JP2001017148A - 食品を堆積させる方法と装置 - Google Patents
食品を堆積させる方法と装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品材料、特に菓子食品材料をモールド内に
堆積させる場合に起こり勝ちな後引き（テイリングｔａ
ｉｌｉｎｇ）現象を解消し、重量の管理が良く、仕上が
り外観に優れ、口触りの良い、包装容易な菓子を製造す
る方法、装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、菓子材料をモールド内に堆積
させる装置にして、菓子材料をモールド内に排出させる
ためのピストン部材を有する圧力手段と、行程を遮断
し、菓子の排出を停止させ、弁手段と小直径の出口部分
を備えたノズルとを有する遮断手段と、を有する装置に
関する。ピストン部材は、一行程中に速度が増加する操
作行程プロファイルを有し、遮断時、弁手段がノズルに
対して相対的に少なくとも４００ｍｍ／秒の速度で遮断
運動を開始している。本発明はテイリング問題を解消
し、堆積時における重量の精度と再現性を改良してい
る。
堆積させる場合に起こり勝ちな後引き（テイリングｔａ
ｉｌｉｎｇ）現象を解消し、重量の管理が良く、仕上が
り外観に優れ、口触りの良い、包装容易な菓子を製造す
る方法、装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、菓子材料をモールド内に堆積
させる装置にして、菓子材料をモールド内に排出させる
ためのピストン部材を有する圧力手段と、行程を遮断
し、菓子の排出を停止させ、弁手段と小直径の出口部分
を備えたノズルとを有する遮断手段と、を有する装置に
関する。ピストン部材は、一行程中に速度が増加する操
作行程プロファイルを有し、遮断時、弁手段がノズルに
対して相対的に少なくとも４００ｍｍ／秒の速度で遮断
運動を開始している。本発明はテイリング問題を解消
し、堆積時における重量の精度と再現性を改良してい
る。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は食品の堆積、特に、チョコレー
ト、キャラメル、トフィー、ファッジ、高ボイル菓子等
の菓子食品の堆積に関する。
ト、キャラメル、トフィー、ファッジ、高ボイル菓子等
の菓子食品の堆積に関する。
【０００２】形成食品（ｓｈａｐｅｄ ｆｏｏｄ ｐｒ
ｏｄｕｃｔｓ）特に菓子の製造は一般に、所望の形状を
食品に設定するためモールド（即ち、型）内に堆積させ
る段階を有する。本方法は、計量された食品材料（ｆｏ
ｏｄ ｍａｓｓ）をピストンを用いてノズルを通してモ
ールド内に射出する段階を有する。次に、最終食品の設
定が適切になされるまで、堆積された材料が冷却または
乾燥される。
ｏｄｕｃｔｓ）特に菓子の製造は一般に、所望の形状を
食品に設定するためモールド（即ち、型）内に堆積させ
る段階を有する。本方法は、計量された食品材料（ｆｏ
ｏｄ ｍａｓｓ）をピストンを用いてノズルを通してモ
ールド内に射出する段階を有する。次に、最終食品の設
定が適切になされるまで、堆積された材料が冷却または
乾燥される。
【０００３】
【背景技術】菓子の堆積技術は種々の特許文献に開示さ
れている。例えば、米国特許４，００４，７１６と米国
特許４，０８９，４３８とは共に菓子材料のモールド内
への堆積器に関する。他の文献、例えば、米国特許２，
８３７，０４１、ＧＢ２０２６３７８またはＦＲ１１３
２８２１等も同じ技術分野に属する。
れている。例えば、米国特許４，００４，７１６と米国
特許４，０８９，４３８とは共に菓子材料のモールド内
への堆積器に関する。他の文献、例えば、米国特許２，
８３７，０４１、ＧＢ２０２６３７８またはＦＲ１１３
２８２１等も同じ技術分野に属する。
【０００４】しかしながら、特に高粘性の菓子に対し従
来使用されて来た上記堆積プロセスは、現在なお未解決
の重大な欠点を有している。主な不利点の一つは、堆積
された部分の材料を、堆積ノズル内に残留する材料から
分離する困難さに関連している。材料はテイル（後引
き、ｔａｉｌ）をなして伸びる傾向があり、自身の重量
及び重力によっては容易に破断しない。この現象は“テ
イル”問題として知られている。この欠点は、結局、最
終モールド成形食品の投与量、重量、形状の正確度に影
響を与える。堆積後、衛生的でなく清掃により除去しな
ければならぬ多くの紐がモールドを横切って形成され
る。テイリング（ｔａｉｌｉｎｇ）は美観上も容認し難
く、重大な品質欠陥になり兼ねない。これら欠点は食品
