JP2001011876A - マンホール継手の位置決め治具 - Google Patents

マンホール継手の位置決め治具

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JP2001011876A
JP2001011876A JP11182127A JP18212799A JP2001011876A JP 2001011876 A JP2001011876 A JP 2001011876A JP 11182127 A JP11182127 A JP 11182127A JP 18212799 A JP18212799 A JP 18212799A JP 2001011876 A JP2001011876 A JP 2001011876A
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Hiroshi Takanashi
啓 高梨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでマンホール継手とクランプをマン
ホールの削孔に対して正しく配置する。 【解決手段】 マンホール1の途中に形成した削孔1a
に挿入したマンホール継手2をマンホール1に対して位
置決めする位置決め治具30であって、マンホール1の
外周面1bにマンホール1の軸方向に離れた2箇所で当
接する軸方向角度出し手段31と、マンホール1の外周
面1bにマンホール1の周方向に離れた2箇所で当接す
る周方向角度出し手段と、マンホール継手2の拡張部2
aの端面2cに当接する位置決め突起33と、クランプ
拡張治具4を位置決めする拡張治具位置決め手段34を
備えている。クランプ拡張治具4を削孔1aに対して真
っ直ぐにし、マンホール継手2およびクランプを正しく
配置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホール継手の
位置決め治具に関する。より詳しくは、マンホールの途
中に管を接続する場合にこれらの間を水密にシールする
マンホール継手をマンホールに対して真っ直ぐに位置決
めする位置決め治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マンホールの途中に管を接続するマンホ
ール継手は、その拡張部をマンホールに形成された削孔
(横孔)内に挿入し、さらに内側からクランプを拡張さ
せて締め付けることでマンホールに固定されている。し
たがって、マンホール継手を削孔に対して真っ直ぐに挿
入して位置決めすることが重要であり、マンホール継手
が削孔に対して斜めに固定された状態で、管を取付ける
と、管がマンホール削孔部中心からずれて取付けられて
しまう。そのためマンホール継手のマンホール側端面に
かかる圧力が均一でなくなる。その結果、変形が偏り、
局部的な応力が働き設計通りのシール性を得ることが出
来ないばかりでなく、マンホール継手の脱落を招く虞が
ある。このため、マンホール継手を削孔に対して真っ直
ぐに配置するための位置決め手段が設けられている。
【0003】従来の位置決め手段を図15及び図16に
示す。図15の位置決め手段では、マンホール101の
外周面101aの曲率に合わせたフランジ部102をマ
ンホール継手103に一体成形し、マンホール継手10
3を削孔101bに挿入した場合にフランジ部102を
マンホール101の外周面101aに重ね合わせるよう
に当接させることでマンホール継手103を真っ直ぐに
位置決めしている。また、図16の位置決め手段では、
クランプ105に複数のずれ防止金具104を取り付
け、マンホール継手103をマンホールの削孔に挿入し
た場合に全てのずれ防止金具104をマンホールの外周
面に当接させることでマンホール継手103を真っ直ぐ
に位置決めする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
の位置決め手段では、マンホール継手103にフランジ
部102を一体成形しているため、マンホール継手10
3の成形型の構造が複雑になる上に、マンホールの形式
ごとにその外周面の曲率に合わせた金型を保有する必要
があり、型費が膨大になって製造コストが増加する。
【0005】また、図16の位置決め手段では、クラン
プ105に複数のずれ防止金具104を取り付けている
ので、クランプ105の部品点数が増加すると共にクラ
ンプ105の製造工程が増加し、さらにはクランプ10
5に対するずれ防止金具104の取付精度が要求されて
製造コストが高くなる。
