JP2001021723A - 発光ケーブル - Google Patents

発光ケーブル

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JP2001021723A
JP2001021723A JP11192326A JP19232699A JP2001021723A JP 2001021723 A JP2001021723 A JP 2001021723A JP 11192326 A JP11192326 A JP 11192326A JP 19232699 A JP19232699 A JP 19232699A JP 2001021723 A JP2001021723 A JP 2001021723A
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JP
Japan
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light
core
light emitting
cable
cladding layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP11192326A
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English (en)
Inventor
Tomiya Abe
富也 阿部
Mitsuki Hirano
光樹 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長さ方向における発光状態を均一化させた発
光ケーブルを提供する。 【解決手段】 透明樹脂より構成されるクラッド層2の
内面の平均粗さRaを1〜10nmの範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ケーブルに関
し、特に、長さ方向に沿って発光量を均一化させた発光
ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】クラッド層を構成する透明な樹脂のチュ
ーブに透明なコアを注入して発光ケーブルを構成し、ケ
ーブルの長さ方向に沿ってその表面から発光させること
が行われており、長尺照明、あるいは太陽光利用システ
ムなどの用途で活用されている。
【0003】たとえば、特許第2665664号には、
この種のケーブルの発光性能を高めた構成が開示されて
おり、クラッド層の内面の平均粗さRaを600nmを
上限とした数百nmの水準に設定し、これによって光の
放出性を高めた発光ケーブルが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの構
成の発光ケーブルによると、ケーブルの長さ方向におけ
る発光性能が充分ではなく、このため、発光の度合は、
光源近くにおいては満足するけれども、光源から離れる
にしたがって発光輝度が少なくなり、ケーブル全体とし
て見た場合には、均一性において充分なものが得られな
い。
【0005】従って、本発明の目的は、長さ方向の発光
を均一化させた発光ケーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、透明なコアの上に前記コアより低屈折率
のクラッド層が設けられ、端部より前記コアに光が投入
されることによっ前記コアから前記クラッド層を介して
外部へ光を放出する発光ケーブルにおいて、内面の平均
粗さRaが1〜10nmのクラッド層を有することを特
徴とする発光ケーブルを提供するものである。
【0007】本発明において、クラッド層の内面の平均
粗さRaを特に1〜10nmに設定する理由は、平均粗
さを極小のこの範囲に設定することによって、ケーブル
の長さ方向における充分かつ均一な発光性を確保するた
めである。
【0008】従来のように大きな内面粗さに設定する場
合とは異なり、コアから放出される光は、この微細な内
面粗さのクラッド層によってケーブルの長さ方向に広く
分散されることになり、その結果、長さ方向に対して均
一な発光性を有したケーブルの構成が可能となる。
【0009】そして、この1〜10nmという平均粗さ
Raの設定は、1nm未満に設定するときの発光性能の
不足を避ける意味と、10nmを超えて設定するときの
発光損失の増加およびそれによるケーブル先端側での輝
度の低下を避ける意味から重要であり、不可欠の構成要
件となる。
【0010】本発明における平均粗さRaは、接針によ
る長さ方向への走査によって測定される。接針の頂角を
90±10°、カットオフ値を0.025mm、測定長
さを0.25mm、走査速度を0.05mm、縦倍率を
200,000、および横倍率を500にそれぞれ設定
し、JIS B0601−1994に基づいて求めたも
のである。
【0011】コアの構成材としては、得られる発光ケー
ブルに可撓性を持たせ、取扱性を向上させる意味から、
透明な樹脂によって構成することが好ましく、なかで
も、耐熱性、柔軟性および光透過性に優れるシリコーン
ゴムの使用が好ましい。
【0012】シリコーンゴム等の合成樹脂によってコア
を構成する場合、コアの外径は、2〜30mmに設定す
ることが好ましく、外径がこれよりも小さくなると、光
の取り入れが不足するようになり、逆に、30mmを超
過すると、剛直になって取扱性が低下するようになるの
で、避けるべきである。
【0013】クラッド層の構成材としては、ポリテトラ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン‐ヘキサフ
ルオロプルピレン共重合体、テトラフルオロエチレン‐
ヘキサフルオロプルピレン‐ビニリデンフルオロライド
3元共重合体、エチレン‐テトラフルオロエチレン共重
合体、あるいはテトラフルオロエチレン‐ビニリデンフ
ルオロライド共重合体等のフッ素樹脂が耐熱性の点で好
ましく、できるだけ透明性に優れているものが好まし
い。
【0014】また、クラッド層の構成材としては、波長
555nmの光(可視光線)を1mm厚さに透過させた
ときの光の透過率(以下、光透過率という)が、40%
以上を示す材料であることが好ましく、光透過率がこれ
を下回ると、ケーブルの表面からの発光輝度に充分なも
のが得にくくなる。
【0015】コアを複数本使用し、この上にクラッド層
を設ける構成は可能である。しかし、光源からの光の取
り込み効率、および導光棒への光の結合効率の観点から
すると、コアは単心であることが望ましい。
【0016】本発明の発光ケーブルを製造する方法とし
ては、たとえば、クラッド層を構成するための所定の長
