JP2001018978A - 収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面方向からの取扱も容易な収納容器を提供
する。 【解決手段】 容器本体１の両側面１ｂの中央付近には
それぞれレザー製のハンドル１６が連結されている。ハ
ンドル１６はナイロン繊維等からなる帯状部材であっ
て、容器本体側面１ｂの底部側部分と高さ方向中央付近
との２カ所で容器本体１に縫合されており、この縫合部
分間においてユーザがハンドル１６を把持可能になって
いる。また、これらの縫合部分間においてその幅は他の
部分より小さくなっておりユーザが容易にこの部分を把
持できるように工夫されている。さらに、ハンドル１６
の上端にはフック１６ａが連結されており、肩掛けベル
ト（図示せず）が脱着自在に連結される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は魚釣り等に用いる収
納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の収納容器は、プラスチック製の箱
形の容器本体と、容器本体に蝶番等で開閉自在に取り付
けられた蓋体とを有している。また、容器本体の上部に
は運搬時にユーザが把持するための把持部が設けられて
いる。収納容器は、その用途に合わせて様々な大きさの
ものがあり、釣針入れや釣り餌入れ等の様々な用途に用
いられる。

【０００３】例えば、保冷用収納容器であれば、容器本
体は内部に断熱材が充填されており、容器本体内の保冷
性を高めている。そして、ドライブや釣りなどのレジャ
ーの際に容器本体内に保冷したいジュースや魚が保冷剤
と共に収納される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の収納容器の把持
部は、容器本体の上部に形成されておりユーザがこれを
収納容器の上部方向から手で把持してぶら下げながら収
納容器を運搬する。しかし、収納容器の側面方向から収
納容器を引き出したい場合がある。例えば、車のトラン
クや後部シート等に収納容器を配置した場合に、収納容
器を側面方向に移動させて取り出す場合などである。こ
のような場合、従来の容器本体の上部方向から把持する
ための把持部では取り扱いにくい。

【０００５】本発明の課題は、側面方向からの取扱も容
易な収納容器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】発明１にかかる収納容器
は、魚釣り等に用いられる収納容器であって、箱形の容
器本体と、容器本体に開閉自在に取り付けられた蓋体
と、容器本体の側面に設けられたハンドルとを備えてい
る。例えば、車のトランクや後部シート等に収納容器を
配置した際に、収納容器を側面方向に移動させて取り出
す場合、容器本体の側面に設けられたハンドルを把持し
て側面方向に引き出すことができる。

【０００７】発明２にかかる収納容器は、発明１の容器
であって、ハンドルは帯状部材であって容器本体側面に
縫合されている。この場合には、容器本体側面のハンド
ルは屈曲自在な帯状部材であり、容器本体側面から大き
く突出することなく、容器本体全体としてコンパクトな
状態である。そして、必要な際にハンドルを把持して側
面方向に容器に引き出すことができる。

【０００８】発明３にかかる収納容器は、発明２の容器
であって、ハンドルは容器本体側面の底部側付近と高さ
方向中央付近とにおいて容器本体に縫合されている。こ
の場合には、ハンドルは容器本体側面の底部側付近と高
さ方向中央付近とで縫合されており、これら縫合部分間
をユーザは把持して容器本体を側面方向に引き出す。

【０００９】発明４にかかる収納容器は、発明１の容器
であって、ハンドルは合成樹脂からなり、容器本体と一
体的に形成されている。この場合には、ハンドルは容器
本体と一体的に形成されており、耐久性に優れると共に
製造も容易である。

【００１０】

【発明の実施の形態】［第１実施形態］以下、本発明の
第１実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発
明の第１実施形態を採用した収納容器は、図１〜４に示
すように、箱形の容器本体１と、容器本体１の開口を覆
うように配置される内蓋２と、蝶番１０によって開閉可
能なように容器本体１の上部設けられ内蓋２（図４参
照）を内包する蓋体３と、蓋体３を容器本体１に固定す
る固定部４と、容器本体１に取り付けられ収納容器の運
搬時に把持する把持部５とを有している。

