JP2001020575A - 扉用電気錠 - Google Patents

扉用電気錠

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JP2001020575A
JP2001020575A JP11195724A JP19572499A JP2001020575A JP 2001020575 A JP2001020575 A JP 2001020575A JP 11195724 A JP11195724 A JP 11195724A JP 19572499 A JP19572499 A JP 19572499A JP 2001020575 A JP2001020575 A JP 2001020575A
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JP
Japan
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slider
latch
door
handle
electric lock
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JP11195724A
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Junichi Goto
淳一 後藤
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Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能であり、操作性や防盗性の向上
等が図れ、施解錠時の作動もスムーズとなる扉用電気錠
を提供する。 【解決手段】 ケース1と回動ブッシュ2とハンドル3
とスプリング4とラッチ5、5(図2参照)とモータユ
ニット6とスライダ7とを備えて扉用電気錠を構成す
る。また、ラッチ5、5(図2参照)をスプリング4の
付勢力よりも大きくバネ付勢する。そして、ハンドル3
の軸部30に挿入したスライダ7の駆動位置によって、
ラッチ用挿入孔32、32(図2参照)の没入方向にバ
ネ付勢したラッチ5、5(図2参照)が係合凹部15、
15(図2参照)に係入又は離脱するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動販売機
の扉の開閉を規制するとともに、遠隔操作が可能な扉用
電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の扉用電気錠としては、本願出願
人が先に提案し特開平8−218693号公報(特願平
7−29138号 平成7年2月17日出願)にて開示
された扉用電気錠が知られている。
【0003】図18を参照しながら、その開示された扉
用電気錠を説明すると、ケース101と回動ブッシュ1
02とハンドル103とスプリング104と一対のラッ
チ105、105(図19及び図20参照)とモータユ
ニット106とラッチ押動部材107とを備えて構成さ
れており、自動販売機の扉108にケース101が取り
付けられている。
【0004】ケース101の表面には、レバー格納凹部
109が形成されており、レバー格納凹部109の一側
には、ハンドル用挿入孔110が穿設されている。ハン
ドル用挿入孔110には、ラッチ105(図19参照)
の先端形状に一致する窪みとなる係合凹部111、11
1が形成されている。
【0005】回動ブッシュ102は、周壁112と後壁
113から成り、ハンドル用挿入孔110に回動可能、
軸方向移動不能に嵌挿されている。周壁112には、軸
方向に延在する開口114、114(図20参照)が形
成されている。また、後壁113には、連結ロッド(不
図示)を介して扉108を自動販売機本体(不図示)に
ロックするロック部材(不図示)を出没させるための施
錠カム115が取り付けられている。
【0006】ハンドル103は、回動ブッシュ102の
軸方向に対して移動可能に挿入される軸部116と、そ
の軸部116の前端から直交方向に延在するレバー部1
17とから成り、軸部116が回動ブッシュ102の後
壁113に向けて移動する、ハンドル103の没入時に
は、レバー部117がレバー格納凹部109に収納され
るようになっている。軸部116の後端部には、ハンド
ル103の没入時に係合凹部111、111に対向する
ラッチ用挿入孔118が形成されている。
【0007】一対のラッチ105、105は、図19に
示される如く、先端形状が山形に形成されており、係合
凹部111、111に係合できるようになっている。ま
た、一対のラッチ105、105間には、互いを離間す
る方向へ付勢する圧縮スプリング119が設けられてい
る。即ち、一対のラッチ105、105は、軸部116
の外周面から突出する方向に付勢され、ハンドル103
が没入しているときには、回動ブッシュ102の開口1
14、114(図20参照)を経由して係合凹部11
1、111に係入するようになっている。
【0008】スプリング104は、図18に示される如
く、軸部116の後端部と回動ブッシュ102の後壁1
13間に介在し、ハンドル103をケース101の表面
から突出する方向に付勢するようになっている。従っ
て、一対のラッチ105、105が軸部116内に没入
する方向に移動させられると、係合凹部111、111
との係合が解除されることになることから、ハンドル1
03がケース101の表面から突出するようになる。そ
して、一対のラッチ105、105が開口114、11
4に沿って移動し、開口114、114の端部114
a、114aに当接することでハンドル103の突出が
規制されるようになっている。
【0009】モータユニット106は、図18に示され
る如く、ケース101に設けられたユニット収容室12
0内に取り付けられており、その出力軸121の先端に
は、回動円板122が設けられている。回動円板122
は、その中央で出力軸121の先端と固着状態になって
