JP2001020974A - 変速機の同期装置 - Google Patents

変速機の同期装置

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JP2001020974A
JP2001020974A JP11196104A JP19610499A JP2001020974A JP 2001020974 A JP2001020974 A JP 2001020974A JP 11196104 A JP11196104 A JP 11196104A JP 19610499 A JP19610499 A JP 19610499A JP 2001020974 A JP2001020974 A JP 2001020974A
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Shinji Araki
慎二 荒木
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Suzuki Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動変速機の同期装置において、山形突起部
が成形される特定スリーブ内周スプラインにバリが生ず
るのを回避させ、また、基準スリーブ内周スプラインの
逆テーパ部の形成によって生じたバリを容易に除去さ
せ、しかも、複数の基準スリーブ内周スプラインに逆テ
ーパ部を設けて、ギヤ抜け防止を効果的に図ることにあ
る。 【構成】 基準スリーブ内周スプラインにはギヤ抜け防
止用の逆テーパ部を設け、山形突起部が設けられる特定
スリーブ内周スプラインの幅を逆テーパ部が設けられた
基準スリーブ内周スプラインの幅よりも小さく設定して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変速機の同期装置に
係り、特にいわゆるキーレス方式においてシンクロスリ
ーブのスリーブ内周スプラインに山形突起部や逆テーパ
部を設ける変速機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの動力を走行
条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動
の変速機を備えている。このような変速機には、歯車式
の変速機やベルト式の変速機等があり、動力の伝達損失
の少ない歯車式の変速機が多用されている。
【0003】歯車式の手動変速機は、複数段の変速歯車
列を有しており、シフトレバーによって歯車列を切換え
て各段の歯車を噛合させることにより、エンジンの動力
を走行条件に応じて所要に変換して取出している。
【0004】このような歯車式の手動変速機において
は、歯車の噛合状態を切換えて変速する際に、変速を迅
速且つ容易に行うために、同期装置を備えている。
【0005】この手動変速機の同期装置にあっては、い
わゆるキーレス方式があり、回転軸に軸支された回転体
の一側に隣接して回転軸に固定されたシンクロハブを設
け、このシンクロハブの外周にハブ外周スプラインを設
け、このハブ外周スプラインに嵌合する複数の基準スリ
ーブ内周スプラインが形成されたシンクロスリーブをシ
ンクロハブの外周上で軸方向移動可能に設け、基準スリ
ーブ内周スプライン中の複数の特定スリーブ内周スプラ
インには山形突起部を設け、そして、基準スリーブ内周
スプライン及び特定スリーブ内周スプラインには、回転
体のドッグ歯と噛み合ったときにギヤ抜け防止用の逆テ
ーパ部を設けているものがある。
【0006】即ち、図13〜15に示す如く、キーレス
方式の同期装置のシンクロスリーブ102においては、
円環形状に形成され、そして、内周面に複数の基準スリ
ーブ内周スプライン104が円周方向に所定に形成され
ているとともに(図22参照)、図16〜18に示す如
く、この基準スリーブ内周スプライン104中の複数
(例えば円周方向等間隔に3つ)の特定スリーブ内周ス
プライン106のチャンファ部位には山形突起部108
が例えば旋盤で先端面側に所定に突出して切削加工して
形成され(図23参照)、更に、図19〜21に示す如
く、基準スリーブ内周スプライン104及び特定スリー
ブ内周スプライン106の各チャンファ部位には、ギヤ
抜け防止のために、逆テーパ部110が例えば押圧治具
で押圧加工で形成されている(図24参照)。
【0007】また、このような変速機の同期装置として
は、例えば、特開平10−61677号公報、特開平1
0−82431号公報に開示されている。特開平10−
61677号公報に記載のものは、クラッチハブスリー
ブとシンクロリングとを、所定角度の相対回転を許容し
つつそれ以上の相対回転を阻止するインデックス手段の
摩耗を抑制するように、荷重分担手段を設けたものであ
る。特開平10−82431号公報に記載のものは、ク
ラッチハブの油溝を利用し、この油溝にのみ係合できる
凸部をアウタリングに設け、クラッチハブに対するアウ
