JP2001017443A - 超音波処置具 - Google Patents
超音波処置具Info
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Abstract
率良く挿入可能であるとともに、一度に広い領域を簡単
かつ確実に処置できる超音波処置具の提供を目的として
いる。 【解決手段】本発明の超音波処置具1は、先端に開口を
有する管状のシース3(12)と、超音波振動を発生す
る超音波振動子35と、超音波振動子に接続され且つ超
音波振動子で発生した超音波振動を伝達する振動伝達部
材33とを備え、シース内に挿通される超音波プローブ
4(33)と、シースの先端に回動可能に取り付けら
れ、シースの先端開口から突出する振動伝達部材の先端
部38との間で組織を把持する把持部27(31)と、
シース内に設けられ、シースの先端開口を通じて処置領
域を観察可能な観察手段2とを具備することを特徴とす
る。
Description
エネルギによって体組織を処置する超音波処置具に関す
る。
使用されている。内視鏡は、その細長の挿入部を体腔内
に挿入することにより、臓器等を観察することができ
る。また、内視鏡は、挿入部内に処置具チャンネルを有
しており、この処置具チャンネル内に必要に応じて処置
具を挿通することにより、各種治療処置を行なうことも
できる。
る処置具は、適用される患部および目的により、様々な
ものが用いられている。例えば特開平1−232948
号公報には、内視鏡の処置具チャンネル内に挿通されて
使用される超音波切除鉗子が開示されている。この超音
波切除鉗子は、処置部(切除部)として、カップ形状の
可動刃と固定刃とを有している。
管腔内で内視鏡と処置具とを用いて処置を行なう場合、
内視鏡と処置具とをスペースの限られた管腔内に効率的
に導入する必要から、処置具は内視鏡の処置具チャンネ
ル内に挿通されて管腔内に導入される。
視鏡の処置具チャンネル内に処置具を挿通する場合、処
置具は、処置具チャンネルの径よりも小さい径のものを
使用しなければならないため、細い管腔での処置のよう
に管腔内に挿入される内視鏡の挿入部の径が小さい場合
には、処置具チャンネルの径も小さくなり、結果的に、
処置具チャンネル内に挿通される処置具の径はかなり小
さくなる。そのため、例えば前記超音波切除鉗子のよう
な処置具にあっては、処置部である刃が小さくなり、一
度に狭い範囲しか切除できない。したがって、何度も切
除操作を繰り返す必要が生じ、結果的に、手術時間が長
くなり、術者の疲労が増大する。また、小さな刃で組織
を把持して処置するため、刃に超音波を伝達した際に、
刃に接している組織が滑って逃げてしまい、組織をうま
く切除できないといった問題も生じる。
であり、その目的とするところは、処置手段と観察手段
とをもって細い管腔内に効率良く挿入可能であるととも
に、一度に広い領域を簡単かつ確実に処置できる超音波
処置具を提供することにある。
に、請求項1に記載された超音波処置具は、先端に開口
を有する管状のシースと、超音波振動を発生する超音波
振動子と、超音波振動子に接続され且つ超音波振動子で
発生した超音波振動を伝達する振動伝達部材とを備え、
前記シース内に挿通される超音波プローブと、前記シー
スの先端に回動可能に取り付けられ、シースの先端開口
から突出する振動伝達部材の先端部との間で組織を把持
する把持部と、前記シース内に設けられ、シースの先端
開口を通じて処置領域を観察可能な観察手段とを具備す
ることを特徴とする。
は、先端に開口を有する管状のシースと、超音波振動を
発生する超音波振動子と、超音波振動子に接続され且つ
超音波振動子で発生した超音波振動を伝達する振動伝達
部材とを備え、前記シース内に挿通される超音波プロー
ブと、前記シースの先端に回動可能に取り付けられ、シ
ースの先端開口から突出する振動伝達部材の先端部との
間で組織を把持する把持部とを具備し、前記振動伝達部
材の先端部は、偏平形状を成し、中心に開口部を有して
いることを特徴とする。
明の実施形態について説明する。
している。図1および図2に示されるように、本実施形
態に係る超音波処置具1は、観察手段としての内視鏡2
と、シース3と、超音波プローブ4とを組み付けること
によって構成される。
5と、この挿入部5の基端部に接続固定された略L字形
状の結合部6とからなる。結合部6の底面には、結合部
6の軸方向(全長)にわたって、半円状の凹部7が形成
されている。結合部6の上面の基端側には、テレビカメ
ラ(図示せず)と着脱可能な接眼部8が取着されてい
る。また、結合部6の上面の先端側には、ライトガイド
ケーブル10と着脱可能なライトガイド口金9が設けら
