JP2001015902A - 局部溶融はんだづけ方法並びにその装置 - Google Patents

局部溶融はんだづけ方法並びにその装置

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JP2001015902A
JP2001015902A JP18637499A JP18637499A JP2001015902A JP 2001015902 A JP2001015902 A JP 2001015902A JP 18637499 A JP18637499 A JP 18637499A JP 18637499 A JP18637499 A JP 18637499A JP 2001015902 A JP2001015902 A JP 2001015902A
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solder
soldering
substrate
nozzle plate
molten solder
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Tomoyuki Nakai
智之 中井
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板にDIP部品、コネクタ等をはんだ接合
する局部溶融はんだづけ方法並びに装置において、はん
だブリッジを確実に防止し、良好なはんだづけ加工を行
なう。 【解決手段】 局部溶融はんだづけ装置10は、溶融は
んだHを充填するはんだ槽11と、はんだ槽11を加熱
するヒーター12と、溶融はんだHの搬送機構13を備
えるとともに、はんだ槽11の上面開口に、はんだづけ
スポットに対応して多数の吐出ノズル21を設けたマル
チノズル板20を装着し、マルチノズル板20の吐出ノ
ズル21を通じて基板30へのはんだづけを行なう。は
んだづけをスポット毎に行なうことにより、はんだブリ
ッジをなくし、かつマルチノズル板20を通じて基板3
0の良好な加熱状態を維持し、しかもマルチノズル板2
0に設けたガス抜き溝22,23から効率の良いガス抜
きを行なうことにより、精度の良いはんだづけ加工を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、局部溶融はんだ
づけ方法並びにその装置に関し、とくに、DIP型部品
を基板にはんだづけする際、はんだブリッジ現象を確実
に防止でき、はんだ加工性に優れた局部溶融はんだづけ
方法並びにその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の電子機器の構成について、図6を
例示して説明すると、電子機器1は、複数の信号を処理
するための内部回路が備わった基板2に対して半導体チ
ップ部品3が表面実装されており、入出力部コネクタ4
及び大型のDIP部品5が基板2に対してはんだづけ加
工されている。
【0003】基板2にコネクタ4及びDIP部品5がは
んだづけされる理由としては、電子機器の入出力関連部
品としてのコネクタ4は繰り返し抜き差しが行なわれる
部品であることから、機械的な負荷が要求され、基板2
に対する半導体チップ部品3の表面実装方法では、要求
される強度を確保することが困難であるため、はんだづ
け加工が必要である。また、例えば、大型のアルミ電解
コンデンサ等のDIP部品5は、表面実装が可能な小型
部品にすることが困難であることから、コネクタ4と同
様、基板2に対してはんだづけ加工が必要となる。
【0004】図7は、基板2に対して大型のDIP部品
5をはんだづけする構造が示されている。すなわち、基
板2のランド2a内にDIP部品5の端子5aを挿入し
て、ランド2a内にはんだを付着させ、はんだづけ加工
を行なうというものであり、上述したように、基板2に
半導体チップ部品3等を表面実装を行なった後、コネク
タ4やDIP部品5等のはんだづけ加工を行なってい
る。尚、基板2のランドに接合されるはんだを図中符号
6で示す。