の包装を困難にすることもある。例えば、キャラメルが
シェルモールド（ｓｈｅｌｌ−ｍｏｌｄｅｄ）されたチ
ョコレート食品内に堆積される場合は、テイルがチョコ
レート被覆を通る溝を生じさせ、包装に付着する。テイ
リングはまた、ノズルを詰まらせ、または、堆積装置の
可動部をブロックする。
来使用されて来た上記堆積プロセスは、現在なお未解決
の重大な欠点を有している。主な不利点の一つは、堆積
された部分の材料を、堆積ノズル内に残留する材料から
分離する困難さに関連している。材料はテイル（後引
き、ｔａｉｌ）をなして伸びる傾向があり、自身の重量
及び重力によっては容易に破断しない。この現象は“テ
イル”問題として知られている。この欠点は、結局、最
終モールド成形食品の投与量、重量、形状の正確度に影
響を与える。堆積後、衛生的でなく清掃により除去しな
ければならぬ多くの紐がモールドを横切って形成され
る。テイリング（ｔａｉｌｉｎｇ）は美観上も容認し難
く、重大な品質欠陥になり兼ねない。これら欠点は食品
の包装を困難にすることもある。例えば、キャラメルが
シェルモールド（ｓｈｅｌｌ−ｍｏｌｄｅｄ）されたチ
ョコレート食品内に堆積される場合は、テイルがチョコ
レート被覆を通る溝を生じさせ、包装に付着する。テイ
リングはまた、ノズルを詰まらせ、または、堆積装置の
可動部をブロックする。
【０００５】テイリングを減少させようとする過去の企
てはテイルを物理的に切断することであった。例えば、
ＧＢ２０２６３７８は、菓子材料を分離するとき、蒸気
または圧縮空気のパルスをノズルを通して放射すること
を提案している。しかし、これら解決法は有効でないこ
とが判明しており、また、複雑で費用がかかる。
てはテイルを物理的に切断することであった。例えば、
ＧＢ２０２６３７８は、菓子材料を分離するとき、蒸気
または圧縮空気のパルスをノズルを通して放射すること
を提案している。しかし、これら解決法は有効でないこ
とが判明しており、また、複雑で費用がかかる。
【０００６】本発明は食品材料、特に菓子食品をモール
ド内に堆積させるプロセスにおいてテイルが形成される
ことに関する問題を克服し、機械的またはガス式のパル
ス装置を追加する必要を軽減している。結局、本発明は
堆積の頂面に規則的な平坦な表面を与えることを可能に
し、食品の重量制御、仕上がり外観、口当たり等を良好
にし、包装を容易にしている。
ド内に堆積させるプロセスにおいてテイルが形成される
ことに関する問題を克服し、機械的またはガス式のパル
ス装置を追加する必要を軽減している。結局、本発明は
堆積の頂面に規則的な平坦な表面を与えることを可能に
し、食品の重量制御、仕上がり外観、口当たり等を良好
にし、包装を容易にしている。
【０００７】従って、本発明は一行程において菓子材料
をモールド内へと送り出すピストン部材を有する圧力手
段と、菓子の排出を停止させるため、弁手段と、出口部
の直径が小さいノズルとを備えた行程遮断手段とを有
し、上記ピストンが一行程に沿って速度が増大する操作
行程プロファイルを有し、上記弁手段が遮断時にノズル
に対して相対的に動き、少なくとも４００ｍｍ／秒の速
度で遮断運動を開始することを特徴とする菓子をモール
ド内に堆積させる装置に関する。
をモールド内へと送り出すピストン部材を有する圧力手
段と、菓子の排出を停止させるため、弁手段と、出口部
の直径が小さいノズルとを備えた行程遮断手段とを有
し、上記ピストンが一行程に沿って速度が増大する操作
行程プロファイルを有し、上記弁手段が遮断時にノズル
に対して相対的に動き、少なくとも４００ｍｍ／秒の速
度で遮断運動を開始することを特徴とする菓子をモール
ド内に堆積させる装置に関する。
【０００８】上記特徴に必ずしも拘束されず、食品の排
出速度を“増速（ｂｏｏｓｔｅｄ）”させると共に、小
さい直径のノズルを通して高速遮断することにより、弾
性的テイルを破断し得るであろうことが推定されよう。
好適には、操作行程プロファイルにおける速度は、２：
１から４：１までの比で増大する。
出速度を“増速（ｂｏｏｓｔｅｄ）”させると共に、小
さい直径のノズルを通して高速遮断することにより、弾
性的テイルを破断し得るであろうことが推定されよう。
好適には、操作行程プロファイルにおける速度は、２：
１から４：１までの比で増大する。
【０００９】第１代替案においては、操作行程プロファ
イルは少なくとも２個の連続する違った速度期間を有す
る。第１期間は所定の速度を有し、第２期間は第１期間
より速い速度を有する。第１期間は初期堆積走行に対応
し、第２期間は最終ブースト走行に対応している。
