JP2001020821A - フィルタエレメント - Google Patents

フィルタエレメント

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JP2001020821A
JP2001020821A JP11196128A JP19612899A JP2001020821A JP 2001020821 A JP2001020821 A JP 2001020821A JP 11196128 A JP11196128 A JP 11196128A JP 19612899 A JP19612899 A JP 19612899A JP 2001020821 A JP2001020821 A JP 2001020821A
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伸吾 横川
Tadayuki Kikukawa
忠幸 菊川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタエレメントの濾過材を通過する濾過
速度がほぼ一定となって、局所的な静電気の発生を防止
できるフィルタエレメントを提供する。 【解決手段】 蛇腹折りした濾過材7を保持部材によっ
て保持したフィルタエレメント2を具備する燃料フィル
タ1において、燃料フィルタ1のフィルタエレメント2
へ流入する入口4近傍の濾過材7の折りピッチ間隔を細
かく密にし、フィルタエレメント2から流出する出口孔
5近傍の折りピッチ間隔を粗くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
に用いられる燃料フィルタのフィルタエレメントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料中の異物を除去する燃料フィ
ルタ用フィルタエレメントは、蛇腹折りした濾過材の折
りピッチが均一間隔で構成されているものが知られてい
る(例えば、特開平11-82212号公報参照)。し
かしながら、実際には以下に説明する技術課題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述した従
来のフィルタエレメントは、蛇腹折りした濾過材の折り
ピッチが均一間隔で構成されているので、燃料フィルタ
のフィルタエレメントへ流入する入口近傍の流量が多く
フィルタエレメントを通過する濾過速度が速くなる反
面、入口から離れてフィルタエレメントから流出する出
口近傍の流量が少なく濾過速度が遅くなっていた。
【0004】このため、フィルタエレメントの濾過流速
の速い箇所では濾過材と燃料との通過接触によって発生
する静電気の電圧が高くなり、燃料フィルタ本体、燃
料、配管系統に帯電して燃料系の劣化を早めたり、タン
ク内で火花放電が発生し、タンク及び燃料フィルタ本体
の寿命を縮める原因となっていた。
【0005】この発明は、以上の問題点を解決するもの
であって、フィルタエレメントを通過する濾過速度がほ
ぼ一定となって、局所的な静電気の発生を防止すること
ができるフィルタエレメントを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、蛇腹折りした濾過材を保持部材によっ
て保持したフィルタエレメントを具備する燃料フィルタ
において、前記フィルタエレメントへ流入する入口近傍
の濾過材の折りピッチ間隔を密にする一方、フィルタエ
レメントから流出する出口近傍の折りピッチ間隔を粗く
したことを特徴とする。
【0007】以上の構成によれば、燃料フィルタのフィ
ルタエレメントへ流入する入口近傍の濾過材の折りピッ
チ間隔を密に(細かく)し、フィルタエレメントから流
出する出口近傍の折りピッチ間隔を粗くしたので、フィ
ルタエレメントへ流入する入口近傍の濾過材の通過抵抗
が高くなり、フィルタエレメントから流出する出口近傍
の抵抗が低くなるので、フィルタエレメントの濾過材を
通過する濾過速度がほぼ一定となって、局所的な静電気
の発生を防止できるフィルタエレメントを提供すること
ができた。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を図面を用いて詳細に説明する。図1はこの発明に係
る燃料フィルタの一部を切り欠いた斜視図である。同図
に示されているように、燃料フィルタ1は、フィルタエ
レメント2と、このフィルタエレメント2を収納するた
め、ケース3、並びに、入口孔4及び出口孔5を有する
カバー6から構成されるフィルタケースとにより構成さ
れている。
【0009】フィルタエレメント2は、断面がC字形に
形成されてなり、非導電性樹脂等の非導電性材料によっ
て形成された保持部材により保持されて蛇腹状に折られ
た濾過材7を備え、該濾過材7はカバー6からフィルタ
エレメント2へ流入する入口孔4近傍の折りピッチ間隔
を密に(細かく)し、フィルタエレメント2からカバー
6へ流出する出口孔5近傍の折りピッチ間隔を粗くして
構成されている。
【0010】ケース3は、導電性樹脂あるいは非導電性
樹脂によって断面がD型に形成され、カバー6は、導電
性樹脂あるいは非導電性樹脂によって断面がC型に形成
されている。
【0011】フィルタエレメント2の保持部材の側面
部、上面部、底面部がケース5及びカバー6は、フィル
タケースにシールドされて取り付けられている。これに
より、フィルタケース内にはフィルタエレメント2の内
周側及び外周側とケース5との間に燃料流入室及び燃料
流出室が形成されている。本実施の形態では、フィルタ
エレメント2の外周側に入口孔4から燃料が流入する燃
料流入室が形成され、フィルタエレメント2の内周側に
燃料が出口孔5を経て流出する燃料流出室が形成されて
いる。また、ケース3には、燃料ポンプ挿入部8が形成
されているとともに、燃料ポンプ挿入部8に挿入された
燃料ポンプの吐出口が取り付けられる流入側取付孔が形
成されている。
【0012】フィルタエレメント2の構成を図2,3に
より詳述する。図2はフィルタエレメントの斜視図、図
3は図2のA−A視断面図である。フィルタエレメント
2は、保持部材と、保持部材により保持されて蛇腹状に
折られた濾過材7とにより構成されており、図3によく
現れているように、入口孔4側ないしその近傍の折りピ
