JP2001015593A - 多層配線を有する半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

多層配線を有する半導体装置及びその製造方法

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JP2001015593A JP2000125159A JP2000125159A JP2001015593A JP 2001015593 A JP2001015593 A JP 2001015593A JP 2000125159 A JP2000125159 A JP 2000125159A JP 2000125159 A JP2000125159 A JP 2000125159A JP 2001015593 A JP2001015593 A JP 2001015593A
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Hideo Nakagawa
秀夫 中川
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英二 玉岡
Nobuo Aoi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクパターンが位置ずれした場合にも下層
配線とビアコンタクトとの接触面積が減少すること、及
びビアコンタクト形成時にビアホールの内部にボイドが
発生することを防止できるようにする。 【解決手段】 半導体基板101上の絶縁膜102の上
に第1の金属膜104及び第1の層間絶縁膜106を順
次堆積した後、第1の層間絶縁膜106にビアホール1
08を形成する。ビアホール108に第2の金属膜を成
長させることにより該第2の金属膜からなるビアコンタ
クト109を形成すると共に、ビアホール108におけ
るビアコンタクト109の上にリセス部108aを形成
する。リセス部108aに、第1の金属膜104と異な
る材料からなるキャップ層110を形成した後、下層配
線形成用のマスクパターン及びキャップ層110をマス
クとして用いて第1の金属膜104をパターニングする
ことにより下層配線を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線を有する
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体LSIデバイスの高速性及び信頼
性を向上させるため、従来の配線に用いられてきたアル
ミニウム(Al)よりも低抵抗の銅(Cu)を用いた配
線形成技術が開発されてきた。
【0003】また、半導体LSIデバイスを微細化する
ために、配線構造の多層化が進んできた。
【0004】以下、図16に示す従来の半導体装置の断
面構成を参照しながら、デュアルダマシン法(Dual Dam
ascene:A ULSI WIRING TECHNOLOGY ,C.W.Kannta et.al.
,June 11-12 1991 ,VMIC Conference )を用いて、下層
配線が形成された半導体基板上に、ビアコンタクトを介
して下層配線と接続される上層配線を形成する方法につ
いて説明する。
【0005】まず、半導体基板1上の第1の層間絶縁膜
2に第1の配線溝3を形成した後、第1の配線溝3の内
部に第1の密着層4、第1のシード層5及び第1の銅メ
ッキ層6からなる下層配線7を形成する。
【0006】次に、第2の層間絶縁膜8を堆積した後、
第2の層間絶縁膜8の上に形成されたマスクパターン
(図示省略)をマスクとして、第2の層間絶縁膜8に対
してドライエッチングを行なって、第2の層間絶縁膜8
にビアホール9及び第2の配線溝10を順次形成し、そ
の後、ビアホール9及び第2の配線溝10を含む第2の
層間絶縁膜8の上に、第2の密着層11及び銅膜からな
る第2のシード層12を順次堆積する。
【0007】次に、第2のシード層12をメッキ用陰極
として使用した電解メッキ法により、第2のシード層1
2の上に第2の銅メッキ層13を堆積した後、第2の密
着層11、第2のシード層12及び第2の銅メッキ層1
3における第2の層間絶縁膜8の上に露出している部分
を除去して、第2の密着層11、第2のシード層12及
び第2の銅メッキ層13からなるビアコンタクト14及
び上層配線15を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
LSIデバイスの微細化が進むに伴って、従来の多層配
線形成方法においては、以下のような問題が生じてく
る。 (1)ビアホール形成用のマスクパターンの下層配線7
に対する位置ずれが避けられないため、ビアコンタクト
14が下層配線7に対して位置ずれしてしまうので、下
層配線7とビアコンタクト14との接触面積が減少し
て、下層配線7とビアコンタクト14との間に接続不良
が生じる。尚、図16においては、ビアコンタクト14
が下層配線7に対してずれ寸法bだけ位置ずれした場合
を示している。 (2)ビアホール9のアスペクト比が高くなると、電解
メッキ法により第2の銅メッキ層13を成膜するとき
に、第2の銅メッキ層13におけるビアホール9の開口
部近傍部分の成長速度が、第2の銅メッキ層13におけ
るビアホール9の底部近傍部分の成長速度よりも速いた
め、ビアホール9の内部が第2の銅メッキ層13により
埋め込まれる前に、ビアホール9の開口部が第2の銅メ
ッキ層13により塞がれてしまうので、ビアホール9の
内部にボイド16が発生して、下層配線7と上層配線1
5との間に接続不良が生じる。
【0009】前記に鑑み、本発明は、マスクパターンが
位置ずれした場合にも、下層配線とビアコンタクトとの
接触面積が減少することを防止できるようにすると共
に、ビアコンタクト形成時にビアホールの内部にボイド
が発生することを防止できるようにすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導
体基板上の絶縁膜の上に第1の金属膜を堆積する第1の
工程と、第1の金属膜の上に第1の層間絶縁膜を堆積す
る第2の工程と、第1の層間絶縁膜の上に、ビアホール
形成領域に開口部を有する第1のマスクパターンを形成
した後、該第1のマスクパターンをマスクとして第1の
層間絶縁膜に対してエッチングを行なって、第1の層間
絶縁膜にビアホールを形成する第3の工程と、ビアホー
ルに第2の金属膜を成長させることにより該第2の金属
膜からなるビアコンタクトを形成すると共に、ビアホー
ルにおけるビアコンタクトの上にリセス部を形成する第
4の工程と、リセス部に、第1の金属膜と異なる材料か
らなるキャップ層を形成する第5の工程と、第1の層間
絶縁膜の上に、下層配線形成領域を覆う第2のマスクパ
ターンを形成した後、第2のマスクパターン及びキャッ
プ層をマスクとして第1の層間絶縁膜に対してエッチン
グを行なって、第1の層間絶縁膜をパターン化する第6
の工程と、キャップ層及びパターン化された第1の層間
絶縁膜をマスクとして第1の金属膜に対してエッチング
を行なって、第1の金属膜からなる下層配線を形成する
第7の工程と、半導体基板上の全面に亘って第2の層間
絶縁膜を堆積する第8の工程と、第2の層間絶縁膜を平
坦化して、ビアコンタクト又はキャップ層を露出させる
第9の工程と、第2の層間絶縁膜の上にビアコンタクト
又はキャップ層と接続する上層配線を形成する第10の
工程とを備えている。
【0011】第1の半導体装置の製造方法によると、第
1の金属膜と異なる材料からなるキャップ層をビアコン
タクトの上面を覆うように形成した後、下層配線形成用
のマスクパターン及びキャップ層をマスクとして用いて
第1の金属膜をパターニングすることにより下層配線を
形成している。このため、下層配線形成用のマスクパタ
ーンが位置ずれした場合にも、キャップ層に覆われたビ
アコンタクトの全面に亘って下層配線を確実に形成でき
るので、下層配線とビアコンタクトとの接触面積が減少
することを防止できる。
【0012】また、第1の半導体装置の製造方法による
と、下層配線を構成する第1の金属膜の上におけるビア
ホールに露出する領域に、第2の金属膜を成長させてい
るため、ビアホールの底部側からのみ第2の金属膜を成
長させることができる。このため、ビアホールの開口部
が第2の金属膜により塞がれる前に、ビアホールの内部
が第2の金属膜により埋め込まれるので、ビアコンタク
ト形成時にビアホールの内部にボイドが発生することを
防止できる。
【0013】第1の半導体装置の製造方法において、第
1の金属膜及び第2の金属膜は同じ材料からなることが
好ましい。
【0014】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜と、ビアコンタクトを構成する第2の金属膜
とが直接に接続しているため、導通時にエレクトロマイ
グレーションが生じた場合にも、下層配線又はビアコン
タクトがマイグレーションバリアとなって金属原子の移
動が妨げられる事態を回避できるので、下層配線とビア
コンタクトとの接合界面近傍において金属原子の過不足
が生じて配線が断線してしまうことを防止できる。
【0015】また、この場合、第1の金属膜及び第2の
金属膜は銅からなることが好ましい。
【0016】このようにすると、第1の金属膜からなる
下層配線、及び第2の金属膜からなるビアコンタクトを
低抵抗化することができる。
【0017】また、この場合、第1の工程は、第1の金
属膜の下側に第1の密着層を形成すると共に、第1の金
属膜の上側に第2の密着層を形成する工程を含み、第3
の工程は、第1のマスクパターンをマスクとして第1の
層間絶縁膜及び第2の密着層に対してエッチングを行な
って、第1の層間絶縁膜及び第2の密着層にビアホール
を形成する工程を含み、第7の工程は、キャップ層及び
パターン化された第1の層間絶縁膜をマスクとして第2
の密着層、第1の金属膜及び第1の密着層に対してエッ
チングを行なって、第1の密着層、第1の金属膜及び第
2の密着層からなる下層配線を形成する工程を含むこと
が好ましい。
【0018】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜と絶縁膜との間に第1の密着層が介在すると
共に、第1の金属膜と第1の層間絶縁膜との間に第2の
密着層が介在するため、下層配線と絶縁膜又は第1の層
間絶縁膜との間の密着性を向上させることができると共
