JP2001021157A - 温水配管、及びさや管、及びそれらを組み合わせた温水暖房用配管、及びそれを用いた温水配管システム - Google Patents

温水配管、及びさや管、及びそれらを組み合わせた温水暖房用配管、及びそれを用いた温水配管システム

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JP2001021157A
JP2001021157A JP11196179A JP19617999A JP2001021157A JP 2001021157 A JP2001021157 A JP 2001021157A JP 11196179 A JP11196179 A JP 11196179A JP 19617999 A JP19617999 A JP 19617999A JP 2001021157 A JP2001021157 A JP 2001021157A
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pipe
resin film
sheath
sheath tube
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JP11196179A
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Yasuhisa Asawa
泰久 浅輪
Yoshitaka Nakamura
好孝 中村
Terumi Yoshida
照美 吉田
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Tokyo Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、温水配管及びさや管、及びそれらを
組み合わせた温水暖房用配管に関し、外気に放出する熱
を少なくしてエネルギロスを抑えた温水配管システムを
提供することにある。 【解決手段】温水暖房用配管4は、ポリエチレン製で内
径が30mmの中空円筒状のさや管9を有している。さ
や管9内には、架橋ポリエチレン製で内径が10mmの
中空円筒状で内部に温水が流通する往き管7と戻り管8
とが束ねられて挿入されている。往き管7と戻り管8外
表面にはアルミニウムより熱伝導率の小さな発泡ポリエ
チレン製の発泡樹脂膜10が巻き付けられている。発泡
樹脂膜10の熱伝導率はアルミシートより小さいため、
従来のアルミシートを用いた場合に比較して、往き管7
と戻り管8からの熱が外気に放出される割合を低減させ
てエネルギロスを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水配管システム
に関し、特に、ガス温水暖房システムに用いられ、主と
して温水を循環させるための温水配管及びさや管、及び
それらを組み合わせた温水暖房用配管に適した温水配管
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】温水配管システムが用いられるガス温水
暖房システムの適用分野としては室内に温風を循環させ
て暖房する暖房エアコンや、温水を床に循環させて温水
の熱で床から暖房する温水式の床暖房システムがある。
ガス温水暖房システムの一例として、従来の床暖房シス
テムの概要を図6を用いて説明する。この床暖房システ
ムは、熱源機100でガスを燃焼させて作った約60°
C〜70°Cの低温水を床下に敷設した温水マット(放
熱マット)104に循環させ、床からの輻射熱で部屋全
体を均一に暖房するようになっている。
【0003】図6に示す床暖房システムでは、ガスを燃
焼させて水を所定温度に加熱して温水暖房用配管112
に送り出す熱源機100が屋外に設置されている。温水
暖房用配管112は、熱源機100から温水マット10
4に向かう温水が流れる往き管(温水配管)113と、
温水マット104内を循環した水が熱源機100に戻る
ための戻り管(温水配管)114との2つの温水配管を
有している。往き管113、戻り管114は、さや管1
15内に収納されて保護されている。
【0004】温水マット104が配置された室内(図中
破線で示している)の壁には、室温を計測して室内の温
度調節を行う床暖房コントローラ102が取り付けられ
ている。所望の室温が維持されるように床暖房コントロ
ーラ102からは信号線108を介して熱源機100に
指令が送出されるようになっている。信号線108は、
往き管113及び戻り管114と共に、さや管115内
に配線されて床暖房コントローラ102から熱源機10
0の処理系に接続されている。熱源機100は、床暖房
コントローラ102からの指令に基づいて温水マット1
04に供給する温水の供給時間を制御して、温水マット
104からの床を介した輻射熱により室内を所定の室温
に維持させるようになっている。
【0005】図7は、温水暖房用配管112の構造を示
している。図7(a)は温水が流れる方向にほぼ直交す
る方向の断面を示し、図7(b)は、温水が流れる方向
に沿う方向での一部断面を含む側面を示している。温水
暖房用配管112は、例えばポリエチレン製で内径が3
0mm程度の中空円筒状のさや管115を有している。
さや管115内には、例えば架橋ポリエチレン製で内径
が10mm程度の中空円筒状の往き管113と戻り管1
14とが束ねられて挿入されている。往き管113と戻
り管114の外表面には厚さ100μm程度のアルミニ
