JP2001015716A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001015716A
JP2001015716A JP18492899A JP18492899A JP2001015716A JP 2001015716 A JP2001015716 A JP 2001015716A JP 18492899 A JP18492899 A JP 18492899A JP 18492899 A JP18492899 A JP 18492899A JP 2001015716 A JP2001015716 A JP 2001015716A
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JP18492899A
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Toshio Kuraki
敏夫 椋木
Makoto Kojima
誠 小島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込みに要する電流ピークを下げる一方
で、メモリーセルのソース−ドレイン間の電位差を保
ち、ホットエレクトロンのエネルギーと発生効率が低下
することを防止して、書き込み時間の増加を最小限にお
さえる。 【解決手段】 メモリー素子1〜3において、ホットエ
レクトロンによってフローティングゲートへ電子を注入
する時、メモリー素子のドレインに供給する電流を所定
の値以上の電流を制限する定電流素子18によって制御
する。また、定電流素子18の出力電位と所定の電位V
refとを入力とし、2つの入力電位の高低により出力電
位を変化させる比較器20を有し、電位供給源によって
コントロールゲートに供給される電位を、比較器20の
出力により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に電源を供給しな
い間もデータを保持することができる不揮発性の半導体
記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に素子を集積してデータを
記憶する半導体記憶装置には、大きく分けて電源を供給
している間のみデータを保持できる揮発性メモリーと、
電源の供給が無い間もデータを保持できる不揮発性メモ
リーの2つの種類があり、さらにそれぞれの中で方式や
使い方によって分類される。その後者の不揮発性メモリ
ーの中で、現在最も良く用いられている方式の一つに、
電気的に書込みと消去が可能なEEPROMがある。そ
の原理はMOSトランジスタのチャネル上に周りを酸化
膜等で絶縁されたフローティングゲート(以下FGと略
す)を形成し、そのFGに電子を注入またはFGから電
子を引き抜くことでMOSトランジスタのソース−ドレ
イン間電流が流れ始めるゲート電圧しきい値(以下Vt
と略す)を変化させてデータを記憶するものである。た
だし、FG電子の注入・除去に必要な時間は電子デバイ
スの動作としては非常に長いので、図7と図8に示す様
な回路的工夫が良く用いられる。
【0003】図7は従来のEEPROMのメモリーセル
とその周辺回路の簡略図である。図7においてメモリー
セル1〜3はチャネル上にFGを形成し、その上にチャ
ネルの電位をコントロールするためのコントロールゲー
ト(以下CGと略す)を形成したMOSトランジスタで
構成されている。なお、メモリーセル2と3の間の点線
部分に、メモリーセル1〜3と同様な接続がなされてい
る多数のメモリーセルが実際には存在するが、便宜的に
それらのメモリーセルを省略して3つのメモリーセルの
み図示している。ワード線4はメモリーセル1〜3のC
Gに接続されており、ワード線ドライバ16によってワ
ード線4の電位を変化させる。ソース線5はメモリーセ
ル1〜3のソースに接続され、その末端はグランドレベ
ルに接続されている。ビット線7〜9はそれぞれメモリ
ーセル1〜3のドレインに接続されており、このビット
線を通じてメモリーセルはその周辺回路とのデータのや
り取りを行う。ビット線ドライバ10〜12は、高電圧
の電源線6を通じて供給される高電圧Vppを用いて、デ
ータラッチ回路13〜15のデータに応じた出力を、ビ
ット線7〜9に出す。なお、ビット線およびビット線ド
ライバおよびデータラッチ回路は、メモリーセルと同様
に省略されているものとする。外部とのデータをやり取
りするためのデータ線17は、外部とのデータ入出力ポ
