JP2008508652A - 光学走査装置のための初期焦点最適化 - Google Patents

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Abstract

特定のタイプの高密度光記録システムにおいては、放射ビーム(62)を光記録担体(82)の情報層上に収束させるために、対物系に固体浸レンズ(SIL)(80)が使用される。斯かるSILの出射面(122)と記録担体の入射面(120)との間のギャップの幅を表す適切なギャップ信号が、当該システムの動作中にギャップの幅を制御するために使用される。当該光記録システムの光学系の光学エレメント及び光機械部品における許容誤差が、対物系の焦点の位置のオフセットにつながり得る。斯かるオフセットは、斯様な記録システムに対して典型的に使用されるギャップ幅より大きい可能性がある。これは、上記SILと当該記録担体との間の直接的接触につながり得、この結果、SILと記録担体の一方又は両方の損傷が生じ得る。本発明は、信頼性があり且つ強いギャップ信号をギャップ幅制御用に導出することができるように、光記録担体を読み出し又は記録するために使用される光学系の焦点オフセットを補正するような焦点初期化のための方法及び構成を開示するものである。

Description

本発明は、記録担体を走査する、特には記録担体を放射のエバネセント結合を用いて走査する光学走査装置に関する。
特定のタイプの高密度光学走査装置においては、放射ビームを記録担体の情報層上の走査スポットに収束するために固体浸レンズ(SIL)が使用される。斯かるSILから記録担体への放射ビームのエバネセント(束の間の)結合を可能にするために、該SILの出射面と記録担体の入射面との間の、例えば25nm等の或る寸法のエアギャップが望ましい。エバネセント結合は、さもなければ、フラストレーテッド全内部反射(FTIF)とも呼ばれる。エバネセント結合を使用する記録システムは近接場(near-field)システムとしても知られており、これらの名前はエバネセント波によりSILの出射面に形成される場(これは、時には近接場とも呼ばれる)に由来する。例示的光学走査装置は、約405nmの波長を持つ放射ビームを放出するブルーレーザであるような放射源を使用することができる。
当該記録担体の走査の間においては、SILの出射面と記録担体の外側面との間にエバネセント結合が維持されねばならない。これは、SILと記録担体との間において運動の間に、ギャップの寸法を所望の非常に小さな値に維持することを含む。このエバネセント結合の効率は、一般的に、上記出射面と入射面との間のギャップの寸法の変化に伴い変化する。ギャップ寸法が所望のギャップ寸法より大きくなると、結合効率は減少する傾向があり、走査スポットの品質も低下するであろう。当該走査手順が例えば記録担体からのデータの読み取りに関わる場合、この効率の減少は結果的に読み取られているデータの品質の減少となり、恐らくはデータ信号にエラーが生じる。過度に小さなギャップ寸法は、SILと記録担体との衝突を生じる結果となり得る。
このような小さな距離において機械式アクチュエータを用いたエアギャップの幅の制御を可能にするためには、ギャップサーボ系の入力として適切な制御信号が必要とされる。当該ギャップ信号は、対物系の出射面と光記録担体の入射面との間のギャップの幅に対する尺度となるような信号である。T. Ishimoto他による文献[1]及びZijp他による文献[2]に開示されているように、ギャップ信号として適した信号は、記録担体に収束される順方向放射ビームのものに対して垂直な偏光状態を持つ反射光から得ることができる。SIL/空気/記録担体界面における反射の後、当該光のかなりの割合が楕円偏光状態となり、この効果は、反射光が直交偏光子(crossed polarizers)を介して観察した場合に良く知られたマルタ十字(Maltese cross)を生じる。このマルタ十字の全ての光を、偏光光学子及び放射検出器(単一の光検出器とすることができる)を用いて積分すると、上記ギャップ信号を生じる。ギャップ信号の値は、零のギャップ幅に対して零となり、ギャップ幅が増加すると増加し、ギャップ幅が波長の約10分の一になると最大値で水平となる。前記所望のギャップ幅は、該ギャップ信号の或る値、即ち設定点に対応する。上記ギャップ信号と上記設定点に等しい一定電圧が比較器(例えば、減算器)に入力され、該比較器が自身の出力端にギャップエラー信号を形成する。該ギャップエラー信号はギャップサーボ系を制御するために使用される。
