JP2001022880A - シンボル読取装置 - Google Patents

シンボル読取装置

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JP2001022880A
JP2001022880A JP11196271A JP19627199A JP2001022880A JP 2001022880 A JP2001022880 A JP 2001022880A JP 11196271 A JP11196271 A JP 11196271A JP 19627199 A JP19627199 A JP 19627199A JP 2001022880 A JP2001022880 A JP 2001022880A
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JP11196271A
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Yasunobu Suzuki
泰信 鈴木
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取り可能なシンボルの種類を迅速かつ簡単
に設定でき、新たな種類のシンボルを読取り可能に設定
することも容易に対処できるようにする。 【解決手段】 複数種類のシンボル毎に読取り可能とす
るか否かを設定するサポートテーブルを設ける。シンボ
ル読取り部でシンボルを読取ると、そのシンボルが読取
り可能な設定になっているか否かを判別し、読取り不可
能な設定になっていると判別したときには、シンボル読
取り部で読取ったシンボルに対するサポートテーブルの
設定を読取り可能な設定に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、POS(Point Of
Sales)ターミナル,パーソナルコンピュータ等のデー
タ処理装置本体と通信手段を介して接続され、バーコー
ド,2次元コードなどのシンボルを読取るシンボル読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシンボル読取装置としては、商品
に印刷された商品コード等のバーコードシンボルを発光
ダイオードや半導体レーザ等を使用して光学的に読取る
バーコードスキャナが知られている。このバーコードス
キャナとしては、ペン・スキャナ、タッチ・スキャナ、
定置式スキャナ等、操作方法の異なる種々のタイプがあ
るが、いずれのタイプのものもバーコードデータの処理
機能を有したPOSターミナルやパーソナルコンピュー
タ等のデータ処理装置本体に有線または無線の通信手段
を介して接続されて使用されている。
【0003】一方、このようなバーコードスキャナで読
取ることができるバーコードシンボルも、用途によって
コード体系の異なる複数種類のものが使用されている。
例えば固定桁数の数字列からなるUPC,EAN等は主
に食品や雑貨などの商品コードに使用され、NW−7は
衣料品などの値札の商品コードに使用され、可変桁数の
数字・文字列からなるCODE39は物流パレッドの識
別コードなどの産業用バーコードとして主に使用されて
いる。
【0004】ところで、バーコードスキャナは、基本的
には光源から投射されバーコードシンボルで反射した光
を受光部で受光し、電気信号に変換した後、ディジタル
化する。そして、このディジタルデータをデコードして
バーコードデータを取得し、このバーコードデータを通
信手段を介して接続されたデータ処理装置本体に送信す
る構造になっている。したがって、どのようなコード体
系のバーコードシンボルであっても、機構上は読取るこ
とが可能である。
【0005】ただし、多種類に及ぶコード体系のバーコ
ードシンボルを全て読取り可能とすると、デコードして
取得したバーコードデータの解析に時間を要する上、誤
読も発生し易くなる。このため一般には、工場からの出
荷時に、接続されるデータ処理装置本体の用途に従い1
乃至数種類のコード体系のバーコードシンボルのみを読
取ることができるようにソフト的に設定して、読取り可
能なバーコードシンボルの種類を制限していた。因み
に、バーコードスキャナに読取り可能なバーコードの種
類を設定する方法としては、接続されたデータ処理装置
本体側からプログラムにより設定する方法と、バーコー