【0005】また、DIP部品5の端子5aを基板2の
スルーホール2a内に挿入してはんだづけを行なういわ
ゆる局部溶融はんだづけ方法として、従来は図8,図9
に示す局部溶融はんだづけ装置を使用している。
【0006】この装置は、はんだ槽7内に溶融はんだH
が充填されており、はんだ槽7の上部に溶融はんだノズ
ル8が設けられており、ノズル8上に基板2、DIP部
品5をセットし、図示しない吐出ポンプ等のはんだ搬送
機構により、溶融はんだHの液面高さを上昇させ、端子
5aにはんだづけ加工を行なうというものであり、以
下、はんだづけ加工の各工程について、図10(a)〜
(e)を基に順を追って説明する。
【0007】まず、図10(a)に示すように、基板2
を溶融はんだノズル8の開口を蓋するように装着した
後、図10(b)に示すように、吐出ポンプを駆動させ
て、溶融はんだHを押し出し、溶融はんだノズル8の内
壁に沿ってはんだ液面を上昇させる。そして、はんだH
の液面上昇に対応して、図10(c)に示すように、溶
融はんだHの表面張力により、端子5aをはんだが上昇
する。
【0008】この一連の溶融はんだHの液面上昇におい
て、当初、溶融はんだHの表面は、酸化膜等で覆われて
おり、溶融はんだHがノズル8に沿って上昇する際、溶
融はんだHとノズル8内面間で発生する流動抵抗によ
り、図11(a),(b)に示すように、ノズル8とは
んだの界面のはんだ(酸化したはんだ)H1は、はんだ
が上昇する動きに取り残され、溶融はんだの内側の清浄
なはんだH2が表面に現れることになる。
【0009】従って、図10(d)に示すように、清浄
なはんだH2面と基板2のはんだづけ部が接触するが、
ここで溶融はんだHの吐出を停止させ、この高さで液面
を保持する。この清浄なはんだH2と基板ランドが反応
し、はんだづけが行なわれる。
【0010】また、基板2のはんだづけ部が溶融はんだ
Hにより加熱されるため、基板2表面に予め塗布してお
いたフラックスが活性化し、はんだづけ部を占領すると
ともに、フラックスがはんだづけ部の端子5aに沿って
上昇することにより、はんだがフラックスの後を追って
はんだの表面張力によって端子5aを上昇することにな
る。
【0011】その後、所定の高さまではんだが上昇した
後、はんだの吐出ポンプを逆転させ、図10(e)に示
すように、溶融はんだHを下降させ、基板ランドに付着
したはんだ6とはんだ槽7の溶融はんだHが切れること
になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の局部溶
融はんだづけ方法では、以下の問題点が指摘されてい
る。
【0013】まず、はんだづけ加工時には、フラックス
や基板2等から加熱により多くのガスが発生する。従来
方法によると、はんだづけ部全面を溶融はんだHで覆う
ことになり、このガスが逃げられず、ガスがはんだHと
基板2間の接触を阻害し、はんだHが付かず、精度の良
いはんだづけが行なえないという加工不良が発生する。
【0014】また、本来、はんだ液面を下降させ、はん
だの表面張力により溶融はんだHを切り、必要なはんだ
のみを基板ランドに残す必要があるが、はんだづけ部全
面が溶融はんだHで覆われているため、近接する基板ラ
ンド間で完全にはんだを切ることができず、いわゆるは
んだブリッジ6aと呼ばれる不良を引き起こすことがあ
る(図12参照)。
【0015】更に、従来方法によると基板2に与えられ
る熱は、溶融はんだHと接触しているはんだづけ部に限
定され、溶融はんだHの熱により供給される熱量だけで
あるため、基板2が加熱不足となり、基板2の熱容量に
よっては良好なはんだづけができない。
【0016】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、はんだづけスポットの数だけ溶
融はんだの吐出ノズルを設けることにより、はんだブリ
ッジが発生することがなく、良好なはんだづけが行なえ
る局部溶融はんだづけ方法並びにその装置を提供するこ
とを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、溶融はんだを充填