ートおよびデータラッチ回路どうしを接続している。な
お図7においては省略してあるが、データラッチ回路1
3〜15とデータ線17がシフトレジスタ等の構成をと
ることで、データラッチ回路13〜15までのすべてに
所望のデータをラッチできるものとする。
【0004】また図8は、図7の回路を使ってデータを
書込むときの各ノードの電位または電流の変化を示した
タイミングである。WLはワード線4の電位、SLはソ
ース線5の電位、BLはビット線7〜9のいずれかの電
位、Idsは電源線6を流れる電流で、メモリーセルに流
れる電流の総和になる。
【0005】それら図7と図8を用いてこの回路を使っ
てデータを書込むときの動作を説明する。まず、データ
入出力ポートからデータ線17を通じて、すべてのデー
タラッチ回路にデータをラッチする。次に図8に示すよ
うに、ビット線ドライバ10〜12のいずれかによって
書込みを行うメモリーセルが接続されたビット線の電位
が上げられ、ワード線4の電位がワード線ドライバ16
によって上げられる。その間ソース線5の電位はグラン
ドレベルに保たれているので、メモリーセルのソース−
ドレイン間に高電圧が印加され、その高電界によってチ
ャンネルにホットエレクトロン(以下CHEと略す)が
発生する。そしてCHEはFGの高電位に引かれてFG
へ注入され、メモリーセル1〜3のいずれかのVtが上
昇する。所望のVtに達したところでワード線4と書込
みを行うメモリーセルが接続されたビット線の電位を下
げ、書込みを完了させる。
【0006】以上の様な書込み動作において、後半のC
HEを発生させメモリーセルのVtを所望の値まで上昇
させることに要する時間に比べ、前半のデータラッチに
要する時間の方が桁違いに短いので、図7に示した様な
回路を使って、なるべく多くのセルに同時にデータを書
込むことで、単位データ量あたりの書込み時間を減ら
し、使い勝手を向上させている。
【0007】その一方で、同時に書込むメモリーセルの
増加に伴い、書込み開始直後に流れる大電流の増加が問
題となっている。図8のIdsに示す様に、書込みが開始
された直後はメモリーセルのVtが低いために大きなセ
ル電流が流れ、Idsに大きなピークが発生する。その後
メモリーセルへの書込みが進みVtが上昇するに連れて
メモリーセル電流が減少しIdsも減少するが、ソース線
5やビット線ドライバの電源線6は、ピーク時のIdsを
流すのに十分な電流能力を持たす為に太く設計する必要
がある。またビット線に供給する高電圧Vppを内部発生
させる場合、昇圧回路の能力もピーク時のIdsに対応で
きるように大きく設計しなければならない。それらのこ
とは、微細化・低電源電圧化において大きな妨げとな
る。そのため、同時に書込みを行うメモリーセルの数に
は限度があり、使い勝手と前述の制約との折り合いをつ
けながらその数を決める必要があるが、微細化や低電源
電圧化が進む中で、書込み時の電流Idsによる制約は益
々厳しいものとなっている。
【0008】その問題を回避するため図9(a)と
(b)に示すように、書込み中にワード線の電位を変化
させる方法が考案された。なお図9(a)と(b)にお
ける各ノードの電位を示す構成要素は図8と同じ意味な
ので説明は省略する。図9(a)に示す方法ではワード
線の電位を、パルス状に上げるのではなく、電位の変化
にスロープを持たせて徐々に上昇させる。図9(b)に
示す方法は、ワード線の電位を一度に最高電圧まで上げ
るのではなく、メモリーセルへの書込み最中に、何回か
に分けて階段状に上昇させる。いずれの方法もメモリー
セルのVtが低い書込み開始直後はワード線の電位を低
く抑えてメモリーセルに流れる電流を制限し、書込みが
進みvtが高くなるにつれてワード線の電位を上げるこ
とによって、書込み時のセル電流のピークを抑え、かつ
所望の値までメモリーセルのVtを上昇させる書込みを
行うことを目的としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9
(a)と(b)に示す従来の方法によって書込み時のメ
モリーセル電流のピークを抑える場合、ワード線の電位
を予め決められた方法によって制御するので、図8に示
すIdsのピークを所望の電流値することは難しい。おお
よその値は設定できるとしても、メモリーセル特性のバ
ラツキや消去後のメモリーセルVtのバラツキ、さらに
ワード線電位制御の幅などが重なり合うために必ず設計
値との差が生じる。そのため、Idsのピーク値に大きな
マージンを持たせた設計をしなくてはならない。
【0010】また、基本的に書込み中のワード線の電位
