JP2001013441A - レーザー走査装置 - Google Patents

レーザー走査装置

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JP2001013441A
JP2001013441A JP18417399A JP18417399A JP2001013441A JP 2001013441 A JP2001013441 A JP 2001013441A JP 18417399 A JP18417399 A JP 18417399A JP 18417399 A JP18417399 A JP 18417399A JP 2001013441 A JP2001013441 A JP 2001013441A
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Japan
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light
scanning
reflection
scanning direction
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JP18417399A
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English (en)
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Yoshihiro Inagaki
義弘 稲垣
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走査光学系がミラー一枚で構成され、より良好
な結像性能を有するレーザー走査装置を提供する。 【解決手段】レーザー光源1から射出されたレーザービ
ーム2をポリゴンミラー5で偏向して感光体7の像面7
a上を走査するとともに、光路上に配置された走査ミラ
ー6にて像面7a上に結像させる構成において、レーザ
ービーム2がポリゴンミラー5に入射する角度と走査ミ
ラー6のミラー面に入射する角度とを適切に設定する事
により、各収差を良好に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリンタ
ー等に応用されるレーザー走査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、このようなレーザー走査装置
の分野では、例えばUSP5353047号公報に記載
されている如く、いわゆるトロイダルミラー一枚を用い
てレーザー走査光学系を構成する技術が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記U
SP5353047号公報に記載されているような構成
では、ボウを補正するためにミラー面を傾けると、ビー
ムの崩れが発生するという問題がある。本発明は、この
ような問題点に鑑み、走査光学系がミラー一枚で構成さ
れ、より良好な結像性能を有するレーザー走査装置を提
供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光源から射出されたレーザー光を偏向
器で偏向して被走査面上を走査するとともに、光路上に
配置された走査光学系にてその被走査面上に結像させる
レーザー走査装置において、前記走査光学系は1枚の反
射面を備え、画像中央を描画する際に、前記レーザー光
の、前記偏向器への入射光とその偏向器からの反射光と
の成す角度をαとし、前記偏向器からの前記反射面への
入射光とその反射面からの反射光との成す角度をβとす
るとき、以下の条件式を満足する請求項1の構成とす
る。 1.5α<β<2.5α
【0005】また、前記レーザー光は主走査方向につい
て平行光であり、画像中央を描画する際に、前記レーザ
ー光の、前記偏向器上の反射点と前記反射面上の反射点
との間隔をpとし、前記反射面上の反射点と前記被走査
面上の集光点との間隔をqとするとき、以下の条件式を
満足する請求項1に記載の請求項2の構成とする。 p<q<2p
【0006】また、前記レーザー光は主走査方向につい