に、下層配線を構成する第1の金属膜と、ビアコンタク
トを構成する第2の金属膜とを直接に接続することがで
きる。
【0019】第1の半導体装置の製造方法において、第
1の工程は、第1の金属膜の下側に第1の密着層を形成
すると共に、第1の金属膜の上側に第2の密着層を形成
する工程を含み、第7の工程は、キャップ層及びパター
ン化された第1の層間絶縁膜をマスクとして第2の密着
層、第1の金属膜及び第1の密着層に対してエッチング
を行なって、第1の密着層、第1の金属膜及び第2の密
着層からなる下層配線を形成する工程を含むことが好ま
しい。
【0020】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜と絶縁膜との間に第1の密着層が介在すると
共に、第1の金属膜と第1の層間絶縁膜との間に第2の
密着層が介在するため、下層配線と絶縁膜又は第1の層
間絶縁膜との間の密着性を向上させることができると共
に、ビアコンタクトを形成するときに、下層配線を構成
する第1の金属膜がビアホールに露出する事態を防いで
第1の金属膜つまり下層配線の酸化を抑制できる。
【0021】第1の半導体装置の製造方法において、第
3の工程と第4の工程との間に、第1の金属膜における
ビアホールに露出する部分に対して、アルゴンプラズマ
又は水素プラズマによるプラズマ処理を行なう工程を備
えていることが好ましい。
【0022】このようにすると、第1の金属膜における
ビアホールに露出する部分の表面に形成された酸化層を
除去できるので、ビアホールにおける第2の金属膜の成
長を促進させることができる。
【0023】第1の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、ビアホールに該ビアホールの上部が残るよ
うに第2の金属膜を成長させることにより、ビアコンタ
クト及びリセス部を形成する工程を含むことが好まし
い。
【0024】このようにすると、ビアコンタクト及びリ
セス部を簡単に形成することができる。
【0025】第1の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、ビアホールに該ビアホールが完全に埋まる
ように第2の金属膜を成長させた後、第2の金属膜にお
けるビアホールの上部に形成されている部分を除去する
ことにより、ビアコンタクト及びリセス部を形成する工
程を含むことが好ましい。
【0026】このようにすると、ビアコンタクト及びリ
セス部を確実に形成することができる。
【0027】また、この場合、第4の工程は、第2の金
属膜におけるビアホールの上部に形成されている部分を
化学的機械研磨法により除去する工程を含むことが好ま
しい。
【0028】このようにすると、第2の金属膜のエッチ
ングレートを第1の層間絶縁膜のエッチングレートより
も大きくすることにより、第2の金属膜におけるビアホ
ールの上部に形成されている部分を容易に除去すること
ができる。
【0029】第1の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、電解メッキ法により第2の金属膜を成長さ
せる工程を含むことが好ましい。
【0030】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜の上におけるビアホールに露出する領域に、
第2の金属膜を確実に成長させることができる。
【0031】また、この場合、第4の工程は、第1の金
属膜をメッキ用陰極として用いて、第2の金属膜を成長
させる工程を含むことが好ましい。
【0032】このようにすると、第2の金属膜を容易に
成長させることができる。
【0033】第1の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、無電解メッキ法又はCVD法により第2の
金属膜を成長させる工程を含むことが好ましい。
【0034】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜の上におけるビアホールに露出する領域に、
第2の金属膜を確実に成長させることができる。
【0035】第1の半導体装置の製造方法において、第
1の金属膜は銅からなり、キャップ層はタングステン、
金、銀、ニッケル、ニオブ又はパラジウムからなること
が好ましい。
【0036】このようにすると、第1の金属膜をパター
ニングして下層配線を形成する際に、キャップ層をマス
クとして確実に用いることができる。
【0037】第1の半導体装置の製造方法において、第
5の工程は、半導体基板上に第2の金属膜と選択的に反
応する反応性ガスを供給してキャップ層を形成する工程
を含むことが好ましい。
【0038】このようにすると、キャップ層を容易に形
成することができる。
【0039】また、この場合、第2の金属膜は銅からな
り、反応性ガスはシリコンを含むことが好ましい。
【0040】このようにすると、銅シリサイドからなる
キャップ層を確実に形成することができる。
【0041】第1の半導体装置の製造方法において、第
9の工程は、キャップ層の少なくとも下部を残存させる
工程を含み、第10の工程は、残存するキャップ層によ
りビアコンタクトの上面を保護しながらパターニングす
ることによって上層配線を形成する工程を含むことが好
ましい。
【0042】このようにすると、上層配線形成用のマス
クパターンがビアコンタクトに対して位置ずれした場合
にも、ビアコンタクトの上面が除去されることを防止で
きる。
【0043】第1の半導体装置の製造方法において、第
9の工程は、第2の層間絶縁膜及びキャップ層に対して
エッチバックを行なって、キャップ層を除去すると共に
ビアコンタクトの上部を第2の層間絶縁膜の上面から突
出させる工程を含み、第10の工程は、ビアコンタクト
の上面を除く第2の層間絶縁膜の上に第3の密着層を形
成した後、ビアコンタクトの上を含む第3の密着層の上
に、第2の金属膜と同じ材料からなる第3の金属膜と、
第4の密着層とを順次堆積し、その後、第3の密着層、
第3の金属膜及び第4の密着層をパターニングして、第
3の密着層、第3の金属膜及び第4の密着層からなる上
層配線を形成する工程を含むことが好ましい。
【0044】このようにすると、第2の金属膜つまりビ
アコンタクト、及び上層配線を構成する第3の金属膜が
同じ材料からなると共に、ビアコンタクトが第3の金属
膜と直接に接続しているため、導通時にエレクトロマイ
グレーションが生じた場合にも、ビアコンタクト又は上
層配線がマイグレーションバリアとなって金属原子の移
動が妨げられる事態を回避できるので、ビアコンタクト
と上層配線との接合界面近傍において金属原子の過不足
が生じて配線が断線してしまうことを防止できる。
【0045】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上の絶縁膜の上に第1の金属膜を堆積す
る第1の工程と、第1の金属膜の上に第1の層間絶縁膜
を堆積する第2の工程と、第1の層間絶縁膜の上に、ビ
アホール形成領域に開口部を有する第1のマスクパター
ンを形成した後、該第1のマスクパターンをマスクとし
て第1の層間絶縁膜に対してエッチングを行なって、第
1の層間絶縁膜にビアホールを形成する第3の工程と、
ビアホールに第1の金属膜と異なる材料からなる第2の
金属膜を成長させることにより、該第2の金属膜からな
るビアコンタクトを形成する第4の工程と、第1の層間
絶縁膜の上に、下層配線形成領域を覆う第2のマスクパ
ターンを形成した後、第2のマスクパターン及びビアコ
ンタクトをマスクとして第1の層間絶縁膜に対してエッ
チングを行なって、第1の層間絶縁膜をパターン化する
第5の工程と、ビアコンタクト及びパターン化された第
1の層間絶縁膜をマスクとして第1の金属膜に対してエ
ッチングを行なって、第1の金属膜からなる下層配線を
形成する第6の工程と、半導体基板上の全面に亘って第
2の層間絶縁膜を堆積する第7の工程と、第2の層間絶
縁膜を平坦化して、ビアコンタクトを露出させる第8の
工程と、第2の層間絶縁膜の上に、ビアコンタクトと接
続する上層配線を形成する第9の工程とを備えている。
【0046】第2の半導体装置の製造方法によると、第
1の金属膜と異なる材料からなるビアコンタクトを形成
した後、下層配線形成用のマスクパターン及びビアコン
タクトをマスクとして用いて第1の金属膜をパターニン
グすることにより下層配線を形成している。このため、
下層配線形成用のマスクパターンが位置ずれした場合に
も、ビアコンタクトの全面に亘って下層配線が確実に形
成されるので、下層配線とビアコンタクトとの接触面積
が減少することを防止できる。
【0047】また、第2の半導体装置の製造方法による
と、下層配線を構成する第1の金属膜の上におけるビア
ホールに露出する領域に、第2の金属膜を成長させてい
るため、ビアホールの底部側からのみ第2の金属膜を成
長させることができる。このため、ビアホールの開口部
が第2の金属膜により塞がれる前に、ビアホールの内部
が第2の金属膜により埋め込まれるので、ビアコンタク
ト形成時にビアホールの内部にボイドが発生することを
防止できる。
【0048】第2の半導体装置の製造方法において、第
1の金属膜は銅からなり、第2の金属膜はタングステ
ン、金、銀、ニッケル、ニオブ又はパラジウムからなる
ことが好ましい。
【0049】このようにすると、第1の金属膜をパター
ニングして下層配線を形成する際に、ビアコンタクトを
マスクとして確実に用いることができる。
【0050】第2の半導体装置の製造方法において、第
1の工程は、第1の金属膜の下側に第1の密着層を形成
すると共に、第1の金属膜の上側に第2の密着層を形成
する工程を含み、第7の工程は、キャップ層及びパター
ン化された第1の層間絶縁膜をマスクとして第2の密着
層、第1の金属膜及び第1の密着層に対してエッチング
を行なって、第1の密着層、第1の金属膜及び第2の密
着層からなる下層配線を形成する工程を含むことが好ま
しい。
【0051】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜と絶縁膜との間に第1の密着層が介在すると
共に、第1の金属膜と第1の層間絶縁膜との間に第2の
密着層が介在するため、下層配線と絶縁膜又は第1の層
間絶縁膜との間の密着性を向上させることができると共
に、ビアコンタクトを形成するときに、下層配線を構成
する第1の金属膜がビアホールに露出する事態を防いで