ドスキャナ自身に設定モードがあり、この設定モードを
実行させて設定する方法とがあった。しかしながら、い
ずれの方法もバーコードスキャナに関して専門の知識を
有する者でないと設定することができないのが実情であ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のバ
ーコードスキャナなどのシンボル読取装置は、機構上は
多くの種類のシンボルを読取ることができるものの、読
取りの高速化及び高精度化を図るために、1乃至数種類
のシンボルのみを読取ることができるようにソフト的に
設定されており、この設定を変更するには、シンボル読
取装置に関して専門の知識を有する者でないと対応でき
なかった。このため、用途の変更等により新たな種類の
シンボルを読取る必要が生じた場合でも速やかに対処す
ることができない、という欠点があった。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、読取りの高速化及
び高精度化を保ちつつ、読取り可能なシンボルの種類を
迅速かつ簡単に設定することができるとともに、新たな
種類のシンボルを読取り可能に設定することも容易に対
処することができ、実用性を向上できるシンボル読取装
置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、体系の異なる複数種類のシンボルを読取り可能なシ
ンボル読取り部を有するとともに、シンボル化されたデ
ータの処理機能を有するデータ処理装置本体との通信手
段を有するシンボル読取装置において、複数種類のシン
ボル毎に読取り可能とするか否かを設定する読取り可否
設定手段と、シンボル読取り部で読取ったシンボルが読
取り可否設定手段により読取り可能な設定になっている
か否かを判別するシンボル判別手段と、シンボル判別手
段により読取り可能な設定になっていると判別したと
き、シンボル読取り部で読取ったシンボルのデータを通
信手段を介してデータ処理装置本体に転送するシンボル
データ転送手段と、シンボル判別手段により読取り不可
能な設定になっていると判別したとき、シンボル読取り
部で読取ったシンボルに対する読取り可否設定手段の設
定を読取り可能な設定に変更する設定変更手段とを備え
たものである。このような構成の請求項1記載の発明に
おいては、読取り可否設定手段により読取り可能と設定
された種類のシンボルを読取った場合には、その読取っ
たシンボルのデータが通信手段を介してデータ処理装置
本体に転送される。これに対し、読取り不可能と設定さ
れた種類のシンボルを読取った場合には、その読取った
シンボルに対する読取り可否設定手段の設定が自動的に
読取り可能な設定に変更される。そして、以後は、この
種類のシンボルを読取ったときには読取り可能な設定に
なっているので、その読取ったシンボルのデータが通信
手段を介してデータ処理装置本体に転送される。
【0009】本願請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明が有する読取り可否設定手段、シンボル判別
手段及びシンボルデータ転送手段に加えて、シンボル判
別手段により読取り不可能な設定になっていると判別し
たとき、シンボル読取り機構部で読取ったシンボルの取
り扱いを通信手段を介して接続されたデータ処理装置本
体に問合わせる問合わせ手段と、この問合わせ手段によ
る問合わせに対してのデータ処理装置本体からの応答結
果から、シンボル読取り機構部で読取ったシンボルの読
取りを許可するか禁止するかを判断する判断手段と、こ
の判断手段により読取りを許可すると判断したことを条
件にシンボル読取り機構部で読取ったシンボルに対する
読取り可否設定手段の設定を読取り可能な設定に変更す
る設定変更手段とを設けたものである。このような構成
の請求項2記載の発明においては、読取り不可能と設定
された種類のシンボルを読取った場合には、その読取っ
たシンボルの取り扱いに対する問合せが通信手段を介し
て接続されたデータ処理装置本体に対して行なわれる。
そして、データ処理装置本体からの応答結果からその読
取ったシンボルの読取りを許可すると判断されると、そ
の読取ったシンボルに対する読取り可否設定手段の設定
が自動的に読取り可能な設定に変更される。そして、以
後は、この種類のシンボルを読取ったときには読取り可
能な設定になっているので、その読取ったシンボルのデ
