JP2001018106A - 穴明け工具 - Google Patents

穴明け工具

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JP2001018106A
JP2001018106A JP11192348A JP19234899A JP2001018106A JP 2001018106 A JP2001018106 A JP 2001018106A JP 11192348 A JP11192348 A JP 11192348A JP 19234899 A JP19234899 A JP 19234899A JP 2001018106 A JP2001018106 A JP 2001018106A
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blade
enlarged diameter
chip discharge
discharge groove
chip
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JP11192348A
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Koji Masamoto
浩司 柾本
Kenichi Yajima
賢一 谷島
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリル剛性を高めて切屑排出性を向上させ
る。 【解決手段】 プリント基板穿孔用の小型ドリル20
は、刃部22とストレート部23とシャンク部24とを
第一テーパ部25と第二テーパ部26でそれぞれ接続し
て工具本体21を構成する。刃部22の外周面には先端
の切刃30から基端側に向けて切屑排出溝28を螺旋状
に設け、この切屑排出溝28は刃部22から第一テーパ
部25で傾斜角βに沿って延びてその延長線上でストレ
ート部23の領域で切り上がる。刃部22の長さLbは
有効切り込み長さLaとほぼ同一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてプリント
基板に小径の穴を穿設するのに用いられる小型ドリルな
どの穴明け工具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリント基板に穴明け加工するた
めに用いる小型ドリルは、ドリル本体の全長38.1m
m程度とされ、小径φ0.1〜0.3mm程度の刃部と
大径φ3.175mm程度のシャンク部とがテーパ部を
介して接続された2段形状とされ、またテーパ部の外径
変化が大きい場合には刃部とシャンク部との間に円柱状
のストレート部を設けてその両端でそれぞれテーパ部を
介して刃部とシャンク部を接続する3段形状とされてい
る。ドリル本体の刃部とシャンク部とは一体にまたはろ
う付け等で接続されて設けられ、刃部の材質は、通常、
超硬合金が採用され、シャンク部は超硬合金やスチール
等の鋼材等が採用されている。このような小型ドリルの
一例として、図4及び図5に示す3段形状の小型ドリル
1では、刃部2とストレート部3とシャンク部4とがそ
れぞれ第一テーパ部5と第二テーパ部6を介して接続さ
れて構成されている。この小型ドリル1は刃部2の外周
面に先端側から基端側に向けて螺旋状の切屑排出溝7が
形成されており、切屑排出溝7は刃部2及び第一テーパ
部5の接続部に到達しない若干の間隔x1(例えばx1
=0.2〜0.5mm程度)をおく程度の位置まで延び
て基端縁7bが形成されている。図5に示すように、刃
部2の外周面は小径の略円柱状をなしていて、芯厚2A
は先端側から基端側に向けて漸次その径が増大するよう
に切屑排出溝7の底面7aが軸線Oに対して外周面側に
なだらかに傾斜し基端縁7bで傾斜角θを以て急激に外
周面に切り上がって形成されている。この傾斜角θは例
えば30°に設定されている。
【0003】ところで、このような小型ドリル1で図4
に示すようなプリント基板10に穿孔する場合、通常、
プリント基板10は合成樹脂板に銅箔、ガラス繊維等が