したはんだ槽の上面開口に複数の吐出ノズルを備えたマ
ルチノズル板を装着し、該マルチノズル板の吐出ノズル
と基板のはんだづけスポットを一致させてマルチノズル
板上に基板をセットした後、はんだ槽内の溶融はんだの
液面を上昇させ、マルチノズル板の吐出ノズルを通じて
基板のはんだづけスポットに溶融はんだをはんだづけす
ることを特徴とする。
【0018】本願の請求項2に記載の発明は、はんだを
溶融させる加熱手段によりマルチノズル板を加熱し、こ
の加熱状態のマルチノズル板を介して基板の保熱状態を
維持することを特徴とする。
【0019】本願の請求項3に記載の発明は、溶融はん
だを充填するはんだ槽と、はんだ槽内の溶融はんだを加
熱溶融させる加熱手段と、はんだ槽内の溶融はんだの量
を増減させ、溶融はんだの液面を上下させる溶融はんだ
の搬送機構と、はんだ槽の上面開口に装着され、複数の
吐出ノズルを有するマルチノズル板とからなることを特
徴とする。
【0020】本願の請求項4に記載の発明は、マルチノ
ズル板は、熱伝導性の良好な素材から構成されていると
ともに、マルチノズル上に基板をセットした際、基板と
の当接面積を多く確保できるように平板状であることを
特徴とする。
【0021】本願の請求項5に記載の発明は、マルチノ
ズル板の基板対向面には吐出ノズル同士を連通させ、か
つマルチノズル板の端縁に至るガス抜き溝が形成されて
いることを特徴とする。
【0022】本願の請求項6に記載の発明は、はんだ槽
には、溶融はんだの液面高さを検出できる液面高さ検出
手段と、液面高さ検出手段の信号により、内部に設けた
補助はんだ槽から溶融はんだ槽内に溶融はんだを供給
し、溶融はんだの液面高さを制御する液面高さ制御手段
を備えたことを特徴とする。
【0023】本願の請求項7に記載の発明は、溶融はん
だをはんだ槽内で循環させる循環系搬送機構が設けられ
ていることを特徴とする。
【0024】本願の請求項8に記載の発明は、溶融はん
だの循環経路に溶融はんだ中の汚れを除去するフィルタ
ー機構が設けられていることを特徴とする。
【0025】従って、請求項1に記載の方法並びに請求
項3に記載の装置によれば、はんだ槽内部の溶融はんだ
は、はんだ槽の上面に装着されているマルチノズル板の
複数の吐出ノズルに沿って溶融はんだが上昇し、基板の
はんだづけスポット間で溶融はんだのつながりがないた
め、はんだ切れの過程でははんだづけ部毎に独立しては
んだの切断が行なわれ、安定したはんだ切りが可能とな
り、ブリッジ不良等が発生することがない。
【0026】更に、溶融はんだ液面の酸化膜は、液面上
昇時、個々の吐出ノズルの内面との間の流動抵抗によ
り、ノズル内面側に引き寄せられ、その結果、各吐出ノ
ズルの液面には清浄な溶融はんだが表われ、この清浄な
溶融はんだが基板のはんだづけ部に付着する。
【0027】次に、請求項2に記載の方法並びに請求項
4に記載の送致によれば、はんだづけ加工時において、
マルチノズル板を通して基板が充分に加熱されるため、
良好なはんだ品質が得られるとともに、基板が充分に加
熱されるためにブリッジ不良が発生することがない。
【0028】また、請求項5に記載の発明によれば、マ
ルチノズル板にガス抜き溝が形成されているため、はん
だづけ加工中に発生する様々なガスを効率良く基板の下
面から外部に除去することができ、基板ランドとはんだ
との界面にガスが入り込むことがなく、未はんだの発生
を有効に抑えることができる。
【0029】更に、請求項6に記載の発明によれば、は
んだ槽内のはんだ液の液面高さを安定化できるため、マ
ルチノズル板の溝にはんだが漏れ出し、ガス抜き効果の
消滅やブリッジ不良の発生を防止できる。また、はんだ
の消費によるはんだ量の減少に対して安定したはんだの
液面高さを確保できる。
【0030】次いで、請求項7に記載の発明によれば、
はんだ槽内の溶融はんだを常に循環駆動させる循環系搬
送機構が設けられているため、はんだブリッジの原因と
なる酸化膜等の発生を抑えることができる。
【0031】次に、請求項8に記載の発明によれば、循
