JP2001017959A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JP2001017959A
JP2001017959A JP11191022A JP19102299A JP2001017959A JP 2001017959 A JP2001017959 A JP 2001017959A JP 11191022 A JP11191022 A JP 11191022A JP 19102299 A JP19102299 A JP 19102299A JP 2001017959 A JP2001017959 A JP 2001017959A
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JP
Japan
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temperature
water
valve seat
switching valve
water purification
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JP11191022A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Seki
充良 関
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱再生のタイミングに依らないで、加熱再生
時に生じる加熱洗浄水や蒸気を排出し、使い勝手と節水
性を向上すると同時に安価で小型化が可能な浄水装置を
提供することを目的としている。 【解決手段】濾材を収納する濾材容器と、この濾材容器
に水を供給する手段と、濾材容器からの水の流出路と、
濾材を昇温させる加熱手段と、流出路下流側に設けられ
濾材を通過した浄水を吐出する浄水口及び加熱手段で濾
材を加熱した時に生じる加熱再生水を排出する排水口
と、流出路に設けられ排水口側への弁座と浄水口側への
弁座を開閉する切換バルブ機構とを備え、この切換バル
ブ機構は流出路内の温度を検知する感温部材に基づき駆
動され、温度が所定温度より上がると浄水口側への弁座
を閉じると共に排水口側への弁座を開き、温度が所定温
度より下がると浄水口側への弁座を開くと共に排水口側
への弁座を閉じることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性炭等の濾材を加熱す
ることで再生利用することができる浄水装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の濾材を加熱再生する浄水装置は、
特開平5−228469号公報のものが知られており、
電気的に作動するモーターとモーターに接続されたバル
ブにより浄水側と排水側の通水路の切換を行っている
が、加熱再生するタイミングを見計らって、濾材を加熱
する以前に排水路を開き、浄水路を閉じており、濾材を
加熱した時に生じる加熱洗浄水や蒸気を、加熱再生停止
後、所定時間或は所定流量が流出するまで排水路側を開
いた状態を維持して逃がし、その後浄水路を開き、排水
路を閉じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、加熱再生直後
では、所定時間経過するか所定流量を排水路側に流した
後でないと浄水が得られず、使用者が浄水を使いたくて
もすぐには使えないという問題があった。
【0004】また、すぐに使えないということはその間
水を流しっ放しにしているので節水性の問題があった。
【0005】更には、電気的に作動するモーターを使っ
ていたためコスト的に非常に高価なものになっている
上、モーターを設置するために浄水装置を小型化するの
が困難であった。
【0006】本発明はこれらの不都合を解決し、加熱再
生のタイミングに依らないで、加熱再生時に生じる加熱
洗浄水や蒸気を排出し、使い勝手と節水性を向上すると
同時に安価で小型化が可能な浄水装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の浄水装置は、濾材を収納する濾材容器と、
この濾材容器に水を供給する手段と、濾材容器からの水
の流出路と、濾材を昇温させる加熱手段と、流出路下流
側に設けられ濾材を通過した浄水を吐出する浄水口及び
加熱手段で濾材を加熱した時に生じる加熱再生水を排出
する排水口と、流出路に設けられ排水口側への弁座と浄
水口側への弁座を開閉する切換バルブ機構とを備え、こ
の切換バルブ機構は流出路内の温度を検知する感温部材
