JP2001012969A - 複合レゾルバ - Google Patents

複合レゾルバ

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JP2001012969A
JP2001012969A JP18400699A JP18400699A JP2001012969A JP 2001012969 A JP2001012969 A JP 2001012969A JP 18400699 A JP18400699 A JP 18400699A JP 18400699 A JP18400699 A JP 18400699A JP 2001012969 A JP2001012969 A JP 2001012969A
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JP
Japan
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rotor
resolver
stator
winding
composite
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JP18400699A
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English (en)
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Makoto Naruse
誠 成瀬
Takao Kano
孝雄 加納
Yuji Maruyama
裕児 丸山
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Sumtak Corp
Original Assignee
Sumtak Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリング等の複数箇所の回転位置
検出に対応でき、制御システム全体の簡素化、製造コス
トおよび重量やスペースの低減が可能な複合レゾルバを
提供する。 【解決手段】 複数の磁極が形成された固定子1と、こ
の固定子1の外側を回動する外側回転子3と、前記固定
子1の内側を回動する内側回転子2とを有し、前記固定
子1には内側回転子2と外側回転子3のそれぞれに対応
した磁極12,13が形成されているとともに、これら
の磁極12,13には内側回転子2と外側回転子3のそ
れぞれに対応した励磁巻線と出力巻線とがそれぞれ独立
に巻回されている構成の複合レゾルバとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動パワーステア
リング装置などの変位量の測定に好適に用いることので
きる複合レゾルバに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングハンドルの操舵力を
軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステ
アリング装置が多く用いられている。図3は、従来の電
動パワーステアリング装置の一例を示す概略構成図であ
って、ステアリングホイール101は、ステアリングシ
ャフト102の上端部に連結され、このステアリングシ
ャフト102は図示しない固定部に支持されて下方に延
長され、その下端部にピニオン103が装着されてい
る。
【0003】このピニオン103は、車両幅方向に水平
に延長するラック軸104に噛合して、ステアリングギ
ヤを構成し、ステアリングホイール101からステアリ
ングシャフト102回りの回転運動が、ラック軸104
の直進運動(並進運動)に変換される。
【0004】そして、水平に延在するラック軸104の
両端部は、それぞれタイロッド105を介してナックル
及び転舵輪106に接続され、ラック軸104が水平方
向移動(並進運動)することで左右の転舵輪106が転
舵される。なお、前記ステアリングホイール101,ス
テアリングシャフト102,ピニオン103,ラック軸
104によって、操舵系を構成している。
【0005】また、ステアリングシャフト102におけ