おり、中央より偏心した位置には、偏心軸部123が突
出形成されている。
【0010】ラッチ押動部材107は、図19に示され
る如く、ケース101の裏面側に設けられたプレート状
の部材であって、偏心軸部123が遊嵌される長孔12
4と、一対のラッチ105、105に向けてそれぞれ突
出する腕125、125とが形成されている。
【0011】上記構成において、上記自動販売機の管理
者が所定の設定入力を行うと、モータユニット106が
作動してラッチ押動部材107を駆動する(図19にお
いて右方向)。すると、腕125、125がラッチ10
5、105の先端を押動してラッチ105、105を回
動ブッシュ102の周壁112内へ没入させる(図21
参照)。これにより、ハンドル103がケース101の
表面から突出し(図22参照)、管理者はハンドル10
3を回動することで扉108を開扉できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
にあっては、図19及び図21に示される如く、ラッチ
押動部材107が大きく、また、突出する腕125、1
25がラッチ105、105をその腕125、125内
に挟み込むような状態に押動する構成であることから、
扉用電気錠を小型化するのは困難であった。
【0013】尚、上記公報は、機械的に非常解錠するこ
とができる機構(説明は省略する)を有する扉用電気錠
に関しても開示していることから、このような扉用電気
錠も含んで改善する必要があると言える。
【0014】また、改善するに当たっては、施解錠時の
作動がスムーズであるとともに、操作性や防盗性の向上
等の錠装置全般に求められる改善事項も考慮して改善す
ることが好ましいと考える。
【0015】本発明は、上述した事情に鑑みてなされる
もので、小型化が可能であり、操作性や防盗性の向上等
が図れ、施解錠時の作動もスムーズとなる扉用電気錠を
提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の扉用電気錠は、扉に付
けられるケースと、該ケースに装着される回動ブッシュ
と、該回動ブッシュの軸方向にスライド可能に挿入され
る引き出し型のハンドルと、該ハンドルを前記ケース表
面から突出させる方向へ付勢するスプリングと、前記ハ
ンドルの突出を阻止するラッチと、該ラッチに接して該
ラッチの移動規制をなし得るスライダと、該スライダの
駆動用として前記ケースに設けられるスライダ駆動ユニ
ットと、を備えた扉用電気錠であって、前記ケースは、
前記ラッチが係入又は離脱する係合凹部と、前記ハンド
ルに対するハンドル用挿入孔とを有し、前記回動ブッシ
ュは、前記係合凹部に対向する位置に前記ラッチに対す
るラッチ用開口を有し、前記ハンドルは、前記回動ブッ
シュの前記軸方向に対して直交する方向に、前記ラッチ
に対するラッチ用挿入孔と、前記スライダに対するスラ
イダ用挿入孔とを形成した軸部を有し、且つ、前記回動
ブッシュは、前記ハンドル用挿入孔に回動可能に挿入さ
れ、前記スプリングは、前記軸方向となる、前記回動ブ
ッシュと前記軸部との間に介在し、前記ラッチは、前記
ラッチ用挿入孔に対し没入方向にバネ付勢され、前記ラ
ッチ用開口を介し前記係合凹部に係入した際に、前記ハ
ンドルの前記ケース表面からの突出を阻止し、前記スラ
イダは、前記ハンドルの動きに対し追従可能に前記スラ
イダ用挿入孔に挿入され、前記スライダ駆動ユニット
は、前記スライダに対する駆動部材を介し解錠信号に基
いて前記スライダを前記スライダ用挿入孔の延在方向へ
駆動し、且つ、前記スライダ駆動ユニットによって前記
スライダが前記ラッチの前記係合凹部に対する規制解除
位置に駆動されると、前記ラッチが前記係合凹部から離
脱するように、前記ラッチのバネ付勢力を前記スプリン
グの付勢力よりも大きく設定したことを特徴としてい
る。
【0017】請求項2記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項1に記載の扉用電気錠において、前記ラッチは、互
いに引き寄せられる方向にバネ付勢された一対のラッチ
であって、前記スライダには前記一対のラッチが前記係
合凹部から離脱する際の逃がしとなる窪みを前記規制解
除位置に形成したことを特徴としている。
【0018】請求項3記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項1又は請求項2に記載の扉用電気錠において、前記
スライダ駆動ユニットが前記解錠信号に基いて前記スラ
イダを駆動した後、所定時間を経て前記駆動部材を前記
スライダの駆動前の状態に復帰させるように構成したこ
とを特徴としている。
【0019】請求項4記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項1ないし請求項3いずれか記載の扉用電気錠におい
て、前記ラッチのバネ付勢力よりも大きい付勢力で前記
スライダを前記スライダ駆動ユニットに向けて付勢した
ことを特徴としている。
【0020】請求項5記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項4に記載の扉用電気錠において、前記スライダに対
する移動規制部材を更に備えたことを特徴としている。
【0021】請求項6記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項1ないし請求項5いずれか記載の扉用電気錠におい
て、前記ケースは、前記軸部に連成されて前記ハンドル
を構成するレバーのためのレバー収納凹部を有し、該レ
バー収納凹部には前記スライダ駆動ユニットを遠隔操作
するための受信部の少なくとも一部を露出させたことを
特徴としている。
【0022】請求項7記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項6に記載の扉用電気錠において、前記レバーの端部
に、少なくとも一部を露出させた前記受信部を臨む切り
欠き凹部を形成したことを特徴としている。