を下げると発生したCHEをFGへ引く電界が低下する
ため、メモリーセルを流れる電流量に対するFGへの電
子の注入量(以下注入効率と呼ぶ)は低下する。従来の
方法ではワード線の電位とメモリーセルのVtの上昇は
連携されていないため、書込み中のIdsにピークや波が
発生する。Idsが低い時が存在することは、回路にはま
だ電流を流すことが可能であるのに、ワード線の電位を
低く抑えて注入効率を低下させている状態を作り出して
いることであり、非効率的である。
【0011】さらに、図7に示した様に複数のメモリー
セルに同時書込みを行う場合、データラッチ回路にラッ
チした書込みデータによってセルに電流を流してVtを
上昇させるセル数は変化する。その数が少なければIds
は減少するが、そのことがワード線の電位制御に反映さ
れないため、全てのセルのVtを上昇させる場合と同じ
様な書込みが行われるため、非効率的である。
【0012】従って、本発明の目的は、書き込みに要す
る電流ピークを下げることが可能な半導体記憶装置を提
供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、メモリーセル
のソース−ドレイン間の電位差を保ち、ホットエレクト
ロンのエネルギーと発生効率を増加させることにより、
書き込み時間の短縮する半導体記憶装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
半導体記憶装置は、MOSトランジスタのチャネル上
に、電位供給源に接続されたコントロールゲートと、周
辺と電気的に絶縁されたフローティングゲートを有し、
前記フローティングゲートへの電子の注入・除去によっ
てデータを記憶するメモリー素子において、ホットエレ
クトロンによって前記フローティングゲートへ電子を注
入する時、前記メモリー素子のドレインに供給する電流
を、所定の値以上の電流を制限する定電流素子によって
制御するものである。
【0015】また、本発明の請求項2記載の半導体記憶
装置は、上記構成に加えて前記定電流素子の出力電位と
所定の電位とを入力とし、2つの入力電位の高低により
出力電位を変化させる比較器を有し、前記電位供給源に
よって前記コントロールゲートに供給される電位を、前
記比較器の出力により制御するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
第1の実施の形態に係るEEPROMのメモリーセルと
その周辺回路の簡略図である。図1において定電流素子
(定電流源)18は、高電圧電源Vppとビット線ドライ
バの電源線6の間に挿入されている。メモリー素子1〜
3において、ホットエレクトロンによってフローティン
グゲートへ電子を注入する時、メモリー素子のドレイン
に供給する電流を、所定の値以上の電流を制限する定電
流素子18によって制御する。
【0017】なお、ここでは定電流源としてゲートに印
加するVctrlの電圧によってその電流値を制御できるM
OSトランジスタを用いているが、高抵抗等の他の定電
流源を用いても問題はない。また、ソース線5の一端が
グランドに接続されているが、任意の電位供給手段に接
続しても問題はない。その他、図1と同じ番号を付して
ある構成要素は基本的に図7と同一なので説明は省略す
る。
【0018】また図2は、図1の回路を使ってデータを
書込むときの各ノードの電位または電流の変化を示した
タイミングである。なお図2における各ノードの電位を
示す構成要素は図8と同じ意味なので説明は省略する
が、図2は図8に比べ時間の刻みを細かくとり、ワード
線の電位が上昇する時の度合いを表している。
【0019】それら図1と図2を用いて本発明の第1の
回路を使ってデータを書込むときの動作を説明する。ま
ず、データ入出力ポートからデータ線17を通じて、す
べてのデータラッチ回路にデータをラッチする。次に図
2に示すように、ビット線ドライバ10〜12のいずれ
かによって書込みを行うメモリーセルが接続されたビッ
ト線の電位が上げられ、ワード線4の電位がワード線ド
ライバ16によって上げられる。その間ソース線5の電
位はグランドレベルに保たれているので、メモリーセル
のソース−ドレイン間の電圧によって書込みを行うメモ
リーセルに電流が流れ始め、電源線6に流れる電流Ids
が上昇する。ところがIdsは定電流源18によって制限
されるため、その制限値にIdsが達した後は、ワード線
4の電位の上昇につれて書込みを行うメモリーセルが接
続されたビット線の電位が低下し、セルのソース−ドレ
