JP2000257890A - 放熱マット及びそれを用いた床暖房システム - Google Patents
放熱マット及びそれを用いた床暖房システムInfo
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
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- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、放熱体からの熱を設置面に伝導させ
て室内を暖める放熱マット及び床面からの輻射熱で室内
を暖める床暖房システムに関し、放熱体からの熱を高効
率で設置面に伝導でき、低コストで床面からの放熱量を
向上させることができる放熱マット及びそれを用いた床
暖房システムを提供することにある。 【解決手段】根太14に支持された下地合板18上に温
水マット40が敷き詰められている。温水マット40
は、温水パイプ50を埋め込んだ基材42を有し、温水
パイプ50からの熱を床面に伝導して室内を暖める。温
水パイプ50は、温水が流れる方向に垂直な面で切った
断面の形状が、均熱板6の分布方向に長い横長状に形成
されている。温水マット40上にはフローリング材23
が敷き詰められている。
て室内を暖める放熱マット及び床面からの輻射熱で室内
を暖める床暖房システムに関し、放熱体からの熱を高効
率で設置面に伝導でき、低コストで床面からの放熱量を
向上させることができる放熱マット及びそれを用いた床
暖房システムを提供することにある。 【解決手段】根太14に支持された下地合板18上に温
水マット40が敷き詰められている。温水マット40
は、温水パイプ50を埋め込んだ基材42を有し、温水
パイプ50からの熱を床面に伝導して室内を暖める。温
水パイプ50は、温水が流れる方向に垂直な面で切った
断面の形状が、均熱板6の分布方向に長い横長状に形成
されている。温水マット40上にはフローリング材23
が敷き詰められている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱体からの熱を
設置面に伝導させて室内を暖める放熱マットに関し、ま
た、床面からの輻射熱で室内を暖める床暖房システムに
関する。
設置面に伝導させて室内を暖める放熱マットに関し、ま
た、床面からの輻射熱で室内を暖める床暖房システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の床暖房システムの概要を図4を用
いて説明する。図4は温水を床下に循環させて温水の熱
により暖房する温水式の床暖房システムを示している。
この暖房システムは、熱源機1でガスを燃焼させて作っ
た約60°Cの低温水を床下に敷設した温水マット(放
熱マット)4に循環させ、床からの輻射熱で部屋全体を
均一に暖房するようになっている。図4に示す床暖房シ
ステムでは、ガスを燃焼させて水を所定温度に加熱して
温水配管12に送り出す熱源機1が屋外に設置されてい
る。温水配管12は、熱源機1から温水マット4に向か
う温水が流れる往き管と、温水マット4内を循環した水
が熱源機1に戻るための戻り管とを有しており、周囲は
断熱材で囲まれている。温水マット4が配置された室内
(図中破線で示している)の壁には、室温を計測して室
内の温度調節を行う床暖房コントローラ2が取り付けら
れている。所望の室温が維持されるように床暖房コント
ローラ2から信号線8を介して熱源機1に指令が送出さ
れるようになっている。熱源機1は、床暖房コントロー
ラ2からの指令に基づいて温水マット4に供給する温水
の供給時間を制御して、温水マット4からの床を介した
輻射熱により室内を所定の室温に維持させるようになっ
ている。
いて説明する。図4は温水を床下に循環させて温水の熱
により暖房する温水式の床暖房システムを示している。
この暖房システムは、熱源機1でガスを燃焼させて作っ
た約60°Cの低温水を床下に敷設した温水マット(放
熱マット)4に循環させ、床からの輻射熱で部屋全体を
均一に暖房するようになっている。図4に示す床暖房シ
ステムでは、ガスを燃焼させて水を所定温度に加熱して
温水配管12に送り出す熱源機1が屋外に設置されてい
る。温水配管12は、熱源機1から温水マット4に向か
う温水が流れる往き管と、温水マット4内を循環した水