に基づき駆動され、温度が所定温度より上がると浄水口
側への弁座を閉じると共に排水口側への弁座を開き、温
度が所定温度より下がると浄水口側への弁座を開くと共
に排水口側への弁座を閉じることを特徴としている。
【0008】
【作用】この様にすることで、加熱再生中に排出される
高温の蒸気や、加熱再生直後で濾材容器が熱を持った状
態で使用者が通水して思わず高温になった水は、流出路
に設けられた感温部材に触れ、この感温部材に基づき高
い温度を検知し切換バルブ機構を自動的に駆動して浄水
口側への弁座を閉じ、排水口側への弁座を開くので、確
実に排水口より排出される。
【0009】そして、加熱再生直後で濾材容器が熱を持
った状態で使用者が通水しても、最初のうちの高温水は
自動的に排水口より排出されるが、通水により濾材容器
がすぐに冷え、水温が下がると感温部材に基づき温度の
低下を検知し切換バルブ機構を自動的に駆動して浄水口
側への弁座を開き、排水口側への弁座を閉じるので、浄
水がすぐに浄水口より吐出する。
【0010】これらの動作は感温部材と切換バルブ機構
で行い、モーターなどの電気的作動手段を用いていない
ので、断線などの電気故障の恐れも解消でき、しかもコ
ストを低く抑えることが可能になる。
【発明の実施の形態】
【0011】所定の温度として35℃以上50℃以下に
するのが好ましく、35℃以下に設定すると、外気温度
の影響を受けて常に排水口側が開いて使用出来なくな
り、50℃以上に設定すると熱い湯が浄水口より吐出し
て危険である。
【0012】感温部材として、形状記憶合金製感温ばね
やワックスペレットを用いることが好ましく、前者の場
合は温度に対する応答性に最も優れて安全性の確保に有
効で、後者の場合は切換バルブ機構のコンパクトが図
れ、しかも、感温部材と切換バルブ機構とを連携して構
成することにより、更に小型化と低コストを図ることが
可能になる。
【0013】
【実施例】以下図面に基づいて説明すると、図1は本発
明の浄水装置の外観図、図2は浄水口部の外観図、図3
は浄水装置のブロック図、図4は切換弁部の断面図、図
5は他の実施例を示す浄水装置のブロック図、図6は他
実施例を示す切換弁部の断面図である。
【0014】図1乃至図4に示す第1実施例の浄水装置
Aはイオン水生成装置であって、その浄水装置本体1は
キッチンなどのカウンター面2に設置され、蛇口3の先
端に取付けられた浄水原水切換式の吐水具4から分岐し
た流入管5が浄水装置本体1の流入口6に接続され、浄
水装置本体1の第1の出口7に接続された戻り管8が吐
出具4に接続されてこの吐出具4に設けた浄水口9に連
絡している。
【0015】この吐水具4には図2に示すように原水吐
出口10が浄水口9近傍に設けられており、吐水具4の
回転ハンドル11を操作することで、吐水具4内に設け
た切替バルブ機構(図示せず)によって蛇口3からの原
水を、浄水装置本体1を経ずに直接この原水吐出口10
より吐出させるか、浄水装置本体1へ供給し浄水装置本
体1を経て浄水口9より吐出させるように構成してい
る。
【0016】浄水装置本体1の第2の出口12には排水
管13が接続され、この排水管13の他端はシンク14
内に延び、その先端には排水口15が設けられている。
【0017】浄水装置本体1内部には、図3に示すよう
に、中空糸膜部16、第1の逆止弁17、濾材18を内
蔵した濾材容器19、感温部材20等を内蔵した切換バ
ルブ機構21、電解槽22、制御装置23等が収納され
ており、浄水装置本体1の流入口6に中空糸膜部16、
第1の逆止弁17、濾材容器18、切換バルブ機構21
の順に連通接続されると共に、切換バルブ機構21の一
方の出口24は電解槽22を経て浄水装置本体1の第1
の出口7に至り、切換バルブ機構21の他方の出口25
は浄水装置本体1の第2の出口12に至っている。
【0018】濾材容器19には活性炭などの濾材18を
昇温して濾材18に吸着した塩素やトリハロメタンなど
の有害物質を気化しこれを排水口15より排出すること
で濾材18を再生する加熱手段26と、加熱温度を検出
するサーミスタなどの温度センサ27を備えており、こ
れら加熱手段26、温度センサ27及び電解槽22は制
御装置23に電気的に接続され、制御装置23によって
濾材18の加熱再生温度や加熱再生時間、加熱再生のタ
イミング、電解槽22で生成されるイオン水のPH値な
どがコントロールされている。
【0019】濾材容器19の下流側の流出路28に設置
された切換バルブ機構21の切換弁本体29には、図4
に示すように感温部材20と、この感温部材20により
