JP2001016726A - バイパス及び架線作業兼用作業車 - Google Patents

バイパス及び架線作業兼用作業車

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JP2001016726A
JP2001016726A JP18137299A JP18137299A JP2001016726A JP 2001016726 A JP2001016726 A JP 2001016726A JP 18137299 A JP18137299 A JP 18137299A JP 18137299 A JP18137299 A JP 18137299A JP 2001016726 A JP2001016726 A JP 2001016726A
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康明 田邊
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英男 田口
Takeshi Kitaoka
健史 北岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 架空ケーブル作業車やバイパス作業車の稼働
率を高くして経済的にする。 【解決手段】 ボディー7内の前側にバイパス作業を行
なうバイパス作業装置19を設け、ボディー7内であっ
てバイパス作業装置19よりも後側に架線作業を行なう
架線作業装置21を設ける。バイパス作業装置19は3
つのバイパス作業用リール23と、公転軸57を有しバ
イパス作業用リール23を収容且つ回転自在に保持する
リール収容装置25と、バイパス作業用リール23を回
転させるバイパスリール回転装置29と、公転軸57を
回転させてバイパス作業用リール23を公転させる公転
装置27とを有する。架線作業装置21は架線作業用リ
ールとこれを回転駆動させる第2駆動源81と駆動伝達
系とを有する。バイパス作業を行なう場合には架線作業
用リールを取り除き、架線作業を行なうには架線作業用
リールを支柱97に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイパス及び架線作業
兼用作業車に関し、さらに詳細には、ケーブル(電線)
の繰り出しや巻き取りを行なうリールを回転自在に保持
させることができるバイパス及び架線作業兼用作業車に
関する。
【0002】
【従来の技術】電柱間に架設されたケーブルを対象とし
て行う工事(架空線工事)の主なものとしては、架空ケ
ーブルの新設工事や、すでに電柱間に配設されている古
い架空ケーブルを新しい架空ケーブルに交換する交換工
事、あるいは無停電工法に使用するバイパスケーブルの
架設・撤去工事等がある。
【0003】架空ケーブルの新設・交換工事を行う場合
には、図8に示すような架空ケーブル作業車131が用
いられ、この架空ケーブル作業車131は、荷台133
上に揺動自在に枢支されたリール支持アーム135を有
して構成されている。架空ケーブル作業車131を使用
して架空ケーブルCkの新設作業を行うには、最初に、
架空ケーブルCkを捲回し鎖線で示した架空リールRk
を荷台133上に載置した後に、リール支持アーム13
5を後方に倒伏させてリール支持アーム135の上端部
に設けられているリール支持部137で架空リールRk
を保持する。そして、リール支持部137により架空リ
ールRkが保持された状態でリール支持アーム135を
起仰させ略垂直状態にして荷台133の上方に架空リー
ルRkを回転自在に保持する。そして、この状態で架空
リールRkを繰出方向(図8において時計方向)に回転
させることにより、架空ケーブルCkが架空リールRk
から繰り出され電柱間に架空ケーブルCkを新設するこ
とができる。
【0004】また、バイパスケーブルCbの架設・撤去
工事を行う場合には、図9に示すバイパス作業車139
が用いられる。バイパスケーブルCbは、架空ケーブル
Ckとは異なり繰り返し使用するので、耐久性を向上さ
せるためにケーブルの被覆が厚く形成されて外径が太く
なっている。このため、架空ケーブルCkと同じ長さの
バイパスケーブルCbを1個のリールに巻き取ろうとす
ると、リールの径が大きくなってしまう。
【0005】そこで、バイパス作業車139において
は、荷台133上に公転装置141を配設し、この公転