対物レンズのレンズエレメント及びアセンブリ(光学エレメントの厚さ、相互距離及び半径等)の製造誤差により、所望の位置に焦点を持つ近接場レンズを作製することは非常に困難である。ギャップ幅は好ましくは約25nmの範囲であるので、当該系の焦点位置に対する要件も同様の範囲内にある。焦点深度は約λ/2NAeff (収束スポットが正に回折限界にある)であり、これは、405nmの波長及び1.8のNAeffに対して約63nmとなる。
15mλ rms(ミリ波二乗平均光路差(RMS OPD))未満の波面収差のためのレンズ/SIL距離に対する許容誤差は0.25μmに過ぎず(F. Zijp他の文献[2]参照)、これは達成するのが実際には極めて困難である。使用される対物レンズのビーム輻輳(vergence)に対する設計値からの放射ビームの輻輳のずれも、当該系における焦点の結果的位置に影響を与え得る。この焦点ずれ以外に、球面収差のような他の収差も当該系における焦点の位置に影響を与え得る。
全ての斯様なエラーが誤ったギャップ信号となり得る。SILの出射面から記録担体までの距離は典型的には当該放射の波長の十分の一より小さいので、ギャップ信号が正しくない場合に光記録担体を対物レンズにより損傷する危険性が存在するであろう。
光記録システムの焦点初期化に関する現行技術は、対物レンズに向かう放射ビームの輻輳に対する非常に厳しい許容誤差、好ましくは平行な放射ビーム、に基づくものである。この場合、対物レンズは光路中に取り付けられる。フォーカス及びトラッキングサーボ制御が活性状態でない(オープンループ)間に、対物レンズは回転していない記録担体(例えばROMディスク)と接触させられる。通常、斯かる回転していない記録担体は例えば装置の振動により小さな往復運動を行っているので、当該システムのトラッキング又はRF検出チャンネルの信号には変調が存在するであろう。この場合、当該システムの焦点オフセットは、対物レンズに向かう放射ビームの輻輳の変化により(例えば、テレスコープ又はコリメータ位置調整により)、充分な変調の読出信号(例えば、プッシュプル又はデータ等の)が得られる場合にギャップ信号が略零となるように調整される。かくして、焦点オフセットに対して補正されたギャップ信号が得られ、ギャップ制御及びトラッキング制御を用いた回転するディスクでのシステムのスタートアップを実行することができる(文献[2]参照)。
このオフセット調整は、例えばコリメータレンズ位置又はテレスコープ構造におけるレンズの位置を調整することにより、入射レーザビームを平行から僅かに収束性又は発散性に変化させることにより得ることができる。例えば、20μmまでのレンズ/SIL距離誤差による焦点ずれ収差は、既存の光学記録システムにおいて斯かる方法により補償することができた。
より大きな誤差も同じ方法で補正することができるが、収束された放射ビームにおける結果的収差レベル(主に球面収差による)は、増加するであろう。
これは、製造される各対物レンズに対してコリメータ又はテレスコープレンズ位置を最適化する必要があり得ることを意味している。可能な代替方法は、コリメータ又はテレスコープ位置を対物レンズに向かう放射ビームが高度に規定された平行放射ビームとなるように一定に維持し、レンズ/SIL距離が追加のアクチュエータにより焦点ずれを最小化するように調整されることである。しかしながら、この方法はレンズ系の複雑さ、価格及び運動質量を増加させ得、これは帯域幅を、従って達成可能なデータレートを減少させるであろう。特に、近接場光学記録システムが商品化され低価格でなければならない場合は、小型で且つ大量生産可能な光学ピックアップユニット(OPU)が適用されるべきである。
他の可能性は、OPUにおける干渉測定を含む。しかしながら、これは時間の掛かる測定であり、実行するのが困難であることが予測される。何故なら、1より大きなNAを持つレンズは小型に作製されたOPU内の反射機構において解析されねばならないからである。
例えば記録担体の読み出しの間において中央開口又はRF(データ)信号を最大化することに基づく初期焦点最適化のための方法は、初期ステップとしては使用することができないであろう。何故なら、これは初期焦点設定及びディスク角度調整を既に必要とするからである。最適でない焦点位置は、ギャップ制御及び/又はトラッキングが容易に失敗するような高度に収差されたスポットにつながるであろう。これは、記録担体を読み出す際の対物レンズと記録担体との間の衝突にさえつながり得、その結果、記録担体又は対物レンズが損傷し又は使用不能となり得る。
従って、現在の焦点初期化方法は、強くはなく時間が掛かると考えられる。
本発明の主たる目的は、近接場又はエバネセント結合光学記録システムにおける焦点位置の強い初期化のための、信頼性のあるギャップ信号を得ることができるような方法及び構成を提供することにある。