イルは少なくとも２個の連続する違った速度期間を有す
る。第１期間は所定の速度を有し、第２期間は第１期間
より速い速度を有する。第１期間は初期堆積走行に対応
し、第２期間は最終ブースト走行に対応している。
【００１０】好適実施例においては、第２期間は一行程
の１５％以下であり、より好適には一行程時間の５〜１
０％であり、機械的衝撃／磨耗を最小にし、水力駆動流
体の仕事を最小にしている。他の代替案においては、操
作行程プロファイルにおける速度が、所定の終期ブース
ト速度に達するまで連続増加している。
の１５％以下であり、より好適には一行程時間の５〜１
０％であり、機械的衝撃／磨耗を最小にし、水力駆動流
体の仕事を最小にしている。他の代替案においては、操
作行程プロファイルにおける速度が、所定の終期ブース
ト速度に達するまで連続増加している。
【００１１】本発明の好適な態様においては、ノズル出
口の寸法は、食品の十分な速度を維持し、遮断時テイリ
ングを起こさぬために十分な食品速度を維持するように
寸法づけられている。出口部の直径は５ｍｍ以下、好適
には２ｍｍ以下である。出口部の長さは、ノズル内の材
料残留を減少させることにより飛行中における誤差を減
少させるため、１．５ｍｍ以下、好適には約１ｍｍであ
る。
口の寸法は、食品の十分な速度を維持し、遮断時テイリ
ングを起こさぬために十分な食品速度を維持するように
寸法づけられている。出口部の直径は５ｍｍ以下、好適
には２ｍｍ以下である。出口部の長さは、ノズル内の材
料残留を減少させることにより飛行中における誤差を減
少させるため、１．５ｍｍ以下、好適には約１ｍｍであ
る。
【００１２】本発明は広い範囲の堆積食品に特に適して
いる。特に、１〜２５００ポァズの剪断粘性をもつ菓子
食品に対し本発明の装置が有利であることが知られてい
る。これら粘性はニュートン粘性でも非ニュートン粘性
でもよい。降伏、粘性の上記値は、堆積におけるテイリ
ング問題の主な原因である強力な粘弾性特性を材料に与
えるものである。従って、粘性計測は単なる流動性を示
すに過ぎず、食品材料の特定の粘弾性特性を全体的に反
映するものではない。
いる。特に、１〜２５００ポァズの剪断粘性をもつ菓子
食品に対し本発明の装置が有利であることが知られてい
る。これら粘性はニュートン粘性でも非ニュートン粘性
でもよい。降伏、粘性の上記値は、堆積におけるテイリ
ング問題の主な原因である強力な粘弾性特性を材料に与
えるものである。従って、粘性計測は単なる流動性を示
すに過ぎず、食品材料の特定の粘弾性特性を全体的に反
映するものではない。
【００１３】本発明の好適な態様においては、圧力手段
は堆積段階の後、ピストン部材がその上昇位置に達する
まで、菓子材料を圧力手段内に吸引するのに十分な圧力
を加えることにより再充填される。好適には、圧力は少
なくとも４バールである。加圧充填システムはモールド
成形食品の再現性と重量制御とを保証するために重要で
あることが分かっている。
は堆積段階の後、ピストン部材がその上昇位置に達する
まで、菓子材料を圧力手段内に吸引するのに十分な圧力
を加えることにより再充填される。好適には、圧力は少
なくとも４バールである。加圧充填システムはモールド
成形食品の再現性と重量制御とを保証するために重要で
あることが分かっている。
【００１４】堆積される材料の容積は、製造されるモー
ルド成形食品の所望の寸法に依存して変化する。０．８
〜５０グラムを堆積させることが本発明の装置により好
成績を挙げている。本装置は２〜１０グラムの食品をモ
ールドする場合特に非常に高い効率を示している。±
０．０３グラムの再現精度が、モールド成形食品の平坦
な上面を伴って実現されている。
ルド成形食品の所望の寸法に依存して変化する。０．８
〜５０グラムを堆積させることが本発明の装置により好
成績を挙げている。本装置は２〜１０グラムの食品をモ
ールドする場合特に非常に高い効率を示している。±
０．０３グラムの再現精度が、モールド成形食品の平坦
な上面を伴って実現されている。
【００１５】製造サイクルは、１０〜３６行程／分の非
常に高い速度レベルに達し得ることが知られている。こ
のことは、ピストンと遮断との性能に影響を与えること
なく可能である。
常に高い速度レベルに達し得ることが知られている。こ
のことは、ピストンと遮断との性能に影響を与えること
なく可能である。
【００１６】本発明はまた、粘性食品材料をモールド内
に堆積させる方法において、圧力手段の一行程の間に速
度を増加させつつ、圧力手段により菓子材料に圧力を加