るピニオン103の上部には、減速機を構成するリング
ギア111が同軸に固定され、このリングギア111に
操舵補助モータ(電動機)108の駆動軸109に連結
されたリングギヤ110が噛合され、操舵補助モータ1
08が、コントロールユニット7から出力されるデュー
ティ制御されたパルス電流によって操舵トルクに応じた
操舵補助力を発生するように制御される。
【0006】さらに、ステアリングシャフト102にお
けるリングギヤ111の上部にトルク検出機構112が
設けられている。このトルク検出機構112は、ステア
リングシャフト102の下端部とピニオン103の上端
部とを連結する図示されないトーションバーと、その外
周に配置された操舵トルクセンサとから構成されてい
る。操舵トルクセンサは、前記トーションバーの捩じれ
量から操舵トルクを検出し、操舵トルクの大きさに応じ
た且つステアリングホイール101の右切り(ピニオン
103からの入力に対しては左回り)で正値,ステアリ
ングホイール101の左切り(ピニオン103からの入
力に対しては右回り)で負値の電圧信号であるトルク検
出値Tを、制御手段107に供給する。
【0007】このようなステアリングシステムにおい
て、トルク検出機構には種々の位置検出手段が用いられ
ているが、なかでもレゾルバを用いたものが位置検出精
度や、耐環境性等の点で優れている。
【0008】ところが、レゾルバを用いてトルク検出を
行おうとすると、ステアリングシャフト102のステア
リングホイール101側に1つと、トーションバーを介
したピニオン103側に1つそれぞれレゾルバが必要と
なる。これは、ピニオン103側の切れ角と、ステアリ
ングホイール101側の舵角との差を検出し、その差を
制御信号として出力する必要があるためである。
【0009】このため、一つのステアリングシステムに
最低2個のレゾルバが必要となり、パワーステアリング
システムのコストを低減する上で大きな障害となってい
た。また、レゾルバの数を減らすことができれば、重量
やスペースの点でも有利となり、特に環境問題等の面か
らも重量の軽減による燃費の向上等のメリットは大き
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、パ
ワーステアリング等の複数箇所の回転位置検出に対応で
き、制御システム全体の簡素化、製造コストおよび重量
やスペースの低減が可能な複合レゾルバを提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の構成
により達成される。 (1) 複数の磁極12,13が形成された固定子1と、この
固定子1の外側を回動する外側回転子3と、前記固定子1
の内側を回動する内側回転子2とを有し、前記固定子1に
は内側回転子2と外側回転子3のそれぞれに対応した磁極
12,13が形成されているとともに、これらの磁極12,13に
は内側回転子2と外側回転子3のそれぞれに対応した励磁
巻線と出力巻線とがそれぞれ独立に巻回されている複合
レゾルバ。 (2) 前記外側回転子3と、内側回転子2とはそれぞれ
異なった系統の回転体が接続される上記(1)のレゾル
バ。 (3) 少なくとも前記外側回転子3および内側回転子2
のいずれかは、励磁巻線と出力巻線の極対数の和または
差に等しい整数N個の突極の回転体である上記(1)ま
たは(2)の複合レゾルバ。 (4) 少なくとも前記外側回転子3および内側回転子2
のいずれかは、突極の中央を原点として回転子円周の位
置を表す空間角をθ2 とするとき、回転子形状によるギ
ャップパーミアンス脈動がcos(Nθ2 )となるよう
な形状となっている上記(1)〜(3)のいずれかの複
合レゾルバ。 (5) 少なくとも前記外側回転子3および内側回転子2
のいずれかは、突極の中央を原点として、回転子円周の
位置を表す空間角をθ2 とするとき、突極中央の最小エ
アギャプ長をδ1 とし、kが1と2の間の値を取ると
き、前記空間角θ 2 の位置におけるエアギャップ長が
【0012】
【数2】
【0013】となるような回転子形状とした上記(1)
〜(4)のいずれかの複合レゾルバ。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の複合レゾルバは、複数の