ッチが細かく密になっているのに対し、出口孔5側ない
しその近傍の折りピッチが粗くなっている。
【0013】保持部材は、非導電性樹脂等の非導電性材
料により形成され、側面部9、上面部10、底面部1
1、内周面部12を有している。側面部9には、フィル
タエレメント2をケース3の収納部13に位置決めする
ための係合部14が形成されているとともに、シールド
用の側面側突起リブ15が形成されている。また、上面
部10には、シールド用の上面側突起リブ16が上面部
10にオフセットされて形成されており、底面部11に
は底面側突起リブ(図示せず)が形成されている。な
お、内周面部12は燃料が通過可能に構成されている。
この内面部12は省略することもできる。
【0014】静電気の発生量は、燃料が濾過材7を通過
する速度及び燃料と濾過材7との接触時間によって変化
する。このため、濾過材7の折りピッチが均一の場合
は、入口孔4近傍の濾過速度が速くなり濾過材7全体を
不均一に燃料が通過し静電気の発生に好ましくない。そ
こで、本実施の形態のように、入口孔4近傍の折りピッ
チを細かく、出口孔5近傍の折りピッチを粗くすること
によって、濾過材7全体を均一に燃料が通過するように
して静電気の発生量を減少させることができる。
【0015】ケース3の構成を図4により詳述する。図
4はケースの一部断面図斜視図である。ケース3の本体
部17にはフィルタエレメント2を収納する収納部13
が形成されている。この収納部13には、挿入ガイド1
8、内側面側突起リブ19、及び内低面側突起リブ20
が形成されている。挿入ガイド18は、フィルタエレメ
ント2を収納部13に収納する際に、フィルタエレメン
ト2の係合部14をガイドして収納部13内の所定位置
に位置決めするためのものである。内側面側突起リブ1
9及び内低面側突起リブ20は、収納部13にフィルタ
エレメント2が位置決めされたときに、フィルタエレメ
ント2の側面側突起リブ15及び底面側突起リブと当接
する位置に形成されている。係合部14と挿入ガイド1
8によって、フィルタエレメント2をフィルタケース内
に位置決めして収納する位置決め部が構成されている。
さらに、本体部17には、燃料ポンプ挿入部8が形成さ
れているとともに、燃料ポンプ挿入部8に挿入された燃
料ポンプの吐出口が取り付けられる流入側取付孔21が
形成されている。
【0016】カバー6の構成を図5により詳述する。図
5(a)はカバーの斜視図、図5(b)はカバーの底面
図である。カバー6の本体部22には、フィルタエレメ
ント2の外周側と本体部17との間に形成された燃料流
入室に連通する入口孔4、フィルタエレメント2の内周
側と本体部17との間に形成された燃料流出室に連通す
る出口孔5が形成されている。また、入口孔4と流入側
取付孔21とを連通する通路23が形成されている。ま
た、出口孔5と連通され、燃料供給パイプやプレッシャ
ーレギュレータが取り付けられる流出側取付孔24が形
成されている。さらに、本体部22の底面には、シール
ド用の内上面側突起リブ25が形成されている。本体部
22の底面には、収納部13の開口をシールドする外周
側突起リブ26も形成されている。
【0017】以上の構成において、燃料ポンプから吐出
された燃料はカバー6の通路23を通過して入口孔4か
らフィルタエレメント2の外周側と本体部17との間に
形成された燃料流入室に入り、フィルタエレメント2の
濾過材7で濾過され清浄となった燃料はフィルタエレメ
ント2の内周側と本体部17との間に形成された燃料燃
料流出室から出口孔5を経て流出側取付孔24へ流出す
る。この際、濾過材7の折り方を、入口孔4近傍の折り
ピッチを細かく、出口孔5近傍の折りピッチを粗くして
濾過材7全体を均一に燃料が通過するようにして静電気
の発生量を減少したものである。
【0018】
【発明の効果】以上の構成によれば、フィルタエレメン
トの濾過材を入口孔近傍の折りピッチが密にし、出口孔
近傍の折りピッチを粗くしたので、濾過材全体を均一に
燃料が通過するため静電気の発生量を減少することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による燃料フィルタの一部を切り欠い
た斜視図である。
【図2】この発明によるフィルタエレメントの斜視図で
ある。
【図3】この発明による図2のA-A視断面図である。
【図4】この発明によるケースの一部を切り欠いた斜視
図である。
【図5】(a)カバー斜視図である。 (b) カバーの底面図である。
【符号の説明】
2 フィルタエレメント 3 ケース 4 入口孔 5 出口孔 6 カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇腹折りした濾過材を保持部材によって
    保持したフィルタエレメントを具備する燃料フィルタに
    おいて、 前記フィルタエレメントへ流入する入口近傍の濾過材の
    折りピッチ間隔を密にする一方、フィルタエレメントか
    ら流出する出口近傍の折りピッチ間隔を粗くしたことを
    特徴とするフィルタエレメント。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101432614B1 (ko) 2013-04-25 2014-09-25 맑은에어텍주식회사 연료필터장치
WO2015177284A1 (de) * 2014-05-21 2015-11-26 Mann+Hummel Gmbh Filterelement und filteranordnung
DE102015014728A1 (de) * 2015-11-17 2017-05-18 Mann + Hummel Gmbh Filterelement und System zum Filtern eines Fluids
US11285407B2 (en) 2016-10-27 2022-03-29 Mann+Hummel Gmbh Liquid cleaning element, liquid cleaning system, and method for producing a liquid cleaning element

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