作動して一方の出口24側の第1弁座30と他方の出口
25側の第2弁座31に接離しこれらを開閉する切換弁
体32が設けられている。
【0020】感温部材20はこの例では形状記憶合金製
感温ばね20aであり、この実施例ではこの感温ばね2
0aは切換弁体32と第2弁座31との間に設けて切換
弁体32を第1弁座30方向に付勢しており、他方、切
換弁体32と一方の出口24側に設けた段部33との間
にバイアスばね34を介在させて切換弁体32を第2弁
座31方向に付勢しており、流出路28の温度が所定温
度、この実施例では45℃以下の時にはバイアスばね3
4の付勢力が感温ばね20aの付勢力より大きくて、切
換弁体32は第1弁座30を開き第2弁座31を閉じ、
流出路28の温度が上昇して45℃より高くなると感温
ばね20aの付勢力が急増してバイアスばね34の付勢
力より大きくなって、切換弁体32は第1弁座30を閉
じ第2弁座32を開くように構成している。
【0021】尚、この実施例においては、濾材18を昇
温して再生する際に120℃前後の蒸気が発生する関係
上、切換弁本体29や切換弁体32はPPSなどの耐熱
性樹脂で形成され、切換弁体32に取付けられる2つの
シールパッキン35はEPDMなどの合成ゴム材料で形
成されている。
【0022】切換バルブ機構21の一方の出口24に接
続された電解槽22は従来公知のものであって、流入し
た水をアルカリイオン水と酸性イオン水に電解するもの
であり、第1のイオン水取出口36は浄水口9に連絡す
る第1の出口7に接続され、第2のイオン水取出口37
は第2の逆止弁38を介して排水口15に連絡する第2
の出口12に接続される。
【0023】而して使用に際しては、蛇口3のバルブ
(図示せず)を開き、吐水具4の回転ハンドル11を操
作して蛇口3からの常温の原水を浄水装置本体1へ供給
し、浄水装置本体1内へ導く。
【0024】浄水装置本体1へ供給された原水は、中空
糸膜部16で異物が濾過され、次いで濾材容器19に導
かれて内部の活性炭などの濾材18により塩素、トリハ
ロメタン、カビ臭などが除去され、この浄水が濾材容器
19の下流側の流出路28に設置された切換バルブ機構
21に至る。
【0025】従って、蛇口3のバルブ、吐水具4の切替
バルブ機構、流入管5などは、濾材容器19に水を供給
する手段Bを構成している。
【0026】切換バルブ機構21においては、その流出
路28の温度が常温で所定温度より低いのでバイアスば
ね34の付勢力が感温ばね20aの付勢力より大きく
て、切換弁体32は第1弁座30を開き第2弁座31を
閉じた状態であり、浄水は出口24より流出し電解槽2
2に流入する。
【0027】電解槽22に流入した浄水は、電解槽22
によってアルカリイオン水と酸性イオン水に分解され、
通常は、アルカリイオン水は第1のイオン水取出口36
を経て浄水装置本体1の第1の出口7より流出し、戻り
管8を経由して吐出具4の浄水口9より吐出する一方、
酸性イオン水は第2のイオン水取出口37、逆止弁38
を経て浄水装置本体1の第2の出口12より流出し、排
水管13を経由して排水口15よりシンク14へ排出さ
れる。
【0028】酸性イオン水を浄水口9より吐出したい場
合は、制御装置23に付随した操作スイッチ部39の極
性切換スイッチ(図示せず)を操作して電解槽22の極
性を変えれば良く、この場合アルカリイオン水が排水口
15より排出される。
【0029】又、濾材18に吸着した塩素やトリハロメ
タンなどを除去し濾材18を加熱再生するに際しては、
操作スイッチ部39の加熱再生スイッチ(図示せず)を
操作したり制御装置23に内蔵したタイマー機能で所定
時刻になると加熱手段26に通電し、濾材18をトリハ
ロメタンなどの気化温度まで加熱し、この高温状態を所
定時間維持して塩素やトリハロメタンなどの有害物質を
気化せしめる。
【0030】この加熱温度や加熱時間は温度センサ27
に基づき制御装置23が制御するが、この時発生する蒸
気や高温水は第1の逆止弁17によって中空糸膜部16
への流出が阻止されて中空糸膜部16が熱で損傷するこ
とが防止され、蒸気や高温水は全て流出路28を経て切
換バルブ機構21に導かれる。
【0031】そして蒸気や高温水により感温部材20周
囲の温度が上昇して所定温度より高くなって、感温ばね
20aの付勢力が急増してバイアスばね34の付勢力よ
り大きくなり、切換弁体32は自動的に第1弁座30を
閉じ第2弁座31を開く。
【0032】従って、塩素やトリハロメタンなどの有害
物質を含んだ蒸気や高温水は切換バルブ機構21の出口
25より放出され、浄水装置本体1の出口12より排水