れている。また、結合部6の先端面には、一対の突起1
1,11が、挿入部5の左右に位置して設けられてい
る。
伝達部材としての棒状のプローブ挿入部33と、プロー
ブ挿入部33の基端に接続されたフランジ部34と、フ
ランジ部34の基端側に設けられた超音波振動子35と
からなる。プローブ挿入部33の先端部38は、偏平な
ヘラ状に形成されており、開口部39を有している。フ
ランジ部34の外径は、内視鏡2の結合部6に形成され
た凹部7の曲率半径と略同一に設定されている。また、
超音波振動子35の基端からはケーブル36が延びてお
り、このケーブル36は駆動信号を発生する駆動装置
(図示せず)に接続されるようになっている。ケーブル
36が前記駆動装置に接続されて駆動装置が駆動される
と、超音波振動子35は駆動装置からの駆動信号を受け
て超音波振動を発生させる。発生した超音波振動は、図
示しないホーンで増幅され、プローブ挿入部33を介し
て先端部38に伝達される。なお、フランジ部34の先
端面には、プローブ挿入部33の軸方向に沿って延びる
突起37が突設されている。
本体12と、シース本体12の基端に設けられたフラン
ジ部13とからなる。フランジ部13には、シース本体
12の内孔に連通する開口部18が設けられている。ま
た、フランジ部13の上面には、開口部18に連通する
灌流口金14が垂直方向に立設されている。したがっ
て、灌流口金14に灌流チューブ40(図2参照)を接
続すれば、灌流口金14からシース本体12の内孔に流
体を送ることができる。また、フランジ部13の基端面
には、内視鏡2の突起11,11と係合可能な2つの第
1の孔15,15が設けられている。これらの孔15,
15は、開口部18の外周近傍に設けられており、開口
部18を挟んで左右に位置している。また、フランジ部
13の基端面の下方には、開口部18の外周近傍に位置
して、超音波プローブ4の突起37と係合可能な第2の
孔16が設けられている。
けられている。この固定ハンドル17は、フランジ部1
3に固着され、フランジ部13の基端面から手元側下方
に延びている。また、固定ハンドル17には、フランジ
部13の近傍で固定ハンドル17を横方向に貫く枢支ピ
ン20を介して、可動ハンドル19が回動可能に接続さ
れている。
ンドル19の部位は、フランジ部13に設けられた開口
部18および孔15,15,16を外側から取り囲む略
環状のリング21として形成されている。リング21の
上端部内周面には、開口部18に向けて径方向に延びる
突出部22が設けられている。また、この突出部22内
には、図2に示されるように、孔28が形成されてい
る。この孔28は、突出部22内を上下に延びており、
その下部(底部)が開口することなく閉じられていると
ともに、その上部がリング21の外周面で開口してい
る。また、突出部22の側壁には、リング21の先端面
側から孔28へと達するスリット23が形成されてい
る。このスリット23は、孔28の内径よりも小さい幅
で突出部22の軸方向に沿って延びており、その上端が
リング21の外周面で開放されている。
内孔には、ロッド24が挿入して配置されている。この
ロッド24は、シース本体12内の上部でシース本体1
2の長手方向に沿って延びており、その基端部が可動ハ
ンドル19に着脱可能に接続されている。具体的には、
ロッド24の外径よりも大きい径の球部25がロッド2
4の基端に設けられており、この球部25が可動ハンド
ル19の突出部22の孔28に係合している。この場
合、ロッド24の外径はスリット23の幅よりも小さく
設定され、球部25の外径はスリット23の幅よりも大
きく且つ孔28の内径よりも小さく設定されている。し
たがって、スリット23の開放された上端部側からロッ
ド24をスリット23内に通して、球部25を突出部2
2の孔28内に落とし込めば、ロッド24は、突出部2
2から軸方向に抜けることなく可動ハンドル19に接続
され、固定ハンドル17に対する可動ハンドル19の回
動操作に伴って軸方向に前後動する。
られており、垂直下方に延びる接続部26を形成してい
る。この接続部26は、シース本体12の先端部に回動
可能に取り付けられた可動刃(把持部)27に着脱可能
に接続されている。
27は、細長いリング状を成しており、途中で折り曲げ
られている。可動刃27の先端部31は、シース本体1
2の内径と略同一の幅をもって、シース本体12の先端
からU字状に突出している。また、先端部31に対して
折り曲げられた可動刃27の基端部32は、ピン30を
介してシース本体12に回動可能に接続されている。ピ
ン30よりも上側に位置する基端部32の部位には孔2
9が設けられており、この孔29にはロッド24の接続
部26が係合している。したがって、固定ハンドル17
