JP2001013557A - 閃光装置付きカメラ - Google Patents
閃光装置付きカメラInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストロボ発光部を収納、突出駆動したり照射
角を変更駆動したりする機構をカメラ内に配置する場
合、機構全体が大型化し易く、スペース効率が悪い。 【解決手段】 カメラ本体1の上部に形成された収納ス
ペースに収納される収納位置とカメラ本体の外側方に突
出する突出位置との間で平行スライド可能な閃光装置2
0と、撮影レンズ2の光軸方向移動に連動して閃光装置
を突出、収納駆動したり照射角を変更駆動したりする駆
動機構15,16,17,21,22とを有する閃光装
置付きカメラにおいて、上記駆動機構を、カメラ本体内
における上記収納スペースの下面に沿った部分に配置す
る。
角を変更駆動したりする機構をカメラ内に配置する場
合、機構全体が大型化し易く、スペース効率が悪い。 【解決手段】 カメラ本体1の上部に形成された収納ス
ペースに収納される収納位置とカメラ本体の外側方に突
出する突出位置との間で平行スライド可能な閃光装置2
0と、撮影レンズ2の光軸方向移動に連動して閃光装置
を突出、収納駆動したり照射角を変更駆動したりする駆
動機構15,16,17,21,22とを有する閃光装
置付きカメラにおいて、上記駆動機構を、カメラ本体内
における上記収納スペースの下面に沿った部分に配置す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閃光装置の突出、
収納駆動や照射角度の変更が可能なカメラに関するもの
である。
収納駆動や照射角度の変更が可能なカメラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボ付きカメラは種々提案さ
れているが、特に近年においてはカメラの小形化が進
み、また、撮影レンズのズーム比が大きくなってきたこ
とにより、撮影レンズ光軸とストロボ光軸との距離が小
さくなり、また被写体(人)とカメラの距離、いわゆる
撮影距離が延びる傾向にある。
れているが、特に近年においてはカメラの小形化が進
み、また、撮影レンズのズーム比が大きくなってきたこ
とにより、撮影レンズ光軸とストロボ光軸との距離が小
さくなり、また被写体(人)とカメラの距離、いわゆる
撮影距離が延びる傾向にある。
【0003】この事により、ストロボ光が被写体(人)
の瞳に入射し、網膜にて反射するいわゆる赤目現象が起
こりやすくなっており、この赤目を抑えることが重要に
なっている。
の瞳に入射し、網膜にて反射するいわゆる赤目現象が起
こりやすくなっており、この赤目を抑えることが重要に
なっている。
【0004】この赤目現象を抑える手段として、撮影直
前にストロボを予備発光させる、またはストロボ以外の
光源(ランプ)を発光させることで被写体(人)の瞳孔
を収縮させる方法を採用したカメラが提案されている。
前にストロボを予備発光させる、またはストロボ以外の
光源(ランプ)を発光させることで被写体(人)の瞳孔
を収縮させる方法を採用したカメラが提案されている。
【0005】また、他の方法として、ストロボ使用時に
ストロボ発光部を撮影レンズ光軸から遠ざけるようにし
た、いわゆるポップアップストロボを採用する場合もあ
る。この方法は、撮影時以外はカメラ内にストロボが収
納されるため携帯しやすく、赤目現象の軽減効果も大き
い。
ストロボ発光部を撮影レンズ光軸から遠ざけるようにし
た、いわゆるポップアップストロボを採用する場合もあ
る。この方法は、撮影時以外はカメラ内にストロボが収
納されるため携帯しやすく、赤目現象の軽減効果も大き
い。
【0006】一方、撮影レンズの焦点距離の変化(変
倍)に応じてストロボの照射角度も変更可能とすること
で、ストロボの光エネルギーを効率よく利用しようとす
るカメラも多く提案されている。
倍)に応じてストロボの照射角度も変更可能とすること
で、ストロボの光エネルギーを効率よく利用しようとす
るカメラも多く提案されている。
【0007】通常、ストロボ照射角度は撮影レンズの画
角範囲をカバーすればよく、ストロボ照射角度が切り換
え可能でないカメラの場合、その照射角度は、変更可能
な撮影レンズの焦点距離のうち最もワイド側の焦点距離
での画角をカバーするように設定されている。このた
め、撮影レンズの焦点距離がテレ側に変更されてもスト
ロボ照射角度はワイド側の画角をカバーする照射角度の
ままである。また、ストロボのガイドナンバーは、通常
の場合、撮影レンズの焦点距離にかかわらず常に一定で
あるため、一般的に撮影レンズのFナンバーが大きいテ
レ側の撮影可能距離により決定される。このため、テレ
側においてもワイド側の撮影画角をカバーする照射角度
で発光することになり、撮影画角以外に照射される光エ
ネルギーは全く利用されることなく無駄になっている。
角範囲をカバーすればよく、ストロボ照射角度が切り換
え可能でないカメラの場合、その照射角度は、変更可能
な撮影レンズの焦点距離のうち最もワイド側の焦点距離
での画角をカバーするように設定されている。このた
め、撮影レンズの焦点距離がテレ側に変更されてもスト
ロボ照射角度はワイド側の画角をカバーする照射角度の
ままである。また、ストロボのガイドナンバーは、通常
の場合、撮影レンズの焦点距離にかかわらず常に一定で
あるため、一般的に撮影レンズのFナンバーが大きいテ
レ側の撮影可能距離により決定される。このため、テレ
側においてもワイド側の撮影画角をカバーする照射角度
で発光することになり、撮影画角以外に照射される光エ
ネルギーは全く利用されることなく無駄になっている。
【0008】このように、焦点距離が変更可能でストロ
ボ照射角度が可変でないカメラの場合、ストロボはワイ
ド側の照射角度を満足させ、テレ側の撮影可能距離を満
足させる必要がある。撮影レンズのズーム比が大きくな
り、その撮影レンズのFナンバーが大きくなる場合に
は、それに応じてストロボのガイドナンバーは大きくす
る必要がある。
ボ照射角度が可変でないカメラの場合、ストロボはワイ
ド側の照射角度を満足させ、テレ側の撮影可能距離を満
足させる必要がある。撮影レンズのズーム比が大きくな
り、その撮影レンズのFナンバーが大きくなる場合に
は、それに応じてストロボのガイドナンバーは大きくす
る必要がある。
【0009】ところが、ガイドナンバーを大きくするた
めにはそれだけ大きな電気エネルギーを必要とするた
め、充電用コンデンサー、閃光管などの部品が大形化
し、カメラの大型化を招くことになる。また、充電用コ
ンデンサーが大きくなることで、充電時間が長くなり、
連続撮影をする場合、充電の待ち時間が長く、速写性に
欠けるという問題が生じる。
めにはそれだけ大きな電気エネルギーを必要とするた
め、充電用コンデンサー、閃光管などの部品が大形化
し、カメラの大型化を招くことになる。また、充電用コ
ンデンサーが大きくなることで、充電時間が長くなり、
連続撮影をする場合、充電の待ち時間が長く、速写性に
欠けるという問題が生じる。
【0010】このような問題に対し、前述したように撮
影レンズの焦点距離に応じてストロボ照射角度も変化さ
せることで、テレ側の撮影において光エネルギーを無駄
にすることなく効率よく利用し、カメラの大型化を防
ぎ、充電の待ち時間も長くならないようにすることがで
きる。
影レンズの焦点距離に応じてストロボ照射角度も変化さ
せることで、テレ側の撮影において光エネルギーを無駄
にすることなく効率よく利用し、カメラの大型化を防
ぎ、充電の待ち時間も長くならないようにすることがで
きる。
【0011】さらに、ポップアップストロボと照射角度
の切り換えが可能なストロボを組み合わせたストロボも
提案されている。但し、これら提案は、ストロボのポッ
プアップ動作は手動によるものであり、突出方向にバネ
付勢された発光部を収納時は係止手段により保持し、ス
トロボ使用時に使用者が係止手段を解除してポップアッ
プさせるものがほとんどであり、操作性が良いものでは
ない。
の切り換えが可能なストロボを組み合わせたストロボも
提案されている。但し、これら提案は、ストロボのポッ
プアップ動作は手動によるものであり、突出方向にバネ
付勢された発光部を収納時は係止手段により保持し、ス
トロボ使用時に使用者が係止手段を解除してポップアッ
プさせるものがほとんどであり、操作性が良いものでは
ない。
【0012】これに対し、撮影レンズ鏡筒を駆動するギ
ヤ列により駆動されるカムを設け、カムとカムフォロワ
ーによりストロボをカメラの外側方へ突出させるカメラ
が提案されている。また、このようなカメラにおいて、
ストロボケース内で発光部が前後移動可能になってお
り、前面に設けた凸レンズとの間隔を変化させることで
照射角を変化させることができるようにすることも提案
されている。
ヤ列により駆動されるカムを設け、カムとカムフォロワ
ーによりストロボをカメラの外側方へ突出させるカメラ
が提案されている。また、このようなカメラにおいて、
ストロボケース内で発光部が前後移動可能になってお
り、前面に設けた凸レンズとの間隔を変化させることで
照射角を変化させることができるようにすることも提案
されている。
【0013】そして、このようにカメラ本体に対してス
トロボを外側方に突出させるようにしたカメラでは、撮
影レンズ鏡筒の光軸方向移動に連動して移動するカム板
を設け、このカム板によりファインダーとストロボ発光
部とをともに駆動する構成となっている。
トロボを外側方に突出させるようにしたカメラでは、撮
影レンズ鏡筒の光軸方向移動に連動して移動するカム板
を設け、このカム板によりファインダーとストロボ発光
部とをともに駆動する構成となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
式の場合、移動するカム板と発光部との係合を確保する
必要があるため、突出量には限界があり、また大型のカ
ム板を必要とし、スペース効率が良いものではない。
式の場合、移動するカム板と発光部との係合を確保する
必要があるため、突出量には限界があり、また大型のカ
ム板を必要とし、スペース効率が良いものではない。
【0015】また、ファインダーと発光部を共通の部材
で駆動するため、ファインダーとストロボの配置に制約
が生じる。さらに、ストロボの収納、突出移動と照射角
を変化させるための連動部品が別々に必要で有るため、
部品点数が多く、コストアップに繋がっている。
で駆動するため、ファインダーとストロボの配置に制約
が生じる。さらに、ストロボの収納、突出移動と照射角
を変化させるための連動部品が別々に必要で有るため、
部品点数が多く、コストアップに繋がっている。
【0016】なお、カメラ上部に収納されたストロボを
カメラ本体の外側方に移動させる機構としては、カメラ
本体内に、上下方向に延びてその上部が閃光装置に連結
されるレバー部材を設け、このレバー部材を下部を中心
に(光軸方向と平行に延びる軸を中心に)揺動させるこ
とによって、ストロボを閃光装置をスライド駆動する機
構が考えられる。
カメラ本体の外側方に移動させる機構としては、カメラ
本体内に、上下方向に延びてその上部が閃光装置に連結
されるレバー部材を設け、このレバー部材を下部を中心
に(光軸方向と平行に延びる軸を中心に)揺動させるこ
とによって、ストロボを閃光装置をスライド駆動する機
構が考えられる。
【0017】しかしながら、このような駆動機構では、
カメラ本体内に大きなスペースを必要とし、カメラの小
型化の妨げになるという問題がある。
カメラ本体内に大きなスペースを必要とし、カメラの小
型化の妨げになるという問題がある。
【0018】また、特開平10−104696号公報に
は、撮影レンズ鏡筒の光軸方向移動に連動してストロボ
の突出、収納動作を行うとともに、撮影レンズのズーミ
ング動作に連動して、閃光放電管を移動させ、ストロボ
の照射角を変更するよう構成されたカメラが提案されて
いる。
は、撮影レンズ鏡筒の光軸方向移動に連動してストロボ
の突出、収納動作を行うとともに、撮影レンズのズーミ
ング動作に連動して、閃光放電管を移動させ、ストロボ
の照射角を変更するよう構成されたカメラが提案されて
いる。
【0019】この提案のカメラでは、撮影レンズ鏡筒の
光軸方向移動を行うため駆動ギヤ列の途中から、ストロ
ボの突出、収納移動と閃光放電管の移動を行うためのカ
ム部材へ駆動力を分配し、撮影レンズ鏡筒とストロボ駆
動とを連動させるようにしている。
光軸方向移動を行うため駆動ギヤ列の途中から、ストロ
ボの突出、収納移動と閃光放電管の移動を行うためのカ
ム部材へ駆動力を分配し、撮影レンズ鏡筒とストロボ駆
動とを連動させるようにしている。
【0020】しかしながら、この提案におけるカム部材
は回転カムであり、外周に設けられたカム面に回転角に
応じて突出、収納駆動範囲と閃光放電管駆動範囲とが連
続的に設けられている。このため、カム部材はカムフォ
ロワーに対し、略1回転しか回転角をとることはでき
ず、駆動力やスペースなどの関係で設計的な制約が大き
かった。
は回転カムであり、外周に設けられたカム面に回転角に
応じて突出、収納駆動範囲と閃光放電管駆動範囲とが連
続的に設けられている。このため、カム部材はカムフォ
ロワーに対し、略1回転しか回転角をとることはでき
ず、駆動力やスペースなどの関係で設計的な制約が大き
かった。
【0021】また、放電管移動範囲においても突出、収
納動作を行う連動部品に動力が伝達され、位置規制のた
めのスプリングによる負荷が増すという問題があった。
さらに、閃光放電管を移動する量も充分得ることが困難
で、照射角の変倍率はあまり大きくなく、またガイドナ
ンバーの変化率も大きくなく、撮影レンズのテレ側にお
いても十分なガイドナンバーを得ることができなかっ
た。
納動作を行う連動部品に動力が伝達され、位置規制のた
めのスプリングによる負荷が増すという問題があった。
さらに、閃光放電管を移動する量も充分得ることが困難
で、照射角の変倍率はあまり大きくなく、またガイドナ
ンバーの変化率も大きくなく、撮影レンズのテレ側にお
いても十分なガイドナンバーを得ることができなかっ
た。
【0022】一方、撮影レンズ鏡筒を、モータ及びギヤ
列で駆動する場合、撮影レンズに過大な負荷が掛かった
時など、本来噛み合うべきギヤ同士が変形などによりス
リップ(歯飛び)することがある。
列で駆動する場合、撮影レンズに過大な負荷が掛かった
時など、本来噛み合うべきギヤ同士が変形などによりス
リップ(歯飛び)することがある。
【0023】特に減速ギヤ列の途中にウォームギヤを使
う場合、モータが停止状態において、撮影レンズ鏡筒を
光軸方向に押す、または引っ張る等すると、ウォームギ
ヤは回転できずに各噛み合い状態のギヤに過大な負荷が
掛かることとなる。
う場合、モータが停止状態において、撮影レンズ鏡筒を
光軸方向に押す、または引っ張る等すると、ウォームギ
ヤは回転できずに各噛み合い状態のギヤに過大な負荷が
掛かることとなる。
【0024】このようなギヤに過大な負荷が掛かるのを
防止するために、ギヤ列の一部に所定以上の負荷が掛か
った場合に空転作動する空転機構が設けられているもの
もある。
防止するために、ギヤ列の一部に所定以上の負荷が掛か
った場合に空転作動する空転機構が設けられているもの
もある。
【0025】しかしながら、この空転機構が作動する
