JP2001021871A - 透光性プラスチックフィルム及び液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents
透光性プラスチックフィルム及び液晶表示パネルの製造方法Info
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Abstract
り、不均一な膨張等が生じないため、接着性シートと強
固に密着し、エアー溜まりが発生せず、液晶表示パネル
の製造工程における精密な作業を円滑に進行させること
ができる液晶表示パネル用の透光性プラスチックフィル
ムを提供する。 【解決手段】 紫外線照射前は、その上に載置される液
晶表示パネル用の透光性プラスチックフィルムと強固に
接着する一方、紫外線照射後は、その接着力が低下し、
前記透光性プラスチックフィルムから容易に剥離させる
ことができる接着性シートと組み合わせて使用される前
記透光性プラスチックフィルムであって、そのガラス転
移点TgをA(℃)、アニーリング温度をB(℃)とし
たとき、下記の式(1)で表される温度でアニーリング
処理が行われていることを特徴とする透光性プラスチッ
クフィルム。 A−20≦B・・・(1)
Description
使用される透光性プラスチックフィルム、及び、該透光
性プラスチックフィルムを用いた液晶表示パネルの製造
方法に関する。
基板にガラス、樹脂シート等が使用されているが、最近
の電子機器の軽薄短小化の要求から、樹脂シートの使用
量が段々と多くなってきている。
する際には、2枚の樹脂シート上に、直接、それぞれ透
光性酸化金属電極及び配向膜等を形成して積層体を作製
し、ラビング処理等を施した後、スペーサを散布し、続
いて、これら2枚の積層体の重ね合わせと接着剤による
周辺部のシール、液晶の注入と注入口の封じ、偏向板や
カラーフィルタの積層等の工程を行っていた。
可撓性を有する樹脂シート上に作製する場合、従来のよ
うに樹脂シート上に、直接、電極の形成等を行った場合
には、基材樹脂シートがたわみを生じ易いため、3次元
的な意味での一定の形状の保持が難しく、そのためにガ
ラス基板上での加工のように精度の高い加工を行うこと
ができず、工程上、位置合わせの精度の確保や自動化を
図ることが難しいという問題があった。
性プラスチックフィルムを載置して基体と密着させ、こ
の透光性プラスチックフィルム上に透光性酸化金属電極
等の種々の層を形成する方法がとられていた。この方法
では、まず、基体に密着させた透光性プラスチックフィ
ルム上に透光性酸化金属電極を形成し、続いて配向膜等
を形成して第一の積層基板を作製した後、この配向膜の
上にスペーサを散布して配向膜上にスペーサを載置す
る。一方、スペーサを散布しないほかは、上記方法と同
様の方法で第二の積層基板を作製し、その周囲にシール
剤の層等を形成し、このシール剤層が形成された第二の
積層基板に第一の積層基板を重ねて貼り合わせ、液晶の
注入と注入口の封止を行うことにより液晶表示パネルを
作製する。
晶表示パネルを構成しないものであり、作製工程のいず
れかの段階で剥離させて取り除く必要がある。そのた
め、第二の積層基板と第一の積層基板とを重ねて貼り合
わせた後に2つの基体を剥離させて取り除くか、又は、
貼り合わせを行う前の工程で片方の積層基板について基
体を剥離させて取り除いておき、第二の積層基板と第一
の積層基板とを貼り合わせた後に、もう片方の積層基体
を剥離させて取り除く方法をとっていた。
いては、基体上に透光性プラスチックフィルムを密着さ
せた後、積層基板から基体を剥離する工程に至るまで、
精密な作業を円滑に進行させるために、基体上に透光性
プラスチックフィルムが強く固定されていなければなら
ない。透光性プラスチックフィルムの基体への固定が弱
いと、透光性プラスチックフィルムにしわや折れ等が発
生し、精密な作業が困難となる。一方、液晶の注入と注
入口の封止を行った後等においては、基体が不要となる
ため、透光性プラスチックフィルム及びその上に作製し
た積層基板から基体を容易に剥離させることができる必
要がある。
ィルム上で種々の作業を行う際には透光性プラスチック
フィルムとの接着性が高く、一方、剥離する際には、剥
離が容易となる接着性シートを透光性プラスチックフィ
ルムと基材との間に挿入することにより固定する方法を
とっていた。
うな接着性シートを使用した場合であっても、配向膜形
成のための加熱工程において、透光性プラスチックフィ
ルムと接着性シートとの間に薄い空気層(以下、エアー
溜まりという)が形成されてしまい、その後の工程で精
密な作業が困難になるという問題があった。
み、鋭意検討を行ったところ、エアー溜まりが生ずる原
因の一つとして、透光性プラスチックフィルムには、該
プラスチックフィルムの製造時の加工工程において歪み
が形成されており、この歪みに起因して、液晶表示パネ
ルの製造工程における加熱時に、透光性プラスチックフ
ィルムが不均一に膨張又は収縮し、このために透光性プ
ラスチックフィルムと接着性シートとの間にエアー溜ま
りが形成されてしまうことを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