が熱源機1に戻るための戻り管とを有しており、周囲は
断熱材で囲まれている。温水マット4が配置された室内
(図中破線で示している)の壁には、室温を計測して室
内の温度調節を行う床暖房コントローラ2が取り付けら
れている。所望の室温が維持されるように床暖房コント
ローラ2から信号線8を介して熱源機1に指令が送出さ
れるようになっている。熱源機1は、床暖房コントロー
ラ2からの指令に基づいて温水マット4に供給する温水
の供給時間を制御して、温水マット4からの床を介した
輻射熱により室内を所定の室温に維持させるようになっ
ている。
【0003】図5は、敷設された温水マット4をより具
体的に示すため、床面に垂直な方向に切断した床部断面
を示している。まず、下地合板18は、その下方に配置
された根太(ねだ)14により支えられている。隣り合
う根太14間には断熱材16が張り付けられている。下
地合板18上には、温水マット4が敷き詰められてい
る。この温水マット4は、基材としての樹脂発泡体中
に、図4に示した温水配管12の往き管及び戻り管とが
接続される温水循環用の温水パイプ5を有している。ほ
ぼ円形断面を有する温水パイプ5の外径は約7.2mm
程度であり、内径は5mm程度である。また、温水マッ
ト4上面には均熱板6が張り付けられている。均熱板6
上にはフローリング材22が敷き詰められている。
体的に示すため、床面に垂直な方向に切断した床部断面
を示している。まず、下地合板18は、その下方に配置
された根太(ねだ)14により支えられている。隣り合
う根太14間には断熱材16が張り付けられている。下
地合板18上には、温水マット4が敷き詰められてい
る。この温水マット4は、基材としての樹脂発泡体中
に、図4に示した温水配管12の往き管及び戻り管とが
接続される温水循環用の温水パイプ5を有している。ほ
ぼ円形断面を有する温水パイプ5の外径は約7.2mm
程度であり、内径は5mm程度である。また、温水マッ
ト4上面には均熱板6が張り付けられている。均熱板6
上にはフローリング材22が敷き詰められている。
【0004】この床暖房システムは、室内に温風を循環
させて室内を暖房する暖房システムと異なり、暖まった
床面からの輻射と熱伝導により室内を暖房するため、室
内の利用者に不快な風を感じさせない利点を有してい
る。さらに床暖房システムは、燃焼装置や送風装置など
が室内にないため、安全であると共に極めて静かな室内
環境を得ることができるという利点も有している。
させて室内を暖房する暖房システムと異なり、暖まった
床面からの輻射と熱伝導により室内を暖房するため、室
内の利用者に不快な風を感じさせない利点を有してい
る。さらに床暖房システムは、燃焼装置や送風装置など
が室内にないため、安全であると共に極めて静かな室内
環境を得ることができるという利点も有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の床暖房システムは、温水マット4の基材中に保持
した温水パイプ5に温水を流して、温水からの熱をフロ
ーリング材22側に伝導するようにしている。ところ
が、従来の床暖房システムは、温水マット4の基材を構
成する樹脂発泡体の断熱性が高いため、床面の温度は温
水パイプ5直上が最も高く、隣り合う温水パイプ5の間
の床表面温度はそれより低くなってしまい、床面の温度
むらが生じてしまうという問題を有していた。
従来の床暖房システムは、温水マット4の基材中に保持
した温水パイプ5に温水を流して、温水からの熱をフロ
ーリング材22側に伝導するようにしている。ところ
が、従来の床暖房システムは、温水マット4の基材を構
成する樹脂発泡体の断熱性が高いため、床面の温度は温
水パイプ5直上が最も高く、隣り合う温水パイプ5の間
の床表面温度はそれより低くなってしまい、床面の温度
むらが生じてしまうという問題を有していた。
【0006】そのため現在では、図5に示したように、
温水マット4上面に厚さ0.04〜0.1mm程度のア
ルミニウム膜の均熱板6を張り付けて、その上にフロー
リング材22を固定するようにしている。こうすること
により、温水パイプ5表面と均熱板6との接触領域を介
して接触温水パイプ5からの熱を均熱板6内で水平方向
に拡散させ、温度むらを減少させようとするものであ
る。ところが、温水パイプ5近傍をより詳細に示す図6
