JP2001012748A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2001012748A
JP2001012748A JP11183305A JP18330599A JP2001012748A JP 2001012748 A JP2001012748 A JP 2001012748A JP 11183305 A JP11183305 A JP 11183305A JP 18330599 A JP18330599 A JP 18330599A JP 2001012748 A JP2001012748 A JP 2001012748A
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Japan
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exhaust port
oven
cooking
wall
rear plate
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JP11183305A
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English (en)
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Masaharu Yonekura
正治 米倉
Hitoshi Yadono
均 宿野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱調理器の背面部を壁面などに接合或いは
近接して設置しても、排気流が壁面を汚したり熱的影響
を与えることなく、且つ全体の外観も良好とする。 【解決手段】 マグネトロン34によるマイクロ波調理
及び電気ヒータ28,29によるオーブン調理を行う加
熱調理器21において、オーブン庫23内の奥壁23b
上部に設けた排気口31の外面側に、該奥壁23bとの
間に閉塞した空間部37を形成する後方に膨出した後板
35を設けると共に、この後板35の上面部35bには
上方に向けて開口する外部排気口39を設けた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被調理物をマグネ
トロンによるマイクロ波調理及び電気ヒータによるオー
ブン機能により調理する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種加熱調理器の構成は、例え
ば、図11の横断面図にてその概略構成を示すように、
加熱調理器1の外箱2内には、前面を開口するオーブン
庫3と、このオーブン庫3の側方に隣接して機械室4と
を設けており、外箱2の前面側にはオーブン庫3の前面
開口を開閉し図示しない透視窓を有する扉5を設け、ま
た機械室4の前方には調理メニューに応じて設定操作す
るための操作パネル6を設けている。
【0003】そして、オーブン庫3の上下部には電気ヒ
ータ7,8を備えていて、例えば、上部ヒータ7は天井
壁内面に設けたシーズヒータからなり、また下部ヒータ
8は底壁の裏面に配した面状ヒータにて構成している。
また、オーブン庫3の両側壁3aのうち機械室4側のオ
ーブン庫3の右側壁3aには吸気口9を、反対側の左側
壁3aには排気口10を夫々形成しており、前者の吸気
口9は機械室4に配設された吸気ダクト11と連通し、
後者の排気口10は外箱2との間に配設された排気ダク
ト12に連通している。その他、オーブン庫3内には図
示しないが、調理時に使用する被調理物を載置収容する
周知のターンテーブル及び角皿等を装備している。
【0004】一方、機械室4側には、後方部に冷却ファ
ン装置13を備え、またオーブン庫3の右側壁3a側に
吸気ダクト11の開口側に位置してマグネトロン14を
設けていて、前記冷却ファン装置13による送風の一部
が該マグネトロン14を冷却した後、吸気ダクト11を
介してオーブン庫3内に供給されるようにしている。そ
の他、機械室4内には図示しないが、操作パネル6にて
調理メニューに応じた設定操作に伴い運転制御動作する
各種スイッチや制御部品等の電装品を備えており、やは
り冷却ファン装置13により冷却される配置構成として
いる。
【0005】そして、外箱2の背面部にはこれを閉鎖す
るように矩形板状の後板15が取付固定されていて、こ
の後板15は、右側部の機械室4に対応し冷却ファン装
置13の吸い込み側に位置して外部吸気口15aを有
し、また反対側の排気ダクト12に連通する位置に外部
排気口15bを有し、且つ中央部分はオーブン庫3の背
面と若干の空隙を有する構成としている。更に、前記外
部排気口15bの外面側には、上方にのみ開口する排気
カバー16を突設している。
【0006】しかして、斯かる構成の加熱調理器1にお