付着して形成されており、穿孔時には、複数枚、例えば
3枚のプリント基板10を積層し、更にその上下にあて
板12と敷板13を密着させた状態で穴明け機のテーブ
ル上に載置し、小型ドリル1を用いて高速回転させつつ
高速送りで3枚のプリント基板10に穿孔することにな
る。この場合、穿孔時に生じる切屑を排出させるため
に、複数のプリント基板10…を全て貫通して敷板13
に刃部2の先端が例えば0.35〜0.5mm程度食い
込んだ状態で切屑排出溝7の基端部が例えば長さx2=
0.5mm程度あて板12の外部に露出している必要が
あり、あて板12の外部に露出する刃部2の基端側長さ
L=1mm程度となる。そのため、例えば深さ5mmの
穴加工するとして、切屑排出溝長さを6mm以上、刃部
2の長さを6.2mm以上に設定しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小径の
刃部2の長さが大きくなると剛性が小さくなり穴加工時
に曲がりを生じ穴加工精度が低下するという問題が生じ
る。特にプリント基板10は年々微細化と多層化が進
み、これに伴い穴径の小径深穴化、穴位置の高精度化の
要求がますます厳しくなっているため、穴位置が例えば
50μmずれても不良品になってしまうことがある。こ
れに対して剛性の低下を抑制するために刃部2の長さと
切屑排出溝7の長さを単純に短くすると、穿孔時にあて
板12からの切屑排出溝7の基端縁7bの突出距離x2
が短くなって切屑詰まりを起こし易くなり、負荷がかか
って刃部2が折れてしまうという問題が生じる。また上
述の小型ドリル1においても、被削材の材質(例えば合
成樹脂や厚みのある銅箔等)によっては切屑が弦巻状に
連続して生じるために、図4に示す穿孔時に刃部2のあ
て板12から露出する長さがLしかないために刃部2と
第一拡径部5との接続部5aに切屑が絡んで蓄積され
(符号M′で示す)、切屑の蓄積部M′が新たに生成さ
れる切屑の排出を妨げるために穴位置精度を低下させ、
刃部2が折損し易くなるという欠点も生じる。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みて、剛性
が高くて切屑排出性を向上できるようにした穴明け工具
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る穴明け工具
は、刃部とシャンク部との間に拡径部が設けられ、刃部
の外周面に先端側から基端側に向けて切屑排出溝が設け
られ、この切屑排出溝と刃部の先端面との交差稜線に切
刃が設けられてなる穴明け工具において、切屑排出溝は
刃部から拡径部を越える位置まで延びていることを特徴
とする。穴明け加工時に刃部の長さと同等深さの深穴加
工を行っても、穴の外部に確実に露出している拡径部に
まで切屑排出溝が延びているために切屑詰まりを起こす
ことなくスムーズに切屑の排出ができ、同時に刃部の長
さと同等深さの深穴加工を行うことができることで、従
来の穴明け工具と比較して刃部の長さを穴加工する必要
最小限に短くできて同等な深穴加工ができる上に剛性を
向上できて曲がりを抑制して穴加工精度を向上でき折損
を抑制できる。
【0007】また拡径部はテーパ状であり、この拡径部
に形成された切屑排出溝は拡径部の傾斜角に沿って底部
が形成されていてもよい。切屑排出溝が拡径部の傾斜角
に沿って傾斜するために、その基端側の切り上がり領域
の底部が急激な傾斜になることはなく切屑流れがスムー
ズで排出性がよい。
【0008】また拡径部として、刃部と中間部をつなぐ
第一拡径部と、中間部とシャンク部をつなぐ第二拡径部
とが備えられ、切屑排出溝は刃部から第一拡径部を越え
て中間部まで延在していてもよい。刃部を第一拡径部と
の接続部程度まで被削材に切り込ませて穴加工しても、
切屑を工具本体の中間部まで誘導できるので切屑詰まり
を起こすことなく確実に排出でき、また弦巻状の連続す
る切屑が生じても工具本体の中間部の切屑排出溝から基
端側に排出される切屑は被削材から離れた外径の大きな
第二拡径部との接続部付近で絡まって蓄積されるために
その周速が高くて切屑離れが良い上に多くの切屑を蓄積