本発明の第1態様によれば、走査位置において光記録担体(82)を走査する光学走査装置であって、前記記録担体は入射面(120)及び少なくとも1つの情報層を有し、前記装置が、順方向放射ビーム(62)を発生する放射源(120)と、前記放射ビームを前記少なくとも1つの情報層上に収束させる対物系であって、該対物系が前記放射源と前記走査位置との間における前記順方向放射ビームの経路に配置された出射面(122)を有すると共に、前記光記録担体が前記走査位置に位置する場合に前記出射面と前記入射面との間のギャップにわたって前記放射ビームの前記光記録担体とのエバネセント結合を形成するような対物系と、前記対物系から到来する反射放射ビームを検出すると共に前記ギャップの幅を表すギャップ信号を供給する放射検出器(108)とを有し、当該装置が該装置における焦点オフセットを前記ギャップ信号に依存して補正するように前記順方向放射ビームの輻輳を調整する手段(72)を有することを特徴とするような光学走査装置が提供される。
かくして、本発明を適用すると、従来技術において存在する光学要素を利用することにより、対物レンズ系と記録担体との間の可能性のある衝突を防止すべく、当該システムの焦点オフセットを初期化することができる。当該光学記録システムにおける焦点オフセットを除去することにより、信頼性のあるギャップ信号を得ることができる。
本発明の好ましい実施例においては、前記調整する手段は前記対物系内に位置し、これは小型の光学系を可能にする。本発明の好ましい実施例においては、前記順方向放射ビームの輻輳を調整する手段は、軸方向に移動可能な光学エレメント又は、代わりに、電気的に調整可能な可変焦点距離を持つ光学エレメントを有する。
本発明の第2態様によれば、光学走査装置における焦点オフセットを補正する方法であって、光記録担体の入射面と対物系の出射面との間のギャップ幅が順方向放射ビームの波長の少なくとも十分の一より小さい場合に前記ギャップ幅を前記波長の少なくとも十分の一まで増加させるステップと、順方向放射ビームを前記対物系の前記出射面上に収束させるステップと、前記対物系の前記出射面に向かう前記放射ビームの輻輳をギャップ信号に依存して調整するステップとを少なくとも含むような方法が提供される。
本発明の第3態様によれば、上述したような光学走査装置における焦点オフセットを補正する方法であって、前記対物系の前記出射面に向かう前記放射ビームの輻輳を、前記光記録担体における入射面と該入射面に最も近い情報層との間の材料の厚さに関して補正するステップを含むような方法が提供される。
光学記録システムにおいて光記録担体上に記録することが可能な最大情報密度は、情報層上の走査位置に収束されるレーザスポットの寸法に逆比例する。スポットの寸法は2つの光学パラメータ、即ち当該スポットを形成する放射ビームの波長λ及び該放射ビームを収束させる対物レンズの開口数(NA)、の比により決まる。対物レンズのNAはNA=n sin(θ)と定義され、ここでnは当該光が収束される媒体の屈折率であり、θは該媒体における光の収束円錐の半角(half angle)である。空気中で又は空気を介して平行平面板(平らなディスクのような)中で収束させる対物レンズのNAに対する上限は、一般的に、1であることは明らかである。
図1aは、光ビーム4を空気中で収束させるレンズ2の一例を示し、ここで、光の収束円錐の半角は項目8として示すようにθであり、光軸は鎖線6として示されている。レンズのNAは、例えば半球状SILの中心において収束させることにより、光が高屈折率媒体内で空気/媒体界面における屈折なしで収束される場合に1を超えることができる。図1bは、光ビーム14を半径R(矢印18として示す)の斯様な半球状SIL16を介して収束させるレンズ12の一例を示している。この場合、有効NAはNAeff=nNAとなり、ここで、nは該半球状レンズの屈折率であり、NAは収束レンズの空気中におけるNAである。
NAを更に増加させる可能性は、アプラナティック超半球状SILの使用によるものである。図1cは、光ビーム24を半径R(矢印28として示す)の斯様なアプラナティック超半球状SIL26を介して収束させるレンズ22の示すもので、ここで、該超半球状SIL26はビーム30を光軸36に向かって屈折させ、該ビームを該超半球の中心より下に収束させる。この場合、有効NAはNAeff=nNAとなる。矢印32により示すように、光軸に沿う高さR(1+1/n)のアプラナティック超半球状SILの場合、ビームを、SILのない図1aの場合よりも距離nR(矢印34により示す)だけレンズ2の近くに収束させることができる。
重要なことに、1より大きな有効NAeffは、エバネセント波が存在するSILの出射面から極めて短い距離(近接場とも呼ばれる)内にのみ存在する。対物系の出射面は、当該放射が記録担体を打撃する前の当該対物系の最後の屈折面である。上記短い距離は、典型的には、当該放射の波長の十分の一より小さい。
