JP2001013814A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001013814A
JP2001013814A JP11187067A JP18706799A JP2001013814A JP 2001013814 A JP2001013814 A JP 2001013814A JP 11187067 A JP11187067 A JP 11187067A JP 18706799 A JP18706799 A JP 18706799A JP 2001013814 A JP2001013814 A JP 2001013814A
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Japan
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image forming
forming apparatus
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fixing
apparatus main
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JP11187067A
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Haruhiko Kihara
治彦 木原
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作像ユニットにより記録媒体表面にトナー像
を形成し、その記録媒体を定着ローラと加圧ローラの間
に通し、このとき熱と圧力の作用によってトナー像を記
録媒体表面に定着する画像形成装置であって、定着装置
が作像ユニットよりも、開閉カバーから離れた位置に配
置された画像形成装置において、作像ユニットを取り外
すことにより、定着ローラと加圧ローラの圧接を解除で
きるようにする。 【解決手段】 画像形成装置本体から作像ユニット19
を取り出すことに連動して、加圧ローラ16を定着ロー
ラ15から離間させる連動手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の表面に
トナー像を形成する作像ユニットと、互いに圧接する一
対の定着部材を有していて表面にトナー像の形成された
前記記録媒体を互いに圧接した前記一対の定着部材の間
に通すことにより、該トナー像を記録媒体表面に定着す
る定着装置と、画像形成装置本体内を開放し、又は閉鎖
するように開閉される開閉カバーとを具備し、前記作像
ユニットは、前記開閉カバーを開くことにより、画像形
成装置本体内から取り出され、又は画像形成装置本体内
に取り付けられるように、画像形成装置本体内に着脱可
能に装着され、前記定着装置は、作像ユニットよりも、
前記開閉カバーから離れた画像形成装置本体内の奥側の
部位に配置され、かつ定着装置の一対の定着部材の少な
くとも一方は、これらの定着部材の圧接が解除される向
きに移動可能に支持されている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、各種プリンタ、ファクシミ
リ又はこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機な
どとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より
周知である。かかる画像形成装置においては、記録媒体
が、定着装置の一対の定着部材間で詰まってしまうジャ
ムを起こすことがある。このため、開閉カバーの開放動
作と連動させて、少なくとも一方の定着部材を他方の定
着部材から離間する向きに移動させ、両定着部材間に詰
まった記録媒体を容易に除去できるように構成された画
像形成装置が提案されている(例えば特開平9−342
99号公報)。開閉カバーを開くだけで、自動的に定着
部材同士の圧接力を弱め、又はこれらの定着部材を互い
に離間させ、ここに詰まった記録媒体を楽に取り出させ
るようにしているのである。
【0003】ところが、冒頭に記載した形式の画像形成
装置のように、定着装置が、作像ユニットよりも、開閉
カバーから離れた画像形成装置本体内の奥側の部位に位
置していると、定着装置において詰まった記録媒体を除
去するには、先ず開閉カバーを開き、さらに作像ユニッ
