JP2001019317A - 設定増減おもり、対応増減おもりを備えたつりあいおもり式エレベーター、ケーブルカー、揚貨機の省エネルギー・ミニ動力運転システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不特定多少の乗員、軽重の貨物を取り扱う、
エレエベーター、ケーブルカー、揚貨機において、つり
あいおもりを最適に加減する。 【解決手段】 加減つりあいおもりに水タンクを利用し
たり、鋼球、中小ブロックおもりを加減して、つりあい
状態、過つりあい状態になるように構成する、ミニ動力
運転、更に無動力運転、エネルギー回収運転も可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は不特定多少の乗員、
軽重の貨物を取り扱う、エレベーター、ケーブルカー、
揚貨機に於いて、その多少・軽重の程度に対応して、つ
りあいおもりを最適に加減できる機構を備えた省エネル
ギー・ミニ動力運転システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術は、設定範囲の乗員の多少、
貨物の軽重、昇り・降りの各場合に対するつりあいおも
りを算定し、それ等の平均的一定不変のつりあいおもり
を設定するのであるから、無荷重や最大荷重の場合には
省エネルギーと言っても、相当大きな動力を要する次第
である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の課題を解決する
には、乗員数、荷物の軽重、昇降に応じて、つりあいお
もりを加減して釣合状態、過釣合状態になるように構成
することが望まれる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めには、請求項２、請求項３に述べる如く、加減つりあ
いおもりに水タンクの水を利用したり、鋼球、中小ブロ
ックおもりを加減して、つりあい状態、過つりあい状態
になるように構成する。

【０００５】

【発明の実施の形態】エレベーターに対する本発明の一
実施例に就き説明すれば、図面はその構成図であって、
１は昇降客室、２はワイヤロープ、３は動力機、４はつ
りあいおもりである。５は上部水タンク、６は導水管、
７は４に附設された加減つりあい水タンク、８は下部水
タンクである。尚、９は中小のブロックおもりであっ
て、４に着脱して加減つりあいおもりとする。

【０００６】

【発明の効果】このように加減つりあいおもり装置を構
成し、エレベーターの乗客数、荷物の軽重に対応する、
捲揚機のところのワイヤロープに依るトルクの大きさ、
方向を検出し、つりあいおもりを加減して、釣合状態、
過釣合状態にすることに依り、ミニ動力運転、更に無動
力運転、エネルギー回収運転をも可能にすることができ
る。上部水タンクの水を、つりあいおもりに利用する場
合、その水は下部水タンクに回収されて、更に他の用途
に利用することができる。本発明は乗客・荷物両用エレ
ベーター、斜行エレベーター、ケーブルカー、揚貨機に
も適する。

【図面の簡単な説明】

【図１】エレベーターに対する本発明の一実施例の構成
図である。

【符号の説明】

１ エレベーターの昇降客室 ２ ワイヤロープ ３ 動力機のロープ巻揚ドラム ４ つりあいおもり ４′ つりあいおもりの最低位置 ５ 上部水タンク ６ 導水管 ７ つりあいおもりに附設された加減つりあい水タンク ７′ つりあいおもりの最低位置 ８ 下部水タンク ９ 中小のブロックおもり

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 定常荷重範囲、或はそれ以上の重荷重を
   昇降させる場合に、定常つりあいおもりに設定増減おも
   り、対応増減おもりを加減できる機構を備えたつりあい
   おもり式エレベーター、ケーブルカー、揚貨機の省エネ
   ルギー・ミニ動力運転システム。
2. 【請求項２】 加減つりあいおもり式エレベーターなど
   に於いて、つりあいおもりに水タンクを設け、これに上
   部水タンクの水を注水排水する機構を設けて、つりあい
   おもりを自由に加減して省エネルギー・ミニ動力運転、
   更に無動力運転、エネルギー回収運転を可能とした請求
   項１記載の運転システム。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の加減おもりの水の代わ
   りに、防錆・防音した流動性のある鋼球、或は積みおろ
   しできる中小ブロックおもりを用いた請求項１記載の運
   転システム。