JP2001018466A - プリンタ、プリンタの制御方法、及び、そのための処理を記録した記録媒体 - Google Patents

プリンタ、プリンタの制御方法、及び、そのための処理を記録した記録媒体

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JP2001018466A
JP2001018466A JP11198173A JP19817399A JP2001018466A JP 2001018466 A JP2001018466 A JP 2001018466A JP 11198173 A JP11198173 A JP 11198173A JP 19817399 A JP19817399 A JP 19817399A JP 2001018466 A JP2001018466 A JP 2001018466A
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Takahiro Emoto
本 孝 弘 江
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードディスクを用いて効率的なコレート印
刷を実現する。 【解決手段】 言語解釈タスク60と印刷実行タスク6
3の間に印刷要求を管理する印刷要求管理タスク61を
設ける。この印刷要求管理タスク61は、印刷実行タス
ク63から印刷終了報告PE1を受信した後に、2部目
以降を印刷するのに必要なデータを、次ページのファイ
ル名も含めて印刷要求ファイル80としてページ毎にハ
ードディスク39に格納する。2部目以降を印刷する際
には、印刷要求ファイル80に含まれる次ページのファ
イル名を用いて、ハードディスク39に格納した印刷要
求ファイル80を順に読み出し、これに基づいて生成し
た印刷データPDATを印刷実行タスク63に送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、プリン
タの制御方法、及び、そのための処理を記録した記録媒
体に関し、特に、コレート印刷可能なプリンタ、コレー
ト印刷する際のプリンタの制御方法、及び、そのための
処理を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ページプリンタ等のプリンタ
は、近年、コレート印刷ができるようになっている場合
がある。コレート印刷とは、丁合印刷とも呼ばれるもの
であり、ページの順番を揃えて複数部数印刷する機能で
ある。
【0003】同等のことを行う印刷方法として、コピー
印刷というものもある。コピー印刷とは、スタック印刷
とも呼ばれるものであり、同じページを必要な部数分連
続して印刷する機能である。
【0004】具体的に説明すると、第1ページ、第2ペ
ージ、第3ページの合計3ページからなる印刷物を2部
印刷する場合を例にあげると、コレート印刷では、第1
ページ−第2ページ−第3ページの印刷物と、第1ペー
ジ−第2ページ−第3ページの印刷物とが印刷される。
つまり、ページの順番が揃った状態で印刷物が2部印刷
される。
【0005】コピー印刷では、第1ページ−第1ページ
−第2ページ−第2ページ−第3ページ−第3ページの
順に印刷物が印刷される。したがって、コピー印刷を行
った場合は、ユーザはそれぞれ重複するページ毎に仕分
け作業を行った上で、必要な印刷物が2部得られること
になる。このため、ユーザにとっては、コピー印刷より
もコレート印刷の方が使い勝手がよい。
【0006】しかし、コレート印刷を行うプリンタは、
全部数の印刷が終了するまで、全ページの印刷用のデー
タを保持しておく必要がある。この印刷用のデータを保
持するためにメモリを用いると、大容量のメモリが必要
となる。しかし、高価なメモリを大量に搭載するのはコ
スト増を招くため好ましくない。このため、プリンタに
メモリの代わりにハードディスクを搭載したものが考え
られている。
【0007】プリンタがハードディスクを備える場合、
印刷用のデータを受信したプリンタは、すべてのデータ
を一旦ハードディスクに書き込み、このハードディスク
に書き込まれたデータを用いて印刷を行う。このため、
ハードディスクの容量さえあれば、そのページ数に制限
されることなくコレート印刷を行うことが可能になる。
また、メモリの容量にとらわれることなくコレート印刷
を行うことができるので、メモリ容量の少ないプリンタ
機種であっても、ハードディスクを導入することでコレ
ート印刷が可能になる。このため、ハードディスクに格
納されたデータは、印刷ジョブが完了するまでの間、プ
リンタで保持されることになる。
【0008】また、プリンタに大容量のメモリが搭載さ
れている場合でも、プリンタのプログラムがメモリを占
有することもあり、複雑な図形やページ数が多い場合に
は、コレート印刷ができないこともある。さらに、プリ
ンタの種類によっては、メモリを大容量に増設できない
場合もある。このような場合には、必要な部数分の印刷
用のデータをコンピュータが各部毎にプリンタへ送信す
ることにより、コレート印刷を実現していたが、1部
目、2部目、3部目と印刷用のデータをコンピュータか
らプリンタに送信するため、コンピュータの開放が極端
に遅くなるという問題があった。例えば、5ページのも
のを10部印刷する場合、50ページ分の処理が必要で
あった。このような問題は、プリンタにハードディスク
を搭載し、コレート印刷で部数印刷を実現することによ
り解決できると考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハードディス
クを搭載したプリンタでコレート印刷を行う場合、1部
目の印刷用のデータを受信した際、この印刷用のデータ
を一旦ハードディスクに格納してからプリンタエンジン
に印刷データを送信していた。すなわち、印刷データを
ハードディスクに格納してから印刷を開始するため、1
部目の印刷が完了するまで余分な時間がかかってしまう
という問題があった。また、印刷物の第1ページの印刷
が行われるまでに余分な時間がかかってしまうという問
題もあった。
【0010】また、ハードディスクに格納した格納デー
タは、一旦、メモリ上に展開してから印刷データを作成
し印刷を行うが、メモリが無制限に存在するわけではな
いので、コレート印刷するページ数が多い場合に、その
すべてをメモリ上に展開することはできなかった。この
ため、コレート印刷用のデータをハードディスクに格納
した場合でも、必要な一部のデータのみを順次ハードデ
ィスクからメモリ上に展開していく必要があった。
【0011】さらに、ハードディスクに格納した各ペー
ジ毎の格納データについて、何ページがどの格納データ
に相当するのかをテーブル等を用いて管理する必要があ
った。しかし、テーブル等を用いて格納データとページ
の関係を管理すると、ハードディスクから格納データを
読みだそうとする度にテーブルを参照しなければなら
ず、処理速度が低下するという問題があった。また、印
刷物によってページ数はまちまちであり、どの程度の大
きさのテーブルを用意するべきかも一概には決められな
いと言う問題もあった。
【0012】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、テーブル等を参照することなく次のペー
ジの格納データをハードディスクから順次読み出すこと
のできるプリンタを提供することを目的とする。また、
コレート印刷に必要なデータをハードディスクから必要
な部分だけ読み出してメモリに展開し、必要な部数のコ
レート印刷をすることが可能なプリンタを提供すること
を目的とする。すなわち、メモリ消費量を抑えつつコレ
ート印刷することが可能なプリンタを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るプリンタは、印刷要求を受信し、この
印刷要求が複数の部数をコレート印刷するべきものであ
る場合には、印刷要求に基づいて印刷を行う上で必要な
データを、ファイル識別手段を付した印刷要求ファイル
として所定のタイミングで補助記憶装置に格納する印刷
要求格納手段を備えていることを特徴とする。この印刷
要求格納手段は、印刷要求ファイルに次の印刷要求ファ