装置141に複数のバイパスリールRbを設けている。
そして、バイパスケーブルCbの架設作業を行う場合に
は、公転装置141を駆動させてバイパスリールRbを
リール回転装置143によって保持可能な位置まで順次
移動させ、リール回転装置143を駆動することでバイ
パスリールRbを繰出方向に回転させて、バイパスケー
ブルCbの繰り出し作業を行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、架空ケ
ーブルの新設・交換工事やバイパスケーブルの架設・撤
去工事の作業量は少ないので、架空ケーブル作業車やバ
イパス作業車の稼働率が極めて低く非経済的である、と
いう問題が生じた。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、架空ケーブル作業車やバイパス作業車の稼
働率を高くして経済的にすることができるバイパス及び
架線作業兼用作業車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のバイパス及び架線作業兼用作業車は、運転キ
ャビンと、運転キャビンの後側に設けられた車体と、車
体上に設けられた荷台(例えば、実施形態におけるボデ
ィー7)とを有して走行可能であり、荷台上の前側に設
けられバイパス作業を行なうバイパス作業装置と、荷台
上であってバイパス作業装置よりも荷台の後側に設けら
れ架線作業を行なう架線作業装置とを有して構成されて
いる。
【0009】バイパス作業装置は複数のバイパス作業用
リールと、荷台上に設けられて公転軸を有し複数のバイ
パス作業用リールを収容且つ回転自在に保持するリール
収容装置と、バイパス作業用リールを回転させるバイパ
スリール回転装置と、公転軸を回転させてバイパス作業
用リールを公転させる公転装置とを有し、架線作業装置
は架線作業用リールと、架線作業用リールを回転自在に
保持するリール保持装置(例えば、実施形態における支
柱97)と、架線作業用リールを回転させる架線リール
回転装置(例えば、実施形態における第2駆動源81,
駆動伝達系115)とを有することが好ましい。
【0010】バイパス作業装置によりバイパスケーブル
の繰り出し又は巻き取り作業を行なうには、架線作業用
リールをリール保持装置から取り外し荷台上であってバ
イパス作業装置よりも荷台の後側に空間部を形成する。
そして、公転装置により複数のバイパス作業用リールを
公転させて所定の位置に繰り出し又は巻き取り作業を行
なうバイパス作業用リールを移動させた後に、バイパス
リール回転装置により所定位置に移動したバイパス作業
用リールを回転させてバイパスケーブルが空間部を通っ
て繰り出され又は巻き取られる。
【0011】また、架線作業装置により架線作業を行な
うには、リール保持装置に架線作業用リールを装着した
状態で架線リール回転装置を作動させて架線作業用リー
ルが回転し架線ケーブルを繰り出し又は巻き取る。
【0012】バイパス作業装置によりバイパス作業を行
なう場合には架線作業用リールをリール保持装置から取
り外し,架線作業を行なう場合には架線作業用リールを
リール保持装置に装着することで、1台の作業車でバイ
パス作業と架線作業を兼用して行なうことができ、作業
車の稼働率を向上させることができるとともに、経済的
である。
【0013】また、荷台上であってバイパス作業装置よ
りも荷台の後側にバイパス作業用リールから繰り出され
及びバイパス作業用リールに巻き取られるバイパスケー
ブルの乱れを防止し上下方向に揺動自在な乱巻き防止装
置を設け、架線作業装置により架線作業を行なう場合に
は、架線作業用リールから繰り出し又は巻き取られる架
線ケーブルが乱巻き防止装置に当接しないように乱巻き
防止装置を上方に揺動移動させることが好ましい。
【0014】乱巻き防止装置を設けることで、バイパス
ケーブルの移動を安定にすることができ、バイパス作業
用リールにバイパスケーブルをきれいに捲回することが
できる。
【0015】荷台上に乱巻き防止装置を有したバイパス
及び架線作業兼用作業車により架線作業を行なうには、
乱巻き防止装置を上方に揺動移動させた後にリール保持
装置に架線作業用リールを取り付ける。そして、架線作
業用リールを回転させて架線ケーブルを繰り出し又は巻
き取る。架線作業用リールの径は大きいので、これをリ
ール保持装置に装着すると架線作業用リールが乱巻き防