【0023】請求項8記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項1ないし請求項7いずれか記載の扉用電気錠におい
て、前記スライダ駆動ユニットは、前記扉の所定位置か
ら非電気的に操作されるとともに、前記駆動部材とは別
に前記スライダに接して該スライダを前記スライダ用挿
入孔の延在方向へ駆動することが可能な非常解錠用駆動
部材を有することを特徴としている。
【0024】請求項9記載の本発明の扉用電気錠は、請
求項8に記載の扉用電気錠において、前記扉は釣銭口を
有する扉であって、該釣銭口内には連動部材を介して前
記非常解錠用駆動部材を操作するシリンダ錠を配設した
ことを特徴としている。
【0025】請求項1に記載された本発明によれば、ハ
ンドルの軸部に挿入されたスライダの駆動位置によっ
て、同じく軸部に形成されたラッチ用挿入孔の没入方向
にバネ付勢されたラッチが係合凹部に係入又は離脱する
構成となっていることから、従来のように回動ブッシュ
の外側からラッチを挟み込んでラッチを係合凹部より離
脱させるような構成にする必要がない。
【0026】請求項2に記載された本発明によれば、ハ
ンドルの突出を阻止する際には、一対のラッチが係合凹
部にそれぞれ係入して阻止を行うようになることから、
例えば一つのラッチで阻止した場合よりもハンドルの没
入状態が安定することになる。また、スライダは規制解
除位置に窪みを形成してラッチを逃がしていることか
ら、扉用電気錠が大型になることはない。
【0027】請求項3に記載された本発明によれば、施
錠時において、それまで規制解除位置にあったスライダ
を元の位置に復帰させることができるようになる。これ
により、ラッチが係合凹部に係合可能となり、ハンドル
を没入させることができるようになる。従って、施錠時
の作動をスムーズにすることができる。
【0028】請求項4に記載された本発明によれば、ハ
ンドルを没入させると、ラッチが係合凹部に係合する方
向に容易に移動する。従って、上記構成にすることによ
り、施錠時の作動をさらにスムーズにすることができ
る。
【0029】請求項5に記載された本発明によれば、扉
用電気錠に例えば上記付勢力よりも大きな衝撃力が外部
から掛かったとしてもスライダが移動してしまうことは
ないので、防盗性の向上を図ることができる。
【0030】請求項6に記載された本発明によれば、受
信部を扉用電気錠とは別に設ける必要がないことから、
受信部用の設置スペースをわざわざ扉に確保しなくても
よい。また、取り付けも扉用電気錠のみで済むことか
ら、作業性が非常によい。
【0031】請求項7に記載された本発明によれば、ハ
ンドルの操作性を損なわずに、一層小型化を図ることが
できる。
【0032】請求項8に記載された本発明によれば、扉
用電気錠が電気的に故障しても非常解錠用駆動部材を操
作することで非常解錠をすることができる。
【0033】請求項9に記載された本発明によれば、シ
リンダ錠を狙って不正解錠しようとしても、釣銭口がそ
れを阻止して犯罪を防止することができる。また、シリ
ンダ錠の配設位置が非常に分かり難くなることから、防
盗性の向上を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の扉用電気錠の一
実施の形態を示す横断面図である。また、図2は図1の
A−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は
扉用電気錠の背面図、図5はハンドルの正面図である。
さらに、図6はラッチ単体の図面、図7はスライダ単体
の図面である。尚、図8は図4に対し保護カバーを取り
除いた状態の背面図である。
【0035】図1において、扉用電気錠は、金属製のケ
ース1と、そのケース1内に設けられる回動ブッシュ2
と、同じくハンドル3と、ハンドル3をケース1の表面
に向けて付勢するスプリング4と、ハンドル3の突出の
規制を行う一対のラッチ5、5(図2及び図3参照)
と、減速器を備えたモータ等から成るモータユニット6
(特許請求の範囲に記載した駆動ユニットに相当)と、
モータユニット6により駆動されるスライダ7とを備え
て構成されており、自動販売機の扉8の表面に取り付け
られている。
【0036】また、後述するが、上記一対のラッチ5、
5(図2及び図3参照)はバネ付勢されており、そのバ
ネ付勢力は上記スプリング4の付勢力よりも大きくなる
ように設定されている。
【0037】さらにまた、ハンドル3内を移動するスラ
イダ7が従来例で説明した腕125、125(図19及
び図21参照)に相当する部材となるので、回動ブッシ
ュ2の外側から上記一対のラッチ5、5(図2及び図3
参照)を従来例のように挟み込む必要がなくなり、その
結果、扉用電気錠が従来よりも小型化されている。
【0038】以下、上記構成を具体的に説明する。
【0039】上記ケース1の表面には、長手方向に延び
る浅底のレバー格納凹部9が形成されており、そのレバ
ー格納凹部9の一側(図1において右側)には、上記長
手方向に対し直交方向に延在するハンドル用挿入孔10
が穿設されている。また、レバー格納凹部9の略中央に
は、モータユニット6に対するユニット収容室11が形
成されており、そのユニット収容室11は、ケース1と
一体に形成されたカバー12でレバー格納凹部9と区画
されている。さらに、レバー格納凹部9の他側(図1に
おいて左側)には、扉用電気錠を遠隔操作する際の受信
部となるアンテナ13のためのアンテナ収容室14が形
成されている。
【0040】ハンドル用挿入孔10には、一対のラッチ
5、5(図2及び図3参照)が係合する係合凹部15、
15(図2及び図3参照)が形成されている。係合凹部
15、15(図2及び図3参照)は、ケース1の裏面か
ら表面に向けて切り欠かれており、その切り欠き範囲
は、上記ハンドル3の没入位置で一対のラッチ5、5
(図2及び図3参照)が係合するように調整されてい
る。また、係合凹部15(図2参照)の幅は、ラッチ5