第1の金属膜つまり下層配線の酸化を抑制できる。
【0052】第2の半導体装置の製造方法において、第
3の工程と第4の工程との間に、第1の金属膜における
ビアホールに露出する部分に対して、アルゴンプラズマ
又は水素プラズマによるプラズマ処理を行なう工程を備
えていることが好ましい。
【0053】このようにすると、第1の金属膜における
ビアホールに露出する部分の表面に形成された酸化層を
除去できるので、ビアホールにおける第2の金属膜の成
長を促進させることができる。
【0054】第2の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、ビアホールに第2の金属膜を、その表面が
少なくとも第1の層間絶縁膜の表面よりも高くなるまで
成長させた後、第2の金属膜における第1の層間絶縁膜
の表面よりも高い位置に形成されている部分を除去する
ことにより、ビアコンタクトを形成する工程を含むこと
が好ましい。
【0055】このようにすると、ビアコンタクトを確実
に形成することができる。
【0056】第2の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、電解メッキ法により第2の金属膜を成長さ
せる工程を含むことが好ましい。
【0057】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜の上におけるビアホールに露出する領域に、
第2の金属膜を確実に成長させることができる。
【0058】また、この場合、第4の工程は、第1の金
属膜をメッキ用陰極として用いて、第2の金属膜を成長
させる工程を含むことが好ましい。
【0059】このようにすると、第2の金属膜を容易に
成長させることができる。
【0060】第2の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、無電解メッキ法又はCVD法により第2の
金属膜を成長させる工程を含むことが好ましい。
【0061】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜の上におけるビアホールに露出する領域に、
第2の金属膜を確実に成長させることができる。
【0062】第2の半導体装置の製造方法において、第
4の工程は、半導体基板上に第1の金属膜と選択的に反
応する反応性ガスを供給して第2の金属膜を成長させる
工程を含むことが好ましい。
【0063】このようにすると、下層配線を構成する第
1の金属膜の上におけるビアホールに露出する領域に、
第2の金属膜を容易に成長させることができる。
【0064】また、この場合、第1の金属膜は銅からな
り、反応性ガスはシリコンを含むことが好ましい。
【0065】このようにすると、銅シリサイドからなる
第2の金属膜を確実に成長させることができる。
【0066】本発明に係る半導体装置は、半導体基板上
に形成された下層配線と、下層配線の上に堆積された層
間絶縁膜と、層間絶縁膜に形成され、下層配線と接続す
るビアコンタクトと、層間絶縁膜の上に形成され、ビア
コンタクトを介して下層配線と接続する上層配線とを備
え、下層配線及びビアコンタクトは同じ材料からなり、
ビアコンタクトは下層配線の上面からはみ出すことな
く、下層配線の上面と直接に接続している。
【0067】本発明の半導体装置によると、下層配線及
びビアコンタクトが同じ材料からなると共に、ビアコン
タクトが下層配線の上面と直接に接続している。このた
め、導通時にエレクトロマイグレーションが生じた場合
にも、下層配線又はビアコンタクトがマイグレーション
バリアとなって金属原子の移動が妨げられる事態を回避
できるので、下層配線とビアコンタクトとの接合界面近
傍において金属原子の過不足が生じて配線が断線してし
まうことを防止できる。
【0068】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0069】図1(a)〜(c)、図2(a)〜
(c)、図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)
は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工
程を示す断面図である。
【0070】まず、図1(a)に示すように、予め半導
体能動素子(図示せず)が形成された半導体基板101
の上に絶縁膜102を堆積した後、該絶縁膜102の上
に、例えばタンタル合金膜からなる第1の密着層10
3、例えば銅膜からなる第1の金属膜104、及び例え
ばタンタル合金膜からなる第2の密着層105を順次堆
積し、その後、第2の密着層105の上に、例えば酸化
シリコン膜からなる第1の層間絶縁膜106を堆積す
る。
【0071】このとき、第1の密着層103、第1の金
属膜104及び第2の密着層105からなる積層薄膜の
膜厚は約350nmであり、第1の層間絶縁膜106の
膜厚は約1500nmである。
【0072】次に、第1の層間絶縁膜106の上に、ビ
アホール形成領域に開口部を有する第1のレジストパタ
ーン107を形成した後、該第1のレジストパターン1
07をマスクとして、第1の層間絶縁膜106及び第2
の密着層105に対して順次ドライエッチングを行なっ
て、図1(b)に示すように、第2の密着層105及び
第1の層間絶縁膜106にビアホール108を形成し、
その後、第1のレジストパターン107をアッシングに
より除去する。
【0073】次に、図1(c)に示すように、第1の金
属膜104の上におけるビアホール108に露出する領
域に、例えば電解メッキ法を用いて第2の金属膜、具体
的には銅膜を選択的に成長させることにより、該銅膜か
らなるビアコンタクト109を形成する。このとき、ビ
アホール108に該ビアホール108の上部が残るよう
に銅膜を成長させることにより、ビアホール108にお
けるビアコンタクト109の上に深さ約300nmのリ
セス部108aを形成する。このようにすると、ビアコ
ンタクト109及びリセス部108aを簡単に形成する
ことができる。
【0074】図5は、電解メッキ法によりビアホール1
08に銅膜を選択的に成長させて、ビアコンタクト10
9を形成している様子を示している。
【0075】図5に示すように、メッキ槽(図示せず)
に貯留され、所定の添加剤が混入された硫酸銅溶液から
なるメッキ液151に半導体基板101を浸漬すると共
に、第1の金属膜104における半導体基板101のウ
ェハーエッジに露出している部分に、電解メッキ装置
(図示せず)の陰極電極152を接続すると、陰極電極
152から第1の金属膜104に電子が供給されて第1
の金属膜104がメッキ用陰極となるので、第1の金属
膜104の上におけるビアホール108に露出する領域
に銅膜を選択的に析出させることができる。
【0076】尚、図5において、第1の密着層103及
び第2の密着層105の図示を省略している。
【0077】次に、図2(a)に示すように、リセス部
108aに、例えば選択CVD法によりタングステン膜
を成長させることにより、該タングステン膜からなるキ
ャップ層110を形成する。
【0078】尚、第1の実施形態においては、キャップ
層110の形成に選択CVD法を用いたが、これに代え
て、ブランケットタングステン法を用いて、リセス部1
08aを含む第1の層間絶縁膜106の上にタングステ
ン膜を堆積させた後、該タングステン膜における第1の
層間絶縁膜106の上に露出している部分を除去して、
リセス部108aにタングステン膜からなるキャップ層
110を形成してもよい。
【0079】次に、図2(b)に示すように、第1の層
間絶縁膜106の膜厚が約500nmになるように、第
1の層間絶縁膜106に対して1000nm程度のエッ
チバックを行なって、ビアコンタクト109及びキャッ
プ層110を第1の層間絶縁膜106の上面から突出さ
せた後、第1の層間絶縁膜106、ビアコンタクト10
9及びキャップ層110の上に、下層配線形成領域をマ
スクする第2のレジストパターン111を形成する。
尚、図2(b)においては、第2のレジストパターン1
11がビアコンタクト109に対してずれ寸法a1だけ
位置ずれした場合を示している。
【0080】次に、図2(c)に示すように、第2のレ
ジストパターン111及びキャップ層110をマスクと
して、第1の層間絶縁膜106に対して、酸化膜を除去
するためのCF系エッチングガスを低温下で使用したド
ライエッチングを行なって、第1の層間絶縁膜106を
パターン化する。
【0081】次に、図3(a)に示すように、キャップ
層110及びパターン化された第1の層間絶縁膜106
をマスクとして、第2の密着層105、第1の金属膜1
04及び第1の密着層103に対して、銅膜及びタンタ
ル系金属膜を除去するためのCl系エッチングガスを使
用したドライエッチングを順次行なって、第1の密着層
103、第1の金属膜104及び第2の密着層105か
らなる下層配線112を形成する。
【0082】このとき、キャップ層110は、前記のC
F系エッチングガス又はCl系エッチングガスを使用し
たドライエッチングに対するエッチングストッパーとし
て作用すると共に、ドライエッチング終了時点において
も残存するため、ビアコンタクト109が完全な形状で
残存すると共に、ビアコンタクト109の全面に亘って
下層配線112が確実に形成される。
【0083】尚、半導体基板101上における隣り合う
下層配線112同士の間には、配線間隙113が形成さ
れている。
【0084】次に、図3(b)に示すように、キャップ
層110及びパターン化された第1の層間絶縁膜106
をマスクとして、絶縁膜102に対して、CF系エッチ
ングガスを使用したドライエッチングを行なって、絶縁
膜102の上部における隣り合う下層配線112同士の
間の領域を300nm程度除去した後、絶縁膜102、
第1の層間絶縁膜106、ビアコンタクト109、キャ
ップ層110及び下層配線112の上に、例えばプラズ
マCVD装置内でSiH4/N2O系ガスプラズマを用い
ることによりSiO2 膜からなる第2の層間絶縁膜11
4を堆積する。
【0085】このとき、SiH4/N2O系ガスプラズマ
を用いて堆積されたSiO2 膜のステップカバレッジが
悪いため、配線間隙113において形成された溝のアス
ペクト比が高い場合、第2の層間絶縁膜114における
配線間隙113に空孔113aが生じると共に、配線間
