JP2001012769A - 氷蓄熱方法及び装置 - Google Patents

氷蓄熱方法及び装置

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JP2001012769A
JP2001012769A JP11186311A JP18631199A JP2001012769A JP 2001012769 A JP2001012769 A JP 2001012769A JP 11186311 A JP11186311 A JP 11186311A JP 18631199 A JP18631199 A JP 18631199A JP 2001012769 A JP2001012769 A JP 2001012769A
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Katsunori Ito
勝規 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過冷却水の過冷却状態を解除することにより
氷を生成して蓄氷する際に、過冷却器内において過冷却
が解除されることがないようにする。 【解決手段】 蓄熱体となる水4を、零度以下に冷却し
た低温冷媒2と過冷却器44にて熱交換することにより
零度以下まで液相のまま過冷却し、過冷却状態を解除す
ることにより氷7へ相変化させて氷蓄熱槽8内に蓄氷す
る氷蓄熱方法であって、過冷却器44に導く水4を昇圧
することにより、水が氷に相変化する凝固点を予め零度
以下にしておき、低温冷媒2との熱交換により水4を零
度以下の凝固点以上まで凍結させずに冷却した後、過冷
却器44から噴射して圧力を解放することにより水から
氷への相変化を行わせて氷蓄熱槽8に蓄氷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷蓄熱方法及び装
置に関するものであり、より詳しくは、過冷却器内にお
いて過冷却水の過冷却状態が解除されるのを防止するよ
うにした氷蓄熱方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】氷の持つ冷熱を利用して蓄冷を行わせる
ようにした氷蓄熱装置が実施されている。
【0003】氷蓄熱装置には様々な製氷方式が考えられ
ているが、それらは大きく分けて、過冷却方式に代表さ
れる「ダイナミック方式」と冷却コイルを用いた「スタ
ティック方式」に分類することができ、それぞれの方式
の一例を図面を挙げて説明する。
【0004】水の過冷却現象を利用して蓄氷を行う「ダ
イナミック方式」の氷蓄熱装置の一例を図10に示す。
図10に示す氷蓄熱装置は、過冷却器6と冷凍機3との
間に、供給側流路1aと戻り側流路1bからなる低温冷
媒循環流路1を設け、冷凍機3からの低温冷媒2を供給
側流路1aに設けたポンプ3aにより過冷却器6に循環
供給して水4を摂氏零度以下にまで過冷却することによ
り過冷却水5を得るようにしている。
【0005】過冷却器6を出た過冷却水5は、氷蓄熱槽
8の内部に貯留した水4の水面や内部に設けられた図示
しない衝突板などに衝突させ、その衝撃力によって強制
的に過冷却状態を解除させて氷7を生成するようになっ
ている。
【0006】氷蓄熱槽8には、氷蓄熱槽8内の水4を循
環ポンプ9を用いて循環させ、スプレーノズル10から
噴射することにより氷7を融解させるためのスプレー用
流路11と、冷熱取出流路12を介して氷蓄熱槽8との
間で熱交換媒体13を循環させることにより、氷蓄熱槽
8の水4と熱交換を行わせて、熱交換媒体13が得た冷
熱を空調などに利用するようにしたビルの空調設備など
の熱利用設備14と、氷蓄熱槽8の水4を取出して再び
過冷却器6に送る水ポンプ16を有する水供給流路15
とが備えられている。
【0007】更に、上記氷蓄熱装置における水供給流路
15の途中には、水4に混入して過冷却状態に悪影響を
及ぼすダストや氷7の粒などを除去するためのストレー
ナ17及びフィルタ18などが設けられており、更に水
供給流路15から過冷却器6に供給される水4の温度を
調節するための加熱器と冷却器とからなる温度調節器2
