーザ強度であるレーザ盤面出力の制
御が行われる。
【0015】偏光ビームスプリッタ38を直進して通過
した光から成る出射ビームは、続いて、波面収差(球面
収差)補正用の液晶パネル44を通過する。後に詳述す
るように、光ヘッド30から光ディスク記録媒体10の
内部へ入射させた収束光ビームを、所望の情報記録層1
6の厚さ内に合焦させるに関しては、球面収差による合
焦状態の悪化が問題となる。光学系は、この球面収差を
補正するように構成されていなければならないが、この
球面収差の強度は、光ディスク記録媒体10の表面の透
明保護層20の厚さ製造誤差のために、個々の光ディス
ク記録媒体10ごとにばらつきがあり、また、1枚の光
ディスク記録媒体10においても、所望の情報記録層1
6へ到達するまでの光路長が、個々の情報記録層16ご
とに異なるため、アクセスする情報記録層16ごとにば
らついている。上述の液晶パネル44は、この球面収差
の強度のばらつきに対応するための光学素子である。よ
り詳しくは、図3に示したように、液晶パネル44は、
同心的な円形ないし円環形状の電極パターン44a、4
4b、44cを有しており、それら電極に印加する電圧
に応じて、球面収差の補正量と略々等価な波面を発生す
るようにしたものである。そのため、この液晶パネル4
4は、電極44a、44b、44cの中心にビーム軸心
を一致させて通過する光ビームが合焦する際の球面収差
を補正することができ、また、それら電極44a、44
b、44cに印加する電圧を制御することで、その球面
収差補正量が制御可能である。この種の液晶パネルにつ
いての更に詳細な情報は、例えば、S. Ohtaki, N. Mura
o, M. Ogasawara, and M. Iwasaki, "The application
of a liquid crystal panel for the 15 Gbyte optical
disk systems," Jpn. J. Appl. Phys. 38,1744-1749 (1
999)、それに、M. Iwasaki, M. Ogaswara, and S. Ohta
ki, "A new liquid crystal panel for spherical aber
ration compensation," Digest of Optical Data Stora
ge Topical Meeting 2001, SPIE 4342, 103-105 (2001)
などに記載されている。
【0016】光ヘッド30は更に、液晶パネル44の制
御手段を備えており、この制御手段は、所望の情報記録
層16にアクセスする際に、液晶パネル44を制御し
て、この液晶パネル44による球面収差補正量を、その
アクセス対象の情報記録層16に適合するように最適化
するためのものである。より詳しくは、液晶パネル44
には、その電極44a、44b、44cに印加する電圧
を制御する電圧制御回路46が接続されており、この電
圧制御回路46は、アクセス対象の情報記録層16から
読出した信号を処理する信号処理回路48に接続されて
いる。そして、その情報記録層16のエンボスピット、
グルーブ信号、或いは、情報信号を再生して得られる信
号に基いて、液晶パネル44の球面収差補正量を最適化
する制御を行う構成としてある。更に具体的には、例え
ば、その再生信号の振幅が最大となるような、或いは、
その再生信号の品質を表すジッタ値が最良となるような
最適電圧値を、予め個々の情報記録層16ごとに求めて
メモリに格納しておき、所望の情報記録層16にアクセ
スする際に、そのアクセス対象の情報記録層16に対応
した最適電圧値をメモリから読出して、その電圧を、液
晶パネル44の電極に印加するようにすればよい。
【0017】これより再び図2を参照して、説明をして
行く。球面収差補正用の液晶パネル44を通過したビー
ムは、続いて、合焦位置制御用のレンズユニット50を
通過する。このレンズユニット50は、凹レンズ50a
と、凸レンズ50bと、それら凹凸レンズ50a、50
b間の距離を制御するアクチュエータ50cとを備えて
おり、それら凹凸レンズ間の距離を変化させることによ
り、光ディスク記録媒体10の内部において合焦するビ
ームの焦点位置を制御して、所望の情報記録層16の厚
さ内に焦点を結ばせるためのものである。従って、レン
ズユニット50は、光ディスク記録媒体10の内部へ入
射した収束光ビームが、光ディスク記録媒体10の所望
の深度において合焦するように合焦位置を制御するため
の、合焦位置制御機構を構成している。
【0018】焦点位置制御用のレンズユニット50を通
過したビームは、続いて、四分の一波長板52を通過す
る。レンズユニット50から四分の一波長板52へ入射