ータが通信手段を介してデータ処理装置本体に転送され
る。
【0010】本願請求項3記載の発明は、上記請求項2
記載の発明に、判断手段によりシンボル読取り部で読取
ったシンボルの読取りを許可すると判断すると、その読
取りが許可されたシンボルのデータを通信手段を介して
データ処理装置本体に転送する第2のシンボルデータ転
送手段を設けたものである。このような手段を講じた請
求項3記載の発明においては、読取り不可能と設定され
た種類のシンボルを読取った場合でも、データ処理装置
本体からの応答結果により読取りが許可されると、自動
的にその読取りが許可されたシンボルのデータが通信手
段を介してデータ処理装置本体に転送される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態では、本発
明のシンボル読取装置を、POSターミナルに接続され
るバーコードスキャナの1タイプであるタッチ・スキャ
ナに適用した場合について詳細に説明する。
【0012】図1は本実施の形態のPOSターミナルの
外観図であり、データ処理装置本体として機能するPO
Sターミナル1に、シンボル読取装置としてのタッチ・
スキャナ2を、通信手段としてのRS232C等の通信
インタフェース用ケーブル3を介して接続している。
【0013】POSターミナル1は、ドロワ4の上に載
置しており、このドロワ4の引出し4aを手前側に自動
開放させるようになっている。POSターミナル1に
は、正面にキーボード5、モードスイッチ6及びオペレ
ータ用表示器7を設け、背面に客用表示器8を設けてい
る。また、レシート印字等を行なうプリンタ9を内蔵し
ており、このプリンタ9によって印字されたレシートを
POSターミナル1の正面側に形成したレシート発行口
10から排出してレシート発行を行なうようになってい
る。
【0014】前記キーボード5には、商品の販売点数,
金額などの数値データを置数入力する置数キーの他、部
門キー,小計キー,預/現計キー,×キー,クリアキ
ー,実行キー,取消キー,値引キー,入金キー等の各種
ファンクションキーを配設している。前記モードスイッ
チ6は、「登録」,「点検」,「精算」,「設定」等の
各種業務モードを選択するスイッチで、鍵にて切換え操
作する。因みに、「登録」とは、商品コードの入力によ
り登録された商品の販売データを記憶部に売上登録処理
する業務のモードであり、「点検」とは、「登録」業務
によって記憶部に売上登録処理された各商品の販売デー
タの集計データをレポート出力する業務のモードであ
り、「精算」とは、「点検」業務と同様に各商品販売デ
ータの集計データをレポート出力した後、記憶部のデー
タをクリアする業務であり、「設定」とは、「登録」等
の各種業務を実行する上で必要なデータを予め記憶部に
設定する業務である。
【0015】図2は前記POSターミナル1の制御回路
構成を示すブロック図であり、このPOSターミナル1
は、制御部本体としてCPU(Central Processing Uni
t)11を搭載している。また、プログラムなどの固定
的データを予め格納したROM(Read Only Memory)1
2、商品販売データを登録処理するための記憶部が形成
されるRAM(Random Access Memory)13、現日付及
び時刻を計時する時計部14、LAN(Local Area Net
work)などの通信回線を介して接続されるホスト装置
(不図示)とのデータ通信を制御する通信インタフェー
ス15、前記モードスイッチ6からの信号が入力される
とともに、前記ドロワ4の引出し4aを開放動作させる
ドロワ開放装置4bに駆動信号を出力するI/Oポート
16、前記キーボード5から操作キーに対応したキー信
号を取込むキーボードコントローラ17、前記オペレー
タ用表示器7及び客用表示器8に表示データに対応した
文字などを表示させる表示コントローラ18、前記プリ
ンタ9によるレシート印字などを制御するプリンタコン
トローラ19、前記通信ケーブル3を介して前記タッチ
・スキャナ2が接続されるRS232C等のスキャナイ
ンタフェース110等を搭載している。そして、前記C
PU11と、ROM12,RAM13,時計部14,通
信インタフェース15,I/Oポート16,キーボード
コントローラ17,表示コントローラ18,プリンタコ
ントローラ19及びスキャナインタフェース20とを、
アズレスバス,データバスなどのバスライン111で接
続している。