0が、熱交換器19を介して配設されている。
【0008】そして、上記過冷却器6は、基本的に、過
冷却水5を流す過冷却水流路21と、該過冷却水流路2
1に接するように低温冷媒2を流して過冷却水流路21
内を流れる過冷却水5を冷却する低温冷媒流路22とで
構成されている。
【0009】通常の氷貯蓄冷装置では、例えば図11に
示すように複数の過冷却器6を備えるようにしている。
図11の例では3個の過冷却器6が備えられており、各
過冷却器6の過冷却水流路21には水供給流路15によ
る水4が分岐されて供給されるようになっている。ま
た、前記過冷却器6に対応して冷凍機3からの低温冷媒
が循環されるようになっている。図11の氷蓄熱装置で
は図10の装置に比して大容量の氷蓄熱が行えるように
なっている。
【0010】過冷却器6は、例えば、図12に示すよう
に、過冷却水流路21が1本の導水管23であり、低温
冷媒流路22が導水管23を包囲する外管24である二
重管式のものや、図13に示すように、過冷却水流路2
1が複数本の導水管25であり、低温冷媒流路22が複
数本の導水管25を同時に包囲する外胴26であるシェ
ル・アンド・チューブ式のものや、図14に示すよう
に、過冷却水流路21が導水樋27であり、低温冷媒流
路22が導水樋27を上に置くようにした低温冷媒ジャ
ケット28である樋式のものなどがある。
【0011】また、冷凍機3は、図15に示すように、
代替フロンなどの第一の低温冷媒(冷媒)の蒸気29を
冷却水30などによって凝縮するための凝縮器31と、
凝縮器31で凝縮されて液化した第一の低温冷媒の液3
2と過冷却器6へ送るための前記低温冷媒2とを熱交換
させ、過冷却器6へ送る低温冷媒2を冷却させる蒸発器
33と、蒸発器33で熱交換により発生された第一の低
温冷媒の蒸気29を圧縮して凝縮器31へ送る圧縮機3
4とを有する間接冷却方式のものが一般的に使用されて
いる。尚、図中、符号35はポンプである。
【0012】上記冷凍機3は、図16に示すように、代
替フロンなどの第一の低温冷媒(冷媒)の蒸気29を冷
却水30などによって凝縮するための凝縮器31と、凝
縮器31で凝縮されて液化した第一の低温冷媒の液32
と第二の低温冷媒37とを熱交換させる蒸発器33と、
蒸発器33で熱交換により発生された第一の低温冷媒の
蒸気29を圧縮して凝縮器31へ送る圧縮機34と、第
二の低温冷媒37と過冷却器6へ送られる前記低温冷媒
2とを熱交換させる中間熱交換器38とを有する間接冷
却方式のものとしても良い。尚、図中、符号36はポン
プである。
【0013】或いは、上記冷凍機3として、図17に示
すように、図15の蒸発器33を備えておらず、過冷却
器6の低温冷媒流路22を蒸発器33の代りに使って、
過冷却器6の低温冷媒流路22にて低温冷媒2を蒸発さ
せ、蒸発の潜熱を利用して水4を過冷却水5とするよう
にした直接冷却方式のものが現在開発されている。直接
冷却方式のものは、中間低温冷媒が不要となり、且つ、
冷凍機3を小型化できるという利点がある。
【0014】上記したように構成された氷蓄熱装置で
は、冷凍機3において例えば−6℃〜−10℃に低温化
された低温冷媒2は、低温冷媒循環流路1の供給側流路
1aを介して各過冷却器6の低温冷媒流路22へと供給
され、過冷却器6の低温冷媒流路22で使用された低温
冷媒2は、低温冷媒循環流路1の戻り側流路1bを介し
て冷凍機3へ戻され、以後、上記循環を繰返す。
【0015】同時に、氷蓄熱槽8の水4は、水ポンプ1
6により揚水され、水供給流路15を介して過冷却器6
の過冷却水流路21へと送られ、途中、ストレーナ17
やフィルタ18によって、過冷却状態に悪影響を及ぼす
ダストや氷7の粒などが除去されたり、温度調節器20
を備えた熱交換器19によって、ストレーナ17やフィ
ルタ18などでは除去できない細かい氷7の粒が加熱に
より消失され、更にこの時、水4の温度が0.3℃〜
0.5℃程度になるように調整される。
【0016】前記過冷却器6の過冷却水流路21へ送ら
れた水4は、冷凍機3から過冷却器6の低温冷媒流路2
2へ送られた低温冷媒2によって摂氏零度以下例えば−