て収束光であり、画像中央を描画する際に、前記レーザ
ー光の、前記偏向器上の反射点と前記反射面上の反射点
との間隔をpとし、前記反射面上の反射点と前記被走査
面上の集光点との間隔をqとするとき、以下の条件式を
満足する請求項1に記載の請求項3の構成とする。 0<q<1.5p
【0007】また、前記レーザー光は主走査方向につい
て発散光であり、画像中央を描画する際に、前記レーザ
ー光の、前記偏向器上の反射点と前記反射面上の反射点
との間隔をpとし、前記反射面上の反射点と前記被走査
面上の集光点との間隔をqとするとき、以下の条件式を
満足する請求項1に記載の請求項4の構成とする。 q>1.5p
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のレ
ーザー走査装置の各実施形態の概略構成を示す斜視図で
ある。同図に示すように、レーザー光源1から出たレー
ザービーム2は、コリメータレンズ3を通過して平行光
となった後、シリンダレンズ4を通過してポリゴンミラ
ー5の反射面5a近傍で副走査方向のみ集光される。
【0009】さらに、矢印のように回転軸5bの周りを
回転するポリゴンミラー5によって偏向され、続いて走
査ミラー6によって反射され、筒形の感光体7上の像面
7aに集光し、潜像を形成する。ポリゴンミラー5が回
転する事によって各反射面5aが回転し、回転する感光
体7上の像面7aをレーザービーム2が走査して潜像を
描いてゆく。尚、反射面5aは回転軸5bに対して平行
である。ここでは、走査光学系が1枚の走査ミラー6に
よって構成されているため、このミラー面に入射する光
とミラー面から射出する光の光路が重ならないように、
走査ミラー6は入射光に対して傾きを持っている。
【0010】図2は、本発明の第1の実施形態における
走査光学系の形状を示す図である。同図(a)は平面
図、同図(b)は側面図を表している。同図に示すよう
に、ポリゴンミラーの回転軸に垂直で偏向角0度時の方
向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸に取っ
ている。ここでは、同図(b)の矢印Aで示す方向よ
り、レーザービーム2がポリゴンミラー5の反射面5a
に入射する。尚、ここでの反射面5aにおける入射点を
原点とする。
【0011】また、本実施形態では、ポリゴンミラーに
入射する光線が、ポリゴンミラーの回転軸に垂直な平面
に対して角度を成している。そして、走査ミラーの座標
系は、偏向角0度時のここへの入射光(ポリゴンミラー
からの反射光)を光軸Xとし、x軸に取っているため、
全体の座標系に対しては傾斜している。また表1は、こ
の走査光学系の各面の面座標を表している。同表では、
走査ミラー6,感光体7上の像面7a(評価面)の位置
と向きを、各面のローカルな座標系の原点,x軸ベクト
ル,y軸ベクトルの形で表している。長さに関する数値
の単位はmmである。
【0012】
【表1】
【0013】ミラー面の面形状は、次式によって表され
る。
【数1】 但し、座標系は、上述したように、光軸をx軸、主走査
方向をy軸、副走査方向をz軸に取っている。上式は、
xがzの多項式で表現されていて、さらに、zの各次数
の係数がyの関数になっている。上式において、zが0
次の項は、主に主走査方向の像面湾曲とディストーショ
ンを決定し、zが2次の項は、主に副走査方向の像面湾
曲を決定する。また、zが1次の項は、主にボウを決定
する。
【0014】そして、各係数はyの関数となっているた
め、y方向の位置によって任意に決定する事ができる。
このとき、zが1次の項と2次の項は、それぞれ単独の
収差に関連しているため、大変良好に収差補正を行う事
ができる。また、zが0次の項は、上記二つの収差に関
連しているため、ポリゴンミラー5から走査ミラー6の
ミラー面までの距離と、ミラー面から感光体7の像面7
aまでの距離とを、更に自由度として与えて収差補正を
行う。詳しくは後述する。
【0015】また、表2に、走査ミラー6のミラー面に
ついて、上記数1で示した面の式における、yがi次で
zがj次の係数aijの値が、i行j列の行列で示されて
いる。ここで、表中のEn(nは整数)は、×10n
表す。例えば、E−04は、×10-4となる。
【0016】