と、モータから空転機構までのギヤ列と空転機構から撮
影レンズ鏡筒までのギヤ列は当初の位相からずれること
となる。そして、このような空転機構を備えたカメラに
おいて、撮影レンズ鏡筒を駆動するギヤ列の途中から分
岐するギヤ列によってストロボ発光部の移動や照射角変
更を行う場合、撮影レンズの光軸方向位置或いは焦点距
離などの位相と、ストロボ発光部の突出、収納位置或い
は照射角の位相とを合わせる必要がある。
と、モータから空転機構までのギヤ列と空転機構から撮
影レンズ鏡筒までのギヤ列は当初の位相からずれること
となる。そして、このような空転機構を備えたカメラに
おいて、撮影レンズ鏡筒を駆動するギヤ列の途中から分
岐するギヤ列によってストロボ発光部の移動や照射角変
更を行う場合、撮影レンズの光軸方向位置或いは焦点距
離などの位相と、ストロボ発光部の突出、収納位置或い
は照射角の位相とを合わせる必要がある。
【0026】しかしながら、使用途中において位相ずれ
が発生すると、撮影レンズ鏡筒が撮影可能状態において
ストロボが突出位置にない、または、撮影レンズ鏡筒が
沈胴位置に位置するにもかかわらずストロボが収納しき
れない、等の問題が発生してしまう。
が発生すると、撮影レンズ鏡筒が撮影可能状態において
ストロボが突出位置にない、または、撮影レンズ鏡筒が
沈胴位置に位置するにもかかわらずストロボが収納しき
れない、等の問題が発生してしまう。
【0027】さらに、撮影レンズの焦点位置とストロボ
照射角に位相ずれが発生すると、撮影レンズの画角をス
トロボ照射角がカバーしない、或いは撮影レンズの焦点
距離がテレ位置においてもストロボ照射角が集光しきれ
ず、所定のガイドナンバーが得ることができず、露出ア
ンダーになってしまう可能性もある。
照射角に位相ずれが発生すると、撮影レンズの画角をス
トロボ照射角がカバーしない、或いは撮影レンズの焦点
距離がテレ位置においてもストロボ照射角が集光しきれ
ず、所定のガイドナンバーが得ることができず、露出ア
ンダーになってしまう可能性もある。
【0028】そこで、本発明は、ストロボの突出、収納
駆動をカメラ側で自動で、撮影レンズに悪影響を及ぼさ
ないよう効率良く行え、また少ない部品で簡略化された
機構を有し、小型化を図りつつ、ストロボの突出、収納
駆動及び照射角変更駆動を精度良く行えるようにしたカ
メラを提供することを目的とする。
駆動をカメラ側で自動で、撮影レンズに悪影響を及ぼさ
ないよう効率良く行え、また少ない部品で簡略化された
機構を有し、小型化を図りつつ、ストロボの突出、収納
駆動及び照射角変更駆動を精度良く行えるようにしたカ
メラを提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、カメラ本体の上部に形成さ
れた収納スペースに収納される収納位置とカメラ本体の
外側方に突出する突出位置との間で平行スライド可能な
閃光装置と、撮影レンズの光軸方向移動に連動して閃光
装置を突出、収納駆動する駆動機構とを有する閃光装置
付きカメラにおいて、上記駆動機構を、カメラ本体内に
おける上記収納スペースの下面に沿った部分に配置して
いる。
めに、本願第1の発明では、カメラ本体の上部に形成さ
れた収納スペースに収納される収納位置とカメラ本体の
外側方に突出する突出位置との間で平行スライド可能な
閃光装置と、撮影レンズの光軸方向移動に連動して閃光
装置を突出、収納駆動する駆動機構とを有する閃光装置
付きカメラにおいて、上記駆動機構を、カメラ本体内に
おける上記収納スペースの下面に沿った部分に配置して
いる。
【0030】具体的には、上記駆動機構を、撮影レンズ
の光軸方向移動に連動し、カメラ本体の上下方向に延び
る軸を中心に回転作動する(例えば、撮影レンズを光軸
方向に駆動するレンズ駆動機構から駆動力伝達を受けて
作動する)駆動部材と、この駆動部材により上下方向に
延びる軸を中心に揺動駆動されて閃光装置をスライド駆
動する突出収納用被駆動部材とを有するように構成して
いる。
の光軸方向移動に連動し、カメラ本体の上下方向に延び
る軸を中心に回転作動する(例えば、撮影レンズを光軸
方向に駆動するレンズ駆動機構から駆動力伝達を受けて
作動する)駆動部材と、この駆動部材により上下方向に
延びる軸を中心に揺動駆動されて閃光装置をスライド駆
動する突出収納用被駆動部材とを有するように構成して
いる。
【0031】さらに、上記駆動機構に、駆動部材により
上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動されて、閃光装置
に設けられた照射角変更部材を駆動する照射角変更用被
駆動部材を設けてもよい。
上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動されて、閃光装置
に設けられた照射角変更部材を駆動する照射角変更用被
駆動部材を設けてもよい。
【0032】これにより、閃光装置の突出、収納駆動や
照射角変更駆動を行う駆動機構を、閃光装置に近づけて
まとめて配置することが可能となり、カメラ本体内のス
ペース効率を向上させてカメラの小型化を図ることが可
能となる。
照射角変更駆動を行う駆動機構を、閃光装置に近づけて
まとめて配置することが可能となり、カメラ本体内のス
ペース効率を向上させてカメラの小型化を図ることが可
能となる。
【0033】また、本願第2の発明では、カメラ本体に
対して収納、突出移動(特に、カメラ本体に対して外側
方への平行スライド)が可能な閃光装置と、撮影レンズ
の光軸方向移動に連動して作動する駆動部材と、この駆
動部材により駆動されて閃光装置の突出、収納駆動を行
う第1被駆動部材と、上記駆動部材により駆動されて閃
光装置の照射角の変更駆動を行う第2被駆動部材とを設
け、上記駆動部材に、第1被駆動部材を駆動する第1駆
動部(例えば、ギヤやカム)と、この第1駆動部に対し
て駆動部材の作動方向と直交する方向(例えば、駆動部
材が回転作動する場合、回転軸方向)にて異なる位置に
設けられ、第2被駆動部材を駆動する第2駆動部(例え
ば、カム)とを設けて閃光装置付きカメラを構成してい
る。
対して収納、突出移動(特に、カメラ本体に対して外側
方への平行スライド)が可能な閃光装置と、撮影レンズ
の光軸方向移動に連動して作動する駆動部材と、この駆
動部材により駆動されて閃光装置の突出、収納駆動を行
う第1被駆動部材と、上記駆動部材により駆動されて閃
光装置の照射角の変更駆動を行う第2被駆動部材とを設
け、上記駆動部材に、第1被駆動部材を駆動する第1駆
動部(例えば、ギヤやカム)と、この第1駆動部に対し
て駆動部材の作動方向と直交する方向(例えば、駆動部
材が回転作動する場合、回転軸方向)にて異なる位置に
設けられ、第2被駆動部材を駆動する第2駆動部(例え
ば、カム)とを設けて閃光装置付きカメラを構成してい
る。
【0034】このように、共通の駆動部材によって第1
被駆動部材(突出収納用被駆動部材)および第2被駆動
部材(照射角変更用被駆動部材)を駆動するようにすれ
ば、閃光装置の突出、収納駆動や照射角変更駆動のため
の駆動力伝達を、カメラ下部における撮影レンズの側方
等に配置されるレンズ駆動機構から1本のシャフト等を
介して一括して受けることが可能となる。このため、従
来のように、閃光装置の突出、収納駆動のための駆動力
を撮影レンズ側から受けて、照射角変更駆動のための駆
動力をファインダー側から受けるというような複雑な駆
動機構をカメラ内に設ける必要がなくなり、カメラ全体
として駆動機構の簡略化を図るとともに、閃光装置の配
置自由度を増すことが可能となる。
被駆動部材(突出収納用被駆動部材)および第2被駆動
部材(照射角変更用被駆動部材)を駆動するようにすれ
ば、閃光装置の突出、収納駆動や照射角変更駆動のため
の駆動力伝達を、カメラ下部における撮影レンズの側方
等に配置されるレンズ駆動機構から1本のシャフト等を
介して一括して受けることが可能となる。このため、従
来のように、閃光装置の突出、収納駆動のための駆動力
を撮影レンズ側から受けて、照射角変更駆動のための駆
動力をファインダー側から受けるというような複雑な駆
動機構をカメラ内に設ける必要がなくなり、カメラ全体
として駆動機構の簡略化を図るとともに、閃光装置の配
置自由度を増すことが可能となる。
【0035】しかも、従来のように駆動部材における第
1駆動部と第2駆動部とを、駆動部材の作動方向に連続
するようには配置していないため、第1駆動部および第
2駆動部のカム形状等をそれぞれ必要な閃光装置の突
出、収納移動量や照射角の変更量に合わせて自由に設定
することが可能となる。逆に言えば、閃光装置の突出、
収納移動量や照射角の変更量を自由に設定することが可
能となる。
1駆動部と第2駆動部とを、駆動部材の作動方向に連続
するようには配置していないため、第1駆動部および第
2駆動部のカム形状等をそれぞれ必要な閃光装置の突
出、収納移動量や照射角の変更量に合わせて自由に設定
することが可能となる。逆に言えば、閃光装置の突出、
収納移動量や照射角の変更量を自由に設定することが可
能となる。
【0036】なお、第2被駆動部材(照射角変更用被駆
動部材)が、閃光装置が突出位置よりも収納位置側に位
置するときに、閃光装置に設けられた照射角変更部材か
ら離脱する構成とすることにより、これら両部材を常時
当接させておく場合に比べて、照射角変更用被駆動部材
を小型化することが可能となる。
動部材)が、閃光装置が突出位置よりも収納位置側に位
置するときに、閃光装置に設けられた照射角変更部材か
ら離脱する構成とすることにより、これら両部材を常時
当接させておく場合に比べて、照射角変更用被駆動部材
を小型化することが可能となる。
【0037】また、駆動部材の第2駆動部に、撮影レン
ズが変倍動作する際に第2被駆動部材を駆動する変倍時
駆動領域と、撮影レンズがカメラ本体に対して突出、沈
胴動作する際に第2被駆動部材を駆動する非変倍時駆動
領域とがある場合に、非変倍時駆動領域の少なくとも一
部を変倍時駆動領域と重複させて設定することにより、
撮影レンズの移動に連動して作動する駆動部材の作動許
容量(回転作動する場合の回転許容角)を大きくとるこ
とが可能となる。そして、これにより、第1および第2
駆動部のカム形状を緩やかなものとすることが可能とな
り、閃光装置の収納、突出駆動および照射角変更駆動に
対して、駆動部材を大型化することなく十分な駆動力を
発生させることが可能となる。
ズが変倍動作する際に第2被駆動部材を駆動する変倍時
駆動領域と、撮影レンズがカメラ本体に対して突出、沈
胴動作する際に第2被駆動部材を駆動する非変倍時駆動
領域とがある場合に、非変倍時駆動領域の少なくとも一
部を変倍時駆動領域と重複させて設定することにより、
撮影レンズの移動に連動して作動する駆動部材の作動許
容量(回転作動する場合の回転許容角)を大きくとるこ
とが可能となる。そして、これにより、第1および第2
駆動部のカム形状を緩やかなものとすることが可能とな
り、閃光装置の収納、突出駆動および照射角変更駆動に
対して、駆動部材を大型化することなく十分な駆動力を
発生させることが可能となる。
【0038】さらに、本願第3の発明は、カメラ本体に
対する光軸方向への駆動が可能な撮影レンズと、カメラ
本体に対する突出、収納駆動および照射角の変更駆動の
うち少なくとも一方が可能な閃光装置と、モータの駆動
力を撮影レンズに伝達するレンズ駆動力伝達機構と、こ
のレンズ駆動力伝達機構の中間部から駆動力を閃光装置
に伝達する閃光装置駆動力伝達機構とを有する閃光装置
付きカメラにおいて、所定以上の負荷が作用したときに
駆動力伝達を断つクラッチ機構を、レンズ駆動力伝達機
構における上記中間部とモータとの間に設けている。
対する光軸方向への駆動が可能な撮影レンズと、カメラ
本体に対する突出、収納駆動および照射角の変更駆動の
うち少なくとも一方が可能な閃光装置と、モータの駆動
力を撮影レンズに伝達するレンズ駆動力伝達機構と、こ
のレンズ駆動力伝達機構の中間部から駆動力を閃光装置
に伝達する閃光装置駆動力伝達機構とを有する閃光装置
付きカメラにおいて、所定以上の負荷が作用したときに
駆動力伝達を断つクラッチ機構を、レンズ駆動力伝達機
構における上記中間部とモータとの間に設けている。
【0039】これにより、撮影レンズ又は閃光装置の駆
動に対してある程度の負荷が生じた場合に、撮影レンズ
の突出、沈胴移動と閃光装置の突出、収納移動との位相
関係や撮影レンズの変倍作動と閃光装置の照射角変更作
動との位相関係にずれを生じさせることなく、モータや
各駆動機構に過大な負荷がかかるのを防止することが可
能となる。
動に対してある程度の負荷が生じた場合に、撮影レンズ
の突出、沈胴移動と閃光装置の突出、収納移動との位相
関係や撮影レンズの変倍作動と閃光装置の照射角変更作
動との位相関係にずれを生じさせることなく、モータや
各駆動機構に過大な負荷がかかるのを防止することが可
能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1から図7には、本発明の実施
形態である閃光装置付きカメラを示している。図1はス
トロボ発光部を収納状態としたときのカメラの正面図、
図2はストロボ発光部を突出状態としたときのカメラの
外観図、図3は撮影レンズ鏡筒及びストロボ発光部を駆
動するギヤをカメラ下面方向から見たときの図である。
なお、図3では、分かり易くするために軸間を展開し、
軸方向についてもずらして示している。また、図4はス
トロボ発光部を収納状態としたときのカメラの上面図、
図5はストロボ発光部を駆動する部材の配置をカメラ上
面から見た図である。
形態である閃光装置付きカメラを示している。図1はス
トロボ発光部を収納状態としたときのカメラの正面図、
図2はストロボ発光部を突出状態としたときのカメラの
外観図、図3は撮影レンズ鏡筒及びストロボ発光部を駆
動するギヤをカメラ下面方向から見たときの図である。
なお、図3では、分かり易くするために軸間を展開し、
軸方向についてもずらして示している。また、図4はス
トロボ発光部を収納状態としたときのカメラの上面図、
図5はストロボ発光部を駆動する部材の配置をカメラ上
面から見た図である。
【0041】本実施形態のカメラのストロボ発光部はカ
メラ本体の上部に配置され、カメラ使用時にはカメラの
側方に突出するよう構成されている。
メラ本体の上部に配置され、カメラ使用時にはカメラの
側方に突出するよう構成されている。
【0042】図1において、1はカメラ本体であり、2
0はストロボ発光部、2は撮影レンズ鏡筒、3はモータ
である。モータ3の駆動軸3aにはウォームギヤ3bが
取り付けられており、このウォームギヤ3bはウォーム
ホイール4と噛み合い、減速ギヤ(レンズ駆動力伝達機
構)5,6,7,8,9に動力を伝達する。それぞれの
減速ギヤ5〜9はカメラ本体1の撮影レンズ光軸と平行
な軸上に回転可能に保持され、モータ3の回転を撮影レ
ンズ鏡筒2に取り付けられた駆動リング10に伝達しこ
れを駆動するよう構成されている。
0はストロボ発光部、2は撮影レンズ鏡筒、3はモータ
である。モータ3の駆動軸3aにはウォームギヤ3bが
取り付けられており、このウォームギヤ3bはウォーム
ホイール4と噛み合い、減速ギヤ(レンズ駆動力伝達機
構)5,6,7,8,9に動力を伝達する。それぞれの
減速ギヤ5〜9はカメラ本体1の撮影レンズ光軸と平行