いて、オーブン庫3内に収容した被調理物を加熱調理す
る場合、まずマイクロ波調理する場合には、マグネトロ
ン14が通電駆動されてマイクロ波が発信され、図示し
ない励振口を経てオーブン庫3内の被調理物に照射し、
所謂マイクロ波調理される。一方、電気ヒータ7,8に
よりオーブン調理する場合には、上,下部ヒータ7,8
が夫々通電されて発熱し、被調理物を上下部から加熱す
ることによって調理される。
【0007】このような加熱調理において、被調理物か
らは蒸気が発生し、これが庫外に排出されないと扉5の
透視窓が曇ったり結露したりして調理作業が円滑にでき
ない。しかるに、加熱調理の開始に伴い冷却ファン装置
13も駆動されるようにして、外部吸気口15aから取
り込んだ外気を機械室4内の各種電装品に向けて送風冷
却し、またマイクロ波調理の場合には、マグネトロン1
4も同時に冷却しつつ一部の風は吸気ダクト11を介し
て庫内に供給される。そして、オーブン庫3内の蒸気等
を含む庫内空気は排気口10から流出し、排気ダクト1
2を経て後板15の外部排気口15bから排気カバー1
6に案内されて上方に排出され、所謂オーブン庫3内の
換気を行うことで対処している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、加
熱調理中、オーブン庫3内は換気されて扉5は曇るよう
なことがなく、従って庫内の被調理物の調理状況を目視
しながら調理を仕上げることができる。また、最近では
加熱調理器1を効率良く設置するために、例えば、その
後方の室内の壁面などに近接或いはぴったりと接合して
設置できることが求められており、斯かる場合を考慮し
て排気カバー16が設けられ、外部排気口15bからの
排気が後方の壁面に直接当たらないように上方に向けて
開口している。特にオーブン調理時には上,下部ヒータ
7.8によりオーブン庫3内は300°C前後の高温と
なることから、排気とは言えかなりの高温度であり、該
排気カバー16の機能としては有用なものである。
【0009】しかしながら、上記構成では排気ダクト1
2により排気流を収束して比較的小形状の排気カバー1
6を突設しているが、逆にこの排気カバー16の突出部
分が搬送或いは移動中に衝突し易く、比較的堅固な構造
が要求されるばかりか、特には加熱調理器1の後面に不
規則に突出して奇異な感じを与えて外観を損ねるなどの
問題を有していた。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みてなされ、従っ
てその目的は、従来の如き排気カバーの部品をなくして
外観を良くすると共に、室内の壁面などに接合或いは近
接して効率良く設置できるように、排気構造の改善を図
った加熱調理器を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理器は、外箱内に電気ヒータを有す
るオーブン庫と、マグネトロン及び冷却ファン等を有す
る機械室とを設け、オーブン庫内の被調理物をマグネト
ロンのマイクロ波による加熱調理及び電気ヒータによる
オーブン調理を行うものにおいて、前記オーブン庫の側
壁には、冷却ファンによりマグネトロンを冷却した送風
の少なくとも一部を庫内に供給する吸気口を設けると共
に、奥壁上部には庫外に排気する排気口を設け、この奥
壁の外面側に前記排気口を包含して装着され該奥壁との
間に閉塞した空間部を形成すべく後方に膨出した後板を
設けると共に、この後板の上面部に上方に向けて開口す
る外部排気口を設けたことを特徴とする(請求項1の発
明)。
【0012】斯かる構成によれば、被調理物から発生し
た蒸気等を後板に設けた外部排気口から上方に向けて排
気することができ、且つ空間部がオーブン庫と後板間に
おける断熱用の空間として作用し、以って加熱調理器の
背面部を壁面に接合或いは近接して設置しても、排気流
により壁面を汚したり、後板からの熱伝導による熱的影
響を与えることを効果的に抑えることができ、従って、
狭い場所にも効率良く設置できると共に、従来の如き突
出した排気カバーをなくして全体の外観も改善できる。
【0013】そして、請求項1記載のものにおいて、外
部排気口は、オーブン庫の排気口に対応する上方部位に
配設され、その奥壁寄りの開口周縁より下方に延びオー
ブン庫の排気口に対して遮る方向に突出されたルーバー
部を有することを特徴とする(請求項2の発明)。
【0014】斯かる構成によれば、外部排気口から不用
意に金属棒材が挿入されたとしても、ルーバー部により
内部に位置するオーブン庫の排気口部分に直接触れるこ
とを防止でき、従って特にマイクロ波による調理中にあ
っては該金属棒材を介して電波漏洩したり、スパークを
生じたりするおそれを回避でき、電気的な安全性を確保
できる。加えて、ルーバー部に沿って流れる排気流の少
なくとも一部に、上方向への指向性を付与することがで