【００１１】容器本体１は、図４に詳しく示すように、
ポリエチレン，ポリプロピレン，ABS樹脂等の一対の合
成樹脂材１１の間にポリウレタン等の発泡樹脂材１２が
挟み込まれて形成されている。この発泡樹脂材１２が容
器本体１の断熱性を向上させている。また、合成樹脂材
１１は外観を布状に似せるためエンボス加工が施されて
ており、若しくは裏面に織物，不織布が貼り付けられて
いる。容器本体１の上端縁部１ａには内蓋２を係止可能
なファスナーレール１３が背面側を除いて形成されてい
る。また、図１及び図２に示すように、容器本体１の正
面１ａには釣りに用いる小物等を収納可能なポケット部
１４が設けられている。ポケット部１４の上縁のファス
ナ１４ａを開閉することによってポケット部１４内に小
物を収納可能である。容器本体１の側面底部側にはシー
ト材１５がポケット部１４も覆うように縫合または接着
されている。このシート材１５は不織布等の布状部材や
PVC等から成る。

【００１２】また、図２に示すように、容器本体１の両
側面１ｂの中央付近にはそれぞれレザー製のハンドル１
６が連結されている。ハンドル１６はナイロン繊維等か
らなる帯状部材であって、容器本体側面１ｂの底部側部
分と高さ方向中央付近との２カ所で容器本体１に縫合さ
れており、この縫合部分間においてユーザがハンドル１
６を把持可能になっている。また、これらの縫合部分間
においてその幅は他の部分より小さくなっておりユーザ
が容易にこの部分を把持できるように工夫されている。
さらに、ハンドル１６の上端にはフック１６ａが連結さ
れており、肩掛けベルト（図示せず）が脱着自在に連結
される。

【００１３】内蓋２は、図４に示すように、容器本体１
と同様に一対の防水性シート２１の間にポリスチレン等
の合成樹脂板２２が挟み込まれて形成されている。容器
本体１の背面側において縫合等によって固定されてお
り、容器本体１上面開口を開閉自在に覆っている。容器
本体１に縫合された部分以外の周縁部にはファスナー２
３が配置されており、容器本体１のファスナーレール１
３と噛合する。

【００１４】蓋体３は、図５に示すように、ポリプロピ
レン，ポリエチレン，ABS樹脂等の熱可塑性樹脂から形
成される板状部材である。そして、矩形板状の蓋本体３
１と蓋本体３１の周縁が略直角に折り曲げられて蓋本体
３１と一体的に形成されたカバー部３２とを有してい
る。後に詳しく説明するように、蓋本体３１とカバー部
とは１つの熱可塑性樹脂板から加工されている。この蓋
体３は、図３に示すように、蝶番１０によって容器本体
１の背面側において開閉自在に連結されており、倒伏時
において容器本体１の上端周縁をカバー部３２が覆うよ
うに容器本体１上面に配置されている。そして、倒伏時
において容器本体１の正面１ａ上端側に配置される固定
部４によって固定される。なお、図２に示すように、カ
バー部３２の深さは容器本体１の正面側ほど浅く背面側
ほど順次深くなるように傾斜して形成されている。さら
に、蓋体３の蓋本体３１上には長辺方向に伸びる凸状部
３１ａが形成されている。凸状部３１ａは、蓋本体３１
の内面側において外面側に凹入し外面側において凸出し
ている。

【００１５】また、蓋本体３１の角部付近には円形に凹
入したドリンクホルダー３３が形成されている。図６に
詳しく示すように、ドリンクホルダー３３は、缶ジュー
ス等を配置可能な経を有し蓋本体３１の表面より窪んで
円形に形成されるドリンク台３３ａと、ドリンク台３３
ａよりさらにもう一段窪んで形成された排水部３３ｂと
を有している。排水部３３ｂは蓋本体３１の角部へ連続
して面一に形成され蓋本体３１の外部へ至る排水路３３
ｃが併設されており、ドリンクホルダー３３内に溜まっ
た水は排水部３３ｂ及び排水路３３ｃによって外部に排
出される。

【００１６】この蓋体３は、以下のようにして製造され
る。まず、図７（ａ）に示すように、所定の熱可塑性樹
脂からなる板状部材を用意する。そして、蓋本体３１の
凸状部３１ａやカバー部３２，ドリンクホルダー３３等
が型取られた型によって熱圧加工を施す。この熱圧加工
によって熱可塑性樹脂板は成型され、図７（ｂ）に示す
ように、蓋本体３１とカバー部３２とが一体的に成型さ
れる。なお、必要に応じて、図７（ｃ）に示すように、
成型した蓋体３にレザーシートや不織布，織物布または
これらにPVCをコーティングした布材を貼り付けてもよ
い。布材を貼り付けるのは表面のみでも表裏両面に貼り
付けてもよい。