な軸上に回転可能に保持され、モータ3の回転を撮影レ
ンズ鏡筒2に取り付けられた駆動リング10に伝達しこ
れを駆動するよう構成されている。
【0043】駆動リング10が減速ギヤ5〜9により駆
動されると、撮影レンズ鏡筒2内の撮影レンズ群(図示
せず)は光軸方向に移動する。撮影レンズ群が光軸方向
に移動する仕組みは、カム溝とカムフォロワーを用いた
一般的な構成からなり、例えば駆動リング10の回転に
連動して回転するカム環と、撮影レンズ群を保持し、カ
ム環に形成されたカム溝に係合するカムフォロワーを備
えてカム環の回転により光軸方向に移動する保持枠とか
ら構成される。
動されると、撮影レンズ鏡筒2内の撮影レンズ群(図示
せず)は光軸方向に移動する。撮影レンズ群が光軸方向
に移動する仕組みは、カム溝とカムフォロワーを用いた
一般的な構成からなり、例えば駆動リング10の回転に
連動して回転するカム環と、撮影レンズ群を保持し、カ
ム環に形成されたカム溝に係合するカムフォロワーを備
えてカム環の回転により光軸方向に移動する保持枠とか
ら構成される。
【0044】撮影レンズ鏡筒2はその焦点距離情報など
を検知するポジション検知手段と露出を制御する制御手
段とを有し、これらはカメラ本体1内の制御回路(図示
せず)に接続されている。
を検知するポジション検知手段と露出を制御する制御手
段とを有し、これらはカメラ本体1内の制御回路(図示
せず)に接続されている。
【0045】減速ギヤ5〜9のうち、7はクラッチギヤ
であり、その構成を図3および図18を用いて説明す
る。これらの図において、100はシャフト、101は
フリクションスプリング、102は第1クラッチギヤ、
103は第2クラッチギヤ、104はナットである。
であり、その構成を図3および図18を用いて説明す
る。これらの図において、100はシャフト、101は
フリクションスプリング、102は第1クラッチギヤ、
103は第2クラッチギヤ、104はナットである。
【0046】図に示すように、下端部分にねじが形成さ
れたシャフト100は、フリクションスプリング10
1、第1および第2クラッチギヤ102,103を貫通
するようこれらに挿入される。そしてシャフト100の
下端部分にナット104を取り付けることにより、フリ
クションスプリング101は第1クラッチギヤ102内
の受け面102bとシャフト100のフランジ100b
との間に挟み込まれてチャージされる。
れたシャフト100は、フリクションスプリング10
1、第1および第2クラッチギヤ102,103を貫通
するようこれらに挿入される。そしてシャフト100の
下端部分にナット104を取り付けることにより、フリ
クションスプリング101は第1クラッチギヤ102内
の受け面102bとシャフト100のフランジ100b
との間に挟み込まれてチャージされる。
【0047】第1および第2クラッチギヤ102,10
3における相対向する面には、高低の平面を斜面で結ん
だ凹凸面102a,103aが形成されており、フリク
ションスプリング101のチャージ力によりこれらは互
いに噛み合う方向に荷重が掛けられている。
3における相対向する面には、高低の平面を斜面で結ん
だ凹凸面102a,103aが形成されており、フリク
ションスプリング101のチャージ力によりこれらは互
いに噛み合う方向に荷重が掛けられている。
【0048】通常動作時は、凹凸面102a,103a
がか噛み合うことで撮影レンズ鏡筒2を駆動するための
動力を伝達するが、所定以上のトルク(負荷)が掛かっ
たときは、第1クラッチギヤ102がフリクションスプ
リング101のチャージ力に抗して図中の上方へ移動す
ることにより、両凹凸面102a,103aが互いの山
部分を乗り越え、動力伝達が行われなくなる。つまり、
所定以上の負荷が撮影レンズ鏡筒2に掛かったとき、第
1クラッチギヤ102に対して第2クラッチギヤ103
が空転する。このため、他のギヤに無理な負荷を与える
ことなく、ギヤの変形や歯飛び等を防止することができ
る。
がか噛み合うことで撮影レンズ鏡筒2を駆動するための
動力を伝達するが、所定以上のトルク(負荷)が掛かっ
たときは、第1クラッチギヤ102がフリクションスプ
リング101のチャージ力に抗して図中の上方へ移動す
ることにより、両凹凸面102a,103aが互いの山
部分を乗り越え、動力伝達が行われなくなる。つまり、
所定以上の負荷が撮影レンズ鏡筒2に掛かったとき、第
1クラッチギヤ102に対して第2クラッチギヤ103
が空転する。このため、他のギヤに無理な負荷を与える
ことなく、ギヤの変形や歯飛び等を防止することができ
る。
【0049】また、図17には、ストロボ発光部を駆動
するギヤ11,12,13(閃光装置駆動力伝達機構)
をカメラ下側から見た状態を示している。ギヤ11は、
減速ギヤ列5〜9と同様に、カメラ本体1に撮影レンズ
光軸と平行な軸を中心に回転可能に保持される。ギヤ1
2,13はハスバギヤであり、カメラ本体1下部に位置
し、撮影レンズ光軸とは直交する軸(カメラ本体1の上
下方向に延びる軸)を中心に回転可能に保持されてい
る。
するギヤ11,12,13(閃光装置駆動力伝達機構)
をカメラ下側から見た状態を示している。ギヤ11は、
減速ギヤ列5〜9と同様に、カメラ本体1に撮影レンズ
光軸と平行な軸を中心に回転可能に保持される。ギヤ1
2,13はハスバギヤであり、カメラ本体1下部に位置
し、撮影レンズ光軸とは直交する軸(カメラ本体1の上
下方向に延びる軸)を中心に回転可能に保持されてい
る。
【0050】ギヤ11は平歯車11aとウォーム11b
とから構成されており、平歯車11aが減速ギヤ8と噛
み合うことで回転駆動される。また、減速ギヤ8はクラ
ッチギヤ7のうち第2クラッチギヤ103に噛み合い、
さらに減速ギヤ9と噛み合うことで駆動リング10へ動
力を伝達する。
とから構成されており、平歯車11aが減速ギヤ8と噛
み合うことで回転駆動される。また、減速ギヤ8はクラ
ッチギヤ7のうち第2クラッチギヤ103に噛み合い、
さらに減速ギヤ9と噛み合うことで駆動リング10へ動
力を伝達する。
【0051】このように、ギヤ11がクラッチギヤ7と
撮影レンズ鏡筒2との中間のギヤ8と噛み合う、つまり
減速ギヤ5〜9のうち、ギヤ11が噛み合うギヤ8とモ
ータ3との間にクラッチギヤ7を設ける)ことで、撮影
レンズ鏡筒2に過大な負荷が掛かりクラッチギヤ7の空
転機構が作動したときにおいても、ストロボ発光部20
を駆動するギヤ列11,12,13と撮影レンズ鏡筒2
を駆動するギヤ列8,9の間で位相ずれが発生すること
を防止している。
撮影レンズ鏡筒2との中間のギヤ8と噛み合う、つまり
減速ギヤ5〜9のうち、ギヤ11が噛み合うギヤ8とモ
ータ3との間にクラッチギヤ7を設ける)ことで、撮影
レンズ鏡筒2に過大な負荷が掛かりクラッチギヤ7の空
転機構が作動したときにおいても、ストロボ発光部20
を駆動するギヤ列11,12,13と撮影レンズ鏡筒2
を駆動するギヤ列8,9の間で位相ずれが発生すること
を防止している。
【0052】したがって、ストロボ発光部20の収納、
突出動作の位相が撮影レンズ鏡筒2の沈胴、ワイド位置
突出動作の位相とずれることがなく、撮影レンズ鏡筒2
を沈胴させたにもかかわらずストロボ発光部20を収納
しきれないとか、撮影レンズ鏡筒2をワイド位置に突出
させたにもかかわらずストロボ発光部20を突出させし
きれないという事態の発生を防止することができる。
突出動作の位相が撮影レンズ鏡筒2の沈胴、ワイド位置
突出動作の位相とずれることがなく、撮影レンズ鏡筒2
を沈胴させたにもかかわらずストロボ発光部20を収納
しきれないとか、撮影レンズ鏡筒2をワイド位置に突出
させたにもかかわらずストロボ発光部20を突出させし
きれないという事態の発生を防止することができる。
【0053】また、同様の理由から、後述するストロボ
照射角変更についても、撮影レンズ鏡筒2がワイド位置
にあるにもかかららずストロボ照射角がこれをカバーし
きれないとか、撮影レンズ鏡筒2がテレ位置にあるにも
かかわらずストロボ光を集光しきれず、所定のガイドナ
ンバーが得られないために露出アンダーになってしまう
という事態の発生も防止できる。
照射角変更についても、撮影レンズ鏡筒2がワイド位置
にあるにもかかららずストロボ照射角がこれをカバーし
きれないとか、撮影レンズ鏡筒2がテレ位置にあるにも
かかわらずストロボ光を集光しきれず、所定のガイドナ
ンバーが得られないために露出アンダーになってしまう
という事態の発生も防止できる。
【0054】次に、図1において、平歯車11aと一体
のウォームギヤ11bがハスバギヤ12と噛み合うこと
で回転軸の方向を撮影レンズ光軸と平行な方向から直交
する方向(上下方向)へと変換している。
のウォームギヤ11bがハスバギヤ12と噛み合うこと
で回転軸の方向を撮影レンズ光軸と平行な方向から直交
する方向(上下方向)へと変換している。
【0055】ハスバギヤ12はハスバギヤ13と噛み合
う。ハスバギヤ13にはDカット穴13aが形成されて
おり、このDカット穴13aには両端がDカットされた
シャフト14の下端部が嵌入される。
う。ハスバギヤ13にはDカット穴13aが形成されて
おり、このDカット穴13aには両端がDカットされた
シャフト14の下端部が嵌入される。
【0056】シャフト14はカメラ本体1の前面側を通
り、上端部はカメラ本体1の上面側にて駆動カム15に
設けられたDカット穴15aに嵌入される。
り、上端部はカメラ本体1の上面側にて駆動カム15に
設けられたDカット穴15aに嵌入される。
【0057】次に、ストロボ発光部20の突出、収納駆
動および照射角変更駆動を行う機構の構成について説明
する。
動および照射角変更駆動を行う機構の構成について説明
する。
【0058】図5に示すように、駆動カム(駆動部材)
15はストロボ発光部20を突出、収納駆動するための
スライドカム(第1駆動部)15bと、このスライドカ
ム15bとは回転軸方向に異なる位置に形成され、スト
ロボ発光部20の照射角を変化させるためのズームカム
(第2駆動部)15cとを有して構成されている。な
お、スライドカム15bの周方向一部にはインボリュー
ト曲線形状を有する谷部(以下、リフト部という)が形
成されており、この谷部と回転軸方向に重なる位置に
は、カム面と同一のインボリュート曲線形状の噛み合い
面を有し、この噛み合い面がカム面と連続するギヤ15
d,15eが形成されている。
15はストロボ発光部20を突出、収納駆動するための
スライドカム(第1駆動部)15bと、このスライドカ
ム15bとは回転軸方向に異なる位置に形成され、スト
ロボ発光部20の照射角を変化させるためのズームカム
(第2駆動部)15cとを有して構成されている。な
お、スライドカム15bの周方向一部にはインボリュー
ト曲線形状を有する谷部(以下、リフト部という)が形
成されており、この谷部と回転軸方向に重なる位置に
は、カム面と同一のインボリュート曲線形状の噛み合い
面を有し、この噛み合い面がカム面と連続するギヤ15
d,15eが形成されている。
【0059】16は駆動カム15により駆動される駆動
レバー(突出収納用被駆動部材、第1被駆動部材)であ
り、軸16aを中心に本体1に回動可能に保持される。
この駆動レバー16には、後述するように駆動カム15
のギヤ15d,15eとの噛み合いが可能な3つのギヤ
16d,16e,16fが形成されており、このうち中
央のギヤ16dは両側のギヤ16e,16fに比べて回
転軸方向にずれた位置に形成されている。17はストロ
ボ駆動レバー(突出収納用被駆動部材、第1被駆動部
材)であり、駆動レバー16と同じように軸16aを中
心に回動可能にカメラ本体1に保持されている。
レバー(突出収納用被駆動部材、第1被駆動部材)であ
り、軸16aを中心に本体1に回動可能に保持される。
この駆動レバー16には、後述するように駆動カム15
のギヤ15d,15eとの噛み合いが可能な3つのギヤ
16d,16e,16fが形成されており、このうち中
央のギヤ16dは両側のギヤ16e,16fに比べて回
転軸方向にずれた位置に形成されている。17はストロ
ボ駆動レバー(突出収納用被駆動部材、第1被駆動部
材)であり、駆動レバー16と同じように軸16aを中
心に回動可能にカメラ本体1に保持されている。
【0060】ストロボ駆動レバー17の先端には、軸1
9がストロボ発光部20側に向いて取り付けられてお
り、この軸19はストロボ発光部20の下面側に設けら
れたU字形状部57の溝内に入り込んでいる。ストロボ
駆動レバー17が回動すると、軸19とU字形状部57
との係合によりストロボ発光部20がカメラ本体1に対
して突出、収納方向にスライド駆動される。
9がストロボ発光部20側に向いて取り付けられてお
り、この軸19はストロボ発光部20の下面側に設けら
れたU字形状部57の溝内に入り込んでいる。ストロボ
駆動レバー17が回動すると、軸19とU字形状部57
との係合によりストロボ発光部20がカメラ本体1に対
して突出、収納方向にスライド駆動される。
【0061】軸16aの周りに設けられたスプリング1
8は、ストロボ発光部20および他の連動部品に外力な
どが加わった時に、それらの部品に過度の負荷が掛かる
ことを防ぐための働きと、ストロボ発光部20を突出位
置および収納位置へそれぞれ弾性的に付勢する役割とを
持っている。スプリング18の2つのアーム部のうち一
方のアーム部18aは、駆動レバー16に形成された凸
部16bおよびストロボ駆動レバー17に形成された曲
げ部17aに当接し、他方のアーム部18bはチャージ
された状態で駆動レバー16に形成された凸部16cお
よびストロボ駆動レバー17に形成された曲げ部17b
に当接している。
8は、ストロボ発光部20および他の連動部品に外力な
どが加わった時に、それらの部品に過度の負荷が掛かる
ことを防ぐための働きと、ストロボ発光部20を突出位
置および収納位置へそれぞれ弾性的に付勢する役割とを
持っている。スプリング18の2つのアーム部のうち一
方のアーム部18aは、駆動レバー16に形成された凸
部16bおよびストロボ駆動レバー17に形成された曲
げ部17aに当接し、他方のアーム部18bはチャージ
された状態で駆動レバー16に形成された凸部16cお
よびストロボ駆動レバー17に形成された曲げ部17b
に当接している。
【0062】これにより、スプリング18のことにな
り、両アーム部18a,18bは、駆動レバー16とス
トロボ駆動レバー17とを挟み込むことになり、駆動レ
バー16とストロボ駆動レバー17はスプリング18を
介して一体的に回動可能となる。なお、駆動カム15と
駆動レバー16との連動方法に付いては後述する。
り、両アーム部18a,18bは、駆動レバー16とス
トロボ駆動レバー17とを挟み込むことになり、駆動レ
バー16とストロボ駆動レバー17はスプリング18を
介して一体的に回動可能となる。なお、駆動カム15と
駆動レバー16との連動方法に付いては後述する。
【0063】図5において、21,22はストロボ発光
部20の照射角を変更するための部材であり、それぞれ
フォロワーレバー、ズーム駆動レバー(照射角変更用被
駆動部材、第2被駆動部材)である。これらはカメラ本
体1上の軸23,24にそれぞれ回動可能に支持されて
いる。
部20の照射角を変更するための部材であり、それぞれ
フォロワーレバー、ズーム駆動レバー(照射角変更用被