環経路にドロス等の汚れを除去するフィルター機構を設
けたため、ドロス等の汚れが偏在することがなく、溶融
はんだの純度を高めることができ、はんだづけ不良を未
然に防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る局部溶融はん
だづけ方法並びにはんだづけ装置の実施形態について、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は本発明による局部溶融はんだづけ装
置の一実施形態の構成を示す概要図、図2は同装置の内
部機構を示す側面断面図、図3は同装置の内部機構を示
す上面断面図、図4,図5は同装置のマルチノズル板を
示す平面図並びに一部破断側面図である。
【0034】本発明による局部溶融はんだづけ装置10
は、所定内容積のはんだ槽11を備えるとともに、この
はんだ槽11の上面開口を覆うマルチノズル板20が装
着されている。
【0035】本発明に係る局部溶融はんだづけ装置10
は、このマルチノズル板20を設けたことが特徴である
が、その前に装置10内部の機構について、図2,図3
を基に説明すると、装置10には、はんだ槽11内部に
収容される溶融はんだHを所定温度に加熱溶融させるた
めに、はんだ槽加熱ヒーター12が内蔵されているとと
もに、はんだ槽11内の溶融はんだHを搬送する2系統
の搬送機構が設けられている。
【0036】一方の搬送機構は吐出系搬送機構であり、
はんだ槽11内部で溶融はんだHの液面を上下させる吐
出ポンプ13がモーター131の駆動軸132に連結さ
れており、液面上昇用補助はんだ槽133とはんだ槽1
1との間を連通する連通路134内に吐出ポンプ13が
設けられている。そして、この吐出ポンプ13の駆動に
より、液面上昇用補助はんだ槽133から溶融はんだH
をはんだ槽11内に供給して、はんだ槽11内の溶融は
んだHの液面を上昇させるとともに、その逆にはんだ槽
11内の溶融はんだHを液面上昇用補助はんだ槽133
内に回収することにより、液面を下降させることができ
る。
【0037】また、他方の搬送機構としては、はんだ槽
11内の溶融はんだHを循環させる循環系であり、図3
に示すように、循環ポンプ14,15によりはんだ槽1
1内の溶融はんだHを循環経路16を通じて供給、ある
いは回収することにより、はんだ槽11内の溶融はんだ
Hを循環させることができ、更に、この循環経路16内
に溶融はんだH内のドロス等の汚れを除去するドロスフ
ィルター17が設置されている。
【0038】尚、図3では循環ポンプ14,15のモー
ターは図示されていないが、図2において供給側の循環
ポンプ14のモーター141、駆動軸142が図示され
ている。
【0039】また、本発明に係る局部溶融はんだづけ装
置10は、はんだ槽加熱ヒーター12等の加熱手段と2
系統の搬送機構(吐出系、循環系)に加えて、図1に示
すようにはんだ槽11内の溶融はんだHの液面高さを検
知する側長計18が設けられており、この側長計18に
より、はんだ槽11内の溶融はんだHの液面高さを検知
して、消費された溶融はんだHに対応して、図示しない
制御装置からの指令で吐出ポンプ13を駆動させること
により、液面上昇用補助はんだ槽133からはんだ槽1
1内に不足分を補うようにして、常に所望の液面高さを
維持できるようになっている。
【0040】次に、はんだ槽11の上面開口に装着され
るマルチノズル板20の構成について説明すると、図
4,図5に示すように、マルチノズル板20には、複数
の吐出ノズル21が開設されているとともに、このマル
チノズル板20の上面(基板30装着面側)には、2種
類のパターンのガス抜き溝22,23が設けられてい
る。
【0041】一方側のガス抜き溝22は、各吐出ノズル
21の周囲に設けられ、吐出ノズル21同士を連通さ
せ、かつ外部と通じるようにマルチノズル板20の端末
まで延びている。
【0042】また、他方側のガス抜き溝23は、複数の
吐出ノズル21(この実施形態では4つの吐出ノズル)
をまとめて収容する大きさを備えており、このガス抜き
溝23から直接外部に連絡溝を介して連通させても良い