える段階と、菓子材料を、小直径のノズル出口部分を通
過させる段階と、少なくとも４００ｍｍ／秒の速度をも
って弁手段を遮断運動させることにより食品材料の排出
を停止させる段階と、を有する方法にも関する。
に堆積させる方法において、圧力手段の一行程の間に速
度を増加させつつ、圧力手段により菓子材料に圧力を加
える段階と、菓子材料を、小直径のノズル出口部分を通
過させる段階と、少なくとも４００ｍｍ／秒の速度をも
って弁手段を遮断運動させることにより食品材料の排出
を停止させる段階と、を有する方法にも関する。
【００１７】
【実施例】以下、付図を参照して本発明を実施例につき
詳しく説明する。本発明の装置は図面において全体的に
参照数字１０で示されている。完全な堆積システムは、
全体的にコンベヤ手段（図示せず）に取り付けられた少
なくとも一連のモールド（型）を有する。コンベヤ手段
は、各堆積サイクルが終了した後、空のモールドを堆積
装置１０の下の所定位置に配置するように間欠的に移動
される。堆積の後、食品はコンベヤ手段により運び去ら
れ、例えば冷却トンネルまたは類似の冷却手段（図示せ
ず）の下で少なくとも部分的に固体化するのを許容され
る。ついで、モールド成形された食品がモールドを反転
させることによりモールドから除去される。要すれば、
食品の除去を容易にするために射出手段が使用される。
詳しく説明する。本発明の装置は図面において全体的に
参照数字１０で示されている。完全な堆積システムは、
全体的にコンベヤ手段（図示せず）に取り付けられた少
なくとも一連のモールド（型）を有する。コンベヤ手段
は、各堆積サイクルが終了した後、空のモールドを堆積
装置１０の下の所定位置に配置するように間欠的に移動
される。堆積の後、食品はコンベヤ手段により運び去ら
れ、例えば冷却トンネルまたは類似の冷却手段（図示せ
ず）の下で少なくとも部分的に固体化するのを許容され
る。ついで、モールド成形された食品がモールドを反転
させることによりモールドから除去される。要すれば、
食品の除去を容易にするために射出手段が使用される。
【００１８】本発明の装置は、多量の食品材料を粘性ま
たは液体状態において貯蔵するホッパーに連結された一
般にピストン／室組立体である圧力手段４を有する。流
体のための通路５０を備えた回転弁５が、室の出口をノ
ズル６に連結させるために圧力手段に連結されている。
堆積サイクルの間、回転弁５は図１に示す開放形態にあ
る。ピストンが下向きに室内へと移動すると、室内に収
容されていた粘性食品がノズル６に向かって押される。
本発明の実施形態（ａｓｐｅｃｔ）の１つによれば、そ
の間にピストン速度ｖ1を有する第１行程長さｌ1と、そ
の間に第２速度ｖ2を有する第２行程長さｌ2とを含む操
作行程プロファイルに従って駆動される。速度ｖ2は速
度ｖ1よりも大きい。好適には、速度ｖ2は速度ｖ1の少
なくとも２倍である。しかし、ｌ2は好適にはｌ1よりも
短いから、速度ｖ2はピストン行程の比較的低い水準に
おいて出発する。行程プロファイルは、コンピュータに
フィードバッツク（即ち、負帰還）情報を提供するピス
トン手段に連結されたエンコーダーを有する電子制御装
置により制御されている。
たは液体状態において貯蔵するホッパーに連結された一
般にピストン／室組立体である圧力手段４を有する。流
体のための通路５０を備えた回転弁５が、室の出口をノ
ズル６に連結させるために圧力手段に連結されている。
堆積サイクルの間、回転弁５は図１に示す開放形態にあ
る。ピストンが下向きに室内へと移動すると、室内に収
容されていた粘性食品がノズル６に向かって押される。
本発明の実施形態（ａｓｐｅｃｔ）の１つによれば、そ
の間にピストン速度ｖ1を有する第１行程長さｌ1と、そ
の間に第２速度ｖ2を有する第２行程長さｌ2とを含む操
作行程プロファイルに従って駆動される。速度ｖ2は速
度ｖ1よりも大きい。好適には、速度ｖ2は速度ｖ1の少
なくとも２倍である。しかし、ｌ2は好適にはｌ1よりも
短いから、速度ｖ2はピストン行程の比較的低い水準に
おいて出発する。行程プロファイルは、コンピュータに
フィードバッツク（即ち、負帰還）情報を提供するピス
トン手段に連結されたエンコーダーを有する電子制御装
置により制御されている。
【００１９】ピストンの堆積ストロークの終点直前に、
回転弁が回転され、非常に速い速度で通路５０を閉鎖す
る。適切な速度は少なくとも４００ｍｍ／秒、好適には
５００〜１０００ｍｍ／秒である。回転弁の速度は、単
位時間に弁が走行する円周距離として計測されている。
タイミングは電子制御装置により制御され、数ミリ秒の