駆動部材、第2被駆動部材)である。これらはカメラ本
体1上の軸23,24にそれぞれ回動可能に支持されて
いる。
【0064】フォロワーレバー21の先端21aは駆動
カム15のズームカム15cに当接し、他端の曲げ部2
1bはズーム駆動レバー22の下面側に設けられた軸2
2aの後方に当接している。
カム15のズームカム15cに当接し、他端の曲げ部2
1bはズーム駆動レバー22の下面側に設けられた軸2
2aの後方に当接している。
【0065】ズーム駆動レバー22は、軸23の周りに
取り付けられたスプリング25の先端25aにより軸2
4を中心にも図5中反時計回り方向に付勢され、同時に
フォロワーレバー21も軸22aを介して軸23を中心
に時計回り方向に付勢されている。このため、フォロワ
ーレバー21の先端21aは、ズームカム15cに安定
的に当接し、駆動カム15が回動することでズームカム
15cのリフトに応じフォロワーレバー21、次いでズ
ーム駆動レバー22が揺動することとなる。
取り付けられたスプリング25の先端25aにより軸2
4を中心にも図5中反時計回り方向に付勢され、同時に
フォロワーレバー21も軸22aを介して軸23を中心
に時計回り方向に付勢されている。このため、フォロワ
ーレバー21の先端21aは、ズームカム15cに安定
的に当接し、駆動カム15が回動することでズームカム
15cのリフトに応じフォロワーレバー21、次いでズ
ーム駆動レバー22が揺動することとなる。
【0066】ズームカム15cのうち、回転中心から近
くリフトの小さい部分が、撮影レンズのズーム状態がワ
イド位置となったときに適した照射角度(以下、ワイド
照射角という)を設定するワイド位置で、回転中心から
離れリフトの大きい位置が、撮影レンズのズーム状態が
テレ位置となったときに適した照射角度(以下、テレ照
射角)を設定するテレ位置である。つまり、ズーム駆動
レバー22は、図5において左右方向にほぼ水平となっ
た状態でワイド位置に当接し、その状態から駆動カム1
5が時計回り方向へ回動するに従って当接位置がテレ位
置に向かっていき、ズーム駆動レバー22は右下がり方
向に傾斜していく。
くリフトの小さい部分が、撮影レンズのズーム状態がワ
イド位置となったときに適した照射角度(以下、ワイド
照射角という)を設定するワイド位置で、回転中心から
離れリフトの大きい位置が、撮影レンズのズーム状態が
テレ位置となったときに適した照射角度(以下、テレ照
射角)を設定するテレ位置である。つまり、ズーム駆動
レバー22は、図5において左右方向にほぼ水平となっ
た状態でワイド位置に当接し、その状態から駆動カム1
5が時計回り方向へ回動するに従って当接位置がテレ位
置に向かっていき、ズーム駆動レバー22は右下がり方
向に傾斜していく。
【0067】このように、本実施形態では、ストロボ発
光部20を突出、収納駆動する機構および照射角変更駆
動する機構を、撮影レンズ鏡筒2の光軸方向移動に連動
し、カメラ本体1の上下方向に延びる軸を中心に回転作
動する部材(駆動カム15およびレバー16,17,2
1,22)により構成し、カメラ本体1におけるストロ
ボ収納スペースの下面に沿って略平面状に配置している
ので(図1参照)、上記機構をストロボ発光部20に近
づけてコンパクトにまとめて配置することができる。し
たがって、カメラ本体1内のスペース効率を向上させ
て、カメラの小型化を図ることができる。
光部20を突出、収納駆動する機構および照射角変更駆
動する機構を、撮影レンズ鏡筒2の光軸方向移動に連動
し、カメラ本体1の上下方向に延びる軸を中心に回転作
動する部材(駆動カム15およびレバー16,17,2
1,22)により構成し、カメラ本体1におけるストロ
ボ収納スペースの下面に沿って略平面状に配置している
ので(図1参照)、上記機構をストロボ発光部20に近
づけてコンパクトにまとめて配置することができる。し
たがって、カメラ本体1内のスペース効率を向上させ
て、カメラの小型化を図ることができる。
【0068】なお、本実施形態では、カメラ本体1の上
下方向に延びる軸を中心に回転作動する部材のみから駆
動機構を構成した場合について説明しているが、コンパ
クト性を損なわないのであれば、撮影光軸と平行な方向
に延びる軸等を中心に回動する部材を含ませてもよい。
下方向に延びる軸を中心に回転作動する部材のみから駆
動機構を構成した場合について説明しているが、コンパ
クト性を損なわないのであれば、撮影光軸と平行な方向
に延びる軸等を中心に回動する部材を含ませてもよい。
【0069】図5は撮影レンズ鏡筒2が沈胴した状態を
示している。この状態では、ストロボ発光部20は収納
状態にある。この状態では、ストロボ発光は行われない
ので、ズーム駆動レバー22とストロボ発光部20との
連動は必要ない。このため、図に示すように、フォロワ
ーレバー21とズーム駆動レバー22はミドル領域のや
やテレよりの位置にある。
示している。この状態では、ストロボ発光部20は収納
状態にある。この状態では、ストロボ発光は行われない
ので、ズーム駆動レバー22とストロボ発光部20との
連動は必要ない。このため、図に示すように、フォロワ
ーレバー21とズーム駆動レバー22はミドル領域のや
やテレよりの位置にある。
【0070】また、ズーム駆動レバー22は撮影レンズ
鏡筒2が沈胴動作領域にある状態では、ズームカム15
cのテレ領域に係合していても問題がなく、撮影レンズ
鏡筒2がワイド位置およびテレ位置のときにズームカム
15cの対応する位置に係合すればよい。駆動カム15
は回動カムであるため、フォロワーレバー21は撮影レ
ンズ鏡筒2がワイド位置から沈胴位置に移動すると、曲
線15eに沿ってズームカム15cのテレ位置を乗り越
え、ミドル領域に停止するようになっている。つまり、
ズームカム15cのうち、撮影レンズ鏡筒2がワイド位
置と沈胴位置との間で動作する際にフォロワーレバー2
1が当接する領域の一部を、撮影レンズ鏡筒2がワイド
位置とテレ位置との間で変倍動作する際にフォロワーレ
バー21が当接する領域と重複させることで、駆動カム
15は十分な回転角を得ることができる。
鏡筒2が沈胴動作領域にある状態では、ズームカム15
cのテレ領域に係合していても問題がなく、撮影レンズ
鏡筒2がワイド位置およびテレ位置のときにズームカム
15cの対応する位置に係合すればよい。駆動カム15
は回動カムであるため、フォロワーレバー21は撮影レ
ンズ鏡筒2がワイド位置から沈胴位置に移動すると、曲
線15eに沿ってズームカム15cのテレ位置を乗り越
え、ミドル領域に停止するようになっている。つまり、
ズームカム15cのうち、撮影レンズ鏡筒2がワイド位
置と沈胴位置との間で動作する際にフォロワーレバー2
1が当接する領域の一部を、撮影レンズ鏡筒2がワイド
位置とテレ位置との間で変倍動作する際にフォロワーレ
バー21が当接する領域と重複させることで、駆動カム
15は十分な回転角を得ることができる。
【0071】そして、駆動カム15の回転角を大きくす
ることで、スライドカム15bおよびズームカム15c
をともに傾斜角のに小さいカム形状に形成することがで
き、ストロボ発光部20の突出、収納駆動および照射角
変更駆動に対して部品を大型化することなく、十分な駆
動力を得ることができる。
ることで、スライドカム15bおよびズームカム15c
をともに傾斜角のに小さいカム形状に形成することがで
き、ストロボ発光部20の突出、収納駆動および照射角
変更駆動に対して部品を大型化することなく、十分な駆
動力を得ることができる。
【0072】次に、図4を用いて、カメラ本体1におけ
るストロボ発光部20の支持構造について説明する。こ
の図に示すように、ストロボ発光部20は、その後方の
一部に発光部本体から突出する突出部26を有してお
り、この突出部26にはガイド穴27,28が形成され
ている。ガイド穴27,28には、ガイドバー29がス
ライド可能に挿入されており、ガイドバー29の両端は
カメラ本体1に設けられたホルダー70,71により支
持されている。
るストロボ発光部20の支持構造について説明する。こ
の図に示すように、ストロボ発光部20は、その後方の
一部に発光部本体から突出する突出部26を有してお
り、この突出部26にはガイド穴27,28が形成され
ている。ガイド穴27,28には、ガイドバー29がス
ライド可能に挿入されており、ガイドバー29の両端は
カメラ本体1に設けられたホルダー70,71により支
持されている。
【0073】33はガイド板であり、ストロボ発光部2
0の前方の凸部32を上下方向にガイドすることで、ス
トロボ発光部20のガイドバー29周りの回転規制を行
っている。これにより、ストロボ発光部20は、ガイド
バー29に沿って図中の左右方向に、すなわち収納、突
出方向に移動可能になっている。
0の前方の凸部32を上下方向にガイドすることで、ス
トロボ発光部20のガイドバー29周りの回転規制を行
っている。これにより、ストロボ発光部20は、ガイド
バー29に沿って図中の左右方向に、すなわち収納、突
出方向に移動可能になっている。
【0074】34は測距ユニットであり、35はファイ
ンダーユニットである。ストロボ発光部20は、収納位
置では、突出部26が測距ユニット34の後方でファイ
ンダーユニット35の側方の空間に入り込むようになっ
ており、これにより、ストロボ発光部20をその移動方
向に十分な幅を有するものとすることができ、また、突
出時のがたつきを最小限に抑え、さらに外力に対しても
十分な強度を確保できる。
ンダーユニットである。ストロボ発光部20は、収納位
置では、突出部26が測距ユニット34の後方でファイ
ンダーユニット35の側方の空間に入り込むようになっ
ており、これにより、ストロボ発光部20をその移動方
向に十分な幅を有するものとすることができ、また、突
出時のがたつきを最小限に抑え、さらに外力に対しても
十分な強度を確保できる。
【0075】また、突出部26が発光部本体よりカメラ
内側に突出しているため、収納から突出までの移動スト
ロークをストロボ発光部本体の幅寸法と同等まで大きく
することが可能となり、これにより赤目現象緩和効果を
大きくすることができる。
内側に突出しているため、収納から突出までの移動スト
ロークをストロボ発光部本体の幅寸法と同等まで大きく
することが可能となり、これにより赤目現象緩和効果を
大きくすることができる。
【0076】次に、ストロボ発光部20の構成について
図6および図7を用いて説明する。図6は、ストロボ発
光部20を分解して示した斜視図であり、図7はストロ
ボ発光部20の縦断面図である。
図6および図7を用いて説明する。図6は、ストロボ発
光部20を分解して示した斜視図であり、図7はストロ
ボ発光部20の縦断面図である。
【0077】これらの図において、40はケース、41
は放電管、42は反射笠である。43は放電管41と反
射笠42をケース40内で保持するためのホルダーであ
る。反射笠42は前方からホルダー43に組み込まれ、
放電管41はその後横方向から挿入される。その状態で
ホルダー43の外からゴム44の両端44aが放電管4
1の左右の端子部に被せられる。この状態でゴム44の
つなぎ部44bの張力により、放電管41と反射笠42
はともに接触しつつホルダー43に対しに押しつけられ
ることとなる。ホルダー43の反射笠当接面は平面43
aとその上下に斜面43bの3面から構成されており、
ゴム44の張力により放電管41と反射笠42はこの3
面に安定的に当接し、前後、上下方向に安定的に位置決
めされることとなる。
は放電管、42は反射笠である。43は放電管41と反
射笠42をケース40内で保持するためのホルダーであ
る。反射笠42は前方からホルダー43に組み込まれ、
放電管41はその後横方向から挿入される。その状態で
ホルダー43の外からゴム44の両端44aが放電管4
1の左右の端子部に被せられる。この状態でゴム44の
つなぎ部44bの張力により、放電管41と反射笠42
はともに接触しつつホルダー43に対しに押しつけられ
ることとなる。ホルダー43の反射笠当接面は平面43
aとその上下に斜面43bの3面から構成されており、
ゴム44の張力により放電管41と反射笠42はこの3
面に安定的に当接し、前後、上下方向に安定的に位置決
めされることとなる。
【0078】放電管41の左右端子部にはリード線4
5,46ははんだ付けされ、反射笠42の端子部43a
にはトリガー用のリード線47が取り付けられる。これ
らの部品及びリード線が取り付けられた状態でホルダー
43はケース40の下面側開口40cより組み込まれ
る。
5,46ははんだ付けされ、反射笠42の端子部43a
にはトリガー用のリード線47が取り付けられる。これ
らの部品及びリード線が取り付けられた状態でホルダー
43はケース40の下面側開口40cより組み込まれ
る。
【0079】50は放電管41の閃光を内部の反射及び
屈折により被写体方向へ集光、照射するための光学プリ
ズムである。前方の射出面50aは放電管41の軸方向
と直交する方向のシリンドリカルレンズで構成され、後
部は放電管41から発せられる光束を取り込むための入
射面80,81及び入射した光束を前方へ反射させる反
射面82で構成されており、放電管41の軸に対し上下
対称形状で構成されている。
屈折により被写体方向へ集光、照射するための光学プリ
ズムである。前方の射出面50aは放電管41の軸方向
と直交する方向のシリンドリカルレンズで構成され、後
部は放電管41から発せられる光束を取り込むための入
射面80,81及び入射した光束を前方へ反射させる反
射面82で構成されており、放電管41の軸に対し上下
対称形状で構成されている。
【0080】51は光学プリズム50の射出面50a全
面から被写体方向に対し角度を持って射出される光を一
度反射させ、ケース40の開口40aから射出するよう
制御するための反射板である。光学プリズム50と反射
板51はそれぞれの軸50c,50dが穴51aと切り
欠き51bとが係合した状態でケース40の開口40a
から挿入され、軸50cの先端部がケース40の下面側
に設けられた穴40bに係合することで位置決めされ
る。
面から被写体方向に対し角度を持って射出される光を一
度反射させ、ケース40の開口40aから射出するよう
制御するための反射板である。光学プリズム50と反射
板51はそれぞれの軸50c,50dが穴51aと切り
欠き51bとが係合した状態でケース40の開口40a
から挿入され、軸50cの先端部がケース40の下面側
に設けられた穴40bに係合することで位置決めされ
る。
【0081】さらに、光学プリズム50の左右両側には
突出部50eが設けられ、ケース40の開口40aから
組み込まれた際に、先に組み込まれている反射笠ホルダ
ー43の切り欠き43cに入り込むようになっている。
このようにすることで、光学プリズム50と反射笠ホル
ダー43に組み込まれた放電管41、反射笠42との光
軸と交わる方向のズレを最小限に保つことができる。
突出部50eが設けられ、ケース40の開口40aから
組み込まれた際に、先に組み込まれている反射笠ホルダ
ー43の切り欠き43cに入り込むようになっている。
このようにすることで、光学プリズム50と反射笠ホル
ダー43に組み込まれた放電管41、反射笠42との光
軸と交わる方向のズレを最小限に保つことができる。
【0082】48はカバー部材であり、ケース40の下