イルのファイル識別手段を含ませて、補助記憶装置に格
納する。このため、この印刷要求ファイルに含まれる次
の印刷要求ファイルのファイル名に基づいて、補助記憶
装置から次の印刷要求ファイルを読み出すことができ
る。
【0014】この印刷要求格納手段が、印刷要求に基づ
いて印刷を行う上で必要なデータを補助記憶装置に格納
する所定のタイミングは、1部目の印刷が終了したこと
を示す印刷終了報告を受信した後にすることもできる。
このようにすることにより、1部目の印刷に要する時
間、特に、1部目の第1ページの印刷に要する時間を短
縮することができる。
【0015】また、本発明に係るプリンタは、印刷要求
ファイルに含まれる次の印刷要求ファイルのファイル識
別手段に基づいて、補助記憶装置に格納した印刷要求フ
ァイルを順次読み出す、印刷要求読出手段をさらに備え
ることを特徴とする。この印刷要求読出手段により、補
助記憶装置から印刷要求ファイルを順次読み出すことが
可能になる。
【0016】さらに、本発明に係るプリンタは、言語解
釈手段から受信した印刷要求に基づいて、又は、補助記
憶装置から読み出した印刷要求ファイルに基づいて、印
刷データを生成して送信する、印刷データ生成送信手段
をさらに備えることを特徴とする。これにより、印刷デ
ータを例えば印刷実行手段に送信することができる。
【0017】また、本発明に係るプリンタは、印刷デー
タ生成送信手段から印刷データを受信して、この印刷デ
ータに基づいてプリンタエンジンを駆動することにより
印刷を行い、この印刷が終了した場合に印刷終了報告を
送信する、印刷実行手段をさらに備えることを特徴とす
る。この印刷実行手段により、プリンタエンジンを駆動
して印刷を行うことができる。
【0018】補助記憶装置に格納した印刷要求ファイル
は、一旦、揮発性記憶装置に展開された後に印刷データ
として送信されるようにしてもよい。
【0019】また、揮発性記憶装置に印刷要求ファイル
を展開する領域は、所定数の印刷要求ファイルが展開で
きるだけの大きさに限定することにより、揮発性記憶装
置の占有領域を一部に制限することができる。
【0020】さらに、揮発性記憶装置における印刷要求
ファイルを展開する領域に、コレート印刷に使用するす
べての印刷要求ファイルが格納しきれない場合には、領
域に展開されている印刷要求ファイルの中で最初の印刷
要求ファイルに基づく印刷が終了した時点でその印刷要
求ファイルが占有する領域を開放し、領域に展開されて
いる印刷要求ファイルの中で最後の印刷要求ファイルの
次の印刷要求ファイルを補助記憶装置から読み込んで領
域に展開することにより、限られた揮発性記憶装置の領
域を使用して、非常にページ数の多い印刷物でもコレー
ト印刷をすることができる。
【0021】揮発性記憶装置における印刷要求ファイル
を展開する領域の大きさは、プリンタエンジンを連続的
に駆動することができる程度の大きさを確保するように
してもよい。これにより、プリンタエンジンを間欠的に
停止させることなく駆動させることができるので、印刷
に要する時間を短くすることができる。
【0022】本発明では、最初の印刷要求ファイルのフ
ァイル識別手段を、別途記憶しておくことにより、この
最初の印刷要求ファイルを容易に補助記憶装置から読み
出すことができる。
【0023】さらに、最後の印刷要求ファイルには、次
の印刷要求ファイルのファイル識別手段として、最初の
印刷要求ファイルのファイル識別手段を含ませるように
することにより、印刷要求ファイルをループ状にリンク
させることができ、連続的なコレート印刷ができるよう
になる。
【0024】また、本発明はプリンタの制御方法として
実現することも可能である。また、このようにプリンタ
を制御するためのプログラムを記録媒体に記録し、この
記録媒体に記録したプログラムをプリンタに読み込ませ
てた上で実行させることにより、本発明を実現すること
も可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係るプリンタは、言語解
釈タスクと印刷実行タスクとの間に、印刷要求を管理す
る印刷要求管理タスクを設ける。印刷要求管理タスク
は、コレート印刷(部数印刷)でも、1部目の印刷はハ
ードディスクを介さないで、印刷データを印刷実行タス
クに送信し、この印刷実行タスクによる印刷が終了した
時点で、2部目以降の印刷に必要となるデータを格納デ
ータとしてハードディスクに格納する。ハードディスク
に格納データを格納する際には、この格納データに次の
ページの格納データのファイル名を含ませておく。コレ
ート印刷で2部目以降を印刷する場合には、印刷要求管
理タスクは、ハードディスクから格納データを読み込ん
で、この格納データに基づいて生成した印刷データを印
刷実行タスクに送信し、印刷を行う。次ページの格納デ
ータのファイル名は、前ページの格納データに含まれて
いるので、印刷要求管理タスクはテーブル等を参照せず
とも次ページの格納データを続けて読み出すことができ
る。より詳しくを以下に説明する。
【0026】まず、図1に基づいて、本発明の1つの実
施形態に係るプリンタの概略的構成を説明する。図1
は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示すブロッ
ク図である。この図1に示すように、プリンタ10は、
主としてコントローラ20とプリンタエンジン22とを
備えて構成されている。本実施形態では、プリンタ10
はレーザ印刷式のページプリンタである。
【0027】コントローラ20は、CPU30と、イン
ターフェース32、34と、RAM(Random Access Me
mory)36と、ROM(Read Only Memory)38と、ハ
ードディスク39とを、備えて構成されている。これら
CPU30と、インターフェース32、34と、RAM
36と、ROM38と、ハードディスク39とは、バス
50を介して相互に接続されている。また、インターフ
ェース34とインターフェース52を介して、コントロ
ーラ20はプリンタエンジン22と接続されている。
【0028】RAM36は、本実施形態に係る揮発性記
憶装置を構成する。ROM38は、本実施形態に係る不
揮発性記憶装置を構成する。ハードディスク39は、本
実施形態における補助記憶装置を構成する。
【0029】CPU30は、インターフェース32を介
してLAN(Local Area Network)等の外部のネットワ
ーク54との間でデータ通信を行うとともに、インター
フェース34、52を介してプリンタエンジン22とデ
ータ通信を行う。このCPU30は、本実施形態におけ
る中央処理装置を構成する。
【0030】また、CPU30は、RAM36に格納さ
れた複数の「タスク」(「プロセス」と呼ばれることも
ある)のいずれかを排他的に実行する。本実施形態で
は、CPU30は、言語解釈タスク60、印刷要求管理
タスク61、メモリ管理タスク62、印刷実行タスク6
3、通信タスク64、その他のタスク65等のタスクを
排他的に選択して実行する。なお、これらの代表的なタ
スク以外にもCPU30にタスクは存在する。その他の
タスクとしては、例えば、プリンタのアイドル状態を実
行するアイドルタスク等がある。
【0031】タスクの切り換え、すなわち、CPU30
をどのタスクに割り当てるかの管理は、スケジューラ7
0によって行われる。このスケジューラ70もRAM3
6に格納されているプログラムであり、CPU30によ
って実行される。スケジューラ70には、各タスクの優
先度を格納した優先度テーブルと、各タスクの優先度を
変更する優先度変更部とが設けられている。そして、ス
ケジューラ70は、優先度テーブルに格納された優先度
に基づいて各タスクのいずれかにCPU30を割り当て
る。このスケジューラ70は、このプリンタ10が備え
るマルチタスクOS(Operating System)の機能の1つ
である。つまり、このマルチタスクOS上で、前述した
各タスクは動作する。
【0032】上述したように構成されているコントロー
ラ20の主たる機能は、ネットワーク54から印刷用の
データを受信して、この印刷用のデータをプリンタエン
ジン22で印刷可能な構成の印刷データに変換すること
である。この印刷データは、インターフェース34、5