ルムは、紫外線照射前は、その上に載置される液晶表示
パネル用の透光性プラスチックフィルムと強固に接着す
る一方、紫外線照射後は、その接着力が低下し、上記透
光性プラスチックフィルムから容易に剥離させることが
できる接着性シートと組み合わせて使用される上記透光
性プラスチックフィルムであって、そのガラス転移点T
gをA(℃)、アニーリング温度をB(℃)としたと
き、下記の式(1)で表される温度でアニーリング処理
が行われていることを特徴とする。 A−20≦B・・・(1)
は、上記透光性プラスチックフィルムと、紫外線照射前
は、その上に載置される透光性プラスチックフィルムと
強固に接着する一方、紫外線照射後は、その接着力が低
下し、上記透光性プラスチックフィルムから容易に剥離
させることができる接着性シートとを貼り合わせた後、
液晶表示パネルの作製工程、及び、紫外線照射による上
記透光性プラスチックフィルムと上記接着性シートとの
剥離工程を行うことを特徴とする。以下に本発明を詳述
する。
する液晶表示パネル用接着性シート(以下、単に、接着
性シートともいう)と組み合わせて使用される液晶表示
パネル用の透光性プラスチックフィルムであって、下記
の式(1)で表される温度でアニーリング処理が行われ
ていることに特徴がある。ただし、接着性シートのガラ
ス転移点TgをA(℃)、アニーリング温度をB(℃)
としている。 A−20≦B・・・(1)
ルムは、押出加工、インフレーション加工、カレンダー
加工等の種々の加工方法を用いて製造されるが、この加
工工程において加熱され、機械的な力が加えられるた
め、歪みが形成される。
場合には、特に問題とならないが、以下に説明するよう
な液晶表示パネルの製造時においては、問題となる。す
なわち、この歪みに起因して、液晶表示パネルの製造工
程における加熱時に、透光性プラスチックフィルムが不
均一に膨張又は収縮し、このために透光性プラスチック
フィルムと接着性シートとの間にエアー溜まりが形成さ
れてしまう。
に、予め、(A−20)℃以上の温度でアニーリング処
理を行っておくと、加工時の歪みが殆どなくなるため、
液晶表示パネルの製造工程において加熱されても、不均
一な膨張又は収縮がなくなり、エアー溜まりは形成され
なくなる。
熱時間は、30分〜3時間が好ましく、その後、室温ま
で徐冷する際の時間は、2〜12時間が好ましい。ま
た、上記アニーリング処理の温度B(℃)は、下記の式
(2)で表される温度域であることが好ましく、下記の
式(3)で表される温度域であることがより好ましい。 A−20≦B≦A+20・・・(2) A−10≦B≦A+10・・・(3)
示パネルの製造工程において達する最高温度Tmax
(℃)にも依存し、Tmax以上の温度であることが好
ましい。上記透光性プラスチックフィルムの厚さは、2
0〜500μmが好ましく、50〜200μmがより好
ましい。
は、例えば、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォ
ン、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエーテル/エ
ーテルケトン等を挙げることができる。透光性プラスチ
ックフィルムとしてポリカーボネートを用いる場合に
は、アニーリングの温度は、130〜200℃であるこ
とが好ましい。
貼り合わせて使用される接着性シートについて説明す
る。この接着性シートは、紫外線照射前は、その上に載
置される上記透光性プラスチックフィルムと強固に接着
する一方、紫外線照射後は、その接着力が低下して上記
透光性プラスチックフィルムから容易に剥離させること
ができるようになっている。
は、上記透光性プラスチックフィルム上に、種々の層を
物理的な方法や化学的な方法等を用いて形成する際に、
様々な力が上記透光性プラスチックフィルムに作用す
る。
の系を加熱する必要があるため、接着性シートを含む系
全体の温度が上昇するが、紫外線照射前の100〜20
0℃の温度下における上記透光性プラスチックフィルム
と接着性シートとの接着力が40g/インチ以上である
と、このような高温下においても、透光性プラスチック
フィルムと強固に接着する。
ムに種々の力が作用した場合であっても、接着性シート
との間にズレや剥離が発生することはなく、正確な位置
に正確な形状の層を形成することができる。
における透光性プラスチックフィルムとの接着力が、2
00g/インチ以上であることがより好ましい。上記液
晶表示パネルの製造工程では、常温において、種々のよ
り大きな力が作用するからである。
すると、上記接着性シートと上記透光性プラスチックフ
ィルムとの接着力が低下し、上記透光性プラスチックフ
ィルムから上記接着性シートを容易に剥離させることが
できるようになる。紫外線照射後の常温における透光性
プラスチックフィルムとの接着力は、20g/インチ以
下であることが好ましく、10g/インチ以下であるこ
とがより好ましい。
なる結果、例えば、上記透光性プラスチックフィルム上
に複数の層の形成等を行い、所定の工程が終了した際