できるので切屑詰まりを起こしにくい。尚、中間部は刃
部より外径が大きくシャンク部より外径が小さく、略円
柱形状とされ、また第二拡径部もテーパ部とされてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明するが、上述の従来技術と同一または同様の
部分には同一の符号を用いて説明する。図1は実施の形
態による小型ドリルの穴加工状態を示す要部断面図、図
2は図1に示す小型ドリルの切屑排出溝に沿った芯厚の
仮想断面を示す一部破断図、図3は実施の形態による小
型ドリルと従来の小型ドリルとの各部分の寸法比を示す
説明図である。図1及び図2に示すプリント基板穿孔用
の小型ドリル20は、中心の軸線O回りに回転可能とさ
れたドリル本体21がそれぞれ略円柱状をなす刃部22
とストレート部23とシャンク部24とを備え、刃部2
2とストレート部23はテーパ状の第一テーパ部25で
接続され、ストレート部23とシャンク部24はテーパ
状の第二テーパ部26で接続されて形成されている。ま
た少なくとも刃部22が超硬合金製とされ、シャンク部
24は超硬合金またはスチール製とされ、一体またはろ
う付けで形成されている。刃部22において、その外周
面には軸線Oを挟んで例えば一対の切屑排出溝28,2
8が対向して螺旋状に捻れて形成されている。刃部22
の先端面22aは例えば鈍角の先端角を備えていて切屑
排出溝28,28との交差稜線が切刃30,30とさ
れ、各切刃30につながる先端面22aの領域が逃げ面
とされ、切屑排出溝28,28の回転方向を向く面の先
端側領域28cがすくい面とされている。
【0010】刃部22の外径をD1(例えばD1=0.
05〜0.3mm)とすると、ストレート部23の外径
D2はD1より大きく、シャンク部24の外径D3(例
えばD3=3.175mm)はD2より大径とされてい
る。刃部22に接続される第一テーパ部25は軸線Oに
対して傾斜角αを例えば15°に設定したテーパ状とさ
れている。そして切屑排出溝28,28は刃部22の先
端から刃部22の全長に亘って螺旋状に形成されて、更
に第一テーパ部25上をその傾斜角αに沿って傾斜角β
で延びてその延長上でストレート部23の途中位置で切
り上がって基端縁28aをなしている。ここで切屑排出
溝28の傾斜角βはストレート部23で切り上がる角度
と同一とし、且つ5°以上であって45°以下とする。
好ましくは傾斜角βは第一テーパ部25で切屑排出溝2
8が切り上がらないように傾斜角α以下に設定するもの
とし、例えばβ=15°とする。傾斜角βが5°より小
さいと切屑排出溝28が必要以上に長くなり切屑排出の
抵抗が大きくなる。また切屑排出溝28を短くするため
にストレート部23の外径を小さくすると剛性の低下を
招くことになる。他方、βが45°より大きいと切屑走
行方向が急激に変化するので切屑排出の抵抗が大きくな
り、いずれも切屑排出性を妨げる。図2に示すように、
切屑排出溝28の底部28bは刃部22の先端からスト
レート部23上の基端縁28aまで漸次その深さが減少
するように角度γ(γ<β、γ<α)を以て傾斜して形
成されている。そのため、切屑排出溝28の加工深さが
その全長に亘って大きく変化することがなく、特に基端
縁28a付近でも急激に溝深さが減少することはなく、
切屑がスムーズに抜けやすい。また切屑排出溝28,2
8の底部28b,28bの内接円で形成される芯厚31
は刃部22においては先端から基端側に向けて角度γで
漸次増大し、第一テーパ部25からストレート部23に
かけて角度βを以て傾斜するために刃部22より芯厚3
1の増大割合が大きくなる。
【0011】そして図3において、実施の形態による小
型ドリル20と従来の小型ドリル1の全長L1(例えば
L1=38.1mm)、刃部22,2の有効切り込み長
さLa、刃部22,2の先端からストレート部23,3
と第二テーパ部26,6との接続部までの長さL2をそ
れぞれ同一にした場合、本実施の形態による小型ドリル
20では、刃部22の長さLbは有効切り込み長さLa
とほぼ同等でわずかに長い程度に留めることとし、その
ため従来の小型ドリル1の刃部2の長さLb′より短く