止装置に当接するおそれがあるが、乱巻き防止装置を上
方に揺動移動させることで、この当接を回避することが
でき、乱巻き防止装置等の損傷を未然に防止することが
できる。
【0016】また、荷台上にはバイパス作業装置と架線
作業装置又はバイパス作業装置と架線作業装置と乱巻き
防止装置を覆うボックス状のカバーを有してもよい。ボ
ックス状のカバーを荷台上に設けることで、バイパス作
業装置、架線作業装置、乱巻き防止装置を保護すること
ができ、これらの装置の寿命を延ばすことができ経済的
である。ボックス状のカバーの車両の後部側や左右側、
天板部にカバーの内部と外部とを連通させる扉を設けて
もよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図7に基づいて説明する。本実施の形態は
1台の作業車でバイパス作業と架線作業を兼用できるバ
イパス及び架線作業兼用作業車(以下、「兼用作業車」
と記す。)を示す。
【0018】図1は兼用作業車を示し、同図(a)は兼
用作業車の平面図を示し、同図(b)は兼用作業車の正
面図を示す。兼用作業車1は、同図(a),(b)に示
すように、車体3の前側上部に運転キャビン5を有し、
車体3上であって運転キャビン5よりも後方側に箱状の
ボディー7を有している。
【0019】ボディー7は車体3の左右及び前後方向に
配設された側壁部9と車体3の上方に配設された天板部
11とを有している。運転キャビン5側であって車体3
の左右側の両側壁部9には扉13が設けられ、車体3後
部の側壁部9にはシャッター式の扉15が設けられ、こ
のシャッター式の扉15を開らくとボディー7の後部が
大きく開口してボディー7内が露出する。車体3の後部
には荷物の積み卸しをするためのパワーゲート17が設
けられている。
【0020】ボディー7内であって運転キャビン5側か
ら車体3の後部側には収納スペース18とバイパス作業
装置19と架線作業装置21の一部が設けられている。
バイパス作業装置19は無停電工法に使用するバイパス
ケーブルの架設・撤去工事を行なうものであり、バイパ
ス作業用リール23とリール収容装置25と公転装置2
7とバイパスリール回転装置29と乱巻き防止装置31
とを有している。
【0021】バイパス作業用リール23は、図2に示す
ように、円筒状の胴部33とこの胴部33の両端部に半
径方向外側に突出する円板状の鍔部35とを有してい
る。胴部33は外径の小さい小径胴部33aとこの小径
胴部33aよりも径の大きい大径胴部33bとから構成
され、大径胴部33bの左側端部には径方向外側に突出
し互いに一定の間隔を有して配設された3つの突出部4
7が設けられている。小径胴部33aはバイパスケーブ
ルを掛止するための役割を有し、大径胴部33bは小径
胴部33aで掛止されたバイパスケーブルを捲回する役
割を有し、突出部47は大径胴部33bに捲回されたバ
イパスケーブルが大径胴部33bから小径胴部に脱離す
るのを防止する役割を有する。
【0022】鍔部35の中央には軸芯方向に貫通する貫
通孔37が設けられ、この貫通孔37よりも半径方向外
側であって小径胴部33aの内径よりも内側に所定の間
隙を有して形成された3つの固定孔39が設けられてい
る。貫通孔37にはリールシャフト41が挿通して固着
されており、リールシャフト41は棒状のリールシャフ
ト本体43と、このリールシャフト本体43の左側端部
に固着されたリール回転用ギヤ45とを有している。リ
ールシャフト本体43の右側端部とリール回転用ギヤ4
5よりも右側には軸受け49が設けられている。
【0023】リールシャフト本体43には3つのバイパ
ス作業用リール23が連接して設けられており、この連
接するパス作業用リール23の鍔部35の固定孔39間
に固定軸51を挿通することで、3つのバイパス作業用
リール23が一体としてリールシャフト41を回転中心
として回転する。
【0024】リール収容装置25は、図3に示すよう
に、基台55と、この基台55の上部に回転自在に設け
られた公転軸57と、この公転軸57に回転自在に枢支
されたリール収容部59とを有している。リール収容部
59は互いに所定の間隙を有して放射状に突出する3つ
の突出部61を有し、この突出部61の先端部には一端
を回転中心とする開閉自在なストッパ63が設けられて
いる。このストッパ63の中央部には円弧状の凹部が形