隙113において形成された溝のアスペクト比が低い場
合、該溝の壁面及び底部に堆積された第2の層間絶縁膜
114の内側にギャップ部113bが形成される。
【0086】尚、図示は省略しているが、本実施形態に
おいて、第2の層間絶縁膜114を堆積する前に、下層
配線112を構成する第1の金属膜104の側面、及び
ビアコンタクト109の側面に対して、水素プラズマ又
はアンモニアプラズマによるプラズマ処理を行なって、
第1の金属膜104及びビアコンタクト109の側面に
形成された酸化銅膜を還元して除去した後、第1の金属
膜104及びビアコンタクト109の側面に、再酸化を
防止するための極薄のSiN膜又はSiON膜等を堆積
しておくことが好ましい。
【0087】次に、図3(c)に示すように、ギャップ
部113bを含む第2の層間絶縁膜114の上に全面に
亘って、例えばHDP(ハイデンシティープラズマ)C
VD装置を用いてSiO2 膜からなる第3の層間絶縁膜
115を堆積する。
【0088】このとき、ハイデンシティープラズマを用
いて堆積されたSiO2 膜のステップカバレッジが良い
ため、ギャップ部113bが第3の層間絶縁膜115に
よって完全に埋め込まれる。
【0089】また、図3(b)及び(c)に示すよう
に、配線間隙113に空孔113aが生じるように第2
の層間絶縁膜114及び第3の層間絶縁膜115を堆積
しているため、隣り合う下層配線112同士の間の比誘
電率つまり容量を低減することができる。
【0090】次に、図4(a)に示すように、例えばC
MP法によりキャップ層110を除去すると共に第3の
層間絶縁膜115を平坦化して、ビアコンタクト109
の上面を露出させる。
【0091】このとき、ビアコンタクト109の上面が
第1の層間絶縁膜106の上端つまり空孔113aの上
端よりも高いため、CMP法による第3の層間絶縁膜1
15の研磨をビアコンタクト109の上面で停止させる
ことにより、すなわち、ビアコンタクト109をエッチ
ングストッパーとして用いることにより、平坦化された
第3の層間絶縁膜115の上面が空孔113aの上端よ
りも高くなるように制御できる。従って、CMP法によ
り第3の層間絶縁膜115を平坦化した後に、平坦化さ
れた第3の層間絶縁膜115の上面において空孔113
aが開口部を形成することを防止できる。
【0092】次に、図4(b)に示すように、ビアコン
タクト109の上を含む第3の層間絶縁膜115の上
に、例えばタンタル合金膜からなる第3の密着層11
6、例えば銅膜からなる第3の金属膜117、及び例え
ばタンタル合金膜からなる第4の密着層118を順次堆
積する。
【0093】次に、第4の密着層118の上に上層配線
形成領域を覆うレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、該レジストパターンをマスクとして、第4の密着
層118、第3の金属膜117及び第3の密着層116
に対して順次ドライエッチングを行なって、図4(c)
に示すように、第3の密着層116、第3の金属膜11
7及び第4の密着層118からなり、ビアコンタクト1
09と接続される上層配線119を形成する。
【0094】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、第1の金属膜104と異なる材料からなるキャ
ップ層110をビアコンタクト109の上面を覆うよう
に形成した後、下層配線形成用のマスクパターン及びキ
ャップ層110をマスクとして用いて第1の金属膜10
4をパターニングすることにより下層配線112を形成
しているため、下層配線形成用のマスクパターンが位置
ずれした場合にも、キャップ層110に覆われたビアコ
ンタクト109の全面に亘って下層配線112が確実に
形成されるので、下層配線112とビアコンタクト10
9との接触面積が減少することを防止できる。
【0095】また、第1の実施形態によると、下層配線
112を構成する第1の金属膜104の上におけるビア
ホール108に露出する領域に、銅膜を成長させている
ため、ビアホール108の底部側からのみ銅膜を成長さ
せることができる。このため、ビアホール108の開口
部が銅膜により塞がれる前に、ビアホール108の内部
が銅膜により埋め込まれるので、ビアコンタクト109
の形成時にビアホール108の内部にボイドが発生する
ことを防止できる。
【0096】また、第1の実施形態によると、下層配線
112を構成する第1の金属膜104、及びビアコンタ
クト109の材料として銅が用いられていると共に、ビ
アコンタクト109が第1の金属膜104と直接に接続
されている。ところで、配線中において互いに異なる種
類の金属が接続されていると、導通時にエレクトロマイ
グレーションが生じた場合に、一の金属が他の金属に対
してマイグレーションバリアとなって金属原子の移動が
妨げられるため、一の金属と他の金属との接合界面近傍
において金属原子の過不足が生じて配線が断線してしま
う場合がある。しかしながら、第1の実施形態において
は、同一の材料からなる下層配線112とビアコンタク
ト109とが直接に接続されているため、導通時にエレ
クトロマイグレーションが生じた場合にも、下層配線1
12又はビアコンタクト109がマイグレーションバリ
アとなって金属原子の移動が妨げられる事態を回避でき
るので、下層配線112とビアコンタクト109との接
合界面近傍において金属原子の過不足が生じて配線が断
線してしまうことを防止できる。
【0097】また、第1の実施形態によると、下層配線
112を構成する第1の金属膜104と絶縁膜102と
の間に第1の密着層103を介在させていると共に、第
1の金属膜104と第1の層間絶縁膜106との間に第
2の密着層105を介在させているため、下層配線11
2と絶縁膜102又は第1の層間絶縁膜106との間の
密着性が向上する。
【0098】尚、第1の実施形態において、第1の金属
膜104及びビアコンタクト109の材料として銅を用
いたが、これに代えて、第1の金属膜104及びビアコ
ンタクト109の材料として他の同じ金属を用いてもよ
い。
【0099】また、第1の実施形態において、ビアコン
タクト109の形成に電解メッキ法を用いたが、これに
代えて、無電解メッキ法又は選択CVD法等を用いても
よい。
【0100】また、第1の実施形態において、第1の金
属膜104及びキャップ層110の材料として、それぞ
れ銅及びタングステンを用いたが、これに代えて、第1
の金属膜104及びキャップ層110の材料として、他
の異なる金属の組み合わせを用いてもよい。具体的に
は、第1の金属膜104の材料として銅を用いる場合、
キャップ層110の材料として、タングステンに代え
て、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、白金
(Pt)、ニオブ(Nb)又はパラジウム(Pd)等を
用いてもよい。
【0101】また、第1の実施形態において、第1の金
属膜104の下側に第1の密着層103を形成すると共
に、第1の金属膜104の上側に第2の密着層105を
形成したが、第1の密着層103又は第2の密着層10
5を形成しなくてもよい。
【0102】(第1の実施形態の第1の変形例)本発明
の第1の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の製
造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0103】図6(a)、(b)は、第1の実施形態の
第1の変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示
す断面図である。
【0104】第1の実施形態の第1の変形例が、第1の
実施形態に係る半導体装置の製造方法と異なる点は、第
1のレジストパターン107をマスクとしてドライエッ
チングを行なうとき(図1(a)参照)に、第1の層間
絶縁膜106のみに対してドライエッチングを行なっ
て、図6(a)に示すように、第1の層間絶縁膜106
にビアホール108を形成し、その後、図6(b)に示
すように、第2の密着層105の上におけるビアホール
108に露出する領域にビアコンタクト109を形成す
ることである。
【0105】尚、第1の実施形態の第1の変形例におけ
る図6(b)に示す工程よりも後の工程は、第1の金属
膜104とビアコンタクト109との間に第2の密着層
105が介在していることを除いて、第1の実施形態に
おける図2(a)に示す工程以降の工程と同じである。
【0106】第1の実施形態の第1の変形例によると、
ビアコンタクト109を形成するときに、下層配線11
2を構成する第1の金属膜104がビアホール108に
露出する事態を防げるため、第1の金属膜104の酸化
を抑制できるので、下層配線112の信頼性を向上させ
ることができる。
【0107】(第1の実施形態の第2の変形例)本発明
の第1の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の製
造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0108】図7(a)、(b)は、第1の実施形態の
第2の変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示
す断面図である。
【0109】第1の実施形態の第2の変形例が、第1の
実施形態に係る半導体装置の製造方法と異なる第1の点
は、ビアホール108を形成する工程(図1(b)参
照)とビアコンタクト109を形成する工程(図1
(c)参照)との間に、第1の金属膜104におけるビ
アホール108に露出する部分に対して、アルゴンプラ
ズマ又は水素プラズマによるプラズマ処理を行なって、
該部分の表面に形成された酸化層を除去する工程を行な
うことである。
【0110】また、第1の実施形態の第2の変形例が、
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と異なる第
2の点は、ビアコンタクト109を形成する工程(図1
(c)参照)において、まず、図7(a)に示すよう
に、ビアホール108に該ビアホール108が完全に埋
まるように第2の金属膜109A(具体的には銅膜)を
成長させ、続いて、図7(b)に示すように、第2の金
属膜109Aにおけるビアホール108の上部に形成さ
れている部分を除去することにより、第2の金属膜10