オーダーの正確な弁遮断を可能にしている。電子装置は
また、弁に取り付けられコンピュータへの環状回路を逆
向きのエンコーダーを有している。弁遮断の制御は、堆
積される食品の特定の特性に依存する最適のテイル（ｔ
ａｉｌ）減少効果を見い出すように、ピストンの行程プ
ロファイルに正確に対応されている。弁遮断を所与の高
速度状態で開始させ、ついで、僅かに減速させて図２の
吸引位置へ移動を終結させることが可能である。この段
階において、充填材料の堆積は完全に中断される。弁速
度が食品の粘性に左右されないことに注意を要する。
回転弁が回転され、非常に速い速度で通路５０を閉鎖す
る。適切な速度は少なくとも４００ｍｍ／秒、好適には
５００〜１０００ｍｍ／秒である。回転弁の速度は、単
位時間に弁が走行する円周距離として計測されている。
タイミングは電子制御装置により制御され、数ミリ秒の
オーダーの正確な弁遮断を可能にしている。電子装置は
また、弁に取り付けられコンピュータへの環状回路を逆
向きのエンコーダーを有している。弁遮断の制御は、堆
積される食品の特定の特性に依存する最適のテイル（ｔ
ａｉｌ）減少効果を見い出すように、ピストンの行程プ
ロファイルに正確に対応されている。弁遮断を所与の高
速度状態で開始させ、ついで、僅かに減速させて図２の
吸引位置へ移動を終結させることが可能である。この段
階において、充填材料の堆積は完全に中断される。弁速
度が食品の粘性に左右されないことに注意を要する。
【００２０】本発明の他の重要な面の一つはノズル６の
特定寸法の出口部分であり、該部分がピストン運動と弁
の高速度遮断とを組み合わせた、テイルの消滅と容積供
給の正確さとに貢献している。ノズルの大きい区画の直
径は５ｍｍ以下、好適には１．５ｍｍ程である。この直
径は、充分高い遮断速度を維持するために、堆積される
食品材料の粘性に依存して変化し得ることに注意を要す
る。ノズルの長さｌは図２に示すように、弁遮断後のノ
ズル内の食品材料の残留を減少するように十分に短くな
ければならない。ノズル長さｌは、弁の通路がノズルと
同心な関係にある場合の、ノズル６の出口と弁５の出口
との間の距離である。
特定寸法の出口部分であり、該部分がピストン運動と弁
の高速度遮断とを組み合わせた、テイルの消滅と容積供
給の正確さとに貢献している。ノズルの大きい区画の直
径は５ｍｍ以下、好適には１．５ｍｍ程である。この直
径は、充分高い遮断速度を維持するために、堆積される
食品材料の粘性に依存して変化し得ることに注意を要す
る。ノズルの長さｌは図２に示すように、弁遮断後のノ
ズル内の食品材料の残留を減少するように十分に短くな
ければならない。ノズル長さｌは、弁の通路がノズルと
同心な関係にある場合の、ノズル６の出口と弁５の出口
との間の距離である。
【００２１】図２に示すように、圧力手段１０は、堆積
サイクル完了後、材料を再充填される室を有している。
本発明の他の重要な特徴によれば、圧力手段は液体食品
を室内に吸引するのに十分な圧力を加えられる。圧力を
加えることは、圧力手段への正確な容量充填を保証する
ために重要である。そのため、回転弁はさらに加圧され
た食品源、好適にはガスまたはポンプにより加圧された
食品源と連通する周辺凹所５１を有する。ピストンが降
下され弁が遮断された図２の位置において、凹所５１が
圧力手段４の室出口を、少なくとも４バール、好適には
約６バールの圧力をもつ貯蔵器（蓄積器）に連結させ、
該圧力が、ピストンが充填開始位置から上昇するとき、
高い容積精度で加圧充填を生じせしめる。堆積時の重量
の極端な精度と再現性とは、正確な容積供給が完全にな
される加圧充填操作に非常に依存していることが分かっ
ている。ここで、装置はつぎの堆積サイクルの準備が出
来たことになる。
サイクル完了後、材料を再充填される室を有している。
本発明の他の重要な特徴によれば、圧力手段は液体食品
を室内に吸引するのに十分な圧力を加えられる。圧力を
加えることは、圧力手段への正確な容量充填を保証する
ために重要である。そのため、回転弁はさらに加圧され
た食品源、好適にはガスまたはポンプにより加圧された
食品源と連通する周辺凹所５１を有する。ピストンが降
下され弁が遮断された図２の位置において、凹所５１が
圧力手段４の室出口を、少なくとも４バール、好適には
約６バールの圧力をもつ貯蔵器（蓄積器）に連結させ、
該圧力が、ピストンが充填開始位置から上昇するとき、
高い容積精度で加圧充填を生じせしめる。堆積時の重量
の極端な精度と再現性とは、正確な容積供給が完全にな
される加圧充填操作に非常に依存していることが分かっ