トを画像形成装置本体外に取り出してから、定着装置に
詰まった記録媒体を取り出す必要があるため、開閉カバ
ーの開放によって即座に一対の定着部材の圧接力を弱
め、又はこれらを離間させる必要はない。開閉カバー
は、定着装置に詰まった記録媒体を除去するときにだけ
開放されるものではなく、他の目的でも開放されるもの
であり、この他の目的で開閉カバーを開放したときも、
定着部材同士の圧接力を弱め、又はこれらを離間させる
ように構成したとすれば、無駄な動作が行われることに
なる。また、開閉カバーを閉じると、これに連動して一
対の定着部材が互いに圧接するように、少なくとも一方
の定着部材が作動するので、開閉カバーを閉じるために
大きな操作力を必要とする。従って、定着装置に詰まっ
た記録媒体を除去する目的以外の目的で開閉カバーを開
き、次いでこれを閉じるときも、大きな操作力が要求さ
れ、ユーザに無駄な労力を強いることになりかねない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、定着部材の無用な動作が行われることを阻
止し、かつユーザに無駄な労力を強いることを阻止した
冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記作像ユニットを画像形成装置本体内から取り出
したとき、前記一対の定着部材の圧接が解除される向き
に、少なくとも一方の定着部材が移動し、かつ作像ユニ
ットを画像形成装置本体内に装着したとき、一対の定着
部材が互いに圧接する向きに、前記少なくとも一方の定
着部材が移動するように、画像形成装置本体に対する作
像ユニットの着脱に連動して前記少なくとも一方の定着
部材を作動させる連動手段を設けたことを特徴とする画
像形成装置を提案する(請求項1)。
【0006】その際、前記連動手段は、画像形成装置本
体内に装着された作像ユニットを押える押圧手段を兼用
していると有利である(請求項2)。
【0007】また、上記請求項2に記載の画像形成装置
において、前記連動手段は、定着装置のケーシングに揺
動可能に支持された加圧レバーと、該加圧レバーが一方
の定着部材を他方の定着部材に対して加圧するように該
加圧レバーを回動付勢する第1の付勢部材と、画像形成
装置本体に揺動可能に支持されていて、画像形成装置本
体内に装着された作像ユニットに係合する揺動レバー
と、画像形成装置本体に揺動可能に支持されていて、そ
の自由端側が前記揺動レバーの自由端側に互いに回動可
能に連結された中間レバーと、前記揺動レバーが画像形
成装置本体内に装着された作像ユニットに係合しながら
該作像ユニットを押圧するように、前記中間レバーを回
動付勢する第2の付勢部材とを具備し、前記作像ユニッ
トを画像形成装置本体から取り出して、前記揺動レバー
が作像ユニットとの係合を解除されたとき、前記中間レ
バーは、前記第2の付勢部材の付勢作用により回動して
前記揺動レバーを回動させると共に、前記一方の定着部
材が他方の定着部材から離間する向きに移動するよう
に、前記加圧レバーを回動させると有利である(請求項
3)。
【0008】さらに、上記請求項3に記載の画像形成装
置において、前記作像ユニットを画像形成装置本体から
取り出して、該作像ユニットとの係合を解除された揺動
レバーが回動するとき、該揺動レバーは、前記中間レバ
ーに対して、その長手方向に摺動するように、揺動レバ
ーの自由端側と中間レバーの自由端側が連結されている
と有利である(請求項4)。
【0009】また、上記請求項3又は4に記載の画像形
成装置において、前記作像ユニットが画像形成装置本体
内に装着されて該作像ユニットに前記揺動レバーが係合
したとき、該揺動レバーが作像ユニットを位置決めする
と有利である(請求項5)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0011】図1は画像形成装置の一例であるプリンタ
の内部構造の概略を示す垂直断面図である。ここに示し
た画像形成装置は、その画像形成装置本体1、すなわち
画像形成装置の筐体の内部に像担持体の一例であるドラ
ム状の感光体2が配置され、画像形成時に感光体2は図
1における時計方向に回転駆動される。このとき、帯電
ローラより成る帯電装置3によって感光体表面が所定の
極性に一様に帯電される。また、露光装置の一例である
レーザ書き込みユニット4からは、画像情報に応じて光
変調されたレーザ光Lが出射し、そのレーザ光Lが感光