設定できる。これによって刃部22の剛性を向上でき穴
加工時の曲がりを低減して穴加工精度を向上できる。ま
た実施の形態による小型ドリル20において、切屑排出
溝28はストレート部23まで延びているためにその長
さLcが従来の小型ドリル1の切屑排出溝7の長さL
c′より大きい。そのため切屑排出がスムーズで切屑詰
まりを起こしにくい。
【0012】本実施の形態による小型ドリル20は上述
のように構成されているから、プリント基板10を例え
ば3枚重ねて穴明け加工する場合、図1に示すようにプ
リント基板10…の上下にあて板12と敷板13を挟ん
で図示しない穴明け機のテーブル上に載置し、小型ドリ
ル20を軸線O回りに例えば70000〜200000
rpmで高速回転しつつ高速送りして連続して穴加工す
る。そして刃部22を有効切り込み長さLaに亘って穿
孔して穴加工すると、先端の切刃30は3枚のプリント
基板10…を穴加工して敷板13内に深さ0.35〜
0.5mm程度入り込み、第一テーパ部25があて板1
2に接するかわずかの距離をおく位置まで到達する。こ
の位置で切刃30で生成される切屑は切屑排出溝28上
を走行して刃部22から第一テーパ部25を通過して第
一ストレート部23の領域の基端縁28aで外部に排出
される。この時点で切屑はあて板12から大きく離間し
ているために切屑詰まりを起こすおそれもなく基端縁2
8aは第一テーパ部25の傾斜角αの延長上の第一スト
レート部23の領域に位置するためにこの点でも切屑詰
まりを起こすことなくスムーズに排出できる。
【0013】しかもプリント基板10等の被削材の材質
によって弦巻状の長い切屑が生成される場合、この切屑
は切屑排出溝28がストレート部23に位置するために
ストレート部23からドリル本体21の基端側のテーパ
状に拡径される第二テーパ部26に延びて第二テーパ部
26の周囲に絡んで蓄積されることになる。この蓄積部
Mは、あて板12との距離が大きい上に第二テーパ部2
6の外径が大きいために、第一テーパ部5に蓄積する従
来の小型ドリル1よりも蓄積できる切屑の体積が大きく
なり、この点でも切屑詰まりを防止できる。この場合、
例えば刃部22(2)と第一テーパ部25(5)との接
続部25aの外径をφ0.1mmとし、ストレート部2
3(3)と第二テーパ部26(6)との接続部26aの
外径をφ1.0mmとした時にそれぞれの周速は31.
4m/min、314m/minとなり、蓄積部Mの方がかな
り高速であるために切屑を蓄積できる容量が格段に大き
いといえる。同時に高い周速のために蓄積部Mでの切屑
のドリル離れが良好に行われる。
【0014】上述のように本実施の形態によれば、小径
の刃部22の長さLbが短くなるので刃部22の剛性を
向上でき穴加工時の曲がりを抑制して穴加工精度を向上
できる。しかも切屑排出溝28が刃部22だけでなく第
一テーパ部25及びストレート部23にまで延びている
ために切屑詰まりを抑えて排出性を向上できる。しかも
弦巻状の長い切屑が生成される場合、この切屑はドリル
本体21の基端側に延びて第二テーパ部26の周囲に絡
んで蓄積部Mとして蓄積されることになり、第一テーパ
部5に蓄積部M′が生じる従来の小型ドリル1よりも蓄
積できる切屑の体積が大きくなり、また高速であるため
に切屑離れを促進でき、この点でも切屑詰まりを防止で
きる。
【0015】尚、上述の実施の形態では小型ドリル20
はD1,D2,D3と三段階に外径が変化する形状とし
たが、これに限定されることなく二段階若しくは四段階
以上に外径が変化する形状としても良い。いずれの場合
でも最小の外径D1を備えた刃部22から第一テーパ部
25を介して切屑排出溝28が延びて少なくとも第二の
外径D2を備えたストレート部で切り上がるものとすれ
ばよい。また上述の実施の形態では切屑排出溝28をド
リル本体21の軸線Oを中心とする螺旋状に形成した
が、これに限定されることなく直線状に形成してもよ
い。また切屑排出溝28の本数は2本に限定されること
なく任意である。尚、上述の実施の形態ではプリント基
板10に穿孔するための切刃30の直径が3.175m
m以下の小型ドリル30について説明したが、本発明は