ウム製のシート(以下、アルミシートという)116が
巻き付けられている。また、図示は省略するが、信号線
108は往き管113と戻り管114、及びアルミシー
ト116とで形成される空隙に配線されている。さや管
115壁部には、施工時等に踏まれても潰れない程度の
強度と、配管引き回しを容易にするための可撓性を持た
せるため、波状の凹凸部118が形成されている。
【0006】以上説明した床暖房システムは、室内に温
風を循環させて室内を暖房する暖房システムと異なり、
主として暖まった床面からの輻射と熱伝導により室内を
暖房するため、室内の利用者に不快な風を感じさせない
利点を有している。さらに床暖房システムは、燃焼装置
や送風装置などが室内にないため、安全であると共に極
めて静かな室内環境を得ることができるという利点も有
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
床暖房システムは、燃焼装置である熱源機100が戸外
にあること及び、温水マット104そのものが床下に配
置されること等から、温水暖房用配管112の引き回し
は、熱源機100から家屋の外壁あるいは外壁と内壁の
間を通って床下に入り、床下から温水マット104内の
温水パイプに接続するようにならざるを得ない。このた
め、壁内外や床下で温水暖房用配管112や温水マット
104内の温水パイプ中の温水の熱が低温の外気により
奪われないようにする必要が生じる。温水マット104
下面に断熱材を用いても、外気や床下内の寒気が強まる
と十分に放熱を防止できなくなる。熱源機100から温
水マット104に至るまでに温水暖房用配管112から
外気に放出されてしまう熱や、床下に敷き詰められた温
水マット104中の温水パイプから床下に逃げてしまう
熱が多くなると暖房効率が低下してしまうという問題が
生じる。特に、温水暖房用配管112周囲の雰囲気温度
は、冬場の戸建て住宅の床下温度が5°C程度であるの
に対してかなり高温であることから、温水暖房用配管1
12からの放熱が無視できないエネルギロスとなってき
ている。
【0008】また、床暖房システムよりさらに高い温水
配管温度(通常80°C程度)で用いられる温風暖房シ
ステムにも同様の温水暖房用配管が施されているため、
同様の暖房効率の低下の問題を生じている。
【0009】本発明の目的は、外気に放出する熱を少な
くしてエネルギロスを抑えたガス温水暖房システムを実
現できる温水配管を提供することにある。また、本発明
の目的は、外気に放出する熱を少なくしてエネルギロス
を抑えたガス温水暖房システムを実現できるさや管を提
供することにある。さらに、本発明の目的は、外気に放
出する熱を少なくしてエネルギロスを抑えたガス温水暖
房システムを実現できる温水暖房用配管を提供すること
にある。またさらに、本発明の目的は、外気に放出する
熱を少なくしてエネルギロスを抑えた温水配管システム
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、中空筒状構
造を有し内部に温水が流通する温水配管において、前記
中空筒状構造の外表面に、樹脂膜が設けられていること
を特徴とする温水配管によって達成される。
【0011】好ましくは、上記本発明の温水配管におい
て、前記樹脂膜は、発泡樹脂材料で形成されていること
を特徴とする。また、前記中空筒状構造は、樹脂材料で
形成されていることを特徴とする。また、前記樹脂膜
は、アルミニウムより熱伝導率の小さな材料で形成され
ていることを特徴とする。さらに、前記樹脂膜は、発泡
ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレ
ン、発泡フェノール、硬質ウレタンフォームのいずれか
1つの発泡プラスチック材料で形成されていることを特
徴とする。
【0012】また、上記本発明の温水配管において、束
ねられた複数の前記中空筒状構造を有し、前記樹脂膜
は、前記複数の中空筒状構造の外表面を包むように設け
られていることを特徴とする。
【0013】本発明によれば、温水配管外表面に設けら
れている樹脂膜の熱伝導率はアルミシートより小さいた
め、温水配管からの熱が伝導して外気に放出される割合
を低減させてエネルギロスを抑えることができる。
【0014】また、従来のアルミシートは複数の中空筒
状構造内を流れる異なる複数の温度の温水から熱輻射を
反射させる機能を有しているが、高い温度の温水が流れ
る往き管と相対的にそれより低い温度の温水が流れる戻
り管とが隣接して配置されたいわゆる抱き合わせ配管の
状態においては、アルミシートによる輻射熱の反射は往
き管から戻り管への熱の移動を促進させることになるた
め、複数の中空筒状構造の外表面を包んで輻射熱を反射
しない本発明による樹脂膜の方が却って暖房効率の点で
優れている。
【0015】また、上記目的は、壁部に凹凸部が形成さ
れた中空筒状構造を有し内部に温水配管が挿入されるさ
や管において、前記壁部の内壁側に樹脂膜が設けられて
いることを特徴とするさや管によって達成される。こう
することにより、凹凸部を残存させてさや管の強度と可
撓性を維持しつつ、外気に対する伝熱面積を減少させる
ことができ、また、静止空気層を形成して放熱量を減少
させることができる。
【0016】また、上記目的は、壁部に凹凸部が形成さ
れた中空筒状構造を有し内部に温水配管が挿入されるさ
や管において、前記壁部の外壁側に樹脂膜が設けられて
いることを特徴とするさや管によって達成される。こう
することにより、凹凸部を残存させてさや管の強度と可