体2の帯電面を照射して感光体表面に所定の静電潜像が
形成される。この静電潜像は、現像装置5を通るとき、
トナー像として可視像化される。
【0012】一方、画像形成装置本体1の下部に配置さ
れた給紙カセット6には、カット紙や樹脂シートなどか
ら成る記録媒体Pが収容され、その記録媒体Pは給紙カ
セット6内に回動可能に配置された底板7上に積載され
ている。底板7は図示していないばねによって上方に付
勢され、これによって最上位の記録媒体が給紙ローラ1
0に押し付けられ、その給紙ローラ10の回転によって
最上位の記録媒体Pが矢印A1方向に送り出される。
【0013】送り出された記録媒体Pはレジストローラ
対11の回転によって、感光体上に形成されたトナー像
と整合できるタイミングで、感光体2とこれに対置され
た転写ローラより成る転写装置12との間に送り込ま
れ、その転写装置12の作用によって、感光体表面のト
ナー像が記録媒体Pの表面に転写される。このようにし
て、記録媒体Pの表面にトナー像が形成される。トナー
像転写後に感光体表面に付着する転写残トナーは、クリ
ーニング装置13によって除去され、次いで、その感光
体表面の電位が図示していない除電装置によって基準値
に下げられる。
【0014】一方、トナー像を転写された記録媒体は、
矢印A2方向に搬送されて定着装置14の定着ローラ1
5と加圧ローラ16の間のニップ部を通り、このとき、
熱と圧力の作用でトナー像が記録媒体表面に定着され
る。定着装置14を通過した記録媒体は、矢印A3,A
4で示すように排紙ローラ対17,18によって機外に
排出され、画像形成装置本体1の上壁により形成された
排紙トレイ9上にスタックされる。
【0015】前述の帯電装置3、現像装置5及びクリー
ニング装置13は、一体的な作像ユニット19として構
成されている。すなわち、現像装置5は、作像ユニット
19のユニットケース20の一部によって構成された現
像ケース21と、その内部で回転自在に支持された現像
ローラ22を有し、その現像ローラ22が回転駆動され
ることにより、現像ケース21内の粉体状の現像剤が現
像ローラ22に周面に担持されて搬送され、その現像剤
によって感光体2に形成された静電潜像がトナー像とし
て可視像化される。
【0016】またクリーニング装置13も、ユニットケ
ース20の一部によって構成されたクリーニングケース
23と、そのケース23に固定されたクリーニング部材
8を有し、該クリーニング部材8が感光体表面に圧接し
て、感光体表面に付着する転写残トナーを除去する。
【0017】さらに帯電ローラより成る帯電装置3は、
ユニットケース20に回転自在に支持されている。現像
ケース21とクリーニングケース23の間の空間を通し
て、レーザ書き込みユニット4から出射したレーザ光L
が感光体表面を露光する。
【0018】また、定着装置14の定着ローラ15と加
圧ローラ16は、図示していない定着装置のケーシング
に回転自在に支持され、互いに圧接しながら、それぞれ
矢印方向に回転駆動される。定着ローラ15の内部には
ヒータ(図示せず)が配置され、これによって定着ロー
ラ15が加熱される。かかる定着ローラ15と加圧ロー
ラ16の間に記録媒体Pが通されて、トナー像がその記
録媒体表面に定着される。定着ローラ15と加圧ローラ
16は互いに圧接する一対の定着部材の一例を構成して
いるが、ベルトなどから成る定着部材を用いることもで
きる。
【0019】上述のように、本例の画像形成装置は、記
録媒体Pの表面にトナー像を形成する作像ユニット19
と、互いに圧接する一対の定着部材を有していて表面に
トナー像の形成された記録媒体Pを互いに圧接した一対
の定着部材の間に通すことにより、そのトナー像を記録
媒体表面に定着する定着装置14とを有している。
【0020】また画像形成装置本体1の前面側に形成さ
れた開口24には開閉カバー25が配置され、この開閉
カバー25は、枢ピン26を介して、画像形成装置本体
1に矢印B方向に回動開閉可能に支持されている。図3
に示すように、開閉カバー25を開くことにより、開口
24が開放される。この開放状態で作像ユニット19を
図1に矢印Cで示す方向に引くことにより、その作像ユ
ニット19を画像形成装置本体内から取り出し、また矢
印Cと反対方向に作像ユニット19を押し込むことによ
って、その作像ユニット19を図1に示した所定画像形
成装置本体内の位置にセットして装着することができ
る。図3は、作像ユニット19を画像形成装置本体外に
