JP2001022405A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP2001022405A
JP2001022405A JP11190559A JP19055999A JP2001022405A JP 2001022405 A JP2001022405 A JP 2001022405A JP 11190559 A JP11190559 A JP 11190559A JP 19055999 A JP19055999 A JP 19055999A JP 2001022405 A JP2001022405 A JP 2001022405A
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Noriaki Miyashita
乃彰 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作量をフィードフォワード処理する制御装
置において、目標値を変更しても適切な過渡応答性が得
られるようにする。 【解決手段】 減算部1は目標値と制御量の偏差を出力
する。PID演算部3は偏差をPID演算する。フィー
ドフォワード処理部15は、制御対象の制御対象に関係
する諸量の測定値に基づくフィードフォワード量と基準
値とを用いてPID演算出力をフィードフォワード処理
して操作量を出力する。目標値変更検出部27は目標値
変更を検出する。フィードフォワード基準値変更出力部
31はフィードフォワード処理部15に対しその基準値
を出力し、目標値が変更されたときその時点のフィード
フォワード量を基準値として変更して維持出力する。積
分値変更部29は目標値が変更されたとき、そのPID
演算出力がフィードフォワード処理部15からの操作量
と一致するようPID演算部3の積分演算を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御装置に係り、目
標値と制御対象からの制御量との偏差からPID演算出
力した操作量に対してフィードフォワード処理し、これ
を制御対象側へ出力する制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置としては、図4
に示すように、減算部1で目標値SVと後述するヒータ
19からの制御量PVとの偏差eを出力し、この偏差e
をPID演算部3の比例演算部5、微分演算部7および
積分演算部9で比例、微分および積分演算するとともに
加算部11で加算してPID演算出力を出力し、このP
ID演算出力を出力リミッタ13で上限値および下限値
に制限し、フィードフォワード処理部15では後述する
測定部25からのフィードフォワード量およびフィード
フォワード基準値出力部17からの基準値に基づきフィ
ードフォワード処理して操作量を出力する構成を有して
いた。
【0003】そして、例えば制御量に関係する諸量とし
てヒータへ印加する交流操作信号を考えた場合、図5に
示すように、交流電源21からヒータ19へ印加する交
流操作信号を、操作器23にてフィードフォワード処理
部15からの操作量で切換える一方、測定部25にて実
際の印加交流操作信号レベル(例えば電圧)を検出して
フィードフォワード量として図4のフィードフォワード
処理部15およびフィードフォワード基準値出力部17
へ加え、フィードフォワード基準値出力部17では予め
設定された固定値又は制御装置自体の電源投入時や動作
の停止/開始時に測定されたフィードフォワード量など
を基準値としてフィードフォワード処理部15へ出力
し、フィードフォワード処理部15では出力リミットの
かけられたPID演算出力をそれら基準値とフィードフ
ォワード量とによってフィードフォワード処理して出力
していた。なお、制御量PVは、ヒータ19に配置され
た図示しないセンサから出力される。
【0004】このような制御装置では、交流電源21か
らヒータ19へ印加する交流操作信号の変動影響が小さ
くなるよう、そのフィードフォワード量に基づきフィー
ドフォワード処理部15にてそのPID演算出力がフィ
ードフォワード処理され、このフィードフォワード処理
された操作量を所定期間内のオン(ON)/オフ(OF
F)比に変換した時間比例出力として出力し、この時間
比例出力に基づき操作器23を切換えてヒータ19を加
熱制御し、その交流操作信号に電圧変動があっても、フ
ィードバック制御よりも早く安定した加熱制御が可能に
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た制御装置では、フィードフォワード基準値出力部17
からの上述した基準値と、実際にヒータ19へ印加され
た交流操作信号の測定結果に基づくフィードフォワード
量とから、ヒータ19へ印加する交流操作信号の変動影