【0006】本発明は、低コストでマンホール継手をマ
ンホールの削孔に対して正しく配置できるクランプ拡張
治具の位置決め治具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、マンホールの途中に形成し
た削孔に挿入したマンホール継手をマンホールに対して
位置決めするマンホール継手の位置決め治具において、
マンホールの外周面にマンホールの軸方向に離れた2箇
所で当接する軸方向角度出し手段と、マンホールの外周
面にマンホールの周方向に離れた2箇所で当接する周方
向角度出し手段と、マンホール継手を位置決めするマン
ホール継手位置決め手段を備えるものである。
【0008】したがって、マンホール継手位置決め手段
によってマンホール継手を位置決めすると、マンホール
継手は位置決め治具に対して真っ直ぐになる。この位置
決め治具は軸方向角度出し手段と周方向角度出し手段に
よってマンホールの外周面に対して真っ直ぐに当てられ
るので、マンホール継手はマンホールの削孔に対して真
っ直ぐに挿入されることになり、マンホール継手及びク
ランプはマンホールの削孔の正しい位置に配置される。
【0009】また、請求項2記載のマンホール継手の位
置決め治具は、軸方向角度出し手段がマンホールの外周
面の曲率に一致する一対の曲面であり、当該曲面を周方
向に細長く形成して両端部を周方向角度出し手段とする
ものである。したがって、一対の曲面によって軸方向角
度出し手段と周方向角度出し手段を構成することができ
る。
【0010】また、請求項3記載のマンホール継手の位
置決め治具は、マンホール継手の拡張部の端面に当接す
る位置決め突起、あるいはマンホールの継手の拡張部を
内側から拡げて締め付けるクランプを拡張させるクラン
プ拡張治具を位置決めする拡張治具位置決め手段の少な
くとも一方で構成している。したがって、位置決め突
起、あるいは拡張治具位置決め手段の少なくとも一方で
マンホール継手の位置決め手段とすることができる。
【0011】さらに、請求項4記載のマンホール継手の
位置決め治具は、クランプ拡張治具が、クランプの内側
を貫通する中心軸と、この中心軸に沿って移動して間隔
を広狭する一対の取付体と、これら各取付体に両端が接
続され且つ二つ折りにされて屈曲部が径方向外側に突出
する屈曲アームを備え、当該屈曲アームは取付体を中心
にして放射状に少なくとも3本配置されており、各取付
体の間隔を狭めることで各屈曲アームの屈曲部を径方向
外側に突出させてクランプを拡張させるものであり、拡
張治具位置決め手段は、中心軸を貫通させる位置決め孔
を備えたものである。
【0012】したがって、クランプ拡張治具にマンホー
ル継手及びクランプをセットした後、このクランプ拡張
治具の中心軸の端部を位置決め孔に挿入すると、クラン
プ拡張治具が位置決め治具に対して位置決めされる。こ
の状態でマンホール継手及びクランプをセットしてクラ
ンプ拡張治具をマンホールの削孔に挿入し、位置決め治
具の向きをマンホールの外周面に対して真っ直ぐにする
と、クランプ拡張治具の向きがマンホールの削孔に対し
て真っ直ぐになり、マンホール継手及びクランプが正し
い位置に配置される。そして、位置決め治具をクランプ
接続治具から外した後、中心軸を回転させてクランプ拡
張治具を拡径させる。クランプ拡張治具の拡径によって
正しく配置されているクランプが拡張し、マンホール継
手をマンホールに固定する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図4に、本発明を適用したマンホー
ル継手の位置決め治具(以下、単に位置決め治具とい
う)の実施形態の一例を示す。なお、図5〜図10に、
位置決め治具によって位置決めされるクランプ拡張治具
の一例を示す。
【0015】この位置決め治具30は、マンホール1の
途中に形成した削孔1aに挿入したマンホール継手2を
マンホール1に対して真っ直ぐに位置決めするもので、
マンホール1の外周面1bにマンホール1の軸方向に離
れた2箇所で当接する軸方向角度出し手段31と、マン
ホール1の外周面1bにマンホール1の周方向に離れた
2箇所で当接する周方向角度出し手段32と、マンホー
ル継手2の拡張部2aの端面2cに当接する位置決め突
起33と、クランプ拡張治具4を位置決めする拡張治具
位置決め手段34を備えている。
【0016】軸方向角度出し手段31は、マンホール1
の外周面1bの曲率に一致する一対の曲面であり、当該
曲面31を周方向に細長く形成して両端部を周方向角度
出し手段32としている。曲面31は、2本の連結棒3