取り出したあとの画像形成装置の様子を示している。
【0021】上述のように、本例の画像形成装置は、画
像形成装置本体内を開放し、又は閉鎖するように開閉さ
れる開閉カバー25を有し、しかも作像ユニット19
は、その開閉カバー25を開くことにより、画像形成装
置本体内から取り出され、又は画像形成装置本体内に取
り付けられるように、画像形成装置本体内に着脱可能に
装着される。また、図1から判るように、定着装置14
は、作像ユニット19よりも、開閉カバー25から離れ
た画像形成装置本体内の奥側の部位に配置され、定着装
置14と作像ユニット19は隣り合って位置している。
【0022】ここで、前述のように画像形成動作が行わ
れているとき、搬送される記録媒体Pが定着装置14の
定着ローラ15と加圧ローラ16の間に詰まることがあ
る。このような記録媒体のジャムが発生したとき、詰ま
った記録媒体(以下、必要に応じてジャム紙という)を
除去しやすくするため、定着装置14の一対の定着部
材、本例では定着ローラ15と加圧ローラのうちの少な
くとも一方は、これらの定着部材の圧接が解除される向
きに移動可能に支持されている。図示した例では、定着
ローラ15は前述の定着装置のケーシングに対して位置
不動に支持され、加圧ローラ16が定着ローラ15に対
して接近又は離間する向きに移動可能にケーシングに支
持されている。
【0023】記録媒体が上述のように定着装置14にて
詰まったときは、図3に示すように開閉カバー25を開
き、次いで作像ユニット19を画像形成装置本体外に引
き出す。このようにすれば、開口24から手を入れて定
着装置14にて詰まったジャム紙を取り出すことができ
る。その際、従来の画像形成装置においては、一般に、
開閉カバー25を開くと、自動的に加圧ローラ16が定
着ローラ15から離れる向きに移動するように構成され
ていた。ところが、定着装置14が作像ユニット19よ
りも、開閉カバー25から離れた画像形成装置本体内の
奥側の部位に位置している画像形成装置においては、従
来のように構成すると、先に説明したように、加圧ロー
ラ16の無用の接離動作が行われたり、ユーザに無駄な
労力を強いるおそれがある。
【0024】そこで、本例の画像形成装置においては、
開閉カバー25を開くだけでは、加圧ローラ16が定着
ローラ15から離間する向きに動くことはなく、作像ユ
ニット19を画像形成装置本体外に取り出す操作に連動
して、加圧ローラ16が定着ローラ15から離れる向き
に移動するように構成されている。すなわち、画像形成
装置には、作像ユニット19を画像形成装置本体内から
取り出したとき、一対の定着部材(図示した例では定着
ローラ15と加圧ローラ16)の圧接が解除される向き
に、少なくとも一方の定着部材(図の例では加圧ローラ
16)が移動し、かつ作像ユニット19を画像形成装置
本体内に装着したとき、一対の定着部材(同じく定着ロ
ーラ15と加圧ローラ16)が互いに圧接する向きに、
前記少なくとも一方の定着部材(同様に加圧ローラ1
6)が移動するように、画像形成装置本体1に対する作
像ユニット19の着脱に連動して前記少なくとも一方の
定着部材(同様に加圧ローラ16)を作動させる連動手
段が設けられている。以下、この連動手段の具体例を明
らかにする。
【0025】図2は、図1の一部の要素を取り出して示
した拡大図である。これらの図に示すように、加圧ロー
ラ16は、その長手方向各端部が軸受27(図には一方
のみを示す)を介して前述のケーシングに支持され、こ
の両軸受27が定着ローラ15に対して接近又は離間す
る向きに移動可能にケーシングに支持されている。そし
て、これらの図に示した連動手段は、加圧レバー28
と、引張ばねより成る第1の付勢部材29と、中間レバ
ー30と、揺動レバー31と、引張ばねより成る第2の
付勢部材32を有している。これらの要素は、加圧ロー
ラ16の図示していない他方の端部側にも設けられてい
るが、その構成と作用は図1及び図2に示したところと
全く同様であるので、図1及び図2に示した各要素につ
いてだけ説明する。
【0026】加圧レバー28は、前述のケーシングにピ
ン33を介して揺動可能に支持されており、その一方の
端部28Aに、第1の付勢部材29の一端が係止され、
その付勢部材29の他端は定着装置のケーシングに係止
されている。かかる加圧レバー28の、ピン33と一方
の端部28Aとの間の部分に、軸受27が圧接し、軸受
27は加圧レバー28によって定着ローラ15に接近す