管13を経て排水口15よりシンク14内に排出され
る。
【0033】この時、電解槽22の取出口37の下流側
に第2の逆止弁38が設けられ、蒸気や高温水は電解槽
22へ向かうことが阻止されているので、電解槽22も
熱で損傷することは無い。
【0034】そして、加熱再生直後で濾材容器19が熱
を持った状態で使用者が通水しても、最初のうちの高温
水は感温部材20により切換バルブ機構21が作動して
自動的に出口25、出口12を経由して排水口15より
排出されるが、通水により濾材容器19がすぐに冷え、
水温が下がると感温部材20に基づき温度の低下を検知
し所定温度以下になると切換バルブ機構21が自動的に
作動して第1弁座30を開き、第2弁座31を閉じるの
で、電解槽22を経由した浄化されたイオン水がすぐに
浄水口9より吐出する。
【0035】尚、簡易的に濾材18を再生するために8
0℃前後の湯を浄水装置本体1に流した場合において
も、感温部材20に基づき切換バルブ機構21が作動し
てこの有害物質が含まれた湯は自動的に排水口15より
排出されるをもって安全であると共に誤飲されることも
防止できる。
【0036】次に図5乃至図7に示す実施例について説
明すると、この実施例では浄水装置Aとして塩素やトリ
ハロメタンなどの有害物質を除去した浄水を吐出する浄
水器の場合を示しており、浄水装置本体1はキッチンな
どのカウンター面2に設置され、蛇口3の中途部に設け
た分岐用開閉弁40の下流に設けた分岐部41に流入管
5の一端が接続され、その他端は浄水装置本体1の流入
口6に接続されている。
【0037】浄水装置本体1の第1の出口7には浄水パ
イプ42が直結され、この浄水パイプ42先端の浄水口
9より浄水が吐出する一方、浄水装置本体1の第2の出
口12には排水管13が接続されて、この排水管13の
他端はシンク14内に延び、その先端には排水口15が
設けられている。
【0038】浄水装置本体1内部には、図6に示すよう
に、中空糸膜部16、第1の逆止弁17、濾材18を内
蔵した濾材容器19、感温部材20等を内蔵した切換バ
ルブ機構21、制御装置23等が収納されており、浄水
装置本体1の流入口6に中空糸膜部16、第1の逆止弁
17、濾材容器18、切換バルブ機構21の順に連通接
続されると共に、切換バルブ機構21の一方の出口24
は浄水装置本体1の第1の出口7に至り、切換バルブ機
構21の他方の出口25は浄水装置本体1の第2の出口
12に至っている。
【0039】濾材容器19には活性炭などの濾材18を
昇温して濾材18に吸着した塩素やトリハロメタンなど
の有害物質を気化しこれを排水口15より排出すること
で濾材18を再生する加熱手段26と、加熱温度を検出
するサーミスタなどの温度センサ27を備えており、こ
れら加熱手段26及び温度センサ27は制御装置23に
電気的に接続され、制御装置23によって濾材18の加
熱再生温度や加熱再生時間、加熱再生のタイミングなど
がコントロールされている。
【0040】濾材容器19の下流側の流出路28に設置
された切換バルブ機構21は、図6に示すようにその切
換弁本体29は、感温部材20と、この感温部材20に
より作動して一方の出口24側の第1弁座30と他方の
出口25側の第2弁座31に接離しこれらを開閉する切
換弁体32が設けられている。
【0041】感温部材20はこの例では容器内部にワッ
クスが封入され、ワックスの溶融固化に応じてピン43
が出没するワックスペレット20bであり、このワック
スペレット20bは両端部にシールパッキン35が取付
けられる鍔部44を有し中間筒部に穴45が開設された
筒状の切換弁体32内に保持されている。
【0042】そして、ピン43は出口25側に設けた受
け部46に保持され、他方、切換弁体32と出口24側
に設けた段部33との間にバイアスばね34を介在させ
て切換弁体32を第2弁座31方向に付勢しており、流
出路28の温度が所定温度、この実施例では35℃以下
の時には、ワックスペレット20bのピン43はその突
出長さが短く、切換弁体32はバイアスばね34により
付勢されて第1弁座30を開き第2弁座31を閉じた状
態であり、流出路28の温度が徐々に上昇するとピン4
3が温度上昇につれて徐々に伸長してしてバイアスばね
34の付勢力に抗して切換弁体32を第1弁座30が開
じ第2弁座31が開く方向に移動せしめ、50℃より高
くなると、切換弁体32が第1弁座30を閉じ第2弁座
32を開く状態になる様に構成している。
【0043】而して使用に際しては、蛇口3の分岐用開
閉弁40を開き、分岐部41より常温の原水を浄水装置
本体1へ供給する。