(図2参照)の幅よりも若干広く形成されている。
【0041】アンテナ13は、アンテナ本体16とその
アンテナ本体16を包被する合成樹脂製のカバー17と
から構成されており、カバー17の一部をレバー格納凹
部9から露出させるようにアンテナ収容室14に収納さ
れている。尚、アンテナ13を一体化しているので扉8
の他の部分にアンテナ13用の設置スペースをわざわざ
確保する必要がない。また、取り付けも扉用電気錠のみ
で済むことから、作業性が非常によい。アンテナ本体1
6とモータユニット6の図示しない制御部との電気的接
続については図示を省略している。
【0042】一方、ケース1の裏面には、金属プレート
状のカバー18(図4及び図8参照)が締め付け固定さ
れている。カバー18には、円弧状の長孔19(図8参
照)が穿設されており、その長孔19(図8参照)の近
傍には、断面コ字状の保護カバー20(図4参照)が固
着されている。
【0043】上記回動ブッシュ2は、周壁21と後壁2
2とから成り、略カップ状に形成されている。また、回
動ブッシュ2は、ハンドル用挿入孔10に回動可能、軸
方向移動不能に嵌挿されている。
【0044】周壁21には、軸方向に延在するラッチ用
開口23、23(図2及び図3参照)とスライダ用開口
24(図2参照)とが形成されている。ラッチ用開口2
3、23は、係合凹部15、15に対向して形成されて
いる(図2参照)。スライダ用開口24は、ラッチ用開
口23に対して90°回転した位置に配設されており、
レバー格納凹部9の位置まで切り欠き形成されている
(図3参照)。尚、図3に示される引用符号25、25
は、一対のラッチ5、5に対するストッパ部分である。
【0045】後壁22の外面には、二つの突起26、2
6が設けられており、その突起26、26に嵌合する施
錠カム27が取り付けられている。また、後壁22の内
面には、上記スプリング4の一端が係合する環状段部2
8が形成されている。
【0046】施錠カム27は、突起26、26に対応す
る孔(不図示)と二つのカム部29、29(図8参照)
とを有しており、施錠カム27が回動すると連結ロッド
(不図示)を介して扉8の上下端に設けられて突出する
ロック部材(不図示)を出没させることができるように
なっている。
【0047】上記ハンドル3は、回動ブッシュ2の軸方
向に対して移動可能に挿入される軸部30と、その軸部
30の前端部から直交方向に延在するレバー部31とか
ら成り、軸部30が回動ブッシュ2の後壁22に向けて
移動する、ハンドル3の没入時には、レバー部31がレ
バー格納凹部9に収納されるようになっている。
【0048】軸部30の後端部には、ハンドル3の没入
時に係合凹部15、15(図2及び図3参照)に対向す
るラッチ用挿入孔32、32(図2参照)と、スライダ
用開口24(図2参照)に対向するスライダ用挿入孔3
3とが形成されている。軸部30の後端部には、上記ス
プリング4の他端が係合する環状凹部34が形成されて
いる。
【0049】尚、軸部30は、図3に示される如く、中
空に形成されており、前端部にはガードキャップ35が
固着されている。ガードキャップ35は、レバー部31
(図5参照)よりも外方に突出する略円板状の保護部3
6と固定軸37とから構成されており、固定軸37には
環状溝38が形成されている。環状溝38には、軸部3
0に穿設されたねじ孔に螺合する固定ねじ39、39が
係合するようになっている。ガードキャップ35は、ハ
ンドル3よりも十分に堅い金属で形成されており、その
ガードキャップ35を設けることで、ハンドル3がドリ
ル等の工具で破壊されてしまうのを防止することができ
るようになる。また、ガードキャップ35は、空転可能
に取り付けることもできる。
【0050】レバー部31は、図5に示される如く、先
端部が略U字状に切り欠かれた切り欠き凹部40を有し
ており、その切り欠き凹部40を介してアンテナ13を
臨むことができるようになっている。尚、切り欠き凹部
40を設けず仮想線Lの位置でレバー部31を切り落と
し、アンテナ13の露出部分を確保するような構成とし
てもよい。
【0051】上記スプリング4は、図1に示される如
く、圧縮型の円錐スプリングであって、長径となる一端
が回動ブッシュ2の環状段部28に係合し、また、短径
となる他端がハンドル3の環状凹部34に係合するよう
になっている。
【0052】上記一対のラッチ5、5は、図2及び図3
に示される如く、ラッチ用挿入孔32、32に挿入さ
れ、引張バネ41によりバネ付勢された状態で対向配置
されている。ラッチ5をもう少し詳しく説明すると、図
6(a)〜(c)に示される如く、ラッチ5はストッパ
42とバネ軸43とから成り、ストッパ42には、上記
スライダ7(図7参照)に接触するとともに後述する窪
み51に係入する略三角形状の突出部44と、ラッチ用
挿入孔32(図2及び図3参照)を摺動する袴部45、
45とが形成されている。バネ軸43は、ストッパ42
の略中央に固着されている。バネ軸43の溝46は、引
張バネ41(図2及び図3参照)の端部が係合するよう
になっている。
【0053】引張バネ41(図2及び図3参照)は、一
対のラッチ5、5に施錠時において間接的に掛かるスプ
リング4の付勢力よりも大きなバネ付勢力となるものが
使用されている。
【0054】上記スライダ7は、図1及び図2に示され
る如く、スライダ用挿入孔33に挿入されており、ま
た、圧縮バネ47により上記モータユニット6に向けて
バネ付勢されている。スライダ7をもう少し詳しく説明
すると、図7(a)〜(c)に示される如く、スライダ
7は略棒状に形成されており、薄肉となっている一端
は、後述するモーターカム54を考慮してその側面の一
部が弧状に形成されている。また、その一部に対して逆
側となる側面には、後述するクロー56が係合する凹部
48が形成されている。上記一端に対する他端には、圧
縮バネ47(図1及び図2参照)が嵌挿される凹部49
が形成されている。一方、スライダ7の中間には、引張
バネ41(図2及び図3参照)に対する逃がし部50が