撓性を維持しつつ、さや管の凹凸部より外気に対する伝
熱面積を減少させることができ放熱量を減少させること
ができる。
【0017】さらに、上記目的は、壁部に凹凸部が形成
された中空筒状構造を有し内部に温水配管が挿入される
さや管において、前記壁部の外壁側及び内壁側に樹脂膜
が設けられていることを特徴とするさや管によって達成
される。
【0018】上記本発明のさや管において、前記樹脂膜
は、前記凹凸部との間で静止空気層を形成することを特
徴とする。従来のさや管では、温水配管とさや管との温
度差からさや管内の空気は自然対流するため、静止空気
に比べ熱移動が増して放熱量が増加する。これに対し、
本発明によるさや管には、樹脂膜と凹凸部との間に複数
の静止空気層が形成されて熱抵抗として機能するため放
熱量を低減させることができる。
【0019】また、前記樹脂膜は、前記壁部の前記凹凸
部を覆うように設けられていることを特徴とする。さや
管の凹凸部は熱的には放熱板として機能してしまうた
め、断熱の観点からは凹凸部のない平滑管を用いること
が望ましい。ところが、さや管の強度と可撓性を維持す
るためには凹凸部をなくすことは不可能である。そこ
で、さや管本体構造には従来と何ら変更を加えずに、さ
や管内表面に樹脂膜を設けることにより平滑管と同様の
伝熱面積を実現することができる。従って、さや管の強
度と可撓性を維持しつつ、外気に対する伝熱面積をさや
管の凹凸部より減少させることができ放熱量を減少させ
ることができる。
【0020】さらに前記樹脂膜は、アルミニウムより熱
伝導率の小さな材料で形成されていることを特徴とす
る。好ましくは、前記樹脂膜は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、塩化ビニル、または塩化ビニリデンのいずれ
か1つで形成されていることを特徴とする。
【0021】またさらに、上記目的は、壁部に凹凸部が
形成された中空筒状構造を有し内部に温水配管が挿入さ
れるさや管において、前記壁部の内壁側に金属膜が設け
られていることを特徴とするさや管によって達成され
る。本発明のさや管において、前記金属膜は、前記壁部
の内壁面に蒸着されていることを特徴とする。あるい
は、前記金属膜は、壁部の内壁側の前記凹凸部との間で
静止空気層を形成するように構成されてもよい。またあ
るいは、前記金属膜は、前記壁部の内壁側の前記凹凸部
を覆うように設けられていてもよい。また、上記本発明
のさや管において、前記金属膜は、アルミニウム薄膜で
あることを特徴とする。
【0022】さらに、上記目的は、壁部に凹凸部が形成
された中空筒状構造を有し内部に温水配管が挿入される
さや管において、上記本発明の前記樹脂膜と、前記金属
膜とを備えていることを特徴とするさや管によっても達
成される。さらにまた上記目的は、壁部に凹凸部が形成
された中空筒状構造を有し内部に温水配管が挿入される
さや管において、前記温水配管と前記壁部との間の空間
に、空気より熱伝導率の小さな断熱材が充填されている
ことを特徴とするさや管によって達成される。当該本発
明のさや管において、前記断熱材は、発泡ビーズである
ことを特徴とする。上記本発明のさや管において、前記
中空筒状構造は、樹脂材料で形成されていることを特徴
とする。
【0023】また、上記目的は、内部に温水が流通する
温水配管と、前記温水配管が挿入されたさや管とを有す
る温水暖房用配管において、前記温水配管は、上記本発
明の温水配管であり、前記さや管は、上記本発明のさや
管であることを特徴とする温水暖房用配管によって達成
される。
【0024】さらに、上記目的は、ガスを燃焼させて暖
房用の温水を作り、前記温水を温水暖房用配管により循
環させて室内を暖房する温水配管システムにおいて、前
記温水暖房用配管として、上記本発明の温水暖房用配管
を用いることを特徴とする温水配管システムによって達
成される。
【0025】このように本発明による温水配管、及び温
水暖房用配管、及びそれを用いた温水配管システムとし
てのガス温水暖房システムによれば、温水暖房用配管が
床下等の外気に曝される場所を引き回されても、熱源機
から負荷に至るまでに温水暖房用配管から外気に放出さ
れる熱を低減させることができ、暖房効率を低下させな
いようにすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
温水配管、及びさや管、及びそれらを組み合わせた温水
暖房用配管、及びそれを用いた温水配管システムとして
のガス温水暖房システムを図1及び図2を用いて説明す
る。まず、本実施の形態によるガス温水暖房システムの
適用分野の一例として温水を床に循環させて温水の熱に
より暖房する温水式の床暖房システムについて説明す
る。図1は、温水式の床暖房システムを説明するために
戸建て住宅を床面に垂直な方向に切断した床部断面を示
している。この床暖房システムは、熱源機1でガスを燃
焼させて作った約60°C〜70°Cの低温水を床下に
敷設した温水マット32に循環させ、床からの輻射熱で
部屋全体を均一に暖房するようになっている。床暖房シ
ステムは、ガスを燃焼させて水を所定温度に加熱して温
水暖房用配管4に送り出す熱源機1が屋外に設置されて
いる。
【0027】システムの制御信号が流れる信号線6を含
む温水暖房用配管4は、熱源機1から温水マット32に
向かう温水が流れる往き管(温水配管)7と、温水マッ
ト32内を循環した水が熱源機1に戻るための戻り管
(温水配管)8とを有している。往き管7、戻り管8
