JP2001017141A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP2001017141A
JP2001017141A JP11189339A JP18933999A JP2001017141A JP 2001017141 A JP2001017141 A JP 2001017141A JP 11189339 A JP11189339 A JP 11189339A JP 18933999 A JP18933999 A JP 18933999A JP 2001017141 A JP2001017141 A JP 2001017141A
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fixing
refrigerator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設備コストの大幅削減を実現し、汎用性及び発
展性を高める。 【解決手段】開閉ドア4により開閉せしめられる出入口
3を有する冷却庫2と、台車部6a,6bに着脱可能に
支持されるラック部7a,7bを出入口3から冷却庫2
の内部に進入可能に構成した食材搬送カート5a,5b
と、冷却庫2の内部に着脱し、かつ複数の異なる形式の
ラック部7a,7bをそれぞ支持可能な複数の支持ユニ
ットSa,Sbを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に真空調理法に用
いる食材等の冷却に用いて好適な冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品素材の保存や再調理のため
の冷凍保存、さらには新調理法を目的とした真空調理法
或いはクックチルは知られている。真空調理法は食材を
真空パックに収容して保存するものであり、特に、調理
過程で必要な食材の冷却工程では、雑菌の繁殖を抑え、
鮮度、味、栄養価等を保持する必要があることから、加
熱処理された高温(70〜100℃)の食材を急冷する
ための冷却庫を必要とする。また、凍結点(0〜3℃)
以上の低温条件で制御された中で急冷・保存した後、顧
客に提供する前に再加熱するという調理加工システム
(クックチル)においても同様の冷却庫を必要とする。
【0003】従来の冷却庫、特に、大量のパン等を同時
に冷却する大型冷却庫の場合には、大量のパン等を載置
できる複数のトレイを多段式に支持する食材搬送カート
を利用し、食材搬送カート全体を、そのまま冷却庫の中
に収容して冷却を行っていた(ウォークイン方式)。な
お、食材搬送カートはキャスタにより移動自在に構成す
るとともに、冷却庫は前面のカート出入口と床面間に、
食材搬送カートを直接出入させるための渡し等を備え
る。
【0004】しかし、このような従来の冷却庫は内部に
食材搬送カートをそのまま収容するため、冷却庫に収容
されるキャスタに付着した雑菌、塵、ゴミ等の汚染物質
が冷却庫の内部に侵入し、また、冷却庫の冷却室内は、
通常、送風ファンにより冷風が循環しているため、食材
に汚染物質が付着しやすく、衛生上問題がある。しか
も、冷却する必要のないキャスタやベース等が冷却庫に
一緒に収容されるため、冷却室における空間の一部が無
駄となり、食材を収容する際の空間利用効率が悪くなる
とともに、省エネルギー性に劣る。
【0005】一方、この問題を解決するため、本出願人
は、実用新案登録公報第2575851号により、前面
に開閉ドアにより開閉せしめられるカート出入口を有
し、かつ底部の脚部により所定の高さに支持された冷却
庫を備えるとともに、底部より下方の空間に進入可能な
キャスタを有するベース部と、このベース部の上方に離
間して配した複数のトレイを有するトレイ支持部と、ベ
ース部の一端とトレイ支持部の一端を結合する結合部を
備えることにより、トレイ支持部のみをカート出入口か
ら冷却庫の内部に進入可能に構成してなる食材搬送カー
トを備え、さらに、カート出入口を形成する冷却庫の前
面一部に、スペーサ装着部を設け、このスペーサ装着部
に着脱し、かつ異なる形式の食材搬送カートにそれぞれ
形状的に適合するように形成した複数の密閉用スペーサ
を備えることにより、食材の冷却を極めて衛生的に行う
ことができるとともに、冷却時の空間利用効率及び省エ
ネルギー性を向上させることができるようにした冷却装
置を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した冷
却装置は、トレイ支持部(ラック部)とベース部(台車
部)が一体化されているため、食材搬送カートをそのま
まカート出入口から冷却庫へ挿入し、この状態で冷却庫