から明らかなように、温水パイプ5を水の流れる方向に
垂直に切った断面は円形形状であるため、均熱板6と温
水パイプ5との接触面積Cが小さく、従って、均熱板6
は十分な熱を温水パイプ5から得ることができないとい
う問題を有している。これは温水式の床暖房システムに
おける暖房効率の観点から無視できない問題であり、床
暖房にかかるランニングコストを抑えることができない
という問題も生じる。
温水マット4上面に厚さ0.04〜0.1mm程度のア
ルミニウム膜の均熱板6を張り付けて、その上にフロー
リング材22を固定するようにしている。こうすること
により、温水パイプ5表面と均熱板6との接触領域を介
して接触温水パイプ5からの熱を均熱板6内で水平方向
に拡散させ、温度むらを減少させようとするものであ
る。ところが、温水パイプ5近傍をより詳細に示す図6
から明らかなように、温水パイプ5を水の流れる方向に
垂直に切った断面は円形形状であるため、均熱板6と温
水パイプ5との接触面積Cが小さく、従って、均熱板6
は十分な熱を温水パイプ5から得ることができないとい
う問題を有している。これは温水式の床暖房システムに
おける暖房効率の観点から無視できない問題であり、床
暖房にかかるランニングコストを抑えることができない
という問題も生じる。
【0007】これに対し、図7に示すような改良も試み
られている。図7(a)は温水パイプ5の径を大きくし
て、均熱板6と温水パイプ5との接触面積Cを増加させ
たものである。しかしながら、この構成では、温水パイ
プ5の径が大きくなった分だけ温水マット4の基材に設
ける溝は深くなるので、基材底部から溝底部までの厚さ
が薄くなって基材強度が低下してしまうという問題が生
じる。一方、溝深さに合わせて基材の厚さを厚くする
と、基材材料が増加してコスト高になってしまうという
問題と共に、床暖房システムを設けた部屋と設けていな
い部屋との境界に段差が生じてしまい、いわゆるバリア
フリーの観点から問題が生じる。
られている。図7(a)は温水パイプ5の径を大きくし
て、均熱板6と温水パイプ5との接触面積Cを増加させ
たものである。しかしながら、この構成では、温水パイ
プ5の径が大きくなった分だけ温水マット4の基材に設
ける溝は深くなるので、基材底部から溝底部までの厚さ
が薄くなって基材強度が低下してしまうという問題が生
じる。一方、溝深さに合わせて基材の厚さを厚くする
と、基材材料が増加してコスト高になってしまうという
問題と共に、床暖房システムを設けた部屋と設けていな
い部屋との境界に段差が生じてしまい、いわゆるバリア
フリーの観点から問題が生じる。
【0008】また、図7(b)は、温水パイプ5と温水
パイプ5を埋め込んでいる溝との間に均熱板6を配置し
た構成を示している。図7(b)に示すように、温水パ
イプ5を巻き込むように均熱板6を配置することによ
り、図6に示したものと比較して約15%程度の放熱量
の増加を得ることができる。しかしながら、この構成は
温水パイプ5と溝との間に均熱板6を配置して温水パイ
プ5に均熱板6を巻き付ける作業に手間と時間がかかる
ためコスト高となってしまう問題を有している。
パイプ5を埋め込んでいる溝との間に均熱板6を配置し
た構成を示している。図7(b)に示すように、温水パ
イプ5を巻き込むように均熱板6を配置することによ
り、図6に示したものと比較して約15%程度の放熱量
の増加を得ることができる。しかしながら、この構成は
温水パイプ5と溝との間に均熱板6を配置して温水パイ
プ5に均熱板6を巻き付ける作業に手間と時間がかかる
ためコスト高となってしまう問題を有している。
【0009】本発明の目的は、放熱体からの熱を高効率
で設置面に伝導できる放熱マットを提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、低コストで床面からの放
熱量を向上させることができる床暖房システムを提供す
ることにある。
で設置面に伝導できる放熱マットを提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、低コストで床面からの放
熱量を向上させることができる床暖房システムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、内部に温水
が流れるパイプ状の放熱体と、放熱体を保持する基材
