JP2001020855A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2001020855A
JP2001020855A JP11188116A JP18811699A JP2001020855A JP 2001020855 A JP2001020855 A JP 2001020855A JP 11188116 A JP11188116 A JP 11188116A JP 18811699 A JP18811699 A JP 18811699A JP 2001020855 A JP2001020855 A JP 2001020855A
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
compressor
jaw
swash plate
rotation preventing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11188116A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Miyazawa
清 宮沢
Masaru Tabei
賢 田部井
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン自転防止部の摩耗量を低減し、ピス
トンの軽量化を図ること。 【解決手段】 シリンダボア21内に収容される本体部
1aから後方に延びる顎部1bを含むピストン1を有
し、該ピストン1は圧縮機ハウジング50の内壁面に当
接する前記顎部1bの外面に前記ピストン1自身の自転
を阻止する自転阻止部1fを形成した圧縮機において、
前記顎部1bには前記自転阻止部1fを含む中間領域1
hに貫通穴16が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両空調用などに
用いられる圧縮機に属し、特に圧縮機に採用されるピス
トンの構成に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧縮機は、図3に示すように、圧
縮機ハウジング50を有している。圧縮機ハウジング5
0は複数のシリンダボア21を有するシリンダブロック
2が中央部に配置されており、その前方端は密閉状のク
ランク室31を形成してフロントハウジング3により密
閉され、その後方端は弁板41を介してリヤハウジング
4により閉塞されている。リヤハウジング4には、シリ
ンダボア21と連通する吸入室42及び吐出室44が設
けられている。
【0003】そして、シリンダブロック2の中心軸孔に
は駆動軸5が挿嵌支承されており、この駆動軸5にはク
ランク室31内に回転可能に収容された斜板6が揺動自
在に装着されている。斜板6にはシリンダボア21内に
嵌入されたピストン1がシュー7を介して係留されてい
る。
【0004】ピストン1は、各シリンダボア21内に往
復運動可能に収容されている。ピストン1は中空部11
が形成されている円筒状の本体部1aと、その本体部1
aの後端背部から後方に突出する顎部1bとからなって
いる。顎部1bの内側には凹部1cが形成され、その凹
部1cの前後に対向する一対の半球状をなす受け面1d
が形成されている。
【0005】そして、斜板6は、ピストン1の顎部1b
の凹部1c内に進入した状態で、受け面1dに支持され
た前後一対のシュー7を介してピストン1に係留されて
いる。したがって、斜板6の回転運動がシュー7を介し
てピストン1の往復運動に変換され、そのピストン1が
シリンダボア21内を前後動される。これにより、吸入
室42から吸入弁41を介してシリンダボア21内へ吸
入された冷媒ガスが圧縮されつつ吐出弁41を介して吐
出室44へ吐出される。
【0006】顎部1bの先端側の外面には円弧面状の自
転阻止部1fが形成されている。この自転阻止部1fの
曲率半径は、クランク室31の内周面の曲率とほぼ同一
となるように形成されている。
【0007】そしてピストン1が往復運動される際に
は、自転阻止部1fがクランク室31の内周面に当接す
ることにより、ピストン1が回転しないように回り止め
される。
【0008】シリンダブロック2には、クランク室31
と吸入室42とを連通する連通孔23が設けられてお
り、この連通孔23には、吸入圧力との差圧に応じて連
通孔23を開閉するベローズ8が配設されている。
【0009】このような圧縮機では、駆動軸5の駆動に
伴って斜板6が回転すると、各ピストン1がシリンダボ
ア21内で往復運動し、これにより吸入室42からシリ
ンダボア21内に吸入された後、吐出室44へ吐出され
る。このとき、吐出室44へ吐出される冷媒ガスの圧縮
容量は、吸入圧力とベーローズ8の設定圧力との差圧に
より連通孔23が開閉してクランク室31内の圧力が調
整されることにより制御される。
【0010】即ち、吸入圧力がべローズ8の設定圧力よ
り高いときは、連通孔23が開放状態となって、クラン
ク室31の圧力が低圧化し、ピストン1のストローク及
び斜板6の傾斜角が大きくなって圧縮容量は大きくな
る。逆に、吸入圧力がべローズ8の設定圧力より低いと
きは、連通孔23が閉塞状態となってクランク室31の
圧力が高圧化し、ピストン1のストローク及び斜板6の
傾斜角が小さくなって圧縮容量は小さくなる。
【0011】なお、ボア21内に吸入された冷媒ガスの