に対して可動ハンドル19を回動させてロッド24を軸
方向に進退させると、可動刃27は、ピン30を中心に
シース本体12に対して回動し、先端部31がシース本
体12の軸方向に沿って延びる閉位置と、先端部31が
シース本体12の軸方向に対して斜めに延びる開位置と
の間で移動される。
47が設けられている。このシール部材47は、内視鏡
2の挿入部5とロッド24とプローブ挿入部33とを所
定の間隔をもってシース本体12内で支持するととも
に、シース本体12の内孔を外部に対して水密に保持す
る。また、シース本体12内には、プローブ挿入部33
によって伝達される超音波振動の節位置で、プローブ挿
入部33を支持する複数の押え部材48が設けられてい
る。これらの押え部材48は、シース本体12の長手方
向に沿って互いに所定の間隔をもって配置されており、
プローブ挿入部33とシース本体12との接触を防止す
る。なお、押え部材48は、テフロン等の耐熱性樹脂に
よって形成されており、プローブ挿入部33とともに内
視鏡2をも支持する。
プローブ4と内視鏡2とを組み付ける場合には、まず、
内視鏡2の挿入部5をシース3の基端側の開口部18か
らシース本体12の内孔に挿入する。この時、挿入部5
は、シール部材47を水密状態で貫通するように且つ押
え部材48の対応する孔を貫通するように、シース本体
12内に挿入される。そして、内視鏡2の結合部6に設
けられた2つの突起11,11をフランジ部13の第1
の孔15,15に係合させると、内視鏡2の挿入部5
は、その長手方向にわたってシール部材47および押え
部材48により支持されてシース本体12内の上部に配
置されるとともに、その先端が可動刃27の基端部32
のリングの内側を貫くようにシース本体12の先端開口
部付近に位置決めされる(図2および図3参照)。
付けたら、続いて、超音波プローブ4のプローブ挿入部
33をシース3の基端側の開口部18からシース本体1
2の内孔に挿入する。この時、プローブ挿入部33は、
シール部材47を水密状態で貫通するように且つ押え部
材48の対応する孔を貫通するように、シース本体12
内に挿入される。そして、内視鏡2側の凹部7によって
超音波プローブ4のフランジ部34をガイドしながら、
フランジ部34に設けられた突起37を内視鏡2側のフ
ランジ部13の第2の孔16に係合させると、プローブ
挿入部33は、その長手方向にわたってシール部材47
および押え部材48により支持されつつシース本体12
内で内視鏡挿入部5の下側に配置されるとともに、その
先端部38が可動刃27の先端部31のリングの内側に
略嵌合するように位置決めされる(図2および図3参
照)。これにより、シース本体12の先端側には、可動
刃27とプローブ挿入部33の先端部38とからなる開
閉可能な処置部50が形成される。
ングの内側を通じて内視鏡2による観察が可能であり、
また、灌流口金14を通じてシース本体12内に液体を
送っても、その液体はシール部材47の作用により手元
側へ漏れない。
前立腺肥大症の治療を行なう場合について説明する。
れた超音波処置具1(正確には、内視鏡2および超音波
プローブ4の挿入部5,33が組み付けられたシース本
体12)を尿道41内に挿入し、処置部50を前立腺が
位置する部位までアプローチする。同時に、灌流口金1
4から持続的に送水を行ない、尿道41から膀胱44ま
でを灌流液で常時満たして、内視鏡3の視野を確保す
る。なお、超音波処置具1の尿道41内への挿入は、処
置部50を閉じた状態すなわち可動刃27を閉位置に位
置させた状態で行なう。可動刃27が閉位置に位置され
た状態では、可動刃27の先端部31がシース本体12
の軸方向に沿って延びるとともに、プローブ挿入部33
の先端部38が可動刃27の先端部31のリングの内側
に収まって、先端部31,38同士が略同一平面上に配
置される。
ら、可動ハンドル19を固定ハンドル17に対して開く
ように(固定ハンドル17から離間するように)回動さ
せ、ロッド24を手元側に引き込む。これにより、可動
刃27の先端部31がプローブ挿入部33の先端部38
から離間する開位置へと移動される。すなわち、処置部
50が開かれる(図4の状態)。この状態で、今度は、
超音波振動子35によって超音波振動を発生させ、超音
波プローブ4の先端部38を肥大した腺腫である前立腺
内腺42に突き刺す。この時、図5の(a)に示すよう
に、プローブ先端部38の開口部39の中に組織が嵌ま
り込む。また、同様に、可動刃27の先端部31のリン
グの内側にも組織が嵌まり込む。
とプローブ4の先端部38との間に組織を挟み込んだ状
態で、超音波振動を発生させながら、可動ハンドル19