【表2】
【0017】図3は、本実施形態における走査光学系の
性能を示す図である。同図(a)は像面湾曲、同図
(b)はディストーション、同図(c)は被走査面上光
線高さ、同図(d)は副走査方向周辺光線主走査方向ず
れを示している。(a)においては、横軸に偏向角(d
eg)、縦軸にデフォーカス量(mm)を取り、副走査
方向及び主走査方向について像面湾曲を示している。
尚、副走査方向の像面湾曲を◆及び実線による曲線aで
示し、主走査方向の像面湾曲を■及び実線による曲線b
で示している。
【0018】(b)においては、横軸に偏向角(de
g)、縦軸にディストーション(%)を取り、ディスト
ーションを示している。(c)においては、横軸に偏向
角(deg)、縦軸に入射高さ(mm)を取り、副走査
方向の被走査面上光線高さを示している。(d)におい
ては、横軸に偏向角(deg)、縦軸にずれ量(μm)
を取り、副走査方向周辺光線の主走査方向ずれ量を示し
ている。本実施形態では、後述するように、レーザー光
がポリゴンミラーに入射する角度と走査ミラー面に入射
する角度とを適切に設定する事により、いずれの性能に
おいても良好な特性を示しているのが分かる。
【0019】尚、副走査方向の被走査面上光線高さが弓
なりに変化している状態の事をいわゆるボウという事か
ら、同図(c)よりボウの補正状態が分かる。また、同
図(d)の副走査方向周辺光線の主走査方向ずれ量は、
瞳内の上端の光線と下端の光線が像面上で別の位置に到
達する事を示しており、これが大きいとビームの結像状
態が悪化し、いわゆるビーム崩れが発生する。
【0020】図4は、本発明の効果を示すための比較図
である。同図は、ポリゴンミラー5への入射光がポリゴ
ンミラー5の回転軸5bに対して垂直な面内を進むよう
にしたとき、ボウが補正されるように走査ミラー面のz
が1次の項を制御したものについて、副走査方向周辺光
線の主走査方向ずれ量を見たものである。同図において
は、横軸に偏向角(deg)、縦軸にずれ量(μm)を
取り、副走査方向周辺光線の主走査方向ずれ量を示して
いる。同図に示すように、入射光がポリゴンミラーの回
転軸に垂直な平面に対して角度を持たないと、相当の主
走査方向ずれが生じる事が分かる。
【0021】図5は、本発明の条件範囲を表現する記号
の説明図である。同図は、偏向角0度における走査光学
系の側面図を表している。ここでは、同図の矢印Aで示
す方向より、レーザービーム2がポリゴンミラー5の反
射面5aに入射する。そして、ここで反射され、さらに
走査ミラー6で反射されて、像面7aに集光する。この
とき、ポリゴンミラー5において入射光2aと反射光2
bとの成す角度をα、走査ミラー6において入射光2c
と反射光2dとの成す角度をβとおく。また、ポリゴン
ミラー5での反射点5pと走査ミラー6での反射点6p
との間隔をp、走査ミラー6での反射点6pと像面7a
上の集光点7pとの間隔をqとおく。
【0022】このとき、ボウとビーム崩れとを同時に補
正するためには、以下の条件式(1)を満足する事が望
ましい。 1.5α<β<2.5α (1) また、ポリゴンミラーへの入射光が主走査方向について
平行光のとき、走査ミラー一枚のみで像面湾曲とディス
トーションを補正するためには、以下の条件式(2)を
満足する事が望ましい。 p<q<2p (2)
【0023】表3は、本実施形態における走査光学系の
各条件値を示したものである。同表において、入射光主
走査収束位置は無限大となっており、ポリゴンミラーへ
の入射光が主走査方向について平行光である事が示され
ている。また、各記号α,βの値は上記条件式(1)を
満足し、p,qの値は条件式(2)を満足している。
【0024】
【表3】
【0025】図6は、本発明の第2の実施形態における
走査光学系の形状を示す図である。同図(a)は平面
図、同図(b)は側面図を表している。同図に示すよう
に、ポリゴンミラーの回転軸に垂直で偏向角0度時の方
向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸に取っ
ている。ここでは、同図(b)の矢印Aで示す方向よ
り、レーザービーム2がポリゴンミラー5の反射面5a
に入射する。尚、ここでの反射面5aにおける入射点を