きて、該排気流による壁面への汚れ等を抑制するのに一
層有効である。
【0015】更に、請求項1または2記載のものにおい
て、外部排気口は、オーブン庫の排気口に対応する上方
部位に配設されると共に、この外部排気口とオーブン庫
排気口との間に設けられ、これら両排気口が直線的に連
ねる空間を遮る仕切板を介在したことを特徴とする(請
求項3の発明)。
【0016】斯かる構成によれば、別部材の仕切板を設
けたので下方への延出寸法や形状など比較的自由に設定
でき、従って、外部排気口から金属棒材が挿入されて
も、より確実に阻止できると共に、それだけ内部の排気
口や外部排気口を広範囲に形成することができて、所謂
設計的自由度が大きく、所望の排気効率を容易に得られ
る点で実用に供するに極めて有効である。
【0017】また、請求項1記載のものにおいて、外部
排気口は、オーブン庫の排気口に対し横方向にずれた位
置で、且つ上方部位に配設されたことを特徴とする(請
求項4の発明)。
【0018】斯かる構成によれば、外部排気口と内部の
排気口とは対向する配置関係にないので、外部排気口か
らフォーク等の金属棒材が挿入されても内部の排気口部
分にまでは容易に届かない。従って、外部排気口は単純
なパンチング形状で良いなど、簡単な構成にて金属棒材
に対する安全性を確保できると共に、オーブン庫の排気
口から上方部位に位置する外部排気口からスムースに排
気できる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の加熱調理器を示す第1実施例につき、図1ないし図
6を参照して説明する。まず図1ないし図3を参照して
述べるに、図1は加熱調理器21の概略横断面図、図2
は正面図、図3は後述の機械室の縦断側面図を示したも
ので、外箱22内には前面が開口する金属製のオーブン
庫23と、このオーブン庫23の側方に隣接して機械室
24を設けており、外箱22の前面側にはオーブン庫2
3の前面開口を開閉し透視窓25を有する扉26を設
け、また機械室24の前方にはメニューに応じた調理設
定を操作するための操作パネル27を設けている。
【0020】そして、オーブン庫23には図1及び図2
に示すように、その上下部には電気ヒータ28,29を
備えていて、例えば、そのうちの上部ヒータ28は天井
壁23cの内面側に設けたシーズヒータからなり、また
下部ヒータ8は底壁23dの裏面側に配した面状ヒータ
にて構成している。また、オーブン庫23の左右の各側
壁23aのうち機械室24側の右側壁23aには複数の
透孔群からなる吸気口30を形成し、また奥壁23bの
左方上部には複数の透孔群からなる排気口31を形成し
ている。尚、その他、オーブン庫23内には図示しない
が、調理時に使用する被調理物を載置収容する周知のタ
ーンテーブル及び上下複数段に設置される角皿等を装備
している。
【0021】一方、図1及び図3に示す機械室24側に
は、後方部に冷却ファン装置32を備え、またオーブン
庫23の右側壁23aに取付固定され、一端を前記吸気
口30と連通し他端を後方に開口する吸気ダクト33を
備え、この吸気ダクト33の開口に臨んでマグネトロン
34を装設しており、冷却ファン装置32による送風の
一部が該マグネトロン34を冷却した後、吸気ダクト3
3を介してオーブン庫23内に供給されるようにしてい
る。尚、その他、機械室24内には図示しないが、操作
パネル27にて調理メニューに応じた設定操作により運
転制御動作する各種スイッチや制御部品等の電装品を備
えており、これらもやはり冷却ファン装置32により送
風冷却される配置構成としている。
【0022】そして、外箱22の後面にはこれを閉鎖す
るように矩形金属板状の後板35が取付固定されてい
て、この後板35は、右側部の機械室24に対応し冷却
ファン装置32の吸い込み側に位置して外部吸気口36
を有し、またオーブン庫23の奥壁23bに対面する広
い中間区域は、該奥壁23bの外面との間に閉塞された
空間部37を形成すべく、絞り成形により後方に膨出さ
れた膨出部38を有する構成とし、この扁平で平坦状を
なす膨出部38の外面に、更に僅か突出する小突部38
aを左右の二箇所に突設している。そして、特に図4の
背面図に示すように、前記膨出部38の上面部38bに
は、複数個のスリット状に開口する外部排気口39を形
成しており、その開口位置は背面から透視して内方の排
気口31と対応し、且つ該排気口31の上方部位に設け
られている。
【0023】図5は、図4のY−Y線に沿って切断して
示す断面図で、前記外部排気口39の具体的形状を示
し、スリット状の開口周縁のうち奥壁23b寄りの開口
周縁から内方に延びるルーバー部40を一体に形成して
おり、しかも本構成では後方に向って若干下降傾斜して
おり、従って、この外部排気口39から内部の排気口3
1を直視したとき、斯かるルーバー部40により排気口