響が小さくなるようフィードフォワード処理されて操作
量が出力されるから、例えば電源電圧が上昇してフィー
ドフォワード量が大きくなり、上昇した電源電圧の影響
が小さくなるようPID演算出力がフィードフォワード
処理される状況下で目標値SVを変更すると、次のよう
な不都合が生じ易い。
【0006】すなわち、目標値SVの変更に起因して、
PID演算部3からのPID演算出力が100%で飽和
しているにもかかわらず、フィードフォワード処理部1
5からの実際の操作量はフィードフォワード処理によっ
て飽和せずに100%より小さく抑えられ、ヒータ19
の過渡応答が遅くなり易い。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、PID演算出力に対して適切なフィー
ドフォワード処理が可能であり、目標値変更、電源投入
又は機器の一時的な停止/開始等にあっても、制御量の
早い立上がりスピードが得られ、制御量の過渡応答性を
改善可能な制御装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、目標値と制御対象からの制御量との
偏差から少なくとも比例および積分演算した演算出力を
出力するPID演算部と、その制御対象の制御量に関係
する諸量の測定値に基づくフィードフォワード量および
基準値を用いてその演算出力をフィードフォワード処理
して操作量をその制御対象側へ出力するフィードフォワ
ード処理部と、目標値が変更されたか否か検出する目標
値変更検出部と、所定の値をその基準値として出力する
とともにその目標値の変更を目標値変更検出部が検出し
たときその基準値をその時測定されたフィードフォワー
ド量に変更して出力するフィードフォワード基準値変更
出力部と、その目標値の変更を目標値変更検出部が検出
したとき、PID演算部からの演算出力が目標値の変更
時におけるフィードフォワード処理部からのその操作量
になるようPID演算部の積分演算を変更させる積分値
変更部とを具備している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、従来例と共通する部分には
同一の符号を付す。
【0010】図1は本発明に係る制御装置の実施の形態
を示すブロック図である。図1において、減算部1は、
目標値SVと制御対象としてのヒータ19(図5参照)
からの制御量PVとの偏差eを出力するものであり、比
例演算部5、微分演算部7および積分演算部9に接続さ
れている。
【0011】比例演算部5は偏差eを比例演算するもの
で加算部11に接続されており、微分演算部7は偏差e
を微分演算するもので加算部11に接続されており、積
分演算部9は偏差eを積分演算するもので加算部11に
接続されている。なお、積分演算部9は積分演算値の変
更が可能となっているが、詳細は後述する。
【0012】加算部11はそれら比例演算結果、微分演
算結果および積分演算結果を加算してPID演算出力を
出力するもので、出力リミッタ13に接続されている。
これら比例演算部5、微分演算部7、積分演算部9およ
び加算部11によってPID演算部3が形成されてい
る。もっとも、PID演算部3の微分演算部7は必須で
はなく、少なくとも比例演算部5および積分演算部9に
加えて加算部11で形成されていれば良い。
【0013】比例演算部5および微分演算部7は、後述
する積分値変更部29にも接続されている。出力リミッ
タ13は、そのPID演算出力を所定の上限値および下
限値でリミッタをかけてレベル制限するものであり、フ
ィードフォワード処理部15に接続されている。出力リ
ミッタ13では所定の上限値又は下限値でリミッタをか
けることも可能である。
【0014】フィードフォワード処理部15は、上述し
た図5に示した測定部25からのフィードフォワード量
および後述するフィードフォワード基準値変更出力部3
1からの基準値を入力し、リミッタのかけられたPID
演算出力を例えばそれらの比率に基づきフィードフォワ
ード処理する一方、フィードフォワード処理されたPI
D演算出力に応じて所定の繰返し期間をON/OFF比
に変換した時間比例出力の操作量を出力するもので、制
御対象側、例えば図5に示した操作器23に接続される
とともに、積分値変更部29にも接続されている。
【0015】フィードフォワード処理部15において、
例えばフィードフォワード量をEn、基準値をE0とす
れば、フィードフォワード処理後の操作量は次のように
なる。 MV=(E0)2/(En)2×PID演算出力 ・・・・(1)
【0016】目標値変更検出部27は、減算部1へ加え
る目標値SVを入力し、これが変更されたか否か検出す
るもので、目標値SVが変化したとき目標値SVが変更
されたとして検出信号を出力するもので、積分値変更部
29およびフィードフォワード基準値変更出力部31に