【0016】図3は前記タッチ・スキャナ2の要部構成
を示すブロック図で、このタッチ・スキャナ2は、CP
U21,ROM22,RAM23及び時計部24の他、
不揮発性の書換え可能なメモリであるEEPROM(El
ectrically Erasable and Programmable Read Only Mem
ory)25、バーコードシンボルを光学的に読取るシン
ボル読取り部としてのスキャナ部26、前記通信ケーブ
ル3を介して前記POSターミナル1に接続される通信
手段としてのPOSインタフェース27などを搭載して
いる。そして、前記CPU21と、ROM22,RAM
23,時計部24,EEPROM25,スキャナ部26
及びPOSインタフェース27とを、アズレスバス,デ
ータバスなどのバスライン111で接続している。前記
スキャナ部26は、発光ダイオードまたは半導体レーザ
からなる光源と、イメージセンサまたはフォトセンサ等
からなる受光部と、信号処理回路とからなり、光源から
投射されバーコードシンボルで反射した光を受光部で受
光し、電気信号に変換した後、信号処理回路でディジタ
ル化して取込むように構成したもので、種々のコード体
系のバーコードシンボルを読取ることができる構造にな
っている。
【0017】かかる構成のタッチ・スキャナ2において
は、特に前記CPU21に、予め設定された応答待機時
間を計時する応答監視タイマ29を内蔵している。また
前記EEPROM25に、図4に示すように、「UPC
−A」,「UPC−E」,「EAN−13」,「EAN
−8」,「UPC−D3」,「2of5Standar
d」,「NW−7」,「CODE39」等のコード体系
の異なる複数種類のバーコードシンボルの種別に、その
バーコードシンボルを識別するためのキャラクタである
コードマークと、そのバーコードシンボルが読取り可能
な設定か否かを識別するサポートフラグf(f=1:読
取り可能、f=0:読取り不可能)と、そのバーコード
シンボルを読取った最終読取日時データとを記憶するサ
ポートテーブル40を記憶している。ここに、バーコー
ドシンボルの種別にサポートフラグfを記憶保持するサ
ポートテーブル40は、複数種類のシンボル毎に読取り
可能とするか否かを設定する読取り可否設定テーブルと
して機能し、読取り可否設定手段を構成する。
【0018】しかして、前記タッチ・スキャナ2のCP
U21は、電源が投入されると、前記EEPROM25
から前記サポートテーブル40のデータを読込み、RA
M23にコピーする。この状態で、スキャナ部26でバ
ーコードシンボルが読取られるのを待機し、バーコード
シンボルが読取られたことを検知すると、図5の流れ図
に示す処理を実行するものとなっている。
【0019】すなわちCPU21は、ST(ステップ)
1としてスキャナ部26で読取られたバーコードシンボ
ルのディジタルデータを取込むと、このディジタルデー
タをデコードしてバーコードデータを取得し、このバー
コードデータのコード体系から読取ったバーコードシン
ボルの種類を判別する。次に、ST2としてEEPRO
M25に記憶されRAM23にコピーされたサポートテ
ーブル40を検索して、当該バーコードシンボルが読取
り可能な設定になっているか否かを判別する(シンボル
判別手段)。
【0020】ここで、当該バーコードシンボルの種類に
対応して設定されたサポートフラグfが“1”であった
場合には、当該バーコードシンボルはサポート有り、つ
まり読取り可能な設定なので(ST3のYES)、ST
4として今回読取ったバーコードシンボルを解析して取
得したバーコードデータを、図7(a)に示すフォーマ
ットのデータ転送伝文の形式でPOSインタフェース2
7から通信ケーブル3を介してPOSターミナル1に転
送する(第2のシンボルデータ転送手段)。
【0021】しかる後、ST5としてEEPROM25
のサポートテーブル40及びRAM23にコピーされた
同サポートテーブル40の当該バーコードシンボルの種
類に対応した最終読取り日時データを、時計部24にて
計時されている現日時データに更新する。以上で、今回
のバーコードシンボル読取り入力に対する処理を終了す
る。
【0022】なお、図7(a)に示すデータ転送伝文フ
ォーマットの項目「ヘッダ」は、ヘッダ無しまたはST
Xを選択できる。また、項目「コードマーク」は、読取
ったバーコードシンボルの種類に対応してサポートテー