一部は、クランク室31内に漏洩して斜板6やシュー7
などの摺動部分の潤滑油として利用される。なお、参照
公報としては、特開平10−82363号公報がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、顎部1
bは斜板6側とクランク室31側とを完全に遮断してお
り、斜板6の回転によって自転阻止部1fへの飛散され
たミスト状の潤滑油の流れが少なく、自転阻止部1fの
摩耗が助長されてしまうという問題がある。
【0013】また、ピストン1は中空部11を形成する
ことによって本体部1aは薄肉形状となることから軽量
化が計られるが、車両等に搭載される圧縮機ではさらに
軽量化が要求されている。
【0014】それ故に、本発明の課題は、ピストンの自
転防止部の摩耗量を低減でき、ピストンの軽量化を図る
ことができる斜板式圧縮機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧縮機
ハウジングの内部のシリンダボア内に収容される本体部
及び該本体部から後方に延びる顎部を含むピストンを有
し、該ピストンは前記圧縮機ハウジングの内壁面に当接
する前記顎部の外面に前記ピストン自身の自転を阻止す
る自転阻止部を形成した圧縮機において、前記顎部には
前記自転阻止部を含む中間領域に貫通穴が形成されてい
ることを特徴とする圧縮機が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧縮機の一実施の
形態例を図1及び図2に基づいて説明する。なお、本発
明の圧縮機は図3に示した従来の圧縮機と基本的な構成
において変わらないので、共通する部分には同じ符号を
付して、本発明の特徴とするピストン1を除き詳しい説
明は省略する。
【0017】図1及び図2は、本発明の圧縮機における
ピストン1の一実施の形態を示している。図1及び図2
とともに図3をも参照して、複数のピストン1は、各シ
リンダボア21内に往復運動可能に一対一に収容されて
いる。ピストン1は中空部11が形成されている円筒状
の本体部1aと、その本体部1aの後端背部から後方に
突出する顎部1bとからなっている。顎部1bの内側に
は凹部1cが形成され、その凹部1cの前後に対向する
一対の半球状をなす受け面1d,1d´が形成されてい
る。
【0018】顎部1bはシュー7を連結する側で本体部
1aの端面部11aから軸方向に延在しかつ本体部1a
の外周側で端面部11aの一部に連結されている中間領
域1hと、本体部1aの端面部11aと対称的に形成さ
れた内面をもつシュー保持部17とを有している。即
ち、顎部1bを形成する中間領域1h及びシュー保持部
17と本体部1aの端面部11aとによって凹部1cを
構成している。
【0019】そして、斜板6は、ピストン1の顎部1b
の凹部1c内に進入した状態で、受け面1d,1d´に
支持された前後一対のシュー7を介してピストン1に係
留されている。したがって、斜板6の回転運動がシュー
7を介してピストン1の往復運動に変換され、そのピス
トン1がシリンダボア21内を前後動される。これによ
り、吸入室42から吸入弁41を介してシリンダボア2
1内へ吸入された冷媒ガスが圧縮されつつ吐出弁41を
介して吐出室44へ吐出される。
【0020】顎部1bの先端側の外面には円弧面状の自
転阻止部1fが形成されている。この自転阻止部1fの
曲率半径は、クランク室31の内周面の曲率とほぼ同一
となるように形成されている。自転阻止部1fを含む中
間領域1hには、自転阻止部1fへ潤滑油を供給するた
めの貫通穴16が形成されている。
【0021】本体部1aには中空部11が形成されてい
ることから、薄肉化されて軽量化が計られている。ピス
トン1には貫通穴16が形成されているのでさらに軽量
化が計られている。
【0022】貫通穴16は斜板6側からミスト状の潤滑
油を流れ込ませ自転阻止部1fと圧縮機ハウジング50
のクランク室31側の内壁面との数十μm程度の隙間へ
潤滑油を到達する役目を果たす。
【0023】このように、構成されたピストン1は、本
体部1aとシュー保持部17との間に斜板6の周縁部が
嵌挿された状態で、斜板6の両側に滑動自在に配設され
たシュー7を介して係留されるとともに、シリンダブロ
ック2の各シリンダボア21内に嵌入配設される。
【0024】油掻き溝26はピストン1の本体部1aの
先端部の外周面において、その周方向へ円環状に形成さ
れている。この油掻き溝26はピストン1が下死点位置
に至った場合においても、シリンダボア21内から露出
されない位置に形成されている。
【0025】縦溝27はピストン1の本体部1aの外周
面において油掻き溝26の直近の前部側から、ピストン
1の中心軸線L2 方向に延びるように形成されている。
さらに、この縦溝27は、ピストン1の中心軸線L2 に
対して駆動シャフト5の回転中心軸線L1 側及び回転方
向R1 側ではない四半周面における上位部分21−1を
除いた周面部分21−2に設けられている。そして、こ
の縦溝27はピストン1が上死点位置付近にある状態で
は、シリンダボア21内から露出されない位置及び長さ
に形成されている。またこの縦溝27と油掻き溝26と
は接続されていない。
【0026】ピストン1の顎部1bの端部には、ほぼT
字状に形成されその先端周縁には傾斜面28がほぼ全周
に亘って形成されている。そして、ピストン1が上死点
位置から下死点位置に移動されるとき、クランク室31