側開口40cを塞ぐためのもので、ビス49により反射
笠ホルダー43とともにケース40に対しねじ止めされ
る。
側開口40cを塞ぐためのもので、ビス49により反射
笠ホルダー43とともにケース40に対しねじ止めされ
る。
【0083】52,54はそれぞれ互いの間隔を変化さ
せることでストロボ照射角を変化させるためのズームパ
ネル及びストロボ窓である。ズームパネル52はその前
面に放電管41の軸と平行な方向の凸のシリンドリカル
レンズ52aを複数を持ち、一部に前後方向移動をする
ためのスリーブ52bを備えている。
せることでストロボ照射角を変化させるためのズームパ
ネル及びストロボ窓である。ズームパネル52はその前
面に放電管41の軸と平行な方向の凸のシリンドリカル
レンズ52aを複数を持ち、一部に前後方向移動をする
ためのスリーブ52bを備えている。
【0084】また、ズームパネル52はケース40に対
し横方向から、光学プリズム50の前面に挿入され、ケ
ース40の穴40dから挿入される。ガイドバー53は
スリーブ52bの穴52cに貫通され、ズームパネル5
2はガイドバー53に沿って前後方向可能にケース40
に支持される。
し横方向から、光学プリズム50の前面に挿入され、ケ
ース40の穴40dから挿入される。ガイドバー53は
スリーブ52bの穴52cに貫通され、ズームパネル5
2はガイドバー53に沿って前後方向可能にケース40
に支持される。
【0085】さらに、バネ56がバネ掛け52dとケー
ス側バネ掛け58に掛けられ、光学プリズム50側に常
にバネ付勢されるよう構成されている。ストロボ窓54
は後面はズームパネル52のシリンドリカルレンズ52
aを反転した形状で、同じ数の凹シリンドリカルレンズ
54aで、前面側は平面で構成されている。ストロボ窓
54は左右両側に爪54b,54cを備え、ケース40
の切り欠き40eに差し込まれ、続いて爪54cを弾性
変形させながら差し込むことでケース40に設けられた
引っかけ部59に係合するよう構成されている。
ス側バネ掛け58に掛けられ、光学プリズム50側に常
にバネ付勢されるよう構成されている。ストロボ窓54
は後面はズームパネル52のシリンドリカルレンズ52
aを反転した形状で、同じ数の凹シリンドリカルレンズ
54aで、前面側は平面で構成されている。ストロボ窓
54は左右両側に爪54b,54cを備え、ケース40
の切り欠き40eに差し込まれ、続いて爪54cを弾性
変形させながら差し込むことでケース40に設けられた
引っかけ部59に係合するよう構成されている。
【0086】ストロボ窓54が組み込まれることで、前
記ケース40の穴40dもふさがれ、ガイドバー53の
抜け止めも兼ねている。
記ケース40の穴40dもふさがれ、ガイドバー53の
抜け止めも兼ねている。
【0087】54dは凹シリンドリカルレンズ54aの
一部に設けられたリブであり、組み込まれた状態でズー
ムパネル52の凸シリンドリカルレンズ52aを一部切
り欠いたガイド溝52fが係合し、ズームパネル52の
ガイドバー53周りの回転がたを止めるためのものであ
る。
一部に設けられたリブであり、組み込まれた状態でズー
ムパネル52の凸シリンドリカルレンズ52aを一部切
り欠いたガイド溝52fが係合し、ズームパネル52の
ガイドバー53周りの回転がたを止めるためのものであ
る。
【0088】ズームパネル52は、ストロボ窓54との
間隔が広い後方に位置した状態ではストロボ照射角が広
いワイド状態となり、間隔が狭い前方に位置した状態で
はストロボ照射角が狭いテレ状態となる。
間隔が広い後方に位置した状態ではストロボ照射角が広
いワイド状態となり、間隔が狭い前方に位置した状態で
はストロボ照射角が狭いテレ状態となる。
【0089】ここで、ズームパネル52の前後移動によ
るストロボ照射角の変化について説明する。図15
(a),(b),(c)には、放電管41から発せられ
た光束の様子をそれぞれワイド、ミドル、テレ状態につ
いて示している。
るストロボ照射角の変化について説明する。図15
(a),(b),(c)には、放電管41から発せられ
た光束の様子をそれぞれワイド、ミドル、テレ状態につ
いて示している。
【0090】これらの図において、まず放電管41から
発せられて光束は光学プリズム50の入射面80,81
に入射する。入射面80は放電管41の中心から前方向
へ発せられた光束が入射したとき、入射後ほぼ平行な光
束になるような曲面に設定されている。
発せられて光束は光学プリズム50の入射面80,81
に入射する。入射面80は放電管41の中心から前方向
へ発せられた光束が入射したとき、入射後ほぼ平行な光
束になるような曲面に設定されている。
【0091】また、入射面81は放電管41の中心から
上下、斜め方向へ発せられた光束を一旦外側へ屈折さ
せ、反射面82に向かわせる。反射面82は入射面81
からの光束を全反射し、ほぼ平行な光束として光学プリ
ズム50の内部を被写体方向へ向かわせるような曲面で
構成されている。
上下、斜め方向へ発せられた光束を一旦外側へ屈折さ
せ、反射面82に向かわせる。反射面82は入射面81
からの光束を全反射し、ほぼ平行な光束として光学プリ
ズム50の内部を被写体方向へ向かわせるような曲面で
構成されている。
【0092】反射笠42は、放電管41の軸と中心を同
じくした円筒形状で構成されているため、放電管41か
ら後方へ発せられた光束は反射笠42で反射した後、再
度放電管41の内部を通過して入射面80,81へ入射
し、直接入射した光束とほぼ同じ経路をたどる。
じくした円筒形状で構成されているため、放電管41か
ら後方へ発せられた光束は反射笠42で反射した後、再
度放電管41の内部を通過して入射面80,81へ入射
し、直接入射した光束とほぼ同じ経路をたどる。
【0093】放電管41の中心からずれた位置から発せ
られた光束は、中心から発せられた光束とほぼ同じ経路
をたどるが、ズレ量に応じて屈折或いは反射する際に角
度にズレが生じることで、やや広がる方向の角度を持っ
て被写体方向へ向かう。但し、放電管41の全体では、
光軸に対しきわめて小さい角度を持って被写体方向へ向
かうよう入射面80,81および反射面82の形状が設
定されている。なお、図では分かりやすくするため、放
電管41の中心から発せられた光束のうち、直接、入射
面80,81に入射する光束についてのみ表示してい
る。
られた光束は、中心から発せられた光束とほぼ同じ経路
をたどるが、ズレ量に応じて屈折或いは反射する際に角
度にズレが生じることで、やや広がる方向の角度を持っ
て被写体方向へ向かう。但し、放電管41の全体では、
光軸に対しきわめて小さい角度を持って被写体方向へ向
かうよう入射面80,81および反射面82の形状が設
定されている。なお、図では分かりやすくするため、放
電管41の中心から発せられた光束のうち、直接、入射
面80,81に入射する光束についてのみ表示してい
る。
【0094】入射した光束は、光学プリズム50の内部
を進んだ後、射出面50aから射出されるが、射出面5
0aは放電管41の軸方向と直交する軸方向のシリンド
リカルレンズで構成されているため、左右方向について
はレンズに応じた屈折を行い、上下方向について角度を
持った成分は角度に応じた屈折をして射出することとな
る。シリンドリカルレンズのR形状はワイド時の画角を
カバーする程度に左右方向の集光を行なうよう設定され
ている。
を進んだ後、射出面50aから射出されるが、射出面5
0aは放電管41の軸方向と直交する軸方向のシリンド
リカルレンズで構成されているため、左右方向について
はレンズに応じた屈折を行い、上下方向について角度を
持った成分は角度に応じた屈折をして射出することとな
る。シリンドリカルレンズのR形状はワイド時の画角を
カバーする程度に左右方向の集光を行なうよう設定され
ている。
【0095】このように、光学プリズム50は放電管4
1から発せられた光束を上下方向についてはきわめて狭
い角度まで集光し、左右方向についてはワイド時の画角
をカバーする程度まで集光する機能を持っている。
1から発せられた光束を上下方向についてはきわめて狭
い角度まで集光し、左右方向についてはワイド時の画角
をカバーする程度まで集光する機能を持っている。
【0096】光学プリズム50から射出された光束は、
次にズームパネル52とストロボ窓54を通過するが、
ズームパネル52は前面を凸シリンドリカルレンズ52
aで構成され、ストロボ窓54の後面は凹シリンドリカ
ルレンズ面54aで構成されているため、ズームパネル
52を通過する光束は凸レンズにより屈折し集光された
後、ストロボ窓54の凹シリンドリカルレンズ面54a
で集光を元に戻す方向に屈折することとなる。
次にズームパネル52とストロボ窓54を通過するが、
ズームパネル52は前面を凸シリンドリカルレンズ52
aで構成され、ストロボ窓54の後面は凹シリンドリカ
ルレンズ面54aで構成されているため、ズームパネル
52を通過する光束は凸レンズにより屈折し集光された
後、ストロボ窓54の凹シリンドリカルレンズ面54a
で集光を元に戻す方向に屈折することとなる。
【0097】図15(a)に示すワイド状態では、ズー
ムパネル52の位置は凸シリンドリカルレンズ52aの
焦点位置が凹シリンドリカルレンズ54aの頂点付近に
なるように設定してあり、光学プリズム50から射出さ
れた光束は集光した後、拡散した状態でストロボ窓54
の内部を通過し、広い照射角をもって被写体方向へ向か
う。
ムパネル52の位置は凸シリンドリカルレンズ52aの
焦点位置が凹シリンドリカルレンズ54aの頂点付近に
なるように設定してあり、光学プリズム50から射出さ
れた光束は集光した後、拡散した状態でストロボ窓54
の内部を通過し、広い照射角をもって被写体方向へ向か
う。
【0098】図15(b)に示すミドル状態では、ズー
ムパネル52はワイド状態よりも前方へ移動し、ズーム
パネル52とストロボ窓54の間隔は小さくなり、凸シ
リンドリカルレンズ52aの焦点位置はストロボ窓54
の内部に位置していく。
ムパネル52はワイド状態よりも前方へ移動し、ズーム
パネル52とストロボ窓54の間隔は小さくなり、凸シ
リンドリカルレンズ52aの焦点位置はストロボ窓54
の内部に位置していく。
【0099】この状態では、凸シリンドリカルレンズ5
2aによって集光された光束は凹シリンドリカルレンズ
54aにより元にもどす方向へ屈折するため、合成の焦
点距離が延長されることになる。よって、照射される光
束はワイド状態より狭い配光角をもって被写体方向へ向
かうこととなる。合成の焦点距離は凸シリンドリカルレ
ンズ52aと凹シリンドリカルレンズ54aの間隔が小
さければ短く、間隔が大きければ長くなるため、間隔に
より照射角度は連続的に変化することになる。
2aによって集光された光束は凹シリンドリカルレンズ
54aにより元にもどす方向へ屈折するため、合成の焦
点距離が延長されることになる。よって、照射される光
束はワイド状態より狭い配光角をもって被写体方向へ向
かうこととなる。合成の焦点距離は凸シリンドリカルレ
ンズ52aと凹シリンドリカルレンズ54aの間隔が小
さければ短く、間隔が大きければ長くなるため、間隔に
より照射角度は連続的に変化することになる。
【0100】図15(c)のテレ状態では、ズームパネ
ル52とストロボ窓54はほぼ密着する位置まで接近す
る。この状態では、凸シリンドリカルレンズ52aから
射出した光束は凹シリンドリカルレンズ54a面のほぼ
対称位置に入射するため、凸シリンドリカルレンズ52
aによる屈折角とほぼ同じ角度だけ元の方向へ屈折す
る。よって、凸シリンドリカルレンズ52aと凹シリン
ドリカルレンズ54aが無いのとほぼ等しい状態が作ら
れ、光学プリズム50によって制御されたきわめて狭い
配光角を維持した状態で照射されることとなる。
ル52とストロボ窓54はほぼ密着する位置まで接近す
る。この状態では、凸シリンドリカルレンズ52aから
射出した光束は凹シリンドリカルレンズ54a面のほぼ
対称位置に入射するため、凸シリンドリカルレンズ52
aによる屈折角とほぼ同じ角度だけ元の方向へ屈折す
る。よって、凸シリンドリカルレンズ52aと凹シリン
ドリカルレンズ54aが無いのとほぼ等しい状態が作ら
れ、光学プリズム50によって制御されたきわめて狭い
配光角を維持した状態で照射されることとなる。
【0101】このように本実施形態では、凸シリンドリ
カルレンズ52aと凹シリンドリカルレンズ54aによ
り上下方向についてのみの拡散度合いを制御しており、
左右方向については光学プリズム50の射出面50aで
集光されたほぼワイド状態の照射角度を維持している
が、左右方向についても凸レンズ形状と、凹レンズ形状
を設ければ、上下と同様に拡散度合いを制御可能であ
る。
カルレンズ52aと凹シリンドリカルレンズ54aによ
り上下方向についてのみの拡散度合いを制御しており、
左右方向については光学プリズム50の射出面50aで
集光されたほぼワイド状態の照射角度を維持している
が、左右方向についても凸レンズ形状と、凹レンズ形状
を設ければ、上下と同様に拡散度合いを制御可能であ
る。
【0102】ところで、上記のように凸レンズと凹レン
ズによって焦点距離を変化させ、照射角度を制御する場
合、それぞれのレンズがレンズ光軸と直交方向にずれ
る、いわゆる偏心を起こすと、間隔を制御しても意図通
りに拡散度合いを制御できない、または被写体に対して
ずれた方向へ照射してしまうという問題が発生する。ま
た、レンズを構成する部品に倒れが生じ、レンズの位置
によって間隔が異なる状態でも意図通りの拡散度合いの
制御が困難になる。
ズによって焦点距離を変化させ、照射角度を制御する場
合、それぞれのレンズがレンズ光軸と直交方向にずれ
る、いわゆる偏心を起こすと、間隔を制御しても意図通
りに拡散度合いを制御できない、または被写体に対して
ずれた方向へ照射してしまうという問題が発生する。ま
た、レンズを構成する部品に倒れが生じ、レンズの位置
によって間隔が異なる状態でも意図通りの拡散度合いの
制御が困難になる。
【0103】本実施形態では、これらの問題に対し、図
14に示すようにズームパネル52をガイドバー53で
移動方向ガイドし、かつガイド部近傍をズーム駆動レバ
ー22で駆動することで倒れを極力少なくし、またスト
ロボ窓54にリブ54dを設けズームパネル52にはそ
れに係合するガイド溝52fを設けることで、ガイドバ
ー53周りの回転方向がたを止めて偏心を抑えている。
これら対策により、精度の高いストロボ光の拡散制御を
実現することができる。
14に示すようにズームパネル52をガイドバー53で
移動方向ガイドし、かつガイド部近傍をズーム駆動レバ
ー22で駆動することで倒れを極力少なくし、またスト
ロボ窓54にリブ54dを設けズームパネル52にはそ
れに係合するガイド溝52fを設けることで、ガイドバ
ー53周りの回転方向がたを止めて偏心を抑えている。
これら対策により、精度の高いストロボ光の拡散制御を
実現することができる。
【0104】ストロボ発光部20の構成について、図6
を用いて説明を続ける。55は発光のトリガー電圧を印
加するためのトリガーコイルである。端子55aは反射
笠42に接続されたリード線47が接続され、端子55
bには図示しない発光制御回路基板に接続されたリード
線が接続されている。トリガーコイル55は、ストロボ
ケース40に一体の突出部26の前方に設けられた開口