に、例えば、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射すること
により、上記接着性シートを容易に剥離させることがで
き、目的とする液晶表示パネル用の積層体等を容易に得
ることができる。
通常の材質からなる基材樹脂シートとその上に形成さ
れ、紫外線の照射により粘着性が変化する粘着剤層とか
らなるものが好ましい。
過させ得る樹脂シートであれば特に限定されず、例え
ば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重
合体樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ
塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン、ポリビニルアル
コール、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、アセチルセルロース等からなる樹脂シートを挙げる
ことができる。
粘着剤、紫外線架橋性化合物、重合開始剤などからなる
ものが好ましい。
ば、アクリル酸エステルモノマーと他の共重合可能なモ
ノマーとの共重合体等を挙げることができる。このアク
リル酸エステルモノマーと他の共重合可能なモノマーと
の共重合体は、粘着性を付与するために、低いガラス転
移点を有する上記アクリル酸エステルモノマーを主なモ
ノマーとして使用し、一方、上記他の共重合可能なモノ
マーとして、凝集性を付与するために高いガラス転移点
を有する固い重合体を形成することが可能なモノマー
と、架橋性や接着性を改良するためにカルボン酸基、水
酸基、アミド基、グリシジル基、ヒドロキシル基等の官
能基を有するモノマーとを使用することにより得られ
る。
ば、紫外線の照射により架橋するオリゴマー又はモノマ
ーとしてのアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステ
ルを挙げることができ、これらは、分子内に少なくとも
2つのアクロイル基又はメタクリロイル基を有するもの
であることが好ましい。
アクリル樹脂系粘着剤100重量部に対して、上記紫外
線架橋性化合物30〜100重量部を添加する。なお、
重量部は、固形分の重量の割合を示す。
付与剤等を含有していてもよい。上記重合開始剤は、上
記紫外線架橋性化合物の紫外線照射による架橋を促進す
るために用いられる。本発明においては、従来より公知
の重合開始剤を用いることができる。これらの重合開始
剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテ
ル類、ベンゾイン、ベンジル、ベンゾフェノン等の芳香
族オキシケトン類や芳香族ケトン類、ベンジルジメチル
ケタール、ポリビニルベンゾフェノン等を挙げることが
できる。
り粘着剤として用いられているものを使用することがで
きる。このような粘着付与剤としては、例えば、キシレ
ン樹脂、ロジンや重合ロジン、水添ロジン、ロジンエス
テル等の変性ロジン系樹脂、テルペン樹脂、テルペンフ
ェノール樹脂、ロジンフェノール樹脂等のテルペン系樹
脂、脂肪族系、芳香族系及び脂環式系石油樹脂、クマロ
ン樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂等を
挙げることができる。上記重合開始剤の配合量は、上記
紫外線架橋性化合物100重量部に対して1〜20重量
部が好ましい。
は、強力な接着性を有し、上記透光性プラスチックフィ
ルムと上記基材樹脂シートとを強力に接着させる。ま
た、上記透光性プラスチックフィルムは、アニーリング
により歪みが殆どなくなっているので、液晶表示パネル
の製造工程において加熱されても、上記接着性シートと
強固に密着し、エアー溜まりが生ずることはなく、ズレ
等が生じることもない。一方、例えば、高圧水銀灯によ
り紫外線が照射されると、上記粘着剤層は、基材樹脂シ
ートとの接着性は余り低下しないが、上記透光性プラス
チックフィルムとの接着力が低下し、その結果、上記透
光性プラスチックフィルムを上記接着性シートから容易
に剥離させることができる。
ては特に限定されず、従来より用いられている方法を用
いることができ、例えば、キセノンランプ、低圧水銀
灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯又は超高圧水銀灯等の紫外
線源を用いて、数秒〜数分間照射する方法等を挙げるこ
とができる。
を主波長とする紫外線によっては、接着力が殆ど低下せ
ず、一方、高圧水銀灯の365nmを主波長とする紫外
線によって、接着力が大きく低下するものが好ましい。
液晶表示パネルの作製工程においては、例えば、フォト
レジストのパターニングを行う際に、低圧水銀灯の25
4nmを主波長とする紫外線を照射する場合があるから
である。
説明する。液晶表示パネルを製造する際には、まず、図
1(a)に示すように、ガラス等からなる基体11上
に、基材樹脂シート13と粘着剤層14からなる上記接
着性シートを接着剤12を介して接着する。この後、粘