接続されている。
【0017】積分値変更部29は、フィードフォワード
処理部15からの操作量を測定しており、目標値変更検
出部27から検出信号が入力されたとき、その操作量に
一致するPID演算出力が得られるよう、比例演算部5
および微分演算部7からの比例演算結果および微分演算
結果とその操作量とから、積分演算部9における積分演
算結果を変更して設定する機能を有している。
【0018】すなわち、積分値変更部29は、目標値S
Vの変更を目標値変更検出部27が検出したとき、PI
D演算部3からのPID演算出力が目標値SVの変更前
におけるフィードフォワード処理部15からの操作量に
一致するよう、そのPID演算部3における前回の積分
値として内容を置き換え変更するものである。置き換え
変更する前回の積分出力としては、具体的に次の式から
得られる。 前回の積分出力=操作量−(前回比例演算出力+前回微
分演算出力)
【0019】フィードフォワード基準値変更出力部31
は、フィードフォワード量に関する固定値(例えば固定
値AC100V)又は図5に示した測定部25からのフ
ィードフォワード量が入力され、電源投入時又は一時的
な機器の停止/開始時のフィードフォワード量が基準値
として設定されており、目標値変更検出部27から検出
信号が入力されたとき、上記入力されたフィードフォワ
ード量を当該基準値として変更出力するものであり、フ
ィードフォワード処理部15に接続されている。
【0020】フィードフォワード基準値変更出力部31
において、固定値とフィードフォワード量の何れを基準
値として予め設定するかは任意であり、何れかが選択的
に出力される。もっとも、このように初期設定される基
準値はフィードフォワード量に関する所定の値であれば
良い。
【0021】そのため、検出信号が入力されると、上述
した式(1)における基準値がE0=Enとなってフィ
ードフォワード処理後の操作量が次のようになり、リミ
ッタのかけられたPID演算出力がそのままフィードフ
ォワード処理部15から出力される。 MV=(E0)2/(En)2×PID演算出力 =(En)2/(En)2×PID演算出力 =PID演算出力
【0022】フィードフォワード量を出力する測定部2
5は、上述した図5に示すように、交流電源21から実
際にヒータ19へ印加される交流操作信号の例えば電源
電圧を測定し、その測定電圧値をフィードフォワード量
として出力するもので、フィードフォワード処理部5お
よびフィードフォワード基準値変更出力部31に接続さ
れているのは、上述した通りである。
【0023】次に、上述した本発明に係る制御装置の動
作を簡単に説明する。まず、目標値SVが変更されない
状態の下でフィードフォワード処理する動作を説明す
る。
【0024】目標値SVと制御量PVが減算部1へ入力
され減算され、その偏差eがPID演算部3へ加えられ
る。PID演算部3では、その偏差eが予め設定された
定数で比例演算、微分演算および積分演算され、加算部
11で加算されたPID演算出力が出力リミッタ13へ
出力される一方、比例演算結果および微分演算結果が積
分値変更部29へ加えられる。
【0025】出力リミッタ13ではそのPID演算出力
が所定の上限値および下限値でリミッタをかけられ、フ
ィードフォワード処理部15へ加えられる。フィードフ
ォワード処理部15には、測定部25からのフィードフ
ォワード量およびフィードフォワード基準値変更出力部
31からの基準値が入力されており、リミッタのかけら
れたPID演算出力がそれらフィードフォワード量およ
び基準値の比率に基づきフィードフォワード処理され
る。
【0026】例えば、基準値がAC100Vで、実際の
測定値に基づくフィードフォワード量が102Vの場
合、その変動分である2Vの影響を抑えるようにフィー
ドフォワード処理によって約96%に抑えられた操作量
が、図5の操作器23へ出力されるとともに積分値変更
部29へも出力される。
【0027】逆に、フィードフォワード量が98Vの場
合には、フィードフォワード処理によって約104%に
増大された操作量が出力される。そして、フィードフォ
ワード処理された操作量によってヒータ19が加熱制御
されるから、例えば交流操作信号に電圧変動があって
も、フィードバック制御よりも早く安定した制御が可能
となる。
【0028】ここで、ヒータ19を操作する交流操作信
号が基準値より例えば高めに変動している状況下で、目
標値SVを大きなレベル方向に変更した場合を説明す
る。この状況下では、目標値変更検出部27が目標値S
Vの変更を検出し、その検出信号を積分値変更部29お
よびフィードフォワード基準値変更出力部31へ出力す
る。
【0029】この検出信号を受けたフィードフォワード
基準値変更出力部31は、入力したフィードフォワード
量を当該基準値として設定し、フィードフォワード処理