してくるビームは直線偏光ビームであり、この四分の一
波長板52は、それを円偏光ビームに変換する。
【0019】四分の一波長板52を通過したビームは、
続いて、第1レンズ54と第2レンズ56とで構成され
た対物レンズ58を通過し、この対物レンズ58によっ
て、収束光ビームとされて、光ディスク記録媒体10へ
向けて射出される。対物レンズ58は、その実効開口数
NAeffが1を超える大開口数の対物レンズであり、
この対物レンズ58については、後に図5を参照して更
に詳細に説明する。
【0020】対物レンズ58から射出された収束光ビー
ムは、光ディスク記録媒体10の内部へ入射し、レンズ
ユニット50による合焦位置制御に従って所望の情報記
録層16に含まれている相変化材料層に合焦すること
で、その情報記録層16に対する情報の書込み、または
その情報記録層16からの情報の読出しを行う。光ディ
スク記録媒体10へ入射した収束光ビームは、情報の書
込みないし読出しを行う情報記録層16で反射されるば
かりでなく、光ディスク記録媒体10上に重層して形成
されているその他の情報記録層16でも幾分反射され、
それら反射光はいずれも発散光ビームとなって光ディス
ク記録媒体10から出射し、再び対物レンズ58へ入射
する。こうして入射した発散光ビームの形の反射光ビー
ムは、対物レンズ58を逆方向に通過することで平行光
ビームとなり、続いて四分の一波長板52を逆方向に通
過する。対物レンズ58から四分の一波長板52へ入射
するビームは円偏光ビームであり、四分の一波長板52
は、それを直線偏光ビームに変換する。この復路におけ
る直線偏光ビームの偏光方向は、往路においてレンズユ
ニット50から四分の一波長板52へ入射する直線偏光
ビームの偏光方向と直交している。
【0021】四分の一波長板52を逆方向に通過した復
路における直線偏光ビームは、続いて、レンズユニット
50及び液晶パネル44を逆方向に通過した後に、偏光
ビームスプリッタ38で反射されて、検出光路へ導かれ
る。検出光路へ導かれたビームは、集光レンズ60を通
過することで収束光ビームとされ、受光素子62へ入射
する。
【0022】受光素子62は、図4に示すように、4つ
の受光部62A、62B、62C、62Dを有する4分
割光検出素子であり、それら受光部から夫々、出力A、
B、C、Dが得られる。図示例の光記録再生装置10
は、トラッキング・エラーの検出方法としてプッシュプ
ル検出法を用いており、トラック制御誤差信号TEは、
4つの受光部の出力A、B、C、Dに基づき、TE=
(A+D)−(B+C)の演算を実行して求めている。
また、受光素子62は、RF信号検出の役割も果たして
おり、再生RF信号は、4つの受光部の出力和によっ
て、即ち、RF=A+B+C+Dの演算を実行して求め
ている。
【0023】図7に示したように、トラック制御誤差信
号TEは、ヘッドアンプ64により増幅され、マトリク
ス回路66で所定の演算が施された後、位相補償回路6
8により位相補償を受け、増幅器70を介して、後述す
る2軸電磁アクチュエータへ供給され、それによって光
ヘッド30が、光ディスク記録媒体10上のトラックに
対して直交する方向に駆動制御される。また、このトラ
ック制御動作は、CPU72によって制御・監視されて
いる。
【0024】トラッキング・エラーの検出方法として
は、上で説明したプッシュプル検出法の他に、差動プッ
シュプル法、3スポット法、位相差法等、様々な光学的
検出方法を用いることができ、それらの場合には、受光
素子62を、実際に採用する方法に適合した受光素子に
代え、また必要に応じてその出力に演算を施すことで、
トラッキング・エラーを検出するようにすればよい。
【0025】図5は対物レンズ58の詳細図であり、同
図に示すように、第1レンズ54及び第2レンズ56は
レンズホルダ74に固定されており、このレンズホルダ
74は、2軸電磁アクチュエータ76を装備したサスペ
ンション機構(不図示)を介して光ヘッド30のシャシ
(不図示)に連結されている。2軸電磁アクチュエータ
76は、光軸方向への駆動コイル78と、光ディスク記
録媒体10上の信号トラックと直交する方向への駆動コ
イル80とを備えており、それら2個の駆動コイル7
8、80の夫々の駆動電流を制御することで、対物レン
ズ58を、それら2軸方向へ駆動することができる。
【0026】第2レンズ56の下面から光ディスク記録
媒体10へ向けて、収束光ビームが射出される。従っ
て、この第2レンズ56の下面に、対物レンズ58のビ
ーム射出面が形成されている。このビーム射出面は、ま
た、光ディスク記録媒体10からの反射光ビームの入射
面でもある。
【0027】第1レンズ54としては、顕微鏡の対物レ