光記録担体の入射面が、この短い距離内に配置されるなら、放射はエバネセント結合によりSILから記録担体に伝達される。これは、光記録担体の書き込み又は読み取りの間において、SILと記録担体との間の距離、即ちギャップ幅は、例えば1.9なる対物系のNA及び放射源としてブルーレーザを使用するシステムに対しては約25nmのように、数十ナノメートルより小さくなければならない。所謂空気入射光記録担体においては、情報層の一方の側は基板に接触しており、他方の側は周囲環境に露出している。このような記録担体の入射面は、情報層と周囲環境との間の界面である。他の例として、情報層は周囲環境から薄い透明層により保護され、該透明層の外側表面が当該記録担体の入射面を形成する。後者の場合、SILの厚さは上記透明層の厚さに対して補正されねばならない。
図2は、従来技術による記録担体を走査する近接場光学走査装置を概念的に示す。該光学走査装置は、放射を発生するように構成された放射源システムを有している。この実施例では、該放射源は例えば約405nmの所定の波長λを有する放射ビーム62を放出するレーザ60である。当該光学走査装置のスタートアップ手順及び記録担体走査手順の両方の間において、放射ビーム62は該光学走査装置の光軸(図示略)に沿って通過し、コリメータレンズ64によりコリメートされる一方、該ビームの断面強度分布がビーム整形器66により整形される。次いで、該ビーム62は偏光ビームスプリッタ70が後続する非偏光ビームスプリッタ68を通過し、焦点が第1焦点調整レンズ72と第2焦点調整レンズ76との間に生じるようにさせる。
記録担体上における放射ビーム62の焦点位置の最適調整は、第1焦点調整レンズ72を焦点調整方向74に移動させることにより達成される。該光学走査装置の対物系は、放射ビーム62に収束波面を導入する対物レンズ78を有している。該対物系は、更に、固体浸レンズ(SIL)80を有している。この実施例では、SIL80は図1cにおけるような円錐型超半球状を有し、本例では該SILは1.9のNAを有している。該SILの平らな側は、記録担体82に対面する出射面を形成する。
支持フレーム(図示略)が、対物レンズ78のSIL80に対する整列及び離隔距離が維持されるのを保証している。該支持フレームは、後に詳述するギャップサーボ系(図示略)により、記録担体から正しい距離に保たれる。前記対物レンズによる収束波面の導入の後、該放射ビームは記録担体82上に放射ビームスポットを形成する。記録担体82上に入射する放射は直線偏光を有している。
記録担体82は、前記SIL80の出射面122に面する入射面120を有している。前記対物レンズは放射源60と記録担体82との間に配置され、上記出射面122と入射面120との間のギャップは或るギャップ寸法を有し、該ギャップ寸法とは出射面122と入射面120との間の当該光軸に沿う距離である。
当該光学走査装置は、複数の光学検出経路を含んでいる。第1の光学検出経路には、偏光子110、半波長板112、偏光ビームスプリッタ104、折り返しミラー114、検出放射ビームを第1検出器108上に収束させる第1コンデンサレンズ106及び検出放射ビームを第2検出器118上に収束させる第2コンデンサレンズ116が配置されている。
偏光子110、半波長板112、折り返しミラー114、第2コンデンサレンズ116及び第2検出器118は、実験研究目的のための光学要素である。上記第2検出器は例えばCCD型の検出器とすることができる。偏光ビームスプリッタ104を通過した放射は、折り返しミラー114により反射され、コンデンサレンズ116により第2検出器118上に収束される。これらの光学要素が使用されない場合、偏光ビームスプリッタ104は、検出放射ビームの一部を前記第1検出器に導くために折り返しミラーと置換することができる。
第2の異なる検出経路には、半波長板84、偏光ビームスプリッタ86、非偏光ビームスプリッタ92、検出放射ビームを第3検出器88上に収束させる第3コンデンサレンズ90、検出放射ビームを第4検出器94上に収束させる第4コンデンサレンズ96、折り返しミラー98及び検出放射ビームを第5検出器100上に収束させる第5コンデンサレンズ102が配置されている。
前記第1検出経路と同様に、半波長板84、折り返しミラー98、第5コンデンサレンズ102及び第5検出器100は、実験研究目的のための光学エレメントである。上記第5検出器は例えばCCD型の検出器とすることができる。非偏光ビームスプリッタ92を通過した放射は、折り返しミラー98により反射され、コンデンサレンズ102により第5検出器100上に収束される。これらの光学要素が使用されない場合、非偏光ビームスプリッタ92は、検出放射ビームの一部を前記第4検出器に導くために折り返しミラーと置換することができる。