2を介してプリンタエンジン22に転送され、このプリ
ンタエンジン22で印刷が行われる。
【0033】次に、図2及び図3に基づいて、コレート
印刷をする場合における1部目の印刷処理と2部目以降
の印刷処理について説明する。図2は、コレート印刷す
る場合における1部目の印刷処理を説明するためのブロ
ック図であり、図3は、コレート印刷する場合における
2部目以降の印刷処理を説明するためのブロック図であ
る。
【0034】図2に示すように、複数の部数をコレート
印刷する印刷用のデータの1部目をプリンタ10が受信
した場合、言語解釈タスク60はこの受信した印刷用の
データを解析して、印刷要求構造体を生成する。この印
刷要求構造体は、ページ毎に生成され、例えば、用紙サ
イズ、各ページの印刷部数、表面/裏面指定の別、その
ページの構成内容を示す中間コードデータを含んでい
る。
【0035】そのページの構成内容を中間コードデータ
にするのは、メモリ消費量を低減するためである。例え
ば、コンピュータからの印刷用のデータが文字コードで
ある場合、この文字を印刷するためには、文字コードに
応じたフォントデータを読み出して必要な加工処理を行
い、印刷出力用の最終イメージデータに変換する必要が
ある。したがって、あるページを印刷するためには、そ
のページを構成するすべての文字のビットイメージデー
タを生成すればよいが、ページ全体のビットイメージデ
ータを生成するのでは、メモリを多量に消費する。この
ため、言語解釈タスク60は、ビットイメージデータそ
のものを保持するのではなく、中間コードの状態で保持
するようになっている。このように生成された中間コー
ドを含む印刷要求構造体は、ページ毎に印刷要求PRE
Qとして、言語解釈タスク60から印刷要求管理タスク
に送信される。
【0036】この印刷要求PREQを受信した印刷要求
管理タスク61は、印刷要求構造体に含まれる印刷部数
を指定する部分を1に変更する。すなわち、5部のコレ
ート印刷であっても、印刷要求管理タスク61は、印刷
部数を1部に変更する。そして、この印刷要求PREQ
に基づいて印刷データPDATを生成し、印刷実行タス
ク63に送信する。印刷実行タスク63は、印刷部数が
1部になっているので、印刷データPDATに基づいて
プリンタエンジン22(図1参照)を駆動し、1部だけ
の印刷を行う。なお、この印刷を行う際には、印刷実行
タスク63は、印刷要求に含まれている中間コードデー
タに基づいて、ビットイメージデータを生成し、このビ
ットイメージデータがイメージバッファに書き込まれる
ことにより印刷が行われる。
【0037】この印刷データPDATに基づくページの
印刷が終了した印刷実行タスク63は、印刷終了報告P
E1を印刷要求管理タスクに送信する。この印刷終了報
告PE1を受信した印刷要求管理タスクは、この印刷要
求PREQに含まれている印刷要求構造体の内容を、格
納データSDATとしてハードディスク39に格納す
る。すなわち、中間コードデータを有する印刷要求構造
体を再度圧縮して、ハードディスク39に格納する。こ
のように中間コードデータを圧縮したデータをハードデ
ィスク39に格納するので、格納データSDATのデー
タサイズはコンパクトになる。
【0038】また、印刷要求管理タスク61は、ハード
ディスク39への格納データSDATの格納が終了した
後に、印刷終了報告PE2をメモリ管理タスク62に送
信する。メモリ管理タスク62は、言語解釈タスク60
に印刷終了報告PE3を送信し、言語解釈タスク60が
使用していたメモリを解放する。
【0039】印刷要求管理タスク61は、1部目の印刷
終了報告PE1を受信したとき、印刷要求PREQSを
自ら発行し、自らに送信する。この印刷要求PREQS
が2部目の印刷の印刷要求になる。
【0040】この図2に示した処理は1つの印刷物の第
1ページから最終ページまで1ページ毎に行われる。
【0041】次に、図3に基づいて、コレート印刷する
場合における2部目以降の印刷処理を説明する。
【0042】この図3に示すように、1部目のすべての
ページの印刷が終了した場合、印刷要求管理タスク61
は、メモリ管理タスク62からメモリを借り受ける。続
いて、印刷要求管理タスク61は、ハードディスク39
から1ページ分の格納データSDATを読み出し、借り
たメモリを使用して、1ページ分の印刷データPDAT
を生成する。すなわち、ハードディスク39から読み出
したSDATを用いて印刷データPDATを生成する。
【0043】次に、印刷要求管理タスク61はこの印刷
データPDATを印刷実行タスク63に送信する。印刷
実行タスク63は、この印刷データPDATに基づいて
プリンタエンジン22(図1参照)を駆動して印刷を行
い、そのページの印刷が終了した時点で、印刷終了報告
PE1を印刷要求管理タスク61に送信する。
【0044】この印刷終了報告PE1を受信した印刷要
求管理タスクは、すべての部数の印刷が終了した場合に
は、メモリ管理タスク62に借り受けていたメモリを返
却する。一方、印刷すべき部数に満たない場合は、再び
印刷要求PREQSを発行し、自らに送信する。このよ
うな処理を繰り返すことにより、印刷要求管理タスク6
1は、必要な部数のコレート印刷を行う。
【0045】なお、本実施形態においては、印刷要求管
理タスク61がハードディスク39にデータを格納する
格納モジュールを呼び出すことにより、格納データSD
AT等をハードディスク39に格納することができる。
また、印刷要求管理タスク61がハードディスク39か
らデータを読み出す読出モジュールを呼び出すことによ
り、ハードディスク39に格納した格納データSDAT
等を読み出すことができる。ここで、「モジュール」と
はプログラムのかたまりであり、タスクでもオブジェク
トでも、モジュールであることにはかわりない。
【0046】次に、図4乃至図6に基づいて、印刷要求
管理タスク61の処理内容を詳細に説明する。これら図
4乃至図6は、印刷要求管理タスクの処理内容を説明す
るフローチャートである。
【0047】まず、図4に示すように、印刷要求管理タ
スク61は、何らかのメッセージを受信したかどうかを
判断する(ステップS10)。メッセージを受信してい
ない場合は、このステップS10の処理を繰り返す。す
なわち、印刷要求管理タスク61は、メッセージを受信
するまで待機する。なお、本実施形態においては、メッ
セージは1ページ単位でタスク間で送受される。すなわ
ち、10ページの印刷物の場合、印刷要求PREQ、印
刷データPDAT、印刷終了報告PE1、及び、格納デ
ータSDATが10個生成される。
【0048】印刷要求管理タスク61がメッセージを受
信した場合(ステップS10:Yes)には、そのメッ
セージが言語解釈タスク60から送信された印刷要求P
REQであるかどうかを判断する(ステップS11)。
この受信したメッセージが言語解釈タスク60からの印
刷要求PREQである場合(ステップS11:Yes)
には、その印刷要求PREQが部数指定の印刷要求PR
EQであるかどうかを判断する(ステップS12)。
【0049】ある印刷物についての部数指定の印刷要求
PREQであった場合(ステップS12:Yes)に
は、その印刷部数を記憶する(ステップS13)。部数
指定の印刷要求PREQでなかった場合(ステップS1
2:No)、又は、ステップS13の印刷部数の記憶を
終えた場合は、その印刷部数を1に変更する(ステップ
S14)。続いて、この印刷要求PREQに基づいて印
刷データPDATを作成し、印刷実行タスク63に送信
する(ステップS15)。そして、上述したステップS
10からの処理を繰り返す。
【0050】上述したステップS11において、受信し
たメッセージが言語解釈タスク60からの印刷要求PR
EQでなかった場合(ステップS11:No)には、印
刷要求管理タスク61は、受信したメッセージが印刷実
行タスク63からの印刷終了報告PE1であるかどうか
を判断する(ステップS16)。印刷実行タスク63か
らの印刷終了報告PE1であった場合(ステップS1
6:Yes)には、続いて、印刷要求管理タスク61
は、その印刷がコレート印刷であるかどうかを判断する
(ステップS17)。コレート印刷でない場合(ステッ
プS17:No)には、上述したステップS10からの