形成されている。また、同じく中間には、突出部44
(図6参照)が係入する略三角形状の窪み51、51が
形成されている。引用符号52、52は、スライダ用開
口24(図2参照)に当接する段部を示している。
【0055】尚、窪み51、51の位置が特許請求の範
囲に記載した規制解除位置に相当するものとする。ま
た、圧縮バネ47の付勢力は、引張バネ41のバネ付勢
力よりも大きく設定されている(圧縮バネ47の付勢力
によって、ラッチ5、5の窪み51、51に対する離脱
が可能となる)。
【0056】図1に戻り、上記モータユニット6は、ア
ンテナ13を介して解錠信号を受信すると、図示しない
制御部がモーターを作動させ、扉用電気錠の解錠を行う
ようになっている。上記制御部はタイマー(不図示)を
有しており、解錠がなされて所定時間を経ると元の状態
に戻るような制御プログラムが組み込まれている(元の
状態に戻るように制御することで、施錠後に誤って例え
ば解錠カードをかざして解錠してしまっても、施錠状態
になる(スライダ7が付勢されているため)。これによ
り、防盗性の向上を図ることができる)。
【0057】モータユニット6の図示しない減速器に設
けられた出力軸53の先端には、モーターカム54(特
許請求の範囲に記載した駆動部材に相当)が固着されて
おり、また、モーターカム54よりもカバー18側に
は、エマージェンシーカム55(特許請求の範囲に記載
した非常解錠用駆動部材に相当)が遊嵌されている。さ
らに、上記軸方向におけるモーターカム54及びエマー
ジェンシーカム55の位置には、クロー56(図2参
照、特許請求の範囲に記載した移動規制部材に相当)が
配設されている。引用符号57は、堅い金属から成るガ
ードプレートを示しており、モータユニット6に対する
破壊行為を防止するための部材である。
【0058】尚、上記モータユニット6に代えてソレノ
イドを用いることも当然に可能である。その際には、ス
ライダ7の移動方向とソレノイドのプランジャーの移動
方向とが一致するように配置し直す必要があるが、これ
については図示及び説明を省略する。
【0059】モーターカム54は、出力軸53の回動に
追従するようになっており、図2に示される如く、クロ
ー56に当接する当接部58と、クロー56を回動させ
る際にスライダ7の位置が変わらないようにするための
第一弧部59と、スライダ7を駆動するための第二弧部
60とを備えて構成されている。第一弧部59は、出力
軸53からの距離が等しく形成されており、第二弧部6
0は、出力軸53からの距離が次第に長くなるように形
成されている。
【0060】エマージェンシーカム55は、出力軸53
の回動に追従せず遊嵌されており、図15に示される如
く、バネ61によりバネ付勢されて常に元の位置に復帰
することができるようになっている。形状としては、モ
ーターカム54(図2参照)の外観形状に一致し、同じ
機能となる当接部62と第一弧部63と第二弧部64と
を備えて構成されている。第二弧部64には、カバー1
8(図8参照)の長孔19(図8参照)を摺動する突起
65が設けられており、その突起65には非常解錠用の
ワイヤ66(図4参照、特許請求の範囲に記載した連動
部材に相当)の一端67(図4参照)が係合するように
なっている。
【0061】クロー56は、図2に示される如く、一端
にスライダ7の凹部48(図7参照)に係合する爪部6
8が形成されており、その爪部68の近傍には、モータ
ーカム54の当接部58、及びエマージェンシーカム5
5(図15参照)の当接部62(図15参照)が当接す
る平面部69が形成されている。また、上記一端に対す
る他端は、モータユニット6に枢着されており、バネ7
0によってモーターカム54側に付勢されている。尚、
クロー56は、扉用電気錠に何らかの衝撃が加わった際
に、スライダ7が解錠方向へ移動してしまうのを規制す
る部材である(防盗性が向上する)。
【0062】上記構成において、扉用電気錠の作用につ
いて説明する。
【0063】施錠時には、図1に示される如く、ハンド
ル3がケース1内に没入している。また、図2に示され
る如く、モーターカム54が初期位置にあり、スライダ
7は、圧縮バネ47により付勢されてスライダ用開口2
4からその一端が突出し、モーターカム54に当接して
いる。さらに、クロー56の爪部68は、スライダ7の
凹部48(図7参照)に係合し、スライダ7の移動を規
制している。そして、この状態において、スライダ7の
上記一端が突出していることから、ラッチ5、5は、内
方へ移動することができず、係合凹部15、15に係合
した状態となっている。尚、ラッチ5、5には、スプリ
ング4(図1参照)の付勢力が間接的に掛かっている。
【0064】次に、解錠時にあっては、図示しないリモ
ートコントロールスイッチなどにより遠隔操作され、ア
ンテナ13(図1参照)を介して解錠信号を受信する
と、図示しない制御部がモーターを作動させ、扉用電気
錠の解錠を開始する。
【0065】即ち、モーターの作動により、図9に示さ
れる如く、先ずモーターカム54が矢線方向に回動する
と、クロー56がモーターカム54の当接部58に押さ
れて回動し、スライダ7とクロー56の係合が解除され
る。この時、スライダ7は、モーターカム54の第一弧
部59に当接しているので、駆動されない状態にある。
【0066】そして、モーターカム54が矢線方向に更
に回動し、図10に示される位置にまで回動すると、ス
ライダ7はモーターカム54の第二弧部60によりその
一端がスライダ用開口24まで押し込まれる。また、ラ
ッチ5の突出部44が移動することにより描く軌跡上に
スライダ7の規制解除位置が一致する。
【0067】そして、図11及び図12に示される如
く、ラッチ5、5が互いに引き寄せられて係合凹部1
5、15から離脱する。即ち、ラッチ5の突出部44が
スライダ7の窪み51(図12参照)に入り込むのでラ
ッチ5が係合凹部15から離脱する。
【0068】これにより、図13及び図14に示される
如く、ハンドル3がケース1の表面から突出し、扉8の
解錠が可能となる。
