JP2001016890A - 磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法

Info

Publication number
JP2001016890A
JP2001016890A JP11184402A JP18440299A JP2001016890A JP 2001016890 A JP2001016890 A JP 2001016890A JP 11184402 A JP11184402 A JP 11184402A JP 18440299 A JP18440299 A JP 18440299A JP 2001016890 A JP2001016890 A JP 2001016890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
rotor
magnetic disk
current
disk drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11184402A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hosokawa
浩司 細川
Miyuki Ito
美由紀 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11184402A priority Critical patent/JP2001016890A/ja
Publication of JP2001016890A publication Critical patent/JP2001016890A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク装置にセンサレススピンドルモ
ータを使用する上で強制励磁による過渡振動を抑える。 【解決手段】この磁気ディスク装置は、ステータに回転
自在に支持され、情報を書き込みおよび読み出しする磁
気ディスクを載置したロータと、ロータを駆動するコイ
ルと、ロータの駆動を開始させるときのロータとステー
タとの位置を確定させる強制位置決め処理期間に、コイ
ルに対して励磁電流を可変しつつ流すSPMドライバI
C14およびこれを制御するCPU11とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ディスク装
置、スピンドルモータなどのモータおよび磁気ディスク
装置のモータ起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気ディスク装置には、図5
(a)に示すように、3相センサレススピンドルモータ
(以下センサレスSPMと称す)が用いられている。
【0003】このセンサレスSPMはセンサレスである
ことから、SPM回転位置、つまりロータとステータと
の位置関係はコイルの誘起電圧(逆起電圧)を利用して
判断する。このため、モータ自体の回転数がある程度上
がりコイルから逆起電圧が得られない限りSPM回転位
置を判定できない。つまり起動時には、最初に励磁すべ
き相が確定できない。
【0004】そこで、通常、3相の中のある1相へ一定
の電流を一定時間流して励磁し、その後、回転方向の次
の1相を励磁し、図5(b)に示すように、相(ロータ
とステータとの関係)を適正な位置(目標位置)に固定
する、いわゆる強制位置決めという技術が用いられてい
る。
【0005】以下、図6を参照し従来のセンサレスSP
Mの起動方法について説明する。
【0006】初めに、強制位置決め電流を設定した後
(S701)、強制位置決め処理を行い(S702)、
一定時間任意の相へ励磁し、SPM位置を確定する。
【0007】この強制位置決め処理を行うことでロータ
の引き寄せを行った後、正常にロータが引き寄せられた
ことを前提とした起動電流を設定し(S703)、強制
回転処理に移る(S704)。
【0008】センサレスSPMは上記したようにロータ
の位置検出に回転による逆起電圧を使用するため、逆起
電圧が検出できるまではオープンループ制御を行ってい
る。したがって、強制回転処理後に逆起電圧が検出可能
なレベルまで回転数が上がったかどうかをチェックし
(S705)、回転数が上がっているならば(S705
のYes)、次の加速ルーチンヘ進む(S706)。そ
して、目標回転に達っすると、その回転数を維持する定
常回転制御に移行する(S707)。
【0009】一方、上記チェック結果、逆起電圧が検出
可能なレベルまで回転数が達していなければ(S705
のNo)、起動失敗と判断し、リトライ中止が指示され
ない限り(S708のNo)、起動電流を1段づつ増加
した上で(S709〜S711)、S701に戻り、リ
トライ動作を行う。
【0010】上記S702の強制位置決め処理では、短
時間で確実にロータの引き寄せ、位置決めを行う必要が
あるため、従来は、図8に示すように、強制位置決め処
理期間に、ある程度大きい値(固定値)に設定した位置
決め電流を流していた。