31に連なる直線的空間を遮る方向に延設されている。
【0024】上記のように構成された本実施例の加熱調
理器21の作用につき述べると、まずマグネトロン34
によるマイクロ波調理する場合には、オーブン庫23内
に図示しないターンテーブルに被調理物を載置し、操作
パネル27における調理メニューに応じた設定操作が行
われると、マグネトロン34が通電駆動されてマイクロ
波を発信し、図示しない励振口を経てオーブン庫23内
の被調理物に照射し、マイクロ波による加熱調理が実行
される。
【0025】調理開始と同時に、冷却ファン装置32も
通電駆動され、外部吸気口36から取り込んだ外気を機
械室24内の各種電装品に対して送風冷却し、斯くして
マグネトロン34も同時に冷却しつつ一部の風は吸気ダ
クト33を介して吸気口30からオーブン庫23内に供
給される。そして、マイクロ波により加熱された被調理
物から蒸気が発生するが、これは吸気口30から供給さ
れた新たな空気(外気)と交換されつつ奥壁23bの排
気口31から庫外たる後板35の広い空間部37に排出
され、そして膨出部38の上面部38bに上方に開口せ
られた外部排気口39から排出され、斯くしてオーブン
庫23内の蒸気等を含む庫内空気は常に換気される。従
って、被調理物から発生した蒸気がオーブン庫23内に
こもり、扉26の透視窓25を曇らせたり、庫内壁面に
結露して汚したりすることを防止できるので、調理の進
行具合を目視しつつ調理作業ができ、延いては被調理物
の仕上り状態を良好にできるものである。
【0026】しかも本構成の場合、外部排気口39から
の排気流の少なくとも一部は、図5中に付した矢印a方
向に指向して流れる。即ち、ルーバー部40は後方に傾
斜して延設されていると言うことは、排気流の流れに沿
って見れば上方に行くに伴い前方に傾斜し、後板35の
上部外面に指向した形態にあり、斯くして、排気流の少
なくとも一部はルーバー部40の表面及びこれに連続す
る後板35の上部外面との間に生じる粘性抵抗により、
これら面上に沿って矢印a方向に流れる所謂ウォール効
果により直上方向への指向性が高まるからである。従っ
て、全体としても矢印Aにて示す上方向への流れを助長
し後方に向う気流を抑制できるから、例えば後方に近接
して室内壁面Wが位置していても該壁面Wを排気流で汚
したりするおそれを少なくできる。
【0027】更には、図6に拡大して示すように、外部
排気口39から誤ってフォーク等の金属棒材41が挿入
されるおそれがある。例えば、マイクロ波調理中におい
て幼児がフォークを差し込んだ場合、その金属棒材41
たるフォークの先端がオーブン庫23の排気口31に一
部でも侵入したり引っ掛かった状態に触れると、マイク
ロ波による電波漏洩やスパークを生ずるおそれがある。
しかるに本構成によれば、外部排気口39とオーブン庫
23の排気口31間を直線的に連ねる空間を遮るように
ルーバー部40を設けているから、金属棒材41は該ル
ーバー部40によりそれ以上の挿入は阻止され、内部の
排気口31部分に直接触れるのを防止でき、電波漏洩や
スパーク等に対する電気的な安全性を確保できる。
【0028】一方、調理メニューに応じて電気ヒータ2
8,29によりオーブン調理する場合につき述べるに、
調理の設定操作に伴い上,下部ヒータ28,29が通電
されて発熱し、その輻射熱により図示しない角皿等に収
容された被調理物を上下部から加熱し調理する。このよ
うなオーブン調理する場合においても上記マイクロ波調
理と同様に、加熱調理が進むに伴い被調理物から蒸気が
発生する。しかるに、上記と同様に冷却ファン装置32
も通電駆動され、機械室24内の図示しない制御部品等
に対する送風冷却が行われると共に、送風の一部は吸気
ダクト33に流入して吸気口30からオーブン庫23内
に供給され、蒸気等を含んだ庫内空気は新たな空気と交
換されつつ奥壁23bの排気口31から一旦空間部37
に排出された後、後板35の外部排気口39を経て外部
に排出され、庫内空気は常に換気される。
【0029】従って、外部への排気流は上記同様に矢印
Aに示す上方向に流れ、近接する壁面Wを汚すのを抑え
得るので、該壁面Wが近接する場所においても効率良く
設置でき、また、透視窓25等を曇らせたり結露するよ
うな事態を回避できる。特に上,下部ヒータ28,29
によるオーブン調理の場合には、庫内温度は250〜3
00°Cほどに達し、当然排気温度もかなり高温状態に
あるから、直に壁面Wに当てると早期に変色或いは変質
させることになりかねない。しかるに、本構成では直上
方向への指向性が高く排出され、そして放散されるので
その熱的悪影響を少なくするのに有効である。
【0030】また、後板35には、オーブン庫23の奥
壁23b外面との間に閉塞された空間部37を形成すべ
く後方に膨出した膨出部38を有する構成としたので、
オーブン庫23内の高温度が奥壁23bを介して直接壁