【0069】尚、この時、上記図示しない制御部は、所
定時間の経過によりモーターカム54とクロー56を図
2に示した初期位置へ復帰させるよう制御信号を生成す
る。
【0070】続いて、閉扉して施錠する際には、上述の
如く、モーターカム54とクロー56が既に初期位置に
復帰していることから、ハンドル3を没入するだけで施
錠が完了する(図2等を参照)。
【0071】即ち、ハンドル3をケース1内に没入する
と、スライダ7は圧縮バネ47の付勢力により付勢さ
れ、モーターカム54側へ移動する。すると、クロー5
6はその先端形状によりバネ70の付勢力に抗して若干
回動する。クロー56が復帰すると、爪部68と凹部4
8(図7参照)とが係合する。一方、スライダ7の移動
に伴い、ラッチ5、5が互いに離間する方向へ移動(上
述の如く、圧縮バネ47の付勢力が引張バネ41の付勢
力よりも大きいため)し係合凹部15、15に係入す
る。以上により、施錠が完了する。
【0072】続いてさらに、非常解錠する場合について
説明する。
【0073】非常解錠時には、図4に示される如く、ワ
イヤ66が引っ張られ、その一端67を介して非常解錠
がなされる。即ち、図15に示される如く、初期位置に
あるエマージェンシーカム55が図16に示される位置
にまで回動させられると、上述した解錠時の作用と同様
にスライダ7が駆動され、解錠が可能になる。
【0074】尚、上記ワイヤ66の他端には、例えば図
17に示される如くのシリンダ錠71が取り付けられて
いる。そのシリンダ錠71は、扉8の各所に設けること
ができるものとし(扉用電気錠に一体でもよい)、図中
のように釣銭口72の側面に取り付ければ、防盗性の面
で効果的である(破壊行為を受け難く、また、扉8の表
面からシリンダ錠71を見つけ難いと言う利点がある。
商品取り出し口も同様である)。
【0075】以上、図1ないし図17までを参照しなが
ら説明したように、ハンドル3の軸部30に挿入された
スライダ7の駆動位置によって、ラッチ5、5が係合凹
部15、15に係入又は離脱する構成となっていること
から、従来よりもコンパクトな扉用電気錠であると言え
る。
【0076】また、操作性や防盗性の向上等が図られて
おり、施解錠時の作動もスムーズな扉用電気錠であると
言える。
【0077】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0078】尚、上述において、アンテナ13を一体化
しているので扉8の他の部分にアンテナ13用の設置ス
ペースをわざわざ確保する必要がない。また、取り付け
も扉用電気錠のみで済むことから、作業性が非常によ
い。と記したが、アンテナ13のような受信部の一体化
は、本形態のような扉用電気錠に限定されるものではな
い。即ち、電気的な遠隔操作がなされることにより、
(自動販売機)本体を閉塞する扉の開扉が可能となる電
気的解錠手段と、解錠によりケースの表面から突出する
ように構成されたハンドルと、を備えた扉用電気錠を対
象とし、前記ケースは前記ハンドルを構成するレバーの
ためのレバー収納凹部を有し、該レバー収納凹部に前記
電気的解錠手段を遠隔操作するための受信部の少なくと
も一部を露出させたことを特徴とする。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、扉用電気錠は、扉に付けられるケ
ースと、そのケースに装着される回動ブッシュと、回動
ブッシュの軸方向にスライド可能に挿入される引き出し
型のハンドルと、ハンドルをケース表面から突出させる
方向へ付勢するスプリングと、ハンドルの突出を阻止す
るラッチと、ラッチに接してラッチの移動規制をなし得
るスライダと、スライダの駆動用としてケースに設けら
れるスライダ駆動ユニットと、を備えた扉用電気錠であ
って、ケースは、ラッチが係入又は離脱する係合凹部
と、ハンドルに対するハンドル用挿入孔とを有し、回動
ブッシュは、係合凹部に対向する位置にラッチに対する
ラッチ用開口を有し、ハンドルは、回動ブッシュの軸方
向に対して直交する方向に、ラッチに対するラッチ用挿
入孔と、スライダに対するスライダ用挿入孔とを形成し
た軸部を有し、且つ、回動ブッシュは、ハンドル用挿入
孔に回動可能に挿入され、スプリングは、回動ブッシュ
の軸方向となる、回動ブッシュと軸部との間に介在し、
ラッチは、ラッチ用挿入孔に対し没入方向にバネ付勢さ
れ、ラッチ用開口を介し係合凹部に係入した際に、ハン
ドルのケース表面からの突出を阻止し、スライダは、ハ
ンドルの動きに対し追従可能に記スライダ用挿入孔に挿
入され、スライダ駆動ユニットは、スライダに対する駆
動部材を介し解錠信号に基いてスライダをスライダ用挿
入孔の延在方向へ駆動し、且つ、スライダ駆動ユニット
によってスライダがラッチの係合凹部に対する規制解除
位置に駆動されると、ラッチが係合凹部から離脱するよ
うに、ラッチのバネ付勢力をスプリングの付勢力よりも
大きく設定した構成となっている。即ち、ハンドルの軸
部に挿入されたスライダの駆動位置によって、同じく軸
部に形成されたラッチ用挿入孔の没入方向にバネ付勢さ
れたラッチが係合凹部に係入又は離脱する構成となって
いることから、従来のように回動ブッシュの外側からラ
ッチを挟み込んでラッチを係合凹部より離脱させるよう
な構成にする必要がない。従って、扉用電気錠を小型化
することができるという効果を奏する。
【0080】請求項2に記載された本発明によれば、ラ
ッチは、互いに引き寄せられる方向にバネ付勢された一
対のラッチであり、また、スライダの規制解除位置に
は、その一対のラッチが係合凹部から離脱する際の逃が
しとなる窪みを形成した構成となっている。これによ
り、ハンドルの突出を阻止する際には、一対のラッチが
係合凹部にそれぞれ係入して阻止を行うようになること
から、例えば一つのラッチで阻止した場合よりもハンド
ルの没入状態が安定する。また、スライダは規制解除位
置に窪みを形成してラッチを逃がしていることから、扉
用電気錠が大型になることはない。従って、以上のよう
な構成にしても扉用電気錠の小型化ができ、ハンドルの