部40hに収納され、ストロボ発光部20が移動する際
には一体となって移動する。このようにトリガーコイル
55を配置することで、トリガーコイル55と反射笠4
2を接続するリード線47はきわめて短い全長で済み、
トリガー電圧印加時の電圧降下を少なくすることがで
き、発光不良などの問題が発生を抑えることができる。
を用いて説明を続ける。55は発光のトリガー電圧を印
加するためのトリガーコイルである。端子55aは反射
笠42に接続されたリード線47が接続され、端子55
bには図示しない発光制御回路基板に接続されたリード
線が接続されている。トリガーコイル55は、ストロボ
ケース40に一体の突出部26の前方に設けられた開口
部40hに収納され、ストロボ発光部20が移動する際
には一体となって移動する。このようにトリガーコイル
55を配置することで、トリガーコイル55と反射笠4
2を接続するリード線47はきわめて短い全長で済み、
トリガー電圧印加時の電圧降下を少なくすることがで
き、発光不良などの問題が発生を抑えることができる。
【0105】また、トリガーコイル55の収納部はスト
ロボ発光部20が突出、収納する際にガイドするための
突出部に設けられているため、ストロボ発光部20は全
体に小型化が可能となり、また突出部26に収納部を形
成するために肉付けがされ、突出時に外部から受ける外
力に必要な強度が充分得られるという利点もある。
ロボ発光部20が突出、収納する際にガイドするための
突出部に設けられているため、ストロボ発光部20は全
体に小型化が可能となり、また突出部26に収納部を形
成するために肉付けがされ、突出時に外部から受ける外
力に必要な強度が充分得られるという利点もある。
【0106】次に、以上のように構成されたカメラにお
けるストロボ発光部20の突出、収納動作について説明
する。
けるストロボ発光部20の突出、収納動作について説明
する。
【0107】図1に示す電源OFF状態から、図2に示
すカメラ上部に設けられた電源スイッチ60を操作する
と、カメラ制御回路が立ち上がり、モータ3に撮影レン
ズ鏡筒2を繰り出す方向へ回転するよう通電される。モ
ータ3の回転により、ウォームホイール4および減速ギ
ヤ列5〜9が回転し、駆動リング10が回転駆動され
る。駆動リング10の回転により内部の撮影レンズ群は
突出方向(ワイド位置方向)へ移動を開始する。これと
同時に、ストロボ駆動を行うギヤ11,12,13が回
動しシャフト14を介して駆動カム15が回動を開始す
る。
すカメラ上部に設けられた電源スイッチ60を操作する
と、カメラ制御回路が立ち上がり、モータ3に撮影レン
ズ鏡筒2を繰り出す方向へ回転するよう通電される。モ
ータ3の回転により、ウォームホイール4および減速ギ
ヤ列5〜9が回転し、駆動リング10が回転駆動され
る。駆動リング10の回転により内部の撮影レンズ群は
突出方向(ワイド位置方向)へ移動を開始する。これと
同時に、ストロボ駆動を行うギヤ11,12,13が回
動しシャフト14を介して駆動カム15が回動を開始す
る。
【0108】ここで、駆動カム15と駆動レバー16の
動きについて図8から図10を用いて説明する。図8は
カメラの電源がOFFで、撮影レンズ鏡筒2が沈胴位
置、ストロボ発光部20が収納位置にある状態を示して
いる。
動きについて図8から図10を用いて説明する。図8は
カメラの電源がOFFで、撮影レンズ鏡筒2が沈胴位
置、ストロボ発光部20が収納位置にある状態を示して
いる。
【0109】この状態では、ストロボ発光部20の突出
部26は、ホルダー70に当接しているため、ストロボ
駆動レバー17は図において反時計回り方向への回動を
阻止されている。駆動カム15のスライドカム15bの
円弧形状面には駆動レバー16のギヤ16dが当接して
おり、また駆動レバー16の凸部16bはスプリング1
8の一方のアーム部18aを反時計回り方向へチャージ
するよう設定してあるため、スプリング18の他方のア
ーム部18bはストロボ駆動レバー17の曲げ部17b
を弾性的に押す形となる。よって、ストロボ発光部20
は収納方向へ安定的に押し付けられることとなる。
部26は、ホルダー70に当接しているため、ストロボ
駆動レバー17は図において反時計回り方向への回動を
阻止されている。駆動カム15のスライドカム15bの
円弧形状面には駆動レバー16のギヤ16dが当接して
おり、また駆動レバー16の凸部16bはスプリング1
8の一方のアーム部18aを反時計回り方向へチャージ
するよう設定してあるため、スプリング18の他方のア
ーム部18bはストロボ駆動レバー17の曲げ部17b
を弾性的に押す形となる。よって、ストロボ発光部20
は収納方向へ安定的に押し付けられることとなる。
【0110】この状態から電源スイッチ60が操作さ
れ、モータ3が回転を始めると、駆動カム15は図にお
いて反時計回り方向に回動を開始する。駆動カム15が
回動を開始すると、駆動レバー16のギヤ16dがスラ
イドカム15bの斜面に滑り込んで行き、駆動レバー1
6は時計回り方向へ回動を始める。駆動レバー16の回
動と同時にストロボ駆動レバー17も回動を開始し、軸
19とU字形状部57との係合によりストロボ発光部2
0はホルダー70から離れる方向(突出方向)へガイド
バー29に沿って移動を開始する。
れ、モータ3が回転を始めると、駆動カム15は図にお
いて反時計回り方向に回動を開始する。駆動カム15が
回動を開始すると、駆動レバー16のギヤ16dがスラ
イドカム15bの斜面に滑り込んで行き、駆動レバー1
6は時計回り方向へ回動を始める。駆動レバー16の回
動と同時にストロボ駆動レバー17も回動を開始し、軸
19とU字形状部57との係合によりストロボ発光部2
0はホルダー70から離れる方向(突出方向)へガイド
バー29に沿って移動を開始する。
【0111】スライドカム15bに沿って駆動レバー1
6が回動していくと、図9に示すように、続いてギヤ1
5dとギヤ16eとが係合を始め、この状態からは通常
のギヤ駆動が始まる。
6が回動していくと、図9に示すように、続いてギヤ1
5dとギヤ16eとが係合を始め、この状態からは通常
のギヤ駆動が始まる。
【0112】スライドカム15bのカム面はギヤ15d
の噛み合い面のインボリュートカーブを延長した形状を
しているため、ギヤ16dがカム15bとの接触による
カム駆動状態から、ギヤ15dとの噛み合いによるギヤ
駆動状態への移行は非常に滑らかに行われる。
の噛み合い面のインボリュートカーブを延長した形状を
しているため、ギヤ16dがカム15bとの接触による
カム駆動状態から、ギヤ15dとの噛み合いによるギヤ
駆動状態への移行は非常に滑らかに行われる。
【0113】さらに駆動カム15が回動していくと、ギ
ヤ15eとギヤ16dとの係合が始まり、係合が解かれ
ていくと、ギヤ15eのインボリュートカーブを延長し
た形状のスライドカム15bのリフト部がギヤ16dに
接触を開始してカム駆動状態に移行する。このときもま
た、スライドカム15bのリフト部のカム面はギヤ15
eの噛み合い面を延長した形状であるため、ギヤ駆動状
態からカム駆動状態への移行は滑らかに行われることと
なる。
ヤ15eとギヤ16dとの係合が始まり、係合が解かれ
ていくと、ギヤ15eのインボリュートカーブを延長し
た形状のスライドカム15bのリフト部がギヤ16dに
接触を開始してカム駆動状態に移行する。このときもま
た、スライドカム15bのリフト部のカム面はギヤ15
eの噛み合い面を延長した形状であるため、ギヤ駆動状
態からカム駆動状態への移行は滑らかに行われることと
なる。
【0114】スライドカム15bのリフト部により駆動
レバー16が時計回り方向へ回動していく途中におい
て、ストロボ発光部20は突出側のホルダー71に当接
するとその移動を停止する。
レバー16が時計回り方向へ回動していく途中におい
て、ストロボ発光部20は突出側のホルダー71に当接
するとその移動を停止する。
【0115】さらに駆動カム15が回動し、駆動レバー
16の凸部16cがスプリング18のアーム部18bを
チャージした後、図10に示すようにギヤ16dがスラ
イドカム15bのリフト部から円弧形状部に達し、駆動
レバー16の回動は停止する。その後、撮影レンズ鏡筒
2のポジション検知手段によりワイド位置が検出される
と、モータ3への通電が停止され、撮影可能状態とな
る。
16の凸部16cがスプリング18のアーム部18bを
チャージした後、図10に示すようにギヤ16dがスラ
イドカム15bのリフト部から円弧形状部に達し、駆動
レバー16の回動は停止する。その後、撮影レンズ鏡筒
2のポジション検知手段によりワイド位置が検出される
と、モータ3への通電が停止され、撮影可能状態とな
る。
【0116】この状態では、ストロボ発光部20はスプ
リング18のバネ力により安定的にホルダー71へ押し
付けられている。以上が撮影レンズ鏡筒2の沈胴位置か
らワイド位置への移動に連動したストロボ発光部20の
突出動作である。
リング18のバネ力により安定的にホルダー71へ押し
付けられている。以上が撮影レンズ鏡筒2の沈胴位置か
らワイド位置への移動に連動したストロボ発光部20の
突出動作である。
【0117】ストロボ発光部20が突出位置にあると
き、これを収納方向へ押し込む外力が加わった場合、ス
トロボ駆動レバー17はストロボ発光部20の移動に追
従して反時計回り方向へ回動するが、駆動レバー16は
ギヤ16dが駆動カム15のスライドカム15bの円弧
形状部に当接しているため、回動が阻止される。このた
め、スプリング18のアーム部18bは固定されたま
ま、アーム部18aのみがストロボ駆動レバー17の曲
げ部17aによりチャージされていくこととなる。
き、これを収納方向へ押し込む外力が加わった場合、ス
トロボ駆動レバー17はストロボ発光部20の移動に追
従して反時計回り方向へ回動するが、駆動レバー16は
ギヤ16dが駆動カム15のスライドカム15bの円弧
形状部に当接しているため、回動が阻止される。このた
め、スプリング18のアーム部18bは固定されたま
ま、アーム部18aのみがストロボ駆動レバー17の曲
げ部17aによりチャージされていくこととなる。
【0118】この状態から外力が開放されれば、チャー
ジされたバネ力により、ストロボ発光部20は突出位置
へ復帰する。また、ストロボ発光部20が移動途中に外
力により移動を阻止された場合においても、ストロボ駆
動レバー17はストロボ発光部20とともに回動を阻止
されるため、スプリング18のアーム部18bのみがス
トロボ駆動レバー16によりチャージされていき、外力
が開放されればチャージされたバネ力により突出位置へ
復帰する。
ジされたバネ力により、ストロボ発光部20は突出位置
へ復帰する。また、ストロボ発光部20が移動途中に外
力により移動を阻止された場合においても、ストロボ駆
動レバー17はストロボ発光部20とともに回動を阻止
されるため、スプリング18のアーム部18bのみがス
トロボ駆動レバー16によりチャージされていき、外力
が開放されればチャージされたバネ力により突出位置へ
復帰する。
【0119】なお、ストロボ発光部20の突出位置から
収納位置への移動は上記収納位置から突出位置への移動
と全く逆の過程を経て行われ、モータ3を逆転駆動する
よう通電することで、撮影レンズ鏡筒2は繰り込み方向
へ駆動され、駆動カム15が時計回り方向に回転駆動さ
れることで、駆動レバー16のカム駆動状態、ギヤ駆動
状態、そして再度カム駆動状態を経てストロボ発光部2
0は収納側のホルダー70に当接するまで移動される。
収納位置への移動は上記収納位置から突出位置への移動
と全く逆の過程を経て行われ、モータ3を逆転駆動する
よう通電することで、撮影レンズ鏡筒2は繰り込み方向
へ駆動され、駆動カム15が時計回り方向に回転駆動さ
れることで、駆動レバー16のカム駆動状態、ギヤ駆動
状態、そして再度カム駆動状態を経てストロボ発光部2
0は収納側のホルダー70に当接するまで移動される。
【0120】また、このときにストロボ発光部20に対
し外力が加わった場合においても前記突出状態と同様
に、スプリング18がチャージされるのみで、外力が開
放された時点でバネ力により所定位置へ復帰される。
し外力が加わった場合においても前記突出状態と同様
に、スプリング18がチャージされるのみで、外力が開
放された時点でバネ力により所定位置へ復帰される。
【0121】次に、撮影レンズ鏡筒2のズーム動作時に
おける駆動カム15とこれに関連する部品との関係につ
いて説明する。
おける駆動カム15とこれに関連する部品との関係につ
いて説明する。
【0122】まずワイドからテレ方向へのズーミング動
作は、図2に示すようにカメラ上部に設けられたテレ方
向ズーミングボタン61が操作されることによって開始
される。テレ方向ズーミングボタン61が操作されると
モータ3に通電され、モータ3はテレ方向に回転を開始
する。モータ3の回転により駆動カム15はワイド位置
から反時計回り方向へ回動を始める。そして、駆動カム
15のズームカム15cによってフォロワーレバー21
さらにはズーム駆動レバー22が駆動され、これにより
ストロボ発光部20のズームパネル52が駆動されて、
照射角変更が行われる。
作は、図2に示すようにカメラ上部に設けられたテレ方
向ズーミングボタン61が操作されることによって開始
される。テレ方向ズーミングボタン61が操作されると
モータ3に通電され、モータ3はテレ方向に回転を開始
する。モータ3の回転により駆動カム15はワイド位置
から反時計回り方向へ回動を始める。そして、駆動カム
15のズームカム15cによってフォロワーレバー21
さらにはズーム駆動レバー22が駆動され、これにより
ストロボ発光部20のズームパネル52が駆動されて、
照射角変更が行われる。
【0123】この時、駆動レバー16のギヤ16dはス
プリング18のバネ力により駆動カム15の円弧形状部
に当接しているため、駆動カム15はある程度の摩擦力
を受けつつ回動することになるが、ギヤ16dのインボ
リュート曲面と駆動カム15の円弧面との接触であるた
め、特別にフォロワーを設けることなく滑らかな接触が
可能で、低負荷の作動が可能である。
プリング18のバネ力により駆動カム15の円弧形状部
に当接しているため、駆動カム15はある程度の摩擦力
を受けつつ回動することになるが、ギヤ16dのインボ
リュート曲面と駆動カム15の円弧面との接触であるた
め、特別にフォロワーを設けることなく滑らかな接触が
可能で、低負荷の作動が可能である。
【0124】また、スライドカム15bの円弧形状部に
当接する駆動レバー16には駆動力が伝達されず、ズー
ミング動作との連動が絶たれた状態となる。つまり、駆
動レバー16の回動位置が保持され、ストロボ発光部2
0は突出位置にて安定的に保持された状態でズーミング
動作が行われる。
当接する駆動レバー16には駆動力が伝達されず、ズー
ミング動作との連動が絶たれた状態となる。つまり、駆
動レバー16の回動位置が保持され、ストロボ発光部2
0は突出位置にて安定的に保持された状態でズーミング
動作が行われる。
【0125】こうしてミドル、テレ領域までズーミング
が行われた後、ワイド方向ズーミングボタン62が操作
され、ワイド方向へズーミングされれば、駆動カム15
は時計回り方向へ回動を行うが、このときもテレ方向の
駆動と同様に、ギヤ16dのインボリュート曲面とスラ