【0011】上記センサレスSPMを用いた従来の磁気
ディスク装置はキャリッジ駆動方式として、コンタクト
・スタート・ストップ(CSS)方式を採用していた。
【0012】このCSS方式は、磁気ディスク媒体を停
止中(スタンバイ時、電源オフ時など)、磁気ディスク
媒体の面で情報を記録しない領域、例えばディスク内周
部分に設けられたランディング・ショッピング・ゾーン
の面に磁気ヘッドを接触させたまま待避させておき、リ
ード/ライト時に、磁気ディスク媒体(メディア)の回
転が上がるにつれて磁気ヘッドを浮上させ、このゾーン
からシーク動作などを行う方式である。
【0013】このCSS方式を採用した磁気ディスク装
置は、停止中、磁気ヘッドをメディアに接触させていた
ため互の間に摩擦があり、このため、電流値が大きくて
もロータが安定して引き寄せられるので強制励磁による
SPM過度振動(ロータの揺れ)が起き難く、起動に失
敗するということはあまり考えられていなかった。
【0014】このCSS方式の場合、リード/ライト時
の動作がスピーディであるという利点はあるものの、情
報を記録しない領域といえどもメディアの面に磁気ヘッ
ドが常に置かれている都合上、衝撃に対しては強いとは
言えない。
【0015】また、このCSS方式の場合、メディアの
面上に情報を記録しない領域があるという前提のものに
成り立っているが、今後、この領域についても大容量化
および高密度化で情報が記録されることも考えられる。
【0016】そこで、近年では、CSS方式に代わる技
術としてヘッドロード/アンロード方式という技術が提
案されている。
【0017】このヘッドロード/アンロード方式は、磁
気ディスク装置の非稼働時およびスタンバイモード時な
どに、磁気ヘッドをメディアの外側に独立して設けた島
状のヘッド待避部(以下ランプと称す)に待避(待機)
させておき、リード/ライト時に磁気ヘッドをランプか
らメディアの面上へロードし、またリード/ライト終了
時に、磁気ヘッドをメディアの面上からランプ側へアン
ロードするという方式である。
【0018】このヘッドロード/アンロード方式の磁気
ディスク装置の場合、停止中も起動中も常に磁気ヘッド
をメディア上に浮上させているため、磁気ヘッド/メデ
ィア間に摩擦が無く磁気ヘッドやメディア、データなど
を保護するという点ではメリットが多い。
【0019】しかしながら、磁気ヘッド/メディア間に
摩擦が無いということは、ロータの回転を抑える力が少
ないことを意味し、このため、起動時に強制励磁した場
合、図5(c)に示すように、目標位置の近傍でロータ
が振動する(揺れる)現象、いわゆる過渡振動が起き易
いというデメリットもある。この過渡振動が残っている
状態で強制励磁による起動処理を開始した場合、起動に
失敗する確率が高くなり、これではメディアに対するア
クセス性能が劣化するという問題が生じる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このようにセンサレス
SPMを用いた従来の磁気ディスク装置にヘッドロード
/アンロード方式を採用した場合、磁気ヘッド/メディ
ア間の摩擦が無く、メディア、つまり磁気ディスクが回
転し易い反面、強制励磁による過渡振動(ロータの揺
れ)が起き易いという欠点もあり、ロータが揺れた状態
で強制励磁を行うと、起動に失敗する確率が高く、起動
に失敗した場合、リトライ動作を行う必要があるためメ
ディアに対するアクセス性能が劣化するという問題があ
った。
【0021】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、モータ起動時にロータとステータとの
位置を確定させる必要のあるモータを使用する上で、強
制励磁による過渡振動を抑えることができ、これによ
り、起動成功確率の向上を図ることのできる磁気ディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の磁気ディスク装置は、ス
テータと、前記ステータに回転自在に支持され、情報を
書き込みおよび読み出しする磁気ディスクを載置したロ
ータと、前記ロータを駆動する駆動手段と、前記ロータ
の駆動を開始させるときの前記ロータと前記ステータと
の位置を確定させる強制位置決め期間に、前記駆動手段
に対して励磁電流を可変しつつ流す励磁手段とを具備し
たことを特徴としている。
【0023】請求項2記載の発明の磁気ディスク装置
は、請求項1記載の磁気ディスク装置において、前記励
磁手段は、前記強制位置決め期間内に、少なくとも一度
ピークを迎える特性となる励磁電流を流す励磁制御を行
うことを特徴としている。
【0024】請求項3記載の発明の磁気ディスク装置
は、請求項1記載の磁気ディスク装置において、前記励
磁手段は、前記強制位置決め期間を第1の期間と第2の
期間とに区分し、前記第1の期間と第2の期間とで異な
る設定値で励磁電流を流す励磁制御を行うことを特徴と
している。
【0025】請求項4記載の発明の磁気ディスク装置
は、請求項1記載の磁気ディスク装置において、前記励