は、さや管9内に収納されて保護されている。温水マッ
ト32が配置された室内22の壁18には、室温を計測
して室内の温度調節を行う床暖房コントローラ2が取り
付けられている。床暖房コントローラ2から延びる信号
線6は温水暖房用配管4内に挿入されて熱源機1まで配
線されている。所望の室温が維持されるように床暖房コ
ントローラ2からの指令は信号線6により熱源機1に送
出されるようになっている。熱源機1は、床暖房コント
ローラ2からの指令に基づいて温水マット32に供給す
る温水の供給時間を制御して、温水マット32からの床
を介した輻射熱により室内を所定の室温に維持させるよ
うになっている。
【0028】次に、床暖房システムにおける温水マット
32近傍の構成について説明する。まず、下地合板30
は、その下方に配置された根太(ねだ)26により支え
られている。隣り合う根太26間には断熱材28が張り
付けられている。これら根太26及び断熱材28は大引
き24によって支持されている。また、大引き24は基
礎(土台)14により地面20から所定高さに保持され
ている。戸建て住宅の場合には床下空間の湿気を防ぐ通
風口の設置が義務付けられているため、基礎14の複数
箇所に床下の換気をする通風口が設けられている。
【0029】下地合板30上には、温水マット32が敷
き詰められている。この温水マット32には、木質合板
などからなる小根太(こねだ)34がほぼ一定間隔で配
置されている。隣り合う小根太34間には樹脂発泡体が
張り付けられている。この樹脂発泡体中には、温水暖房
用配管4の往き管7及び戻り管8とが接続される温水循
環用の温水パイプ36が設けられている。また、温水マ
ット32上にはフローリング材40が敷き詰められてい
る。フローリング材40は、温水マット32の小根太3
4上にフローリング材40の接合部が位置するように配
置されて固定されている。小根太34は、フローリング
材40にかかる荷重から温水マット32中の温水パイプ
36を保護する機能も有している。
【0030】なお、室内の床面全面に温水マット32を
敷き詰める必要はないので、室内周辺部の床には例えば
木質系のダミー合板38が温水マット32の代わりに敷
き詰められている。このダミー合板38と温水マット3
2との一部境界には切欠部が設けられ、この切欠部を通
して温水暖房用配管4と温水マット32中の温水パイプ
36とが接続されている。
【0031】図2は、本実施の形態による温水暖房用配
管4の構造を示している。図2(a)は温水が流れる方
向にほぼ直交する方向の断面を示し、図2(b)は、温
水が流れる方向に沿う方向での一部断面を含む側面を示
している。温水暖房用配管4は、例えばポリエチレン製
で内径が30mm程度の中空円筒状のさや管9を有して
いる。さや管9内には、例えば架橋ポリエチレン製で内
径が10mm程度の中空円筒状で内部に温水が流通する
往き管7と戻り管8とが束ねられて挿入されている。往
き管7と戻り管8の外表面にはアルミニウムより熱伝導
率の小さな発泡ポリエチレン製の発泡樹脂膜10が巻き
付けられている。
【0032】本実施の形態による発泡樹脂膜10は発泡
ポリエチレンで形成されているが、その他アルミニウム
より熱伝導率の小さい発泡ポリプロピレン、発泡ポリス
チレン、発泡フェノール、硬質ウレタンフォーム等の発
泡プラスチック材料を用いることができる。
【0033】また、図示は省略するが、信号線16は往
き管7と戻り管8、及び発泡樹脂膜10とで形成される
空隙に配線されている。また、さや管9壁部には、施工
時等に踏まれても潰れない程度の強度と、配管引き回し
を容易にするための可撓性を持たせるため、波状の凹凸
部15が形成されている。
【0034】本実施の形態による温水暖房用配管4によ
れば、往き管7と戻り管8を束ねるために巻き回されて
いる発泡ポリエチレンを代表とする発泡樹脂膜10の熱
伝導率は、従来技術として図6及び図7に示したアルミ
シート116より小さいため、従来のアルミシート11
6を用いた場合に比較して、往き管7と戻り管8からの
熱が外気に放出される割合を低減させてエネルギロスを
抑えることができる。
【0035】またさらに、従来の往き管113と戻り管
114に巻き回されたアルミシート116は本来往き管
7と戻り管8からの熱輻射を反射させる機能を有してい
るが、高温水が流れる往き管113と相対的に低温水が
流れる戻り管114とが隣接して配置されたいわゆる抱
き合わせ配管の状態においては、アルミシート116で
の熱輻射の反射は往き管113から戻り管114への熱
の移動を促進させることにもなり、熱輻射を反射させな
い発泡樹脂膜10の方が結果として暖房効率の点で優れ
ている。
【0036】このように本実施の形態による温水配管、
及び温水暖房用配管、及びそれを用いたガス温水暖房シ
ステムによれば、熱源機1が戸外にあり温水暖房用配管
4が床下等の外気に曝される場所を引き回されても、熱
源機1から温水マット32に至るまでに温水暖房用配管
4から外気に放出される熱を低減させることができ、暖
房効率を低下させないようにすることができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態による温
水配管及びさや管、及びそれらを組み合わせた温水暖房
用配管を図3を用いて説明する。本実施の形態によるガ
ス温水暖房システムの適用分野も第1の実施の形態で図
1を用いて説明した温水式の床暖房システムと同様であ
るのでその説明は省略する。図3は、本実施の形態によ