5によって両端が連結されたブロック36の前面に形成
されている。連結棒35は、詳しくは後述するようにマ
ンホール1の軸方向に配置するものであり、連結棒35
に直行する方向がマンホール1の周方向になるので、ブ
ロック36の前面に形成された曲面31は中央よりも両
端が凸となっている。曲面31は全面でマンホール1の
外周面1bに当接するものではあるが、周方向にある程
度の長さを有することで連結棒35の周方向のがた付き
を防止してその角度を維持することが出来るので、本実
施形態では曲面31の両端部を周方向角度出し手段32
としている。連結棒35はマンホール1の削孔1aの直
径よりも長く形成されており、曲面31が形成されたブ
ロック36は削孔1aを挟んで直線上に配置される。
【0017】位置決め突起33は例えば2個設けられて
おり、連結棒35にマンホール継手2の拡張部2aの直
径とほぼ同一寸法の間隔をあけて取り付けられている。
位置決め突起33はブロック36よりも前方に突出して
おり、突出部分の外側面はマンホール継手2の拡張部2
aの外周面と同一の曲率の曲面37となっている。
【0018】また、連結棒35の中央にはプレート38
が取り付けられており、このプレート38の中央には拡
張治具位置決め手段34である位置決め孔が設けられて
いる。位置決め孔34は、クランプ拡張治具4の中心軸
5よりも若干大径となっている。
【0019】位置決め突起33,ブロック36,プレー
ト38は、連結棒35にボルト40によって固定されて
いる。なお、図1では、ボルト40の図示を省略してい
る。
【0020】次に、拡張治具位置決め手段34によって
位置決めされるクランプ拡張治具4について説明する。
クランプ拡張治具4は、マンホール1の途中に形成され
ている削孔1aに挿入したマンホール継手2の拡張部2
aを内側から拡げて締め付けるクランプ3を拡張させる
もので、クランプ3の内側を貫通する中心軸5と、この
中心軸5に沿って移動して間隔を広狭する一対の取付体
6と、これら各取付体6に両端が接続され且つ二つ折り
にされて屈曲部7aが径方向外側に突出する屈曲アーム
7を備えている。
【0021】中心軸5には一対のねじ部5a,5bが形
成され、これら各ねじ部5a,5bのねじは互いに逆方
向に形成されている。各ねじ部5a,5bにはそれぞれ
取付体6がねじ込まれており、中心軸5の回転により各
取付体6の間隔が広狭するようになっている。
【0022】屈曲アーム7は、同じ長さの2本のアーム
8,9をシャフト10により連結することで二つ折り状
にしたもので、その両端がシャフト11によって各取付
体6に接続されている。各屈曲アーム7の横断面形状は
ほぼコ字形状を成しており、薄肉化による軽量化と剛性
の向上が図られている。この屈曲アーム7は各取付体6
を中心にして放射状に少なくとも3本配置されている。
本実施形態では、3本の屈曲アーム7を放射状に等間隔
で配置している。したがって、中心軸5を回転させて各
取付体6の間隔を狭めると、各屈曲アーム7の屈曲部7
a、即ち各アーム8,9の連結部分が径方向外側に同時
に突出する。
【0023】各屈曲アーム7の屈曲部7aには、クラン
プ3の内周面に沿う形状の円弧体12がそれぞれ設けら
れている。各円弧体12のクランプ3に接する面には、
図7に詳しく示すように、クランプ3の連結機構13と
の干渉を回避する例えばコ字形状の溝12aが形成され
ている。
【0024】ここで、図8及び図9に基づきクランプ3
について説明する。クランプ3の両端は、連結機構13
によって連結されている。連結機構13は、例えばクラ
ンプ3の一端3aにスポット溶接された止めプレート1
4と、クランプ3の他端部3b及び当該他端部3bに重
ね合わせてスポット溶接された保護プレート19に所定
間隔をおいて複数形成されたスリット状の孔15より構
成されている。止めプレート14の先端には爪16が形
成されている。この爪16は斜めに形成されており、止
めプレート14がクランプ3の拡張方向にスライドする
場合には孔15から容易に外れ、クランプ3の収縮方向
にスライドする場合には孔15により深く食い込むよう
になっている。クランプ3の拡張時には円弧体12に形
成された溝12aの中に止めプレート14が配置され、
止めプレート14及び爪16の円滑なスライドを円弧体
12が妨げないようになっている。
【0025】各円弧体12は隣り合うもの同士がリンク
17によって連結されている。各リンク17の少なくと
も一端17bは円弧体12の側面にその側面に沿う面内
でスライド自在に連結されている。即ち、各円弧体12