品目108、88及び94として各々示す第1、第3及び第4検出器は、記録担体82との相互作用の後の放射において検出される情報を表す検出器信号を発生するための放射検出器装置を構成する。
前記第1検出経路は、SIL80から反射されると共に、当該記録担体上に収束された順方向放射ビームに対して垂直に偏光された放射の検出のために使用される。垂直に偏光された放射は、RF⊥pol信号と呼ぶ。ギャップ信号152は、RF⊥pol信号の低周波数部分(例えば、直流〜30kHz)から導出される。前記第2検出経路は、当該記録担体に収束された順方向放射ビームに対して平行に偏光されると共に、前記情報層から読み取られた情報により変調された放射の検出のために使用される。第2検出経路における第3検出器により検出される光の部分は、RF//pol信号と呼び、該信号の機能は後に詳述する。第2検出経路における第4検出器により検出される光の部分は、プッシュプル信号と呼ばれ、当該スポットと記録担体82の追従されるべきデータトラックの中心との間の横断方向距離を表す信号を発生するために使用される。該信号はデータトラック上での走査放射スポットの半径方向トラッキングを維持するために使用される。
上記第1検出経路に沿って通過する放射と上記第2検出経路に沿って通過する放射とは、互いに直交偏光されている。
当該方法は、SILの出射面の近くに記録担体が存在しない場合の該SILの出射面上での反射を介して得られるギャップ信号GSの使用に基づいている。
本発明は、SILの出射面の近くに光記録担体が存在しない状況でもギャップ信号が存在するとの見解に基づいている。エバネセント波結合に必要とされるよりも大きなギャップ幅に対しては(例えば、使用される波長の十分の一より大きな幅に対しては)、SILの出射面に入射する臨界角より大きな入射角を持つ光線は、該出射面上で全反射に遭遇するであろう。SILの出射面における//及び⊥偏光光線の反射率の差により、対物レンズに入射する放射ビームをSILの出射面上に収束させる場合に、ギャップ信号(Gap Signal)を得ることができる。SILの出射面上での反射を介して得られる該GSは、焦点初期化信号(Focus Initialization Signal: FIS)とも呼ばれ得る。前記GSの発生のために使用されるのと同一の光学素子及び検出手段を、該FISを得るために使用することができる。
上記FISは、このFISが導出される対物レンズに対する最適焦点位置に対して最大値を示すことが分かる。完全に組み立てられた対物レンズの場合、平行ビームは最適なスポット品質を生じると共に、FISにおいても最大値を生じる。同様の態様で、対物レンズは、自身の2つの構成要素(低NAレンズ及びSIL)の間に理想的でない距離を持つ対物レンズは、照射ビームが正しい量の収束度又は発散度に調整されたら、最適なスポット品質を生じるであろう。同じ条件の下で、FISも最大値を示すであろう。
本発明の場合、図2の従来技術の装置構成に対する変更は、当該光学走査装置における焦点オフセットを補正するために前記ギャップ信号に依存して順方向放射ビームの輻輳を調整する手段を追加することである。
このような手段は、当該光学走査装置における焦点オフセットを補正するために前記出射面に向かう順方向放射ビームの輻輳を調整するための軸方向に移動するレンズとすることができ、該手段は対物系の出射面と光記録担体の入射面との間における放射のエバネセント結合に必要とされるよりも大きなギャップ幅により上記ギャップ信号を最適化することによって上記焦点オフセットを補正するように構成される。
第1面(又は空気入射型)光学記録システム用の光学装置に使用可能な対物レンズ(図3に記載したもののような)の場合、これは、SILの底部(出射面)上の焦点位置に対応する。被覆層入射型光記録装置用の光学装置における対物レンズの場合、最適スポット品質は当該被覆層(典型的には数ミクロンの厚さ)の直下の焦点位置に対応する。
第1面光学記録システム用に設計されたNA=1.8の対物レンズの場合、上記事項は、図2に示すような構成を用いて下記の実験により確認された。SILの厚さに対してFIB(文献[2]参照)により調整されたレンズは、干渉測定において29mλrmsの焦点ずれ及び約11mλrmsの球面収差を示した。図4は、上記FISを、照射ビームの収束/発散を(従って収束光スポットの位置を)変化させる前記テレスコープ(図2参照)におけるレンズのうちの1つの位置の関数として示したものである。図4のグラフの縦軸は"GS(V)"を参照するものであるが、該グラフにはFISが示されている。これは、GS及びFISの両者を得るために、同一の電子回路を使用することができることを示している。