2℃程度に冷却されて過冷却水5となる。摂氏零度以下
にまで冷却された過冷却水5のエネルギ状態は、極めて
不安定で、過冷却水5は、エネルギの極小値である氷相
へ相変化を起しやすい状態にある。
【0017】そこで、過冷却器6の過冷却水流路21に
て冷却された過冷却水5を、氷蓄熱槽8内に落下させ、
氷蓄熱槽8の内部に貯留した水4の水面や内部に設けら
れた図示しない衝突板に衝突させることにより、衝撃力
で過冷却水5の過冷却状態を強制的に解除させ、氷7を
生成させるようにする。
【0018】このように、氷7の状態にして冷熱を蓄積
させることにより、水の状態で蓄冷する場合に比べて、
容積の小さな氷蓄熱槽8でより大きな蓄冷能力を得るこ
とが可能となる。
【0019】そして、氷蓄熱槽8内の氷7は、需要があ
るまでそのままの状態で保存され、需要が生じた場合に
は、氷蓄熱槽8内の水4を、循環ポンプ9及びスプレー
用流路11を介してスプレーノズル10から氷7へ向け
て噴射することにより、氷7を融解させ、このときの融
解熱で冷熱取出流路12内を流れる熱交換媒体13を冷
却し、冷却された熱交換媒体13をビルの空調設備など
の熱利用設備14へ送って、空調などに利用させるよう
にする。
【0020】上記したように、過冷却器6にて摂氏零度
以下に冷却された過冷却水5を、氷蓄熱槽8に導いて過
冷却状態を解除して氷7を生成するには、過冷却水に衝
撃を与えることが有効であるが、その衝撃を与える手段
としては、例えば、過冷却水に超音波を作用させたり、
或いは複数備えた過冷却器から噴出する過冷却水同士を
勢いよく衝突させたり、更には高い位置から落下する過
冷却水を氷蓄熱槽内部に設けた衝突板などの衝突部材に
衝突させるなどの方法が採用されている。
【0021】一方、氷蓄熱槽内にコイルを配置(アイス
オンコイル)して氷蓄熱槽内の水を冷却することにより
氷を製造するようにしている「スタティック方式」の氷
蓄熱装置の一例を図18に示す。図18に示す氷蓄熱装
置は、氷蓄熱槽39の内部に蓄熱媒体としての水4が収
容されており、更に、氷蓄熱槽39の内部には冷凍機3
に接続された冷却コイル40が配設されている。冷凍機
3は、ポンプ3aにより低温冷媒2を冷却コイル40に
循環させることにより、氷蓄熱槽39内の水4を凝固点
以下に冷却するようにしている。また、冷却コイル40
は、水4を相変化させるだけの十分な熱伝導率と伝熱面
積を有しており、図19に示すように冷却コイル40表
面上に氷7を形成させて蓄氷するようになっている。冷
熱需要が発生したときには、ポンプ41を作動させて液
配管42より熱負荷43へ冷水4を送液し、氷7として
蓄熱した冷熱を消費する。図18では、冷凍機3内部の
図示しない蒸発器で蒸発させることにより低温冷媒2を
冷やし、冷却コイル40に通すことで、冷却コイル40
の周囲に氷7を生成する場合を示したが、冷凍機3の蒸
発器を冷却コイル40に置き換えて配置した「直膨式」
と呼ばれるものも、提案されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た「ダイナミック方式」及び「スタティック方式」の氷
蓄熱装置は、何れも以下のような問題を有していた。
【0023】即ち、図10に示した「ダイナミック方
式」の氷蓄熱装置は、高効率での蓄氷が可能であり、ま
た解氷時にも氷7の均一解氷が行なわれ易いという利点
がある反面、水の過冷却現象は不安定な状態にあり、時
として過冷却器6の内部で過冷却状態が解除する場合が
あり、この場合には過冷却器6の内部が氷7で閉塞され
てしまい氷蓄熱装置の運転が不能になってしまう。
【0024】また、過冷却現象を安定して持続させるた
めには、水質の管理が重要であり、細密なフィルタ18
による微細粒子の除去と、配管内に発生する水生生物や
錆の発生防止が重要である。過冷却器6内に、これらの
物質が混入或いは発生すると、それが起点となって、過
冷却状態が解除するおそれがある。一方、これらの対策
を十分にとったとしても、過冷却の解除は、極めて確率
的要素が強いため、絶対とは言えない。そこで実用機で
は、図11に示すように、過冷却器6を複数台同時に運