る向きに加圧される。このようにして、第1の付勢部材
29は、加圧レバー28が一方の定着部材(図の例では
加圧ローラ16)を他方の定着部材(同じく定着ローラ
15)に対して加圧するように当該加圧レバー28を回
動付勢する。これにより、定着ローラ15と加圧ローラ
16は互いに圧接し、これらの圧接部であるニップ部を
記録媒体Pが通ることにより、これに担持されたトナー
像が記録媒体表面に定着される。加圧レバー28と第1
の付勢部材29は、連動手段を構成する要素であると共
に、加圧ローラ16を定着ローラ15に圧接させる加圧
手段も構成している。
【0027】一方、揺動レバー31は、ピン34を介し
て画像形成装置本体1に揺動可能に支持されていて、図
1及び図2に示すように画像形成装置本体内に装着され
た作像ユニット19に係合している。図示した例では、
揺動レバー31が作像ユニット19の上方に位置し、そ
の揺動レバー31に突設された突起35が、作像ユニッ
ト19のユニットケース上壁に係合すると共に、その上
壁に突設された突起36に係合している。
【0028】また中間レバー30は、その基端部がピン
37を介して画像形成装置本体1に揺動可能に支持され
ていて、その中間レバー30の自由端側は、揺動レバー
31の自由端側に互いに回動可能に連結されている。図
示した例では、中間レバー30に、その長手方向に延び
る長孔38が形成され、揺動レバー31の自由端側に突
設された摺動ピン39が、その長孔38に摺動自在に嵌
合している。中間レバー30の基端部は、後述するよう
に加圧レバー28を回動させるためのカム部40として
形成されている。図1及び図2に示した状態では、カム
部40は加圧レバー28の他方の端部28Bからわずか
に離間している。
【0029】また第2の付勢部材32は、その一端が画
像形成装置本体1に係止され、その他端が中間レバー3
0の自由端側に係止されている。これにより、中間レバ
ー30は、ピン37のまわりに図1及び図2における時
計方向に回動付勢され、揺動レバー31は、図2に矢印
F1で示すように中間レバー30によって加圧される。
このため、揺動レバー31は、ピン34のまわりに反時
計方向に回動付勢され、図2に矢印F2で示すように、
揺動レバー31の突起35が、作像ユニット19のユニ
ットケース上壁を下方に向けて押圧する。
【0030】このように、第2の付勢部材32は、揺動
レバー31が画像形成装置本体内に装着された作像ユニ
ット19に係合しながらその作像ユニット19を押圧す
るように、中間レバー30を回動付勢する用をなす。こ
れにより、作像ユニット19を、画像形成装置本体内の
所定位置に押え付けて保持することができ、作像ユニッ
ト19を確実に装着しておくことができる。このよう
に、本例の連動手段は、画像形成装置本体内に装着され
た作像ユニット19を押える押圧手段を兼用している。
【0031】しかも、揺動レバー31の突起35と、ユ
ニットケース20の突起36が互いに係合するので、作
像ユニット19は画像形成装置本体内の所定の位置に位
置決めされる。突起35,36が作像ユニット19の位
置決め手段を構成している。このように、本例の画像形
成装置においては、作像ユニット19が画像形成装置本
体内に装着されてその作像ユニット19に揺動レバー3
1が係合したとき、該揺動レバー31が作像ユニット1
9を位置決めする用をなす。
【0032】開閉カバー25を図3に示すように開き、
作像ユニット19を矢印C(図1)方向に引き出して該
作像ユニット19を画像形成装置本体から取り出すと、
揺動レバー31は作像ユニット19との係合を解除され
るので、このとき中間レバー30は、第2の付勢部材3
2の付勢作用により引かれて、ピン37のまわりを図3
に示す如く時計方向に回動する。これにより、揺動レバ
ー31は、中間レバー30により加圧され、揺動レバー
31の自由端側の摺動ピン39が中間レバー30の長孔
38中を摺動しながら、ピン34のまわりに反時計方向
に回動する。このとき、中間レバー30の下部のカム部
40が加圧レバー28の他方の端部28Bを加圧してこ
れを上方に持ち上げる。これにより、加圧レバー28は
ピン33のまわりを反時計方向に回動し、これにより加
圧ローラ16は、その軸受27と共に、定着ローラ15
から離れる向きに移動し、加圧ローラ16は、図3に示
すように定着ローラ15から離れるか、又は両ローラ1
5,16が当接したまま、その両者の圧接力が弱められ
る。このように中間レバー30は、第2の付勢部材32