磁極が形成された固定子と、この固定子の外側を回動す
る外側回転子と、前記固定子の内側を回動する内側回転
子とを有し、前記固定子には内側回転子と外側回転子の
それぞれに対応した磁極が形成されているとともに、こ
れらの磁極には内側回転子と外側回転子のそれぞれに対
応した励磁巻線と出力巻線とがそれぞれ独立に巻回され
ているものである。
【0015】このように、固定子の内側と外側に回転子
を配置し、固定子にはこの回転子に対応する磁極を形成
することにより、2つのレゾルバを一体として同一のケ
ース内に納めることができ、レゾルバ1つ分のスペース
や費用を低減することができる。
【0016】本発明の複合レゾルバは、例えば図1,2
に示すように、概ね円筒状であって、複数の磁極12,
13が形成された固定子1と、この固定子1の内側と外
側にそれぞれ配置されている円筒状の内側回転子2およ
び外側回転子3を有する。なお、図2は図1のA−A’
断面矢視図であり、図1は図2のB−B’の断面矢視図
に相当する。なお、図示例では、内側回転子2と外側回
転子3と、固定子1との間のギャップが一定のように見
えるが、実際には後述するように所定の出力信号が得ら
れるような凹凸が、内側回転子2と外側回転子3とに形
成され、ギャップが変化するようになっている。
【0017】固定子1には内側回転子2と外側回転子3
のそれぞれ外側面、内側面と対向する位置に磁極12,
13が形成されている。この磁極12,13は、後述す
るように、内側回転子2、外側回転子3の回転動作によ
り、通常のレゾルバと同様に所定の周期で信号が出力さ
れるように極数が決定されている。磁極12,13は、
それぞれ内側回転子2、外側回転子3と対向する部分が
円筒の一部、あるいは所定の曲率を有する平滑な面とし
て形成され、その中央に形成されている概ね円筒状の固
定子本体から突出した形状を有し、その胴部は丁度コイ
ルのボビン状に括れている。
【0018】この固定子1に形成されている磁極12,
13には、通常のレゾルバと同様に励磁巻線または出力
巻線となる巻線12a,13aがそれぞれ巻回されてい
る。これらの巻線と、磁極との関係の詳細については後
述する。また、固定子1は、断面L字状の端部により側
部カバーを形成されるとともに、カバー11と嵌合して
いて、レゾルバ全体を保護する機能も有している。この
固定子1は、図示しないネジ孔などにより被測定物の本
体などに固定される。
【0019】内側回転子2および外側回転子3は、それ
ぞれ、その外側面・内側面と、固定子1の各磁極12,
13とのギャップが回転動作により変化し、励磁巻線、
出力巻線により回転変位量に応じた出力信号が得られる
ように形成されている。この場合、内側回転子2は、そ
の外形が上記形状となり、外側回転子3は、その内形が
上記形状となる。これらの形状は、その中心軸が固定子
の中心軸とずれた円盤状、あるいは円筒状の回転体とし
てもよいが、後述のように、高調波歪を除去するため
に、所定の局数の突部を有する形状とすることが好まし
い。
【0020】内側回転子、外側回転子、固定子を構成す
る材料としては、磁性材料であれば特に限定されるもの
ではなく、通常のレゾルバに使用されている材料を用い
ることが可能であるが、なかでもケイ素鋼板、電磁軟鉄
等が好ましく、特にケイ素鋼板が好ましい。
【0021】内側回転子2および外側回転子3は、回転
体接続部2a,3aを有する。この内側回転子2の回転
体接続部2aと、外側回転子3の回転体接続部3aとに
は、それぞれ異なった系統の回転体(回転軸)が接続さ
れるようになっている。このため、通常回転体接続部2
a、3aは円筒状に形成され、回転軸などと係合、嵌合
しやすいようになっている。
【0022】より具体的には、例えばパワーステアリン
グにおいてステアリングシャフトのステアリングホイー
ル側(アッパーアーム)と、トーションバーを介したピ
ニオン側(ロアアーム)とがそれぞれ係合する。この回
転体接続部2a,3aには、例えばアッパーアーム、ロ
アアームとの係合を確保するために、スプライン等を介
して係合するようにするとよい。
【0023】なお、外側回転子3は、肉薄の連結部3b
を介して肉厚の軸受けブロック3cと一体形成され、こ