部15へ出力する。フィードフォワード処理部15で
は、上述した式(1)から分かるように、リミッタのか
けられたPID演算出力がそのまま操作器23へ出力さ
れる。すなわち、レベルを抑えられるようなフィードフ
ォワード処理がなされずにそのままのレベルで出力され
る。
【0030】他方、積分値変更部29は、目標値変更検
出部27から検出信号が入力されると、PID演算部3
からのPID演算出力がフィードフォワード処理部15
からの操作量に一致するように、比例演算部5および微
分演算部7からの比例演算結果および微分演算結果、並
びにフィードフォワード処理部15からの操作量とか
ら、PID演算部3の積分演算部9における積分演算結
果を置き換え変更設定する。
【0031】そのため、フィードフォワード基準値変更
出力部31から出力される基準値がフィードフォワード
量による新しい値に変更されたとしても、基準値の変更
に伴うフィードフォワード処理部15からの操作量の変
化が抑えられ、目標値変更に対応した適正なPID演算
結果が出力される。
【0032】もし、PID演算部3からのPID演算出
力をフィードフォワード処理部15からの操作量に一致
させないと、基準値の変更に伴う操作量の変化があり、
その状態で目標値変更に起因するPID演算結果を算出
することになる。
【0033】操作量が安定し制御量が一定の値で制御さ
れている状態下では、基準値の変更に伴い操作量が変化
して制御量を一定値で制御する操作量が出力されない状
態からの目標値変更となり、過渡特性が本来の制御安定
時からの目標値変更の特性と違うものとなり、制御応答
がどのような応答になるかが不明になる。このような状
態を回避する上で、積分変更部29によるPID演算部
3の積分演算部9の演算状態の変更設定が重要である。
【0034】このように発明の制御装置は、減算部1で
目標値SVと制御量PVからの偏差eを出力し、PID
演算部3でその偏差eに基づきPID演算出力を出力
し、ヒータ19を実際に操作する交流操作信号の測定値
に基づくフィードフォワード量およびこれに関する基準
値を用いてそのPID演算出力をフィードフォワード処
理部15でフィードフォワード処理して操作量をヒータ
19側へ出力し、目標値変更検出部27で目標値SVの
変更の有無を検出し、フィードフォワード基準値変更出
力部31では固定値又は電源投入時や動作の停止/開始
時に測定されたフィードフォワード量などをその基準値
として予め設定するとともに出力し、目標値SVの変更
が検出されたとき、フィードフォワード基準値変更出力
部31がその基準値として目標値SV変更時のフィード
フォワード量に変更し出力する一方、目標値SVの変更
が検出されたとき、PID演算部3からのPID演算出
力が目標値SVの変更前におけるフィードフォワード処
理部15からの操作量になるよう、積分値変更部29で
PID演算部3の積分演算を変更させるよう構成した。
【0035】そのため、時間経過によるフィードフォワ
ード量の変化があっても、その後に変更される各目標値
SVで適切な基準値を使用してフィードフォワード処理
を確保できる。しかも、目標値SVが変更されても、フ
ィードフォワード処理部15からの操作量が抑えられる
ようなフィードフォワード処理がなされず、また基準値
の変化に起因する操作量の変化がない状態でPID演算
されるため、制御量の早い立上がりスピードを確保で
き、フィードフォワード処理時の制御量の過渡応答性を
改善できる。
【0036】図2は上述した本発明の制御装置における
シミュレーション結果を示す図であり、目標値SVが変
更されても、PID演算出力およびフィードフォワード
処理後の操作量が一致するとともに早く安定することが
分かる。
【0037】他方、図4に示した従来の制御装置では、
図3のシミュレーション結果に示すように、目標値SV
が変更されると、PID演算出力とフィードフォワード
処理後の操作量との間にはレベル差が生じるうえ、これ
らが遅れて変化しており、本発明の制御装置の効果が分
かる。なお、図2および図3において横軸は時間を、縦
軸は制御装置の入出力を0〜1で正規化した値を示して
いる。
【0038】上述した実施例では、操作量の出力形態と
して時間比例出力を例にして説明したが、操作量に応じ
たレベルで連続的に出力する電圧や電流も可能である
し、これらによって操作される操作器についても、ゼロ
クロス方式の他にリレーや位相制御装置のものを用いる
ことが可能である。すなわち、フィードフォワード処理
後の操作出力を受けて出力する構成部分に関して本発明
は影響されない。
【0039】また、上述した実施の形態では、制御量に
関係する諸量として電源電圧を例にして説明したが、こ
れ以外にも、例えば冷却制御の冷却媒体の温度など制御
対象の制御特性に影響を与える要素の測定値をフィード