磁手段は、前記強制位置決め期間を第1の期間と第2の
期間とに区分し、前記第1の期間に第1の設定値で励磁
電流を流し、前記第1の期間の後の第2の期間に前記第
1の設定値よりも高い第2の設定値に切り替えて前記励
磁電流を流す励磁制御を行うことを特徴としている。
【0026】請求項5記載の発明のモータは、起動時に
ロータとステータとの位置を確定するための強制位置決
め期間を有するモータにおいて、前記ロータを駆動する
駆動手段と、前記強制位置決め期間中に前記駆動手段に
対して励磁電流を可変しつつ流す励磁手段とを具備した
ことを特徴としている。
【0027】請求項6記載の発明の磁気ディスク装置の
モータ起動方法は、ステータに回転自在に支持され、情
報を書き込みおよび読み出しする磁気ディスクを載置し
たロータとこのロータを駆動する駆動手段とを有する磁
気ディスク装置のモータ起動方法において、前記ロータ
の駆動を開始させるときの前記ロータと前記ステータと
の位置を確定させる強制位置決め期間中に前記駆動手段
に対して励磁電流を可変しつつ流すことを特徴としてい
る。
【0028】請求項1、5、6記載の発明では、ロータ
の駆動を開始させるときのロータとステータとの位置を
確定させる強制位置決め期間に、位置決め電流を可変し
つつ流すことで、電流の値が低いときにロータが引き寄
られて、電流の値が強くなったときにその位置で固定さ
れるので、ロータのゆれ、つまり過渡振動を抑えること
ができる。
【0029】請求項2記載の発明では、強制位置決め期
間内に、少なくとも一度ピークを迎える特性となる励磁
電流を流すことで、電流の値が低いときにロータが引き
寄られて、電流の値が強くなったときにその位置で固定
されるので、ロータのゆれ、つまり過渡振動を抑えるこ
とができる。
【0030】請求項3記載の発明では、強制位置決め期
間を第1の期間と第2の期間とに区分し、第1の期間と
第2の期間とで異なる設定値で励磁電流を流すことで、
電流の値が低いときにロータが引き寄られて、電流の値
が強くなったときにその位置で固定されるので、ロータ
のゆれ、つまり過渡振動を抑えることができる。
【0031】請求項4記載の発明では、強制位置決め期
間を第1の期間と第2の期間とに区分し第1の期間に第
1の設定値の励磁電流を流し、第1の期間の後の第2の
期間に第1の設定値よりも高い第2の設定値で励磁電流
を流すことによって、第1の期間に必要最小限の力でロ
ータの動きを少なくしながらロータを目標位置に引き寄
せ、目標位置あるいはその近傍に近づいたロータを第2
の期間に大きな力で固定するので、ロータのゆれ、つま
り過渡振動を抑えることができる。
【0032】本発明の場合、磁気ディスク装置にセンサ
レススピンドルモータを使用し、キャリッジの駆動方式
として磁気ヘッドとメディア間に摩擦がないヘッドロー
ド/アンロード方式を採用するにあたり、メディア、つ
まり磁気ディスクを回転させるロータとステータとの強
制位置決め処理を行う。この際に、強制励磁による過渡
振動が起き易くなるが、この強制位置決め処理の期間
に、強制位置決め電流を少なくとも2つの値をとるよう
に変化させながら任意の相へ流すことで、必要最小限の
力でロータを目標位置に引き寄せ、大きな力で固定する
ので、強制励磁による過渡振動を抑えることができる。
【0033】したがって、この発明によれば、起動時に
ロータとステータとの位置を確定させる必要のあるモー
タを使用する上で、強制励磁による過渡振動を抑えるこ
とができ、これにより、起動成功確率の向上を図ること
ができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る一実施
形態の磁気ディスク装置の構成を示す斜視図、図2はそ
の平面図、図3はその機能ブロック図である。この実施
形態の磁気ディスク装置はヘッドロード/アンロード方
式を採用したものである。
【0035】これらの図に示すように、このヘッドロー
ド/アンロード方式の磁気ディスク装置は、記録媒体と
しての磁気ディスク1と、この磁気ディスク1を回転駆
動させるスピンドルモータ2(以下SPM2と称す)
と、それぞれ磁気ヘッド18を搭載した複数のアーム8
を多段に固定したヘッドアクチュエータ3と、このヘッ
ドアクチュエータ3を駆動するボイスコイルモータ4
(以下VCM4と称す)と、磁気ディスク装置の非稼働
時およびスタンバイモード時において磁気ヘッド18を
磁気ディスク1の外側の定位置に定位(待機)させるた
めの島状のヘッド待避部としてのランプ5とを備えてい
る。
【0036】SPM2は、3相センサレススピンドルモ
ータであり、鉄心部にコイルを巻いたステータとこのス
テータに回転自在に支持され、情報を書き込みおよび読
み出しする磁気ディスク1を載置したロータとからなる
ものである。ロータにはコイルに対向するように複数の
マグネットが取り付けられている。なお、マグネットの
極数とコイルの数は必ずしも一致してしない。
【0037】一般に、モータ駆動方式には、ユニポーラ
駆動、バイポーラ駆動とがあり、このSPM2にはバイ