ンズとして一般に使用されている高倍率の凸レンズを使
用しており、その開口数NAobjは0.45である。
第2レンズ56は、いわゆるソリッド・イマージョン・
レンズ(SIL)であり、これを更に詳細に示したのが
図6である。図6に示すように、図示例の光ヘッドに使
用しているSIL56は、球形レンズの一部を切り取っ
て、半球を超える大きさの部分を残した形状の、超半球
SILである。このSIL56は、無収差合焦条件を満
たしており、特定の記録媒体条件において、無収差のス
ポット集光を実現するものであり、球形レンズの半径を
r、その屈折率をnとすると、SIL56のレンズの厚
さtは、次の式1によって与えられる。 t=r(1+1/n) ……式1
【0028】第1レンズ(凸レンズ)54は、入射して
くる平行光ビームを収束光ビームにして第2レンズ(S
IL)56へ入射させ、第2レンズ(SIL)56は、
その収束光ビームを、更に収束角の大きな収束光ビーム
にして、光ディスク記録媒体10へ向けて射出する。第
1レンズ54と第2レンズ56とで構成された全体とし
ての対物レンズ58の実効開口数NAeffは、次の式
2によって与えられる。 NAeff=n・NAobj ……式2 尚、この式2は、B. D. Terris, H. J. Mamin, and D.
Rugar, "Near-field optical data storage," Appl. Ph
ys. Lett. 68, 141-143 (1996) によるものである。
【0029】図示例では、第2レンズ(SIL)56の
屈折率はn=1.83であり、第1レンズ54の開口数
がNAobj=0.45であることから、対物レンズ5
8の実効開口数NAeffは約1.5となっている。こ
のように開口数が1を超えると、対物レンズ58から
(従って、SIL56から)空気中へ出射しようとする
収束光ビームの光線のうち、ビーム周縁近傍の光線は、
その出射角(SIL56のビーム射出面に対する角度)
が臨界角を超えるため、通常の光線としては出射するこ
とができず、エバネッセント波となって出射する。そこ
で、ビーム射出面を形成しているSIL56の端面と、
それに対向する光ディスク記録媒体10の表面との間に
存在するエアギャップAGの大きさを、エバネッセント
減衰長さより短くして、SIL56と光ディスク記録媒
体10との間でエバネッセント波による光伝播が行われ
るようにしている。
【0030】周知の如く、低屈折率媒質の薄層を挟んで
対向した2つの高屈折率媒質(ここでは、エアギャップ
AGを挟んで対向した、SIL56と、光ディスク記録
媒体10の透明保護層20)の間のエバネッセント波結
合の伝達効率は、それら2つの高屈折率媒質の間の距離
(ここでは対物レンズ58(SIL56)のビーム射出
面と、光ディスク記録媒体10の表面との間のエアギャ
ップAGの大きさ)に応じて指数関数的に減衰する。そ
のため光ヘッド30は、エアギャップAGを、エバネッ
セント波による光伝播が可能な微小エアギャップに維持
するための、エアギャップ維持機構を備えている。以下
に、このエアギャップ維持機構について詳細に説明して
行く。
【0031】図示例のエアギャップ維持機構は、対物レ
ンズ58を構成しているSIL56の底面と、光ディス
ク記録媒体10の表面との間の静電容量を利用して、エ
アギャップAGの大きさを所定値に維持するように構成
されている。図6に示したように、SIL56は、その
底面56bの中央部に円板形の突起56aが形成されて
いる。SIL56の底面56bの直径Dは約800μm
であり、突起56aの直径φは約40μm、そしてその
高さhは約1.2μmである。SIL56の底面56
bのうち、突起56aの端面を除いたドーナツ形の領域
には、導電性薄膜が形成されており、この導電性薄膜は
レンズホルダ74(図5)と電気的に接続されている。
そして、この導電性薄膜と、光ディスク記録媒体10の
表面の、この導電性薄膜に対向する部分とが、静電容量
素子(キャパシタ)の両電極として機能する。その静電
容量Cは、導電性薄膜の面積(従って、この導電性薄
膜を形成してあるSIL56の底面のドーナツ形の領域
の面積)をSとし、この導電性薄膜と光ディスク記録媒
体10の表面との間の距離をhとすると、次の式3で与
えられる。 C=εε(S/h) ……式3 この式4において、εは、真空の誘電率(=8.85
4×10−12F/m)であり、εは、比誘電率(空
気中ではその値は略々1になる)である。
【0032】従って、もし、エアギャップAGの大きさ
を数値で得たいのであれば、静電容量Cの値を計測
し、その計測値を式3に代入して距離hを算出し、その
距離hから突起56aの高さhを減じれば、エアギャ