の開閉ドアを閉じることができる。したがって、ラック
部は台車部に支持された状態で冷却庫の内部に収容され
るため、ラック部の形状が異なってもそのまま冷却庫の
内部に収容できる利点がある。
【0007】しかし、ラック部と台車部が着脱式に構成
され、ラック部のみを冷却庫の内部に収容するタイプの
食材搬送カートでは、ラック部の下端部の形状によって
はラック部を冷却庫の内部に収容できなくなる。即ち、
冷却庫の底部は、通常、ドレン部を有するとともに、こ
のドレン部に向けて下方に傾斜した傾斜面部を有するた
め、ラック部のみをそのまま冷却庫の内部に収容した場
合には、傾斜面部によりラック部が傾斜したり定位置に
設置できず、ラック部が不安定になるなどの問題を生じ
る。
【0008】このため、従来におけるこの種の冷却装置
は、冷却庫に対応した専用のラック部(食材搬送カー
ト)を使用するとともに、冷却庫の底部を当該ラック部
に対応した形状に形成する必要があり、結局、異なる形
式の食材搬送カートに対してはそれぞれ専用の冷却庫を
用意しなければならないなど、設備コストの大幅な上昇
を招くとともに、汎用性及び発展性に欠ける問題があっ
た。
【0009】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、設備コストの大幅削減を
実現できるとともに、汎用性及び発展性に優れる冷却装
置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明に
係る冷却装置1は、開閉ドア4により開閉せしめられる
出入口3を有する冷却庫2と、台車部6a,6bに着脱
可能に支持されるラック部7a,7bを出入口3から冷
却庫2の内部に進入可能に構成した食材搬送カート5
a,5bと、冷却庫2の内部に着脱し、かつ複数の異な
る形式のラック部7a,7bをそれぞ支持可能な複数の
支持ユニットSa,Sbを備えることを特徴とする。
【0011】この場合、好適な実施の形態により、冷却
庫2は、底部11に、ドレン部12と、このドレン部1
2に向けて下方に傾斜した傾斜面部13と、この傾斜面
部13の前端部に位置して支持ユニットSa,Sbを固
定する固定面部14を有する。また、支持ユニットS
a,Sbは、傾斜面部13の後端部に載る後端係止部1
6ap,16aq,16bp,16bqと、固定具17
a…,17b…により固定面部14に固定される前端固
定部18ap,18aq,18bp,18bqを有し、
傾斜面部13の上に架設することにより、ラック部7
a,7bの下端部20ap,20aq,20bp…,2
0bq…を支持する左右一対の支持レール部15ap,
15aq,15bp,15bqを備える。さらに、支持
ユニットSa,Sbは、ラック部7a,7bの進入をガ
イドする左右一対のガイド部21ap,21aq,21
bp,21bqを備える。
【0012】これにより、冷却庫2の内部には、予め、
使用するラック部7a…に適合する支持ユニットSa…
を装着できる。したがって、食材搬送カート5a(台車
部6a)に支持されるラック部7aを、冷却庫2の出入
口3から内部に入れ、台車部6aによるラック部7aの
支持を解除すれば、冷却庫2の内部でラック部7aは対
応する支持ユニットSaにより支持される。一方、他の
異なる形式のラック部7bを冷却庫2の内部に収容する
場合は、当該ラック部7bに適合する支持ユニットSb
を、支持ユニットSaに代えて装着すればよい。
【0013】この際、冷却庫2の底部11を、ドレン部
12と、このドレン部12に向けて下方に傾斜した傾斜
面部13と、この傾斜面部13の前端部に位置して支持
ユニットSa…を固定する固定面部14を含む構成と
し、さらに、支持ユニットSa…を、傾斜面部13の後
端部に載置する後端係止部16ap,16aq…と、固
定具17a…により固定面部14に固定される前端固定
部18ap,18aq…を有し、傾斜面部13の上に架
設してラック部7a…の下端部20ap,20aq…を
支持する左右一対の支持レール部15ap,15aq…
を有する構成とすれば、支持ユニットSa…を容易に交
換可能になるとともに、支持レール部15ap,15a
q…上におけるラック部7a…の前後方向位置が最適か
つ容易に設定される。また、支持ユニットSa…に、ラ
ック部7a…の進入をガイドする左右一対のガイド部2
1ap,21aq…を設ければ、ラック部7a…は支持
レール部15ap,15aq…へ容易かつ確実に導かれ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0015】まず、本実施例に係る冷却装置1の構成に
ついて、図1〜図8を参照して説明する。
【0016】図1及び図5において、1は本実施例に係