面Wに熱伝導することはなく、所謂空間部37はオーブ
ン庫23(奥壁23b)と後板35(膨出部38)との
間の断熱用空間として作用し、後板35たる膨出部38
が壁面Wに接合状態にあっても、高温度の奥壁23bか
らの熱伝導を抑えることができ、この点からも効率良く
設置できるものである。しかも、庫内の比較的高温度の
排気流が排気口31から広い空間部37に排出され拡散
することにより、放熱作用が生じて低温化し、従って、
この排気流によるところの膨出部38の高温化も効果的
に防ぐことができる。
【0031】加えて、特に本構成では、膨出部38より
更に僅か後方に突出する小突部38aを二箇所に設けた
ので、まず壁面Wとの接合はこの小突部38aにて受け
止められ、従って膨出部38の比較的広い平坦面が壁面
Wに極力密接しないようにされているので、該膨出部3
8、即ち後板35を介しての熱伝導を阻止するに一層有
効としている。但し、この小突部38aは、より熱的影
響を回避するのに有効であるが、これを設けずとも十分
に実用に供し得るものである。尚、斯かるオーブン調理
の場合には、上,下部ヒータ28,29の輻射熱を主体
に熱エネルギーの対流作用により被調理物を加熱する方
法であるから、庫内の強い換気作用は加熱効率を低下さ
せるおそれがある。従って、この場合には冷却ファン装
置32を駆動制御して「弱」風量の運転を行うのが好ま
しい。
【0032】そして、このように本実施例によれば、内
部に空間部37を形成する膨出部38、及び該空間部3
7に連通して外部排気口39を設けた構成とすることに
よって、マイクロ波調理或いはオーブン調理のいずれに
あっても後方に近接する壁面Wに対して、排気流及び熱
的な悪影響を及ぼすおそれを抑制でき、従って、図11
で示した従来の如き突出した排気カバー16をなくすこ
とができる。その上、膨出部38及び内部の空間部37
は、オーブン庫23の奥壁23bと略同等の広い面積が
得られるから、絞り成形により後方に大きく膨出させる
必要もなく、後板35は全体的に扁平な平坦形状に構成
でき、従って、従来のように排気カバー16を備えてな
る背面部が不規則な突出形状を呈することもないので、
奇異な感じを与えることもなく外観的にも良好にできる
ものである。
【0033】上記の構成に対し、図7ないし図10は本
発明の第2及び第3実施例を示すもので、夫々上記第1
実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ述べる。
【0034】(第2の実施の形態)図7及び図8は、ま
ず本発明の第2実施例を示し、そのうち図7は図6相当
図で、上記第1実施例に対し図8に示す仕切板42を付
加した構成において異なる。即ち、図7に示すように仕
切板42は、オーブン庫23の奥壁23bの上部と膨出
部38の基端部である後板35の上部との間に介在さ
れ、ネジ止めなどの取付手段により固定され、その固定
部位からやや屈折して後方斜めに垂下する端部は外部排
気口39の下方、従って本構成ではルーバー部40の先
端より更に延出された矩形板状をなし、また横方向には
複数個の外部排気口39の全てを十分に含み得る大きさ
に設定してある。
【0035】斯かる構成の第2実施例において、その作
用を述べるに、上記第1実施例の作用効果に加えて、別
部材の仕切板42を設けた構成であるので下方への延出
寸法や形状を自由に設定でき、従って、外部排気口39
から金属棒材41が不用意に挿入された場合でも、より
確実に阻止できると共に、その余裕分、内部の排気口3
1や外部排気口39を広範囲に形成することができるな
ど設計的自由度が大きく、排気効率の向上を図ることが
できる。
【0036】(第3の実施の形態)次に図9及び図10
は、本発明の第3実施例を示し、そのうち図9は図4相
当図、図10は図5相当図である。本構成は、図9の背
面図に示すように、前記膨出部38の上面部38bに設
けた複数個のスリット状開口の外部排気口39に対し、
内部の奥壁23bに設けた排気口31を、背面から透視
して横方向にずらした位置に設けた構成にあって、且つ
上記第1実施例に対し、外部排気口39の開口周縁には
ルーバー部40を形成しておらず、単に打ち抜いただけ
のパンチング形状としている。
【0037】斯かる構成の第3実施例によれば、上記第
1実施例で述べたルーバー部40がなくても、オーブン
庫23の排気口31と外部排気口39とが対向位置関係
にないから、外部排気口39からフォーク等の金属棒材
41が挿入されても内部の排気口31部分にまでは容易
に届かない。従って本構成にあっては、外部排気口39
は単純なパンチング形状で良いなど、簡単な構成にて金
属棒材41に対する安全性を確保できる。
【0038】尚、本実施例では、オーブン庫23の排気
口31を横方向にずらしたが、逆に外部排気口39側を
ずらしても良い。但し、これら排気口31,39を下方
側にに大きくずらすことは、熱気を含み上昇傾向にある