着剤層14の上に透光性プラスチックフィルム15を載
置して接着させ、透光性プラスチックフィルム15の上
に、透光性酸化金属電極16、配向膜17等を形成する
ことにより液晶表示パネル用積層基板を作製する。
際には、上記接着性シートを含む部分が加熱される。通
常、配向膜17を形成する際には、これらの系を100
〜200℃で1〜3時間保持する。本発明の透光性プラ
スチックフィルムは、アニーリング処理が行われている
ため、この加熱時においても、不均一な膨張や収縮が生
ずることはなく、接着性シートと強固に密着し、エアー
溜まりが生ずることはない。そのため、上記した工程に
おける精密な作業を円滑に進行させることができる。
に、接着剤12を介して接着性シートを接着しているの
は、接着性シートをしっかりした基体11に固着するた
めであり、接着性シートを構成する基材樹脂シート12
が余り厚くなく、曲がったり、しわになったりし易い場
合には、接着性シートを基体11に接着させておくのが
好ましい。
水銀灯の365nmを主波長とする紫外線を照射するこ
とにより、図1(b)に示すように、接着性シート(基
材シート13及び粘着剤層14)を透光性プラスチック
フィルム15等から容易に剥離させることができる。上
記接着性シートを上記透光性プラスチックフィルムから
剥離させる時期としては特に限定されず、上記液晶表示
パネルの作製工程において、作業が円滑に進行するよう
に、適時、剥離を行えばよい。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、以下の実施例及び比較例における各成
分の配合量に関し、溶剤以外のものについては、固形分
の重量部である。
ネート(PC)フィルムを用い、予め、130℃で1時
間加熱処理をした後、5時間かけて室温まで徐冷するア
ニーリング処理を行った。
製、アロンタックS−1601)100重量部、紫外線
架橋性化合物(東亜合成社製、アロニックスM−40
0)50重量部、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ
・ケミカルズ社製、イルガキュアー500)1.6重量
部、粘着付与剤(荒川化学工業社製、KE−604)1
6重量部、及び、メチルエチルケトン33重量部を上記
割合で容器にとって混合し、粘着剤層形成用の溶液組成
物を調製した。
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)に塗布
し、140℃で1分間乾燥させることにより、20μm
の厚みの粘着剤層を形成し、更に、離型処理用PETを
ラミネートさせて、液晶表示パネル用接着性シートを得
た。
ついて、離型PETを剥離した後、PCフィルムと密着
させ、紫外線照射前の常温及び130℃雰囲気下でのP
Cフィルムとの接着力、紫外線照射前の130℃の温度
下におけるエアー溜まりの有無、及び、紫外線照射後の
常温でのPCフィルムとの接着力を、以下に示す方法を
用いて測定し、評価を行った。結果を表1に示した。
0mmに裁断し、これをPCフィルムに、気泡を形成さ
せないようにして重ね、3kgローラにて5回往復して
押圧密着させ、室温で20分間放置したものを試験片と
した。次に、インストロン1175型の試験機を用い、
常温下、引張速度300mm/分の条件でこの試験片の
90°剥離試験を行い、その接着力を測定した。
験機を用い、130℃の雰囲気下、引張速度300mm
/分の条件で、上記方法と同様の方法で作製した別の試
験片の90°剥離試験を行い、その接着力を測定した。
のエアー溜まりの測定 液晶表示パネル用接着性シートを幅50mm、長さ10
0mmに裁断し、これをPCフィルムに、気泡を形成さ
せないようにして重ね、3kgローラを5回往復させて
押圧密着させた。この後、上記工程でPCフィルムと密
着させた接着性シートと固定用ガラスとを、2液硬化型
エポキシ系接着剤にて貼り合わせ、1時間放置したもの
を試験片とした。
後、ルーペを用いてエアー溜まりの有無を目視観察し、
以下の基準で評価を行った。 ○:エアー溜まりが全く観察されない △:エアー溜まりが1〜3個観察される ×:エアー溜まりが5個以上観察される
試験片を作製し、この試験片にポリエチレンテレフタレ
ート側より、主波長365μm、120W/cmにて紫
外線を7秒間照射した。その後、インストロン1175
型の試験機を用い、常温下、引張速度300mm/分の
条件で、この試験片の90°剥離試験を行い、その接着
力を測定した。
時間加熱処理をした後、5時間かけて室温まで徐冷する
条件としたほかは、実施例1と同様にしてPETフィル
ム上に粘着剤層を形成してPCフィルムと密着させ、実
施例1と同様にして種々の特性を測定し、評価を行っ
た。結果を表1に示した。
は、実施例1と同様にしてPETフィルム上に粘着剤層
を形成してPCフィルムと密着させ、実施例1と同様に
して種々の特性を測定し、評価を行った。結果を表1に
示した。
時間加熱処理をした後、5時間かけて室温まで徐冷する
条件としたほかは、実施例1と同様にしてPETフィル
ム上に粘着剤層を形成してPCフィルムと密着させ、実