転し、ある一つの過冷却器6が閉塞によって運転が中止
されても、残りの過冷却器6がバックアップし、閉塞し
た過冷却器6に供給している低温冷媒2を加熱器で加熱
することにより凍結した氷7を融解・排除するようにし
ている。氷蓄熱装置が蓄氷運転する時期は、一般的に安
価な深夜電力が利用できる時間帯であり、昼間に氷7の
解氷運転を行い、昼間の電力消費、特に夏季昼間のピー
ク電力消費量の低減を行っている。そのため、製氷・蓄
熱運転の停滞は、蓄熱量の減少につながるとともに、過
冷却器16内で閉塞した氷7を急速に融解させる設備を
あらかじめ設置する必要があるため、初期建設コストが
比較的高価になり、設備が大型化するという短所を有し
ている。
【0025】また、図18に示した「スタティック方
式」の氷蓄熱装置は、コンパクトでパッケージ化しやす
く、既設ビルなどへの入れ替え導入がしやすいなど、小
口の需要には最適な方式といえる一方で、図19に示す
ように、氷7が冷却コイル40の周りに成長するため
に、時間経過と共に冷却コイル40の「見かけ」の伝熱
性能が劣化し、更に、解氷時に冷却コイル40間に渡る
氷7が流動抵抗となって、氷7の均一解氷が妨げられる
といった短所を有している。
【0026】本発明は、こうした従来技術の問題点に鑑
みてなしたもので、過冷却水の過冷却状態を解除するこ
とにより氷を生成して蓄氷する際に、過冷却器内におい
て過冷却が解除しないようにした氷蓄熱方法及び装置を
提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、蓄熱体となる
水を、零度以下に冷却した低温冷媒と過冷却器にて熱交
換することにより零度以下まで液相のまま過冷却し、過
冷却状態を解除することにより氷へ相変化させて氷蓄熱
槽内に蓄氷する氷蓄熱方法であって、過冷却器に導く水
を昇圧することにより、水が氷に相変化する凝固点をあ
らかじめ零度以下にしておき、低温冷媒との熱交換によ
り水を零度以下の凝固点以上まで凍結させずに冷却した
後、過冷却器から噴射して圧力を解放することにより水
から氷への相変化を行わせて氷蓄熱槽に蓄氷することを
特徴とする氷蓄熱方法、に係るものである。
【0028】本発明は、蓄熱体となる水を、零度以下に
冷却した低温冷媒と過冷却器にて熱交換することにより
零度以下まで液相のまま過冷却し、過冷却状態を解除す
ることにより氷へ相変化させて氷蓄熱槽内に蓄氷する氷
蓄熱装置であって、過冷却器に水を導く水供給流路に設
けた昇圧ポンプと、過冷却器に導かれる昇圧された水を
零度以下に冷却する冷凍機と、過冷却器にて零度以下に
冷却された加圧低温水を大気解放して氷蓄熱槽に噴出す
るよう過冷却器に設けた絞り部とを備えていることを特
徴とする氷蓄熱装置、に係るものである。
【0029】上記手段において、氷蓄熱槽内における過
冷却器からの過冷却水の落下位置に、羽根車発電装置を
備えるようにしても良い。
【0030】上記手段によれば、高効率での蓄氷と解氷
時における氷の均一解氷が可能な「ダイナミック方式」
の氷蓄熱装置において、過冷却器内で過冷却状態が解除
されて過冷却器が閉塞するという問題を確実に解決する
ことができ、よって氷蓄熱装置の能力の向上と信頼性の
大幅な向上が図れる。
【0031】氷蓄熱槽内における過冷却器からの過冷却
水の落下位置に、羽根車発電装置を備えると、過冷却器
から噴射される過冷却水によって発電することができ、
よって氷蓄熱装置の消費電力を低減して、システム効率
の改善を図ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0033】図1は、本発明の実施の形態の一例を示す
概略系統図である。氷蓄熱装置の基本構成については、
図10〜図17と同様であるため、同一の部分について
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0034】図1中、44は過冷却器であり、過冷却器
44を構成している内側の過冷却水流路21の一端に
は、氷蓄熱槽8の水4を昇圧して送る昇圧ポンプ45を
備えた水供給流路46が接続されており、また過冷却水