排気流に対して排気効率の低下を招くことになるので、
本構成のように上部に配設し、且つ外部排気口39は内
部の排気口31より上方部位に設けることが好ましい。
その他、後板35に形成した外気導入用の外部吸気口3
6は、外箱22の側方或いは底面側に形成して、外部排
気口39とできるだけ離間した配置構成にしても良い
し、また、電気ヒータたる上,下部ヒータ28,29は
天井壁23c側の上部ヒータ28のみの構成でも良い
し、且つシーズヒータの形態に限らないなど、実施に際
し上記し且つ図面に示した実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて適宜変更し
て実施できるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、マグネトロ
ンによるマイクロ波調理及び電気ヒータによるオーブン
調理を行う加熱調理器にあって、オーブン庫内の換気を
行うべく奥壁上部に設けた排気口の外面側に、該奥壁と
の間に閉塞した空間部を形成する後方に膨出した後板を
設けると共に、この後板の膨出した上面部には上方向け
て開口する外部排気口を設けたので、この外部排気口か
ら上方向に排気することができ、且つ前記空間部がオー
ブン庫と後板間における断熱用の空間として作用し、以
って加熱調理器の背面部を壁面に接合或いは近接して設
置しても、排気流により壁面を汚したり後板から熱伝導
による熱的影響を与えたりすることを効果的に抑えるこ
とができ、従って、狭い場所にも効率良く設置できると
共に、従来の如き突出した排気カバーをなくして全体の
外観も改善できる実用に適った加熱調理器を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略横断面図
【図2】開扉状態の正面図
【図3】機械室の縦断側面図
【図4】全体の背面図
【図5】図4のY−Y線に沿って切断して示す断面図
【図6】図5の一部拡大断面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図6相当図
【図8】仕切板単体の斜視図
【図9】本発明の第3実施例を示す図4相当図
【図10】図5相当図
【図11】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は加熱調理器、22は外箱、23はオーブン庫、2
3aは側壁、23bは奥壁、24は機械室、28は上部
ヒータ(電気ヒータ)、29は下部ヒータ(電気ヒー
タ)、30は吸気口、31は排気口、32は冷却ファン
装置、33は吸気ダクト、34はマグネトロン、35は
後板、37は空間部、38は膨出部、38bは上面部、
39は外部排気口、40はルーバー部、及び42は仕切
板を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱内に電気ヒータを有するオーブン庫
    と、マグネトロン及び冷却ファン等を有する機械室とを
    設け、オーブン庫内の被調理物をマグネトロンのマイク
    ロ波による加熱調理及び電気ヒータによるオーブン調理
    を行うものにおいて、前記オーブン庫の側壁には、冷却
    ファンによりマグネトロンを冷却した送風の少なくとも
    一部を庫内に供給する吸気口を設けると共に、奥壁上部
    には庫外に排気する排気口を設け、この奥壁の外面側に
    前記排気口を包含して装着され該奥壁との間に閉塞した
    空間部を形成すべく後方に膨出した後板を設けると共
    に、この後板の上面部に上方に向けて開口する外部排気
    口を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 外部排気口は、オーブン庫の排気口に対
    応する上方部位に配設され、その奥壁寄りの開口周縁よ
    り下方に延びオーブン庫の排気口に対して遮る方向に突
    出されたルーバー部を有することを特徴とする請求項1
    記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 外部排気口は、オーブン庫の排気口に対
    応する上方部位に配設されると共に、この外部排気口と
    オーブン庫排気口との間に設けられ、これら両排気口が
    直線的に連ねる空間を遮る仕切板を介在したことを特徴
    とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 外部排気口は、オーブン庫の排気口に対
    し横方向にずれた位置で、且つ上方部位に配設されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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