タリングの位置決めを行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手動変速機
の同期装置においては、図19〜21、図24に示す如
く、基準スリーブ内周スプライン104及び特定スリー
ブ内周スプライン106に、ギヤ抜け防止のために、押
圧治具で逆テーパ部110を形成すると、基準スリーブ
内周スプライン104及び特定スリーブ内周スプライン
106には、その押圧治具で両側面から押圧されること
から、突出した先端面側にバリSが発生する。このバリ
Sを除去するために、歯面が平坦な基準スリーブ内周ス
プライン104では、低コストの研削工具であるブロー
チ(図示せず)によってバリ取り加工をすることができ
るが、山形突起部108を形成した特定スリーブ内周ス
プライン106においては、山形突起部108が存在す
ることから、低コストのブローチによってバリ取り加工
をすることができず、よって、他の方法でバリ取り加工
をしなければならず、コストが高くなるという不都合が
あった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、手動変速機の回転軸に軸
支された回転体の一側に隣接して前記回転軸に固定され
たシンクロハブを設け、このシンクロハブの外周にハブ
外周スプラインを設け、このハブ外周スプラインに嵌合
する複数の基準スリーブ内周スプラインが形成されたシ
ンクロスリーブを前記シンクロハブの外周上で軸方向移
動可能に設け、前記基準スリーブ内周スプライン中の複
数の特定スリーブ内周スプラインには先端面側に突出す
る山形突起部を設ける変速機の同期装置において、前記
基準スリーブ内周スプラインにはギヤ抜け防止用の逆テ
ーパ部を設け、前記山形突起部が設けられる前記特定ス
リーブ内周スプラインの幅を前記逆テーパ部が設けられ
た前記基準スリーブ内周スプラインの幅よりも小さく設
定したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の構成によれば、山形突
起部を設ける特定スリーブ内周スプラインの幅が逆テー
パ部を設ける基準スリーブ内周スプラインの幅よりも小
さく設定されているので、複数の基準スリーブ内周スプ
ラインに例えば押圧治具によって逆テーパ部を順次に形
成している工程時に、押圧治具が一定の幅でしか各スプ
ラインを押圧しないので、特定スリーブ内周スプライン
がその押圧治具で押圧されることがなく、よって、特定
スリーブ内周スプラインにはバリが発生せず、これによ
り、特定スリーブ内周スプラインのバリ取り加工を不要
としてコストを低減し、一方、幅広の基準スリーブ内周
スプラインには押圧治具の逆テーパ部の形成によってバ
リが発生するが、低コストのブローチ等の研削工具が、
特定スリーブ内周スプラインに当たることがなく、歯面
が平坦な基準スリーブ内周スプラインのバリ取りの作業
を容易に行わせて作業効率を向上し、しかも、複数の基
準スリーブ内周スプラインに逆テーパ部を設けることか
ら、ギヤ抜け防止を効果的に図ることができる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図10は、この発明の第
1実施例を示すものである。図10において、2は車両
としてのフロントエンジンリアドライブ(FR)ベース
の四輪駆動車(図示せず)のエンジン、4は手動変速機
である。
【0012】エンジン2には、手動変速機4のミッショ
ンケース6が連結して設けられている。このミッション
ケース6は、上側ミッションケース6−1と下側ミッシ
ョンケース6−2とからなる。このミッションケース6
には、トランスファ8のトランスファケース10が連結
して設けられている。このトランスファケース10は、
前側トランスファケース10−1と後側トランスファケ
ース10−2とからなり、トランスファケース取付ボル
ト12で結合されている。
【0013】手動変速機4においては、入力軸14がミ
ッションケース6に軸支して設けられ、また、この入力
軸14の同軸上において、該入力軸14を軸受支持する
メイン軸15とこのメイン軸15を軸受支持するリア出
力軸16とがミッションケース6及びトランスファケー
ス10に軸支して設けられ、更に、入力軸14、メイン
軸15及びリア出力軸16と平行にカウンタ軸18がミ
ッションケース6に軸支して設けられ、また、メイン軸
15及びカウンタ軸18と平行にリバースアイドラ軸2
0がミッションケース6に支持して設けられている。
【0014】また、手動変速機4においては、入力軸1
4とメイン軸15とリバースアイドラ軸20との各軸間
に前進段及び後進段の各速変速ギヤ列22が設けられ、
また、これら各速変速ギヤ列22を切換える変速機構2
4が設けられている。リア出力軸16のトランスファケ
ース10に軸支される出力側端には、後側プロペラシャ
フト(図示せず)が連結される。また、このリア出力軸
16には、図9に示す如く、回転体としてのドライブス
プロケット26がリア出力軸16にスプライン嵌合され