【００１７】このように構成された収納容器では、車内
に収納容器を配置した際などにおいて側面方向より収納
容器を引っぱり出す際に、ハンドル１６を把持して側面
方向より引き出す。このハンドル１６は屈曲自在な帯状
部材であり、容器本体の側面１ｂから大きく側面方向に
突出することなく、容器本体全体としてコンパクトな状
態を維持している。

【００１８】［第２実施形態］以下、本発明の第２実施
形態について、図面を参照しつつ説明する。図８に示す
ように、本発明の第２実施形態を採用した収納容器の容
器本体１の両側面１ｂの中央付近にはそれぞれレザー製
のハンドル８６が連結されている。ハンドル８６はナイ
ロン繊維等からなる帯状部材である。容器本体側面１ｂ
の高さ方向中央付近から底面方向に垂れて折り返され、
再び容器本体側面１ｂの高さ方向中央付近に至り容器本
体側面１ｂに縫合されて固定されている。この容器本体
側面１ｂに垂れた部分にユーザが手を入れて把持可能に
なっている。

【００１９】なお、その他の構成は第１実施形態と同様
である。このように構成された収納容器では、第１実施
形態と同様の作用効果を奏する。 ［第３実施形態］以下、本発明の第３実施形態について
図面を参照しつつ説明する。

【００２０】図９に示すように、本発明の第３実施形態
を採用した収納容器の容器本体１の両側面１ｂの中央付
近にはそれぞれ合成樹脂製のハンドル９６が容器本体１
と一体的に連結されている。ハンドル９６は、容器本体
側面１ｂの高さ方向中央付近及び底面付近においてそれ
ぞれ容器本体１に連結される。この連結部分の間は容器
本体側面１ｂの表面から側面方向に間隔を隔てており、
連結部分間をブリッジ状につないでいる。このブリッジ
状部分をユーザが把持することになる。また、これらの
ブリッジ状部分においてその幅は他の部分より小さくな
っておりユーザが容易にこの部分を把持できるように工
夫されている。

【００２１】その他の構成は第１実施形態と同様であ
る。このように構成された収納容器では、車内に収納容
器を配置した際などにおいて側面方向より収納容器を引
っぱり出す際に、ハンドル９６を把持して側面方向より
引き出す。このハンドル９６は容器本体１と一体的に形
成された合成樹脂部材であり耐久性に優れている。

【００２２】［他の実施形態］ （ａ）ハンドルは容器本体側面の水平方向に伸びて配置
されてもよい。 （ｂ）ハンドルは容器本体側面に脱着自在に連結されて
いてもよい。 （ｃ）比較的長い帯状のハンドルの、一端を容器本体の
一側面の底部付近に脱着自在に連結し、他端を用記本体
の他側面の底部付近に着脱自在に連結してもよい。この
場合、ハンドルを肩掛用ベルトと兼用できる。

【００２３】

【発明の効果】本発明にかかる収納容器は容器に側面方
向に引き出すことができ、車内に収納容器を配置した際
などにおいて使いやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を採用した収納容器の正
面図。

【図２】本発明の第１実施形態を採用した収納容器の側
面図。

【図３】本発明の第１実施形態を採用した収納容器の上
面図。

【図４】本発明の第１実施形態を採用した収納容器の部
分断面図。

【図５】本発明の第１実施形態を採用した収納容器の蓋
部の断面図。

【図６】図５の蓋部の角部付近の拡大図。

【図７】図５の蓋部の製造工程を示した図。

【図８】本発明の第２実施形態を採用した収納容器の側
面図。

【図９】本発明の第３実施形態を採用した収納容器の側
面図。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 内蓋 ３，４０ 蓋部 ４ 固定部 ５ 把持部 １６，８６，９６ ハンドル ３１ 蓋本体 ３１ａ 凸状部 ３２ カバー部 ３３ ドリンクホルダー

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年７月１３日（１９９９．７．１
３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図９

【補正方法】変更

【補正内容】

【図９】

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】魚釣り等に用いられる収納容器であって、 箱形の容器本体と、 前記容器本体に開閉自在に取り付けられた蓋体と、 前記容器本体の側面に設けられたハンドルとを備えた収
   納容器。
2. 【請求項２】前記ハンドルは帯状部材であって、前記容
   器本体側面に縫合されている、請求項１に記載の収納容
   器。
3. 【請求項３】前記ハンドルは、前記容器本体側面の底部
   側付近と高さ方向中央付近とにおいて前記容器本体に縫
   合されている、請求項２に記載の収納容器。
4. 【請求項４】前記ハンドルは合成樹脂からなり、前記容
   器本体と一体的に形成されている、請求項１に記載の収
   納容器。