ている。ここで、装置はつぎの堆積サイクルの準備が出
来たことになる。
【００２２】堆積装置は、既に他のタイプの菓子材料を
部分的に充填されたモールド内に、他のタイプの菓子材
料を充填堆積させるためにも働くことが出来ることに留
意されたい。典型的な適用としては、キャラメルのよう
な粘性充填材料を用いてシェルモールド（ｓｈｅｌｌ−
ｍｏｕｌｄｅｄ）チョコレート食品を製造することであ
る。この方法においては、通常の堆積装置を用いて溶解
チョコレートを充填し、次に、モールドを反転させ、過
剰なチョコレートを除去するため揺さぶりをかけてチョ
コレートのＵ字形カップを作る。ついで、キャラメルの
充填材料を本発明の方法と装置とに従って堆積させる。
最後に、チョコレートの層がキャラメルの上面にスプレ
ーされ、モールド成形完了後の菓子の底を形成する。
部分的に充填されたモールド内に、他のタイプの菓子材
料を充填堆積させるためにも働くことが出来ることに留
意されたい。典型的な適用としては、キャラメルのよう
な粘性充填材料を用いてシェルモールド（ｓｈｅｌｌ−
ｍｏｕｌｄｅｄ）チョコレート食品を製造することであ
る。この方法においては、通常の堆積装置を用いて溶解
チョコレートを充填し、次に、モールドを反転させ、過
剰なチョコレートを除去するため揺さぶりをかけてチョ
コレートのＵ字形カップを作る。ついで、キャラメルの
充填材料を本発明の方法と装置とに従って堆積させる。
最後に、チョコレートの層がキャラメルの上面にスプレ
ーされ、モールド成形完了後の菓子の底を形成する。
【００２３】例えば、３グラムの典型的標準砂糖菓子が
本発明の方法、装置を用いて成功裏に堆積されている。
操作行程プロファイルは、約１７ｍｍの行程部分ｌ1に
対応する初期行程期間に対して約０．００６４グラム／
ミリ秒の排出速度に設定され、約３ｍｍの行程部分ｌ2
の対応する終期増速期間に対して約０．０２３グラム／
ミリ秒の排出速度に設定されている。初期期間は４００
ミリ秒以上続き、終期増速期間は２０ミリ秒以上続く。
本発明の方法、装置を用いて成功裏に堆積されている。
操作行程プロファイルは、約１７ｍｍの行程部分ｌ1に
対応する初期行程期間に対して約０．００６４グラム／
ミリ秒の排出速度に設定され、約３ｍｍの行程部分ｌ2
の対応する終期増速期間に対して約０．０２３グラム／
ミリ秒の排出速度に設定されている。初期期間は４００
ミリ秒以上続き、終期増速期間は２０ミリ秒以上続く。
【００２４】以上、特殊な実施例に関して本発明を説明
したが、本発明の趣旨から逸脱することなく種々の変形
が可能であることに留意されたい。例えば、弁手段はニ
ードル弁またはスリッパー（ｓｌｉｐｐｅｒ）弁であっ
てもよい。
したが、本発明の趣旨から逸脱することなく種々の変形
が可能であることに留意されたい。例えば、弁手段はニ
ードル弁またはスリッパー（ｓｌｉｐｐｅｒ）弁であっ
てもよい。
【図１】本発明の方法を実行するための装置の好適実施
例の堆積サイクル状態にある概要図である。
例の堆積サイクル状態にある概要図である。
【図２】本発明の方法を実行するための装置の好適実施
例の、次の堆積サイクルを準備するための吸引充填状態
にある概要図である。
例の、次の堆積サイクルを準備するための吸引充填状態
にある概要図である。
３ 空のモールド ５ 回転弁 ６ ノズル １０ 堆積装置 ２１ モールド ５０ 通路 ５１ 凹所
Claims (22)
- 【請求項１】 菓子材料をモールド内に堆積させる装置
において、 一行程において菓子材料を前記モールド内に排出させる
ためのピストン部材を有する圧力手段と、 弁手段と小直径の出口部分を備えたノズルとを有する、
前記一工程を遮断し、菓子の排出を停止させる手段と、
を有し 前記ピストン部材が、前記一行程中に速度が増加する操
作行程プロファイルを有し、 前記弁手段が遮断中に前記ノズルに対して相対的に動
き、少なくとも４００ｍｍ／秒の速度で遮断運動を開始
することを特徴とする装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、前記操
作行程プロファイルの速度が２：１から４：１までの比
で増加することを特徴とする装置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の装置に
おいて、前記操作行程プロファイルが、少なくとも２個
の連続した異なる速度期間である所定の速度を有する第
１期間と、該第１期間より大きい速度をもつ第２期間と
を有することを特徴とする装置。 - 【請求項４】 請求項３に記載の装置において、前記第