成され、突出部61の先端にも凹部が形成され、ストッ
パ63を閉じると凹部同士が対向配置して円形の孔65
が形成される。この孔65に図2に示すバイパス作業用
リール23の軸受け49を係合することで、バイパス作
業用リール23がリール収容装置25に回転自在に保持
される。
【0025】公転装置27はベルト67と第1駆動源6
9と第1駆動源固定台71とを有しており、この第1駆
動源固定台71はリール収容装置25よりも車体3の左
側であってボディー7の底部に上方に突出して設けられ
ている。第1駆動源固定台71の底部には第1駆動源6
9が設けられ、第1駆動源69の駆動軸に設けられた駆
動プーリ73と公転軸57の先端部に設けられた従動プ
ーリ75と間にベルト67が掛け回されている。このた
め、第1駆動源69の駆動力が駆動プーリ73とベルト
67と従動プーリ75を介して公転軸57に伝達されて
3つのバイパス作業用リール23が公転軸57を中心と
して公転する。
【0026】バイパスリール回転装置29は駆動力伝達
系77と歯合装置79とを有している。駆動力伝達系7
7は第2駆動源81と第2駆動源固定台83と第1プー
リ85と第2プーリ87と第3プーリ89とベルト91
とから構成されている。第2駆動源固定台83は第1駆
動源固定台71よりも車体3の後側であってボディー7
の底部に設けられ、この第2駆動源固定台83の車両の
後部側に第2駆動源81を有し、車両の前部側に第2プ
ーリ87が回転自在に設けられている。第2プーリ87
は径が相違する大プーリ87aと小プーリ87bとから
構成されており、大プーリ87aの一方の側面の中央部
に小プーリ87bが突出して形成されている。第2駆動
源81の駆動軸の先端部には第1プーリ85が設けられ
ている。第3プーリ89は大プーリ89aとこれよりも
径の小さいギヤ89bとから構成され、ギヤ89bはリ
ール収容装置25側に突出し、第1駆動源固定台71の
上部であって公転軸27よりも右下側に回転自在に設け
られている。第1プーリ85と第2プーリ87の大プー
リ87aとの間にベルト91が掛け回され、第2プーリ
87の小プーリ87bと第3プーリ89の大プーリ89
aとの間にベルト91が掛け回されている。
【0027】また、第1駆動源固定台71とリール収容
装置25との間には歯合装置79が設けられている。歯
合装置79はギヤ押圧部79aとこのギヤ押圧部79a
を第3プーリ89側に揺動移動させる揺動シリンダ79
bとを有している。ギヤ揺動部79aは棒状であり、そ
の基部がリール収容装置25と第1駆動源固定台71と
の間に揺動自在に設けられ、ギヤ押圧部79aの先端部
にはリールシャフト41の先端部に係合する係合凹部9
3が形成されている。
【0028】ここで、リール収容装置25の右下の領域
をバイパス作業用リール23が回転してバイパス作業を
することができる領域であることから、以下、作業領域
95と記す。バイパス作業用リール23がこの作業領域
95に移動して係合凹部93にリールシャフト41の先
端部を係合させた後に揺動シリンダ79bを伸縮作動さ
せてリール回転用ギヤ45を第3プーリ89のギヤ89
bに歯合させることで、第2駆動源81の駆動力により
バイパス作業用リール23を回転させることができる。
【0029】乱巻き防止装置31は、図4に示すよう
に、車両の左右両側に立設した支柱97と、この支柱9
7の上部間に掛け渡された四面ローラ保持軸99と、こ
の四面ローラ保持軸99の軸芯方向に移動自在且つ上下
方向に揺動自在の3つの四面ローラ101とを有し、四
面ローラ101は四面ローラ保持軸99に所定の間隙を
有して配設されている。第2駆動源81の駆動力が第2
プーリ87と支柱97の中間部及び上部に設けられた第
4プーリ103と第5プーリ105とベルト91,10
7とを介して四面ローラ伝達軸99に伝達され、四面ロ
ーラ101が四面ローラ保持軸99の軸芯方向に移動す
るように構成されている。四面ローラ101は4つのロ
ーラ109を矩形状に配設したもので、これらのローラ
109間には空間部111が形成されている。この空間
部111にバイパスケーブルが挿通することで、バイパ
ス作業用リール23にバイパスケーブルを乱れることな
く捲回させることができる。
【0030】次に、架線作業装置21を図4、図6及び
図7を使用して説明する。図7は図6(b)における車
体3の後方側から前方側を見たときの架線作業装置21