イド15bの円弧形状部とが接触するだけであるため、
食いつきが発生することなく低負荷な駆動が行われる。
が行われた後、ワイド方向ズーミングボタン62が操作
され、ワイド方向へズーミングされれば、駆動カム15
は時計回り方向へ回動を行うが、このときもテレ方向の
駆動と同様に、ギヤ16dのインボリュート曲面とスラ
イド15bの円弧形状部とが接触するだけであるため、
食いつきが発生することなく低負荷な駆動が行われる。
【0126】このように、本実施形態におけるストロボ
発光部20の突出、収納駆動機構は、照射角変更駆動中
は駆動力伝達を受けず、かつ大きな負荷を発生しないの
で、ストロボ発光部20を突出位置に位置規制しておく
ための機構が不要で、また撮影レンズ鏡筒2のズーミン
グ動作に対して余計な負荷を与えることがない。
発光部20の突出、収納駆動機構は、照射角変更駆動中
は駆動力伝達を受けず、かつ大きな負荷を発生しないの
で、ストロボ発光部20を突出位置に位置規制しておく
ための機構が不要で、また撮影レンズ鏡筒2のズーミン
グ動作に対して余計な負荷を与えることがない。
【0127】しかも、本実施形態におけるストロボ発光
部20の突出、収納駆動機構および照射角変更機構は、
撮影レンズ鏡筒2の移動を直接駆動源としていないた
め、撮影レンズの倒れや偏心など、レンズ性能に悪影響
を及ぼすような負荷を与えることなくストロボ発光部2
0の突出、収納駆動および照射角変更駆動を行うことが
できる。
部20の突出、収納駆動機構および照射角変更機構は、
撮影レンズ鏡筒2の移動を直接駆動源としていないた
め、撮影レンズの倒れや偏心など、レンズ性能に悪影響
を及ぼすような負荷を与えることなくストロボ発光部2
0の突出、収納駆動および照射角変更駆動を行うことが
できる。
【0128】次に、図11から図14を用いて、ストロ
ボ照射角の変更動作について説明する。図11は撮影レ
ンズ鏡筒2がワイド状態のときの照射角変更機構の様子
を示し、図12は同ミドル状態のときの様子である。ま
た、図13は同テレ状態のときの様子を示し、図14は
ワイド状態におけるストロボ発光部20内の照射角変更
動作関連部品の様子を示している。
ボ照射角の変更動作について説明する。図11は撮影レ
ンズ鏡筒2がワイド状態のときの照射角変更機構の様子
を示し、図12は同ミドル状態のときの様子である。ま
た、図13は同テレ状態のときの様子を示し、図14は
ワイド状態におけるストロボ発光部20内の照射角変更
動作関連部品の様子を示している。
【0129】これらの図において、52eはズームパネ
ル52のスリーブ52bの下面側、後端に設けられた軸
であり、ストロボ発光部20が突出動作することでズー
ム駆動レバー22と接触し、後述するように撮影レンズ
鏡筒2のズーミング動作に連動して駆動レバー22が揺
動することで軸52eが押され、ズームパネル52が前
後移動する構成となっている。
ル52のスリーブ52bの下面側、後端に設けられた軸
であり、ストロボ発光部20が突出動作することでズー
ム駆動レバー22と接触し、後述するように撮影レンズ
鏡筒2のズーミング動作に連動して駆動レバー22が揺
動することで軸52eが押され、ズームパネル52が前
後移動する構成となっている。
【0130】このように、ズーム駆動レバー22が、ス
トロボ発光部20が突出位置よりも収納位置側に位置す
るときには、ズームパネル52の軸52eから離脱する
構成としているため、これら両部材を常時当接させてお
く場合に比べて、ズーム駆動レバー22を小型化するこ
とができる。
トロボ発光部20が突出位置よりも収納位置側に位置す
るときには、ズームパネル52の軸52eから離脱する
構成としているため、これら両部材を常時当接させてお
く場合に比べて、ズーム駆動レバー22を小型化するこ
とができる。
【0131】なお、図16に、ストロボ発光部20が突
出動作中に、ズーム駆動レバー22とズームパネル52
の軸52eとが係合する様子を示す。ズームパネル52
は、図14に示すようにバネ56によりケース40の後
方へ付勢されており、ケース40のストッパー75はズ
ーム駆動レバー22の下面22cより後方に設定されて
いる。このため、ストロボ発光部20が突出動作する途
中でズーム駆動レバー22の斜面22bに当接した軸5
2eは、この斜面22bによりやや前方にガイドされ、
下面22cにガイドされていき、ストロボ発光部20が
突出位置に達する付近で、ストロボ照射角がワイド照射
角となる前後方向位置に位置規制される。なお、ストロ
ボ発光部20が収納位置にある状態では、フォロワーレ
バー21はズームカム15cのミドル領域に接してお
り、ズーム駆動レバー22もミドル状態に有り、突出動
作中にワイド位置方向へ回動していく。このため、ズー
ム駆動レバー22は反時計回り方向へ回動しつつ、軸5
2eとの係合が行われることとなる。
出動作中に、ズーム駆動レバー22とズームパネル52
の軸52eとが係合する様子を示す。ズームパネル52
は、図14に示すようにバネ56によりケース40の後
方へ付勢されており、ケース40のストッパー75はズ
ーム駆動レバー22の下面22cより後方に設定されて
いる。このため、ストロボ発光部20が突出動作する途
中でズーム駆動レバー22の斜面22bに当接した軸5
2eは、この斜面22bによりやや前方にガイドされ、
下面22cにガイドされていき、ストロボ発光部20が
突出位置に達する付近で、ストロボ照射角がワイド照射
角となる前後方向位置に位置規制される。なお、ストロ
ボ発光部20が収納位置にある状態では、フォロワーレ
バー21はズームカム15cのミドル領域に接してお
り、ズーム駆動レバー22もミドル状態に有り、突出動
作中にワイド位置方向へ回動していく。このため、ズー
ム駆動レバー22は反時計回り方向へ回動しつつ、軸5
2eとの係合が行われることとなる。
【0132】このように、ストロボ発光部20の突出動
作途中に軸52eがズーム駆動レバー22に接触してガ
イドされ、正規位置に位置規制されることで、突出位
置、すなわちストロボ発光可能位置においては常にズー
ムパネル52はズーム駆動レバー22により駆動可能と
なっており、これによりズーミング動作に常に連動して
ストロボ照射角を変更することができる。
作途中に軸52eがズーム駆動レバー22に接触してガ
イドされ、正規位置に位置規制されることで、突出位
置、すなわちストロボ発光可能位置においては常にズー
ムパネル52はズーム駆動レバー22により駆動可能と
なっており、これによりズーミング動作に常に連動して
ストロボ照射角を変更することができる。
【0133】ストロボ発光部20が収納位置から突出位
置に移動し、さらに撮影レンズ鏡筒2が図11に示すワ
イド状態になってズームパネル52の軸52eが安定的
にズーム駆動レバー22に当接した状態から、テレ方向
へズーム操作されると、駆動カム15が反時計回り方向
へ回動し、フォロワーレバー21はズームカム15cの
リフトに応じて反時計回り方向へ回動する。フォロワー
レバー21の反時計回りへの回動により曲げ部21bが
軸22aを押すことで、ズーム駆動レバー22が時計回
り方向へ回動し、ズームパネル52は前方へ移動する。
これにより、図12に示すミドル状態になる。そして、
さらにテレ側にズーム操作され、駆動カム15が反時計
回り方向へ回動すると、図13に示すテレ状態となる。
置に移動し、さらに撮影レンズ鏡筒2が図11に示すワ
イド状態になってズームパネル52の軸52eが安定的
にズーム駆動レバー22に当接した状態から、テレ方向
へズーム操作されると、駆動カム15が反時計回り方向
へ回動し、フォロワーレバー21はズームカム15cの
リフトに応じて反時計回り方向へ回動する。フォロワー
レバー21の反時計回りへの回動により曲げ部21bが
軸22aを押すことで、ズーム駆動レバー22が時計回
り方向へ回動し、ズームパネル52は前方へ移動する。
これにより、図12に示すミドル状態になる。そして、
さらにテレ側にズーム操作され、駆動カム15が反時計
回り方向へ回動すると、図13に示すテレ状態となる。
【0134】一方、ミドル、テレ状態からワイド方向へ
ズーム操作されれば、駆動カム15は時計回り方向へ回
動し、ズームカム15cのリフトの減少に応じてズーム
駆動レバー22が反時計回り方向へ回動し、ズームパネ
ル52は後方へ移動する。
ズーム操作されれば、駆動カム15は時計回り方向へ回
動し、ズームカム15cのリフトの減少に応じてズーム
駆動レバー22が反時計回り方向へ回動し、ズームパネ
ル52は後方へ移動する。
【0135】以上説明したように、本実施形態では、上
記駆動機構を、撮影レンズの光軸方向移動に連動し、カ
メラ本体の上下方向に延びる軸を中心に回転作動する
(例えば、撮影レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動
機構から駆動力伝達を受けて作動する)駆動部材と、こ
の駆動部材により上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動
されて閃光装置をスライド駆動する突出収納用被駆動部
材とを有するように構成している。
記駆動機構を、撮影レンズの光軸方向移動に連動し、カ
メラ本体の上下方向に延びる軸を中心に回転作動する
(例えば、撮影レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動
機構から駆動力伝達を受けて作動する)駆動部材と、こ
の駆動部材により上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動
されて閃光装置をスライド駆動する突出収納用被駆動部
材とを有するように構成している。
【0136】さらに、上記駆動機構に、駆動部材により
上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動されて、閃光装置
に設けられた照射角変更部材を駆動する照射角変更用被
駆動部材を設けてもよい。
上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動されて、閃光装置
に設けられた照射角変更部材を駆動する照射角変更用被
駆動部材を設けてもよい。
【0137】これにより、閃光装置の突出、収納駆動や
照射角変更駆動を行う駆動機構を、閃光装置に近づけて
まとめて配置することが可能となり、カメラ本体内のス
ペース効率を向上させてカメラの小型化を図ることが可
能となる。共通の駆動カム15によって、ストロボ発光
部20の突出収納駆動を行う駆動レバー16およびスト
ロボ駆動レバー17と、照射角変更駆動を行うフォロワ
ーレバー21およびズーム駆動レバー22を駆動する構
成を採っているため、ストロボ発光部20の突出、収納
駆動や照射角変更駆動のための駆動力伝達を、カメラ本
体1の下部における撮影レンズ鏡筒2の側方に配置され
るレンズ駆動機構(減速ギヤ列5〜9等)から1本のシ
ャフト14を介して一括して受けることが可能となる。
このため、従来のように、ストロボ発光部の突出、収納
駆動のための駆動力を撮影レンズ側から受けて、照射角
変更駆動のための駆動力をファインダー側から受けると
いうような複雑な駆動機構をカメラ内に設ける必要がな
くなり、カメラ全体として駆動機構の簡略化を図ること
ができ、かつストロボ発光部の配置自由度を増すことが
できる。
照射角変更駆動を行う駆動機構を、閃光装置に近づけて
まとめて配置することが可能となり、カメラ本体内のス
ペース効率を向上させてカメラの小型化を図ることが可
能となる。共通の駆動カム15によって、ストロボ発光
部20の突出収納駆動を行う駆動レバー16およびスト
ロボ駆動レバー17と、照射角変更駆動を行うフォロワ
ーレバー21およびズーム駆動レバー22を駆動する構
成を採っているため、ストロボ発光部20の突出、収納
駆動や照射角変更駆動のための駆動力伝達を、カメラ本
体1の下部における撮影レンズ鏡筒2の側方に配置され
るレンズ駆動機構(減速ギヤ列5〜9等)から1本のシ
ャフト14を介して一括して受けることが可能となる。
このため、従来のように、ストロボ発光部の突出、収納
駆動のための駆動力を撮影レンズ側から受けて、照射角
変更駆動のための駆動力をファインダー側から受けると
いうような複雑な駆動機構をカメラ内に設ける必要がな
くなり、カメラ全体として駆動機構の簡略化を図ること
ができ、かつストロボ発光部の配置自由度を増すことが
できる。
【0138】また、駆動カム15におけるスライドカム
15bとズームカム15cとを、駆動カム15の回転作
動方向に連続するようには配置していないため、スライ
ドカム15bとズームカム15cのカム形状をそれぞれ
必要なストロボ発光部20の突出、収納移動量や照射角
の変更量に合わせて自由に設定することができる。逆に
言えば、ストロボ発光部20の突出、収納移動量や照射
角の変更量を自由に設定することができる。
15bとズームカム15cとを、駆動カム15の回転作
動方向に連続するようには配置していないため、スライ
ドカム15bとズームカム15cのカム形状をそれぞれ
必要なストロボ発光部20の突出、収納移動量や照射角
の変更量に合わせて自由に設定することができる。逆に
言えば、ストロボ発光部20の突出、収納移動量や照射
角の変更量を自由に設定することができる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、撮影レンズの光軸方向移動に連動して閃光装置
を突出、収納駆動する駆動機構や閃光装置の照射角度を
変更駆動する機構を、カメラ本体内における閃光装置の
収納スペースの下面に沿った部分に配置しているので、
閃光装置の突出、収納駆動や照射角変更駆動を行う駆動
機構を、閃光装置に近づけてコンパクトにまとめて配置
することができ、カメラ本体内のスペース効率を向上さ
せてカメラの小型化を図ることができる。
よれば、撮影レンズの光軸方向移動に連動して閃光装置
を突出、収納駆動する駆動機構や閃光装置の照射角度を
変更駆動する機構を、カメラ本体内における閃光装置の
収納スペースの下面に沿った部分に配置しているので、
閃光装置の突出、収納駆動や照射角変更駆動を行う駆動
機構を、閃光装置に近づけてコンパクトにまとめて配置
することができ、カメラ本体内のスペース効率を向上さ
せてカメラの小型化を図ることができる。
【0140】また、本願第2の発明によれば、共通の駆
動部材によって第1被駆動部材(突出収納用被駆動部
材)および第2被駆動部材(照射角変更用被駆動部材)
を駆動するようにしているので、閃光装置の突出、収納
駆動や照射角変更駆動のための駆動力伝達を、カメラ下
部における撮影レンズの側方等に配置されるレンズ駆動
機構から1本のシャフト等を介して一括して受けること
ができる。したがって、従来のように、閃光装置の突
出、収納駆動のための駆動力を撮影レンズ側から受け
て、照射角変更駆動のための駆動力をファインダー側か
ら受けるというような複雑な駆動機構をカメラ内に設け
る必要がなくなり、カメラ全体として駆動機構の簡略化
を図るとともに、閃光装置の配置自由度を増すことがで
きる。
動部材によって第1被駆動部材(突出収納用被駆動部
材)および第2被駆動部材(照射角変更用被駆動部材)
を駆動するようにしているので、閃光装置の突出、収納