上記FISの測定は、ディスクが存在しない場合に実行される。図4に見られるように、FISの最大値は、ここでは、テレスコープ内のレンズに関して約9.2mmの位置において得られる(零位置は、ここでは、任意に選択される)。このレンズ位置が、新たに挿入されるディスクに対して読み取り処理を開始するために選定された。当該装置内でのディスクの、例えば傾きに関する適切な調整の後、該ディスクが読み出された。開ループギャップ制御及びトラッキング信号は、使用可能であって良好な品質のものであることが分かった。ギャップサーボ及びトラッキングサーボが動作状態(従って、閉ループサーボ)での読み出しの間において、最適データ信号(例えば、最良の信号品質、最大のピーク・ツー・ピーク振幅又は最低のジッタに基づく)が、9.2mmなる実際的に同一のテレスコープレンズ位置において(0.1mmの精度内で)得られることが確認された。これは、上記FISを用いた上記記載の方法を使用する焦点初期化の結果、使用されるレンズの焦点位置の充分な補正が得られると共に、ギャップ幅制御に対する強く且つ信頼性のあるGSが得られることを確証するものである。
より大きな量の焦点ずれ(約170mλrmsの焦点ずれ及び約46mλrmsの球面収差)を持つことが知られていた第2対物レンズの場合、ここでもFIS方法及び最適データ信号の両方に関して、最適テレスコープレンズ位置は約10.0mmであることが分かった。該焦点オフセット補正により、当該レンズは該光学記録装置内で依然として使用可能であり、且つ、安全なギャップ信号を得ることができた。
上述した例は、実際に提案される解決策の利点を示している。焦点初期化の該提案された方法は、斯様な高NAの光学記録システムにおける信頼性のある空気ギャップ及びトラッキング制御信号を得るためのスタートアップ処理における重要なステップであり得る。上記実験例においては、該焦点初期化の精度が、読み取り処理の間における焦点合わせの精細な調整なしで最適読出信号を得るのに充分であり得ることも示された。
焦点オフセットのためのFISの当該最適化は、種々の方法で実施することができる。例えば、テレスコープにおけるレンズの幾つかの位置に対するFIS(又は他の輻輳変更手段のための等価なパラメータ)を測定し、見つかった最大値を使用することも可能である。また、曲線当て嵌め方法を実行すると共に分析方法を使用して、FISの最大値及び輻輳変更手段の関連する位置(又は等価なパラメータ)を決定することも可能である。このような曲線当て嵌め方法を使用して、例えば測定ノイズを低減し、上記最大値に対する一層正確な値を得ることも可能である。他の可能性は、最適位置の周辺でレンズ位置(又は他の輻輳変更手段に対する等価なパラメータ)にウォブルを付与し、最適化のために結果的信号を使用することである。
より良好なGS(又はFIS)の最大値が決定されるほど、当該システムにおける焦点オフセットの補正は一層良好となる。GS(又はFIS)の最大値は±5%の範囲内で決定するのが好ましい。GS(又はFIS)の最大値を±1%の範囲内で決定するのが更に好ましい。というのは、これは、焦点ずれが、Zijp他により記載されたギャップサーボ系(文献[2])が活性状態になり得るレベルより低い状況になり得るからである。
必要なら、例えば中央開口振幅(ピーク・ツー・ピーク)を最大化し、ジッタ、ビット若しくはブロックエラー率を最小化し又は何らかの他の品質尺度により、当該記録担体の(初期)読み出しの間において最適な読出又は記録性能のために焦点位置の更なる最適化を実行することもできる。
上記焦点初期化手順は、焦点オフセット効果を補正するために当該光学記録システムの各スタートアップにおいて用いることができる。これは、初期ギャップ幅がエバネセント波結合に必要とされるよりも大きい限り(例えば、使用される波長の十分の一より大きいギャップ幅に対して)、光記録担体と共に実行することができる。これは、光記録担体がないシステムの状況及び光記録担体の装填中を含む。
このように、当該焦点初期化を実行するためにSIL出射面と担体との間のギャップを増加させる必要があり得る(例えば、ギャップ幅アクチュエータ、光記録担体基準テーブル(ディスクモータ等の)、当該光記録担体を装填する間に光学走査装置(又はOPU)を含むフレームを傾動させる(カートリッジ装填光学記録装置に使用されるような)、又は同様の有効な手段を用いて)。
ギャップ信号(又はFIS)を用いて上述したような光学走査装置における焦点オフセットを補正する方法は、少なくとも下記のステップを含む。
− 光記録担体の入射面と対物系の出射面との間のギャップ幅を、該ギャップ幅が順方向放射の波長の十分の一より小さい場合に、該波長の少なくとも十分の一まで増加させる、
− 順方向放射ビームが、上記対物系の出射面上に収束される、
− 上記対物系の出射面に向かう放射ビームの輻輳が、上記ギャップ信号に依存して調整される。