る温水暖房用配管4の構造を示している。図3(a)は
温水が流れる方向にほぼ直交する方向の断面を示し、図
3(b)は、温水が流れる方向に沿う方向での一部断面
を含む側面を示している。温水暖房用配管4は、第1の
実施の形態と同様の往き管7と戻り管8、及びさや管9
を有している。往き管7と戻り管8の外表面には図7に
示したのと同一の厚さ100μm程度の従来のアルミシ
ート116が巻き付けられている。また、信号線16は
往き管7と戻り管8、及びアルミシート116とで形成
される空隙に配線されている。また、さや管9壁部には
波状の凹凸部15が形成されている。
【0038】本実施の形態によるさや管9には、さや管
9壁部の外壁側にアルミニウムより熱伝導率の小さなポ
リエチレン製の樹脂膜11が設けられている。なお、本
実施の形態では樹脂膜11にポリエチレンを用いている
が、その他、アルミニウムより熱伝導率の小さなポリプ
ロピレン、塩化ビニル、または塩化ビニリデン等を樹脂
膜11に用いることが可能である。樹脂膜11は、さや
管9の外表面の凹凸部15を覆うように凹凸部15外表
面に巻き回されている。
【0039】本実施の形態によるさや管9の外表面に上
述のように樹脂膜11を巻き付けることにより、以下の
ような作用、効果を生じる。すなわち、さや管9の外壁
部の波形状の凹凸部15は熱的には放熱板(フィン)と
して機能してしまうため、断熱の観点からは凹凸部15
のない平滑管を用いることが望ましい。ところが、既に
説明したようにさや管9の強度と可撓性を維持するため
には凹凸部15をなくすことは不可能である。そこで、
さや管9本体構造には従来と何ら変更を加えずに、図3
に示すようにさや管9外表面に樹脂膜11を巻き回すこ
とにより外気に対して凹凸部15を覆ったさや管9を作
製する。こうすることにより、さや管9の強度と可撓性
を維持しつつ、外気に対してさや管9の波形形状の凹凸
部15より伝熱面積を減少させることができ放熱量を減
少させることができる。なお、樹脂膜11の膜厚を厚く
するに従い膜自体の熱抵抗が増加するため放熱量は低減
するが、ある膜厚を越えて厚くしすぎると逆に伝熱面積
の増加により放熱量が増加して逆効果となる点に留意す
る必要がある。
【0040】また、本実施の形態では往き管7と戻り管
8にアルミシート116を巻き回して束ねているが、第
1の実施の形態による発泡樹脂膜10で往き管7と戻り
管8を束ねて巻き回すようにしてももちろんよい。この
場合には、さらに優れた省エネルギ効果を得ることがで
きる。
【0041】以上説明したように、本実施の形態による
さや管、及び温水暖房用配管、及びそれを用いたガス温
水暖房システムによっても、戸外の熱源機1から外気に
曝される床下等を温水暖房用配管4が引き回されても、
熱源機1から温水マット32に至るまでに温水暖房用配
管4から外気に放出される熱を低減させることができ、
暖房効率を低下させないようにすることができる。
【0042】次に、本発明の第3の実施の形態による温
水配管及びさや管、及びそれらを組み合わせた温水暖房
用配管を図4を用いて説明する。本実施の形態によるガ
ス温水暖房システムの適用分野も第1の実施の形態で図
1を用いて説明した温水式の床暖房システムと同様であ
るのでその説明は省略する。図4は、本実施の形態によ
る温水暖房用配管4の構造を示している。図4(a)は
温水が流れる方向にほぼ直交する方向の断面を示し、図
4(b)は、温水が流れる方向に沿う方向での一部断面
を含む側面を示している。温水暖房用配管4は、第1の
実施の形態と同様の往き管7と戻り管8、及びさや管9
を有している。往き管7と戻り管8の外表面には図7に
示したのと同一の厚さ100μm程度の従来のアルミシ
ート116が巻き付けられている。また、信号線16は
往き管7と戻り管8、及びアルミシート116とで形成
される空隙に配線されている。また、さや管9壁部には
波状の凹凸部15が形成されている。
【0043】本実施の形態によるさや管9には、さや管
9壁部の内壁側にアルミニウムより熱伝導率の小さなポ
リエチレン製の樹脂膜12が設けられている。なお、本
実施の形態では樹脂膜12にポリエチレンを用いている
が、その他、アルミニウムより熱伝導率の小さなポリプ
ロピレン、塩化ビニル、または塩化ビニリデン等を樹脂
膜12に用いることが可能である。樹脂膜12は、さや
管9の内壁面の凹凸部15を覆うように凹凸部15内表
面に巻き回されている。また、樹脂膜12と凹凸部15
との間で複数の静止空気層50が形成されている。静止
空気層50内の空気層の厚さは往き管7及び戻り管8と
樹脂膜12との間の空気層52の厚さに比較して小さい
ため、静止空気層50での対流による熱伝達は空気層5
2より極めて小さなものとなっている。
【0044】本実施の形態によるさや管9の内表面に上
述のように樹脂膜12を巻き付けることにより、以下の
ような作用、効果を生じる。すなわち、さや管9の内壁
部の波形状の凹凸部15は熱的には放熱板として機能し
てしまうため、断熱の観点からは凹凸部15のない平滑
管を用いることが望ましい。ところが、既に説明したよ
うにさや管9の強度と可撓性を維持するためには凹凸部
15をなくすことは不可能である。そこで、さや管9本
体構造には従来と何ら変更を加えずに、さや管9内表面
に図4に示すように樹脂膜12を巻き回すことにより平
滑管と同様の伝熱面積を実現することができる。従っ
て、さや管9の強度と可撓性を維持しつつ、さや管9の
波形形状の凹凸部15より外気に対する伝熱面積を減少