流路21の他端には、絞り部47が設けられており、絞
り部47で過冷却水流路21の出口部口径を絞ることに
よって過冷却水流路21内に所定の高圧を保持できるよ
うにしている。昇圧ポンプ45には、プランジャーポン
プなどの高圧ポンプを用いる。
【0035】過冷却器44を構成している外側の低温冷
媒流路22には、過冷却水流路21内部を流れる水4を
熱交換によって冷却するための供給側流路1aと戻り側
流路1bからなる低温冷媒循環流路1が接続されてお
り、低温冷媒循環流路1を低温冷媒2がループ状に循環
するようになっている。このループは、前述した図17
のように、冷凍機3の蒸発器が置き換わった形式であっ
ても良い。
【0036】氷蓄熱槽8内の水4は、昇圧ポンプ45に
より取出されて所定圧力まで昇圧され、熱交換器19に
より所定の温度にまで冷却されることにより温度が安定
されるようになっている。所定の圧力・温度になった水
4は過冷却器44内で低温冷媒2との熱交換により冷却
されることにより加圧低温水となる。加圧低温水の到達
温度は、零度以下で、しかも過冷却器44内圧力での凝
固点以上になるように、過冷却器44の伝熱、昇圧ポン
プ45による加圧圧力、過冷却水流路21の絞り部47
の口径などの設計を行う。
【0037】水供給流路46及び過冷却器44は、圧力
に耐え得る構造とする必要があり、また、過冷却器44
は、例えば図2及び図3に示すように、細い口径として
耐圧強度と熱交換性能を維持し、且つ複数の過冷却水流
路21を備えることにより、加圧低温水の流量を確保す
るようにしている。
【0038】図4は水の飽和曲線であり、縦軸は温度、
横軸は圧力を示している。点Tは水の3重点であり、温
度273.16K、圧力611.2×10-6MPaとい
う水特有の値を示す。この点では、水、蒸気、氷が共存
できることを示している。曲線Aは気相と液相の境界線
である飽和蒸気圧曲線、曲線Bは気相と固相(氷)の境
界線、曲線Cは液相と固相の境界線を示している。
【0039】大気圧下では、水の凝固点は273.15
Kであるが、圧力を高めていくと、その凝固点が曲線C
に沿って降下していくのが知られている。その変化率は
約−0.0075K/1気圧である。本発明は、この現
象を利用して、零下で凍結しない水をあらかじめ生成し
ておき、その後圧力を抜くことで製氷を実現するように
したものである。
【0040】以下に、上記形態例の作用を説明する。
【0041】図1において、過冷却器44に入る水4
は、氷蓄熱槽8から昇圧ポンプ45により吸入されて所
定の圧力まで加圧された後、熱交換器19により所定の
温度(例えば+0.2℃)に冷却して温度を安定させ
る。昇圧ポンプ45により加圧され、熱交換器19によ
って温度が調整された高圧の水は、過冷却器44に送ら
れて低温冷媒2との熱交換により冷却されることにより
加圧低温水となる。
【0042】例えば、過冷却器44内で水4を−2℃ま
で冷却する場合においては、昇圧ポンプ45によって水
4の圧力を約28MPaまで高める。すると、過冷却器
44内の加圧低温水の凝固点は−2.1℃となり、よっ
て、過冷却器44で水を−2.0℃まで冷却しても、過
冷却器44内で氷が生成して閉塞を起こすような問題は
生じない。
【0043】過冷却器44で低温に冷却された加圧低温
水は、過冷却水流路21の絞り部47から噴射される
が、このとき、圧力が解放されて大気圧まで低下するこ
とにより、凝固点が0℃となり、即ち過冷却状態となる
ために、噴射の衝撃、或いは氷蓄熱槽8上の水への衝突
による衝撃、更には氷蓄熱槽8内に設置した図示しない
過冷却解除器などに衝突させることによる衝撃によっ
て、過冷却が解除され、氷蓄熱槽8内に氷7が生成され
る。氷蓄熱槽8に蓄積された氷7は、熱利用設備14の
熱交換媒体13により解氷されて冷熱が取り出される。
【0044】上記したように、高圧による凝固点降下を
利用した凍らない過冷却器44を達成したことにより、
従来の「ダイナミック方式」の氷蓄熱装置のように過冷
却器内で過冷却水の過冷却状態が解除されて過冷却器が
閉塞するといった問題の発生を確実に防止でき、また従
来の「スタティック方式」の氷蓄熱装置のように伝熱面