没入状態も安定させることができるという効果を奏す
る。
【0081】請求項3に記載された本発明によれば、ス
ライダ駆動ユニットが解錠信号に基いてスライダを駆動
した後、所定時間を経て駆動部材をスライダの駆動前の
状態に復帰させていることから、施錠時において、それ
まで規制解除位置にあったスライダを元の位置に復帰さ
せることができるようになる。これにより、ラッチが係
合凹部に係合可能となり、ハンドルを没入させることが
できるようになる。従って、施錠時の作動をスムーズに
することができるという効果を奏する。
【0082】請求項4に記載された本発明によれば、ラ
ッチのバネ付勢力よりも大きい付勢力でスライダをスラ
イダ駆動ユニットに向けて付勢していることから、ハン
ドルを没入させると、ラッチが係合凹部に係合する方向
に容易に移動する。従って、上記構成にすることによ
り、施錠時の作動をさらにスムーズにすることができる
という効果を奏する。
【0083】請求項5に記載された本発明によれば、ス
ライダに対する移動規制部材を更に備えていることか
ら、扉用電気錠に例えば上記付勢力よりも大きな衝撃力
が外部から掛かったとしてもスライダが移動してしまう
ことはないので、防盗性の向上を図ることができる。
【0084】請求項6に記載された本発明によれば、ケ
ースは、軸部に連成されてハンドルを構成するレバーの
ためのレバー収納凹部を有し、そのレバー収納凹部には
スライダ駆動ユニットを遠隔操作するための受信部の少
なくとも一部を露出させていることから、小型化を図る
ことができるという効果を奏する。即ち、受信部を扉用
電気錠とは別に設ける必要がないことから、受信部用の
設置スペースをわざわざ扉に確保しなくてもよい。ま
た、取り付けも扉用電気錠のみで済むことから、作業性
が非常によい。
【0085】請求項7に記載された本発明によれば、レ
バーの端部に、少なくとも一部を露出させた受信部を臨
む切り欠き凹部を形成していることから、ハンドルの操
作性を損なわずに、一層小型化を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0086】請求項8に記載された本発明によれば、ス
ライダ駆動ユニットは、扉の所定位置から非電気的に操
作されるとともに、駆動部材とは別にスライダに接して
そのスライダをスライダ用挿入孔の延在方向へ駆動する
ことが可能な非常解錠用駆動部材を有していることか
ら、扉用電気錠が電気的に故障しても非常解錠用駆動部
材を操作することで非常解錠をすることができるという
効果を奏する。
【0087】請求項9に記載された本発明によれば、扉
は釣銭口を有し、その釣銭口内には連動部材を介して非
常解錠用駆動部材を操作するシリンダ錠を配設している
ことから、シリンダ錠を狙って不正解錠しようとして
も、釣銭口がそれを阻止して犯罪を防止することができ
るという効果を奏する。また、シリンダ錠の配設位置が
非常に分かり難くなることから、防盗性の向上を図るこ
とができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扉用電気錠の一実施の形態を示す
横断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】扉用電気錠の背面図である。
【図5】ハンドルの正面図である。
【図6】ラッチ単体の図面であり、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図7】スライダ単体の図面であり、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は底面図である。
【図8】図4に対し保護カバーを取り除いた状態の背面
図である。
【図9】解錠が開始された直後の状態を上記A−A線断
面方向から見た断面図である。
【図10】図9の状態からモーターカムがさらに回動し
てスライダを駆動した状態を上記A−A線断面方向から
見た断面図である。
【図11】ラッチが係合凹部から離脱した状態を上記B
−B線断面方向から見た断面図である。
【図12】図11の状態を上記A−A線断面方向から見
た断面図である。
【図13】図11の状態からハンドルがケース表面から
突出した状態を上記B−B線断面方向から見た断面図で
ある。
【図14】図13の状態の横断面である。
【図15】施錠時におけるエマージェンシーカムの配置
を示す上記A−A線断面方向の断面図である。
【図16】図15の状態から非常解錠がなされエマージ
ェンシーカムが解錠方向に回動した状態の上記A−A線
断面方向の断面図である。
【図17】非常解錠するためのシリンダ錠の配置例を示
す説明図である。
【図18】従来例の扉用電気錠の横断面図である。
【図19】図18のC−C線断面図である。
【図20】図19のD−D線断面図である。
【図21】解錠時の状態を示す上記C−C線断面方向の
断面図である。
【図22】解錠時の状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 回動ブッシュ 3 ハンドル 4 スプリング 5 ラッチ 6 モータユニット(駆動ユニット) 7 スライダ 8 扉 9 レバー格納凹部 10 ハンドル用挿入孔 11 ユニット収容室 12 カバー 13 アンテナ 14 アンテナ収容室 15 係合凹部 16 アンテナ本体 17 カバー 18 カバー 19 長孔 20 保護カバー 21 周壁 22 後壁 23 ラッチ用開口 24 スライダ用開口 25 ストッパ部分 26 突起 27 施錠カム 28 環状段部 29 カム部 30 軸部 31 レバー部 32 ラッチ用挿入孔 33 スライダ用挿入孔 34 環状凹部 35 ガードキャップ 36 保護部 37 固定軸 38 環状溝 39 固定ねじ 40 切り欠き凹部 41 引張バネ 42 ストッパ 43 バネ軸 44 突出部 45 袴部 46 溝 47 圧縮バネ 48 凹部 49 凹部 50 逃がし部 51 窪み 52 段部 53 出力軸 54 モーターカム(駆動部材) 55 エマージェンシーカム(非常解錠用駆