【0044】浄水装置本体1へ供給された原水は、中空
糸膜部16で異物が濾過され、次いで濾材容器19に導
かれて内部の活性炭などの濾材18により塩素、トリハ
ロメタン、カビ臭などが除去され、この浄水が濾材容器
19の下流側の流出路28に設置された切換バルブ機構
21に至る。
【0045】即ちこの実施例においては分岐用開閉弁4
0や流入管5が濾材容器19への水の供給手段を構成し
ている。
【0046】切換バルブ機構21においては、その流出
路28の温度が常温で所定温度より低いのでバイアスば
ね34の付勢力により、切換弁体32は第1弁座30を
開き第2弁座31を閉じた状態であり、浄水は出口24
より流出し浄水装置本体1の出口7に直結した浄水パイ
プ42先端の浄水口9より吐出する。
【0047】又、濾材18に吸着した塩素やトリハロメ
タンなどを除去し濾材18を加熱再生するに際しては、
操作スイッチ部39の加熱再生スイッチ(図示せず)を
操作したり制御装置23に内蔵したタイマー機能で所定
時刻になると加熱手段26に通電し、濾材18をトリハ
ロメタンなどの気化温度まで加熱し、この高温状態を所
定時間維持して塩素やトリハロメタンなどの有害物質を
気化せしめる。
【0048】この加熱温度や加熱時間は温度センサ27
に基づき制御装置23が制御するが、この時発生する蒸
気や高温水は第1の逆止弁17によって中空糸膜部16
への流出が阻止されて中空糸膜部16が熱で損傷するこ
とが防止され、蒸気や高温水は全て流出路28を経て切
換バルブ機構21に導かれる。
【0049】そして切換弁体29に開設した穴45を通
して蒸気や高温水がワックスペレット20bに触れピン
43が伸長してバイアスばね34の付勢力に抗して切換
弁体32を移動せしめ、自動的に第1弁座30を閉じ第
2弁座31を開く。
【0050】従って、塩素やトリハロメタンなどの有害
物質を含んだ蒸気や高温水は切換バルブ機構21の出口
25より放出され、浄水装置本体1の出口12より排水
管13を経て排水口15よりシンク14内に排出され
る。
【0051】そして、加熱再生直後で濾材容器19が熱
を持った状態で使用者が通水しても、最初のうちの高温
水は感温部材20により切換バルブ機構21が作動して
自動的に出口25、出口12を経由して排水口15より
排出されるが、通水により濾材容器19がすぐに冷え、
水温が下がると感温部材20に基づき温度の低下を検知
し所定温度以下になると切換バルブ機構21が自動的に
作動して第1弁座30を開き、第2弁座31を閉じるの
で、浄水がすぐに浄水パイプ42先端の浄水口9より吐
出する。
【0052】尚、簡易的に濾材18を再生するために8
0℃前後の湯を浄水装置本体1に流した場合において
も、感温部材20に基づき切換バルブ機構21が作動し
てこの有害物質が含まれた湯は自動的に排水口15より
排出されるをもって安全であると共に誤飲されることも
防止できる。
【0053】本発明は上述の実施例に限定されること無
く種々の変形が可能であり、浄水装置本体がシンクなど
の設備機器内に収納されたいわゆるビルトインタイプで
あっても良い。
【0054】また、濾材容器に水を供給する手段として
電磁弁を用いても良く、特にビルトインタイプにおいて
は電磁弁の開閉やイオン水の選択などの操作スイッチ部
のみをカウンター面に設置するのが好ましい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明浄水装置を、
濾材を収納する濾材容器と、この濾材容器に水を供給す
る手段と、前記濾材容器からの水の流出路と、前記濾材
を昇温させる加熱手段と、前記流出路下流側に設けられ
濾材を通過した浄水を吐出する浄水口及び前記加熱手段
で濾材を加熱した時に生じる加熱再生水を排出する排水
口と、前記流出路に設けられ前記排水口側への弁座と前
記浄水口側への弁座を開閉する切換バルブ機構とを備
え、この切換バルブ機構は前記流出路内の温度を検知す
る感温部材に基づき駆動され、上記温度が所定温度より
上がると前記浄水口側への弁座を閉じると共に前記排水
口側への弁座を開き、上記温度が所定温度より下がると
前記浄水口側への弁座を開くと共に前記排水口側への弁
座を閉じる様に構成したので、加熱再生中に排出される
高温の蒸気や、加熱再生直後で濾材容器が熱を持った状
態で使用者が通水して思わず高温になった水は、流出路
に設けられた感温部材に触れ、この感温部材に基づき高
い温度を検知し切換バルブ機構を自動的に駆動して浄水
口側の弁座を閉じ、排水口側の弁座を開くので、確実に
排水口より排出させることが出来、加熱再生直後で濾材
容器が熱を持った状態で使用者が通水しても、最初のう