の図を示す。架線作業装置21は、図7に示すように、
乱巻き防止装置31の支柱97間に設けられ、架線作業
用リール113とこれを回転駆動させる駆動伝達系11
5とを有している。架線作業用リール113は胴部11
3aとこの胴部113aの両端部に半径方向に突出する
鍔部113bとを有し、胴部113aの中央部にはリー
ルシャフト117が挿通している。リールシャフト11
7の左端部にはギヤ119が設けられ、このギヤ119
が支柱97の中間部に設けられた駆動伝達系115の伝
達ギヤ121に歯合している。駆動伝達系115は伝達
ギヤ121に接続された伝達軸と同軸上の伝達プーリ1
23を有し、この伝達プーリ123と図4に示す第4プ
ーリ103との間にベルト125が掛け回されている。
このため、第2駆動源81を作動させることで、架線作
業用リール113を所望の回転方向に回転させることが
できる。
【0031】次に、本発明の兼用作業車1の作用を図1
から図7を使用してバイパス作業と架線作業を行なう場
合を分けて説明する。
【0032】(1)バイパス作業の場合 最初に、図1に示すように、作業者(図示せず)がボデ
ィー7の後部に設けらたシャッター式の扉15を開き、
乱巻き防止装置31の支柱97間に架線作業用リール
(図示せず)が取り付けられていればこれを取り外し、
パワーゲート17を使用して車体3外部に架線作業用リ
ールを搬出する。そして、乱巻き防止装置31の四面ロ
ーラ101を上方に揺動移動させて保持させた後に、パ
ワーゲート17を使用してバイパスケーブルが捲回され
た4組のバイパス作業用リール23をボディー7内に搭
載し、このうちの3組のバイパス作業用リール23をリ
ール収容装置25に取り付け、残りの1組のバイパス作
業用リール23を支柱97間のボディー7内に載置す
る。即ち、図3に示すように、1組のバイパス作業用リ
ール23を作業領域95に移動させ、ストッパ63の開
閉操作を行なってリール収容装置25のリール収容部5
9に最初の1個目のバイパス作業用リール23を収容す
る。そして、公転装置27を作動させてリール収容部5
9が公転し、作業領域95に次のリール収容部59を移
動させる。そして、ストッパ63の開閉操作を行なって
リール収容部59に2個目のバイパス作業用リール23
を収容する。以下、同様して3個目のバイパス作業用リ
ール23をリール収容装置25に収容する。
【0033】次に、作業者が図1に示すボディー7の外
部に降りてシャッター式の扉15を閉じ、パワーゲート
17を上方に揺動移動させて車体3に格納した状態に
し、この状態で兼用作業車1を作業現場に移動させる。
【0034】次に、作業現場に兼用作業車1が移動する
と、作業者が、図5に示すように、パワーゲート17を
下方に揺動移動させて水平方向に突出させるとともに、
シャッター式の扉15を開いて、4個目のバイパス作業
用リール23をパワーゲート17を使用して車両外部に
搬出する。そして、乱巻き防止装置31の四面ローラ1
01を下方に揺動移動させた状態で保持する。
【0035】次に、作業者が図3に示すバイパスリール
回転装置29の歯合装置79を操作して揺動シリンダ7
9bを伸長作動させ、ギヤ押圧部79aを上方へ揺動移
動させて作業領域95にあるバイパス作業用リール23
のリール回転用ギヤ45を第3プーリ89のギヤ89b
に歯合させる。そして、第2駆動源81を作動させて作
業領域95にあるバイパス作業用リール23を回転さ
せ、バイパスケーブルの繰り出しを行なう。繰り出され
るバイパスケーブルCbは図5に示す四面ローラ101
内を挿通するので、バイパスケーブルCbがバイパス作
業用リール23から安定して繰り出される。
【0036】次に、最初のバイパス作業用リール23に
捲回されたバイパスケーブルが全て繰り出されると、こ
の繰り出されたバイパスケーブルCbの端部が車両の後
部に設けられた仮止め装置127で把持された状態で保
持されるので、バイパスケーブルCbが垂れ下がること
はなく、また、架設されるバイパスケーブルCbに張力
を与えることができる。
【0037】次に、作業者は図3に示すバイパスリール
回転装置29の作動を停止させた後に、公転装置27を
作動させて次のバイパス作業用リール23を作業領域9
5に移動させる。そして、最初のバイパス作業用リール
23と同様に次のバイパス作業用リール23のリール回
転用ギヤ45を第3プーリ89のギヤ89bに歯合さ