9Aからなるビアコンタクト109を形成すると共に、
ビアホール108におけるビアコンタクト109の上に
リセス部108aを形成することである。
【0111】尚、第1の実施形態の第2の変形例におけ
る図7(b)に示す工程よりも後の工程は、第1の実施
形態における図2(a)に示す工程以降の工程と同じで
ある。
【0112】第1の実施形態の第2の変形例によると、
第1の金属膜104におけるビアホール108に露出す
る部分に対してプラズマ処理を行なって、該部分の表面
に形成された酸化層を除去しているので、ビアホール1
08における第2の金属膜109Aの成長を促進させる
ことができる。
【0113】また、第1の実施形態の第2の変形例によ
ると、ビアホール108に該ビアホール108が完全に
埋まるように第2の金属膜109Aを成長させた後、第
2の金属膜109Aにおけるビアホール108の上部に
形成されている部分を除去することにより、ビアコンタ
クト109及びリセス部108aを形成しているので、
ビアコンタクト109及びリセス部108aを確実に形
成することができる。
【0114】尚、第1の実施形態の第2の変形例におい
て、図7(b)に示す工程で、第2の金属膜109Aに
おけるビアホール108の上部に形成されている部分を
化学的機械研磨法(CMP)により除去することが好ま
しい。このようにすると、第2の金属膜109Aのエッ
チングレートを第1の層間絶縁膜106のエッチングレ
ートよりも大きくすることにより、第2の金属膜109
Aにおけるビアホール108の上部に形成されている部
分を容易に除去することができる。具体的には、第2の
金属膜109Aとして銅膜を用いると共に第1の層間絶
縁膜106としてシリコン酸化膜を用いる場合には、研
磨剤としてアルミナ等を使用したCMPによって、第2
の金属膜109Aにおけるビアホール108の上部に形
成されている部分を除去することが好ましい。
【0115】(第1の実施形態の第3の変形例)本発明
の第1の実施形態の第3の変形例に係る半導体装置の製
造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0116】第1の実施形態の第3の変形例が、第1の
実施形態に係る半導体装置の製造方法と異なる点は、ビ
アコンタクト109の上にキャップ層110を形成する
とき(図2(a)参照)に、400℃程度の高温下にお
いてビアコンタクト109の上面をシランを含むガスに
さらして、銅シリサイド層を選択的に成長させることに
より、該銅シリサイド層からなるキャップ層110を形
成することである。
【0117】第1の実施形態の第3の変形例によると、
ビアコンタクト109を構成する銅と選択的に反応する
シランを含むガスを用いて銅シリサイド層からなるキャ
ップ層110を形成しているため、キャップ層110を
容易に形成することができる。
【0118】尚、第1の実施形態の第3の変形例におい
ては、シランを含むガスを用いて銅シリサイド層からな
るキャップ層110を形成したが、これに代えて、銅と
選択的に反応する他の反応性ガス、例えばTMAH(ト
リメチルアルミハイドライド)を用いてAlCu膜から
なるキャップ層110を形成してもよい。
【0119】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照し
ながら説明する。
【0120】尚、第2の実施形態においては、第1の実
施形態に係る半導体装置の製造方法の図1(a)〜
(c)、図2(a)〜(c)及び図3(a)〜(c)に
示す工程と同様の処理を行なうので、図3(c)に示す
工程よりも後の工程について、図8(a)〜(c)を参
照しながら説明する。
【0121】まず、図8(a)に示すように、例えばC
MP法によりキャップ層110の上部を除去すると共に
第3の層間絶縁膜115を平坦化して、残存するキャッ
プ層110の上面を露出させる。
【0122】次に、図8(b)に示すように、残存する
キャップ層110の上を含む第3の層間絶縁膜115の
上に、例えばタンタル合金膜からなる第3の密着層11
6、例えば銅膜からなる第3の金属膜117、及び例え
ばタンタル合金膜からなる第4の密着層118を順次堆
積する。
【0123】次に、第4の密着層118の上に上層配線
形成領域を覆うレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、該レジストパターンをマスクとして、第4の密着
層118、第3の金属膜117及び第3の密着層116
に対して順次ドライエッチングを行なって、図8(c)
に示すように、第3の密着層116、第3の金属膜11
7及び第4の密着層118からなり、残存するキャップ
層110を介してビアコンタクト109と接続される上
層配線119を形成する。尚、図8(c)においては、
上層配線形成領域を覆うレジストパターン、つまり上層
配線119がビアコンタクト109に対してずれ寸法a
2だけ位置ずれして、残存するキャップ層110が露出
した場合を示している。
【0124】第2の実施形態によると、第1の実施形態
において得られる効果に加えて、以下のような効果が得
られる。
【0125】すなわち、キャップ層110によりビアコ
ンタクト109の上面を保護しながらパターニングする
ことによって、上層配線119を形成しているため、上
層配線形成用のマスクパターンがビアコンタクト109
に対して位置ずれした場合にも、ビアコンタクト109
の上面が除去されることを防止できるので、ビアコンタ
クト109の信頼性を向上させることができる。
【0126】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照し
ながら説明する。
【0127】尚、第3の実施形態においては、第1の実
施形態に係る半導体装置の製造方法の図1(a)〜
(c)、図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)及び
図4(a)に示す工程と同様の処理を行なうので、図4
(a)に示す工程よりも後の工程について、図9
(a)、(b)及び図10(a)、(b)を参照しなが
ら説明する。
【0128】まず、図9(a)に示すように、第3の層
間絶縁膜115に対して、例えばウエットエッチングを
行なって、ビアコンタクト109の上部を第3の層間絶
縁膜115の上面から突出させた後、前記ビアコンタク
ト109の上部を含む第3の層間絶縁膜115の上に、
例えばタンタル合金膜からなる第3の密着層116を堆
積する。
【0129】次に、図9(b)に示すように、例えばC
MP法により第3の密着層116を平坦化して、ビアコ
ンタクト109の上面を露出させた後、図10(a)に
示すように、ビアコンタクト109の上を含む第3の密
着層116の上に、例えば銅膜からなる第3の金属膜1
17、及び例えばタンタル合金膜からなる第4の密着層
118を順次堆積する。
【0130】次に、第4の密着層118の上に上層配線
形成領域を覆うレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、該レジストパターンをマスクとして、第4の密着
層118、第3の金属膜117及び第3の密着層116
に対して順次ドライエッチングを行なって、図10
(b)に示すように、第3の密着層116、第3の金属
膜117及び第4の密着層118からなり、ビアコンタ
クト109と接続される上層配線119を形成する。
【0131】第3の実施形態によると、第1の実施形態
において得られる効果に加えて、以下のような効果が得
られる。
【0132】すなわち、ビアコンタクト109、及び上
層配線119を構成する第3の金属膜117の材料とし
て銅が用いられていると共に、ビアコンタクト109が
第3の金属膜117と直接に接続されているため、導通
時にエレクトロマイグレーションが生じた場合にも、ビ
アコンタクト109又は上層配線119がマイグレーシ
ョンバリアとなって金属原子の移動が妨げられる事態を
回避できるので、ビアコンタクト109と上層配線11
9との接合界面近傍において金属原子の過不足が生じて
配線が断線してしまうことを防止できる。
【0133】尚、第3の実施形態において、ビアコンタ
クト109及び第3の金属膜117の材料として銅を用
いたが、これに代えて、ビアコンタクト109及び第3
の金属膜117の材料として他の同じ金属を用いてもよ
い。
【0134】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照し
ながら説明する。
【0135】図11(a)〜(c)、図12(a)〜
(c)、図13(a)〜(c)及び図14(a)、
(b)は、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【0136】まず、図11(a)に示すように、予め半
導体能動素子(図示せず)が形成された半導体基板20
1の上に絶縁膜202を堆積した後、該絶縁膜202の
上に、例えばタンタル合金膜からなる第1の密着層20
3、例えば銅膜からなる第1の金属膜204、及び例え
ばタンタル合金膜からなる第2の密着層205を順次堆
積し、その後、第2の密着層205の上に、例えば酸化
シリコン膜からなる第1の層間絶縁膜206を堆積す
る。
【0137】このとき、第1の密着層203、第1の金
属膜204及び第2の密着層205からなる積層薄膜の
膜厚は約350nmであり、第1の層間絶縁膜206の
膜厚は約1500nmである。
【0138】次に、第1の層間絶縁膜206の上に、ビ
アホール形成領域に開口部を有する第1のレジストパタ
ーン207を形成した後、該第1のレジストパターン2
07をマスクとして、第1の層間絶縁膜206及び第2
の密着層205に対して順次ドライエッチングを行なっ
て、図11(b)に示すように、第2の密着層205及
び第1の層間絶縁膜206にビアホール208を形成
し、その後、第1のレジストパターン207をアッシン
グにより除去する。
【0139】次に、図11(c)に示すように、第1の
金属膜204の上におけるビアホール208に露出する
領域に、例えば電解メッキ法を用いて第2の金属膜、具
体的にはタングステン膜を選択的に成長させることによ
り、該タングステン膜からなるビアコンタクト209を
形成する。このとき、第1の金属膜204をメッキ用陰
極として用いる。
【0140】次に、図12(a)に示すように、第1の