処理を繰り返す。つまり、コレート印刷ではないので、
1部を印刷した時点で印刷のための処理は完了する。
【0051】コレート印刷であった場合(ステップS1
7:Yes)には、印刷要求管理タスク61は、その印
刷が1部目の印刷であるかどうかを判断する(ステップ
S18)。1部目の印刷であった場合(ステップS:Y
es)には、そのページのデータを格納データSDAT
としてハードディスク39(図1参照)に書き込む(ス
テップS19)。本実施形態では、ハードディスク39
に書き込む際には、印刷要求構造体として、設定データ
をそのまま保存し、イメージデータをデータ圧縮をして
保存する。
【0052】次に、印刷要求管理タスク61は、ハード
ディスク39に保存した格納データSDATがその印刷
物の1ページ目のデータであるかどうかを判断する(ス
テップS20)。1ページ目のデータであった場合に
は、その格納データSDATのファイル名を記憶する
(ステップS21)。
【0053】このファイル名の記憶が終了した場合、又
は、ステップS20で1ページ目でないと判断した場合
(ステップS20:No)には、ハードディスク39に
保存した格納データSDATがその印刷物の最終ページ
のデータであるかどうかを判断する(ステップS2
2)。最終ページの格納データSDATでない場合(ス
テップS22:No)には、受信したメッセージが2部
目以降の印刷終了報告PE1であり、かつ、印刷すべき
部数がまだあるかどうかを判断する(ステップS2
3)。受信したメッセージが2部目以降の印刷終了報告
PE1であり、かつ、印刷すべき部数がまだある場合
(ステップS22:Yes)には、後述するステップS
33で印刷要求PREQSを作成し、自らに送信した後
(図5参照)、上述したステップS10からの処理に戻
る。受信したメッセージが2部目以降の印刷終了報告P
E1でない場合や、印刷すべき部数がもうない場合(ス
テップS22:No)には、そのまま、上述したステッ
プS10からの処理に戻る。
【0054】図5に示すように、最終ページであった場
合(ステップS22:Yes)には、コレートカウント
に1を加える(ステップS30)。続いて、印刷要求管
理タスク61は、1部目の最終ページの印刷であったか
どうかを判断する(ステップS31)。
【0055】1部目の最終ページの印刷であった場合
(ステップS31:Yes)には、メモリ管理タスク6
2にメモリ確保の要求をし、RAM36に必要なメモリ
を確保する(ステップS32)。続いて、印刷要求管理
タスク61は、印刷要求PREQSを作成し、自らに送
信する。そして、上述したステップS10からの処理に
戻る。
【0056】ステップS31において最終ページの印刷
でなかった場合(ステップS31:No)には、印刷部
数がコレートカウントに1を加えた値と等しいかどうか
を判断する(ステップS34)。印刷部数がコレートカ
ウントに1を加えた値と等しくない場合(ステップS3
4:No)には、上述したステップS33の処理からを
実行する。
【0057】印刷部数がコレートカウントに1を加えた
値と等しい場合(ステップS34:Yes)には、メモ
リ管理タスク62にメモリを解放をするように知らせる
ために、印刷終了報告PE2を送信する(ステップS3
5)。図2で説明したように、この印刷終了報告PE2
を受信したメモリ管理タスク62は、言語解釈タスク6
0に印刷終了報告PE3を送信して、そのページの印刷
要求PREQが占有しているRAM36上の領域を解放
する。そして、上述したステップS10からの処理を繰
り返す。
【0058】図4に示すように、上述したステップS1
8において印刷実行タスク63から受信した印刷終了報
告PE1が1部目の印刷のものでないと判断した場合
(ステップS18:No)には、作成した印刷データP
DATを格納していたメモリを解放する(ステップS2
4)。続いて、印刷部数とコレートカウントが等しいか
どうかを判断する(ステップS25)。
【0059】印刷部数とコレートカウントが等しくない
場合(ステップS25:No)には、上述したステップ
S22からの処理を実行する。印刷部数とコレートカウ
ントが等しい場合(ステップS25:Yes)には、ハ
ードディスク39からそのページの格納データSDAT
のファイルを削除する(ステップS26)。つまり、印
刷物の最終部である場合には、そのページの印刷が完了
する毎にハードディスク39から該当するファイルを削
除する。そして、上述したステップS22からの処理を
実行する。
【0060】上述したステップS16において、受信し
たメッセージが印刷実行タスク63からの印刷終了報告
PE1でなかった場合(ステップS16:No)には、
図6に示すように、内部からの印刷要求PREQSであ
るかどうかを判断する(ステップS40)。すなわち、
上述したステップS33で生成した印刷要求PREQS
であるかどうかを判断する。
【0061】内部からの印刷要求PREQSでなかった
場合(ステップS40:No)には、上述したステップ
S10からの処理を繰り返す。内部からの印刷要求PR
EQSであった場合(ステップS40:Yes)には、
ハードディスク39から格納してある該当ページの格納
データSDATを読み出して、印刷データPDATを作
成する(ステップS41)。この作成された印刷データ
PDATはRAM36に格納された上で、印刷実行タス
ク63に送信する(ステップS42)。そして、上述し
たステップS10からの処理を繰り返す。
【0062】以上が印刷要求管理タスク61の一連の処
理である。この印刷要求管理タスク61は、上述したよ
うに、所定の優先度でCPU30が割り当てられて適宜
実行される。
【0063】次に、図7に基づいて、プリンタ10の有
する各タスクを実行する優先度を説明する。この図7は
本実施形態に係るプリンタ10の各タスクにCPU30
を割り当てる優先度の関係の一例を示す図である。すな
わち、図7はレーザ印刷式のページプリンタの場合のタ
スクの優先度の関係を示している。
【0064】この図7に示すように、印刷実行タスク6
3の優先度が一番高く、続いて、通信タスク64、印刷
要求管理タスク61、言語解釈タスク60の順に優先度
が高く、アイドルタスクの優先度が一番低い。すなわ
ち、印刷要求管理タスク61の優先度は、通信タスク6
4より低く、言語解釈タスク60よりも高い。
【0065】通信タスク64は、ネットワーク54から
印刷用のデータが着信すると、CPU30により起動さ
れる。通信タスク64は受信した印刷用のデータからI
Pアドレス等の余分なデータを除去して、印刷に必要な
データのみを取り出し、言語解釈タスク60に送信す
る。
【0066】この通信タスク64より印刷要求管理タス
ク61の優先度が低いのは、印刷要求PREQの管理よ
りもネットワーク54からのデータ受信を優先すべきだ
からである。また、印刷要求管理タスク61の処理に要
する時間は比較的長い。このため、この印刷要求管理タ
スク61の優先度をあまり高くすると、それ以外のタス
クにCPU30が割り当てられなくなってしまう。この
ため、印刷要求管理タスク61は、印刷実行タスク63
や通信タスク64よりも優先度が低くなっているのであ
る。
【0067】言語解釈タスク60より印刷要求管理タス
ク61の優先度が高いのは、印刷要求管理タスク61が
実行されている間は、他の印刷用の言語に移行させない
ようにするためである。すなわち、印刷用の言語には種
々のものがある。言語解釈タスク60は、受信した印刷
用のデータの言語を解釈するのに必要な圧縮プログラム
や圧縮データをROM38から読み出して、伸張した上
でRAM36に一旦格納する。そして、RAM36に格
納したプログラムやデータに基づいて、印刷用のデータ
の解釈を行う。このため、印刷要求管理タスク61実行
中に他の言語に移行してしまうと、この言語変更の処理
が行われてしまい、印刷処理に時間がかかってしまう。
これを避けるために印刷要求管理タスク61の優先度
は、言語解釈タスク60の優先度よりも、高くなってい
るのである。
【0068】なお、印刷実行タスク63の優先度が最も
高いのは、レーザ印刷式のページプリンタにおいては、
プリンタエンジン22を間欠的に動作させると立ち上が