と、基材面上に形成された均熱板とを有し、放熱体から
の熱を均熱板を介して設置面に伝導して室内を暖める放
熱マットにおいて、放熱体は、温水が流れる方向に垂直
な面で切った断面の形状が、均熱板の分布方向に長い横
長状に形成されていることを特徴とする放熱マットによ
って達成される。
が流れるパイプ状の放熱体と、放熱体を保持する基材
と、基材面上に形成された均熱板とを有し、放熱体から
の熱を均熱板を介して設置面に伝導して室内を暖める放
熱マットにおいて、放熱体は、温水が流れる方向に垂直
な面で切った断面の形状が、均熱板の分布方向に長い横
長状に形成されていることを特徴とする放熱マットによ
って達成される。
【0011】本発明の放熱マットにおいて、前記放熱体
の断面は、一長辺が均熱板に接触する長方形形状を有し
ていることを特徴とする。あるいは、前記放熱体の断面
は、平行2辺とそれらを結ぶ2つの半円とからなるトラ
ック形状を有し、前記平行2辺の一辺が前記均熱板に接
触していることを特徴とする。または、前記放熱体の断
面は、長径が均熱板とほぼ平行な楕円形状を有している
ことを特徴とする。さらにあるいは前記放熱体の断面
は、一辺が均熱板に接触する逆三角形形状を有している
ことを特徴とする。
の断面は、一長辺が均熱板に接触する長方形形状を有し
ていることを特徴とする。あるいは、前記放熱体の断面
は、平行2辺とそれらを結ぶ2つの半円とからなるトラ
ック形状を有し、前記平行2辺の一辺が前記均熱板に接
触していることを特徴とする。または、前記放熱体の断
面は、長径が均熱板とほぼ平行な楕円形状を有している
ことを特徴とする。さらにあるいは前記放熱体の断面
は、一辺が均熱板に接触する逆三角形形状を有している
ことを特徴とする。
【0012】また、上記目的は、放熱体が埋め込まれた
基材を介して床面に熱を伝導する床暖房用放熱マット
と、放熱体に熱を供給する熱源とを有し、床面からの輻
射熱で室内を暖める床暖房システムにおいて、床暖房用
放熱マットは、上記本発明のいずれかの放熱マットであ
ることを特徴とする床暖房システムによって達成され
る。
基材を介して床面に熱を伝導する床暖房用放熱マット
と、放熱体に熱を供給する熱源とを有し、床面からの輻
射熱で室内を暖める床暖房システムにおいて、床暖房用
放熱マットは、上記本発明のいずれかの放熱マットであ
ることを特徴とする床暖房システムによって達成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態による放熱
マット及びそれを用いた床暖房システムを図1乃至図3
を用いて説明する。まず、本実施の形態による放熱マッ
トの概略の構成を図1を用いて説明する。本放熱マット
は、温水を床に循環させて温水の熱により暖房する温水
式の床暖房システムに用いられるものである。
マット及びそれを用いた床暖房システムを図1乃至図3
を用いて説明する。まず、本実施の形態による放熱マッ
トの概略の構成を図1を用いて説明する。本放熱マット
は、温水を床に循環させて温水の熱により暖房する温水
式の床暖房システムに用いられるものである。
【0014】図1は、本実施の形態による温水マット
(放熱マット)が敷設された床を床面に垂直な方向に切
断した断面を示している。まず床下には、例えば断面が
正方形で各辺の長さが45mm程度の木材が根太(ね
だ)14として所定間隔で張り渡されている。隣り合う
根太14間には断熱材16が張り付けられている。この
根太14により、例えば厚さ12mm、幅90cm×1
80cmの下地合板18が支えられている。下地合板1
8上には、本実施の形態による温水マット40が敷き詰
められている。
(放熱マット)が敷設された床を床面に垂直な方向に切
断した断面を示している。まず床下には、例えば断面が
正方形で各辺の長さが45mm程度の木材が根太(ね
だ)14として所定間隔で張り渡されている。隣り合う
根太14間には断熱材16が張り付けられている。この
根太14により、例えば厚さ12mm、幅90cm×1
80cmの下地合板18が支えられている。下地合板1
8上には、本実施の形態による温水マット40が敷き詰
められている。
【0015】温水マット40は、放熱体として平面状に
並列し、温水が循環する温水パイプ50と、表面に溝が
形成された基材42とを有している。基材42として