層間絶縁膜206の膜厚が約500nmになるように、
第1の層間絶縁膜206に対して1000nm程度のエ
ッチバックを行なって、ビアコンタクト209を第1の
層間絶縁膜206の上面から突出させた後、第1の層間
絶縁膜206及びビアコンタクト209の上に、下層配
線形成領域をマスクする第2のレジストパターン210
を形成する。尚、図12(a)においては、第2のレジ
ストパターン210がビアコンタクト209に対してず
れ寸法a3だけ位置ずれした場合を示している。
【0141】次に、図12(b)に示すように、第2の
レジストパターン210及びビアコンタクト209をマ
スクとして、第1の層間絶縁膜206に対して、酸化膜
を除去するためのCF系エッチングガスを低温下で使用
したドライエッチングを行なって、第1の層間絶縁膜2
06をパターン化する。
【0142】次に、図12(c)に示すように、ビアコ
ンタクト209及びパターン化された第1の層間絶縁膜
206をマスクとして、第2の密着層205、第1の金
属膜204及び第1の密着層203に対して、銅膜及び
タンタル系金属膜を除去するためのCl系エッチングガ
スを使用したドライエッチングを順次行なって、第1の
密着層203、第1の金属膜204及び第2の密着層2
05からなる下層配線211を形成する。
【0143】このとき、ビアコンタクト209は、前記
のCF系エッチングガス又はCl系エッチングガスを使
用したドライエッチングに対するエッチングストッパー
として作用するため、ビアコンタクト209の全面に亘
って下層配線211が確実に形成される。
【0144】尚、半導体基板201上における隣り合う
下層配線211同士の間には、配線間隙212が形成さ
れている。
【0145】次に、図13(a)に示すように、ビアコ
ンタクト209及びパターン化された第1の層間絶縁膜
206をマスクとして、絶縁膜202に対して、CF系
エッチングガスを使用したドライエッチングを行なっ
て、絶縁膜202の上部における隣り合う下層配線21
1同士の間の領域を300nm程度除去した後、絶縁膜
202、第1の層間絶縁膜206、ビアコンタクト20
9及び下層配線211の上に、例えばプラズマCVD装
置内でSiH4/N2O系ガスプラズマを用いることによ
りSiO2 膜からなる第2の層間絶縁膜213を堆積す
る。
【0146】このとき、SiH4/N2O系ガスプラズマ
を用いて堆積されたSiO2 膜のステップカバレッジが
悪いため、配線間隙212において形成された溝のアス
ペクト比が高い場合、第2の層間絶縁膜213における
配線間隙212に空孔212aが生じると共に、配線間
隙212において形成された溝のアスペクト比が低い場
合、該溝の壁面及び底部に堆積された第2の層間絶縁膜
213の内側にギャップ部212bが形成される。
【0147】尚、図示は省略しているが、本実施形態に
おいて、第2の層間絶縁膜213を堆積する前に、下層
配線211を構成する第1の金属膜204の側面、及び
ビアコンタクト209の側面に対して、水素プラズマ又
はアンモニアプラズマによるプラズマ処理を行なって、
第1の金属膜204及びビアコンタクト209の側面に
形成された酸化金属膜を還元して除去した後、第1の金
属膜204及びビアコンタクト209の側面に、再酸化
を防止するための極薄のSiN膜又はSiON膜等を堆
積しておくことが好ましい。
【0148】次に、図13(b)に示すように、ギャッ
プ部212bを含む第2の層間絶縁膜213の上に全面
に亘って、例えばHDP(ハイデンシティープラズマ)
CVD装置を用いてSiO2 膜からなる第3の層間絶縁
膜214を堆積する。
【0149】このとき、ハイデンシティープラズマを用
いて堆積されたSiO2 膜のステップカバレッジが良い
ため、ギャップ部212bが第3の層間絶縁膜214に
よって完全に埋め込まれる。
【0150】また、図13(a)及び(b)に示すよう
に、配線間隙212に空孔212aが生じるように第2
の層間絶縁膜213及び第3の層間絶縁膜214を堆積
しているため、隣り合う下層配線211同士の間の比誘
電率つまり容量を低減することができる。
【0151】次に、図13(c)に示すように、例えば
CMP法により第3の層間絶縁膜214を平坦化して、
ビアコンタクト209を露出させる。
【0152】このとき、ビアコンタクト209の上面が
第1の層間絶縁膜206の上端つまり空孔212aの上
端よりも高いため、CMP法による第3の層間絶縁膜2
14の研磨をビアコンタクト209の上面で停止させる
ことにより、すなわち、ビアコンタクト209をエッチ
ングストッパーとして用いることにより、平坦化された
第3の層間絶縁膜214の上面が空孔212aの上端よ
りも高くなるように制御できる。従って、CMP法によ
り第3の層間絶縁膜214を平坦化した後に、平坦化さ
れた第3の層間絶縁膜214の上面において空孔212
aが開口部を形成することを防止できる。
【0153】次に、図14(a)に示すように、ビアコ
ンタクト209の上を含む第3の層間絶縁膜214の上
に、例えばタンタル合金膜からなる第3の密着層21
5、例えば銅膜からなる第3の金属膜216、及び例え
ばタンタル合金膜からなる第4の密着層217を順次堆
積する。
【0154】次に、第4の密着層217の上に上層配線
形成領域を覆うレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、該レジストパターンをマスクとして、第4の密着
層217、第3の金属膜216及び第3の密着層215
に対して順次ドライエッチングを行なって、図14
(b)に示すように、第3の密着層215、第3の金属
膜216及び第4の密着層217からなり、ビアコンタ
クト209と接続される上層配線218を形成する。
【0155】以上に説明したように、第4の実施形態に
よると、第1の金属膜204と異なる材料からなるビア
コンタクト209を形成した後、下層配線形成用のマス
クパターン及びビアコンタクト209をマスクとして用
いて第1の金属膜204をパターニングすることにより
下層配線211を形成しているため、下層配線形成用の
マスクパターンが位置ずれした場合にも、ビアコンタク
ト209の全面に亘って下層配線211が確実に形成さ
れるので、下層配線211とビアコンタクト209との
接触面積が減少することを防止できる。
【0156】また、第4の実施形態によると、下層配線
211を構成する第1の金属膜204の上におけるビア
ホール208に露出する領域に、タングステン膜を成長
させているため、ビアホール208の底部側からのみタ
ングステン膜を成長させることができる。このため、ビ
アホール208の開口部がタングステン膜により塞がれ
る前に、ビアホール208の内部がタングステン膜によ
り埋め込まれるので、ビアコンタクト209の形成時に
ビアホール208の内部にボイドが発生することを防止
できる。
【0157】また、第4の実施形態によると、第1の金
属膜204と異なる材料からなるキャップ層をビアコン
タクト209の上面を覆うように形成した後、キャップ
層をマスクとして用いて第1の金属膜204をパターニ
ングすることにより下層配線211を形成する場合(第
1の実施形態参照)に比べて、キャップ層を形成する工
程を省略できるので、下層配線211を容易に形成する
ことができる。
【0158】また、第4の実施形態によると、下層配線
211を構成する第1の金属膜204と絶縁膜202と
の間に第1の密着層203を介在させていると共に、第
1の金属膜204と第1の層間絶縁膜206との間に第
2の密着層205を介在させているため、下層配線21
1と絶縁膜202又は第1の層間絶縁膜206との間の
密着性が向上する。
【0159】尚、第4の実施形態において、第1の金属
膜204及びビアコンタクト209の材料として、それ
ぞれ銅及びタングステンを用いたが、これに代えて、第
1の金属膜204及びビアコンタクト209の材料とし
て、他の異なる金属の組み合わせを用いてもよい。具体
的には、第1の金属膜204の材料として銅を用いる場
合、ビアコンタクト209の材料として、タングステン
に代えて、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(N
i)、白金(Pt)、ニオブ(Nb)又はパラジウム
(Pd)等を用いてもよい。
【0160】また、第4の実施形態において、ビアコン
タクト209の形成に電解メッキ法を用いたが、これに
代えて、無電解メッキ法又は選択CVD法等を用いても
よい。
【0161】また、第4の実施形態において、第1の金
属膜204の下側に第1の密着層203を形成すると共
に、第1の金属膜204の上側に第2の密着層205を
形成したが、第1の密着層203又は第2の密着層20
5を形成しなくてもよい。
【0162】また、第4の実施形態において、ビアホー
ル208を形成する工程(図10(b)参照)とビアコ
ンタクト209を形成する工程(図10(c)参照)と
の間に、第1の金属膜204におけるビアホール208
に露出する部分に対して、アルゴンプラズマ又は水素プ
ラズマによるプラズマ処理を行なってもよい。このよう
にすると、第1の金属膜204におけるビアホール20
8に露出する部分の表面に形成された酸化層を除去でき
るので、ビアホール208における第2の金属膜(ビア
コンタクト209形成用の金属膜)の成長を促進させる
ことができる。
【0163】また、第4の実施形態において、ビアコン
タクト209を形成する工程(図10(c)参照)で、
ビアホール208に第2の金属膜を、その表面が少なく
とも第1の層間絶縁膜206の表面よりも高くなるまで
成長させた後、該第2の金属膜における第1の層間絶縁
膜206の表面よりも高い位置に形成されている部分を
除去することにより、ビアコンタクト209を形成して
もよい。このようにすると、ビアコンタクト209を確
実に形成することができる。
【0164】(第4の実施形態の第1の変形例)本発明
の第4の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の製
造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0165】図15(a)、(b)は、第4の実施形態
の第1の変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を
示す断面図である。
【0166】第4の実施形態の第1の変形例が、第4の