イン間の電圧が低下して、セルに流れる電流は増加しな
い。その後、書込みを行うメモリーセルのFGへの電子
の注入が進み、Vtが上昇するにつれて、そのセルに流
れる電流量は減少するが、それを打ち消すようにそのセ
ルに接続されているビット線の電位が上昇し、セルのソ
ース−ドレイン間の電圧が増加して、セルに流れる電流
は一定に保たれる。さらに書込みが進み、ビット線の電
位が高電圧電源Vppと同じ最高値に達した後は、セルに
流れる電流は減少し、それに伴ないIdsも減少する。所
望のVtに達したところでワード線4と書込みを行うメ
モリーセルが接続されたビット線の電位を下げ、書込み
を完了させる。
【0020】以上の様な書込み動作のほとんどの時間に
おいて、定電流源18によって制御される最大電流を電
源電圧線6に流すことができるので、メモリーセルの周
辺回路の電源供給能力を最大限に生かした書込みを行う
ことができる。また、Idsの最大値が定電流源18によ
って正確に設定できるようになるので、ソース線5やビ
ット線ドライバの電源線6および昇圧回路の設計をIds
ピーク値に対する少ないマージンで設計することができ
ると同時に、Idsピーク値を定電流源18の設計によっ
て任意に決めることができるので、メモリーセルコア構
成の設計自由度が向上する。また、データを書込むメモ
リーセル数が少ない場合は、メモリーセルに流れる電流
の合計も小さくなるので、定電流源18による電源線6
の電流Idsの制限によるビット線電位の低下が縮小し、
1つのメモリーセルあたりに流れる電流量が増加して、
短時間に書込みセルVtが上昇する。すなわちデータを
書込むメモリーセル数が少ない程、書込みが速く完了す
る様な効率的な書込みが可能となる。
【0021】さらに、図1に示した様に定電流源として
MOSトランジスタ等を用い、その印加電圧によって定
電流値を制御できる場合は、温度等のデバイス周辺の環
境や、デバイスの使用方法・動作モード等によって、定
電流源に印加する電圧を変化させ、書込み時の電流Ids
を制御することで、効率的な書込み動作を行うことがで
きる。
【0022】ただし、図1と図2によって示した第1の
実施の形態は、FGへの電子の注入効率が、CHEの発
生数やそのエネルギーよりも、そのCHEをFGへ引く
ためのFGの電位に大きく依存している場合に有効であ
る。
【0023】(実施の形態2)第1の実施の形態では書
込み中にメモリーセルのソース−ドレイン間の電圧が低
下するため、CHEの発生数やそのエネルギーは低下す
る。注入効率がCHEの発生率やそのエネルギーに大き
く依存している場合は、書込み時の電流が低下する効果
以上に書込み時間の増加の問題が大きく、得策ではな
い。その場合には、次に説明する第2の実施の形態の方
法が有効である。
【0024】図3は本発明の第2の実施の形態に係るE
EPROMのメモリーセルとその周辺回路の簡略図であ
る。本実施の形態は、実施の形態1の構成に加えて、定
電流素子18の出力電位と所定の電位Vrefとを入力と
し、2つの入力電位の高低により出力電位を変化させる
比較器20を有し、電位供給源によってコントロールゲ
ートに供給される電位を、比較器20の出力により制御
する。比較器20の出力は、高電圧電源Vppとワード線
ドライバ16の間に挿入されているスイッチ素子19の
ゲートに与えている。なお、ここではスイッチ素子19
としてゲートに印加する電圧によってその電流値を制御
できるMOSトランジスタを用いているが、他のスイッ
チ機能を有する素子を用いても問題はない。比較器20
は電源線6の電位とリファレンス電位Vrefとの電位を
比較しその結果を出力する。その出力はスイッチ素子1
9のゲートに接続されている。また、図3ではソース線
5の一端がグランドに接続されているが、任意の電位供
給手段に接続しても問題はない。その他、図4と同じ番
号を付してある構成要素は基本的に図4と同じものなの
で説明は省略する。
【0025】また図4は、図3の回路を使ってデータを
書込むときの各ノードの電位または電流の変化を示した
タイミングである。なお図4における各ノードの電位を
示す構成要素は図2と同じ意味なので説明は省略する。
【0026】それら図3と図4を用いて本発明の第2の
回路を使ってデータを書込むときの動作を説明する。初
期状態として比較器20の出力は定電流源19を導通状
態にするレベルにあるとする。まず、データ入出力ポー
トからデータ線17を通じて、すべてのデータラッチ回
路にデータをラッチする。次に図4に示すように、ビッ