る冷却装置であり、冷却庫2と二台(一般的には複数
台)の食材搬送カート5a,5bを備える。冷却庫2は
断熱材により構成した冷却庫ケース31を備え、この冷
却庫ケース31は前面に出入口3を有するとともに、こ
の出入口3を開閉する開閉ドア4を備える。
【0017】また、冷却庫ケース31は底部11を有
し、この底部11の下面四隅には四本の脚部32…をそ
れぞれ設ける。これにより、冷却庫ケース31は所定の
高さに支持され、底部11の下方には空間Pが設けられ
るとともに、冷却庫ケース31の高さは、脚部32…に
より調整可能となる。
【0018】一方、冷却庫2の内部における底部11に
はドレン部12を有するとともに、このドレン部12に
向けて下方に傾斜した傾斜面部13、さらに、この傾斜
面部13の前端部に位置する水平な固定面部14を有す
る。これにより、傾斜面部13の後端部は冷却庫ケース
31の後面部内面に至り、また、傾斜面部13の前端部
は固定面部14に連続し、かつ固定面部14の前端部は
冷却庫ケース31の出入口3に至る。この固定面部14
は、後述する支持ユニットSa,Sbを固定する機能を
有する。
【0019】他方、このような冷却庫ケース31には、
不図示の冷凍機を付設する(実用新案登録公報第257
5851号参照)。なお、冷凍機には、冷却庫ケース3
1の内部に配設する冷却用熱交換器(蒸発器)及び送風
ファン等を含む冷却モジュールを備えるとともに、冷却
庫ケース31の外部に配設する圧縮機及び凝縮器等を含
む室外機を備える。
【0020】また、食材搬送カート5aと5bは、例え
ば、メーカーの異なる食材搬送カート5aと5bを用い
る。したがって、食材搬送カート5aと5bの全体構成
をはじめ、ラック部7a,7bはそれぞれ異なる形式に
より構成されている。一方の食材搬送カート5aは、図
1に示すように、台車部6aと、この台車部6aに着脱
可能に支持されるラック部7aを備え、このラック部7
aは出入口3から冷却庫2の内部に収容できる。台車部
6aは、台車本体部41aと、この台車本体部41aの
後端から上方に起立したラック支持部42aを有し、こ
の台車本体部41aの下面には四つのキャスタ43a…
を有する。また、ラック支持部42aの上部には、可動
フック部44aを備える。これにより、ラック部7a
は、上端に設けた棒状の掛止部45aを可動フック部4
4aに引掛けることができるとともに、ラック部7aの
下端はラック支持部42aに当接し、ラック部7aはラ
ック支持部42aにより水平に支持される。この場合、
可動フック部44aによるラック部7aの支持を解除す
るには、レバー部46aを操作し、可動フック部44a
を回動変位させることにより、可動フック部44aと掛
止部45aの掛止を解除すればよい。なお、ラック部7
aは食材等を載せる多数のトレイを多段状に支持する機
能を有するとともに、下端には下盤部47aを有する。
したがって、ラック部7aの場合、下盤部47aの左右
両端部分が、後述する支持ユニットSaに備える左右一
対の支持レール部15ap,15aqによりそれぞれ支
持される下端部20ap,20aqとなる(図4参
照)。
【0021】さらに、他方の食材搬送カート5bは、図
5に示すように、台車部6bと、この台車部6bに着脱
可能に支持されるラック部7bを備え、このラック部7
bは出入口3から冷却庫2の内部に収容できる。台車部
6bは、台車本体部41bと、この台車本体部41bの
後端から上方に起立したラック支持部42bを有し、台
車本体部41bの下面には四つのキャスタ43b…を有
する。また、ラック支持部42bの上部には、前方に突
出する昇降ピン部45bを昇降させる昇降駆動部44b
を備える。これにより、ラック部7bは上部に設けた係
止孔部46bを昇降ピン部45bに掛止できるととも
に、ラック部7bの下部はラック支持部42bに設けた
規制アーム部47bに当接し、ラック部7bはラック支
持部42bにより水平に支持される。なお、ラック部7
bは食材等を載せる多数のトレイを多段状に支持する機
能を有するとともに、下端には後述する支持ユニットS
bに備える左右一対の支持レール部15bp,15bq
によりそれぞれ支持される下方に突出した四つの脚状の
下端部20bp…,20bq…を有する。この場合、各
下端部20bp…,20bq…の左右両側には下方に突
出した一対の規制片部48b…を有し、この規制片部4
8b…が各支持レール部15bp,15bqに係合す
る。これにより、各下端部20bp…,20bq…は各
支持レール部15bp,15bqに沿ってガイドされる
とともに、左右方向に位置規制される。
【0022】一方、冷却庫2の内部に着脱し、かつ上述
した異なる形式のラック部7a,7bをそれぞ支持可能