ップAGの大きさを表す数値を得ることができる。ただ
し、本発明においては、後述するように、この静電容量
の値を計測するのではなく、この静電容量Cを電
圧制御発振器に供給し、その電圧制御発振器の発信周波
数に基づいて、エアギャップAGの制御を行うようにし
ている。
【0033】また、図示例では、SIL56の底面の導
電性薄膜の面積Sを、約1.575×10−7とし
ている。エアギャップAGの大きさがゼロのとき、即
ち、突起56aの端面が光ディスク記録媒体10の表面
に当接しているときには、距離hは突起56aの高さh
に等しくなるため、h=1.2×10−4mになる。
従って、このときの静電容量Cの値は、上掲の式3か
ら、3.65pFになることが分かる。更に、この静電
容量Cの値は、エアギャップAGの大きさが、50n
m、100nm、150nmのときに、夫々、3.50
pF、3.37pF、3.25pFとなり、エアギャッ
プAGが大きくなるほど、この静電容量C の値は小さ
くなって行く。
【0034】図7に示すように、図示例のエアギャップ
維持機構は、2つの電圧制御発振器82及び84と、そ
れら電圧制御発振器に接続された周波数位相弁別器86
と、位相補償回路88と、増幅器90とを含んでいる。
一方の電圧制御発振器(VCO)82は、光ヘッド30
に接続されており、静電容量Cが供給されるようにし
てある。VCO82の発振周波数は、外部LC回路によ
り決定され、静電容量Cは、その外部LC回路の一部
を構成している。VCO82の外部LC回路には更に、
負荷インダクタンスLが含まれ、回路浮遊容量Cも、
その外部LC回路の一部を構成する。そして、このVC
O82の発振周波数fVCOは、次の式4で与えられ
る。 fVCO=1/2π(L(C+C))1/2 ……式4
【0035】他方の電圧制御発振器41は、基準周波数
発生用電圧制御発振器(RVCO)であり、このRVC
O84に付随するバラクタ・ダイオードへの入力電圧を
制御することで、このRVCO84が出力する基準周波
数信号の周波数を所望値に設定することができる。周波
数位相弁別器86は、VCO82が出力する信号と、R
VCO84が出力する基準周波数信号とを受取り、それ
ら信号の周波数並びに位相を比較して、その誤差信号を
出力する。この誤差信号は、位相補償回路88により位
相補償された後に、増幅器90を介して、光ヘッド30
の2軸電磁アクチュエータ76の光軸方向駆動コイル7
8へ供給される。これによりサーボ・ループが形成され
ており、このサーボ・ループによって、対物レンズ58
が光軸方向の所望の位置に移動調整されることで、エア
ギャップAGの大きさが所望値に維持される。
【0036】図示例では、VCO82の外部LC回路の
インダクタンスを22μHとしてあり、また、その回路
浮遊容量Cは5pFである。そのため、エアギャップ
AGの大きさが、0nm、50nm、100nm、15
0nmのときのVCO82の発振周波数は、式4から、
夫々、11.54MHz、11.63MHz、11.7
3MHz、11.81MHzとなることが分かる。そこ
で、基準周波数であるRVCO84の発振周波数を、1
1.63MHzに設定することで、光ディスク記録媒体
10の表面とSIL56のビーム射出面との間のエアギ
ャップAGが、50nmに維持されるようにしている。
【0037】以上に説明したように、図示例のエアギャ
ップ維持機構は、SIL56と光ディスク記録媒体10
との間の静電容量Cを利用して、対物レンズ58を駆
動する電磁アクチュエータ76を制御することにより、
エアギャップAGの大きさを所望値に維持するように構
成したものであるが、その他の構成のエアギャップ維持
機構を用いることも可能である。例えば、SIL56を
浮上スライダに搭載することで、エアギャップの大きさ
を所望値に維持する方式なども可能であり、この方式
は、先に言及したB. D. Terrisらの文献に記載されてい
るものである。
【0038】また、図示例では、第1レンズ(凸レン
ズ)54と第2レンズ(SIL)56とを組合せ、それ
ら2個のレンズをレンズホルダ74に固定して、開口数
が1を超える大開口数の対物レンズ58を構成してい
た。しかしながら、本発明は、この構成の大開口数の対
物レンズばかりでなく、その他の構成の大開口数の対物
レンズを用いて実施することも可能である。例えば、大
開口数の対物レンズを凸レンズとSILとの2個のレン
ズで構成する場合であっても、それらを相対的に固定し
た関係とせずに、凸レンズをSILに対して光軸方向に
移動制御して、それらレンズの間隔を調整することによ
って、球面収差の補正、或いは、焦点位置の微調整を行
える構成としてもよい。また、大開口数の対物レンズを