ト線ドライバ10〜12のいずれかによって書込みを行
うメモリーセルが接続されたビット線の電位BLが上げ
られる。次に、ワード線ドライバ16によってワード線
4の電位WLの上昇が開始されるが、メモリーセルのソ
ース−ドレイン間の電圧によって書込みを行うメモリー
セルに電流が流れ始め、電源線6に流れる電流Idsが上
昇し、定電流源18によるIds制限によって、電源線6
の電位がVrefより下がった時に、比較器20の出力レ
ベルが変化して、スイッチ素子19をカットオフ状態に
する。そのため、ワード線ドライバ16への電源の供給
が止まり、ワード線4の電位WLの上昇も止まるが、ワ
ード線4は高インピーダンス状態になるため、その容量
に貯えれている電荷によって、ワード線4の電位は保持
される。その状態でメモリーセルへの書込みは継続し、
セルのVtが上昇するにつれて、セルを流れる電流も減
少し、電源線6の電位が上昇しはじめる。その電位が再
びVrefを上回った時に比較器20に出力レベルが変化
してスイッチ素子19を導通状態にし、ワード線ドライ
バ16に電源が供給され、ワード線4の電位の上昇が再
開される。その上昇にともないセルに流れる電流が増加
し、再び電源線6の電位がVrefを下回ったときは、同
様な動作によってワード線4の電位の上昇を止める。以
上の様な動作を繰り返すことによって、電源線6の電位
によってワード線4の電位の上昇を制御し、書込みを行
うメモリーセルに接続されているビット線の電位を保つ
ことができる。その時、Vrefを高電圧電源Vppにする
ことで、ビット線の電位をVppに保つことができる。そ
の結果、書込み時に電源線6に流れる電流値を制御し、
かつメモリーセルのソース−ドレイン間の電圧を保ち、
CHEの発生効率とエネルギーを低下させない書込みを
実現することができる。また、比較器20はメモリーデ
バイスで広く使用されているセンスアンプ等の差動増幅
器を用いて、容易に実現することができる。
【0027】以上の様な書込み動作のほとんどの時間に
おいて、定電流源18によって制御される最大電流を電
源電圧線6に流し、かつメモリーセルのソース−ドレイ
ン間に最大電圧を印加することができるので、CHEの
発生効率やエネルギーが書込み特性に大きく影響する場
合においても、第1の実施の形態で示した様なメモリー
セルの周辺回路の電源供給能力を最大限に生かした効率
的な書込みを行うことができる。
【0028】また、第1の実施の形態と同様に、温度等
のデバイス周辺の環境や、デバイスの使用方法・動作モ
ード等によって、定電流源に印加する電圧を変化させ、
書込み時の電流Idsを制御することで、効率的な書込み
動作を行うことができる。
【0029】この図3と図4によって示した第2の実施
の形態は、FGへの電子の注入効率が、CHEをFGへ
引くためのFGの電位よりも、そのCHEの発生数やそ
のエネルギーに大きく依存している場合に有効である
が、FGへの電子の注入効率が、CHEをFGへ引くた
めのFGの電位と、そのCHEの発生数やそのエネルギ
ーの両方に依存している場合は、第2の実施の形態の方
法に加え、図5や図6に示すようなスプリット型メモリ
ーセル構造をとることが有効である。
【0030】図5はスプリット型メモリーセルをチャン
ネル方向に垂直に切った断面図である。メモリー素子の
チャネル上に、フローティングゲート(FG)24と直
列に、外部から電位を与えるコントロールゲート(C
G)23を有する。構成要素21はソース、22はドレ
インである。図3に示す回路においては、ドレイン22
はビット線7〜9に、ソース21はソース線5に、CG
23はワード線4にそれぞれ接続される。この様な構造
をとることで書き込み中は、CGの電位によってメモリ
ーセルの電位を制限することができ、かつFGの電位
は、ドレイン22とFG24のカップリングによってド
レイン22に印加されている高電圧に引かれるため、C
G23の電位より高くできる。そのためFGの電位低下
が少なくなり、注入効率の低下もおさえることができ
る。
【0031】図6はステップスプリット型メモリーセル
をチャンネル方向に垂直に切った断面図である。
【0032】メモリー素子のチャネル上に、フローティ
ングゲート(FG)24と直列に、外部から電位を与え
るコントロールゲート(CG)23を有し、FG24下
のチャネルに段差を有する。その構成要素は図5と同様
であるため説明は省略する。この様なステップスプリッ
ト型のメモリーセルの構造をとれば、メモリーセルのチ
ャネルで発生したCHEは、その運動量をつかってFG