を固定ハンドル17に対して閉じて、先端部31をプロ
ーブ先端部38に近付く閉位置へと移動させていくと、
プローブ先端部38の上面と接触している組織の接触部
45が、先端部31からの押圧力を受けて、プローブ先
端部38の外周部により徐々に切除されていく。そし
て、最終的には、図5の(b)に示すように、組織が切
除ライン46の部分で切除されてブロック状の塊とな
る。
流されている流体によって、膀胱44側へ流される。仮
に、切除片がプローブ先端部38に付着されたままであ
れば、切除完了後、再度、超音波振動を発生させて、切
除片を吹き飛ばす。
内側にある前立腺内腺42を完全に切除したら、膀胱4
4内に溜まった切除片を排出する。
処置具1は、管腔内に直接に挿入されるシース3内に超
音波プローブ4と内視鏡2とを挿入固定して成り、超音
波プローブ4の先端部38とともに処置部50を構成す
る可動刃27がシース3に一体に取り付けられている。
したがって、従来のように内視鏡の処置具チャンネル内
に挿通されなくても、内視鏡観察下による従来と同様の
超音波処置を狭い管腔内で効率良く行なうことができ、
また、シース3を内視鏡の処置具チャンネルの径に合わ
せて小さく形成する必要がないため、シース3の径を管
腔内に挿入可能な極力大きな寸法に設定できるととも
に、可動刃27とプローブ先端部38とからなる処置部
50の寸法をシース3の外径に応じた極力大きな寸法
(シース3とともに管腔内に挿入可能な極力大きな寸
法)に設定することが可能となる。すなわち、シース3
内に内視鏡2を配置し且つシース3に可動刃27を取り
付けたことにより、プローブ先端部38と可動刃27の
先端部31とを従来よりも大きく形成でき、これら先端
部31,38(処置部50)によって一度に広範囲の組
織を切除することが可能となる。
可動刃27がプローブ先端部38を外側から取り囲むよ
うに配置されているため、プローブ先端部38が従来と
同じ大きさであっても、一度に切除し得る組織の大きさ
は従来よりも大きくなる。
可動刃27がリング状に形成されるとともに、プローブ
先端部38に開口部39が形成されているため、可動刃
27およびプローブ先端部38の内側に組織が嵌まり込
んで保持され、組織が滑ることなく確実に切除される。
また、嵌まり込んだ分だけ組織をより大きく切除できる
ため、手術時間の短縮を図れる。また、可動刃27がリ
ング状を成しているため、そのリングの内側を通じて内
視鏡の観察視野を確保できる。
を示している。なお、本実施形態において、第1の実施
形態と共通する構成部分については、同一符号を付して
その説明を省略する。
置具は、可動刃27の先端部31をプローブ先端部38
に向けて付勢するとともに先端部31,38間に組織を
仮固定する保持固定手段を有している。この保持固定手
段は、シース本体12の先端の上部内周面に接続固定さ
れた接続部60と、この接続部60から斜め下方に延び
る傾斜部66と、傾斜部66の下端からシース本体12
の軸方向に沿って延びる細長い板状の押え部62とから
なる板バネ61として形成されている。
れ、可動刃27の側部の上側まで延びる突起64が設け
られている。また、傾斜部66の中央には、細長のスロ
ット65が形成されている。また、押え部62の下面に
は、その全体にわたって、複数の凹凸部63が設けられ
ている。押え部62の長さおよび幅は、プローブ先端部
38の開口部39のそれよりも小さく設定されている。
なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
刃27がプローブ先端部38から離間する開位置へと回
動される途中で、板バネ61の突起64,64が可動刃
27の先端部31の側部に当接する。板バネ61の突起
64,64が可動刃27の先端部31の側部に当接した
状態で、可動刃27がさらに開位置へと回動されると、
板バネ61が上側に弾性変形し、可動刃27(先端部3
1)は、板バネ61の弾性復元力によって閉位置(下
側)に向けて付勢される。
せて、先端部31とプローブ先端部38との間に前立腺
内腺42を位置させると、前立腺内腺42は、押え部6
2と接触し、押え部62の付勢力(押圧力)によってプ
ローブ先端部38の開口部39内に押し込められるよう
に先端部31,38間で仮固定される。その状態で、先
端部31を閉じていくと、板バネ61の付勢力も手伝っ
て、前立腺組織は、開口部39内にさらに強く押し込ま
れるとともに、先端部31,38間で強く挟持されなが
ら、超音波振動のエネルギによって切除される。
は、管腔内に直接に挿入されるシース3内に超音波プロ
ーブ4と内視鏡2とを挿入固定して成り、超音波プロー
ブ4の先端部38とともに処置部50を構成する可動刃