動部材) 56 クロー(移動規制部材) 57 ガードプレート 58 当接部 59 第一弧部 60 第二弧部 61 バネ 62 当接部 63 第一弧部 64 第二弧部 65 突起 66 ワイヤ 67 一端 68 爪部 69 平面部 70 バネ 71 シリンダ錠 72 釣銭口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に付けられるケースと、該ケースに装
    着される回動ブッシュと、該回動ブッシュの軸方向にス
    ライド可能に挿入される引き出し型のハンドルと、該ハ
    ンドルを前記ケース表面から突出させる方向へ付勢する
    スプリングと、前記ハンドルの突出を阻止するラッチ
    と、該ラッチに接して該ラッチの移動規制をなし得るス
    ライダと、該スライダの駆動用として前記ケースに設け
    られるスライダ駆動ユニットと、を備えた扉用電気錠で
    あって、 前記ケースは、前記ラッチが係入又は離脱する係合凹部
    と、前記ハンドルに対するハンドル用挿入孔とを有し、 前記回動ブッシュは、前記係合凹部に対向する位置に前
    記ラッチに対するラッチ用開口を有し、 前記ハンドルは、前記回動ブッシュの前記軸方向に対し
    て直交する方向に、前記ラッチに対するラッチ用挿入孔
    と、前記スライダに対するスライダ用挿入孔とを形成し
    た軸部を有し、 且つ、前記回動ブッシュは、前記ハンドル用挿入孔に回
    動可能に挿入され、 前記スプリングは、前記軸方向となる、前記回動ブッシ
    ュと前記軸部との間に介在し、 前記ラッチは、前記ラッチ用挿入孔に対し没入方向にバ
    ネ付勢され、前記ラッチ用開口を介し前記係合凹部に係
    入した際に、前記ハンドルの前記ケース表面からの突出
    を阻止し、 前記スライダは、前記ハンドルの動きに対し追従可能に
    前記スライダ用挿入孔に挿入され、 前記スライダ駆動ユニットは、前記スライダに対する駆
    動部材を介し解錠信号に基いて前記スライダを前記スラ
    イダ用挿入孔の延在方向へ駆動し、 且つ、前記スライダ駆動ユニットによって前記スライダ
    が前記ラッチの前記係合凹部に対する規制解除位置に駆
    動されると、前記ラッチが前記係合凹部から離脱するよ
    うに、前記ラッチのバネ付勢力を前記スプリングの付勢
    力よりも大きく設定したことを特徴とする扉用電気錠。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の扉用電気錠において、 前記ラッチは、互いに引き寄せられる方向にバネ付勢さ
    れた一対のラッチであって、前記スライダには前記一対
    のラッチが前記係合凹部から離脱する際の逃がしとなる
    窪みを前記規制解除位置に形成したことを特徴とする扉
    用電気錠。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の扉用電気
    錠において、 前記スライダ駆動ユニットが前記解錠信号に基いて前記
    スライダを駆動した後、所定時間を経て前記駆動部材を
    前記スライダの駆動前の状態に復帰させるように構成し
    たことを特徴とする扉用電気錠。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    扉用電気錠において、 前記ラッチのバネ付勢力よりも大きい付勢力で前記スラ
    イダを前記スライダ駆動ユニットに向けて付勢したこと
    を特徴とする扉用電気錠。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の扉用電気錠において、 前記スライダに対する移動規制部材を更に備えたことを
    特徴とする扉用電気錠。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5いずれか記載の
    扉用電気錠において、 前記ケースは、前記軸部に連成されて前記ハンドルを構
    成するレバーのためのレバー収納凹部を有し、該レバー
    収納凹部には前記スライダ駆動ユニットを遠隔操作する
    ための受信部の少なくとも一部を露出させたことを特徴
    とする扉用電気錠。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の扉用電気錠において、 前記レバーの端部に、少なくとも一部を露出させた前記
    受信部を臨む切り欠き凹部を形成したことを特徴とする
    扉用電気錠。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7いずれか記載の
    扉用電気錠において、 前記スライダ駆動ユニットは、前記扉の所定位置から非
    電気的に操作されるとともに、前記駆動部材とは別に前
    記スライダに接して該スライダを前記スライダ用挿入孔
    の延在方向へ駆動することが可能な非常解錠用駆動部材
    を有することを特徴とする扉用電気錠。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の扉用電気錠において、 前記扉は釣銭口を有する扉であって、該釣銭口内には連
    動部材を介して前記非常解錠用駆動部材を操作するシリ
    ンダ錠を配設したことを特徴とする扉用電気錠。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016104928A (ja) * 2014-12-01 2016-06-09 シャープ株式会社 電子式錠構造
CN108750070A (zh) * 2018-06-04 2018-11-06 顺丰科技有限公司 锁紧装置及翼身连接结构

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