ポーラ駆動を採用している。このバイポーラ駆動では、
3相のうち2相を駆動に利用し(電流を流し)、残る1
相で逆起電力を測定する。
【0038】したがって、このSPM2は、起動時に3
相のコイルの中のある2相へ一定の電流を一定時間流し
て励磁し、その後、回転方向の次の2相を励磁し、相
(ロータとステータとの関係)を適正な位置(目標位
置)に固定する、いわゆる強制位置決め処理を行う必要
がある。
【0039】ランプ5は、アーム8の先端部に突出され
たタブ6をガイドするための段部5aと、この段部5a
にガイドされて移動してきたタブ6を定位置に拘束する
ための拘束部5bとを有し、ディスクが回転駆動してい
るとき、あるいは停止中においても、ディスクドライブ
に対する衝撃で磁気ヘッド部分がディスク面に飛び出さ
ないよう保護するものである。
【0040】また、図3に示すように、この磁気ディス
ク装置は、装置全体の制御を行うCPU11と、ホスト
と装置内部との間での各種命令やリード/ライトデータ
の入出力等を制御するハードディスクコントローラ(H
DC)12と、VCM4を駆動制御するボイスコイルモ
ータドライバIC(VCMドライバIC)13と、SP
M2を駆動制御するスピンドルモータドライバIC(S
PMドライバIC)14と、リード/ライトデータを処
理するリード/ライト回路16と、リード/ライトデー
タの一次保存領域であるバッファメモリ17、磁気ヘッ
ド18等を有している。
【0041】CPU11はファームウェアが格納された
フラッシュリードオンリメモリ(FROM)15を有し
ており、このFROM15に格納されているファームウ
ェアに従って全体の制御と各種データ処理のための演算
を実行する。
【0042】例えばHDC12がホストより転送されて
きたリード/ライト命令を受け付けると、受け付けたリ
ード/ライト命令に対する具体的な動作、つまりロード
動作、シーク動作、オントラック動作あるいはアンロー
ド動作などを実行するようCPU11に指示(命令)を
行うので、CPU11はHDC12からの各命令に対し
てVCM3およびSPM2が動作するようVCMドライ
バIC13とSPMドライバIC14に対してさらに具
体的な動作指示および制御を行う。
【0043】例えばCPU11はロード動作を開始する
にあたり、SPMドライバIC14に対して、強制位置
決め処理、強制回転処理、回転検出処理、加速処理、定
常回転処理などのモータ回転制御を指示し、SPMドラ
イバIC14はCPU11からの指示でSPM2のステ
ータに巻かれた3相コイルに順次励磁電流を流し駆動す
る。また、SPM2の回転数が上昇したときにいずれか
1相のコイルの励磁を止め、そのコイルに生じる逆起電
圧を測定しSPM2の回転を制御する。
【0044】さらに、このCPU11は当該リード/ラ
イト命令が一定時間以上送られてこない場合に省電力化
のためにスタンバイモードに入る。
【0045】このスタンバイモードとは、磁気ヘッド部
分をランプ5が提供する待機位置に待機させ、かつSP
M2の回転を停止させるモードである。つまりスタンバ
イ時はアンロード動作を行いSPM2の回転を停止させ
るようになる。
【0046】次に、図4、図5を参照してこの磁気ディ
スク装置の動作を説明する。この磁気ディスク装置の場
合、図4に示すように、停止中のSPM2を起動するに
あたり、強制位置決め期間、回転検出期間を予め設定
し、その後、強制回転処理、加速処理、定常回転処理な
どを行う。強制回転処理では、相切り替えの時間間隔を
次第に短くしてゆき、SPM2を強制的に回転させる。
【0047】この実施形態では、最初の強制位置決め期
間を時系列的に第1の期間xと第2の期間yの2つの期
間に区分し、それぞれの期間で異なる電流値を与えるこ
と、つまり位置決め電流を2段階に可変することを想定
しており、位置決め電流φ1,φ2とする。
【0048】図5に示すように、まず、最初の第1の期
間xでは、CPU11は位置決め電流φ1をSPMドラ
イバIC14に設定する(S101)。
【0049】この電流φ1はロータを目標位置に引き寄
せるための電流であり、ヘッドロード/アンロード方式
においては、磁気ヘッド18と磁気ディスク1との間の
摩擦が無いため、極めて小さな電流値で良い。
【0050】そして、この第1の期間x中、SPMドラ
イバIC14は設定された位置決め電流φ1をコイルに
流し、ロータの引き寄せを行う(S102)。
【0051】この第1の期間x経過後、CPU11は位
置決め電流φ2をSPMドライバIC14に設定し(S
103)、次の第2の期間yにおける強制位置決め処理
を行う(S104)。
【0052】この第2の期間yにおける強制位置決め処
理では、SPMドライバIC14は位置決め電流をφ1
からφ2に切り換え、切り換えた位置決め電流φ2をS
PM2のコイルに流す。
【0053】この電流φ2は第1の期間xで目標位置に
引き寄せたロータがずれるのを防止するためのもので、
ある程度大きい値を出力することでロータの位置を固定
する。 位置決め電流φ1から位置決め電流φ2に切り