ブル40に設定されたコードマークである。また、項目
「桁数」は、読取ったバーコードシンボルを解析して取
得したバーコードデータの桁数である。また、項目「タ
ーミネータ」は、EXT,CR,LF,CR+LFまた
はEOTを選択できる。
【0023】一方、ST2にてサポートテーブル40を
検索した結果、読取ったバーコードシンボルの種類に対
応して設定されたサポートフラグfが“0”であった場
合には、当該バーコードシンボルはサポート無し,つま
り読取り不可能な設定なので(ST3のNO)、ST6
として前記応答監視タイマ29をスタートさせる。また
同時に、ST7としてサポートされていないバーコード
シンボルが読取られたことをPOSターミナル1に通知
しその取り扱いを問合わせる制御コマンドを、図7
(b)に示すフォーマットの制御コマンド通信伝文の形
式でPOSインタフェース27から通信ケーブル3を介
してPOSターミナル1に転送する(問合せ手段)。
【0024】その後、前記応答監視タイマ29がタイム
アウトする前に、ST8としてPOSターミナル1から
当該バーコードシンボルの取り扱いを拒否する応答キャ
ラクタを、図7(c)に示すフォーマットの応答キャラ
クタ通信伝文の形式で受信した場合には、当該バーコー
ドシンボルの取り扱いが拒否されたと判断する(判断手
段)。そして、今回読込んだバーコードシンボルを解析
して得たバーコードデータを破棄して、今回の処理を終
了する。
【0025】これに対し、POSターミナル1から前記
応答キャラクタを受信することなく、ST9として前記
応答監視タイマ29がタイムアウトした場合には、当該
バーコードシンボルの取り扱いが認可されたと判断する
(判断手段)。そして、ST10として前記サポートテ
ーブル40のサポートフラグfを調べて、“1”にセッ
トされているサポートフラグfの数、すなわち当該タッ
チ・スキャナ2で読取り可能にサポートしているバーコ
ードシンボルの数を数える。そして、このサポート数が
予めEEPROM25に設定されているサポート最大数
MAX(サポートテーブル40に設定されているシンボ
ル数より少ない数のなかで任意に設定する。因みに、本
実施の形態では3とする。)に達しているか否かを判断
する。そして、達している場合には、ST11としてE
EPROM25のサポートテーブル40及びRAM23
にコピーされた同サポートテーブル40において、その
サポートフラグfが“1”にセットされたバーコードシ
ンボルの種類の中で最終読取り日時からの経過日数が最
も長いバーコードシンボルのサポートフラグfを“1”
から“0”に変更して、読取りを禁止する状態に設定を
変更する(サポート数制限手段)。サポート最大数MA
Xに達していない場合には、ST11の処理は行なわな
い。
【0026】次に、ST12として前記EEPROM2
5のサポートテーブル40及びRAM23にコピーされ
た同サポートテーブル40において、今回読取ったバー
コードシンボルの種類に対応したサポートフラグfを
“0”から“1”に更新して、読取り可能な状態に設定
を変更する(設定変更手段)。
【0027】次に、ST13として今回読取ったバーコ
ードシンボルを解析して取得したバーコードデータを、
図7(a)に示すフォーマットのデータ転送伝文の形式
でPOSインタフェース27から通信ケーブル3を介し
てPOSターミナル1に転送する(第2のシンボルデー
タ転送手段)。
【0028】しかる後、ST14としてEEPROM2
5のサポートテーブル40及びRAM23にコピーされ
た同サポートテーブル40の当該バーコードシンボルの
種類に対応した最終読取り日時データを、時計部24に
て計時されている現日時データに更新する。以上で、今
回のバーコードシンボル読取り入力に対する処理を終了
する。
【0029】一方、前記POSターミナル1のCPU1
1は、スキャナインタフェース110に通信ケーブル3
を介して接続されたタッチ・スキャナ2から伝文を受信
する毎に、図6の流れ図に示す受信処理を実行するもの
となっている。すなわち、受信伝文が図7(a)に示す
フォーマットのバーコードデータ転送伝文であった場合
には、その受信伝文からバーコードデータを取込み、モ
ードスイッチ6により選択されている業務モードに基づ
き通常のバーコードデータ処理を実行する。例えば、
「登録」業務モードが選択されている場合には、バーコ
ードデータを商品コードとして認識し、その商品コード