の肉厚の軸受けブロック3cに回転体接続部3aが形成
されている。また、内側回転子2は回転子と軸受けブロ
ックとが一体となっていて、回転子のほぼ中心に回転体
接続部2aが形成されている。また、固定子の各巻線
は、配線引き出し部15により取り出され、制御手段等
のR/D変換手段などと接続されるようになっている。
【0024】次に、内側回転子2および外側回転子3の
より詳細な形状について説明する。内側回転子2および
外側回転子3の形状は、通常のレゾルバの回転子の形状
を決定する手法を用いることができるが、好ましくは、
特許第2698013号に記載されている手法を用い
る。
【0025】具体的には、励磁巻線の極対数をp1 、出
力巻線の極対数をp2 として、内側回転子2および外側
回転子3はN個の突極を有する磁性材で巻線を設けない
構造において、p1 +p2 =Nまたはp1 −p2 =±N
とすることによって、励磁巻線の電流によって生ずる起
磁力と突極によるギャップパーミアンスの変動との作用
で、極対数p2 のギャップ磁束密度を生じ、回転子が全
円周の1/N動くときに、その磁束密度のピーク値の空
間的位置は全円周の1/p2 動くことを利用する。
【0026】この磁束密度による出力巻線への誘導電圧
は、励磁巻線を単相とし、出力巻線を2相または3相と
した場合には、外側、または内側回転子(以下単に回転
子と称する)の全円周の1/Nの動きを1周期とする正
弦波形の2相または3相電圧となり、励磁巻線を2相と
し、出力巻線を単相とした場合には、回転子が全円周の
1/N動くときに位相が2π変化する正弦波電圧とな
る。これらの電圧と回転子位置との関係は、現在使用さ
れているレゾルバあるいはシンクロの場合と同一である
ので、この出力電圧をR/D変換手段で処理することに
よって、構造簡単で安価なレゾルバあるいはシンクロと
して使用することができる。
【0027】この方式においては、誤差の原因となる出
力巻線の誘導電圧に含まれる高調波成分を最小にするこ
とが重要である。本発明では、N個の突極によるギャッ
プパーミアンス係数の回転子位置θ2 による変動がco
s(Nθ2 )に比例する値となり、これに対する高調波
成分が極めて小さくなるような突極形状とすることによ
って、これを実現できる。
【0028】一般にNが1以外の整数の場合には、全円
周の1/Nの範囲内の位置を検出することは出来るが、
絶対位置を特定するためには何らかの補助的手段を用い
ることが必要である。これに対してNが1の場合には、
出力巻線には回転子の1回転で1周期の電圧が誘導され
るので、絶対位置の検出が可能となる。通常の回転機で
は突極の数は偶数であるが、一般には突極の数は奇数と
することも可能である。一つの直径の両端の一方が最小
ギャップで、他方が最大ギャップとなるような回転子形
状によって、Nが1に等しい場合を実現することができ
るが、この場合もギャップパーミアンス係数の回転子位
置による変動がcos(θ2 )に比例した値となるよう
な回転子形状とすることによって誤差を最小にすること
ができる。この場合には、極対数の代わりに1極対の間
隔を用いて表すと、励磁巻線と出力巻線の1極対の間隔
で長いほうをT1 、短いほうをT2 とするとき、T=T
1・T2 /(T1 +T2 )、又はT=T1 ・T2 /(T1
2 )の間隔に1個の突出部を等間隔で移動子に設ける
ことが、上記の回転位置検出におけるp1 +p2 =Nま
たはp1 −p2 =±Nの関係に相当するので、移動子が
Tに等しい距離だけ動いたときに、出力巻線に1周期の
正弦波電圧を誘導することになり、これを利用して位置
検出を行うことができる。
【0029】例えば、図1および2において、固定子1
の内側回転子2,外側回転子3と対向する磁極12,1
3には、それぞれ極対数p1 の励磁巻線と極対数p2
出力巻線が巻回されている。回転子にはその外周にN個
の突極が形成され、上記の極対数と突極の個数は p1 +p2 =N(1) または p1 −p2 =±N(2) のいずれかの関係が満足されるように選ばれている。一
般に固定子鉄心にZ1個のスロットを有し、回転子鉄心
にN個の突極を有する場合のギャップパーミアンス係数
【0030】
【数3】
【0031】として表される。ここで、α及びγは0を