換えるタイミングはロータが最適位置に達する時間を予
め想定した上で設定する。
【0054】位置決め電流φ1と位置決め電流φ2の電
流値の関係は、ロータを必要最小限の力で引き寄せ、大
きな力で固定するという考えから、 位置決め電流φ1<位置決め電流φ2 とする。
【0055】なお、位置決め電流φ1は、従来の電流値
(固定値)よりも極めて小さい値であり、位置決め電流
φ2は従来の電流値よりも大きく強制回転処理時に流す
値とほぼ同じ電流値である。
【0056】このようにして強制位置決め処理を行った
後、CPU11は正常にロータが引き寄せられたことを
前提とした起動電流をSPMドライバIC14に設定し
(S105)、強制回転処理に移る(S106)。
【0057】SPM2はセンサレスのためSPMドライ
バIC14がロータの位置を検出するにあたり、ロータ
の回転が上昇したときに、ある1相のコイルの励磁を止
め、ロータの回転によってコイルに生じる逆起電圧を使
用する。このため、コイルに生じる逆起電圧をSPMド
ライバIC14が検出できるようになるまではオープン
ループ制御を行っている。
【0058】したがって、CPU11は強制回転処理後
に逆起電圧をSPMドライバIC14が検出可能なレベ
ルまで回転数が上がったかどうかをチェックし(S10
7)、回転数が上がっているならば(S107のYe
s)、次の加速ルーチンヘ進む(S108)。
【0059】そして、目標回転に達っすると、その回転
数を維持する定常回転制御に移行する(S109)。
【0060】一方、S107でのチェック結果、逆起電
圧が検出可能なレベルまで回転数が達していなければ
(S107のNo)、CPU11は起動失敗と判断し、
ホストなどからリトライ中止が指示されない限り(S1
10のNo)、起動電流を1段づつ増加した上で(S1
11〜S113)、S101に戻り、リトライ動作を行
う。
【0061】なお、本発明は、上記実施形態のみに限定
されるものではない。上記実施形態では、強制位置決め
期間を第1の期間と第2の期間とを区分し、電流を始め
の第1の期間は小さい値、次の第2の期間に大きい値と
いうように2段階に激変させたが、このように流す電流
を期間ごとに段階的に変化させるのではなく、例えば強
制位置決め期間開始と共に低い電流値から電流値を徐々
に上昇させ強制位置決め期間終了時にピークとなるよう
電流を流す制御を行ってもよい。 また、強制位置決め
期間の最後ではなく強制位置決め期間の中で少なくとも
一度ピークを迎えるような特性となるように電流を流す
制御を行ってもよい。さらに、強制位置決め期間内で電
流値を3段階や4段階などに可変してもよい。
【0062】このようにこの実施の形態の磁気ディスク
装置によれば、SPM位置(ロータとステータとの関
係)を確定させる強制位置決め処理を実行する上で、S
PM2に流す電流値を小さい値と大きい値との少なくと
も2つ設定し強制位置決め期間内の第1の期間xと第2
の期間yとで時間で切り替えてそれぞれの電流を流すこ
とで、始めに必要最小限の力でロータを目標位置に引き
寄せた後、そのロータを大きな力で位置決めし停止させ
るので、強制励磁による過渡振動を抑えた状態で回転制
御を行うことができる。
【0063】したがって、このように磁気ディスク装置
にセンサレスSPM2を使用し、ヘッドロード/アンロ
ード方式でキャリッジを駆動する上で、強制励磁による
過渡振動を抑えることができ、これにより、起動成功確
率の向上を図ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気ディスク装置にセンサレススピンドルモータを使用
し、キャリッジの駆動方式として磁気ヘッドとメディア
間に摩擦がないヘッドロード/アンロード方式を採用す
るにあたり、メディア、つまり磁気ディスクを回転させ
るロータとステータとの強制位置決め行う期間に、強制
励磁による過渡振動が起き易くなるが、この強制位置決
め期間に、強制位置決めのための励磁電流を少なくとも
2つの値をとるように変化させながら任意の相へ流すこ
とで、ロータを必要最小限の力で目標位置に引き寄せた
上で大きな力で固定(静止)することができ、強制励磁
による過渡振動を抑えることができる。
【0065】すなわち、起動時にロータとステータとの
位置を確定させる必要のあるモータを使用する上で、強
制励磁による過渡振動を抑えることができ、これによ
り、起動成功確率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の磁気ディスク装置の
構成を示す斜視図
【図2】図1の磁気ディスク装置の平面図
【図3】図1の磁気ディスク装置の機能ブロック図
【図4】この磁気ディスク装置においてSPM起動時の
時間とSPM電流との関係を示す図
【図5】この磁気ディスク装置のSPM起動動作を示す
フローチャート
【図6】(a)は一般的なセンサレスモータの位置決め
動作を説明するための図 (b)は強制位置決めにより適正な位置に位置決めでき
たときの図 (c)は強制位置決めにより適正な位置付近で過渡振動
が起きた場合を示す図