さのチューブを準備し、このチューブの中にコアを構成
するための液状材料を注入し、注入後に固化させる方法
が好適である。注入される液状材料としては、注入時に
液状で注入後に硬化する性質のものが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明による発光ケーブル
の実施の形態を説明する。図1は、コア1の上にクラッ
ド層2を形成した発光ケーブルの構成を示す。チューブ
状のクラッド層2に液状の樹脂を注入することによって
以下の実施例および比較例を実施し、それぞれ所定の長
さの発光ケーブルを製作した。
【0018】
【実施例1】光透過率が85%のテトラフルオロエチレ
ン‐ヘキサフルオロプルピレン‐ビニリデンフルオロラ
イド3元共重合体を押出成型することにより、内径6m
m、外径7mmの透明チューブを得た。このチューブの
内面の平均粗さRaを測定したところ、3.0nmの値
を示した。
【0019】次に、このチューブの中に液状のシリコー
ンゴム前駆体を注入した後、これを加熱することによっ
て前駆体を重合硬化させ、シリコーンゴムのコア1と3
元共重合体のクラッド層2を有する所定の発光ケーブル
を製造した。
【0020】
【実施例2】実施例1において、チューブの構成材とし
て光透過率が48%のエチレン‐テトラフルオロエチレ
ン共重合体を使用し、所定の発光ケーブルを製造した。
この例において、クラッド層2を構成するチューブの内
面の平均粗さRaは、7nmを示した。
【0021】
【実施例3】実施例1において、チューブの構成材とし
て光透過率が70%のテトラフルオロエチレン‐ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体を使用し、所定の発光ケー
ブルを製造した。この例におけるチューブ内面の平均粗
さRaは、3.5nmであった。
【0022】
【比較例1】実施例1において、チューブの構成材とし
て光透過率が65%のテトラフルオロエチレン‐パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体を使用すること
により所定の発光ケーブルを製造した。この例における
クラッド層2を構成するチューブの平均粗さRaは、3
9nmであった。
【0023】
【比較例2】実施例1において、チューブの構成材とし
て、カーボンブラックを含有し、光透過率が7%のテト
ラフルオロエチレン‐ヘキサフルオロプロピレン共重合
体を使用することにより所定の発光ケーブルを製造し
た。この例におけるチューブ内面の平均粗さRaは、
3.5nmであった。
【0024】図1は、実施例および比較例によって得ら
れた発光ケーブルの性能試験結果を示す。発光ケーブル
の一端(0m側)の端面に35Wのメタルハライドラン
プを設置し、この光源から光を投入したときの発光度合
を示したもので、ケーブルを垂直方向から見たときにケ
ーブル側面から放出される光の輝度を示したものであ
る。
【0025】図1によれば、実施例1〜3が、ケーブル
の長さ方向においてほぼ均一な発光輝度を示しているの
に比べ、比較例の場合には、ケーブル先端側に向かって
低下しており、特に、チューブ内面の平均粗さRa値の
大きな比較例1の場合の輝度の低下には著しいものがあ
る。
【0026】実施例とこの比較例1の差は明白であり、
クラッド層の内面の平均粗さRaを微細な特定の範囲内
に設定することによる本発明の効果が明確に現れてい
る。比較例2の輝度が全体に低いのは、クラッド層2の
光透過率が低いためであり、従って、本発明を実施する
に際しては、クラッド層の光透過率について配慮する必
要がある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による発光
ケーブルによれば、クラッド層の内面の平均粗さRaを
1〜10nmに限定しているため、ケーブルからの発光
が長さ方向に均一化し、従って、優れた発光性を備えた
発光ケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による合成樹脂発光ケーブルの実施の形
態を示す説明図。
【図2】実施例および比較例により得られた発光ケーブ
ルの発光特性を示す説明図。
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なコアの上に前記コアより低屈折率の
    クラッド層が設けられ、端部より前記コアに光が投入さ
    れることによって前記コアから前記クラッド層を介して
    外部へ光を放出する発光ケーブルにおいて、 内面の平均粗さRaが1〜10nmのクラッド層を有す
    ることを特徴とする発光ケーブル。
  2. 【請求項2】前記コアと前記クラッド層は、透明樹脂よ
    り構成されることを特徴とする請求項1項記載の発光ケ
    ーブル。
  3. 【請求項3】前記コアは、シリコーンゴムより構成され
    ることを特徴とする請求項2項記載の発光ケーブル。
  4. 【請求項4】前記コアは、2〜30mmの外径を有する
    ことを特徴とする請求項2項あるいは3項記載の発光ケ
    ーブル。
  5. 【請求項5】前記クラッド層は、ポリテトラフルオロエ
    チレン、テトラフルオロエチレン‐ヘキサフルオロプロ
    ピレン共重合体、テトラフルオロエチレン‐ヘキサフル
    オロプロピレン‐ビニリデンフルオロライド3元共重合
    体、エチレン‐テトラフルオロエチレン共重合体、ある
    いはテトラフルオロエチレン‐ビニリデンフルオロライ
    ド共重合体により構成されることを特徴とする請求項2
    項記載の発光ケーブル。
  6. 【請求項6】前記クラッド層は、波長555nmの光の
    透過率が1mmの厚さで40%以上の材料によって構成
    されることを特徴とする請求項2項あるいは5項記載の
    発光ケーブル。
JP11192326A 1999-07-06 1999-07-06 発光ケーブル Pending JP2001021723A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102708982A (zh) * 2012-06-15 2012-10-03 昆山翰辉电子科技有限公司 太阳能电缆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102708982A (zh) * 2012-06-15 2012-10-03 昆山翰辉电子科技有限公司 太阳能电缆

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