への氷の付着による伝熱性能劣化の問題がない。また、
過冷却に影響を及ぼす水質の影響も全くなく、そのめ
に、コストが大きい水質管理のための費用を最低限度に
押えることができる。
【0045】このように、「ダイナミック方式」の氷蓄
熱装置の特徴である高い製氷効率と均一な氷溶解による
冷熱の取出し性の優れた点を有効に利用しながら、氷蓄
熱装置の確実な連続運転を可能にして設備の信頼性を飛
躍的に向上することができる。
【0046】また、上記したように、過冷却器44の絞
り部47から加圧低温水を噴出させることで過冷却状態
を解除し、その衝撃で氷7を生成させるようにしている
ので、図5に示すように、生成した氷を含む氷水48
を、氷が付着し難い樹脂製の搬送管49などを用いて、
遠く離れた氷蓄熱槽8まで搬送することができる。よっ
て、設置空間が狭く、設備を分割設置しなければならな
い場合に有効な方式となる。また、大規模な設備で、複
数の冷熱需要先に1カ所の氷蓄熱装置から冷熱を供給す
る場合に、従来の供給温度である5℃〜7℃を大きく下
回る0℃という低温の氷水48を搬送することができる
ため、同じ冷熱量に対して搬送配管径を細くできるとい
う利点がある。
【0047】また、図1では、氷蓄熱槽8の内部におけ
る、過冷却器44からの過冷却水5が落下する位置に、
過冷却水5の落下の衝撃力により回転して発電を行うよ
うにした羽根車発電装置50を設けている。またこのと
き、図1に示した過冷却器44は水平に設けられてお
り、過冷却器44の左側端部から氷蓄熱槽8に向けて過
冷却水5が落下されるようになっている。
【0048】図6は、前記羽根車発電装置50の一例を
示したものであり、この羽根車発電装置50は、下側の
固定部51と、固定部51に対して鉛直方向の軸52を
中心に回転可能に支持された回転部53とを備えてお
り、且つ回転部53の外周に、上部から落下してくる過
冷却水5によって回転力を得るようにした複数の翼54
を等間隔に固定することによって、軸流式羽根車55を
構成している。前記翼54は、落下する過冷却水5によ
って回転部53が効率よく回転するように流線形を有し
ていてもよい。固定部51の内部には、回転部53によ
る軸52の回転によって発電を行うようにした発電機5
6を設けている。
【0049】軸流式羽根車55及び固定部51の外周に
は、それらを所要の隙間を有して包囲するようにした均
一径の案内筒57が設けられている場合がある。上記固
定部51及び案内筒57は、軸流式羽根車55の下端が
氷蓄熱槽8の水面に略一致し、固定部51が略水中に没
入した状態になるように、氷蓄熱槽8の水底部或いは側
面部に設けた図示しない支持部材によって強固に固定す
るか、或いは若干移動できる状態に係留している。
【0050】図7は羽根車発電装置50の他の例を示し
たものであり、水平方向の軸58の外周に複数の羽根5
9を等間隔に放射状に固定することにより水車式羽根車
60を構成しており、軸58の一側(図7では軸58の
右側)の羽根59上に過冷却水5が落下することによ
り、水車式羽根車60が垂直方向に回転されるようにな
っている。水車式羽根車60の軸58には、水車式羽根
車60の回転によって発電を行うようにした発電機61
が接続されている。上記水車式羽根車60の軸58は、
氷蓄熱槽8の水底部或いは側面部に設けた図示しない支
持部材によって氷蓄熱槽8の水面より高い所定の位置に
支持されている。
【0051】また、水車式羽根車60の羽根59は、図
8に示すように、過冷却器44から落下してくる過冷却
水5の落下エネルギを受け易いように曲げられた湾曲羽
根59aとしてもよい。更にこのとき、過冷却水5の落
下のエネルギを受け易いように、湾曲羽根59aの形状
をスプーン状に湾曲させるようにしてもよい。このよう
な湾曲羽根59aを用いると、図8のように水車式羽根
車60の下部が氷蓄熱槽8の水面に没入した状態にあっ
ても、回転方向後方において湾曲羽根59aが水面から
抜け易くなることにより、水車式羽根車60の回転抵抗
を減少できる効果がある。
【0052】羽根車発電装置50は、その外面に氷7が
付着しにくい塗料を塗布している。或いはテフロン(登