が、上述したガス抜き溝22と連通させるようにしても
良い。
【0043】更に、上記マルチノズル板20は、装置1
0に内蔵されているはんだ槽加熱ヒーター12からの熱
を基板30側に有効に伝達できるように熱伝導性の優れ
た素材(例えば、アルミニウム)で形成され、基板30
と広い当接面積を確保できるように平板状に設けられて
いる。
【0044】以上が本発明に係る局部溶融はんだづけ装
置10の構成についてであるが、上記装置10を使用し
た局部溶融はんだづけ方法について簡単に説明すると、
図1に示すように、局部溶融はんだづけ装置10の上
面、すなわちマルチノズル板20の上面に基板30、D
IP部品40を装着する。このとき、DIP部品40
は、基板30のランドに端子41を挿入した状態となっ
ている。そして、基板30とDIP部品40とのはんだ
づけスポットに対応して、マルチノズル板20には吐出
ノズル21が対応して形成されている。
【0045】従って、マルチノズル板20の上面に基板
30、DIP部品40を装着した後、吐出ポンプ13を
駆動して、はんだ槽11内の溶融はんだHの液面高さを
上昇させれば、溶融はんだHはマルチノズル板20の吐
出ノズル21を上昇していき、DIP部品40の端子4
1を伝って上昇し、基板30の基板ランドに付着する。
【0046】そして、本発明方法では、はんだづけ加工
部に対応して設けられたマルチノズル板20の個々の吐
出ノズル21を通じてはんだづけが行なわれるため、隣
接するはんだづけスポット間ではんだブリッジが形成さ
れることがなく、また、清浄な溶融はんだHを使用で
き、しかも、マルチノズル板20を通じて基板30も充
分加熱された状態であるため、良好なはんだづけ加工が
可能である。
【0047】更に、マルチノズル板20に設けたガス抜
き溝22,23を通じてはんだづけ加工時に発生する種
々のガスが基板30とはんだとの間に介入することがな
く、外部に有効に除去できるため、このことも良好なは
んだづけ加工を行なう上に有利である。
【0048】従って、本発明方法によれば、基板30に
DIP部品40の端子41を局部溶融はんだづけする
際、優れたはんだ加工性能が得られる。
【0049】また、側長計18等の液面高さ計測手段を
設け、溶融はんだHの液面の高さを安定化できるため、
マルチノズル板20のガス抜き溝22,23にはんだが
漏れ出し、ガス抜き効果に支障与えたりすることがな
く、また、溶融はんだHの消費によるはんだ量の減少に
対して安定した液面高さを確保できる。
【0050】更に、はんだ槽11内の溶融はんだHの搬
送機構として、循環系を新たに設けたため、ドロス等の
汚れが偏在したり、酸化膜等が偏在することがなく、ま
た、循環経路16にドロスフィルター17等のフィルタ
ー機構を設けることにより、ドロス等の汚れを除去でき
ることから、溶融はんだHの純度を良好に維持でき、こ
のこともはんだ加工の精度を高めることに貢献できると
いう利点がある。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る局部溶
融はんだづけ方法並びにその装置によれば、はんだづけ
スポットに対応する複数の吐出ノズルを備えたマルチノ
ズル板を使用して局部溶融はんだづけを行なうというも
のであるから、はんだブリッジが発生することがなく、
精度の良いはんだづけ加工が行なえるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る局部溶融はんだづけ装置の一実施
形態の構成を示す概要図である。
【図2】図1に示す局部溶融はんだづけ装置における装
置内部の機構を示す説明図である。
【図3】図1に示す局部溶融はんだづけ装置における内
部機構を示す上面断面図である。
【図4】図1に示す局部溶融はんだづけ装置におけるマ
ルチノズル板を示す平面図である。
【図5】図1に示す局部溶融はんだづけ装置におけるマ
ルチノズル板の一部破断側面図である。
【図6】電子機器の構成を示す説明図である。
【図7】電子機器におけるDIP部品のはんだづけ構成
を示す説明図である。