り時間のロスが生じるからである。すなわち、プリンタ
エンジン22を連続的に動作させることが最も効率的な
印刷処理につながるからである。
【0069】次に、図8乃至図12に基づいて、印刷要
求が印刷キューとして待機する状態と、印刷要求がハー
ドディスク39に格納され読み出される動作を説明す
る。
【0070】図8は1部目の印刷する際のRAM36内
に展開された印刷キューの状態を示す図であり、図9及
び図10は1部目の印刷が終了してその印刷要求をハー
ドディスク39に格納する手順を説明する図であり、図
11及び図12は2部目以降の印刷をする際にハードデ
ィスク39から読み出したデータをRAM36に展開す
る手順を説明する図である。
【0071】まず、図8に基づいて、印刷要求がRAM
36内に印刷キューとして待機している状態を説明す
る。図8は、全9ページからなる印刷物の印刷キューの
状態を一例として示す図である。つまり、図8は、1部
目の印刷においてRAM36に印刷キューとして展開さ
れた印刷要求PREQの状態を示す図である。
【0072】この図8に示すように、各ページ毎の印刷
要求PREQに基づいてが生成され、印刷要求ファイル
80(1)〜80(9)が作成される。各ページの印刷
要求ファイル80(1)〜80(9)は、印刷データ格
納部82(1)〜82(9)と、自己ファイル名格納部
84(1)〜84(9)と、次ファイル名格納部86
(1)〜86(9)とを有している。
【0073】印刷データ格納部82(1)〜82(9)
は、そのページの印刷データを格納する領域である。こ
の印刷データ格納部82(1)〜82(9)には、中間
コードデータの状態で印刷用のデータが格納される。自
己ファイル名格納部84(1)〜84(9)は、そのペ
ージのファイル名を格納する領域である。このファイル
名が、本実施形態におけるファイル識別手段を構成す
る。次ファイル名格納部86(1)〜86(9)は、そ
のページの次のページについての印刷要求ファイル80
のファイル名を格納する領域である。
【0074】言語解釈タスク60から印刷要求PREQ
が印刷要求管理タスク61に送信されて印刷要求ファイ
ル80(1)〜80(9)が生成された段階では、自己
ファイル名格納部84(1)〜84(9)と、次ファイ
ル名格納部86(1)〜86(9)には、「Null」
が格納されている。つまり、これら自己ファイル名格納
部84(1)〜84(9)と、次ファイル名格納部86
(1)〜86(9)には、何ら情報は格納されていな
い。印刷要求ファイル80(1)〜80(9)がRAM
36に展開されている状態では、印刷要求ファイル80
(1)〜80(9)のリンクは、RAM36におけるメ
モリアドレスを印刷要求管理タスク61が管理すること
により実現している。
【0075】印刷要求管理タスク61は、RAM36か
らこれらの印刷要求ファイル80(1)〜(9)を1ペ
ージ毎に取り込んで、印刷データPDATを生成し、印
刷実行タスク63に送信する。印刷実行タスク63は送
信された1ページ分の印刷データPDATの印刷が終了
した時点で、印刷終了報告PE1を印刷要求管理タスク
61に送信する。
【0076】次に、図9及び図10に基づいて、印刷終
了報告PE1を受領した後に印刷要求管理タスク61
が、ハードディスク39に各ページの印刷に必要なデー
タを格納する動作を説明する。これら、図9及び図10
は、第1ページから第9ページまでの印刷要求ファイル
80(1)〜80(9)を、格納データSDATとして
ハードディスク39に順次格納していく状態を説明する
ための図である。つまり、図9及び図10は、ハードデ
ィスク39の格納状態を示している。
【0077】図9(a)に示すように、第1ページの印
刷終了報告PE1を受信した印刷要求管理タスク61
は、第1ページ用のファイル名として「RIP0000
1」を取得する。そして、この「RIP00001」と
いうファイル名で第1ページの印刷要求ファイル80
(1)をハードディスク39に格納する。このため、印
刷要求ファイル80(1)の自己ファイル名格納部84
(1)には「RIP00001」が格納される。但し、
次ファイル名格納部86(1)には「Null」がされ
たままである。これは、次ページである第2ページの印
刷要求ファイル80(2)のファイル名は未定だからで
ある。
【0078】さらに、印刷要求管理タスク61は、第1
ページについてはそのファイル名を記憶しておく。この
例では「RIP00001」というファイル名を、この
コレート印刷に関する処理が終了するまで別途記憶して
おく。2部目以降を印刷する際には、この第1ページの
ファイル名を用いてハードディスク39から印刷要求フ
ァイル80(1)を順次読み出すのである。但し、後述
するように、印刷要求ファイル80(1)〜80(9)
はリング状にリンクされるので、印刷要求管理タスク6
1が2部目の印刷をする際に第1ページの印刷要求ファ
イル80(1)を読み込んだ後は、この第1ページのフ
ァイル名「RIP00001」を記憶しておかないよう
にしてもよい。
【0079】また、印刷要求管理タスク61は、第1ペ
ージの印刷要求ファイル80(1)のハードディスク3
9への格納が終了した時点で、メモリ管理タスク62を
介して言語解釈タスク60に印刷終了を報告する。すな
わち、印刷要求管理タスク61からメモリ管理タスク6
2に印刷終了報告PE2を送信し、この印刷終了報告P
E2を受信したメモリ管理タスク62は、言語解釈タス
ク60に印刷終了報告PE3を送信する。これにより、
言語解釈タスクはこの第1ページの印刷要求ファイル8
0(1)のデータを格納している領域を、RAM36か
ら解放することができる。
【0080】次に、図9(b)に示すように、第2ペー
ジの印刷終了報告PE1を受信した印刷要求管理タスク
61は、第2ページ用のファイル名として「RIP00
002」を取得する。そして、この「RIP0000
2」というファイル名で第2ページの印刷要求ファイル
80(2)をハードディスク39に格納する。このた
め、印刷要求ファイル80(2)の自己ファイル名格納
部84(2)には「RIP00002」が格納される。
但し、次ファイル名格納部86(2)には「Null」
がされたままである。これは、次ページである第3ペー
ジの印刷要求ファイル80(3)のファイル名は未定だ
からである。また、第2ページ以降のファイル名は、次
ページのハードディスク39への格納処理が終了するま
で記憶しておく。
【0081】さらに、印刷要求管理タスク61は、上述
した第1ページと同様に、第2ページの印刷要求ファイ
ル80(2)のハードディスクへの格納が終了した時点
で、メモリ管理タスク62を介して言語解釈タスク60
に印刷終了を報告し、第2ページの印刷要求ファイル8
0(1)が占有しているRAM36の領域を解放させ
る。
【0082】次に、図9(c)に示すように、印刷要求
管理タスク61は、ハードディスク39に格納した第1
ページの印刷要求ファイル80(1)をファイル名「R
IP00001」を用いて読み出す。この前ページのフ
ァイル名「RIP00001」は、上述したように記憶
している。
【0083】続いて、印刷要求管理タスク61は、第1
ページの印刷要求ファイル80(1)の次ファイル名格
納部86(1)に、第2ページの印刷要求ファイル80
(1)のファイル名「RIP00002」を設定する。
そして、この第1ページの印刷要求ファイル80(1)
を再びハードディスク39に格納する。
【0084】このような処理を最終ページまで繰り返
す。この例では印刷物は全9ページであるので第9ペー
ジまで上述した処理を繰り返す。
【0085】次に、図10に基づいて、最終ページの処
理を説明する。この図10(a)に示すように、第9ペ
ージの印刷終了報告PE1を受信した印刷要求管理タス
ク61は、第9ページ用のファイル名として「RIP0
0009」を取得する。そして、第9ページの印刷要求
ファイル80(9)の自己ファイル名格納部84(9)
に「RIP00009」を設定する。さらに、最終ペー
ジについては、第1ページのファイル名「RIP000
01」を次ファイル名格納部86(9)に設定する。こ
れにより、印刷要求ファイル80(1)〜80(9)が
リング状にリンクされる。そして、この第9ページの印