録商標)、フッ素を主成分とする材料や、アクリル、ポ
リ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの高分子材料或いは
それらを主とする材料の膜を形成する。このように羽根
車発電装置50の表面に、氷7が付着し難い膜を形成し
ておくと、過冷却状態の解除により生成した氷が滑落し
易くなり、よって羽根車発電装置50に氷が付着・生長
するのを防止することができる。
【0053】図1に示すように、上部に設けられた過冷
却器44から落下する過冷却水5は、氷蓄熱槽8内に設
けた羽根車発電装置50に衝突することにより過冷却が
解除され、その一部が氷7に相変化する。
【0054】一方このとき、落下する過冷却水5が羽根
車発電装置50に衝突することにより発電が行われる。
このとき、羽根車発電装置50が図6の軸流式羽根車5
5で構成されている場合には、衝突する過冷却水5によ
って軸流式羽根車55が軸52を中心に水平回転し、こ
れにより発電機56が回転されて発電が行われる。ま
た、羽根車発電装置50が図7、図8の水車式羽根車6
0で構成されている場合には、衝突する過冷却水5によ
って水車式羽根車60が軸58を中心に垂直方向に回転
し、これにより発電機61が回転されて発電が行われ
る。
【0055】過冷却器44から放出される過冷却水5
は、運動エネルギと氷蓄熱槽8の水面高さに対する位置
エネルギとを有しており、そのエネルギの一部が、上記
によって発電という形で有効に回収されるようになる。
このように、過冷却水5の落下エネルギを電力として回
収することにより、氷蓄熱装置のシステム全体の消費電
力の低減、いわゆるシステム効率の改善を図ることがで
きる。
【0056】図9は本発明の実施の形態の他の例を示す
概略系統図であり、図1では過冷却器44が水平に設け
られていたのに対し、図9では、下端から羽根車発電装
置50に向けて過冷却水5を落下するように鉛直の過冷
却器44’を設けた場合を示している。このように鉛直
に設けた過冷却器44’によれば、過冷却器における過
冷却水流路21の絞り部47から噴出する高速の過冷却
水5のエネルギを羽根車発電装置50で有効に回収する
ことができ、よって羽根車発電装置50の回転力を高め
て発電量を増加することができる。
【0057】尚、本発明は、上述の実施の形態例にのみ
限定されるものではなく、過冷却器には図示例に限らず
種々の構成のものを適用できること、その他本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
と、などは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の氷蓄熱方
法及び装置によれば、以下のような優れた効果を奏し得
る。 1)従来の「ダイナミック方式」の氷蓄熱装置に比べ
て、過冷却器内が氷で閉塞される危険性が全くなく、よ
って、所定の時間内で伝熱性能を落とすことなく連続製
氷が可能となり、設備の信頼性を大幅に向上できる。 2)従来の「スタティック方式」の氷蓄熱装置に比べ
て、伝熱性能を大幅に向上できる。 3)過冷却器と氷蓄熱槽が分離できるため、設置スペー
スが限られた場所への設置が容易であり、また大規模地
域冷暖房システムに対して高性能に対応できる。 4)過冷却器から氷蓄熱槽に過冷却水が落下する位置
に、過冷却水の衝突により過冷却状態を解除し、且つ過
冷却水の衝突により回転して発電を行うようにした羽根
車発電装置を備えると、過冷却状態の解除による製氷と
同時に、羽根車の回転エネルギを電気エネルギとして取
り出すことができ、氷蓄熱装置の消費電力を低減して、
システム効率の改善を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略系統図で
ある。
【図2】過冷却器の一例を示す切断側面図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】水の飽和曲線図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例を示す概略系統図