せ、第2駆動源81を作動させてバイパス作業用リール
23を回転させ、バイパスケーブルの繰り出し作業を行
なう。以降、同様にして、3つ目のバイパス作業用リー
ル23を使用してバイパスケーブルの繰り出しを行な
う。尚、3つ目のバイパス作業用リール23を使用して
もバイパスケーブルのバイパス作業が終了しないときに
は、4つ目のバイパス作業用リール23をリール収容装
置25に取り付けてバイパスケーブルの繰り出し作業を
行なう。
【0038】次に、バイパス作業装置19を使用してバ
イパスケーブルCbの巻き戻し作業を説明する。最初に
作業者は、図5に示すように、水平方向に突出したパワ
ーゲート17の上部に乗り、巻き戻されるバイパスケー
ブルCbの先端部を仮止め装置127で保持させた後
に、公転装置27を作動させてバイパスケーブルCbが
捲回されていないバイパス作業用リール23を作業領域
95に公転移動させる。そして、図3に示す歯合装置7
9を操作して揺動シリンダ79bを伸長作動させて、ギ
ヤ押圧部79aを上方へ揺動移動させて、作業領域95
にあるバイパス作業用リール23のリール回転用ギヤ4
5を第3プーリ89のギヤ89bに歯合させた後に、第
2駆動源81を作動させて作業領域95にあるバイパス
作業用リール23を回転させて、バイパスケーブルCb
の巻き取りを行なう。このとき、巻き戻されるバイパス
ケーブルCbは図5に示す乱巻き防止装置31の四面ロ
ーラ101内を挿通するので、バイパスケーブルCbは
バイパス作業用リール23に乱れること無く巻き戻され
る。
【0039】(2)架線作業の場合 最初に、図6に示すように、作業者(図示せず)がボデ
ィー7の後部に設けらたシャッター式の扉15を開き、
乱巻き防止装置31の四面ローラ101を上方に揺動移
動させて保持した後に、乱巻き防止装置31の支柱97
間に架線作業用リール113を取り付ける。そして、シ
ャッター式の扉15を閉じ、パワーゲート17を車体3
に格納した状態で車両を作業現場に移動させる。
【0040】次に、作業者はシャッター式の扉15を開
き、架線作業装置21を操作して第2駆動源81を作動
させ、図4に示す第2プーリ87、第4プーリ103、
伝達プーリ123を介して架線作業用リール113を回
転させて架線作業用リール113に捲回された架空ケー
ブルCkを繰り出して電柱間に架空ケーブルCkを架設
する。また、電柱間に配設された古い架空ケーブルCk
を架線作業用リール113に巻き取った後に、新しい架
空ケーブルCkに交換することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によるバイパス及び架線作業兼用
作業車によれば、バイパス作業装置と架線作業装置とを
荷台に搭載することで、バイパス作業装置によりバイパ
ス作業を行なうことができ、また、架線作業装置により
架線作業を行なうことができるので、1台の作業車でバ
イパス作業と架線作業を兼用して行なうことができ、作
業車の稼働率が向上して経済的である。
【0042】また、荷台上であってバイパス作業装置よ
りも荷台の後側に上下方向に揺動自在な乱巻き防止装置
を設け、架線作業装置により架線作業を行なう場合に
は、架線ケーブルが乱巻き防止装置に当接しないように
乱巻き防止装置を上方に揺動移動させる場合には、バイ
パスケーブルの移動を安定にすることができ、バイパス
作業用リールにバイパスケーブルをきれいに捲回するこ
とができる。
【0043】さらに、荷台上にバイパス作業装置と架線
作業装置又はバイパス作業装置と架線作業装置と乱巻き
防止装置を覆うボックス状のカバーを設ける場合には、
バイパス作業装置、架線作業装置、乱巻き防止装置を保
護することができ、これらの装置の寿命を延ばすことが
でき経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるバイパス作業を
行なう場合のバイパス及び架線作業兼用作業車を示し、
同図(a)は兼用作業車の平面図を示し、同図(b)は
兼用作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態におけるバイパス及び架
線作業兼用作業車のバイパス作業用リールの一部を断面
で示した正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるバイパス及び架