これに限定されることなくこれより大径の通常の穴明け
ドリルやリーマ等の各種穴明け工具にも適用できる。
尚、第一テーパ部25は第一拡径部または拡径部を、第
二テーパ部26は第二拡径部を、ストレート部23は中
間部をそれぞれ構成する。この拡径部や第一第二拡径部
はテーパ形状に限定されることなく先端側から基端側に
向けて外径を増大させる領域を含む。
【0016】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る穴明け工具
は、切屑排出溝が刃部から拡径部を越える位置まで延び
ているから、穴明け加工時に刃部の長さと同等深さの深
穴加工を行っても切屑詰まりを起こすことなくスムーズ
に切屑の排出ができ、同時に刃部の長さと同等深さの深
穴加工を行うことができることで、従来の穴明け工具と
比較して刃部の長さを穴加工する必要最小限に短くでき
て同等な深穴加工ができる上に剛性を向上できて曲がり
を抑制して穴加工精度を向上でき折損を抑制できる。
【0017】また拡径部はテーパ状であり、この拡径部
に形成された切屑排出溝は拡径部の傾斜角に沿って底部
が形成されているから、切屑排出溝の基端側の切り上が
り領域の底部が急激な傾斜になることはなく切屑流れが
スムーズで排出性がよい。
【0018】また拡径部として、刃部と中間部をつなぐ
第一拡径部と、中間部とシャンク部をつなぐ第二拡径部
とが備えられ、切屑排出溝は刃部から第一拡径部を越え
て中間部まで延在しているから、刃部を第一拡径部との
接続部まで切り込ませても、切屑を工具本体の中間部ま
で誘導できるので切屑詰まりを起こすことなく確実に排
出でき、また弦巻状の連続する切屑が生じても工具本体
の中間部の切屑排出溝から排出される切屑は被削材から
離れた第二拡径部の領域で絡まって蓄積されるために切
屑の蓄積量が大きい上に第一拡径部よりも第二拡径部の
方が大径であるために周速も高くなり切屑の工具本体離
れが良好に行われて切屑詰まりを起こしにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による小型ドリルで積層
したプリント基板を穿孔する状態の説明図である。
【図2】 実施の形態による小型ドリルの芯厚の形状を
説明するための軸線に沿う仮想的な部分断面図である。
【図3】 実施の形態による小型ドリルと従来の小型ド
リルとの寸法及び構成を比較するための図である。
【図4】 従来の小型ドリルで積層したプリント基板を
穿孔する状態の説明図である。
【図5】 従来の小型ドリルの芯厚の形状を説明するた
めの軸線に沿う仮想的な部分断面図である。
【符号の説明】
20 小型ドリル 22 刃部 23 ストレート部 24 シャンク部 25 第一テーパ部 26 第二テーパ部 28 切屑排出溝 30 切刃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃部とシャンク部の間に拡径部が設けら
    れ、刃部の外周面に先端側から基端側に向けて切屑排出
    溝が設けられ、この切屑排出溝と刃部の先端面との交差
    稜線に切刃が設けられてなる穴明け工具において、前記
    切屑排出溝は刃部から拡径部を越える位置まで延びてい
    ることを特徴とする穴明け工具。
  2. 【請求項2】 前記拡径部はテーパ状であり、この拡径
    部に形成された切屑排出溝は前記拡径部の傾斜角に沿っ
    て底部が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の穴明け工具。
  3. 【請求項3】 前記拡径部として、刃部と中間部をつな
    ぐ第一拡径部と、前記中間部とシャンク部をつなぐ第二
    拡径部とが備えられ、前記切屑排出溝は刃部から第一拡
    径部を越えて中間部まで延在していることを特徴とする
    請求項1または2記載の穴明け工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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