27がシース3に一体に取り付けられているため、第1
の実施形態と同様の作用効果を得ることができるととも
に、組織を先端部31,38間で保持して仮固定する保
持固定手段を備えているため、確実に一度に大きな範囲
を切除できる。
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、同一符号を付してその説明を
省略する。
(a)に示されるように、4つの溝部71を可動刃27
の先端部31の底面に有し、また、図8の(b)に示さ
れるように、4つの溝部71と係合する4つの突部73
をプローブ挿入部33の先端部38の側面に有してい
る。そのため、可動刃27が閉位置に位置されると、可
動刃27の先端部31の溝部71にプローブ先端部38
の突部73が嵌まり込んで受けられる。なお、それ以外
の構成は第1の実施形態と同一である。
実施形態と同一の作用効果を得ることができるととも
に、溝部71と突部73との係合作用により、先端部3
1,38間に把持された組織を滑ることなく確実に切除
することができる。
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、同一符号を付してその説明を
省略する。
本体12の内孔の最上部に、軸方向に延びるパイプ76
を有している。このパイプ76の先端部は、シース本体
12の先端開口から突出してプローブ先端部38の開口
部39の中心付近直上まで延びており、その開口77が
プローブ先端部38の開口部39に向くように90度折
り曲げられている。また、パイプ76の基端側は、シー
ス3の基端まで延び、吸引器78に接続されている。な
お、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
31とプローブ先端部38との間に前立腺内腺42を挟
み込んだ後、吸引器78を作動させると、前立腺内腺4
2がパイプ76の開口77に吸い寄せられて保持され、
先端部31,38間で仮固定される。したがって、第1
の実施形態と同様の作用効果を得ることができるととも
に、吸引力によって組織を先端部31,38間から逃が
すことなく大きく切除できる。
いる。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共
通する構成部分については、同一符号を付してその説明
を省略する。
本体12の断面形状が略三角形となっている。また、可
動刃27の先端部31は、プローブ先端部38を外側か
ら取り囲むように配置され、可動刃27の基端部32
は、シース本体12内に収まる形状に形成されている。
なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
に相当するシース本体12内の上側角部付近に内視鏡2
の挿入部5を寄せて配置するとともに、残る空間内にプ
ローブ挿入部33を配置すれば、シース本体12の径
(断面積)を大きくすることなく、プローブ挿入部33
の径を大きくでき、一度により大きな範囲で組織を切除
できる。
形態を示している。なお、本実施形態において、第1の
実施形態と共通する構成部分については、同一符号を付
してその説明を省略する。
プローブ挿入部33の先端部38は、組織の剥離が可能
となるようにへラ状を成して軸方向に延びている。ま
た、シース本体12内には、プローブ挿入部33の直上
に内視鏡挿入部5が配置されている。また、内視鏡挿入
部5の直上には、板状の開閉部材112が配置されてい
る。開閉部材112の先端部113は、シース本体12
の先端開口から突出し、プローブ先端部38の先端より
も若干手元側に位置している。また、開閉部材112の
先端部113には、内視鏡2の観察視野を横切るように
プローブ先端部38に向かってL字状に折り曲げられた
突出部115が設けられている。なお、内視鏡2による
観察が突出部115によって妨げられないように、突出
部115を含む先端部113は、ポリカーボネイト、ア
クリル、ガラスなどの透明素材によって形成されてい
る。
いプレート状に形成されており、ロッド24に接続され
ている。また、開閉部材112の基端部116の途中に
は、垂直下方に延びる一対の接続部118,118が左
右に位置して設けられている。これらの接続部118,
118はピン119を介してシース本体12に回動可能
に接続されている。したがって、可動ハンドル19(図
1参照)を回動操作すれば、ロッド24が軸方向に進退
し、開閉部材112がピン119を中心に回動する。な
お、それ以外の構成は第1の実施形態を同一である。
いて図12を参照しながら説明する。
1内の前立腺尖部の尿道粘膜に円周状に切開を加えてお
く。その後、尿道41内にシース本体12を挿入し、高