た介在体28の外周にニードル軸受30を介して軸支さ
れている。
【0015】また、トランスファ8にあっては、メイン
軸15、リア出力軸16及びカウンタ軸18と平行にフ
ロント出力軸32が前側トランスファケース10−1と
後側トランスファケース10−2とに軸支されている。
このフロント出力軸32の出力側端には、前側プロペラ
シャフト(図示せず)が連結される。また、フロント出
力軸32には、ドライブスプロケット26に対応した位
置でドリブンスプロケット34がスプライン嵌合して設
けられる。リア出力軸16のドライブスプロケット26
とフロント出力軸32のドリブンスプロケット34とに
は、トランスファチェーン36が巻掛けられている。
【0016】リア出力軸16には、図9、10に示す如
く、ドライブスプロケット26の近くで、二輪四輪同期
装置38が設けられる。この二輪四輪同期装置38にお
いては、いわゆるキーレス方式のものであり、ドライブ
スプロケット26の延設部40の外周部位にドッグ歯4
2が設けられ、また、ドライブスプロケット34の一側
に隣接してリア出力軸16にシンクロハブ44がスプラ
イン嵌合して固定して設けられている。このシンクロハ
ブ44は、リア出力軸16に固定される基部44Aと径
方向に指向した連結部44Bと外周で円周方向に複数の
ハブ外周スプライン46が形成され且つ軸方向に指向し
た外周部44Cとからなる。このシンクロハブ44の外
周部44Cには、シンクロスリーブ48が軸方向移動可
能に設けられる。
【0017】また、シンクロハブ44のドライブスプロ
ケット26側の端面には、段差による凹所50の形成に
よってリング保持部52が形成されている。この凹所5
0においては、リング保持部52の外周にインナリング
54の内周が設けられ、このインナリング54の外周に
センタリング56の内周が設けられ、このセンタリング
56の外周にアウタリング58の内周が設けられてい
る。インナリング54のドライブスプロケット26側の
端面は、ドライブスプロケット26の端面に接してい
る。センタリング56は、インナリング54とアウタリ
ング58との間に配置されてドライブスプロケット26
側の端面に突出する突出部56Aがドライブスプロケッ
ト26の端面に形成した嵌合穴60に嵌合されている。
アウタリング58は、インナリング54及びアウタリン
グ58と連結部44Bとの間で径方向に配置されるアウ
タ爪58Aと、軸方向に配置される中央部58Bと、外
周部位でドッグ歯42に対向したリング歯62とからな
る。また、アウタリング58の中央部58Bの外周とシ
ンクロスリーブ48の内周との間には、シンクロスプリ
ング64が設けられている。このシンクロスプリング6
4は、シンクロスリーブ48の内周面のスプラインの歯
面に接して、シンクロスリーブ48が軸方向移動した同
期時に、アウタリング58に力を加えてセンタリング5
6に摩擦トルクを発生させるものである。
【0018】シンクロスリーブ48の内周には、図7、
8に示す如く、ハブ外周スプライン46に嵌合する複数
の基準スリーブ内周スプライン66がリング歯62に対
向して円周方向に所定に形成されている。この基準スリ
ーブ内周スプライン66は、従来の図13〜15に示す
基準スリーブ内周スプラインと同じ形状であり、図1に
示す如く、幅W1で且つ高さH1に形成され、また、チ
ャンファ部位にチャンファ角θ1が形成されている。
【0019】図1〜6に示す如く、基準スリーブ内周ス
プライン66中の複数(例えば円周方向等間隔に3つ)
の特定スリーブ内周スプライン68は、基準スリーブ内
周スプライン66の幅W1よりも小さなW2に設定して
形成される。この特定スリーブ内周スプライン68のチ
ャンファ部位には、例えば旋盤(図示せず)によって先
端面側に突出する山形突起部70が長さLで切削加工し
て形成される。この山形突起部70は、急勾配で幅M1
から漸次すぼんで終には幅M2になるような長さL1の
第1傾斜面70Aと、基準スリーブ内周スプライン66
の高さH1から距離Dだけ高い高さH2で且つ幅M2・
長さL2の平坦な頂面70Bと、緩やかな勾配で漸次末
広がるような長さL3で終には幅M3で且つ基準スリー
ブ内周スプライン66の高さH1と同じ高さの第2傾斜
面70Cと、基準スリーブ内周スプライン66の高さH
1と同じ高さで且つ幅M3の低面70Dと、両側面の傾
斜側面70E・70Eとで直線状の多折形状に形成さ
れ、先端面側にバリが生じないように形成されるもので
ある。
【0020】また、各基準スリーブ内周スプライン66
のチャンファ部位には、ドッグ歯42との噛み合いのと
きのギヤ抜け防止のために、例えば押圧治具(図示せ
ず)によって逆テーパ部72が塑性変形して形成され
る。この逆テーパ部72は、両側面から押圧されて変形
された角度θ2の逆テーパ側面72A・72Aにより、
最細部位72Bが基準スリーブ内周スプライン66の幅
W1よりも小さな幅W3に形成され、また、押圧成形さ
れたときに先端面側にバリを発生させてしまうものであ
る。このバリは、低コストの研削工具であるブローチ