原点とする。
【0026】また、本実施形態では、ポリゴンミラーに
入射する光線が、ポリゴンミラーの回転軸に垂直な平面
に対して角度を成している。第1の実施形態と比較し
て、本実施形態では、この副走査方向の角度が変わって
いる。そして、走査ミラーの座標系は、偏向角0度時の
ここへの入射光(ポリゴンミラーからの反射光)を光軸
Xとし、x軸に取っているため、全体の座標系に対して
は傾斜している。また表4は、この走査光学系の各面の
面座標を表している。同表では、走査ミラー6,感光体
7上の像面7a(評価面)の位置と向きを、各面のロー
カルな座標系の原点,x軸ベクトル,y軸ベクトルの形
で表している。長さに関する数値の単位はmmである。
【0027】
【表4】
【0028】ミラー面の面形状は、上記数1で示された
式によって表される。また、表5に、走査ミラー6のミ
ラー面について、上記数1で示した面の式における、y
がi次でzがj次の係数aijの値が、i行j列の行列で
示されている。ここで、表中のEn(nは整数)は、×
10nを表す。例えば、E−04は、×10-4となる。
【0029】
【表5】
【0030】図7は、本実施形態における走査光学系の
性能を示す図である。同図(a)は像面湾曲、同図
(b)はディストーション、同図(c)は被走査面上光
線高さ、同図(d)は副走査方向周辺光線主走査方向ず
れを示している。(a)においては、横軸に偏向角(d
eg)、縦軸にデフォーカス量(mm)を取り、副走査
方向及び主走査方向について像面湾曲を示している。
尚、副走査方向の像面湾曲を◆及び実線による曲線aで
示し、主走査方向の像面湾曲を■及び実線による曲線b
で示している。
【0031】(b)においては、横軸に偏向角(de
g)、縦軸にディストーション(%)を取り、ディスト
ーションを示している。(c)においては、横軸に偏向
角(deg)、縦軸に入射高さ(mm)を取り、副走査
方向の被走査面上光線高さを示している。(d)におい
ては、横軸に偏向角(deg)、縦軸にずれ量(μm)
を取り、副走査方向周辺光線の主走査方向ずれ量を示し
ている。同図(c)よりボウの補正状態が分かる。以上
の図より、本実施形態では、第1の実施形態と同様にし
て、いずれの性能においても良好な特性を示しているの
が分かる。
【0032】表6は、本実施形態における走査光学系の
各条件値を示したものである。同表において、入射光主
走査収束位置は無限大となっており、ポリゴンミラーへ
の入射光が主走査方向について平行光である事が示され
ている。また、各記号α,βの値は上記条件式(1)を
満足し、p,qの値は条件式(2)を満足している。
【0033】
【表6】
【0034】図8は、本発明の第3の実施形態における
走査光学系の形状を示す図である。同図(a)は平面
図、同図(b)は側面図を表している。同図に示すよう
に、ポリゴンミラーの回転軸に垂直で偏向角0度時の方
向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸に取っ
ている。ここでは、同図(b)の矢印Aで示す方向よ
り、レーザービーム2がポリゴンミラー5の反射面5a
に入射する。尚、ここでの反射面5aにおける入射点を
原点とする。
【0035】また、本実施形態では、ポリゴンミラーに
入射する光線が、ポリゴンミラーの回転軸に垂直な平面
に対して角度を成している。この角度は、第1の実施形
態と同じである。そして、走査ミラーの座標系は、偏向
角0度時のここへの入射光(ポリゴンミラーからの反射
光)を光軸Xとし、x軸に取っているため、全体の座標
系に対しては傾斜している。また表7は、この走査光学
系の各面の面座標を表している。同表では、走査ミラー
6,感光体7上の像面7a(評価面)の位置と向きを、
各面のローカルな座標系の原点,x軸ベクトル,y軸ベ
クトルの形で表している。長さに関する数値の単位はm
mである。
【0036】
【表7】
【0037】ミラー面の面形状は、上記数1で示された
式によって表される。また、表8に、走査ミラー6のミ
ラー面について、上記数1で示した面の式における、y
がi次でzがj次の係数aijの値が、i行j列の行列で
示されている。ここで、表中のEn(nは整数)は、×