含む正、負の整数を表すものとし、θ 1 は一つの極の励
磁巻線を構成するコイル全体の中央を原点として、固定
子内周の任意点の位置を空間角で示す座標であり、θ2
はt=0の瞬間にθ1 の原点に最も近い位置にある回転
子の突極の中央を原点として回転子に固定された座標で
あって、θ1 と同様に空間角で表される。回転子突極の
1極ピッチに相当する空間角をψとし、回転子が静止し
ているときのθ1 とθ2 の両原点の間の空間角をξψと
すれば θ2 =θ1−ξψ(4) の関係があり、ξは−0.5≦ξ≦0.5の値をとる。
(4)式を(3)式に代入すると、ギャップパーミアン
ス係数は次式となる。
【0032】
【数4】
【0033】励磁巻線に流れる電流の実効値をIとし、
角周波数をωとすると、この電流による基本波起磁力
は、
【0034】
【数5】
【0035】として表される。ここでWe は励磁巻線の
巻数、p1 は励磁巻線の極対数、kw1は基本波成分に対
する巻線係数である。ここでは原理を示すために、固定
子スロットによるギャップパーミアンス脈動を無視する
と、(5)式においてα=0の場合を考えれば良く
【0036】
【数6】
【0037】となる。磁束密度は(6)式と(7)式と
の積として求められ、
【0038】
【数7】
【0039】として表される。ここで磁束密度の次数
(p1 +γN)について検討してみると、γ=0のとき
には(p1 +γN)=p1 であるが、γ=±1に対して
は、(1)式が満足される場合にはγ=−1のときに
(p1 +γN)=−p2 、γ=1のときに(p1 +γ
N)=(2p1 +p2 ) 、また(2)式が満足される場
合には
【0040】
【数8】
【0041】のときに(p1 +γN)=p2 、γ=±1
のときに(p1 +γN)=(2p1 −p2 )となる。従
ってギャップ磁束密度には極対数がp1 ,p2 および
(2p1+p2 )の成分が存在することになる。従って磁
束密度は、(1)式または(2)式が満足される場合に
対して、それぞれ(9)式または(10)式で表され
る。
【0042】
【数9】
【0043】
【数10】
【0044】(9)および(10)式の第2項に注目す
ると、Nψ=2πであるので、ξが−0.5から+0.
5まで変化するとき、すなわち回転子が突極の1極ピッ
チ動くとき、極対数p2 の磁束密度のピーク値の位置が
1極対動くことを示している。従って、この磁束と固定
子スロットに納められた極対数p2 の出力巻線との鎖交
磁束の大きさは、回転子突極の位置によって変化するの
で、出力巻線の誘導電圧の大きさも回転子によって変化
する。出力巻線の一つは励磁巻線と同一の巻線軸の位置
に、他の一つは励磁巻線の巻線軸から電気角で90度離
れた位置に設ける。前者を出力巻線1、後者を出力巻線
2ということとする。(9)式または(10)式の磁束
密度によってこれらの出力巻線に誘導される電圧は巻線
を構成する各コイルの鎖交磁束の和を求め、これを時間
微分する事によって得られ、その結果を示すと次のよう
になる。即ち(9)または(10)式の第2項の磁束密
度によって、出力巻線1および2に誘導される電圧は次
に示す(11)式および(12)式で表される。
【0045】
【数11】
【0046】
【数12】
【0047】ここで、(12)式の符号はp1 +p2
N及びp1 −p2 =Nの場合にマイナスをとり、p1
2 =−Nの場合にプラスをとる。極対数p2 の出力巻
線には、空間分布の次数がp2 の奇数倍の磁束密度によ
ってのみ電圧が誘導されるので、(2p1 ±p2 ) がp
2 の奇数倍の場合には、(9)及び(10)式の第3項
によっても出力巻線に電圧が誘導される。この電圧によ
っては(11)および(12)式の電圧の実効値E1
変化するだけで、式の形は変化しない。同様にp 1 がp
2 の奇数倍の場合には、(9)および(10)式の第1
項によって、出力巻線1に回転子位置に無関係な一定電
圧が誘導されるが、この電圧は回路処理によって除去す
ることができる。しかし、このような回路処理を必要と
しないほうが望ましいので、p1 とp2 との組合わせの
適切な選定によって、第1項による電圧を誘導しないよ
うにすることができる。出力巻線を3相巻線とした場合