(図示せず)で除去されるものである。上述の特定スリ
ーブ内周スプライン68の幅W2は、この逆テーパ部7
2の最細部位72Bの幅W3よりも小さく設定されてい
る。
【0021】従って、この各基準スリーブ内周スプライ
ン66に順次に逆テーパ部72を形成している工程にお
いて、特定スリーブ内周スプライン68の幅W2が基準
スリーブ内周スプライン66の幅W1よりも小さく且つ
逆テーパ部72の最細部位72Bの幅W3よりも小さく
設定されていることから、押圧治具が特定スリーブ内周
スプライン68の山形突起部70の部位を押圧すること
ができないものである。
【0022】前記シンクロスリーブ48には、図10に
示す如く、シフトフォーク74を介してシフト軸76が
連絡している。
【0023】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0024】シンクロスリーブ48の基準スリーブ内周
スプライン66の成形においては、先ず、複数の基準ス
リーブ内周スプライン66を工具(図示せず)で成形す
るとともに、特定スリーブ内周スプライン68の幅W2
を基準スリーブ内周スプライン66の幅W1よりも小さ
く形成し、そして、この特定スリーブ内周スプライン6
8のチャンファ部位には、山形突起部70を旋盤により
切削加工して形成する。
【0025】そして、各基準スリーブ内周スプライン6
6には、押圧治具で順次に逆テーパ部72を押圧して成
形する。この逆テーパ部72の成形の工程においては、
特定スリーブ内周スプライン68の幅W2が基準スリー
ブ内周スプライン66の幅W1よりも小さく設定されて
いることから、押圧治具が特定スリーブ内周スプライン
68の山形突起部70を押圧することができないことか
ら、バリを生じさせない。一方、幅W1の幅広の基準ス
リーブ内周スプライン66には逆テーパ部72を両側面
から押圧して成形することから、基準スリーブ内周スプ
ライン66の先端面側には、従来と同じようにバリが生
ずる。
【0026】そして、このバリは低コストのブローチに
よって除去されるが、このとき、各基準スリーブ内周ス
プライン66の歯面が平坦であることから、そのバリ取
り加工が容易であるとともに、ブローチが特定スリーブ
内周スプライン68には当たらない。
【0027】この結果、山形突起部70を旋盤で形成し
た特定スリーブ内周スプライン68の幅W2が逆テーパ
部72を形成した基準スリーブ内周スプライン68の幅
W1よりも小さく設定されているので、複数の基準スリ
ーブ内周スプライン66に押圧治具によって逆テーパ部
72を順次に形成している工程において、押圧治具が一
定の幅でしか各スプラインを押圧しないので、特定スリ
ーブ内周スプライン68がその押圧治具で押圧されるこ
とがなく、よって、特定スリーブ内周スプライン68に
はバリが発生せず、これにより、特定スリーブ内周スプ
ライン68のバリ取り加工を不要としてコストを低減
し、一方、幅広の基準スリーブ内周スプライン66には
押圧治具の逆テーパ部72の形成によってバリが発生す
るが、低コストのブローチが、特定スリーブ内周スプラ
イン68に当たることがなく、歯面が平坦な基準スリー
ブ内周スプライン66のバリ取りの作業を容易に行わせ
て作業効率を向上し、しかも、複数の基準スリーブ内周
スプライン66に逆テーパ部72を設けることから、ド
ッグ歯42との噛み合いのときにギヤ抜け防止を効果的
に図ることができる。
【0028】図11は、この発明の特別構成であり、第
2実施例を示すものである。
【0029】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0030】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、特定スリーブ内周スプライン68
において、山形突起部70の部位を幅W2に形成すると
ともに、それ以外の部分を基準スリーブ内周スプライン
66の幅W1と同じ幅に形成した。
【0031】この第2実施例の構成によれば、特定スリ
ーブ内周スプライン68において、山形突起部70の部
位以外の部位を幅広に形成することにより、特定スリー
ブ内周スプライン68自体の剛性を向上するとともに、
ハブ外周スプライン46との嵌合状態を堅固とすること
ができる。
【0032】図12は、この発明の特別構成であり、第
3実施例を示すものである。
【0033】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、特定スリーブ内周スプライン68
において、山形突起部70の先端面側を曲面70Fで形
成した。
【0034】この第3実施例の構成によれば、山形突起
部70の先端面の曲面70Fに接するシンクロスプリン
グ64の滑動を滑らかにすることができ、摩擦トルクを
スムーズに作用させることができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、基準スリーブ内周スプラインにはギヤ抜