10nを表す。例えば、E−04は、×10-4となる。
【0038】
【表8】
【0039】図9は、本実施形態における走査光学系の
性能を示す図である。同図(a)は像面湾曲、同図
(b)はディストーション、同図(c)は被走査面上光
線高さ、同図(d)は副走査方向周辺光線主走査方向ず
れを示している。(a)においては、横軸に偏向角(d
eg)、縦軸にデフォーカス量(mm)を取り、副走査
方向及び主走査方向について像面湾曲を示している。
尚、副走査方向の像面湾曲を◆及び実線による曲線aで
示し、主走査方向の像面湾曲を■及び実線による曲線b
で示している。
【0040】(b)においては、横軸に偏向角(de
g)、縦軸にディストーション(%)を取り、ディスト
ーションを示している。(c)においては、横軸に偏向
角(deg)、縦軸に入射高さ(mm)を取り、副走査
方向の被走査面上光線高さを示している。(d)におい
ては、横軸に偏向角(deg)、縦軸にずれ量(μm)
を取り、副走査方向周辺光線の主走査方向ずれ量を示し
ている。同図(c)よりボウの補正状態が分かる。以上
の図より、本実施形態では、第1の実施形態と同様にし
て、いずれの性能においても良好な特性を示しているの
が分かる。
【0041】表9は、本実施形態における走査光学系の
各条件値を示したものである。同表において、入射光主
走査収束位置は1000mmとなっており、ポリゴンミ
ラーへの入射光が主走査方向について収束光である事が
示されている。このとき、ミラー一枚のみで像面湾曲と
ディストーションを補正するためには、以下の条件式
(3)を満足する事が望ましい。 0<q<1.5p (3) ここで、各記号α,βの値は上記条件式(1)に対して
βが僅かに下限値を下回っており、p,qの値は条件式
(3)を満足している。このとき、p≒qとなってい
る。
【0042】
【表9】
【0043】図10は、本発明の第4の実施形態におけ
る走査光学系の形状を示す図である。同図(a)は平面
図、同図(b)は側面図を表している。同図に示すよう
に、ポリゴンミラーの回転軸に垂直で偏向角0度時の方
向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸に取っ
ている。ここでは、同図(b)の矢印Aで示す方向よ
り、レーザービーム2がポリゴンミラー5の反射面5a
に入射する。尚、ここでの反射面5aにおける入射点を
原点とする。
【0044】また、本実施形態では、ポリゴンミラーに
入射する光線が、ポリゴンミラーの回転軸に垂直な平面
に対して角度を成している。この角度は、第1の実施形
態と同じである。そして、走査ミラーの座標系は、偏向
角0度時のここへの入射光(ポリゴンミラーからの反射
光)を光軸Xとし、x軸に取っているため、全体の座標
系に対しては傾斜している。また表10は、この走査光
学系の各面の面座標を表している。同表では、走査ミラ
ー6,感光体7上の像面7a(評価面)の位置と向き
を、各面のローカルな座標系の原点,x軸ベクトル,y
軸ベクトルの形で表している。長さに関する数値の単位
はmmである。
【0045】
【表10】
【0046】ミラー面の面形状は、上記数1で示された
式によって表される。また、表11に、走査ミラー6の
ミラー面について、上記数1で示した面の式における、
yがi次でzがj次の係数aijの値が、i行j列の行列
で示されている。ここで、表中のEn(nは整数)は、
×10nを表す。例えば、E−04は、×10-4とな
る。
【0047】
【表11】
【0048】図11は、本実施形態における走査光学系
の性能を示す図である。同図(a)は像面湾曲、同図
(b)はディストーション、同図(c)は被走査面上光
線高さ、同図(d)は副走査方向周辺光線主走査方向ず
れを示している。(a)においては、横軸に偏向角(d
eg)、縦軸にデフォーカス量(mm)を取り、副走査
方向及び主走査方向について像面湾曲を示している。
尚、副走査方向の像面湾曲を◆及び実線による曲線aで
示し、主走査方向の像面湾曲を■及び実線による曲線b
で示している。
【0049】(b)においては、横軸に偏向角(de
g)、縦軸にディストーション(%)を取り、ディスト
ーションを示している。(c)においては、横軸に偏向