線作業兼用作業車のバイパス作業装置の正面図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態におけるバイパス及び架
線作業兼用作業車の乱巻き防止装置を示す。
【図5】本発明の一実施の形態におけるバイパス及び架
線作業兼用作業車の作用を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施の形態における架線作業を行な
う場合のバイパス及び架線作業兼用作業車を示し、同図
(a)は兼用作業車の平面図を示し、同図(b)は兼用
作業車の正面図を示す。
【図7】本発明の一実施の形態におけるバイパス及び架
線作業兼用作業車の架線作業装置の右側面図を示す。
【図8】従来技術の架線ケーブル作業車の正面図を示
す。
【図9】従来技術のバイパスケーブル作業車の正面図を
示す。
【符号の説明】
1 バイパス及び架線作業兼用作業車 3 車体 5 運転キャビン 7 ボディー(荷台、ボックス状のカバー) 19 バイパス作業装置 21 架線作業装置 23 バイパス作業用リール 25 リール収容装置 27 公転装置 29 バイパスリール回転装置 31 乱巻き防止装置 57 公転軸 77 駆動力伝達系(バイパスリール回転装置) 79 歯合装置(バイパスリール回転装置) 81 第2駆動装置(架線リール回転装置) 97 支柱(リール保持装置) 113 架線作業用リール 115 駆動伝達系(架線リール回転装置) Cb バイパスケーブル Ck 架線ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 田口 英男 広島県広島市中区小網町6番12号 株式会 社中電工内 (72)発明者 北岡 健史 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F068 AA12 AA13 CA02 DA05 EA08 EB03 FA06 HA03 HA07 JA10 3F112 AA02 EA03 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転キャビンと、前記運転キャビンの後
    側に設けられた車体と、前記車体上に設けられた荷台と
    を有し、走行可能なバイパス及び架線作業兼用作業車で
    あって、 前記荷台上の前側に設けられバイパス作業を行なうバイ
    パス作業装置と、 前記荷台上であって前記バイパス作業装置よりも前記荷
    台の後側に設けられ架線作業を行なう架線作業装置とを
    有して構成され、 前記バイパス作業装置は複数のバイパス作業用リール
    と、前記荷台上に設けられて公転軸を有し複数の前記バ
    イパス作業用リールを収容且つ回転自在に保持するリー
    ル収容装置と、前記バイパス作業用リールを回転させる
    バイパスリール回転装置と、前記公転軸を回転させて前
    記バイパス作業用リールを公転させる公転装置とを有
    し、 前記架線作業装置は架線作業用リールと、前記架線作業
    用リールを回転自在に保持するリール保持装置と、前記
    架線作業用リールを回転させる架線リール回転装置とを
    有することを特徴するバイパス及び架線作業兼用作業
    車。
  2. 【請求項2】 前記荷台上であって前記バイパス作業装
    置よりも前記荷台の後側に前記バイパス作業用リールか
    ら繰り出され及び前記バイパス作業用リールに巻き取ら
    れるバイパスケーブルの乱れを防止し上下方向に揺動自
    在な乱巻き防止装置を有し、前記架線作業装置により前
    記架線作業を行なう場合には、前記架線作業用リールか
    ら繰り出し又は巻き取られる架線ケーブルが前記乱巻き
    防止装置に当接しないように前記乱巻き防止装置を上方
    に揺動移動させることを特徴する請求項1記載のバイパ
    ス及び架線作業兼用作業車。
  3. 【請求項3】 前記荷台上に設けられ前記バイパス作業
    装置と前記架線作業装置又は前記バイパス作業装置と前
    記架線作業装置と前記乱巻き防止装置を覆うボックス状
    のカバーを有することを特徴する請求項1又は2記載の
    バイパス及び架線作業兼用作業車。
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