フォワード量とすることが可能である。もっもと、制御
量に関係する諸量に応じて、フィードフォワード処理部
での上述した式(1)や積分演算の変更式を変更する必
要がある。
【0040】ところで、本発明に係る制御装置は、一般
には所定のプログラムで演算や判断動作するCPU、こ
のCPUの動作プログラムを格納したROM、演算動作
結果を一時的に格納するRAM、外部とのインターフェ
ースであるI/Oを主体としたマイクロコンピュータで
構成する場合が多いが、電子部品を組合せた電子回路で
構成することも可能であり、デジタル構成の機器ではC
PUで扱うデジタル信号が上述した制御出力信号とな
り、アナログ構成の機器では電圧信号や電流信号等のア
ナログ信号が制御出力信号となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の制御装置
は、目標値と制御量との偏差から少なくとも比例および
積分演算して操作量を出力するPID演算部と、制御対
象の制御量に関係する諸量の測定値に基づくフィードフ
ォワード量および基準値を用いてPID演算出力をフィ
ードフォワード処理して操作量を制御対象側へ出力する
フィードフォワード処理部と、目標値変更の有無を検出
する目標値変更検出部と、予め設定された所定の値をそ
の基準値として出力するとともにその目標値変更が検出
されたときその基準値としてその時点のフィードフォワ
ード量に変更し出力するフィードフォワード基準値変更
出力部と、目標値変更が検出されたときそのPID演算
部からの演算出力がフィードフォワード処理部からの操
作量に一致するようその積分演算結果を変更させる積分
値変更部とを具備したから、時間経過によるフィードフ
ォワード量の変化があっても、適切なフィードフォワー
ド処理を確保できる。しかも、制御対象を操作する操作
信号に変動がある状態下で、目標値が変更されても、フ
ィードフォワード処理部によって操作量が抑えられない
し、基準値を変化させることによる制御特性の変化を防
ぐことにより、制御量の早い立上がりスピード確保でき
るうえ、制御量の過渡応答性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の制御装置のシミュレーション結果を示す
図である。
【図3】従来の制御装置のシミュレーション結果を示す
図である。
【図4】従来の制御装置を示すブロック図である。
【図5】本発明および図4の制御装置に関連する構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 減算部 3 PID演算部 5 比例演算部 7 微分演算部 9 積分演算部 11 加算部 13 出力リミッタ 15 フィードフォワード処理部 17 フィードフォワード基準値出力部 19 ヒータ(制御対象) 21 交流電源 23 操作器 25 測定部 27 目標値変更検出部 29 積分値変更部 31 フィードフォワード基準値変更出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊武 和生 東京都大田区久が原5丁目16番6号 理化 工業株式会社内 (72)発明者 宮村 栄二 東京都大田区久が原5丁目16番6号 理化 工業株式会社内 (72)発明者 宮下 乃彰 東京都大田区久が原5丁目16番6号 理化 工業株式会社内 Fターム(参考) 5H004 GA02 GA11 JA03 JA12 KA54 KA62 KB02 KB04 KB06 KB28 KB32 KC52

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標値と制御対象からの制御量との偏差
    から少なくとも比例および積分演算した演算出力を出力
    するPID演算部と、 前記制御対象の制御量に関係する諸量の測定値に基づく
    フィードフォワード量および基準値を用いて前記演算出
    力をフィードフォワード処理して操作量を前記制御対象
    側へ出力するフィードフォワード処理部と、 前記目標値が変更されたか否か検出する目標値変更検出
    部と、 所定の値を前記基準値として出力するとともに、前記目
    標値の変更を前記目標値変更検出部が検出したとき前記
    基準値を前記フィードフォワード量に変更して出力する
    フィードフォワード基準値変更出力部と、 前記目標値の変更を前記目標値変更検出部が検出したと
    き、前記PID演算部からの演算出力が前記目標値の変
    更時における前記フィードフォワード処理部からの前記
    操作量になるよう前記PID演算部の積分演算を変更さ
    せる積分値変更部と、 を具備することを特徴とする制御装置。
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