に構成した二つの支持ユニットSa,Sbを用意する。
一方の支持ユニットSaは、図2〜図4に示すように、
左右一対の支持レール部15ap,15aqを備える。
左側の支持レール部15apは、下側の基部51と上側
のレール本体部52からなり、基部51は左右の辺部に
上方へ折曲したリブ部51r…を有する前後に細長い板
材により形成し、面部分には複数の水抜用通孔53…を
設けるとともに、前後の二個所には、切欠凹部54s,
55sを有する係止板54,55を左右のリブ部51r
…間に架設してなる。また、レール本体部52は、左側
の辺部に上方へ折曲した規制部52sを有し、かつ右側
の辺部に下へ折曲したリブ部52rを有する前後に細長
い板材により形成し、特に、規制部52sの前部は、図
3に示すように外側(左側)へ広げることにより、ラッ
ク部7aの進入をガイドする左側のガイド部21apと
して形成する。さらに、レール本体部52の下面には下
方へ突出する前後一対の脚柱部56,57を固定すると
ともに、この脚柱部56,57の下端面には下方へ突出
し、かつ下端に皿形のストッパ56s,57sを有する
ボルト部56b,57bを螺着する。これにより、スト
ッパ56s,57sを切欠凹部54s,55sに係合さ
せれば、基部51とレール本体部52を合体させること
ができる。この場合、基部51の後端部は、冷却庫2の
傾斜面部13の後端部に載置する後端係止部16apと
なるとともに、基部51の前端部は固定具17a…によ
り冷却庫2の固定面部14に固定される前端固定部18
apとなる。なお、58…はネジ等の固定具17a…が
挿通する取付孔である。
【0023】さらに、右側の支持レール部15aqも、
上述した左側の支持レール部15apに対し、左右対称
に構成する点を除いて同一に構成する。この場合、右側
の支持レール部15aqにおいて、61は下側の基部、
62は上側のレール本体部、21aqはガイド部、16
aqは後端係止部、18aqは前端固定部をそれぞれ示
す。また、各レール本体部52と62における前側の脚
柱部56…間は連結杆63により連結するとともに、後
側の脚柱部57…間は連結杆64により連結する。実施
例の支持レール部15ap…は、洗浄性やメンテナンス
性を考慮して、下側の基部51…と上側のレール本体部
52…を分割形式に構成したが、一体形式であっても勿
論よい。
【0024】他方、支持ユニットSbは、図6〜図8に
示すように、左右一対の支持レール部15bp,15b
qを有する。この場合、左側の支持レール部15bpに
は、前後に細長い板材の中間部を上方へ断面コの字形に
膨出させてレール本体部71を形成する。これにより、
支持レール部15bpの後端部は、冷却庫2の傾斜面部
13の後端部に載置する後端係止部16bpとなるとと
もに、支持レール部15bpの前端部は、固定具17b
…により冷却庫2の固定面部14に固定される前端固定
部18bpとなる。なお、72…はネジ等の固定具17
b…が挿通する取付孔である。また、支持レール部15
bpの前端部には、ラック部7bの進入をガイドするブ
ロック状をなす左側のガイド部21bpを固定する。
【0025】さらに、右側の支持レール部15bqも、
左側の支持レール部15bpに対し、左右対称に構成す
る点を除いて同一に構成する。この場合、右側の支持レ
ール部15bqにおいて、21bqはガイド部、16b
qは後端係止部、18bqは前端固定部、73はレール
本体部をそれぞれ示す。また、各レール本体部71と7
3の前後は連結杆74,75により連結する。
【0026】次に、本実施例に係る冷却装置1の使用方
法について、各図を参照して説明する。
【0027】冷却装置1によれば、支持ユニットSa又
はSbを冷却庫2の内部に選択的に装着することによ
り、冷却庫2により複数の異なる形式の食材搬送カート
5a,5bが使用可能となる。
【0028】まず、食材搬送カート5aを使用する場合
について説明する。この場合、図1〜図4に示すよう
に、予め、冷却庫2の内部に支持ユニットSaを装着す
る。装着方法は、最初に、左右一対の支持レール部15
ap,15aqにおける基部51,61の後端係止部1
6ap,16aqを、冷却庫2の傾斜面部13の後端部
における左右の離間した位置に載せるとともに、基部5
1,61の前端固定部18ap,18aqを、取付孔5
8…を利用して固定具17a…により固定面部14に固
定する。そして、レール本体部52,62におけるスト
ッパ56s,57sを切欠凹部54s,55sに係合さ
せ、基部51,61とレール本体部52,62を合体さ
せる。これにより、左右一対の支持レール部15ap,
15aqは、傾斜面部13の上に架設されることにな
る。
【0029】一方、使用する際は、図1に示すように、