【図7】従来の磁気ディスク装置のSPM起動動作を示
すフローチャート
【図8】従来の磁気ディスク装置においてSPM起動時
の時間とSPM電流との関係を示す図
【符号の説明】
1・・・磁気ディスク 2・・・スピンドルモータ(SPM) 3・・・ヘッドアクチュエータ 4・・・ボイスコイルモータ(VCM) 5・・・ランプ 6・・・タブ 11・・・CPU 12・・・ハードディスクコントローラ(HDC) 13・・・ボイスコイルモータドライバIC(VCMド
ライバIC) 14・・・スピンドルモータドライバIC(SPMドラ
イバIC) 18・・・磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 EA01 EA11 5H001 AA01 AB08 AD03 5H560 AA04 BB18 DA13 HA04 TT11 XA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータと、 前記ステータに回転自在に支持され、情報を書き込みお
    よび読み出しする磁気ディスクを載置したロータと、 前記ロータを駆動する駆動手段と、 前記ロータの駆動を開始させるときの前記ロータと前記
    ステータとの位置を確定させる強制位置決め期間に、前
    記駆動手段に対して励磁電流を可変しつつ流す励磁手段
    とを具備したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記励磁手段は、 前記強制位置決め期間内に、少なくとも一度ピークを迎
    える特性となる励磁電流を流す励磁制御を行うことを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記励磁手段は、 前記強制位置決め期間を第1の期間と第2の期間とに区
    分し、前記第1の期間と第2の期間とで異なる設定値で
    励磁電流を流す励磁制御を行うことを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記励磁手段は、 前記強制位置決め期間を第1の期間と第2の期間とに区
    分し、前記第1の期間に第1の設定値で励磁電流を流
    し、前記第1の期間の後の第2の期間に前記第1の設定
    値よりも高い第2の設定値に切り替えて前記励磁電流を
    流す励磁制御を行うことを特徴とする磁気ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 起動時にロータとステータとの位置を確
    定するための強制位置決め期間を有するモータにおい
    て、 前記ロータを駆動する駆動手段と、 前記強制位置決め期間中に前記駆動手段に対して励磁電
    流を可変しつつ流す励磁手段とを具備したことを特徴と
    するモータ。
  6. 【請求項6】 ステータに回転自在に支持され、情報を
    書き込みおよび読み出しする磁気ディスクを載置したロ
    ータとこのロータを駆動する駆動手段とを有する磁気デ
    ィスク装置のモータ起動方法において、 前記ロータの駆動を開始させるときの前記ロータと前記
    ステータとの位置を確定させる強制位置決め期間中に前
    記駆動手段に対して励磁電流を可変しつつ流すことを特
    徴とする磁気ディスク装置のモータ起動方法。
JP11184402A 1999-06-29 1999-06-29 磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法 Withdrawn JP2001016890A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184402A JP2001016890A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184402A JP2001016890A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001016890A true JP2001016890A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16152550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11184402A Withdrawn JP2001016890A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001016890A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003079161A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Densei Lambda Kk 電力供給方法およびこれを用いた無停電電源装置