ちの高温水は自動的に排水口より排出されるが、通水に
より濾材容器がすぐに冷え、水温が下がると感温部材に
基づき温度の低下を検知し切換バルブ機構を自動的に駆
動して浄水口側の弁座を開き、排水口側の弁座を閉じる
ので、浄水をすぐに浄水口より吐出させることが出来
る。
【0056】従って、加熱再生中に流出される高温の蒸
気や、加熱再生直後で濾材容器が熱くて使用者が通水し
て思わず高温になった水や、通常の使用状態で誤って高
温の水を通水させた時などにおいて、高温の蒸気や水が
浄水口から吐出すること防止でき、安全な浄水装置を提
供できる。
【0057】これらの動作は感温部材と切換バルブ機構
で行い、モーターなどの電気的作動手段を用いていない
ので、断線などの電気故障の恐れも解消でき、しかもコ
ストを低く抑えることが可能になる。
【0058】感温部材の設定温度を35℃以上50℃以
内が安全を図ることができ、しかも外気温に左右される
ことなく使用できる。
【0059】感温部材として、形状記憶合金製感温ばね
やワックスペレットを用いることが好ましく、前者の場
合は温度に対する応答性に最も優れ安全性の確保に有効
であり、後者の場合は切換バルブ機構のコンパクトが図
れ、しかも感温部材と切換バルブ機構とを連携して構成
することにより、更に小型化と低コストを図ることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄水装置の外観図である。
【図2】浄水口部の外観図である。
【図3】浄水装置のブロック図である。
【図4】切換弁部の断面図である。
【図5】浄水装置の他の実施例を示す外観図である。
【図6】浄水装置の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】切換弁部の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
A・・浄水装置 1・・浄水装置本体 2・・カウンター面 3・・蛇口 4・・吐水具 5・・流入管 6・・流入口 7・・第1の出口 8・・戻り管 9・・浄水口 .10・・原水吐出口 11・・回転ハンドル 12・・第2の出口 13・・排水管 14・・シンク 15・・排水口 16・・中空糸膜部 17・・第1の逆止弁 18・・濾材 19・・濾材容器 20・・感温部材 21・・切換バルブ機構 22・・電解槽 23・・制御装置 24・・一方の出口 25・・他方の出口 26・・加熱手段 27・・温度センサ部 28・・流出路 29・・切換弁本体 30・・第1弁座 31・・第2弁座 32・・切換弁体 33・・段部 34・・バイアスばね 35・・シールパッキン 36・・第1のイオン水取出口 37・・第2のイオン水取出口 38・・第2の逆止弁 39・・操作スイッチ部 40・・分岐用開閉弁 41・・分岐部 42・・浄水パイプ 43・・ピン 44・・鍔部 45・・穴 46・・受け部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾材を収納する濾材容器と、この濾材容器
    に水を供給する手段と、前記濾材容器からの水の流出路
    と、前記濾材を昇温させる加熱手段と、前記流出路下流
    側に設けられ濾材を通過した浄水を吐出する浄水口及び
    前記加熱手段で濾材を加熱した時に生じる加熱再生水を
    排出する排水口と、前記流出路に設けられ前記排水口側
    への弁座と前記浄水口側への弁座を開閉する切換バルブ
    機構とを備え、この切換バルブ機構は前記流出路内の温
    度を検知する感温部材に基づき駆動され、上記温度が所
    定温度より上がると前記浄水口側への弁座を閉じると共
    に前記排水口側への弁座を開き、上記温度が所定温度よ
    り下がると前記浄水口側への弁座を開くと共に前記排水
    口側への弁座を閉じることを特徴とする浄水装置。
  2. 【請求項2】前記所定温度が35℃以上50℃以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の浄水装置。
  3. 【請求項3】前記感温部材がワックスペレットであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至2何れか記載の浄水装置。
  4. 【請求項4】前記感温部材が形状記憶合金製の感温ばね
    であることを特徴とする請求項1乃至2何れか記載の浄
    水装置。
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