させることができ放熱量を減少させることができる。
【0045】また、床暖房用の温水配管の温度は60°
C〜70°Cであり、温風暖房用の温水配管では70°
C〜80°Cとなるのに対し、外気に曝されるさや管9
の温度は約10°C程度であるため、従来の温水暖房用
配管4ではさや管9内の空気は自然対流して静止空気に
比べ熱移動が増えて放熱量が増加する。これに対し、本
実施の形態によるさや管9には、樹脂膜12と凹凸部1
5との間に複数の静止空気層50が形成されて熱抵抗と
して機能するため放熱量をさらに低減させることができ
る。
【0046】なお、本実施の形態では往き管7と戻り管
8にアルミシート116を巻き回して束ねているが、第
1の実施の形態による発泡樹脂膜10で往き管7と戻り
管8を束ねて巻き回すようにしてももちろんよい。この
場合には、さらに優れた省エネルギ化を図ることができ
る。さらに、第2の実施の形態における樹脂膜11をさ
や管9の外表面に巻き回せばさらに高い断熱効果を得る
ことができる。
【0047】以上説明したように、本実施の形態による
さや管、及び温水暖房用配管、及びそれを用いたガス温
水暖房システムによっても、戸外にある熱源機1から温
水暖房用配管4が床下等の外気に曝される場所を引き回
されても温水暖房用配管4から外気に放出される熱を低
減させることができ、暖房効率を低下させないようにす
ることができる。
【0048】次に、本発明の第4の実施の形態によるさ
や管及び温水暖房用配管を、第3の実施の形態で用いた
図4を再び用いて説明する。第3の実施の形態で説明し
た構成要素と同一の作用機能を有する構成要素には同一
の符号を付して説明は省略する。本実施の形態によるさ
や管9には、さや管9壁部の内壁側にアルミニウムの金
属シート12’が設けられている。なお、金属シート1
2’はアルミニウムに限らず、他の金属(例えば、銅、
錫等)を用いることが可能である。金属シート12’
は、さや管9の内壁面の凹凸部15を覆うように凹凸部
15内表面に巻き回されている。また、金属シート1
2’と凹凸部15との間で複数の静止空気層50が形成
されている。静止空気層50内の空気層の厚さは往き管
7及び戻り管8と金属シート12’との間の空気層52
の厚さに比較して小さいため、静止空気層50の対流に
よる熱伝達は空気層52より極めて小さなものとなって
いる。
【0049】本実施の形態によるさや管9の内表面に金
属シート12’を巻き付けることにより、以下のような
作用、効果を生じる。まず、第3の実施の形態と同様
に、さや管9本体構造には従来と何ら変更を加えずにさ
や管9内表面に図4に示すように金属シート12’を巻
き回すことにより、平滑管と同様の伝熱面積を実現する
ことができる。従って、さや管9の強度と可撓性を維持
しつつ、外気に対してさや管9の波形形状の凹凸部15
より伝熱面積を減少させることができ放熱量を減少させ
ることができる。また、本実施の形態によるさや管9
も、金属シート12’と凹凸部15との間に複数の静止
空気層50が形成されて熱抵抗として機能するため放熱
量をさらに低減させることができる。
【0050】またさらに、アルミシートは既に説明した
ように輻射熱を反射させる効果を有しているので金属シ
ート12’により往き管7及び戻り管8からの輻射熱を
反射させて放熱を抑えることができる。
【0051】本実施の形態では往き管7と戻り管8にア
ルミシート116を巻き回して束ねているが、第1の実
施の形態による発泡樹脂膜10で往き管7と戻り管8を
束ねて巻き回すようにしてももちろんよい。この場合に
は、さらに優れた省エネルギ効果を期待できる。さら
に、第2の実施の形態における樹脂膜11をさや管9の
外表面に巻き回せばさらに断熱効果を得ることができ
る。
【0052】また、本実施の形態では、金属シート1
2’をさや管9の凹凸部15内表面に巻き回している
が、筒状に形成した金属シート12’をさや管9に内挿
するようにしてももちろんよい。さらに、金属シート1
2’の代わりに、さや管9の凹凸部15内表面にアルミ
ニウム等の金属膜を蒸着しても断熱効果を得ることがで
きる。但し、この場合には、外気に対する伝熱面積は従
来に比して減少せず、静止空気層50も形成されない
が、輻射熱を反射させる効果を奏することができ、かつ
製造が容易であるという利点を有する。
【0053】以上説明したように、本実施の形態による
さや管、及び温水暖房用配管、及びそれを用いたガス温
水暖房システムによっても、温水暖房用配管4が床下等
の外気に曝される場所を引き回されても熱源機1から温
水マット32に至るまでに外気に放出される熱を低減さ
せることができ、暖房効率を低下させないようにするこ
とができる。
【0054】次に、本発明の第5の実施の形態による温
水配管及びさや管、及びそれらを組み合わせた温水暖房
用配管を図5を用いて説明する。本実施の形態によるガ
ス温水暖房システムの適用分野も第1の実施の形態で図
1を用いて説明した温水式の床暖房システムと同様であ
るのでその説明は省略する。図5は、本実施の形態によ
る温水暖房用配管4の構造を示している。図5(a)は
温水が流れる方向にほぼ直交する方向の断面を示し、図
5(b)は、温水が流れる方向に沿う方向での一部断面
を含む側面を示している。温水暖房用配管4は、第1の
実施の形態と同様の往き管7と戻り管8、及びさや管9
を有している。往き管7と戻り管8とはアルミシート1
16等は巻き付けられておらず、双方は互いに拘束され
ずにさや管9内に納められている。さや管9壁部には波