はその側面に沿う面内で動くリンク17によって連結さ
れている。
【0026】次に、位置決め治具30を使用してクラン
プ拡張治具4の位置決めを行いながらクランプ3を拡張
させてマンホール継手2の拡張部2aを正しい位置に締
め付ける作業について説明する。
【0027】マンホール継手2は、図10に示すよう
に、拡張部2aと縮径部2bとが一体成形された例えば
ゴム又は樹脂製の可とう性継手で、マンホール1の途中
に管20を接続する場合に使用され、これらの間を水密
にシールするダストカバーとしても機能する。このマン
ホール継手2は、拡張部2aの内側を通して縮径部2b
を突出させるタイプのものであり、拡張部2aをマンホ
ール1にクランプ3で締め付ける場合には、図10中二
点鎖線で示すように縮径部2bを裏返して反対側に突出
させた状態で作業を行う。
【0028】先ず、マンホール継手2の縮径部2bを裏
返した状態で拡張部2aの内周面に拡張前のクランプ3
を装着し、この状態でクランプ拡張治具4をクランプ3
の内側にセットする。
【0029】クランプ拡張治具4のセットは、クランプ
拡張治具4をクランプ3の内側に配置した後、中心軸5
を一方向に回転させてクランプ拡張治具4を拡径するこ
とで行う。クランプ拡張治具4をクランプ3の内側に配
置する状態では各屈曲アーム7は縮んでおり、各円弧体
12とクランプ3との間には隙間が存在する。次に、中
心軸5に回転レバー18を接続して手動で一の方向に回
転させると、各取付体6が互いに近づく方向に移動して
これらの間隔が狭まり、各屈曲アーム7がより鋭く屈曲
することで各屈曲部7aが径方向外側に突出する。即
ち、周方向に等間隔で放射状に配置された各屈曲アーム
7が同時に伸び始め、クランプ拡張治具4が全体として
拡径する。これにより、全ての円弧体12がクランプ3
の内周面に当たり、クランプ拡張治具4のセットが完了
する。全ての円弧体12にはクランプ3の連結機構13
との干渉を回避する溝12aが設けられているので、ク
ランプ3の連結機構13を避けて円弧体12をセットす
る必要はなく、また、いずれの円弧体12であっても連
結機構13の位置にセット可能である。このため、クラ
ンプ3の連結機構13との関係でクランプ拡張治具4の
セット位置が制約されることがなく、セット作業が容易
になって作業性が向上する。
【0030】次に、クランプ拡張治具4の中心軸5の手
前側端を位置決め治具30の位置決め孔に挿入し、取付
体6をプレート38に当接させる。これにより、クラン
プ拡張治具4が位置決め治具30の中央に位置決めされ
る。また、取付体6をプレート38に当接させた状態で
は、位置決め突起33がマンホール継手2の拡径部2a
の端面にマンホール軸方向に離れた2箇所で面接触す
る。
【0031】この様にして位置決め治具30の中央に位
置決めしたクランプ拡張治具4をマンホール継手2及び
クランプ3ごとマンホール1の削孔1aに挿入する。こ
の場合、位置決め突起33でマンホール継手2の拡径部
2aを、プレート38でクランプ拡張治具4をそれぞれ
押し込むようにしながらマンホール継手2及びクランプ
3がセットされたクランプ拡張治具4を削孔1aに挿入
する。このとき、作業者は2本の連結棒35がマンホー
ル1の軸方向に配置されるようにする。そして、位置決
め治具30の曲面31がマンホール1の外周面1bに当
接するまで、マンホール継手2及びクランプ3がセット
されたクランプ拡張治具4を挿入する。
【0032】位置決め治具30の曲面31がマンホール
1の外周面1bに当接した状態では、位置決め治具30
はマンホール1の外周面1bに対して真っ直ぐになって
いる。即ち、曲面31はマンホール1の削孔1aを挟ん
だ2箇所でマンホール1の外周面1bに当接しており、
しかも曲面31はマンホール1の周方向に細長く形成さ
れて周方向角度出し手段32を兼ねているため、位置決
め治具30はマンホール1の外周面1bに対して軸方向
にも周方向にもぐらつくことなく常に真っ直ぐに配置さ
れる。このため、削孔1aに対してマンホール継手2の
拡張部2aとクランプ3が正確に配置されることにな
る。
【0033】マンホール継手2及びクランプ3がセット
されたクランプ拡張治具4をマンホール1の削孔1a内
に挿入した後、位置決め治具30をクランプ拡張治具4
から取り外す。クランプ拡張治具4の中心軸5を位置決
め治具30のプレート38に設けられた位置決め孔34
内に挿入しているだけであるので、位置決め治具30を
簡単に取り外すことができる。そして、クランプ拡張治
具4の中心軸5をさらに一方向に回転させてこのクラン
プ拡張治具4をより拡径させると、各円弧体12がクラ