刷要求ファイル80(9)をハードディスク39に格納
する。
【0086】さらに、印刷要求管理タスク61は、上述
した各ページの場合と同様に、第9ページの印刷要求フ
ァイル80(9)のハードディスクへの格納が終了した
時点で、メモリ管理タスク62を介して言語解釈タスク
60に印刷終了を報告し、第9ページの印刷要求ファイ
ル80(9)が占有しているRAM36の領域を解放さ
せる。
【0087】次に、図10(b)に示すように、印刷要
求管理タスク61は、ハードディスク39に格納した第
8ページの印刷要求ファイル80(8)をファイル名
「RIP00008」を用いて読み出す。この前ページ
のファイル名「RIP00008」は、上述したように
記憶している。
【0088】続いて、印刷要求管理タスク61は、第8
ページの印刷要求ファイル80(8)の次ファイル名格
納部86(8)に、第9ページの印刷要求ファイル80
(9)のファイル名「RIP00009」を設定する。
そして、この第8ページの印刷要求ファイル80(8)
を再びハードディスク39に格納する。
【0089】以上により全9ページの印刷物をコレート
印刷する場合に、印刷要求管理タスク61が行う1部目
の印刷処理が終了する。
【0090】次に、図11及び図12に基づいて、1部
目の印刷を終了した印刷要求管理タスク61が、ハード
ディスク39に格納した印刷用のデータを用いて2部目
以降の印刷をする動作を説明する。これら、図11及び
図12は、第1ページから第9ページまでの印刷要求フ
ァイル80(1)〜80(9)をハードディスク39か
ら順次読み出して、RAM36に展開していく状態を説
明するための図である。つまり、図11及び図12は、
RAM36のメモリ状態を示している。
【0091】なお、本実施形態においては、RAM36
に最も大きいサイズを有するページの4ページ分の領域
を確保しているものとする。すなわち、印刷要求管理タ
スク61は、メモリ管理タスク62から最大サイズのペ
ージの4ページ分を格納するのに必要なメモリ領域を借
りるものとする。
【0092】最大サイズの4ページ分のメモリ領域をR
AM36に確保することとしたのは、プリンタエンジン
22を間欠的に停止させずに動作させることができるよ
うにするためである。つまり、プリンタエンジン22を
エンジンスピードで動作させることができるようにする
ためである。
【0093】本実施形態では最大サイズのページの4ペ
ージ分のメモリ領域をRAM36に確保することとした
が、これに限られるものではない。例えば、印刷要求管
理タスク61が、必要メモリサイズの大きいページから
順に、4ページ分のサイズを合計し、この合計したメモ
リサイズだけをRAM36に確保するようにしてもよ
い。また、確保するメモリ容量は4ページ分ではなく、
3ページ分、5ページ分であってもより。但し、上述し
たようにプリンタエンジン22を間欠的に停止させずに
動作させるのに必要なメモリ容量を確保するのが、印刷
処理時間を短縮する上で望ましい。
【0094】まず、図11(a)に示すように、自ら発
行した第1ページの印刷要求PREQSを受信した印刷
要求管理タスク61は、第1ページの印刷要求ファイル
80(1)を、ファイル名「RIP00001」を用い
て、ハードディスク39から読み出す。この第1ページ
の印刷要求ファイルのファイル名「RIP00001」
は、上述したように、印刷要求管理タスク61がこのコ
レート印刷が終了するまで記憶している。印刷要求管理
タスク61は、この読み出した第1ページの印刷要求フ
ァイル80(1)をRAM36に確保した領域に格納す
る。
【0095】次に、図11(b)に示すように、印刷要
求管理タスク61は、第1ページの印刷要求ファイル8
0(1)の次ファイル名格納部86(1)から、第2ペ
ージの印刷要求ファイル80(2)のファイル名を読み
出す。この例では、第2ページのファイル名として「R
IP00002」を読み出す。続いて、印刷要求管理タ
スク61は、このファイル名「RIP00002」を用
いて、ハードディスク39から第2ページの印刷要求フ
ァイル80(2)を読み出す。印刷要求管理タスク61
は、この第2ページの印刷要求ファイル80(2)を、
第1ページの印刷要求ファイル80(1)とリンクを張
って、RAM36に確保した所定の領域に格納する。
【0096】本実施形態では、各ページ間のリンクを張
ることを、RAM36に格納したメモリアドレスを記憶
することにより実現している。つまり、次ページを格納
したメモリアドレスを参照することにより、RAM36
に展開された次ページの印刷要求ファイルを取り出すこ
とができるようになっている。
【0097】これと同様の処理を行って、図11(c)
に示すように第3ページの印刷要求ファイル80(3)
を読み出し、図11(d)に示すように第4ページの印
刷要求ファイル80(4)を読み出す。本実施形態で
は、RAM36には4ページ分のメモリ容量しか確保さ
れていないため、この第4ページの印刷要求ファイル8
0(4)がこの時点でメモリに展開できる最後のページ
となる。
【0098】次ページの印刷要求ファイルがハードディ
スク39に存在する場合には、RAM36に展開された
最後のページ、つまり、この例では、第4ページのRA
M36上のリンクを張るための次メモリアドレスに、
「Null」を格納する。このようにすることにより、
RAM36上にリンクを張るための次メモリアドレスに
「Null」が入っている場合には、ハードディスク3
9に次ページの印刷要求ファイルがあると判断すること
ができる。
【0099】続いて、印刷要求管理タスク61は、第1
ページの印刷要求ファイル80(1)の印刷データ格納
部82(1)に格納されている中間コードデータに基づ
いて、印刷データPDATを作成し、印刷実行タスク6
3に送信する。
【0100】次に、図12(a)に示すように、第1ペ
ージの印刷終了報告PE1を受信した印刷要求管理タス
ク61は、第1ページの印刷要求ファイル80(1)を
RAM36上から消去する。続いて、図12(b)に示
すように、印刷要求ファイル80(4)の次ファイル名
格納部86(4)に格納されている次ページのファイル
名「RIP00005」を用いて、ハードディスク39
から印刷要求ファイル80(5)を読み出す。
【0101】続いて、印刷要求管理タスク61は、第2
ページの印刷要求ファイル80(2)の印刷データ格納
部82(2)に格納されている中間コードデータに基づ
いて、印刷データPDATを作成し、印刷実行タスク6
3に送信する。
【0102】このような処理を最終ページまで順次繰り
返していく。この例では、第9ページが最終ページであ
るので、第9ページまでこの処理を繰り返す。
【0103】続いて、図12(c)に示すように、印刷
要求管理タスク61は、第6ページの印刷要求ファイル
80(6)の印刷データ格納部82(6)に格納されて
いる中間コードデータに基づいて、印刷データPDAT
を作成し、印刷実行タスク63に送信する。
【0104】印刷実行タスク63から第6ページの印刷
終了報告PE1を受信した印刷要求管理タスク61は、
第6ページの印刷要求ファイル80(6)をRAM36
上から消去する。続いて、図12(d)に示すように、
印刷要求ファイル80(9)の次ファイル名格納部86
(9)に格納されている次ページのファイル名「RIP
00001」を用いて、ハードディスク39から印刷要
求ファイル80(1)を読み出す。このようにループ状
に印刷要求ファイル80(1)〜80(9)を形成する
ことにより、通常処理を変えずにコレート印刷処理をす
ることが可能になる。
【0105】以上のように、本実施形態に係るプリンタ
によれば、複数の部数をコレート印刷する場合に、1部
目の印刷要求PREQはハードディスク39に格納せず
に、そのまま印刷データPDATを作成し、印刷実行タ
スク63に渡すこととしたので、1部目の印刷が完了す
るまでの時間を、従来より短くすることができる。すな
わち、従来は1部目の印刷に先立ち、ハードディスク3
9に印刷のためのデータを格納してから印刷実行タスク
に印刷データを渡していたが、本実施形態では、1部目
の印刷の際は、このハードディスク39に書き込みを省
いたので、1部目の印刷完了までの時間は従来よりも短