JP2014087165A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Denso Corp 同期モータ制御装置
JP2014131457A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd Bldcモーター駆動装置及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003079161A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Densei Lambda Kk 電力供給方法およびこれを用いた無停電電源装置
JP2014087165A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Denso Corp 同期モータ制御装置
JP2014131457A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd Bldcモーター駆動装置及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7095579B1 (en) Disk drive employing momentum based unload during power failure
US7274529B2 (en) Disk drive with adaptive actuator braking upon unexpected power loss
US7369346B2 (en) Method for retracting head upon interruption of power, and disk drive employing the method
US20050141375A1 (en) Operating a rotatable media storage device at multiple spin-speeds
JP2005174511A (ja) ディスク記憶装置及びヘッドアンロード制御方法
JPH07226016A (ja) ディスク装置のモータ起動制御方法
KR100734293B1 (ko) 하드디스크 드라이브의 보이스 코일 모터 구동 방법, 이에적합한 헤드 언로드 장치 및 기록 매체
JPH1125625A (ja) ディスクドライブ装置、ロード・アンロード装置及びその制御方法
US8766583B1 (en) Voltage mode using pseudo current limit
JP2001057010A (ja) 磁気記録再生装置及び同装置における動作保証方法
JP4226998B2 (ja) ディスク記憶装置
JP2008237014A (ja) モータ駆動方法、ディスクドライブ及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
US6922299B2 (en) Power saving method and apparatus for driving a spindle motor and voice coil motor in a disk drive
JP2001016890A (ja) 磁気ディスク装置、モータ、磁気ディスク装置のモータ起動方法
US20030184907A1 (en) Method for boosting a disc drive motor stiction breakaway performance
JP2000021073A (ja) 磁気ディスク装置及び同装置に適用される電源遮断時におけるヘッドリトラクト方法
US20090073605A1 (en) Bi-directional debris sweeping profile
JP2005204390A (ja) データ記憶装置、モータ制御装置及びモータ制御方法
JP2002526877A (ja) 磁束反転検出によるアクチュエータの範囲の拡張
EP1760697B1 (en) Hard disk drive, method for parking magnetic head of hard disk drive, and computer-readable recording medium recording the method
JPH0696517A (ja) 磁気ディスク装置
JP2658447B2 (ja) スライダーのローディング方法
JP2008293557A (ja) ディスク・ドライブ装置及びそのリトラクト方法
JP2000057714A (ja) ディスク記憶装置及び同装置に適用するヘッド・アンロード装置
JPH1145503A (ja) データ記録再生装置及び同装置におけるスピンドルモータ起動制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040610

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061120