が設定された商品の販売データをRAM13の記憶部に
売上登録処理する。
【0030】また、受信伝文が図7(b)に示すフォー
マットの未サポートのバーコードシンボル読取りを通知
する制御コマンドの通信伝文であった場合には、オペレ
ータ用表示器7に、図8に示すようにサポートされてい
ないバーコードシンボルが読取られたことを警告するメ
ッセージ71を表示させる。
【0031】ここで、キーボード5の実行キーが入力さ
れた場合には、当該バーコードシンボルを読取り可能に
サポートすることが宣言されたので、上記メッセージ7
1を消去する。これに対し、クリアキーが入力された場
合には、当該バーコードシンボルを読取り可能にサポー
トすることを拒否することが宣言されたので、当該バー
コードシンボルの取り扱いを拒否する応答キャラクタ
を、図7(c)に示すフォーマットの応答キャラクタ通
信伝文の形式でスキャナインタフェース110に接続さ
れたタッチ・スキャナ2に送信する。そして送信後、オ
ペレータ用表示器7から上記メッセージ71を消去す
る。
【0032】このように構成される本実施の形態におい
ては、タッチ・スキャナ2のEEPROM25に形成さ
れたサポートテーブル40の各バーコードシンボルの種
別に対応したサポートフラグfが全て“0”にリセット
された状態で、製品として出荷される。そしてユーザ
が、最初にタッチ・スキャナ2でバーコードシンボルを
読取ると、このバーコードシンボルはサポートされてい
ないので、POSターミナル1のオペレータ用表示器7
に、サポートされていないバーコードシンボルが読取ら
れたことを警告するメッセージ71が表示される。ここ
で、ユーザがキーボード5の実行キーを押下するか、何
も操作しないと、前記サポートテーブル40の今回読取
ったバーコードシンボルの種類に対応したサポートフラ
グfが“1”に更新される。例えば、今回読取ったバー
コードシンボルが「EAN−8」タイプのものであれ
ば、前記サポートテーブル40のバーコード種別「EA
N−8」に対応したサポートフラグfが“1”に更新さ
れる。これにより、以後、当該POSターミナル1では
「EAN−8」タイプのバーコードシンボルを読取り可
能となる。また、今回読取ったバーコードシンボルのバ
ーコードデータがPOSターミナル1に転送され、デー
タ処理される。
【0033】その後、別の種類のバーコードシンボルが
タッチ・スキャナ2で読取られた場合も、3種類目まで
は上記と同様に作用し、前記サポートテーブル40の読
取ったバーコードシンボルの種別に対応したサポートフ
ラグfが“1”に更新されて、読取り可能に設定され
る。ただし、4種類目のバーコードシンボルが読取られ
た場合には、その4種類目のバーコードシンボルの種別
に対応したサポートフラグfが“1”にセットされて読
取り可能に設定され、その代わりに、既に読取り可能に
設定されている3種類のバーコードシンボルのうち最終
読取り日時からの経過時間が最も長いバーコードシンボ
ルの種別に対応したサポートフラグfが“0”にリセッ
トされて、読取りが禁止される。
【0034】なお、サポートされていない種類のバーコ
ードシンボルが読取られたことを警告するメッセージ7
1が表示されたとき、オペレータがキーボード5のクリ
アキーを押下してその読取りを拒否した場合には、前記
サポートテーブル40の今回読取ったバーコードシンボ
ルの種類に対応したサポートフラグfが“0”のままと
なり、この種類のバーコードシンボルの読取りがその後
も禁止される。
【0035】このように、本実施の形態によれば、サポ
ートテーブル40のサポートフラグfによって読取り不
可能と設定された種類のバーコードシンボルをタッチ・
スキャナ2で読取ったとき、その読取ったバーコードシ
ンボルの種類に対応する前記サポートフラグfが自動的
に“0”から“1”に変更されて読取り可能な状態に設
定されるので、ユーザの用途に適した読取り可能なバー
コードシンボルの設定を迅速かつ簡単に行なうことがで
きる。また、新たな種類のバーコードシンボルを読取る
必要が生じた際も、そのバーコードシンボルをタッチ・
スキャナ2で読取るだけで読取り可能に設定することが
できるので、タッチ・スキャナ2に関して専門の知識を
有する者の介入無しに対処することができ、実用的であ
る。
【0036】また、読取り不可能と設定された種類のバ
ーコードシンボルをタッチ・スキャナ2で読取ったとき