け防止用の逆テーパ部を設け、山形突起部が設けられる
特定スリーブ内周スプラインの幅を逆テーパ部が設けら
れた基準スリーブ内周スプラインの幅よりも小さく設定
したことにより、複数の基準スリーブ内周スプラインに
例えば押圧治具によって逆テーパ部を順次に形成してい
る工程において、押圧治具が一定の幅でしか各スプライ
ンを押圧しないので、特定スリーブ内周スプラインがそ
の押圧治具で押圧されることがなく、よって、特定スリ
ーブ内周スプラインにはバリが発生せず、これにより、
特定スリーブ内周スプラインのバリ取り加工を不要とし
てコストを低減し、一方、幅広の基準スリーブ内周スプ
ラインには押圧治具の逆テーパ部の形成によってバリが
発生するが、低コストのブローチ等の研削工具が、特定
スリーブ内周スプラインに当たることがなく、歯面が平
坦な基準スリーブ内周スプラインのバリ取りの作業を容
易に行わせて作業効率を向上し、しかも、複数の基準ス
リーブ内周スプラインに逆テーパ部を設けることから、
ギヤ抜け防止を効果的に図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における同期装置のシンクロスリー
ブの内周部位の一部の構成図である。
【図2】図1のシンクロスリーブの一部断面図である。
【図3】図1の矢印3の側面図である。
【図4】特定スリーブ内周スプラインの斜視図である。
【図5】基準スリーブ内周スプラインの幅と特定スリー
ブ内周スプラインの幅とを比較した平面図である。
【図6】図5の矢印6の側面図である。
【図7】シンクロスリーブの正面図である。
【図8】図7の8−8線による断面図である。
【図9】トランスファの断面図である。
【図10】手動変速機の断面図である。
【図11】第2実施例における特定スリーブ内周スプラ
インの斜視図である。
【図12】第3実施例における特定スリーブ内周スプラ
インの斜視図である。
【図13】従来において同期装置のシンクロスリーブの
基準スリーブ内周スプラインの一部の構成図である。
【図14】図13のシンクロスリーブの一部の断面図で
ある。
【図15】図13の矢印15の側面図である。
【図16】従来において同期装置のシンクロスリーブの
特定スリーブ内周スプラインの一部の構成図である。
【図17】図16のシンクロスリーブの一部の断面図で
ある。
【図18】図16の矢印18の側面図である。
【図19】従来において同期装置のシンクロスリーブの
特定スリーブ内周スプラインにバリが生じた一部の構成
図である。
【図20】図19のシンクロスリーブの一部断面図であ
る。
【図21】図19の矢印21の側面図である。
【図22】従来における基準スリーブ内周スプラインの
斜視図である。
【図23】従来において山形突起部を形成した特定スリ
ーブ内周スプラインの斜視図である。
【図24】従来において山形突起部及び逆テーパ部を形
成してバリが生じた特定スリーブ内周スプラインの斜視
図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 手動変速機 16 メイン軸 26 ドライブスプロケット 38 二輪四輪同期装置 44 シンクロハブ 46 ハブ外周スプライン 48 シンクロスリーブ 66 基準スリーブ内周スプライン 68 特定スリーブ内周スプライン 70 山形突起部 72 逆テーパ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動変速機の回転軸に軸支された回転体
    の一側に隣接して前記回転軸に固定されたシンクロハブ
    を設け、このシンクロハブの外周にハブ外周スプライン
    を設け、このハブ外周スプラインに嵌合する複数の基準
    スリーブ内周スプラインが形成されたシンクロスリーブ
    を前記シンクロハブの外周上で軸方向移動可能に設け、
    前記基準スリーブ内周スプライン中の複数の特定スリー
    ブ内周スプラインには先端面側に突出する山形突起部を
    設ける変速機の同期装置において、前記基準スリーブ内
    周スプラインにはギヤ抜け防止用の逆テーパ部を設け、
    前記山形突起部が設けられる前記特定スリーブ内周スプ
    ラインの幅を前記逆テーパ部が設けられた前記基準スリ
    ーブ内周スプラインの幅よりも小さく設定したことを特
    徴とする変速機の同期装置。
  2. 【請求項2】 前記特定スリーブ内周スプラインの幅
    は、前記基準スリーブ内周スプラインの前記逆テーパ部
    の最細部位の幅よりも小さく設定されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の変速機の同期装置。
  3. 【請求項3】 前記山形突起部は、直線状の多折形状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の変速機の同期装
    置。
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