くすることができる。特に、印刷物の1部目の第1ペー
ジの印刷は、従来のハードディスク保存時間が省略され
るので、可及的に速やかに行うことができる。
【0106】また、コレート印刷でない場合、つまり、
1部しか印刷しないような場合は、ハードディスク39
に印刷用のデータを保存せずに印刷が完了するため、印
刷完了までの時間を可及的に短くすることができる。す
なわち、言語解釈タスク60の後段に印刷要求管理タス
ク61を設けたので、印刷要求管理タスク61は印刷物
の内容を判断することができる。このため、1部しか印
刷しないような場合には、印刷要求管理タスク61はそ
のデータをハードディスク39に保存せずに印刷実行タ
スク63に印刷データPDATを送信するだけで足り
る。このため、印刷時間の短縮を図ることができる。
【0107】しかも、ハードディスク39に印刷用のデ
ータを書き込むにあたっては、データを圧縮してから格
納データSDATとして保存することとしたので、ハー
ドディスク39に保存されるデータ量を削減することが
できる。
【0108】また、印刷要求管理タスク61は、1部目
の各ページの印刷が完了した時点で、それぞれのページ
毎に内部へ印刷要求PREQSを送信することとしたの
で、他のタスクへの影響を最小限に抑えて、本実施形態
を実現することができる。
【0109】さらに、印刷要求管理タスク61にCPU
30を割り当てる優先度を、印刷実行タスク63や通信
タスク64よりも低くしたので、他のタスクと比べて処
理時間の長い印刷要求管理タスク61が存在しても、他
のタスクにCPU30を適宜割り当てることが可能にな
る。また、印刷要求管理タスク61にCPU30を割り
当てる優先度を、言語解釈タスク60よりも高くしたの
で、この印刷要求管理タスク61にCPU30が割り当
てられている間は、言語解釈タスク60にCPU30を
奪われることはない。このため、印刷要求管理タスク6
1動作中に他の言語解釈に移行することがなくなる。
【0110】また、ハードディスク39に格納する印刷
要求ファイル80を印刷要求構造体として構成し、この
印刷要求ファイル80内に次ファイル名格納部86を設
け、この次ファイル名格納部86に次ページの印刷要求
ファイル80のファイル名を格納するようにしたので、
この印刷要求ファイル80を順次読み出す際に、テーブ
ル等を参照することなく、次ページの印刷要求ファイル
80にアクセスすることができる。
【0111】さらに、最終ページの印刷要求ファイル8
0の次ファイル名格納部86に第1ページの印刷要求フ
ァイル80のファイル名を格納しておくこととしたの
で、印刷要求ファイル80をループ状に連続させること
ができる。このため、3部、4部、5部…のコレート印
刷でも、各部の最終ページと次の部の最初のページ間で
プリンタエンジン22を停止させることなく連続的に印
刷することができる。
【0112】また、ハードディスク39に格納した印刷
要求ファイル80を用いて、2部目以降の印刷をする場
合には、RAM36に4ページ分の印刷要求ファイルを
展開するだけの容量を確保するだけで印刷処理を行うよ
うにしたので、RAM36におけるメモリ消費量を低減
することができる。
【0113】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、上述した各タスクは、
複数のタスクを1つにまとめ実現してもよいし、1つの
タスクをさらに複数に分割して実現してもよい。一例を
あげると、上述した印刷要求管理タスク61を、印刷要
求ファイル80をハードディスク39に格納したり次の
ページの印刷要求要求ファイル80のファイル名を次フ
ァイル名格納部86に設定したりする印刷要求格納タス
クと、ハードディスク39から印刷要求ファイル80を
順次読み出す印刷要求読出タスクと、印刷要求PREQ
や印刷要求ファイル80に基づいて印刷データPDAT
を生成して印刷実行タスク63に送信する印刷データ生
成送信タスクとに、分割してもよい。また、タスク間で
送受されるメッセージは、1ページ毎にではなく、2ペ
ージ毎等であってもよい。
【0114】また、上述した実施形態では、印刷用のデ
ータをハードディスク39に圧縮して格納したが、圧縮
しないでそのままのイメージデータを格納するようにし
てもよい。この場合でも、印刷物の最後の部の印刷の際
には、各ページの印刷が完了する毎にハードディスク3
9から該当する格納データSDATを削除することとし
たので、ハードディスク39における占有領域を速やか
に解放することができる。
【0115】さらに、上述の実施形態で説明した各処理
については、これら各処理を実行するためのプログラム
やその実行のための優先度をフロッピー(登録商標)デ
ィスクやCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memor
y)等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布する
ことが可能である。この場合、このプログラムやその優
先度が記録された記録媒体をプリンタ10に読み込ま
せ、実行させることにより、上述した実施形態を実現す
ることができる。
【0116】また、プリンタ10は、オペレーションシ
ステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプロ
グラムを備える場合がある。この場合、プリンタ10の
備える他のプログラムを活用し、記録媒体にはそのプリ
ンタ10が備えるプログラムの中から、本実施形態と同
等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を
記録するようにしてもよい。
【0117】さらに、このようなプログラムやその優先
度は、記録媒体の形ではなく、ネットワークを通じて搬
送波として頒布することも可能である。ネットワーク上
を搬送波の形で伝送されたプログラムやその優先度は、
プリンタ10に取り込まれて、このプログラムをその優
先度で実行することにより上述した実施形態を実現する
ことができる。
【0118】また、記録媒体にプログラムを記録する際
や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プ
ログラムやその優先度に関するデータの暗号化や圧縮化
がなされている場合がある。この場合には、これら記録
媒体や搬送波からプログラムや優先度に関するデータを
読み込んだプリンタ10は、その復号化や伸張化を行っ
た上で、実行する必要がある。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプリ
ンタよれば、印刷要求を受信し、この印刷要求が複数の
部数をコレート印刷するべきものである場合には、印刷
要求に基づいて印刷を行う上で必要なデータを、ファイ
ル識別手段を付した印刷要求ファイルとして所定のタイ
ミングで補助記憶装置に格納する印刷要求格納手段を設
けたので、印刷要求ファイルに含まれる次の印刷要求フ
ァイルのファイル名に基づいて、補助記憶装置から次の
印刷要求ファイルを読み出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかるプリンタのハード
ウェア構成を示す図。
【図2】図1に示したプリンタにおいてコレート印刷を
する場合における1部目の印刷処理を説明する図。
【図3】図1に示したプリンタにおいてコレート印刷を
する場合における2部目以降の印刷処理を説明する図。
【図4】印刷要求管理タスクの処理内容を説明するため
のフローチャートを示す図(その1)
【図5】印刷要求管理タスクの処理内容を説明するため
のフローチャートを示す図(その2)
【図6】印刷要求管理タスクの処理内容を説明するため
のフローチャートを示す図(その3)
【図7】本実施形態に係るプリンタの有する各タスクに
CPUを割り当てる優先度の高さを示す図。
【図8】1部目の印刷する際に、RAMに展開された印
刷要求ファイルの状態を示す図。
【図9】1部目の印刷が終了した際に、各プリンタの印
刷要求を印刷要求ファイルとしてハードディスクに格納
する手順を説明する図(その1)。
【図10】1部目の印刷が終了した際に、各プリンタの