２期間が前記一行程の１５％以下であることを特徴とす
る装置。 - 【請求項５】 請求項４に記載の装置において、前記第
２期間が前記一行程の５〜１０％であることを特徴とす
る装置。 - 【請求項６】 請求項１または請求項２に記載の装置に
おいて、前記操作行程プロファイルの速度が所定の増速
された終期速度に達するまで増加していることを特徴と
する装置。 - 【請求項７】 請求項１から請求項６までのいずれか１
項に記載の装置において、前記出口部分の直径が５ｍｍ
以下、好適には、２ｍｍ以下であることを特徴とする装
置。 - 【請求項８】 請求項１から請求項７までのいずれか１
項に記載の装置において、前記出口部分の長さが１．５
ｍｍ以下、好適には約１ｍｍであることを特徴とする装
置。 - 【請求項９】 請求項１から請求項８までのいずれか１
項に記載の装置において、前記弁手段の遮断運動が５０
０〜１０００ｍｍ／秒の速度を有することを特徴とする
装置。 - 【請求項１０】 請求項１から請求項９までのいずれか
１項に記載の装置において、前記弁手段が高速度弁であ
ることを特徴とする装置。 - 【請求項１１】 請求項１０に記載の装置において、前
記高速度弁が回転弁、ニードル弁、またはスリッパー弁
であることを特徴とする装置。 - 【請求項１２】 請求項１から請求項１１までのいずれ
か１項に記載の装置において、前記圧力手段が前記堆積
段階の後、前記ピストン部材がその上昇位置に達するま
で前記菓子材料を前記圧力手段内に吸引するのに十分な
圧力を加えることにより再充填されることを特徴とする
装置。 - 【請求項１３】 請求項１１に記載の装置において、前
記再充填圧力が少なくとも４バール、好適には、約６バ
ールであることを特徴とする装置。 - 【請求項１４】 粘性または液体食品材料をモールド内
に堆積させる方法において、 圧力手段の一行程に伴って増加する速度をもって該圧力
手段により食品材料に圧力を加える段階と、 菓子を、小直径のノズル出口部分を通過させる段階と、 少なくとも４００ｍｍ／秒の速度の遮断運動を弁手段に
作動させて前記食品材料の排出を停止させる段階とを有
することを特徴とする方法。 - 【請求項１５】 請求項１３に記載の方法において、圧
力が前記一行程の間、初期速度と該初期速度よりも大き
い終期速度とにおいて前記食品材料に加えられ、前記終
期速度と前記初期速度との間の比が２：１から４：１ま
での間にあることを特徴とする方法。 - 【請求項１６】 請求項１４に記載の方法において、前
記初期速度が第１期間の間一定に維持され、前記終期速
度が前記第１期間よりも短い第２期間の間一定に維持さ
れていることを特徴とする方法。 - 【請求項１７】 請求項１５に記載の方法において、短
い方の前記第２期間が前記一行程の５〜１０％であるこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項１８】 請求項１４に記載の方法において、前
記速度が、前記初期速度と前記終期速度との間で徐々に
増加していることを特徴とする方法。 - 【請求項１９】 請求項１３から請求項１７までのいず
れか１項に記載の方法において、該方法がさらに、２ｍ
ｍ以下、好適には１．５ｍｍ以下の直径、１．５ｍｍ以
下、好適には約１ｍｍの長さを有する前記ノズル出口を
通過させる段階を有することを特徴とする方法。 - 【請求項２０】 請求項１３から請求項１７までのいず
れか１項に記載の方法において、前記各一行程におい
て、０．８〜５０グラム、好適には２〜１０グラムの容
積の前記食品材料が堆積されることを特徴とする方法。 - 【請求項２１】 請求項１３から請求項１９までのいず
れか１項に記載の方法において、１〜２５００ポァズの
粘性を有する前記食品材料が堆積されることを特徴とす
る方法。 - 【請求項２２】 請求項１８に記載の方法において、前
記食品材料が砂糖菓子材料であることを特徴とする方
法。
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| EP99202075.0 | 1999-06-28 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family
ID=8240370
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| EP (1) | EP1064852B1 (ja) |
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| CA (1) | CA2303737C (ja) |