ただ1個のレンズで構成することも可能であり、例え
ば、Chul Woo Lee, Kun Ho Cho, ChongSam Chung, Jang
Hoon Yoo, and Yong Hoon Lee, "Feasibility study o
n nearfield optical memory using a catadioptric op
tical system," Digest of Optical Data Storage Topi
cal Meeting, Aspen, CO, 137-139 (1998) などに記載
されている、レンズへ入射した光線がそのレンズの界面
で反射することで、そのレンズ内で折り返すようにした
反射型レンズを使用すれば、その1個のレンズだけで、
開口数が1を超える対物レンズを構成することができ、
そのような対物レンズを用いて本発明を実施することも
可能である。
【0039】また、図示例では、多層型光記録媒体とし
て、書換可能な相変化型光ディスクを用いているが、本
発明は、この種の多層型光記録媒体を用いるものに限定
されず、再生専用(ROM)光ディスクを使用する場合
にも適用可能であり、更には光磁気(MO)ディスクを
はじめとする様々な種類の光ディスクを、多層型光記録
媒体として構成したものに対しても適用可能である。更
には、多層型光記録媒体は、ディスク形状の光記録媒体
である場合に限られず、カード形状の多層型光記録媒体
や、固体(バルク)形状の多層型光記録媒体に対して、
近接場光記録再生法を用いて情報の記録または読取りを
行うような場合にも、本発明を適用することができる。
尚、これらの多層型光記録媒体を用いる場合には、近接
場光ヘッドとその光記録媒体との間のエアギャップを微
小距離に維持すると同時に、正確なトラック制御を行い
ながら、光ヘッドをその記録媒体上で2次元的に走査す
る必要がある。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光ヘッドから光記録媒体へ光ビームを照射す
ることで、該光記録媒体への情報の記録、及び/また
は、該光記録媒体の情報の再生を行う光記録再生装置に
おいて、前記光記録媒体が、上下に重層された複数の情
報記録層と、最上層の情報記録層の表面を覆う透明保護
層と、上下に隣り合う情報記録層の間に形成した中間層
とを備えており、前記光ヘッドが、(a)前記光記録媒
体の表面に対向して位置付けられる開口数が1を超える
対物レンズを含み、該対物レンズのビーム射出面から前
記光記録媒体へ向けて収束光ビームを射出するように構
成した光学系と、(b)前記対物レンズの前記ビーム射
出面と前記光記録媒体の表面との間のエアギャップを、
エバネッセント波による光伝播が可能な微小エアギャッ
プに維持するためのエアギャップ維持機構と、(c)前
記光記録媒体の内部へ入射した前記収束光ビームが前記
光記録媒体の所望の深度において合焦するように合焦位
置を制御するための合焦位置制御機構と、(d)前記収
束光ビームが前記光記録媒体の内部で合焦する際の球面
収差を補正するための球面収差補正機構とを備えている
構成とした。
【0041】この構成によれば、開口数が1を超える大
開口数の対物レンズから出射する大きな収束角を有する
収束光ビームを、エバネッセント波による光伝播によっ
て光記録媒体の内部へ入射させ、そして、その収束光ビ
ームを光記録媒体の所望の深度において良好な合焦状態
で合焦させることができる。そのため、小さなスポット
径を達成することで情報記録層の情報記録密度を高め得
ると共に、複数の情報記録層を備えた多層型光記録媒体
に対する記録再生が可能であり、それらによって光記録
媒体1枚あたりの記録容量を格段に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態にかかる相変化型光
ディスク記録再生装置に用いる光ディスク記録媒体の構
成例を示した模式図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態にかかる相変化型光
ディスク記録再生装置に用いる光ヘッドの光学系の構成
例を示した模式図である。
【図3】図2に示した球面収差補正用の液晶パネルの電
極パターンを示した図である。
【図4】図2に示した受光素子の受光部を示した図であ
る。
【図5】図2に示した対物レンズの詳細図である。
【図6】図5の対物レンズに使用しているソリッド・イ
マージョン・レンズ(SIL)の詳細図である。
【図7】図2の光ヘッドに付属する制御系を示したブロ
ック図である。
【符号の説明】
10……光ディスク記録媒体、16……情報記録層、1
8……中間層、20……透明保護層、30……光ヘッ