は、樹脂発泡体(例えば、発泡ポリエチレン、発泡ポリ
スチレン)あるいは木質合板が用いられる。基材42の
溝中には温水パイプ50が埋め込まれている。温水パイ
プ50端部には、従来例で示した図4における温水配管
12の往き管及び戻り管とが接続されるようになってい
る。温水パイプ50としては、銅管や樹脂管(架橋ポリ
エチレンやポリブテン等)を用いることができる。
並列し、温水が循環する温水パイプ50と、表面に溝が
形成された基材42とを有している。基材42として
は、樹脂発泡体(例えば、発泡ポリエチレン、発泡ポリ
スチレン)あるいは木質合板が用いられる。基材42の
溝中には温水パイプ50が埋め込まれている。温水パイ
プ50端部には、従来例で示した図4における温水配管
12の往き管及び戻り管とが接続されるようになってい
る。温水パイプ50としては、銅管や樹脂管(架橋ポリ
エチレンやポリブテン等)を用いることができる。
【0016】温水マット40上面には均熱板6が張り付
けられている。均熱板6の材質としてアルミニウムを用
いているが、熱をよく伝え加工が容易なものであれば他
の材質を用いることもできる。また、均熱板6の厚さ
は、0.04mm〜0.1mm程度である。温水マット
40下面から均熱板6上面までの厚さは約6mmであ
る。均熱板6上面には木質合板のフローリング材23が
敷き詰められている。フローリング材23は約6mmの
厚さを有している。
けられている。均熱板6の材質としてアルミニウムを用
いているが、熱をよく伝え加工が容易なものであれば他
の材質を用いることもできる。また、均熱板6の厚さ
は、0.04mm〜0.1mm程度である。温水マット
40下面から均熱板6上面までの厚さは約6mmであ
る。均熱板6上面には木質合板のフローリング材23が
敷き詰められている。フローリング材23は約6mmの
厚さを有している。
【0017】さて、本実施の形態による温水パイプ50
は、温水が流れる方向に垂直な面で切った断面の形状
が、均熱板6の分布方向に長い横長状に形成されてい
る。より正確には、温水パイプ50の断面は、平行2辺
とそれらを結ぶ2つの半円とからなるトラック形状を有
し、平行2辺の一辺が均熱板6に接触している。図2を
用いて本実施の形態による温水パイプ50及びそれが配
置されている近傍の形状についてより詳細に説明する。
本実施の形態による温水パイプ50の肉厚d1は、約
1.1mmであり、温水パイプ50内部の鉛直方向の高
さd2は、約2mmである。また、水平方向の直線部の
長さd4は約10mmである。このため、本実施の形態
では、均熱板6が温水パイプ50の水平方向の直線部の
長さd4で接することができるので、従来の円形の温水
パイプ5に比較して、均熱板6に対する放熱量を格段に
増加させることができるようになる。また、以上のよう
な寸法を有する温水パイプ50における温水が流れる領
域の断面積は、約23mm2となる。これは、図6に示
した円形の従来の温水パイプ5の断面積約20mm2よ
り大きい。なお、本例では従来の温水パイプ5よりやや
大きい断面積で温水の流路を形成しているが、これは必
要に応じて従来と同一の断面積やそれより小さい断面積
になるように形成してももちろんよい。
は、温水が流れる方向に垂直な面で切った断面の形状
が、均熱板6の分布方向に長い横長状に形成されてい
る。より正確には、温水パイプ50の断面は、平行2辺
とそれらを結ぶ2つの半円とからなるトラック形状を有
し、平行2辺の一辺が均熱板6に接触している。図2を
用いて本実施の形態による温水パイプ50及びそれが配
置されている近傍の形状についてより詳細に説明する。
本実施の形態による温水パイプ50の肉厚d1は、約
1.1mmであり、温水パイプ50内部の鉛直方向の高
さd2は、約2mmである。また、水平方向の直線部の
長さd4は約10mmである。このため、本実施の形態
では、均熱板6が温水パイプ50の水平方向の直線部の
長さd4で接することができるので、従来の円形の温水
パイプ5に比較して、均熱板6に対する放熱量を格段に
増加させることができるようになる。また、以上のよう
な寸法を有する温水パイプ50における温水が流れる領
域の断面積は、約23mm2となる。これは、図6に示
した円形の従来の温水パイプ5の断面積約20mm2よ
り大きい。なお、本例では従来の温水パイプ5よりやや