には、空間分布の次数がp2 の奇数倍であっても、3の
整数倍の次数の磁束密度成分は出力巻線に電圧を誘導し
ない。
【0048】単相又は2相巻線の場合でも、3相巻線の
二つの相の巻線22、23を図4のように接続して一つ
の相の巻線として用いれば、3相巻線の場合と同様に3
の整数倍の次数の磁束密度成分による誘導電圧を生じな
い。この場合には、(9)及び(10)式の第1項によ
る誘導電圧を生じないようにするためのp1 とp2 との
組合わせの選定が容易になる。従って上記の2組の出力
巻線に誘導される、回転子が突極の1極ピッチ移動した
ときに1周期となるcos及びsin関数に比例した電
圧は、従来のレゾルバにおいて回転子がその1極ピッチ
移動したとき入出力巻線に誘導される電圧と同一である
ので、R/D変換手段で処理することによって位置検出
を行うことができる。
【0049】これまでの説明においては、出力巻線1を
励磁巻線と同一の位置に配置してあるが、これは説明の
便宜のためであって、必ずしもこの配置にこだわること
はない。2相の場合には、2組の出力巻線を電気角で9
0度離れた位置に保つようにすれば、これらを固定子ス
ロットの任意の位置に配置することができる。励磁巻線
は上記と同様に単相であるが、出力巻線を3相巻線とす
れば、回転子が突極の1極ピッチ移動したときに1周期
となる3相電圧が誘導されるので、従来のシンクロ電機
と同様な使用が可能である。この場合にも、その1相を
励磁巻線と同一の位置に配置する場合が多いが、この配
置にこだわることはなく、3組の出力巻線は電気角で1
20度ずつ離れた位置を保つようにすれば、固定子スロ
ットの任意の位置に配置することができる。励磁巻線を
2相とし、出力巻線を単相とした場合には、出力巻線の
誘導電圧は回転子位置によって位相が変化し、その位相
は回転子の1極ピッチの動きに対して2π変化すること
も、従来のレゾルバと同じであるので、この場合も出力
信号をR/D変換器で処理することによって位置検出を
行うことができる。これまでは原理の説明のために、基
本波起磁力のみを考慮し、かつα=0で、γ=±1の場
合について述べたが、起磁力の高調波成分及び固定子ス
ロットによるギャップパーミアンス係数としてαが整数
値の場合を考慮すると、ギャップ磁束密度は
【0050】
【数13】
【0051】となる。この磁束密度の式の各項におい
て、θ1 の係数(np1 +αZ1 +γN)がp2 の奇数
倍の成分によってのみ出力巻線に電圧が誘導され、また
図4の接続の場合には更に3の整数倍を除いた次数の成
分によってのみ出力巻線に電圧が誘導される。これらの
ことを考慮して、出力巻線1及び2に誘導される電圧を
求めると、それぞれ(14)及び(15)式として表さ
れる。
【0052】
【数14】
【0053】この式において、γ=0の場合には、θ1
の係数は(np1 +αZ1 )となるが、整数スロットの
場合にはZ1 もp1 の整数倍となるので、p1 とp2
の組合わせを適切に選定することによって、出力巻線に
はこの項による電圧を誘導しないようにすることができ
る。次にγ=±1に相当する項によって出力巻線に誘導
される電圧は(11)及び(12)式と同じ形で表され
るが、電圧を誘導する高調波磁束密度成分が増えるの
で、電圧実効値E1 の大きさが変化する。しかし式の形
は変らないので、2組の出力巻線には回転子が突極の1
極ピッチ移動したときに1周期となるcos及びsin
関数に比例した電圧が誘導されることにも変わりはな
い。γ=±2に対しては、(np1 +αZ1 −2N)が
2 の奇数倍(図4の巻線の場合は3の整数倍を除く)
の項が存在する場合には、出力巻線にcos(2ξN
ψ)及びsin(2ξNψ)に比例する電圧が誘導され
ることになる。これは(11)及び(12)式として表
されている、位置検出に有効なcos(ξNψ)及びs
in(ξNψ)に比例する電圧成分に対して高調波成分
となる。従ってγの絶対値が2以上に対応する項は、位
置検出において誤差を生ずる電圧成分となるので、高精
度の位置検出を行うためには、これらの成分を最小にす
ることが必要である。ギャップ磁束密度においてγに対
応する項は、回転子突極によるギャップパーミアンス脈
動によるものであることに鑑み、本発明では、この脈動