例えば対物レンズアセンブリにおける又は使用される光学走査装置内の他の光学要素の機械的変化(位置ずれ等)により、焦点位置は最適位置から逸脱し得る。このような機械的変化は、記録担体の記録又は読み出しの間のみならず、当該光学記録装置の技術的寿命の間における温度変化、湿度変化等により生じ得る。提案された方法及び手順は、焦点の位置に対する影響を補正するために使用することができる。
当該焦点初期化手順は、光学記録装置又はデバイス内にディスクがない場合、又はディスクがエバネセント波結合の範囲外の距離にある場合に(使用される波長の十分の一より大きなギャップ幅に対して)、使用することができる。必要なら、例えば中央開口信号又は変調振幅を用いた他の収束方法を、読出又は記録品質を改善するために使用することができる。
上述した実験及び例では、FISはテレスコープにおけるレンズの位置シフトを利用して発生されたが(図2も参照)、対物レンズに向かう放射ビームの輻輳を変更するために他の光学エレメントも使用することができる。このようなエレメントは、例えば、液晶光学エレメントに基づくレンズ又は可変焦点距離を持つ他の光学エレメント(例えば2つの流体間の可変メニスカス曲率に基づく電気的に調整可能なレンズ(エレクトロウェッティングレンズ))とすることができる。輻輳の変化は、放射ビームの屈折又は回折に基づくものとすることができる。放射源とコリメータレンズとの間にアナモルフィック(anamorphic)レンズ型のビーム整形器を使用する場合、このコリメータレンズは、放射ビームの所要の輻輳の変化を得るために軸方向にずらすことができる。所要のアクチュエータに関して複雑になるかも知れないが、対物レンズにおける相互レンズ/SIL距離を調整することも依然として可能である。
球面収差により発生する当該システムの焦点ずれを補償するために、上記初期焦点合わせ方法に球面収差補償を含めることも可能である。
被覆層(F. Zijp他の文献[2]及びMartinov他の文献[3]参照)及び/又は複数の情報若しくは記録層を備える光記録担体を用いる光学記録システムにおいても、同様の焦点初期化方法を適用することができる。しかしながら、最適焦点位置は対物レンズにおけるSILの底部(出射面)ではない。被覆層の厚みに対する焦点オフセットの補正は、好ましくは、前記ギャップ信号をギャップ制御信号として使用する前に必要とされる。被覆層により生じる球面収差も、斯かる補正において考慮に入れることができる。
代替例として、当該FISがギャップ信号の焦点オフセットを補償するために使用される前に、透明なダミー基板(好ましくは、補正されるべき被覆層の厚さに対応する)が対物レンズの前に(好ましくは、SILに接触して)配置される。この場合、放射ビームは上記ダミー基板の背面上に収束させることができる。所要の焦点オフセットは、対物レンズと、該対物レンズに向かう放射ビームの輻輳を変化させる補正光学エレメントとの光学特性を使用して計算することができる。
被覆層を備える光記録担体を使用するシステムの場合のエバネセント波結合は実際の近接場内にはないが、SILの出射面から及び該SILと当該光記録担体における情報層(又は複数の層)との間に位置する上記被覆層の波のエバネセント結合が存在する。
コーティングは被覆層としては参照されないが、例えば腐食保護又は摩耗保護層として使用される薄い単一の又は複数の層状コーティングの厚みを補正することも可能である。
焦点オフセット補正に関して上述したものと同様の方法を、多層光記録担体に対して、上記被覆層入射型光記録担体に対してと同様に使用することができる。この場合、生ずべき焦点オフセットは、読出又は記録光学記録システムに使用される情報層の位置の深さにも依存する。情報層の間のスペーサ層の距離が、エバネセント波結合のための所要のギャップ幅より大きい場合、光記録担体の入射面と該入射面に最も近い情報層との間の材料の厚さに対して焦点オフセットを追加的に補正することが好ましいかも知れない。この補正は、対物レンズ及び放射ビームの輻輳を変化させる手段の光学的設計に基づいて固定の値とすることができる。従って、当該方法における追加のステップは、当該光記録担体の入射面と該入射面に最も近い情報層との間の材料の厚さに対する当該放射ビームの輻輳の補正である。
光記録担体における層の数は、この情報が当該光記録担体自体から読み出されるまでは通常は分からないので、対物レンズの当該光記録担体との接触を防止するために、第1情報層(入射面に最も近い)の深さに関する斯様な補正が必要となる。
何れか一つの実施例に関して説明した如何なるフィーチャも、単独で若しくは他の記載されたフィーチャとの組み合わせで使用することができると共に、上記実施例の他の何れか又は上記実施例の他の何れかの如何なる組み合わせの1以上のフィーチャとの組み合わせでも使用することができると理解されるべきである。更に、上述しなかった均等物及び変更例も、添付請求項に記載された本発明の範囲を逸脱することなく使用することができる。