大きい断面積で温水の流路を形成しているが、これは必
要に応じて従来と同一の断面積やそれより小さい断面積
になるように形成してももちろんよい。
【0018】また本実施の形態において、この横長のト
ラック形状の温水パイプ50が基材42の溝部にちょう
ど収まるように、基材42の溝部の深さd3は約4.2
mm、水平方向長さd5は約14.2mmに形成されて
いる。なお、均熱板6の厚さd6は従来のものと同様で
ある。一方、図6に示した従来の温水パイプ5を収納す
る溝の深さ及び幅はそれぞれ7.2mmである。従っ
て、本実施の形態による温水パイプ50の寸法及び形状
を用いれば、均熱板6と基材42とを含めた温水マット
40の厚さを従来に比して薄くすることも可能になる。
本実施の形態では図2に示す温水マット40の厚さd7
は6mmにしている。さらに、フローリング材23の厚
さd8も6mmにしている。従って、温水マット40と
フローリング材23とを重ねた状態で12mmの厚さに
することができる。
ラック形状の温水パイプ50が基材42の溝部にちょう
ど収まるように、基材42の溝部の深さd3は約4.2
mm、水平方向長さd5は約14.2mmに形成されて
いる。なお、均熱板6の厚さd6は従来のものと同様で
ある。一方、図6に示した従来の温水パイプ5を収納す
る溝の深さ及び幅はそれぞれ7.2mmである。従っ
て、本実施の形態による温水パイプ50の寸法及び形状
を用いれば、均熱板6と基材42とを含めた温水マット
40の厚さを従来に比して薄くすることも可能になる。
本実施の形態では図2に示す温水マット40の厚さd7
は6mmにしている。さらに、フローリング材23の厚
さd8も6mmにしている。従って、温水マット40と
フローリング材23とを重ねた状態で12mmの厚さに
することができる。
【0019】このため、床暖房システムを設置する部屋
の床面を本実施の形態による温水マット40とフローリ
ング材23とで形成し、床暖房システムを用いない部屋
の床面を厚さ12mmの既存のフローリング材22で形
成するようにすれば、容易にバリアフリーを実現するこ
とができる。
の床面を本実施の形態による温水マット40とフローリ
ング材23とで形成し、床暖房システムを用いない部屋
の床面を厚さ12mmの既存のフローリング材22で形
成するようにすれば、容易にバリアフリーを実現するこ
とができる。
【0020】このような構成の本実施の形態による温水
マット40を用いることにより、温水パイプ50から放
出される熱を均熱板6に十分伝導させてフローリング材
23を暖めることができるようになる。さらに、本実施
の形態による温水パイプ50によれば、広い面積で均熱
板6に接するため、従来に比して温度むらの発生を抑制
することもできるようになる。すなわち、均熱板6上面
からフローリング材23へ伝導する熱を場所によらずほ
ぼ均一にすることができるようになる。従って、フロー
リング材23の床面全面をほぼ均等な温度に維持させる
ことができるようになる。
マット40を用いることにより、温水パイプ50から放
出される熱を均熱板6に十分伝導させてフローリング材
23を暖めることができるようになる。さらに、本実施
の形態による温水パイプ50によれば、広い面積で均熱
板6に接するため、従来に比して温度むらの発生を抑制
することもできるようになる。すなわち、均熱板6上面
からフローリング材23へ伝導する熱を場所によらずほ
ぼ均一にすることができるようになる。従って、フロー
リング材23の床面全面をほぼ均等な温度に維持させる
ことができるようになる。
【0021】次に、本実施の形態による温水マットの変
形例の構成の概略を図3を用いて説明する。図3(a)
に示す温水マット40は、温水パイプ50を温水の流れ
る方向に垂直に切った断面形状が、一長辺が均熱板6に
接触する長方形形状である点に特徴を有している。ま
た、図3(b)に示す温水マット40は、温水パイプ5
0を温水の流れる方向に垂直に切った断面形状が、一辺
が均熱板6に接触する逆三角形形状である点に特徴を有
している。また、図3(c)に示す温水マット40は、
温水パイプ50を温水の流れる方向に垂直に切った断面
形状が、長径が均熱板6とほぼ平行な楕円形状である点
に特徴を有している。このような図3に示した変形例に
おいても、本実施の形態による効果を奏することが可能
である。