に、POSターミナル1のオペレータにその旨を通知し
て、読取り可能とするか否かを選択させるようにしたの
で、必要のない種類のバーコードシンボルを誤って読取
ってしまってもその種類のバーコードシンボルが読取り
可能に設定されるのを防ぐことができる。したがって、
無意味に多くの種類のバーコードシンボルが読取り可能
に設定されることはないので、読取りの高速化及び高精
度化を保つことができる。
【0037】しかも本実施の形態では、読取り可能に設
定するバーコードシンボルの種類数を予め設定されたサ
ポート数最大値MAXを超えないように制限しているの
で、読取りの高速化及び高精度化を確実に保つことがで
きる効果を奏する。この場合において、サポート数最大
値MAXを超えたことにより読取り不可能とするバーコ
ードシンボルは、最終読取り日時からの経過時間が最も
長い種類のものが選択されるが、最終読取り日時からの
経過時間が最も長いということは、既にそのPOSター
ミナル1では取り扱っていない種類のバーコードである
と考えられるので、支障を来たすおそれはない。
【0038】また、読取り不可能な種類のバーコードシ
ンボルが読取られた際に、その読取りが認可された場合
には、読取り不可能な状態で読取られたバーコードシン
ボルのバーコードデータが自動的にPOSターミナル1
に転送されてデータ処理されるので、読取り不可能な状
態で読取られたバーコードシンボルを読取り可能な状態
に設定変更後に再度読取りをし直す必要がなく、操作を
簡略化できる。なお、サポートテーブル40のサポート
フラグfを製品出荷時のデフォルトに戻す機能を本実施
の形態が有していることは言うまでもないことである。
【0039】本発明は前記一実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、前記一実施の形態では本発明をタ
ッチ・スキャナ2に適用したが、ペン・スキャナや定置
式スキャナなどにも本発明を適用することができる。ま
た、バーコードシンボルの読取装置でなく、2次元コー
ドシンボルの読取装置等にも、本発明を同様に適用でき
るものである。
【0040】また、前記一実施の形態では、読取り不可
能なバーコードシンボルがタッチ・スキャナ2で読取ら
れたとき、POSターミナル1にそのバーコードシンボ
ルの取り扱いを問合わせ、一定時間内にPOSターミナ
ル1からの応答がないと読取り可能とする構成とした
が、POSターミナル1側の処理において未サポート警
告メッセージ71を表示した状態で実行キーが入力され
ると読取り可能とすることを認可する応答キャラクタの
通信伝文をタッチ・スキャナ2に返すように構成するこ
とにより、タッチ・スキャナ2側で応答キャラクタの種
類を解析して読取り可能とするか否かを判別する構成と
してもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1記載
の発明によれば、読取りの高速化及び高精度化を保ちつ
つ、読取り可能なシンボルの種類を迅速かつ簡単に設定
することができるとともに、新たな種類のシンボルを読
取り可能に設定することも容易に対処することができ、
実用性を向上できるシンボル読取装置を提供できる。ま
た、本願請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記
載の発明と同様な効果を奏することはもとより、不必要
な種類のバーコードシンボルを誤った読込んだ場合はそ
の種類のバーコードシンボルが読取り可能となるのを簡
単に拒否することができる等のさらなる効果を奏し得る
シンボル読取装置を提供できる。また、本願請求項3記
載の発明によれば、上記請求項2記載の発明と同様な効
果を奏することはもとより、読取りの高速化及び高精度
化を確実に保つことができる等のさらなる効果を奏し得
るシンボル読取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の外観斜視図。
【図2】 同実施の形態におけるPOSターミナルの要
部構成を示すブロック図。
【図3】 同実施の形態におけるタッチ・スキャナの要
部構成を示すブロック図。
【図4】 同タッチ・スキャナのEEPROMに形成さ
れるサポートテーブルの構成図。
【図5】 同タッチ・スキャナのCPUが実行するバー
コードシンボル読取り処理を示す流れ図。
【図6】 同実施の形態におけるPOSターミナルのC