ンプ3を押し拡げて拡張させる。各円弧体12はある程
度の範囲にわたってクランプ3を押し拡げることがで
き、また、放射状に等間隔で3個の円弧体12が配置さ
れているので、クランプ3を拡張する力は周方向にほぼ
均一に作用する。このため、クランプ3を全周にわたっ
てほぼ均一に拡張させることができ、拡張部2aとマン
ホール1との間のシール性と拡張部2aの取付剛性が向
上する。ただし、いくらクランプ3を全周にわたって均
一に拡張させたとしても、拡張部2aとクランプ3が削
孔1aに対して正しく配置されていなければシール性や
取付剛性の向上はあまり望めなくなってしまうが、位置
決め治具30を使用することで拡張部2aとクランプ3
を削孔1aに対して正しく配置することができるので、
シール性と取付剛性を確実に向上させることができる。
【0034】また、クランプ3を拡張させる場合には、
各円弧体12にはクランプ3からの反力が入力する。し
かしながら、各円弧体12はその側面に沿う面内で動く
各リンク17によって連結されて環状を成しているの
で、クランプ拡張治具4全体としての軸方向の剛性は大
きなものとなる。このため、各屈曲アーム7が軸方向に
がたつくことが無く、また各円弧体12がクランプ3か
ら外れてしまうことも無く、クランプ3を確実に且つ良
好に拡張させる。
【0035】クランプ3は、その一端3aに溶接された
止めプレート14を他端部3bに対して摺動させながら
拡張する。このとき、止めプレート14の先端の爪16
が入り込む孔15が一つずつ順番に外側のものに移り、
クランプ3は拡張された状態を保持される。
【0036】クランプ3を拡張させることで拡張部2a
を締め付けて固定した後、中心軸5を他の方向に回転さ
せると、各取付体6の間隔が広くなって各屈曲アーム7
の屈曲角度が緩やかになり、各屈曲アーム7の屈曲部7
aが径方向内側に引っ込む。即ち、各屈曲アーム7が同
時に縮んでクランプ拡張治具4全体として縮径する。し
たがって、各円弧体12がクランプ3の内周面から外
れ、クランプ拡張治具4を取り外してクランプ拡張作業
を終了する。
【0037】このクランプ拡張作業では、マンホール1
の外側から中心軸5を回転させることが出来るので、作
業者がマンホール1内に入る必要がない。また、手動に
よって中心軸5を回転させることができるので、特別な
設備・道具類が不要である。これらのため、クランプ拡
張作業が簡単で容易なものになり、作業性が向上する。
【0038】また、位置決め治具30を使用することで
マンホール継手2をマンホール1の削孔1a内に常に真
っ直ぐに挿入することができるので、マンホール継手2
及びクランプ3を常に正しく配置することができる。こ
のため、設計通りのシール性を得ることが出来ると共
に、マンホール継手2の脱落等を防止することができ
る。
【0039】また、位置決め治具30は外周面1bの曲
率が同じマンホール1について共通で使用できるため、
位置決めのためにマンホール継手2にフランジ部を設け
たりクランプ3にずれ防止金具を設ける必要がなくな
る。即ち、マンホール1と管20の接続箇所と同数必要
とされるマンホール継手2やクランプ3に位置決め手段
を設けるのではなく、マンホール1と管20の接続箇所
に共通で使用できる位置決め治具30を使用して位置決
めを行うので、多量に必要となるマンホール継手2やク
ランプ3を安価に製造することができるようになる。
【0040】以上の様にしてマンホール継手2の拡張部
2aをマンホール1に固定した後、図10に示すよう
に、裏返していた縮径部2bの表裏を戻してこの縮径部
2bに管20を挿入し縮径タイプのクランプ21で締め
付け固定する。
【0041】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、軸方向角度出し手段31
を一対の曲面で構成し、この曲面31の両端部を周方向
角度出し手段32としているが、例えば図11〜14に
示すように、上側のブロック36に設けられた2つの当
接体39と、下側のブロック36に設けられた1つの当
接体39をマンホール1の外周面1bに当接させる3点
支持によって軸方向の角度出しと周方向の角度出しを行
うようにしても良い。即ち、上下のブロック36の当接
体39によって軸方向角度出し手段31を構成し、上側
のブロック36の左右の当接体39によって周方向角度
出し手段32を構成するようにしても良い。
【0042】また、上述の説明では、位置決め突起33
をマンホール軸方向に離れた2点で面接触させている
が、位置決め突起33は、マンホール軸方向に離れた2