形例の構成の概略を図3を用いて説明する。図3(a)
に示す温水マット40は、温水パイプ50を温水の流れ
る方向に垂直に切った断面形状が、一長辺が均熱板6に
接触する長方形形状である点に特徴を有している。ま
た、図3(b)に示す温水マット40は、温水パイプ5
0を温水の流れる方向に垂直に切った断面形状が、一辺
が均熱板6に接触する逆三角形形状である点に特徴を有
している。また、図3(c)に示す温水マット40は、
温水パイプ50を温水の流れる方向に垂直に切った断面
形状が、長径が均熱板6とほぼ平行な楕円形状である点
に特徴を有している。このような図3に示した変形例に
おいても、本実施の形態による効果を奏することが可能
である。
【0022】このように本実施の形態によれば、温水パ
イプ50を温水の流れる方向に垂直に切った断面が円形
形状でなく、均熱板6に沿った横長状であるため均熱板
6との接触面積を大きく取れ、従って、均熱板6は十分
な熱を温水パイプ50から得ることができる。従って、
床暖房における熱伝導の効率を上げることができるよう
になり、床暖房にかかるランニングコストを抑えること
ができるようになる。また、温水パイプ50の深さ方向
の径を大きくすることなく、均熱板6と温水パイプ50
との接触面積を増加させることができる。従って、温水
マット40の基材42に設ける溝を深くする必要も生じ
ないため、基材42底部から溝底部までの厚さが薄くな
って基材強度が低下してしまうという問題も生じない。
さらに、溝深さを薄くすることも可能であるであるた
め、基材材料を削減してコスト低下が図れるだけでな
く、床暖房システムを設けた部屋と設けていない部屋と
の境界に生じる段差を解消してバリアフリーを実現でき
るようになる。また、本実施の形態によれば、図6に示
した従来の構成と同様の作業性で温水マットを製造する
ことができ、余計な手間や時間をかけずに低コストで床
暖房システムを設置することができるようになる。
イプ50を温水の流れる方向に垂直に切った断面が円形
形状でなく、均熱板6に沿った横長状であるため均熱板
6との接触面積を大きく取れ、従って、均熱板6は十分
な熱を温水パイプ50から得ることができる。従って、
床暖房における熱伝導の効率を上げることができるよう
になり、床暖房にかかるランニングコストを抑えること
ができるようになる。また、温水パイプ50の深さ方向
の径を大きくすることなく、均熱板6と温水パイプ50
との接触面積を増加させることができる。従って、温水
マット40の基材42に設ける溝を深くする必要も生じ
ないため、基材42底部から溝底部までの厚さが薄くな
って基材強度が低下してしまうという問題も生じない。
さらに、溝深さを薄くすることも可能であるであるた
め、基材材料を削減してコスト低下が図れるだけでな
く、床暖房システムを設けた部屋と設けていない部屋と
の境界に生じる段差を解消してバリアフリーを実現でき
るようになる。また、本実施の形態によれば、図6に示
した従来の構成と同様の作業性で温水マットを製造する
ことができ、余計な手間や時間をかけずに低コストで床
暖房システムを設置することができるようになる。
【0023】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、温水
を床に循環させる温水パイプ50に樹脂製のパイプを用
いたが、本発明はこれに限られることなく、金属製のパ
イプを用いても同様の効果を得ることが可能である。
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、温水
を床に循環させる温水パイプ50に樹脂製のパイプを用
いたが、本発明はこれに限られることなく、金属製のパ
イプを用いても同様の効果を得ることが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、放熱体か
らの熱を高効率で設置面に伝導できる放熱マットを実現
できる。また本発明によれば、低コストで床面からの放
熱量を向上させることができる床暖房システムを実現で
きる。
らの熱を高効率で設置面に伝導できる放熱マットを実現
できる。また本発明によれば、低コストで床面からの放
熱量を向上させることができる床暖房システムを実現で
きる。
【図1】本発明の一実施の形態による温水マットの概略
構成を説明する図である。