ラック部7aが支持された食材搬送カート5aを押し、
開閉ドア4が開かれた出入口3からラック部7aを冷却
庫2の内部へ進入させる。この際、ラック部7aの下盤
部47aの左右両辺部は、左右のガイド部21ap,2
1aqによりガイドされ、ラック部7aの左右方向の位
置が規制されるため、ラック部7aを支持レール部15
ap,15aqへ容易かつ確実に導くことができる。ま
た、ラック部7aが冷却庫2の内部に完全に収容された
なら、レバー部46aを操作し、可動フック部44aを
回動変位させれば、可動フック部44aと掛止部45a
の掛止が解除、即ち、可動フック部44aによるラック
部7aの支持が解除される。この結果、ラック部7aは
下方へ変位し、ラック部7aの下端部20ap,20a
q(下盤部47aの左右端部)は、図4に示すように、
レール本体部52,62の上面により支持される。
【0030】このように、支持ユニットSaは、支持レ
ール部15ap,15aqにおける基部51,61の後
端係止部16ap,16aqを、冷却庫2の傾斜面部1
3の後端部に載せ、かつ前端固定部18ap,18aq
を、固定面部14に固定すれば足りるため、冷却庫2に
対して、極めて容易に装着又は離脱できるとともに、ラ
ック部7aは支持レール部15ap,15aq(レール
本体部52,62)上に載置されるため、ラック部7a
の前後方向位置を最適かつ容易に設定でき、特に、重い
ラック部7aであっても冷却効率の高い庫内中心に容易
に位置させることができる。
【0031】一方、冷却庫2により、食材搬送カート5
bを使用する場合について説明する。この場合、図5〜
図8に示すように、冷却庫2の内部に支持ユニットSa
の代わりに、支持ユニットSbを装着する。装着する際
には、左右一対の支持レール部15bp,15bqの後
端係止部16bp,16bqを、冷却庫2の傾斜面部1
3の後端部における左右の離間した位置に載せるととも
に、支持レール部15bp,15bqの前端固定部18
bp,18bqを、取付孔72…を利用して固定具17
b…により固定面部14に固定する。これにより、左右
一対の支持レール部15ap,15aqは、傾斜面部1
3の上に架設される。
【0032】そして、使用する際には、図5に示すよう
に、ラック部7bが支持された食材搬送カート5bを押
し、開閉ドア4が開かれた出入口3からラック部7bを
冷却庫2の内部へ進入させる。この際、ラック部7bの
下部における左右両側は、左右のガイド部21bp,2
1bqによりガイドされ、ラック部7bの左右方向の位
置が規制されるため、ラック部7bを支持レール部15
bp,15bqへ容易かつ確実に導くことができる。ま
た、ラック部7bが冷却庫2の内部に完全に収容された
なら、昇降駆動部44bを駆動させて昇降ピン部45b
を図5に仮想線で示す位置まで下降させれば、昇降ピン
部45bと係止孔部46bの係止が解除、即ち、昇降ピ
ン部45bによるラック部7bの支持が解除される。こ
の結果、ラック部7bは下方へ変位し、ラック部7bの
下端部20bp…,20bq…は、図8に示すように、
レール本体部71,73の上面により支持されるととも
に、一対の規制片部48b…が各支持レール部15b
p,15bqに係合し、ラック部7bは各支持レール部
15bp,15bqの左右方向において定位置に支持さ
れる。
【0033】このように、食材搬送カート5bを使用す
る場合にも、上記食材搬送カート5aを使用する場合と
同様に、支持レール部15bp,15aqは、支持レー
ル部15bp,15bqの後端係止部16bp,16b
qを、冷却庫2の傾斜面部13の後端部に載置し、かつ
前端固定部18bp,18bqを、固定面部14に固定
すれば足りるため、極めて容易に装着又は離脱できると
ともに、ラック部7bは支持レール部15bp,15b
q上に載置されるため、ラック部7bの前後方向位置を
最適かつ容易に設定でき、特に、重いラック部7aであ
っても冷却効率の高い庫内中心に容易に位置させること
ができる。
【0034】よって、本実施例に係る冷却装置1によれ
ば、一台の冷却庫2であっても、例えば、異なるメーカ
ーの異なる形式の食材搬送カート5a,5bを使用する
ことが可能となり、設備コストの大幅削減を実現できる
とともに、汎用性及び発展性を飛躍的に高めることがで
きる。
【0035】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、手法、数量、数値等において、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。例えば、実施
例は、二台の食材搬送カート2a,2bを例示したが、
三台以上であっても勿論よく、支持ユニットは、各食材