角(deg)、縦軸に入射高さ(mm)を取り、副走査
方向の被走査面上光線高さを示している。(d)におい
ては、横軸に偏向角(deg)、縦軸にずれ量(μm)
を取り、副走査方向周辺光線の主走査方向ずれ量を示し
ている。同図(c)よりボウの補正状態が分かる。以上
の図より、本実施形態では、第1の実施形態と同様にし
て、いずれの性能においても良好な特性を示しているの
が分かる。
【0050】表12は、本実施形態における走査光学系
の各条件値を示したものである。同表において、入射光
主走査収束位置は−500mmとなっており、ポリゴン
ミラーへの入射光が主走査方向について発散光である事
が示されている。このとき、ミラー一枚のみで像面湾曲
とディストーションを補正するためには、以下の条件式
(4)を満足する事が望ましい。 q>1.5p (4) ここで、各記号α,βの値は上記条件式(1)を満足
し、p,qの値は条件式(4)を満足している。
【0051】
【表12】
【0052】ところで、図12〜図16は、走査光学系
のミラー面形状を模式的に示す斜視図である。各図にお
いては、上記数1で表される面形状のミラー面Sを格子
状に示している。まず、図12は、zが0次の面形状を
示しており、xz平面に平行な断面がz軸に沿った直線
であって、y軸方向に移動するにつれて、その直線がx
軸方向に移動するような形状のものである。
【0053】次に、図13は、zが1次の面形状を示し
ており、xz平面に平行な断面が直線であって、y軸方
向に移動するにつれてその直線が回転し、ネジレを持つ
ような形状のものである。さらに、図14は、zが2次
の面形状を示しており、xz平面に平行な断面が2次曲
線であって、y軸方向に移動するにつれてその2次曲線
の形状が変化するものである。
【0054】そして、図15はzが3次の面形状を示し
ており、xz平面に平行な断面が3次曲線であって、y
軸方向に移動するにつれてその3次曲線の形状が変化す
るものである。最後に、図16は、上記zが0次〜3次
の面形状を合成したものである。このようにして、zが
各次数を持ち、yの多項式で表される様々な面形状のも
のが選択,合成され、ミラー面の面形状が決定される。
但し、本発明の各実施形態におけるミラー面には、3次
の面形状は含まれていない。
【0055】以下に、条件式範囲外では各性能の補正効
果が無くなる事を説明する。図17は、本発明における
走査光学系での、各条件式範囲外における各性能を示し
ている。同図(a)は、条件式(2)においてqが条件
範囲外である場合の主走査像面湾曲、同図(b)は、条
件式(1)においてβが条件範囲外である場合の副走査
方向周辺光線主走査方向ずれを示している。
【0056】(a)においては、横軸に偏向角(de
g)、主走査像面湾曲(mm)を取り、主走査方向につ
いて像面湾曲を示している。このとき、q=2.1pの
場合を◆及び実線による曲線aで示し、q=0.9pの
場合を■及び実線による曲線bで示している。また、
(b)においては、横軸に偏向角(deg)、縦軸にず
れ量(μm)を取り、副走査方向周辺光線の主走査方向
ずれ量を示している。このとき、β=αの場合を◆及び
実線による曲線aで示し、β=3αの場合を■及び実線
による曲線bで示している。同図では、いずれの性能に
おいても偏向角に応じて各収差が大きく変化しており、
条件範囲外では補正効果が得られない事が分かる。
【0057】尚、特許請求の範囲で言う光源は、実施形
態におけるレーザー光源に対応しており、以下、偏向器
はポリゴンミラーに、被走査面は感光体の像面に、反射
面は走査ミラーにそれぞれ対応している。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれは、
走査光学系がミラー一枚で構成され、より良好な結像性
能を有するレーザー走査装置を提供する事ができる。
【0059】特に、請求項1によるならば、被走査面上
のボウとビーム崩れとを同時に補正する事ができる。
【0060】また、請求項2乃至請求項4によるなら
ば、それぞれポリゴンミラーへの入射光が主走査方向に
ついて平行光,収束光,発散光のとき、走査ミラー一枚
のみで被走査面上の像面湾曲とディストーションを補正