周波電極によって切開された尿道粘膜の切開部から、前
立腺内腺42と前立腺外腺43との間にヘラ状のプロー
ブ先端部38を押し付けるように挿入し、鈍的剥離を行
なっていく。この時、プローブ先端部38には、組織を
切除し得るほど強くはない超音波振動が伝達される。
今度は、開閉部材112を開くことによって前立腺内腺
42を押し上げ、内視鏡2による観察視野を確保すると
ともに、カウンタートラクションをかけて、以後の剥離
操作を行ない易くする。
にわたって行なって、前立腺内腺42と前立腺外腺43
とを分離したら、第1の実施形態に示された構成の超音
波処置具1、鋏鉗子、モースレーター(組織細切装置)
等を用いて、前立腺内腺42を小さい切除片として体外
へ排出する。
処置具は、管腔内に直接に挿入されるシース3(12)
内に超音波プローブ4(33)と内視鏡2(5)とを挿
入固定して成り、超音波プローブ4(33)の先端部3
8とともに処置部を構成する開閉部材112がシース3
(12)に一体に取り付けられている。したがって、内
視鏡の処置具チャンネル内に挿通されなくても、内視鏡
観察下による剥離操作を狭い管腔内で効率良く行なうこ
とができ、また、シース3を内視鏡の処置具チャンネル
の径に合わせて小さく形成する必要がないため、シース
3の径を管腔内に挿入可能な極力大きな寸法に設定でき
るとともに、開閉部材112とプローブ先端部38とか
らなる処置部の寸法をシース3の外径に応じた極力大き
な寸法(シース3とともに管腔内に挿入可能な極力大き
な寸法)に設定することが可能となる。すなわち、シー
ス3内に内視鏡2を配置し且つシース3に開閉部材11
2を取り付けたことにより、プローブ先端部38と開閉
部材112とを大きく形成でき、これらによって一度に
広範囲の組織を剥離することが可能となる。
波振動によって組織を剥離できるため、従来のメカ的剥
離操作に比べると、より軽い力量で容易に組織を剥離す
ることができ、穿孔などのリスクを低減できる。
部材112によって剥離部分にカウンタートラクション
をかけることができるため、剥離操作をより容易に行な
うことができる。
ば、以下に示すような各種の構成が得られる。
ら突出し、手元側の超音波発振手段から超音波振動を受
けるプローブと、前記シースの先端に設けられ、前記プ
ローブと協働して処置対象を把持して切除する可動部
と、からなる超音波処置具において、前記シース内に観
察手段が設けられていることを特徴とする超音波処置
具。
ることを特徴とする第1項に記載の超音波処置具。 3.可動部の少なくとも一部が透明素材からなることを
特徴とする第1項に記載の超音波処置具。 4.前記透明素材がポリカーボネイト、アクリル、ガラ
スであることを特徴とする第3項に記載の超音波処置
具。
突出し、手元側の超音波発振手段から超音波振動を受け
るプローブと、前記シースの先端に設けられ、前記プロ
ーブと協働して処置対象を把持して切除する可動部と、
からなる超音波処置具において、前記プローブの先端部
は、へラ状を成しており、その中心に開口部を有してい
ることを特徴とする超音波処置具。
織を保持する保持固定手段が設けられていることを特徴
とする第5項に記載の超音波処置具。 7.前記保持固定手段は、プローブの先端部の直上に配
設された吸引手段であることを特徴とする第6項に記載
の超音波処置具。 8.前記保持固定手段は、プローブの先端部の上方に配
設され且つプローブの先端部に向かって常時付勢されて
いる押え部材であることを特徴とする第6項に記載の超
音波処置具。
ことを特徴とする第5項に記載の超音波処置具。 10.前記可動部が開口を有していることを特徴とする
第5項に記載の超音波処置具。 11.前記開口にプローブの先端部を収容可能であるこ
とを特徴とする第10項に記載の超音波処置具。 12.プローブの先端部の側面には複数の凸部が形成さ
れ、可動部には前記凸部を受容する複数の溝が形成され
ていることを特徴とする第11項に記載の超音波処置
具。
置具によれば、処置手段と観察手段とをもって細い管腔
内に効率良く挿入可能であるとともに、一度に広い領域
を簡単かつ確実に処置できる。
分解斜視図である。
る。
る状態を示す概略図である。
組織を把持した状態を示す図、(b)は(a)のA−A
線に沿う断面図である。
先端部の縦断面図である。
処置具の可動刃の斜視図、(b)はプローブ先端部の斜
視図である。
先端部の縦断面図である。
の先端部の横断面図である。
の先端部の斜視図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 先端に開口を有する管状のシースと、 超音波振動を発生する超音波振動子と、超音波振動子に