| CZ (1) | CZ302266B6 (ja) |
| DE (1) | DE69907434T2 (ja) |
| ES (1) | ES2196716T3 (ja) |
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| GB0031308D0 (en) * | 2000-12-21 | 2001-01-31 | Nestle Sa | Shell-moulded fat-containing confectionery products with viscous filling |
| US7556493B2 (en) * | 2005-02-24 | 2009-07-07 | Suttle James M | Methods and apparatus for molding chocolate |
| US20080230557A1 (en) * | 2007-03-21 | 2008-09-25 | Multi-Fill, Inc. | Bulk feeding system and method |
| US20080230562A1 (en) * | 2007-03-21 | 2008-09-25 | Multi-Fill, Inc. | Bulk feeding system and method |
| GB2518182B (en) * | 2013-09-12 | 2018-11-07 | Kraft Foods R & D Inc | Process for the preparation of a confectionery product |
| ITUB20155881A1 (it) * | 2015-11-25 | 2017-05-25 | Carpigiani Group Ali Spa | Macchina per prodotti alimentari liquidi o semiliquidi. |
| CN109566839B (zh) * | 2018-12-29 | 2023-05-12 | 内蒙古蒙牛乳业（集团）股份有限公司 | 高膨化冷冻饮品的灌注机、生产设备及生产方法 |
| EP3818833B1 (en) * | 2019-11-08 | 2023-07-05 | Société des Produits Nestlé S.A. | Apparatus for depositing |
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|---|---|---|---|---|
| US2127389A (en) * | 1936-09-22 | 1938-08-16 | No Kap Closures U S A Inc | Nozzle closure means for containers, bottles, tubes, cans, and the like |
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| GB2026378B (en) * | 1978-05-11 | 1983-01-06 | Baker Perkins Holdings Ltd | Manufacture of toffee and like confectionery |
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| FR2716078B1 (fr) * | 1994-02-15 | 1996-05-03 | Prevote Sarl | Dispositif pour la délivrance d'une substance pâteuse, notamment dispositif pour le fourrage de produits alimentaires tels que des "choux à la crème". |
| US5458275A (en) * | 1994-07-11 | 1995-10-17 | Liquid Control Corporation | Positive-displacement dispensing device |
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-
2000
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