駆動や照射角変更駆動のための駆動力伝達を、カメラ下
部における撮影レンズの側方等に配置されるレンズ駆動
機構から1本のシャフト等を介して一括して受けること
ができる。したがって、従来のように、閃光装置の突
出、収納駆動のための駆動力を撮影レンズ側から受け
て、照射角変更駆動のための駆動力をファインダー側か
ら受けるというような複雑な駆動機構をカメラ内に設け
る必要がなくなり、カメラ全体として駆動機構の簡略化
を図るとともに、閃光装置の配置自由度を増すことがで
きる。
【0141】しかも、従来のように駆動部材における第
1駆動部と第2駆動部とを、駆動部材の作動方向に連続
するようには配置していないため、第1駆動部および第
2駆動部のカム形状等をそれぞれ必要な閃光装置の突
出、収納移動量や照射角の変更量に合わせて自由に設定
することができる。逆に言えば、閃光装置の突出、収納
移動量や照射角の変更量を自由に設定することができ
る。
1駆動部と第2駆動部とを、駆動部材の作動方向に連続
するようには配置していないため、第1駆動部および第
2駆動部のカム形状等をそれぞれ必要な閃光装置の突
出、収納移動量や照射角の変更量に合わせて自由に設定
することができる。逆に言えば、閃光装置の突出、収納
移動量や照射角の変更量を自由に設定することができ
る。
【0142】なお、第2被駆動部材が、閃光装置が突出
位置よりも収納位置側に位置するときに、閃光装置に設
けられた照射角変更部材から離脱する構成とすることに
より、これら両部材を常時当接させておく場合に比べ
て、照射角変更用被駆動部材を小型化することができ
る。
位置よりも収納位置側に位置するときに、閃光装置に設
けられた照射角変更部材から離脱する構成とすることに
より、これら両部材を常時当接させておく場合に比べ
て、照射角変更用被駆動部材を小型化することができ
る。
【0143】また、駆動部材の第2駆動部に、撮影レン
ズが変倍動作する際に第2被駆動部材を駆動する変倍時
駆動領域と、撮影レンズがカメラ本体に対して突出、沈
胴動作する際に第2被駆動部材を駆動する非変倍時駆動
領域とがある場合に、非変倍時駆動領域の少なくとも一
部を変倍時駆動領域と重複させて設定することにより、
撮影レンズの移動に連動して作動する駆動部材の作動許
容量(回転作動する場合の回転許容角)を大きくとるこ
とができる。これにより、第1および第2駆動部のカム
形状を緩やかなものとすることが可能となり、閃光装置
の収納、突出駆動および照射角変更駆動に対して、駆動
部材を大型化することなく十分な駆動力を発生させるこ
とができる。
ズが変倍動作する際に第2被駆動部材を駆動する変倍時
駆動領域と、撮影レンズがカメラ本体に対して突出、沈
胴動作する際に第2被駆動部材を駆動する非変倍時駆動
領域とがある場合に、非変倍時駆動領域の少なくとも一
部を変倍時駆動領域と重複させて設定することにより、
撮影レンズの移動に連動して作動する駆動部材の作動許
容量(回転作動する場合の回転許容角)を大きくとるこ
とができる。これにより、第1および第2駆動部のカム
形状を緩やかなものとすることが可能となり、閃光装置
の収納、突出駆動および照射角変更駆動に対して、駆動
部材を大型化することなく十分な駆動力を発生させるこ
とができる。
【0144】さらに、本願第3の発明によれば、所定以
上の負荷が作用したときに駆動力伝達を断つクラッチ機
構を、レンズ駆動力伝達機構における閃光装置駆動機構
への分岐部分(中間部)とモータとの間に設けているの
で、撮影レンズ又は閃光装置の駆動に対してある程度の
負荷が生じた場合に、撮影レンズの突出、沈胴移動と閃
光装置の突出、収納移動との位相関係や撮影レンズの変
倍作動と閃光装置の照射角変更作動との位相関係にずれ
を生じさせることなく、モータや各駆動機構に過大な負
荷がかかるのを防止することができる。
上の負荷が作用したときに駆動力伝達を断つクラッチ機
構を、レンズ駆動力伝達機構における閃光装置駆動機構
への分岐部分(中間部)とモータとの間に設けているの
で、撮影レンズ又は閃光装置の駆動に対してある程度の
負荷が生じた場合に、撮影レンズの突出、沈胴移動と閃
光装置の突出、収納移動との位相関係や撮影レンズの変
倍作動と閃光装置の照射角変更作動との位相関係にずれ
を生じさせることなく、モータや各駆動機構に過大な負
荷がかかるのを防止することができる。
【図1】本発明の実施形態であるカメラのストロボ発光
部収納状態での正面図。
部収納状態での正面図。
【図2】上記カメラのストロボ発光部突出状態での外観
図。
図。
【図3】上記カメラの撮影レンズ鏡筒およびストロボ発
光部を駆動するギヤをカメラ下面から見た図。
光部を駆動するギヤをカメラ下面から見た図。
【図4】上記カメラのストロボ発光部収納状態での平面
図。
図。
【図5】上記カメラにおけるストロボ駆動部材の配置を
示す平面図。
示す平面図。
【図6】上記ストロボ発光部の分解斜視図。
【図7】上記ストロボ発光部の縦断面図。
【図8】上記ストロボ発光部の収納位置での駆動機構を
示した図。
示した図。
【図9】上記ストロボ発光部の突出動作中での駆動機構
を示した図。
を示した図。
【図10】上記ストロボ発光部の突出位置での駆動機構
を示した図。
を示した図。
【図11】上記ストロボ発光部の照射角変更機構(ワイ
ド状態)を示した図。
ド状態)を示した図。
【図12】上記ストロボ発光部の照射角変更機構(ミド
ル状態)を示した図。
ル状態)を示した図。
【図13】上記ストロボ発光部の照射角変更機構(テレ
状態)を示した図。
状態)を示した図。
【図14】上記ストロボ発光部内の照射角変更駆動に関
連する部分の側面図。
連する部分の側面図。
【図15】照射角の変化を示した図。
【図16】照射角変更駆動に関連するズーム駆動レバー
とズームパネルの係合の説明図。
とズームパネルの係合の説明図。
【図17】上記ストロボ発光部を駆動するギヤを下から
見た図。
見た図。
【図18】上記カメラにおけるクラッチギヤの構成図。
1‥‥カメラ本体 2‥‥撮影レンズ鏡筒 3‥‥モータ 4〜9‥‥減速ギヤ 7‥‥クラッチギヤ 15‥‥駆動カム 15b‥‥スライドカム 15c‥‥ズームカム 16‥‥駆動レバー 17‥‥ストロボ駆動レバー 20‥‥ストロボ発光部 21‥‥フォロワーレバー 22‥‥ズーム駆動レバー 40‥‥ストロボケース 41‥‥放電管 42‥‥反射笠 50‥‥光学プリズム 52‥‥ズームパネル 54‥‥ストロボ窓
Claims (19)
- 【請求項1】 カメラ本体の上部に形成された収納スペ
ースに収納される収納位置と前記カメラ本体の外側方に
突出する突出位置との間で平行スライド可能な閃光装置
と、撮影レンズの光軸方向移動に連動して前記閃光装置
を突出、収納駆動する駆動機構とを有する閃光装置付き
カメラにおいて、 前記駆動機構を、前記カメラ本体内における前記収納ス
ペースの下面に沿った部分に配置したことを特徴とする
閃光装置付きカメラ。 - 【請求項2】 前記駆動機構を、前記カメラ本体の上下
方向に延びる軸を中心に回転又は揺動する複数の部材に
より構成したことを特徴とする請求項1に記載の閃光装
置付きカメラ。 - 【請求項3】 前記駆動機構が、前記撮影レンズの光軸
方向移動に連動し、前記カメラ本体の上下方向に延びる
軸を中心に回転作動する駆動部材と、この駆動部材によ
り上下方向に延びる軸を中心に揺動駆動されて前記閃光
装置をスライド駆動する突出収納用被駆動部材とを有す
ることを特徴とする請求項2に記載の閃光装置付きカメ
ラ。 - 【請求項4】 前記駆動部材は、前記撮影レンズを光軸
方向に駆動するレンズ駆動機構から駆動力伝達を受けて
作動することを特徴とする請求項3に記載の閃光装置付
きカメラ。 - 【請求項5】 前記レンズ駆動機構がカメラ本体の下部
における前記撮影レンズの側方に配置され、前記駆動機
構がカメラ本体の上部における前記撮影レンズの側方に
配置されていることを特徴とする請求項4に記載の閃光
装置付きカメラ。 - 【請求項6】 前記駆動機構に、前記駆動部材により上
下方向に延びる軸を中心に揺動駆動されて、前記閃光装
置に設けられた照射角変更部材を駆動する照射角変更用
被駆動部材を設けたことを特徴とする請求項3から5の
いずれかに記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項7】 前記照射角変更部材が、前記閃光装置内
で光軸方向に移動可能なレンズ部材であることを特徴と
する請求項6に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項8】 前記突出収納用被駆動部材は、前記撮影
レンズが前記カメラ本体に対して突出、沈胴動作する際
に前記閃光装置を突出、収納駆動し、 前記照射角変更用被駆動部材は、前記撮影レンズが変倍
動作する際に前記照射角変更部材を駆動することを特徴
とする請求項6又は7に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項9】 前記照射角変更用被駆動部材は、前記閃
光装置が前記突出位置よりも前記収納位置側に位置する
ときに、前記照射角変更部材から離脱することを特徴と
する請求項8に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項10】 カメラ本体に対して収納、突出移動が
可能な閃光装置と、 撮影レンズの光軸方向移動に連動して作動する駆動部材
と、 この駆動部材により駆動されて前記閃光装置の突出、収
納駆動を行う第1被駆動部材と、 前記駆動部材により駆動されて前記閃光装置の照射角の
変更駆動を行う第2被駆動部材とを有し、 前記駆動部材は、前記第1被駆動部材を駆動する第1駆
動部と、この第1駆動部に対して前記駆動部材の作動方
向と直交する方向にて異なる位置に設けられ、前記第2
被駆動部材を駆動する第2駆動部とを有することを特徴
とする閃光装置付きカメラ。 - 【請求項11】 前記駆動部材は回転作動し、 前記第2駆動部が、前記第1駆動部に対して前記駆動部
材の回転軸方向にて異なる位置に設けられていることを
特徴とする請求項10に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項12】 前記第1被駆動部材は、前記撮影レン
ズが前記カメラ本体に対して突出、沈胴動作する際に前
記閃光装置の突出、収納駆動を行い、 前記第2被駆動部材は、前記撮影レンズが変倍動作する
際に前記閃光装置の照射角変更駆動を行うことを特徴と
する請求項10又は11に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項13】 前記第2被駆動部材は、前記閃光装置
が前記カメラ本体に対して突出する位置よりも収納され
る位置側に位置するときに、この閃光装置に設けられた
照射角変更のために駆動される部材から離脱することを
特徴とする請求項12に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項14】 前記駆動部材の第2駆動部に、前記撮
影レンズが変倍動作する際に前記第2被駆動部材を駆動
する変倍時駆動領域と、前記撮影レンズが前記カメラ本
体に対して突出、沈胴動作する際に前記第2被駆動部材
を駆動する非変倍時駆動領域とがあり、 前記非変倍時駆動領域の少なくとも一部が、前記変倍時
駆動領域と重複していることを特徴とする請求項13に
記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項15】 前記閃光装置は、前記カメラ本体に対
して撮影光軸と直交する軸と平行にスライドして突出、
収納移動することを特徴とする請求項10から14のい
ずれかに記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項16】 カメラ本体に対する光軸方向への駆動
が可能な撮影レンズと、前記カメラ本体に対する突出、
収納駆動および照射角の変更駆動のうち少なくとも一方
が可能な閃光装置と、モータの駆動力を前記撮影レンズ
に伝達するレンズ駆動力伝達機構と、このレンズ駆動力
伝達機構の中間部から駆動力を前記閃光装置に伝達する
閃光装置駆動力伝達機構とを有する閃光装置付きカメラ
において、 所定以上の負荷が作用したときに駆動力伝達を断つクラ
ッチ機構を、前記レンズ駆動力伝達機構における前記中
間部と前記モータとの間に設けたことを特徴とする閃光
装置付きカメラ。 - 【請求項17】 前記閃光装置が、前記カメラ本体に対
する突出、収納駆動および照射角の変更駆動が可能であ
り、 前記閃光装置駆動力伝達機構は、第1駆動部および第2
駆動部を有する駆動部材と、前記第1駆動部により駆動
されて前記閃光装置の突出、収納駆動を行う第1被駆動
部材と、前記第2駆動部により駆動されて前記閃光装置
の照射角変更駆動を行う第2被駆動部材とを有して構成
されることを特徴とする請求項16に記載の閃光装置付
きカメラ。 - 【請求項18】 前記撮影レンズが前記カメラ本体に対
して突出、沈胴駆動される際に前記第1被駆動部材によ
る前記閃光装置の突出、収納駆動が行われ、前記撮影レ
ンズが変倍駆動される際に前記第2被駆動部材による前
記閃光装置の照射角変更駆動が行われることを特徴とす
る請求項17に記載の閃光装置付きカメラ。 - 【請求項19】 前記閃光装置は、前記カメラ本体に対
して撮影光軸と直交する軸と平行にスライドして突出、
収納移動することを特徴とする請求項16から18のい
ずれかに記載の閃光装置付きカメラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11180632A JP2001013557A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 閃光装置付きカメラ |
US09/598,854 US6404988B1 (en) | 1999-06-19 | 2000-06-20 | Camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11180632A JP2001013557A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 閃光装置付きカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001013557A true JP2001013557A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16086602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11180632A Pending JP2001013557A (ja) | 1999-06-19 | 1999-06-25 | 閃光装置付きカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001013557A (ja) |
-
1999
- 1999-06-25 JP JP11180632A patent/JP2001013557A/ja active Pending
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