接続され且つ超音波振動子で発生した超音波振動を伝達
する振動伝達部材とを備え、前記シース内に挿通される
超音波プローブと、 前記シースの先端に回動可能に取り付けられ、シースの
先端開口から突出する振動伝達部材の先端部との間で組
織を把持する把持部と、 前記シース内に設けられ、シースの先端開口を通じて処
置領域を観察可能な観察手段と、 を具備することを特徴とする超音波処置具。 - 【請求項2】 先端に開口を有する管状のシースと、 超音波振動を発生する超音波振動子と、超音波振動子に
接続され且つ超音波振動子で発生した超音波振動を伝達
する振動伝達部材とを備え、前記シース内に挿通される
超音波プローブと、 前記シースの先端に回動可能に取り付けられ、シースの
先端開口から突出する振動伝達部材の先端部との間で組
織を把持する把持部と、 を具備し、 前記振動伝達部材の先端部は、偏平形状を成し、中心に
開口部を有していることを特徴とする超音波処置具。 - 【請求項3】 振動伝達部材の先端部と把持部との間で
組織を保持して仮固定する保持固定手段が設けられてい
ることを特徴とする請求項2に記載の超音波処置具。
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---|---|---|---|
JP19651099A JP4285841B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 超音波処置具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001017443A true JP2001017443A (ja) | 2001-01-23 |
JP4285841B2 JP4285841B2 (ja) | 2009-06-24 |
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ID=16358959
Family Applications (1)
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JP19651099A Expired - Fee Related JP4285841B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 超音波処置具 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4285841B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9382935B2 (en) | 2013-04-04 | 2016-07-05 | GM Global Technology Operations LLC | Elastic tubular attachment assembly for mating components and method of mating components |
JP6099856B1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-03-22 | オリンパス株式会社 | 把持処置具 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61149135A (ja) * | 1984-12-24 | 1986-07-07 | オリンパス光学工業株式会社 | 生体組織用超音波切除装置 |
JPH08505801A (ja) * | 1993-01-27 | 1996-06-25 | ウルトラシジョン インコーポレイテッド | 超音波手術器具用クランプ凝固/切断システム |
JPH0998979A (ja) * | 1995-10-06 | 1997-04-15 | Olympus Optical Co Ltd | 超音波治療装置 |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP19651099A patent/JP4285841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2017072875A1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-04 | オリンパス株式会社 | 把持処置具 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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