印刷要求を印刷要求ファイルとしてハードディスクに格
納する手順を説明する図(その2)。
【図11】2部目以降の印刷をする際に、ハードディス
クから読み出した印刷要求ファイルをRAMに展開する
手順を説明する図(その1)。
【図12】2部目以降の印刷をする際に、ハードディス
クから読み出した印刷要求ファイルをRAMに展開する
手順を説明する図(その2)。
【符号の説明】
10 プリンタ 20 コントローラ 30 CPU 32、34 インターフェース 36 RAM 38 ROM 39 ハードディスク 50 バス 52 インターフェース 54 ネットワーク 60 言語解釈タスク 61 印刷要求管理タスク 62 メモリ管理タスク 63 印刷実行タスク 64 通信タスク 65 その他のタスク 70 スケジューラ 80 印刷要求ファイル 82 印刷データ格納部 84 自己ファイル名格納部 86 次ファイル名格納部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した印刷用のデータを補助記憶装置に
    記憶した上で、プリンタエンジンを駆動させることによ
    り印刷することが可能なプリンタであって、 受信した前記印刷用のデータを解釈して印刷要求を送信
    する、言語解釈手段と、 前記言語解釈手段から前記印刷要求を受信し、この印刷
    要求が複数の部数をコレート印刷するべきものである場
    合には、前記印刷要求に基づいて印刷を行う上で必要な
    データを、ファイル識別手段を付した印刷要求ファイル
    として所定のタイミングで前記補助記憶装置に格納する
    とともに、前記印刷要求ファイルに次の印刷要求ファイ
    ルのファイル識別手段を含ませる、印刷要求格納手段
    と、 を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】前記印刷要求格納手段が、前記印刷要求に
    基づいて印刷を行う上で必要な前記データを前記補助記
    憶装置に格納する前記所定のタイミングは、1部目の印
    刷が終了したことを示す印刷終了報告を受信した後であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】前記印刷要求ファイルに含まれる次の印刷
    要求ファイルのファイル識別手段に基づいて、前記補助
    記憶装置に格納した前記印刷要求ファイルを順次読み出
    す、印刷要求読出手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】前記言語解釈手段から受信した前記印刷要
    求に基づいて、又は、前記補助記憶装置から読み出した
    前記印刷要求ファイルに基づいて、印刷データを生成し
    て送信する、印刷データ生成送信手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】前記印刷データ生成送信手段から前記印刷
    データを受信して、この印刷データに基づいて前記プリ
    ンタエンジンを駆動することにより印刷を行い、この印
    刷が終了した場合に前記印刷終了報告を送信する、印刷
    実行手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記
    載のプリンタ
  6. 【請求項6】前記補助記憶装置に格納した前記印刷要求
    ファイルは、一旦、揮発性記憶装置に展開された後に前
    記印刷データとして送信されることを特徴とする請求項
    5に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】前記揮発性記憶装置に前記印刷要求ファイ
    ルを展開する領域は、所定数の前記印刷要求ファイルが
    展開できるだけの大きさに限定されていることを特徴と
    する請求項6に記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】前記揮発性記憶装置における前記印刷要求
    ファイルを展開する領域に、前記コレート印刷に使用す
    るすべての前記印刷要求ファイルが格納しきれない場合
    には、前記領域に展開されている前記印刷要求ファイル
    の中で最初の前記印刷要求ファイルに基づく印刷が終了
    した時点でその印刷要求ファイルが占有する領域を開放
    し、前記領域に展開されている前記印刷要求ファイルの
    中で最後の前記印刷要求ファイルの次の印刷要求ファイ
    ルを前記補助記憶装置から読み込んで前記領域に展開す
    ることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】前記揮発性記憶装置における前記印刷要求
    ファイルを展開する領域の大きさは、前記プリンタエン
    ジンを連続的に駆動することができる程度の大きさを確
    保することを特徴とする請求項8に記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】最初の前記印刷要求ファイルのファイル
    識別手段は、別途記憶しておくことを特徴とする請求項
    1乃至請求項9のいずれかに記載のプリンタ。
  11. 【請求項11】最後の前記印刷要求ファイルには、次の
    印刷要求ファイルのファイル識別手段として、最初の前
    記印刷要求ファイルのファイル識別手段が含まれている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載のプリンタ。
  12. 【請求項12】受信した印刷用のデータを補助記憶装置
    に記憶した上で、プリンタエンジンを駆動させることに
    より印刷することが可能なプリンタの制御方法であっ
    て、 受信した前記印刷用のデータを解釈して印刷要求を送信
    する、言語解釈手順と、 前記印刷要求を受信し、この印刷要求が複数の部数をコ
    レート印刷するべきものである場合には、前記印刷要求
    に基づいて印刷を行う上で必要なデータを、ファイル識
    別手段を付した印刷要求ファイルとして所定のタイミン
    グで前記補助記憶装置に格納するとともに、前記印刷要
    求ファイルに次の印刷要求ファイルのファイル識別手段
    を含ませる、印刷要求格納手順と、 を備えることを特徴とするプリンタの制御方法。
  13. 【請求項13】受信した印刷用のデータを補助記憶装置
    に記憶した上で、プリンタエンジンを駆動させることに
    より印刷することが可能なプリンタを制御するためのプ
    ログラムが記録された記録媒体であって、 受信した前記印刷用のデータを解釈して印刷要求を送信
    する、言語解釈ステップと、 前記印刷要求を受信し、この印刷要求が複数の部数をコ
    レート印刷するべきものである場合には、前記印刷要求
    に基づいて印刷を行う上で必要なデータを、ファイル識
    別手段を付した印刷要求ファイルとして所定のタイミン
    グで前記補助記憶装置に格納するとともに、前記印刷要
    求ファイルに次の印刷要求ファイルのファイル識別手段
    を含ませる、印刷要求格納ステップと、 が記録されたことを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010282280A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Canon Inc 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム
US8804182B2 (en) 2009-06-02 2014-08-12 Canon Kabushiki Kaisha Printing control apparatus, printing control method, and computer-readable storage medium storing program

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