状の凹凸部15が形成されている。
【0055】本実施の形態では、往き管7及び戻り管8
とさや管9との間の空間に、空気より熱伝導率の小さな
断熱材が充填されている。本実施の形態では多数の発泡
ビーズ13を断熱材として用いている。発泡ビーズ13
は、ビーズ本体内に多数の静止空気層が形成されている
と共に、多数の発泡ビーズ13間に形成された空気層も
静止空気層として作用するため、高い断熱特性を有して
いる。
【0056】以上説明したように、本実施の形態による
さや管、及び温水暖房用配管、及びそれを用いたガス温
水暖房システムによっても、床下等の外気に曝される場
所に配管されても外気に放出する熱を低減させることが
でき、暖房効率を低下させないようにすることができ
る。
【0057】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、往き
管と戻り管とを有する温水暖房用配管を例にとって説明
したが、本発明はこれに限られず、温水を循環させない
例えば給湯システム等に用いられる往き管だけの温水配
管について本発明を適用することも可能である。
【0058】また、上記実施の形態では、往き管及び戻
り管(温水配管)の材質が架橋ポリエチレンの例で説明
しているが、本発明はこれに限られず、例えば、ポリブ
テン等の樹脂プラスチックや、銅などの金属を用いるこ
とが可能である。
【0059】また、上記実施の形態では、床暖房システ
ムを例にとって説明したが、床暖房システムよりさらに
高温(通常80°C程度)の温水配管温度で用いられる
温風暖房システム等に本発明を適用しても同様に暖房効
率の低下を防止することができるようになる。
【0060】さらに、上記実施の形態では戸建て住宅に
おけるガス温水暖房システムを例にとって説明したが、
本発明はこれに限られず、集合住宅におけるガス温水暖
房システムに対してももちろん適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、外気に放
出する熱を少なくしてエネルギロスを抑えることができ
る温水配管を実現できる。また、本発明によれば、外気
に放出する熱を少なくしてエネルギロスを抑えたさや管
を実現できる。さらに、本発明によれば、外気に放出す
る熱を少なくしてエネルギロスを抑えた温水暖房用配管
を実現できる。またさらに、本発明によれば、外気に放
出する熱を少なくしてエネルギロスを抑えた温水配管シ
ステムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による温水配管、及
びさや管、及びそれらを組み合わせた温水暖房用配管、
及びそれを用いた温水配管システムとしてのガス温水暖
房システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による温水暖房用配
管の構造を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による温水暖房用配
管の構造を示す図である。
【図4】本発明の第3及び第4の実施の形態による温水
暖房用配管の構造を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による温水暖房用配
管の構造を示す図である。
【図6】温水を床下に循環させて温水の熱により暖房す
る従来の温水式の床暖房システムを示す図である。
【図7】従来の温水暖房用配管の構造を示す図である。
【符号の説明】
1、100 熱源機 2、102 床暖房コントローラ 4、112 温水暖房用配管 6、108 信号線 7、113 往き管(温水配管) 8、114 戻り管(温水配管) 9、115 さや管 10 発泡樹脂膜 11、12 樹脂膜 12’ 金属シート 13 発泡ビーズ 14 基礎 15、118 凹凸部 18 壁 20 地面 24 大引き 26 根太 28 断熱材 30 下地合板 32、104 温水マット 34 小根太 36 温水パイプ 38 ダミー合板 40 フローリング材 116 アルミシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 照美 茨城県稲敷郡阿見町中央8−3−2 三菱 化学産資株式会社商品研究所内 Fターム(参考) 3L070 BC02 BC12 DD02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空筒状構造を有し内部に温水が流通する
    温水配管において、 前記中空筒状構造の外表面に、樹脂膜が設けられている
    ことを特徴とする温水配管。
  2. 【請求項2】請求項1記載の温水配管において、 前記樹脂膜は、発泡樹脂材料で形成されていることを特
    徴とする温水配管。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の温水配管におい
    て、 前記中空筒状構造は、樹脂材料で形成されていることを
    特徴とする温水配管。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の温
    水配管において、 前記樹脂膜は、アルミニウムより熱伝導率の小さな材料
    で形成されていることを特徴とする温水配管。
  5. 【請求項5】請求項4記載の温水配管において、 前記樹脂膜は、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレ
    ン、発泡ポリスチレン、発泡フェノール、硬質ウレタン
    フォームのいずれか1つの発泡プラスチック材料で形成
    されていることを特徴とする温水配管。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の温
    水配管において、 束ねられた複数の前記中空筒状構造を有し、 前記樹脂膜は、前記複数の中空筒状構造の外表面を包む
    ように設けられていることを特徴とする温水配管。
  7. 【請求項7】壁部に凹凸部が形成された中空筒状構造を
    有し内部に温水配管が挿入されるさや管において、 前記壁部の内壁側に樹脂膜が設けられていることを特徴
    とするさや管。
  8. 【請求項8】壁部に凹凸部が形成された中空筒状構造を
    有し内部に温水配管が挿入されるさや管において、 前記壁部の外壁側に樹脂膜が設けられていることを特徴
    とするさや管。
  9. 【請求項9】壁部に凹凸部が形成された中空筒状構造を
    有し内部に温水配管が挿入されるさや管において、 前記壁部の外壁側及び内壁側に樹脂膜が設けられている
    ことを特徴とするさや管。
  10. 【請求項10】請求項7乃至9のいずれか1項に記載の
    さや管において、 前記樹脂膜は、前記凹凸部との間で静止空気層を形成す
    ることを特徴とするさや管。
  11. 【請求項11】請求項7乃至10のいずれか1項に記載
    のさや管において、 前記樹脂膜は、前記壁部の前記凹凸部を覆うように設け
    られていることを特徴とするさや管。
  12. 【請求項12】請求項7乃至11のいずれか1項に記載
    のさや管において、 前記樹脂膜は、アルミニウムより熱伝導率の小さな材料
    で形成されていることを特徴とするさや管。
  13. 【請求項13】請求項12記載のさや管において、 前記樹脂膜は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビ
    ニル、または塩化ビニリデンのいずれか1つで形成され
    ていることを特徴とするさや管。
  14. 【請求項14】壁部に凹凸部が形成された中空筒状構造
    を有し内部に温水配管が挿入されるさや管において、 前記壁部の内壁側に金属膜が設けられていることを特徴
    とするさや管。
  15. 【請求項15】請求項14記載のさや管において、 前記金属膜は、前記壁部の内壁面に蒸着されていること
    を特徴とするさや管。
  16. 【請求項16】請求項14記載のさや管において、 前記金属膜は、壁部の内壁側の前記凹凸部との間で静止
    空気層を形成することを特徴とするさや管。
  17. 【請求項17】請求項14記載のさや管において、 前記金属膜は、前記壁部の内壁側の前記凹凸部を覆うよ
    うに設けられていることを特徴とするさや管。
  18. 【請求項18】請求項14乃至17のいずれか1項に記
    載のさや管において、 前記金属膜は、アルミニウム薄膜であることを特徴とす
    るさや管。
  19. 【請求項19】壁部に凹凸部が形成された中空筒状構造
    を有し内部に温水配管が挿入されるさや管において、 請求項7乃至13のいずれか1項に記載の前記樹脂膜
    と、 請求項14乃至18のいずれか1項に記載の前記金属膜
    とを備えていることを特徴とするさや管。
  20. 【請求項20】壁部に凹凸部が形成された中空筒状構造
    を有し内部に温水配管が挿入されるさや管において、 前記温水配管と前記壁部との間の空間に、空気より熱伝
    導率の小さな断熱材が充填されていることを特徴とする
    さや管。
  21. 【請求項21】請求項20記載のさや管において、 前記断熱材は、発泡ビーズであることを特徴とするさや
    管。
  22. 【請求項22】請求項7乃至21のいずれか1項に記載
    のさや管において、 前記中空筒状構造は、樹脂材料で形成されていることを
    特徴とするさや管。
  23. 【請求項23】内部に温水が流通する温水配管と、前記
    温水配管が挿入されたさや管とを有する温水暖房用配管
    において、 前記温水配管は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の温水配管であり、 前記さや管は、請求項7乃至22のいずれか1項に記載
    のさや管であることを特徴とする温水暖房用配管。
  24. 【請求項24】ガスを燃焼させて暖房用の温水を作り、
    前記温水を温水暖房用配管により循環させて室内を暖房
    する温水配管システムにおいて、 前記温水暖房用配管として、請求項23記載の温水暖房
    用配管を用いることを特徴とする温水配管システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339554A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Bridgestone Corp 配線床構造及び配線床の施工方法
JP2008025735A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Sumisho Metalex Corp 温水式床暖房用導管材及びこの製法

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