実施形態に係る半導体装置の製造方法と異なる点は、第
1のレジストパターン207をマスクとしてドライエッ
チングを行なうとき(図11(a)参照)に、第1の層
間絶縁膜206のみに対してドライエッチングを行なっ
て、図15(a)に示すように、第1の層間絶縁膜20
6にビアホール208を形成し、その後、図15(b)
に示すように、第2の密着層205の上におけるビアホ
ール208に露出する領域にビアコンタクト209を形
成することである。
【0167】尚、第4の実施形態の第1の変形例におけ
る図15(b)に示す工程よりも後の工程は、第1の金
属膜204とビアコンタクト209との間に第2の密着
層205が介在していることを除いて、第4の実施形態
における図12(a)に示す工程以降の工程と同じであ
る。
【0168】第4の実施形態の第1の変形例によると、
ビアコンタクト209を形成するときに、下層配線21
1を構成する第1の金属膜204がビアホール208に
露出する事態を防げるため、第1の金属膜204の酸化
を抑制できるので、下層配線211の信頼性を向上させ
ることができる。
【0169】(第4の実施形態の第2の変形例)本発明
の第4の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の製
造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0170】第4の実施形態の第2の変形例が、第4の
実施形態に係る半導体装置の製造方法と異なる点は、第
1の金属膜204の上におけるビアホール208に露出
する領域にビアコンタクト209を形成するとき(図1
1(c)参照)に、400℃程度の高温下において第1
の金属膜204の上面をシランを含むガスにさらして、
銅シリサイド層を選択的に成長させることにより、該銅
シリサイド層からなるビアコンタクト209を形成する
ことである。
【0171】第4の実施形態の第2の変形例によると、
第1の金属膜204つまり銅膜と選択的に反応するシラ
ンを含むガスを用いて銅シリサイド層からなるビアコン
タクト209を形成しているため、ビアコンタクト20
9を容易に形成することができる。
【0172】尚、第4の実施形態の第2の変形例におい
ては、シランを含むガスを用いて銅シリサイド層からな
るビアコンタクト209を形成したが、これに代えて、
銅と選択的に反応する他の反応性ガス、例えばTMAH
(トリメチルアルミハイドライド)を含むガスを用いて
AlCu膜からなるビアコンタクト209を形成しても
よい。
【0173】
【発明の効果】本発明によると、下層配線形成用のマス
クパターンが位置ずれした場合にも、ビアコンタクトの
全面に亘って下層配線を確実に形成できるので、下層配
線とビアコンタクトとの接触面積が減少することを防止
できる。
【0174】また、本発明によると、ビアホールの開口
部がビアコンタクト形成用金属膜により塞がれる前に、
ビアホールの内部がビアコンタクト形成用金属膜により
埋め込まれるので、ビアコンタクト形成時にビアホール
の内部にボイドが発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)は第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法に
おいて、電解メッキ法によりビアホールに銅膜を選択的
に成長させて、ビアコンタクトを形成している様子を示
す図である。
【図6】(a)及び(b)は第1の実施形態の第1の変
形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図
である。
【図7】(a)及び(b)は第1の実施形態の第2の変
形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図
である。
【図8】(a)〜(c)は第2の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)及び(b)は第3の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】(a)及び(b)は第3の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図11】(a)〜(c)は第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図12】(a)〜(c)は第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図13】(a)〜(c)は第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図14】(a)及び(b)は第4の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図15】(a)、(b)は、第4の実施形態の第1の
変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面
図である。
【図16】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
101 半導体基板 102 絶縁膜 103 第1の密着層 104 第1の金属膜 105 第2の密着層 106 第1の層間絶縁膜 107 第1のレジストパターン 108 ビアホール 108a リセス部 109 ビアコンタクト 109A 第2の金属膜 110 キャップ層 111 第2のレジストパターン 112 下層配線 113 配線間隙 113a 空孔 113b ギャップ部 114 第2の層間絶縁膜 115 第3の層間絶縁膜 116 第3の密着層 117 第3の金属膜 118 第4の密着層 119 上層配線 151 メッキ液 152 陰極電極 201 半導体基板 202 絶縁膜 203 第1の密着層 204 第1の金属膜 205 第2の密着層 206 第1の層間絶縁膜 207 第1のレジストパターン 208 ビアホール 209 ビアコンタクト 210 第2のレジストパターン 211 下層配線 212 配線間隙 212a 空孔 212b ギャップ部 213 第2の層間絶縁膜 214 第3の層間絶縁膜 215 第3の密着層 216 第3の金属膜 217 第4の密着層 218 上層配線 a1 ずれ寸法 a2 ずれ寸法 a3 ずれ寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉岡 英二 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 青井 信雄 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH21 JJ07 JJ09 JJ11 JJ13 JJ14 JJ17 JJ19 JJ25 KK11 KK21 MM08 MM13 NN03 NN17 NN19 PP02 PP07 PP27 PP28 QQ08 QQ09 QQ10 QQ11 QQ23 QQ24 QQ27 QQ28 QQ31 QQ37 QQ48 QQ49 RR04 RR06 RR08 RR29 SS02 SS15 TT02 TT08 XX02 XX05 XX15

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の絶縁膜の上に第1の金属
    膜を堆積する第1の工程と、 前記第1の金属膜の上に第1の層間絶縁膜を堆積する第
    2の工程と、 前記第1の層間絶縁膜の上に、ビアホール形成領域に開
    口部を有する第1のマスクパターンを形成した後、該第
    1のマスクパターンをマスクとして前記第1の層間絶縁
    膜に対してエッチングを行なって、前記第1の層間絶縁
    膜にビアホールを形成する第3の工程と、 前記ビアホールに第2の金属膜を成長させることにより
    該第2の金属膜からなるビアコンタクトを形成すると共
    に、前記ビアホールにおける前記ビアコンタクトの上に
    リセス部を形成する第4の工程と、 前記リセス部に、前記第1の金属膜と異なる材料からな
    るキャップ層を形成する第5の工程と、 前記第1の層間絶縁膜の上に、下層配線形成領域を覆う
    第2のマスクパターンを形成した後、前記第2のマスク
    パターン及びキャップ層をマスクとして前記第1の層間
    絶縁膜に対してエッチングを行なって、前記第1の層間
    絶縁膜をパターン化する第6の工程と、 前記キャップ層及びパターン化された前記第1の層間絶
    縁膜をマスクとして前記第1の金属膜に対してエッチン
    グを行なって、前記第1の金属膜からなる下層配線を形
    成する第7の工程と、 前記半導体基板上の全面に亘って第2の層間絶縁膜を堆
    積する第8の工程と、 前記第2の層間絶縁膜を平坦化して、前記ビアコンタク
    ト又はキャップ層を露出させる第9の工程と、 前記第2の層間絶縁膜の上に前記ビアコンタクト又はキ
    ャップ層と接続する上層配線を形成する第10の工程と
    を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属膜及び第2の金属膜は同
    じ材料からなることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の金属膜及び第2の金属膜は銅
    からなることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程は、前記第1の金属膜の
    下側に第1の密着層を形成すると共に、前記第1の金属
    膜の上側に第2の密着層を形成する工程を含み、 前記第3の工程は、前記第1のマスクパターンをマスク
    として前記第1の層間絶縁膜及び第2の密着層に対して
    エッチングを行なって、前記第1の層間絶縁膜及び第2
    の密着層にビアホールを形成する工程を含み、 前記第7の工程は、前記キャップ層及びパターン化され
    た前記第1の層間絶縁膜をマスクとして前記第2の密着
    層、第1の金属膜及び第1の密着層に対してエッチング
    を行なって、前記第1の密着層、第1の金属膜及び第2
    の密着層からなる下層配線を形成する工程を含むことを