【図8】従来の局部溶融はんだづけ装置を示す斜視図で
ある。
【図9】従来の局部溶融はんだづけ装置の構成を示す断
面図である。
【図10】従来の局部溶融はんだづけ方法を示す説明図
である。
【図11】溶融はんだの液面上昇時における酸化はんだ
と清浄なはんだとの関係を示す説明図である。
【図12】従来の局部溶融はんだづけ方法におけるはん
だブリッジを示す説明図である。
【符号の説明】
10 局部溶融はんだづけ装置 11 はんだ槽 12 はんだ槽加熱ヒーター 13 吐出ポンプ 131 モーター 132 駆動軸 133 液面上昇用補助はんだ槽 14,15 循環ポンプ 151 モーター 152 駆動軸 16 循環経路 17 ドロスフィルター 18 側長計 20 マルチノズル板 21 吐出ノズル 22,23 ガス抜き溝 30 基板 40 DIP部品 41 端子 H 溶融はんだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 3/06 B23K 3/06 S 3/08 3/08 // B23K 101:42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融はんだを充填したはんだ槽の上面開
    口に複数の吐出ノズルを備えたマルチノズル板を装着
    し、該マルチノズル板の吐出ノズルと基板のはんだづけ
    スポットを一致させてマルチノズル板上に基板をセット
    した後、はんだ槽内の溶融はんだの液面を上昇させ、マ
    ルチノズル板の吐出ノズルを通じて基板のはんだづけス
    ポットに溶融はんだをはんだづけすることを特徴とする
    局部溶融はんだづけ方法。
  2. 【請求項2】 はんだを溶融させる加熱手段によりマル
    チノズル板を加熱し、この加熱状態のマルチノズル板を
    介して基板の保熱状態を維持することを特徴とする請求
    項1に記載の局部溶融はんだづけ装置。
  3. 【請求項3】 溶融はんだを充填するはんだ槽と、はん
    だ槽内の溶融はんだを加熱溶融させる加熱手段と、はん
    だ槽内の溶融はんだの量を増減させ、溶融はんだの液面
    を上下させる溶融はんだの搬送機構と、はんだ槽の上面
    開口に装着され、複数の吐出ノズルを有するマルチノズ
    ル板とからなることを特徴とする局部溶融はんだづけ装
    置。
  4. 【請求項4】 マルチノズル板は、熱伝導性の良好な素
    材から構成されているとともに、マルチノズル上に基板
    をセットした際、基板との当接面積を多く確保できるよ
    うに平板状であることを特徴とする請求項3に記載の局
    部溶融はんだづけ装置。
  5. 【請求項5】 マルチノズル板の基板対向面には吐出ノ
    ズル同士を連通させ、かつマルチノズル板の端縁に至る
    ガス抜き溝が形成されていることを特徴とする請求項3
    又は4に記載の局部溶融はんだづけ装置。
  6. 【請求項6】 はんだ槽には、溶融はんだの液面高さを
    検出できる液面高さ検出手段と、液面高さ検出手段の信
    号により、内部に設けた補助はんだ槽から溶融はんだ槽
    内に溶融はんだを供給し、溶融はんだの液面高さを制御
    する液面高さ制御手段を備えたことを特徴とする請求項
    3乃至5のいずれかに記載の局部溶融はんだづけ装置。
  7. 【請求項7】 溶融はんだをはんだ槽内で循環させる循
    環系搬送機構が設けられていることを特徴とする請求項
    3乃至6のいずれかに記載の局部溶融はんだづけ装置。
  8. 【請求項8】 溶融はんだの循環経路に溶融はんだ中の
    汚れを除去するフィルター機構が設けられていることを
    特徴とする請求項7に記載の局部溶融はんだづけ装置。
JP18637499A 1999-06-30 1999-06-30 局部溶融はんだづけ方法並びにその装置 Pending JP2001015902A (ja)

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