の内周面に付着している潤滑油を、この傾斜面28に沿
ってピストン1の斜板19との係留部側に導くようにな
っている。
【0027】窪み部29はピストン1の顎部1bの外側
に形成されている。そしてピストン1が往復運動される
際には、自転阻止部1fがクランク室31の内周面に当
接することにより、ピストン1が中心軸線L2 の回りで
回転しないように回り止めされる。またピストン1の往
復運動時には、クランク室31の内周面に付着された
り、下部に貯留されたりしている潤滑油がクランク室3
1の内壁面との間の隙間を通して窪み部29に導かれた
後、ピストン1と斜板6との係留部分に取り込まれる。
【0028】以上のように構成されたピストン1を装備
した状態の圧縮機において、駆動軸5の駆動に伴って斜
板6が回転すると、各ピストン1がボア21内で往復運
動し、これにより吸入室42からシリンダボア21内に
吸入された冷媒は圧縮された後、吐出室44へ吐出され
る。このとき貫通穴16に斜板6側からミスト状の潤滑
油を流れ込ませ自転阻止部1fと圧縮機ハウジング50
の内壁面との隙間へ潤滑油を到達させる。
【0029】なお、各実施形態においては、容量可変型
の斜板式圧縮機を用いて説明を行ったが、これに限ら
ず、固定式の斜板式圧縮機においても、当然に適応でき
るものである。
【0030】
【発明の効果】以上、各実施形態によって説明したよう
に、本発明の斜板式圧縮機によると、自転阻止部を含む
中間領域に自転阻止部へ潤滑油を供給するための貫通穴
を形成したので、斜板側からミスト状の潤滑油を流れ込
ませ自転阻止部と圧縮機ハウジングの内壁面との隙間へ
潤滑油を到達させることができるので、自転阻止部の摩
耗量を低減することができる。
【0031】また、自転阻止部に潤滑油を供給するため
の貫通穴を形成したことによって、ピストンを軽量化す
ることができ、しいては圧縮機をも軽量化することがで
えきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮機に用いるピストンの一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】図1に示したピストンの長手方向の断面図であ
る。
【図3】従来及び本発明の圧縮機の全体構成を説明する
ための縦断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン 1a 本体部 1b 顎部 1c 凹部 1d,1d´ 受け面 1f 自転阻止部 1h 中間領域 2 シリンダブロック 3 フロントハウジング 5 駆動軸 6 斜板 7 シュー 11 中空部 11a 端面部 16 貫通穴 17 シュー保持部 21 シリンダボア 31 クランク室 50 圧縮機ハウジング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機ハウジングの内部のシリンダボア
    内に収容される本体部及び該本体部から後方に延びる顎
    部を含むピストンを有し、該ピストンは前記圧縮機ハウ
    ジングの内壁面に当接する前記顎部の外面に前記ピスト
    ン自身の自転を阻止する自転阻止部を形成した圧縮機に
    おいて、前記顎部には前記自転阻止部を含む中間領域に
    貫通穴が形成されていることを特徴とする圧縮機。
JP11188116A 1999-07-01 1999-07-01 圧縮機 Withdrawn JP2001020855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11188116A JP2001020855A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 圧縮機

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JP11188116A JP2001020855A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 圧縮機

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JP2001020855A true JP2001020855A (ja) 2001-01-23

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ID=16217998

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JP11188116A Withdrawn JP2001020855A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 圧縮機

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348899B1 (ko) 2007-08-22 2014-01-07 한라비스테온공조 주식회사 압축기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348899B1 (ko) 2007-08-22 2014-01-07 한라비스테온공조 주식회사 압축기

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905