施例1と同様にして種々の特性を測定し、評価を行っ
た。結果を表1に示した。
プラスチックフィルムを用いて接着性シートと貼り合わ
せると、130℃の雰囲気下においてもしっかり接着し
て、エアー溜まりが発生することはなく、良好に液晶表
示パネルを製造することができる。
は、上述の構成からなるので、液晶表示パネルの製造工
程における加熱により、不均一な膨張等が生ずることは
なく、そのため、接着性シートと強固に密着し、エアー
溜まりが生ずることはない。その結果、液晶表示パネル
の製造工程における精密な作業を円滑に進行させること
ができる。
た液晶表示パネルの作製工程を説明するための説明図で
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 紫外線照射前は、その上に載置される液
晶表示パネル用の透光性プラスチックフィルムと強固に
接着する一方、紫外線照射後は、その接着力が低下し、
前記透光性プラスチックフィルムから容易に剥離させる
ことができる接着性シートと組み合わせて使用される前
記透光性プラスチックフィルムであって、そのガラス転
移点TgをA(℃)、アニーリング温度をB(℃)とし
たとき、下記の式(1)で表される温度でアニーリング
処理が行われていることを特徴とする透光性プラスチッ
クフィルム。 A−20≦B・・・(1) - 【請求項2】 アニーリング処理の温度B(℃)は、下
記の式(2)で表される温度である請求項1記載の透光
性プラスチックフィルム。 A−20≦B≦A+20・・・(2) - 【請求項3】 アニーリング処理の温度は、液晶表示パ
ネルの製造工程において達する最高温度以上の温度であ
る請求項1記載の透光性プラスチックフィルム。 - 【請求項4】 透光性プラスチックフィルムは、ポリカ
ーボネートからなり、アニーリングの温度は、130〜
200℃である請求項1記載の透光性プラスチックフィ
ルム。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の透光性
プラスチックフィルムと、紫外線照射前は、その上に載
置される透光性プラスチックフィルムと強固に接着する
一方、紫外線照射後は、その接着力が低下し、前記透光
性プラスチックフィルムから容易に剥離させることがで
きる接着性シートとを貼り合わせた後、液晶表示パネル
の作製工程、及び、紫外線照射による前記透光性プラス
チックフィルムと前記接着性シートとの剥離工程を行う
ことを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197389A JP2001021871A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 透光性プラスチックフィルム及び液晶表示パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11197389A JP2001021871A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 透光性プラスチックフィルム及び液晶表示パネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001021871A true JP2001021871A (ja) | 2001-01-26 |
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ID=16373704
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001021871A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007310215A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Swancor Ind Co Ltd | 軟式液晶ディスプレイパネルの製造方法 |
JP2010032768A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Hitachi Displays Ltd | 表示装置およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197389A patent/JP2001021871A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007310215A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Swancor Ind Co Ltd | 軟式液晶ディスプレイパネルの製造方法 |
JP2010032768A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Hitachi Displays Ltd | 表示装置およびその製造方法 |
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