である。
【図6】羽根車発電装置が軸流式羽根車の場合の一例を
示す概略側面図である。
【図7】羽根車発電装置が水車式羽根車の場合の一例を
示す概略側面図である。
【図8】図7の水車式羽根車の変形例を示す概略側面図
である。
【図9】本発明の実施の形態の更に他の例を示す概略系
統図である。
【図10】従来の「ダイナミック方式」の氷蓄熱装置の
概略系統図である。
【図11】過冷却器が複数並設された従来の氷蓄熱装置
の概略系統図である。
【図12】従来の過冷却器の一例を示す概略側方断面図
である。
【図13】従来の過冷却器の他の例を示す概略側方断面
図である。
【図14】従来の過冷却器の更に他の例を示す概略斜視
図である。
【図15】間接冷却方式の冷凍機を有する氷蓄熱装置の
概略系統図である。
【図16】間接冷却方式の冷凍機を有する他の氷蓄熱装
置の概略系統図である。
【図17】直接冷却方式の冷凍機を有する氷蓄熱装置の
概略系統図である。
【図18】従来の「スタティック方式」の氷蓄熱装置の
概略系統図である。
【図19】冷却コイルに氷ができる状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2 低温冷媒 3 冷凍機 4 水 5 過冷却水 8 氷蓄熱槽 44 過冷却器 44’ 過冷却器 45 昇圧ポンプ 46 水供給流路 47 絞り部 50 羽根車発電装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱体となる水を、零度以下に冷却した
    低温冷媒と過冷却器にて熱交換することにより零度以下
    まで液相のまま過冷却し、過冷却状態を解除することに
    より氷へ相変化させて氷蓄熱槽内に蓄氷する氷蓄熱方法
    であって、過冷却器に導く水を昇圧することにより、水
    が氷に相変化する凝固点をあらかじめ零度以下にしてお
    き、低温冷媒との熱交換により水を零度以下の凝固点以
    上まで凍結させずに冷却した後、過冷却器から噴射して
    圧力を解放することにより水から氷への相変化を行わせ
    て氷蓄熱槽に蓄氷することを特徴とする氷蓄熱方法。
  2. 【請求項2】 蓄熱体となる水を、零度以下に冷却した
    低温冷媒と過冷却器にて熱交換することにより零度以下
    まで液相のまま過冷却し、過冷却状態を解除することに
    より氷へ相変化させて氷蓄熱槽内に蓄氷する氷蓄熱装置
    であって、過冷却器に水を導く水供給流路に設けた昇圧
    ポンプと、過冷却器に導かれる昇圧された水を零度以下
    に冷却する冷凍機と、過冷却器にて零度以下に冷却され
    た加圧低温水を大気解放して氷蓄熱槽に噴出するよう過
    冷却器に設けた絞り部とを備えたことを特徴とする氷蓄
    熱装置。
  3. 【請求項3】 氷蓄熱槽内における過冷却器からの過冷
    却水の落下位置に、羽根車発電装置を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の氷蓄熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098000A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Kansai Electric Power Co Inc:The ブラインの過冷却による製氷装置の氷核除去方法および同方法を用いた製氷装置
JP2009041802A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Takasago Thermal Eng Co Ltd 過冷却水の製造方法

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JP4565951B2 (ja) * 2004-09-30 2010-10-20 関西電力株式会社 ブラインの過冷却による製氷装置の氷核除去方法および同方法を用いた製氷装置
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