の付勢作用により回動して揺動レバー31を回動させる
と共に、一方の定着部材(図の例では加圧ローラ16)
が他方の定着部材(同じく定着ローラ15)から離間す
る向きに移動するように、加圧レバー28を回動させる
のである。
【0033】上述のように加圧ローラ16を定着ローラ
15から離し、又は両者の圧接力を弱めることにより、
開口24から手を入れて、定着ローラ15と加圧ローラ
16の間に詰まったジャム紙を楽に取り除くことができ
る。
【0034】揺動レバー31は、その自由端側の摺動ピ
ン39が中間レバー30の長孔38に嵌合しており、作
像ユニット19を画像形成装置本体1から取り出して、
その作像ユニット19との係合を解除された揺動レバー
31が回動するとき、該揺動レバー31は、中間レバー
30に対して、その長手方向に摺動するように、揺動レ
バー31の自由端側と中間レバー30の自由端側が連結
されているので、揺動レバー31と中間レバー30は円
滑に回動することができる。
【0035】ジャム紙の除去後、再び作像ユニット19
を画像形成装置本体内に押し込んで装着すると、その作
像ユニット19によって揺動レバー31が加圧されて図
3における時計方向に回動するので、中間レバー30及
び加圧レバー28は前述したところと逆向きに回動し
て、これらは図1及び図2の状態に戻される。このと
き、中間レバー30のカム部40と加圧レバー28の他
方の端部28Bが互いに離間し、加圧ローラ16は、第
1の付勢部材29により回動付勢された加圧レバー28
によって、定着ローラ15に対して圧接され、両者の間
にニップが形成される。また、先に説明したように、画
像形成装置本体内に装着された作像ユニット19は、揺
動レバー31によって押圧されて所定の位置に保持され
る。作像ユニット19を画像形成装置本体1から取り出
したとき、第2の付勢部材32は、加圧ローラ16を定
着ローラ15から離す向きに作動させる働きをなすが、
作像ユニット19を画像形成装置本体1内にセットした
ときは、中間レバー30と揺動レバー31を介して、作
像ユニット19を押圧する働きをなす。
【0036】以上のように、本例の画像形成装置によれ
ば、開閉カバー25を開放しただけでは加圧ローラ16
が定着ローラ15から離れる向きに作動せず、開閉カバ
ー25を開き、次いで作像ユニット19を取り出す操作
を行うことによって初めて加圧ローラ16が定着ローラ
15から離れる向きに移動するので、開閉カバー25を
開いただけで加圧ローラが移動するような無駄な動作は
行われない。また開閉カバー25を開き、作像ユニット
19は取り出さずにそのまま開閉カバー25を閉じたと
き、加圧ローラ16が定着ローラ15へ近づく動きを行
うことはないので、開閉カバー25の閉鎖に要する操作
力は小さく、よってユーザに無用な労力を強いることは
ない。
【0037】以上、本発明の好ましい実施形態例を説明
したが、本発明はこれに限定されず、各種改変して構成
できるものである。また本発明は、プリンタ以外の各種
画像形成装置にも広く適用できるものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、開閉カ
バーの開放ではなく、作像ユニットの取り出しに伴っ
て、一対の定着部材の圧接が解除される向きに、少なく
とも一方の定着部材が移動するので、ジャム処理の高い
操作性を維持しつつ、定着部材の無用な作動をなくすこ
とができる。また開閉カバーを閉じるときの操作力が大
きくなることを阻止でき、その操作性を高め、ユーザに
無用な労力を強いる不具合を阻止できる。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、画像形成
装置本体内に装着された作像ユニットを確実に保持する
ことができる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、簡単な構
成によって、上記効果を奏することができる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、揺動レバ
ーと中間レバーを円滑に回動させることができる。
【0042】請求項5に記載の発明によれば、作像ユニ
ットを画像形成装置本体内の所定の位置に正しく位置決
めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す垂直断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】開閉カバーを開き、作像ユニットを取り出した