搬送カートに適合する任意の構成,形状により実施でき
る。また、実施例は、支持ユニットSa…にガイド部2
1ap…を一体に設けた場合を示したが、別体に設けて
もよい。なお、冷却装置1は、ブラストチラー(商品
名),ブラストフリーザー(商品名)等の食材用急速冷
却庫に用いて好適である。
【0036】
【発明の効果】このように、本発明に係る冷却装置は、
開閉ドアにより開閉せしめられる出入口を有する冷却庫
と、台車部に着脱可能に支持されるラック部を出入口か
ら冷却庫の内部に進入可能に構成した食材搬送カート
と、冷却庫の内部に着脱し、かつ複数の異なる形式のラ
ック部をそれぞ支持可能な複数の支持ユニットを備える
ため、次のような顕著な効果を奏する。
【0037】 一台の冷却庫であっても、例えば、異
なるメーカーの異なる形式の食材搬送カートを使用する
ことが可能となり、設備コストの大幅削減を実現できる
とともに、汎用性及び発展性を飛躍的に高めることがで
きる。
【0038】 好適な実施の形態により、冷却庫に、
底部に、ドレン部と、このドレン部に向けて下方に傾斜
した傾斜面部と、この傾斜面部の前端部に位置して支持
ユニットを固定する固定面部を設けるとともに、支持ユ
ニットを、傾斜面部の後端部に載せる後端係止部と、固
定具により固定面部に固定される前端固定部を有し、傾
斜面部の上に架設することにより、ラック部の下端部を
支持する左右一対の支持レール部を備えて構成すれば、
冷却庫に対する支持ユニットの装着又は離脱を極めて容
易に行うことができるとともに、支持レール部によりラ
ック部の前後方向位置を最適かつ容易に設定でき、特
に、重いラック部であっても冷却効率の高い庫内中心に
容易に位置させることができる。
【0039】 支持ユニットに、ラック部の進入をガ
イドする左右一対のガイド部を設けて構成すれば、ラッ
ク部を支持レール部へ容易かつ確実に導くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る冷却装置の一部断
面側面図、
【図2】同冷却装置における支持ユニットの断面側面
図、
【図3】同冷却装置における支持ユニットの一部破断平
面図、
【図4】同冷却装置における支持ユニットの一部断面正
面図、
【図5】同冷却装置における他の食材搬送カートを使用
する場合の一部断面側面図、
【図6】同冷却装置において他の食材搬送カートを使用
する場合の支持ユニットの断面側面図、
【図7】同冷却装置において他の食材搬送カートを使用
する場合の支持ユニットの一部破断平面図、
【図8】同冷却装置において他の食材搬送カートを使用
する場合の支持ユニットの正面図、
【符号の説明】
1 冷却装置 2 冷却庫 3 出入口 4 開閉ドア 5a… 食材搬送カート 6a… 台車部 7a… ラック部 11 底部 12 ドレン部 13 傾斜面部 14 固定面部 15ap… 支持レール部 16ap… 後端係止部 17a… 固定具 18a… 前端固定部 20ap… 下端部 21ap… ガイド部 Sa… 支持ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉ドアにより開閉せしめられる出入口
    を有する冷却庫と、台車部に着脱可能に支持されるラッ
    ク部を前記出入口から冷却庫の内部に進入可能に構成し
    た食材搬送カートと、前記冷却庫の内部に着脱し、かつ
    複数の異なる形式のラック部をそれぞ支持可能な複数の
    支持ユニットを備えることを特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却庫は、底部に、ドレン部と、こ
    のドレン部に向けて下方に傾斜した傾斜面部と、この傾
    斜面部の前端部に位置して前記支持ユニットを固定する
    固定面部を有することを特徴とする請求項1記載の冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記支持ユニットは、前記傾斜面部の後
    端部に載る後端係止部と、固定具により前記固定面部に
    固定される前端固定部を有し、前記傾斜面部の上に架設
    することにより、前記ラック部の下端部を支持する左右
    一対の支持レール部を備えることを特徴とする請求項2
    記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記支持ユニットは、前記ラック部の進
    入をガイドする左右一対のガイド部を備えることを特徴
    とする請求項1記載の冷却装置。
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