する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態の概略構成を示す斜視図。
【図2】第1の実施形態における走査光学系の形状を示
す図。
【図3】第1の実施形態における走査光学系の性能を示
す図。
【図4】本発明の効果を示すための比較図。
【図5】本発明の条件範囲を表現する記号の説明図。
【図6】第2の実施形態における走査光学系の形状を示
す図。
【図7】第2の実施形態における走査光学系の性能を示
す図。
【図8】第3の実施形態における走査光学系の形状を示
す図。
【図9】第3の実施形態における走査光学系の性能を示
す図。
【図10】第4の実施形態における走査光学系の形状を
示す図。
【図11】第4の実施形態における走査光学系の性能を
示す図。
【図12】走査光学系のミラー面形状を模式的に示す斜
視図(zが0次)。
【図13】走査光学系のミラー面形状を模式的に示す斜
視図(zが1次)。
【図14】走査光学系のミラー面形状を模式的に示す斜
視図(zが2次)。
【図15】走査光学系のミラー面形状を模式的に示す斜
視図(zが3次)。
【図16】走査光学系のミラー面形状を模式的に示す斜
視図(合成)。
【図17】条件式範囲外では各性能の補正効果が無くな
る事を説明する図。
【符号の説明】
1 レーザー光源 2 レーザービーム 3 コリメータレンズ 4 シリンダレンズ 5 ポリゴンミラー 6 走査ミラー 7 感光体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出されたレーザー光を偏向器
    で偏向して被走査面上を走査するとともに、光路上に配
    置された走査光学系にて該被走査面上に結像させるレー
    ザー走査装置において、 前記走査光学系は1枚の反射面を備え、画像中央を描画
    する際に、前記レーザー光の、前記偏向器への入射光と
    該偏向器からの反射光との成す角度をαとし、前記偏向
    器からの前記反射面への入射光と該反射面からの反射光
    との成す角度をβとするとき、以下の条件式を満足する
    事を特徴とするレーザー走査装置。 1.5α<β<2.5α
  2. 【請求項2】 前記レーザー光は主走査方向について平
    行光であり、画像中央を描画する際に、前記レーザー光
    の、前記偏向器上の反射点と前記反射面上の反射点との
    間隔をpとし、前記反射面上の反射点と前記被走査面上
    の集光点との間隔をqとするとき、以下の条件式を満足
    する事を特徴とする請求項1に記載のレーザー走査装
    置。 p<q<2p
  3. 【請求項3】 前記レーザー光は主走査方向について収
    束光であり、画像中央を描画する際に、前記レーザー光
    の、前記偏向器上の反射点と前記反射面上の反射点との
    間隔をpとし、前記反射面上の反射点と前記被走査面上
    の集光点との間隔をqとするとき、以下の条件式を満足
    する事を特徴とする請求項1に記載のレーザー走査装
    置。 0<q<1.5p
  4. 【請求項4】 前記レーザー光は主走査方向について発
    散光であり、画像中央を描画する際に、前記レーザー光
    の、前記偏向器上の反射点と前記反射面上の反射点との
    間隔をpとし、前記反射面上の反射点と前記被走査面上
    の集光点との間隔をqとするとき、以下の条件式を満足
    する事を特徴とする請求項1に記載のレーザー走査装
    置。 q>1.5p
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7414766B2 (en) 2005-08-02 2008-08-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical beam scanning device having two sets of fθ mirrors where the mirror base and mirror face have differing coefficients of linear expansion

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