を表すギャップパーミアンス係数が次に示す(16)式
として表されるような突極形状とすることが好ましい。
【0054】
【数15】
【0055】この場合には、磁束密度中にγの絶対値の
2以上に対応する項が存在しないので、出力巻線の誘導
電圧が(11)及び(12)式で表される項のみとな
り、位置検出の誤差を最小にできる。この突極形状を具
体的に示すと、座標θ2 の位置における回転子鉄心の外
周と中心との距離Rθ2 を次に示す(17)式とすれば
よいことを理論的に明らかにした。
【0056】
【数16】
【0057】ここで、k=δ0 / δ1 と置くと(17)
式は
【0058】
【数17】
【0059】またhを0からN−1の整数とすると、δ
1 はθ2 =2hπ/Nにおけるギャップ長で、最小ギャ
ップ長に相当する。従って、δ1 の寸法およびkの値を
決めれば、回転子外周形状すなわち突極形状を確定する
ことができる。この場合のギャップパーミアンス係数は
δ1 とδ0 =kδ1 を用いると次に示す(19)式とな
る。
【0060】
【数18】
【0061】この(19)式から明らかなように、P00
はδ0 によって決まり、P01 /P00はδ0 1 によっ
て決まって、ギャップパーミアンス係数は(16)式で
表される。ここで、k=2のときを考えると、θ2=h
π/Nにおいて、(18)式右辺第二項が無限大となる
ので、kは2より小さい値でなくてはならない。またk
=1のときは(19)式の第二式から明らかなようにP
01=0となり、(16)式の脈動成分が存在しなくな
る。従ってkの値は1<k<2の範囲内の値とする必要
がある。ただし(17)式を導出した理論は、磁束線が
半径方向に通るという仮定のもとに展開されているの
で、ギャップパーミアンス係数においてγが2以上の項
を含む場合がある。これが有害な大きさになる場合に
は、(17)式の回転子形状を基本として、有限要素法
などの磁界解析結果に基づいて突極形状を修正し、ギャ
ップパーミアンス係数においてγが2以上の項が最小に
なるようにする。この場合ギャップパーミアンス係数
は、殆どγ=0及びγ=±1に対応するもののみとな
り、γの絶対値が2以上に相当する項は無視できる程度
になるので、出力巻線の誘導電圧をほぼ完全な正弦波及
び余弦波とすることができる。以上の説明はNが任意の
整数値をとる一般的な場合であるが、実用上最も重要な
のは、絶対位置が決定可能なNが1に等しい場合であ
る。
【0062】次に、レゾルバから得られた信号を処理す
るためのR/D変換手段について説明する。
【0063】レゾルバは、回転式のトランスと考えるこ
とができ、最小単位として、例えば図5に示すように、
2個の出力巻線31b,31cと、1個の励磁巻線31
aを備えたモデルで考えることができる。
【0064】励磁巻線には、発信器32から加えられる
所定の交流リファレンス信号により例示される。従っ
て、出力巻線の結合の振幅は、回転子の位置と固定子の
相対位置との関数として現れることになる。
【0065】このため、レゾルバからの出力は、軸角度
のサイン(sin)コサイン(cos)で変調された2種類の
出力電圧(S3-S1,S2-S4)が得られる。下記にレゾルバ
形式の信号の出力形式を示す。 S3−S1=E0SINωt・SINθ S2−S4=E0SINωt・COSθ ここで、 θ:軸角度 SINωt:出力巻線励起周波数 E0 :出力巻線励起振幅 である。
【0066】各出力巻線31b、31cから得られた出
力電圧(S3-S1,S2-S4)は、R/D変換手段に入力さ
れ、回転子の回転角・変位量に応じたインクリメンタル
信号、あるいは絶対位置データとして出力される。
【0067】このインクリメンタル信号、あるいは絶対
位置データは、例えば、制御手段34に入力され、ハン
ドルの切れ角に応じた信号、あるいはピニオン側の舵角
として処理される。
【0068】ここで、R/D変換手段33は、通常1個
のICとして構成されており、その内部にはバッファア
ンプ、サイン・コサイン乗算器、誤差アンプ、PSD・
周波数シェービング回路、VCO、アップダウンカウン
タ、デコード論理回路、ラッチ回路、シリアルインター
フェース回路等を備えている。このR/D変換手段33