    特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程は、前記第1の金属膜の
    下側に第1の密着層を形成すると共に、前記第1の金属
    膜の上側に第2の密着層を形成する工程を含み、 前記第7の工程は、前記キャップ層及びパターン化され
    た前記第1の層間絶縁膜をマスクとして前記第2の密着
    層、第1の金属膜及び第1の密着層に対してエッチング
    を行なって、前記第1の密着層、第1の金属膜及び第2
    の密着層からなる下層配線を形成する工程を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第3の工程と前記第4の工程との間
    に、前記第1の金属膜における前記ビアホールに露出す
    る部分に対して、アルゴンプラズマ又は水素プラズマに
    よるプラズマ処理を行なう工程を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第4の工程は、前記ビアホールに該
    ビアホールの上部が残るように前記第2の金属膜を成長
    させることにより、前記ビアコンタクト及びリセス部を
    形成する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第4の工程は、前記ビアホールに該
    ビアホールが完全に埋まるように前記第2の金属膜を成
    長させた後、前記第2の金属膜における前記ビアホール
    の上部に形成されている部分を除去することにより、前
    記ビアコンタクト及びリセス部を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第4の工程は、前記第2の金属膜に
    おける前記ビアホールの上部に形成されている部分を化
    学的機械研磨法により除去する工程を含むことを特徴と
    する請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第4の工程は、電解メッキ法によ
    り前記第2の金属膜を成長させる工程を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第4の工程は、前記第1の金属膜
    をメッキ用陰極として用いて、前記第2の金属膜を成長
    させる工程を含むことを特徴とする請求項10に記載の
    半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第4の工程は、無電解メッキ法又
    はCVD法により前記第2の金属膜を成長させる工程を
    含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の金属膜は銅からなり、 前記キャップ層はタングステン、金、銀、ニッケル、ニ
    オブ又はパラジウムからなることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第5の工程は、前記半導体基板上
    に前記第2の金属膜と選択的に反応する反応性ガスを供
    給して前記キャップ層を形成する工程を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の金属膜は銅からなり、 前記反応性ガスはシリコンを含むことを特徴とする請求
    項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第9の工程は、前記キャップ層の
    少なくとも下部を残存させる工程を含み、 前記第10の工程は、残存する前記キャップ層により前
    記ビアコンタクトの上面を保護しながらパターニングす
    ることによって前記上層配線を形成する工程を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第9の工程は、前記第2の層間絶
    縁膜及びキャップ層に対してエッチバックを行なって、
    前記キャップ層を除去すると共に前記ビアコンタクトの
    上部を前記第2の層間絶縁膜の上面から突出させる工程
    を含み、 前記第10の工程は、前記ビアコンタクトの上面を除く
    前記第2の層間絶縁膜の上に第3の密着層を形成した
    後、前記ビアコンタクトの上を含む前記第3の密着層の
    上に、前記第2の金属膜と同じ材料からなる第3の金属
    膜と、第4の密着層とを順次堆積し、その後、前記第3
    の密着層、第3の金属膜及び第4の密着層をパターニン
    グして、前記第3の密着層、第3の金属膜及び第4の密
    着層からなる上層配線を形成する工程を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 半導体基板上の絶縁膜の上に第1の金
    属膜を堆積する第1の工程と、 前記第1の金属膜の上に第1の層間絶縁膜を堆積する第
    2の工程と、 前記第1の層間絶縁膜の上に、ビアホール形成領域に開
    口部を有する第1のマスクパターンを形成した後、該第
    1のマスクパターンをマスクとして前記第1の層間絶縁
    膜に対してエッチングを行なって、前記第1の層間絶縁
    膜にビアホールを形成する第3の工程と、 前記ビアホールに前記第1の金属膜と異なる材料からな
    る第2の金属膜を成長させることにより、該第2の金属
    膜からなるビアコンタクトを形成する第4の工程と、 前記第1の層間絶縁膜の上に、下層配線形成領域を覆う
    第2のマスクパターンを形成した後、前記第2のマスク
    パターン及びビアコンタクトをマスクとして前記第1の
    層間絶縁膜に対してエッチングを行なって、前記第1の
    層間絶縁膜をパターン化する第5の工程と、 前記ビアコンタクト及びパターン化された前記第1の層
    間絶縁膜をマスクとして前記第1の金属膜に対してエッ
    チングを行なって、前記第1の金属膜からなる下層配線
    を形成する第6の工程と、 前記半導体基板上の全面に亘って第2の層間絶縁膜を堆
    積する第7の工程と、 前記第2の層間絶縁膜を平坦化して、前記ビアコンタク
    トを露出させる第8の工程と、 前記第2の層間絶縁膜の上に、前記ビアコンタクトと接
    続する上層配線を形成する第9の工程とを備えているこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の金属膜は銅からなり、 前記第2の金属膜はタングステン、金、銀、ニッケル、
    ニオブ又はパラジウムからなることを特徴とする請求項
    18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の工程は、前記第1の金属膜
    の下側に第1の密着層を形成すると共に、前記第1の金
    属膜の上側に第2の密着層を形成する工程を含み、 前記第7の工程は、前記キャップ層及びパターン化され
    た前記第1の層間絶縁膜をマスクとして前記第2の密着
    層、第1の金属膜及び第1の密着層に対してエッチング
    を行なって、前記第1の密着層、第1の金属膜及び第2
    の密着層からなる下層配線を形成する工程を含むことを
    特徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第3の工程と前記第4の工程との
    間に、前記第1の金属膜における前記ビアホールに露出
    する部分に対して、アルゴンプラズマ又は水素プラズマ
    によるプラズマ処理を行なう工程を備えていることを特
    徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第4の工程は、前記ビアホールに
    前記第2の金属膜を、その表面が少なくとも前記第1の
    層間絶縁膜の表面よりも高くなるまで成長させた後、前
    記第2の金属膜における前記第1の層間絶縁膜の表面よ
    りも高い位置に形成されている部分を除去することによ
    り、前記ビアコンタクトを形成する工程を含むことを特
    徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第4の工程は、電解メッキ法によ
    り前記第2の金属膜を成長させる工程を含むことを特徴
    とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第4の工程は、前記第1の金属膜
    をメッキ用陰極として用いて、前記第2の金属膜を成長
    させる工程を含むことを特徴とする請求項23に記載の
    半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第4の工程は、無電解メッキ法又
    はCVD法により前記第2の金属膜を成長させる工程を
    含むことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置の
    製造方法。
  26. 【請求項26】 前記第4の工程は、前記半導体基板上
    に前記第1の金属膜と選択的に反応する反応性ガスを供
    給して前記第2の金属膜を成長させる工程を含むことを
    特徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第1の金属膜は銅からなり、 前記反応性ガスはシリコンを含むことを特徴とする請求
    項26に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 半導体基板上に形成された下層配線
    と、 前記下層配線の上に堆積された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜に形成され、前記下層配線と接続するビ
    アコンタクトと、 前記層間絶縁膜の上に形成され、前記ビアコンタクトを
    介して前記下層配線と接続する上層配線とを備え、 前記下層配線及びビアコンタクトは同じ材料からなり、 前記ビアコンタクトは前記下層配線の上面からはみ出す
    ことなく、前記下層配線の上面と直接に接続しているこ
    とを特徴とする半導体装置。
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