構成を説明する図である。
【図2】本発明の一実施の形態による温水マットの温水
パイプ近傍の構成の概略を説明する図である。
パイプ近傍の構成の概略を説明する図である。
【図3】本発明の一実施の形態による温水マットの変形
例の構成の概略を説明する図である。
例の構成の概略を説明する図である。
【図4】従来の床暖房システムの概略を説明する図であ
る。
る。
【図5】従来の温水マットの概略構成を説明する図であ
る。
る。
【図6】従来の温水マットにおける温水パイプ近傍の構
成の概略を説明する図である。
成の概略を説明する図である。
【図7】従来の温水マットにおける温水パイプ近傍の他
の構成例の概略を説明する図である。
の構成例の概略を説明する図である。
【符号の説明】 1 熱源機 2 床暖房コントローラ 4、40 温水マット 5、50 温水パイプ 6 均熱板 8 信号線 12 温水配管 14 根太 16 断熱材 18 下地合板 22、23 フローリング材 42 基材
Claims (6)
- 【請求項1】内部に温水が流れるパイプ状の放熱体と、
前記放熱体を保持する基材と、前記基材面上に形成され
た均熱板とを有し、前記放熱体からの熱を前記均熱板を
介して設置面に伝導して室内を暖める放熱マットにおい
て、 前記放熱体は、前記温水が流れる方向に垂直な面で切っ
た断面の形状が、前記均熱板の分布方向に長い横長状に
形成されていることを特徴とする放熱マット。 - 【請求項2】請求項1記載の放熱マットにおいて、 前記放熱体の前記断面は、一長辺が前記均熱板に接触す
る長方形形状を有していることを特徴とする放熱マッ
ト。 - 【請求項3】請求項1記載の放熱マットにおいて、 前記放熱体の前記断面は、平行2辺とそれらを結ぶ2つ
の半円とからなるトラック形状を有し、前記平行2辺の
一辺が前記均熱板に接触していることを特徴とする放熱
マット。 - 【請求項4】請求項1記載の放熱マットにおいて、 前記放熱体の前記断面は、長径が前記均熱板とほぼ平行
な楕円形状を有していることを特徴とする放熱マット。 - 【請求項5】請求項1記載の放熱マットにおいて、 前記放熱体の前記断面は、一辺が前記均熱板に接触する
逆三角形形状を有していることを特徴とする放熱マッ
ト。 - 【請求項6】放熱体が埋め込まれた基材を介して床面に
熱を伝導する床暖房用放熱マットと、前記放熱体に熱を
供給する熱源とを有し、前記床面からの輻射熱で室内を
暖める床暖房システムにおいて、 前記床暖房用放熱マットは、請求項1乃至5のいずれか
1項に記載の放熱マットであることを特徴とする床暖房
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11063009A JP2000257890A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 放熱マット及びそれを用いた床暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11063009A JP2000257890A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 放熱マット及びそれを用いた床暖房システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000257890A true JP2000257890A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13216904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11063009A Pending JP2000257890A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 放熱マット及びそれを用いた床暖房システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000257890A (ja) |
-
1999
- 1999-03-10 JP JP11063009A patent/JP2000257890A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060117 |