あとの画像形成装置を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 14 定着装置 19 作像ユニット 25 開閉カバー 28 加圧レバー 29 第1の付勢部材 30 中間レバー 31 揺動レバー 32 第2の付勢部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の表面にトナー像を形成する作
    像ユニットと、互いに圧接する一対の定着部材を有して
    いて表面にトナー像の形成された前記記録媒体を互いに
    圧接した前記一対の定着部材の間に通すことにより、該
    トナー像を記録媒体表面に定着する定着装置と、画像形
    成装置本体内を開放し、又は閉鎖するように開閉される
    開閉カバーとを具備し、前記作像ユニットは、前記開閉
    カバーを開くことにより、画像形成装置本体内から取り
    出され、又は画像形成装置本体内に取り付けられるよう
    に、画像形成装置本体内に着脱可能に装着され、前記定
    着装置は、作像ユニットよりも、前記開閉カバーから離
    れた画像形成装置本体内の奥側の部位に配置され、かつ
    定着装置の一対の定着部材の少なくとも一方は、これら
    の定着部材の圧接が解除される向きに移動可能に支持さ
    れている画像形成装置において、 前記作像ユニットを画像形成装置本体内から取り出した
    とき、前記一対の定着部材の圧接が解除される向きに、
    少なくとも一方の定着部材が移動し、かつ作像ユニット
    を画像形成装置本体内に装着したとき、一対の定着部材
    が互いに圧接する向きに、前記少なくとも一方の定着部
    材が移動するように、画像形成装置本体に対する作像ユ
    ニットの着脱に連動して前記少なくとも一方の定着部材
    を作動させる連動手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記連動手段は、画像形成装置本体内に
    装着された作像ユニットを押える押圧手段を兼用してい
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記連動手段は、定着装置のケーシング
    に揺動可能に支持された加圧レバーと、該加圧レバーが
    一方の定着部材を他方の定着部材に対して加圧するよう
    に該加圧レバーを回動付勢する第1の付勢部材と、画像
    形成装置本体に揺動可能に支持されていて、画像形成装
    置本体内に装着された作像ユニットに係合する揺動レバ
    ーと、画像形成装置本体に揺動可能に支持されていて、
    その自由端側が前記揺動レバーの自由端側に互いに回動
    可能に連結された中間レバーと、前記揺動レバーが画像
    形成装置本体内に装着された作像ユニットに係合しなが
    ら該作像ユニットを押圧するように、前記中間レバーを
    回動付勢する第2の付勢部材とを具備し、前記作像ユニ
    ットを画像形成装置本体から取り出して、前記揺動レバ
    ーが作像ユニットとの係合を解除されたとき、前記中間
    レバーは、前記第2の付勢部材の付勢作用により回動し
    て前記揺動レバーを回動させると共に、前記一方の定着
    部材が他方の定着部材から離間する向きに移動するよう
    に、前記加圧レバーを回動させる請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記作像ユニットを画像形成装置本体か
    ら取り出して、該作像ユニットとの係合を解除された揺
    動レバーが回動するとき、該揺動レバーは、前記中間レ
    バーに対して、その長手方向に摺動するように、揺動レ
    バーの自由端側と中間レバーの自由端側が連結されてい
    る請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記作像ユニットが画像形成装置本体内
    に装着されて該作像ユニットに前記揺動レバーが係合し
    たとき、該揺動レバーが作像ユニットを位置決めする請
    求項3又は4に記載の画像形成装置。
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