PUが実行するタッチ・スキャナからの伝文受信処理の
要部を示す流れ図。
【図7】 同実施の形態においてPOSターミナルとタ
ッチ・スキャナとの間で送受される各種伝文のフォーマ
ットを示す図。
【図8】 同実施の形態においてPOSターミナルのオ
ペレータ用表示器に表示される画面の一例を示す図。
【符号の説明】
1…POSターミナル(データ処理装置本体) 2…タッチ・スキャナ(シンボル読取装置) 3…通信ケーブル 21…CPU 25…EEPROM 6…スキャナ部(シンボル読取り部) 27…POSインタフェース(通信手段) 29…応答監視タイマ 40…サポートテーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体系の異なる複数種類のシンボルを読取
    り可能なシンボル読取り部を有するとともに、シンボル
    化されたデータの処理機能を有するデータ処理装置本体
    との通信手段を有するシンボル読取装置において、 前記複数種類のシンボル毎に読取り可能とするか否かを
    設定する読取り可否設定手段と、 前記シンボル読取り部で読取ったシンボルが前記読取り
    可否設定手段により読取り可能な設定になっているか否
    かを判別するシンボル判別手段と、 前記シンボル判別手段により読取り可能な設定になって
    いると判別したとき、前記シンボル読取り部で読取った
    シンボルのデータを前記通信手段を介して前記データ処
    理装置本体に転送するシンボルデータ転送手段と、 前記シンボル判別手段により読取り不可能な設定になっ
    ていると判別したとき、前記シンボル読取り部で読取っ
    たシンボルに対する前記読取り可否設定手段の設定を読
    取り可能な設定に変更する設定変更手段と、を具備した
    ことを特徴とするシンボル読取装置。
  2. 【請求項2】 体系の異なる複数種類のシンボルを読取
    り可能なシンボル読取り部を有するとともに、シンボル
    化されたデータの処理機能を有するデータ処理装置本体
    との通信手段を有するシンボル読取装置において、 前記複数種類のシンボル毎に読取り可能とするか否かを
    設定する読取り可否設定手段と、 前記シンボル読取り部で読取ったシンボルが前記読取り
    可否設定手段により読取り可能な設定になっているか否
    かを判別するシンボル判別手段と、 前記シンボル判別手段により読取り可能な設定になって
    いると判別したとき、前記シンボル読取り部で読取った
    シンボルのデータを前記通信手段を介して前記データ処
    理装置本体に転送するシンボルデータ転送手段と、 前記シンボル判別手段により読取り不可能な設定になっ
    ていると判別したとき、前記シンボル読取り部で読取っ
    たシンボルの取り扱いを前記通信手段を介して接続され
    た前記データ処理装置本体に問合わせる問合わせ手段
    と、 この問合わせ手段による問合わせに対しての前記データ
    処理装置本体からの応答結果から、前記シンボル読取り
    部で読取ったシンボルの読取りを許可するか禁止するか
    を判断する判断手段と、 この判断手段により読取りを許可すると判断したことを
    条件に前記シンボル読取り部で読取ったシンボルに対す
    る前記読取り可否設定手段の設定を読取り可能な設定に
    変更する設定変更手段と、を具備したことを特徴とする
    シンボル読取装置。
  3. 【請求項3】 判断手段によりシンボル読取り部で読取
    ったシンボルの読取りを許可すると判断すると、その読
    取りが許可されたシンボルのデータを通信手段を介して
    データ処理装置本体に転送する第2のシンボルデータ転
    送手段を設けたことを特徴とする請求項2記載のシンボ
    ル読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005022450A1 (ja) * 2003-09-01 2005-03-10 Omron Corporation カード処理装置
JP2014523058A (ja) * 2011-08-12 2014-09-08 フレゼニウス カービ ドイチュラント ゲーエムベーハー 医療装置のバーコードリーダー

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