ド、44……球面収差補正用の液晶パネル、50……合
焦位置制御用のレンズユニット、54……凸レンズ、5
6……ソリッド・イマージョン・レンズ(SIL)、5
8……対物レンズ、76……2軸電磁アクチュエータ、
AG……エアギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 健二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大里 潔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA13 AA16 BA01 BA06 BB01 BB06 BB07 BB08 CA11 CA13 CA23 CB01 CD02 CD03 CF05 CF27 CG02 DC03 EA02 EB05 5D119 AA11 AA21 AA22 BA01 BA02 BB01 BB04 BB05 BB13 DA01 DA05 EA02 EA03 EB02 EC01 FA05 HA13 JA09 JA44 5D789 AA11 AA21 AA22 BA01 BA02 BB01 BB04 BB05 BB13 CA21 CA22 CA23 DA01 DA05 EA02 EA03 EB02 EC01 FA05 HA13 JA09 JA44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ヘッドから光記録媒体へ光ビームを照
    射することで、該光記録媒体への情報の記録、及び/ま
    たは、該光記録媒体の情報の再生を行う光記録再生装置
    において、 前記光記録媒体が、上下に重層された複数の情報記録層
    と、最上層の情報記録層の表面を覆う透明保護層と、上
    下に隣り合う情報記録層の間に形成した中間層とを備え
    ており、 前記光ヘッドが、 (a)前記光記録媒体の表面に対向して位置付けられる
    開口数が1を超える対物レンズを含み、該対物レンズの
    ビーム射出面から前記光記録媒体へ向けて収束光ビーム
    を射出するように構成した光学系と、 (b)前記対物レンズの前記ビーム射出面と前記光記録
    媒体の表面との間のエアギャップを、エバネッセント波
    による光伝播が可能な微小エアギャップに維持するため
    のエアギャップ維持機構と、 (c)前記光記録媒体の内部へ入射した前記収束光ビー
    ムが前記光記録媒体の所望の深度において合焦するよう
    に合焦位置を制御するための合焦位置制御機構と、 (d)前記収束光ビームが前記光記録媒体の内部で合焦
    する際の球面収差を補正するための球面収差補正機構と
    を備えている、 ことを特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記球面収差補正機構は、その球面収差
    補正量が制御可能に構成されており、前記光ヘッドが更
    に(e)所望の情報記録層にアクセスする際に前記球面
    収差補正機構を制御して、その球面収差補正量を最適化
    するための制御手段を備えていることを特徴とする請求
    項1記載の光記録装置。
  3. 【請求項3】 前記球面収差補正機構を制御する前記制
    御手段は、前記情報記録層のエンボスピット、グルーブ
    信号、或いは、情報信号を再生することで、前記球面収
    差補正機構の球面収差補正量を最適化するための制御を
    行うように構成されていることを特徴とする請求項2記
    載の光記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記球面収差補正機構は、光ビームを通
    過させる液晶パネルであって、同心的な円形ないし円環
    形状の複数の電極を有し、それら電極に電圧を印加する
    ことで、それら電極の中心にビーム軸心を一致させて通
    過する光ビームが合焦する際の球面収差を補正し、それ
    ら電極に印加する電圧を制御することで、その球面収差
    補正量が制御可能な液晶パネルから成ることを特徴とす
    る請求項3記載の光記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記対物レンズが、ソリッド・イマージ
    ョン・レンズと、該ソリッド・イマージョン・レンズへ
    収束光ビームを入射させる凸レンズとで構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録再生装置。
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