へ注入される為、FGの電位の低下による注入効率の低
下はより少なくすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の半導体記憶装置
は、MOSトランジスタのチャネル上に、電位供給源に
接続されたコントロールゲートと、周辺と電気的に絶縁
されたフローティングゲートを有し、前記フローティン
グゲートへの電子の注入・除去によってデータを記憶す
るメモリー素子において、ホットエレクトロンによって
前記フローティングゲートへ電子を注入する時、前記メ
モリー素子のドレインに供給する電流を、所定の値以上
の電流を制限する定電流素子によって制御するので、書
き込みに要する電流ピークを下げることができる。
【0034】また、本発明の請求項2記載の半導体記憶
装置は、上記構成に加えて、前記定電流素子の出力電位
と所定の電位とを入力とし、2つの入力電位の高低によ
り出力電位を変化させる比較器を有し、前記電位供給源
によって前記コントロールゲートに供給される電位を、
前記比較器の出力により制御するので、書き込み時にお
けるビットラインの電位を反映させた形で、ワードライ
ン電位の制御が常時行うことができる。そのため、メモ
リーセルのソース−ドレイン間の電位差を保ち、ホット
エレクトロンのエネルギーと発生効率を増加させ、書き
込み時間を短縮することができる。特にスプリット型と
ステップスプリット型において、書込み電流の削減に比
して書込み時間の増加を少なくする効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメモリーセル
とその周辺回路図
【図2】同実施の形態に係るの書き込み時のタイミング
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るメモリーセル
とその周辺回路図
【図4】同実施の形態に係る書き込み時のタイミング図
【図5】スプリット型EEPROMの断面図
【図6】ステップスプリット型EEPROMの断面図
【図7】従来のEEPROMメモリーセルとその周辺回
路図
【図8】従来のEEPROMの書き込み時のタイミング
【図9】書き込み電流をおさえるための従来の技術を示
した図
【符号の説明】
1,2,3 メモリーセル 4 ワード線 5 ソース線 6 電源線 7,8,9 ビット線 10,11,12 ビット線ドライバ 13,14,15 データバッファ 16 ワード線ドライバ 17 データ線 18 定電流素子 19 スイッチ素子 20 比較器 21 ソース 22 ドレイン 23 コントロールゲート 24 フローティングゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MOSトランジスタのチャネル上に、電位
    供給源に接続されたコントロールゲートと、周辺と電気
    的に絶縁されたフローティングゲートを有し、前記フロ
    ーティングゲートへの電子の注入・除去によってデータ
    を記憶するメモリー素子において、 ホットエレクトロンによって前記フローティングゲート
    へ電子を注入する時、前記メモリー素子のドレインに供
    給する電流を、所定の値以上の電流を制限する定電流素
    子によって制御する半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記定電流素子の出力電位と所定の電位と
    を入力とし、2つの入力電位の高低により出力電位を変
    化させる比較器を有し、前記電位供給源によって前記コ
    ントロールゲートに供給される電位を、前記比較器の出
    力により制御する請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記メモリー素子のチャネル上に、前記フ
    ローティングゲートと直列に前記コントロールゲートを
    有する請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記メモリー素子のチャネル上に、前記フ
    ローティングゲートと直列に前記コントロールゲートを
    有し、前記フローティングゲート下のチャネルに段差を
    有する請求項2記載の半導体記憶装置。
JP18492899A 1999-06-30 1999-06-30 半導体記憶装置 Pending JP2001015716A (ja)

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