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図1aは、従来技術による空気中で光ビームを収束させるレンズを示す。 図1bは、従来技術による半球状固体浸レンズにおいて光ビームを収束させるレンズを示す。 図1cは、従来技術によるアプラナティック超半球状固体浸レンズにおいて光ビームを収束させるレンズを示す。 図2は、従来技術による近接場光学走査装置を概念的に示す。 図3は、従来技術に使用されるレンズの幾つかの光機械パラメータを示す。 図4は、本発明による焦点初期化信号の一例を概念的に示す。

Claims (12)

  1. 入射面と少なくとも1つの情報層とを有するような光記録担体を走査位置において走査する光学走査装置であって、該装置が、
    − 順方向放射ビームを発生する放射源と、
    − 前記放射ビームを前記少なくとも1つの情報層に収束させる対物系であって、前記順方向放射ビームの経路の前記放射源と前記走査位置との間に配置された出射面を有すると共に、前記記録担体が前記走査位置に位置される場合に前記出射面と前記入射面との間のギャップにわたって前記光記録担体との前記放射ビームのエバネセント結合を形成するような対物系と、
    − 前記対物系から到来する反射された放射ビームを検出すると共に、前記ギャップの幅を表すギャップ信号を供給する放射検出器と、
    を有するような光学走査装置において、
    当該装置における焦点オフセットを補正するために前記順方向放射ビームの輻輳を前記ギャップ信号に依存して調整する手段を有することを特徴とする光学走査装置。
  2. 請求項1に記載の光学走査装置において、前記手段が前記対物系内に位置されることを特徴とする光学走査装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光学走査装置において、前記手段が軸方向に移動可能な光学エレメントを有することを特徴とする光学走査装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の光学走査装置において、前記手段が電気的に調整可能な可変焦点距離を持つ光学エレメントを有することを特徴とする光学走査装置。
  5. 厚さを持つ被覆層を備えた光記録担体を走査するための請求項1ないし4の何れか一項に記載の光学走査装置において、前記焦点オフセットの補正が、更に、前記被覆層の材料の厚さに対して補正されることを特徴とする光学走査装置。
  6. 複数の情報層を備える光記録担体を走査するための請求項1ないし4の何れか一項に記載の光学走査装置において、前記焦点オフセットの補正が、更に、前記記録担体の前記入射面と該入射面に最も近い情報層との間の材料の厚さに対して補正されることを特徴とする光学走査装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の光学走査装置を有する光学記録装置。
  8. 光学走査装置における焦点オフセットを補正する方法において、少なくとも、
    − 光記録担体の入射面と対物系の出射面との間のギャップ幅が順方向放射ビームの波長の十分の一より小さい場合に、前記ギャップ幅を前記順方向放射ビームの波長の少なくとも十分の一まで増加させるステップと、
    − 前記順方向放射ビームを前記対物系の出射面に収束させるステップと、
    − 前記対物系の出射面に向かう前記放射ビームの輻輳をギャップ信号に依存して調整するステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  9. 請求項8に記載の光学走査装置における焦点オフセットを補正する方法において、前記対物系の出射面に向かう前記放射ビームの輻輳を前記光記録担体の前記入射面と該入射面に最も近い情報層との間の材料の厚さに対して補正するステップを更に含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の光学走査装置における焦点オフセットを補正する方法において、前記放射ビームの輻輳が、前記ギャップ信号が最大値に到達するように調整されることを特徴とする方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、前記ギャップ信号の前記最大値が前記放射ビームの輻輳に対するウォブルを用いて決定されることを特徴とする方法。
  12. 請求項8又は請求項9に記載の方法において、前記光学走査装置に存在する球面収差を補償するステップを更に有することを特徴とする方法。
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