は、1個のICとして構成されているものが一般的であ
るが、その構成要素毎にアナログ回路、デジタル回路、
プロセッサ等を用いて構成することもできる。
【0069】なお、上記例では主に本発明の複合レゾル
バをパワーステアリングに応用した例に関して説明した
が、本発明の複合レゾルバの用途はこのようなステアリ
ングの変位量検出に限定されるものではなく、1または
2系統の異なる回転量を検出するものであればその応用
範囲はいかなる用途であってもよい。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パワース
テアリング等の複数箇所の回転位置検出に対応でき、制
御システム全体の簡素化、製造コストおよび重量やスペ
ースの低減が可能な複合レゾルバを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合レゾルバの具体的な構成例を示す
平面図である。
【図2】図1のA−A’断面図である。
【図3】パワーステアリングシステムの概要を示すブロ
ック構成図である。
【図4】出力巻線の構成例を示す回路図である。
【図5】レゾルバとR/D変換手段の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 内側回転子 2a 回転体接続部 3 外側回転子 3a 回転体接続部 12 磁極 13 磁極 12a 巻線 13a 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 裕児 東京都調布市調布ヶ丘3丁目6番地2 サ ムタク株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA35 AA36 BA08 EA03 GA22 GA33 LA01 LA19 2F077 AA43 FF34 TT21 TT38 3D033 CA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極(12,13)が形成された固定子
    (1)と、この固定子(1)の外側を回動する外側回転子(3)
    と、前記固定子(1)の内側を回動する内側回転子(2)とを
    有し、 前記固定子(1)には内側回転子(2)と外側回転子(3)のそ
    れぞれに対応した磁極(12,13)が形成されているととも
    に、これらの磁極(12,13)には内側回転子(2)と外側回転
    子(3)のそれぞれに対応した励磁巻線と出力巻線とがそ
    れぞれ独立に巻回されている複合レゾルバ。
  2. 【請求項2】 前記外側回転子(3)と、内側回転子(2)と
    はそれぞれ異なった系統の回転体が接続される請求項1
    のレゾルバ。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記外側回転子(3)および内
    側回転子(2)のいずれかは、励磁巻線と出力巻線の極対
    数の和または差に等しい整数N個の突極の回転体である
    請求項1または2の複合レゾルバ。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記外側回転子(3)および内
    側回転子(2)のいずれかは、突極の中央を原点として回
    転子円周の位置を表す空間角をθ2 とするとき、回転子
    形状によるギャップパーミアンス脈動がcos(N
    θ2 )となるような形状となっている請求項1〜3のい
    ずれかの複合レゾルバ。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記外側回転子(3)および内
    側回転子(2)のいずれかは、突極の中央を原点として、
    回転子円周の位置を表す空間角をθ2 とするとき、突極
    中央の最小エアギャプ長をδ1 とし、kが1と2の間の
    値を取るとき、前記空間角θ2 の位置におけるエアギャ
    ップ長が 【数1】 となるような回転子形状とした請求項1〜4のいずれか
    の複合レゾルバ。
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