箇所で当接させる部分と、マンホール1の周方向に離れ
た2箇所で当接させる部分を設けていれば良く、例え
ば、上側ブロック36に周方向に離れた2つの突起と下
側ブロック36に1つの突起とで当接させる3点支持に
よって、マンホール継手2の位置決めを行っても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のマ
ンホール継手の位置決め治具では、マンホールの外周面
にマンホールの軸方向に離れた2箇所で当接する軸方向
角度出し手段と、マンホールの外周面にマンホールの周
方向に離れた2箇所で当接する周方向角度出し手段と、
マンホール継手を位置決めするマンホール継手位置決め
手段を備えているので、マンホール継手をマンホールの
削孔に対して真っ直ぐに挿入し、削孔に対して正しく配
置することが出来る。このため、マンホール継手やクラ
ンプに位置決めを行うためのフランジ部やずれ防止金具
等を設ける必要がなくなり、マンホールと管の接続箇所
と同数必要とされるマンホール継手やクランプの製造コ
ストを安くすることができる。
【0044】また、請求項2記載のマンホール継手の位
置決め治具では、軸方向角度出し手段が、マンホールの
外周面の曲率に一致する一対の曲面であり、当該曲面を
周方向に細長く形成して両端部を周方向角度出し手段と
するので、マンホールの外周面に合う一対の曲面を形成
することで軸方向角度出し手段と周方向角度出し手段を
構成することができる。
【0045】また、請求項3記載のマンホール継手の位
置決め治具は、マンホール継手の拡張部の端面に当接す
る位置決め突起、あるいはマンホール継手の拡張部を内
側から拡げて締め付けるクランプを拡張させるクランプ
拡張治具を位置決めする拡張治具位置決め手段の少なく
とも一方で構成するもので、マンホール継手の拡張部の
端面に当接する位置決め突起とマンホール継手を取り付
けたクランプ拡張治具を位置決めする拡張治具位置決め
手段の両方もしくはどちらか一方でマンホール継手の位
置決め手段とすることができる。
【0046】さらに、請求項4記載のマンホール継手の
位置決め治具では、クランプ拡張治具は、クランプの内
側を貫通する中心軸と、この中心軸に沿って移動して間
隔を広狭する一対の取付体と、これら各取付体に両端が
接続され且つ二つ折りにされて屈曲部が径方向外側に突
出する屈曲アームを備え、当該屈曲アームは取付体を中
心にして放射状に少なくとも3本配置されており、各取
付体の間隔を狭めることで各屈曲アームの屈曲部を径方
向外側に突出させてクランプを拡張させるものであり、
拡張治具位置決め手段は、中心軸を貫通させる位置決め
孔を備えたので、クランプ拡張治具の中心軸を位置決め
孔に挿入するだけでクランプ拡張治具を位置決め治具に
位置決めすることができる。このため、作業性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した位置決め治具の実施形態の一
例を示し、マンホール継手の位置決めを行っている状態
の側面図である。
【図2】同位置決め治具の側面図である。
【図3】同位置決め治具の正面図である。
【図4】同位置決め治具の平面図である。
【図5】クランプ拡張治具の正面図である。
【図6】クランプ拡張治具の側面図である。
【図7】クランプ拡張治具の円弧体の断面図である。
【図8】クランプ拡張治具が拡張するクランプを一部切
り欠いて示す側面図である。
【図9】クランプの連結機構を内側からみた図である。
【図10】マンホール継手を使用してマンホールの途中
に管を接続した状態を示す断面図である。
【図11】位置決め治具の他の実施形態を示す側面図で
ある。
【図12】同位置決め治具の正面図である。
【図13】同位置決め治具の平面図である。
【図14】同位置決め治具の底面図である。
【図15】従来のマンホール継手に設けられた位置決め
手段の平面図である。
【図16】従来のクランプに設けられた位置決め手段の
正面図である。
【符号の説明】
1 マンホール 1a マンホールの削孔 1b マンホールの外周面 2 マンホール継手 2a 拡張部 3 クランプ 4 クランプ拡張治具 5 中心軸 6 取付体 7 屈曲アーム 7a 屈曲部 30 位置決め治具 31 曲面(軸方向角度出し手段) 32 曲面の両端部(周方向角度出し手段) 33 位置決め突起(マンホール継手位置決め手段) 34 拡張治具位置決め手段(マンホール継手位置決め
手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホールの途中に形成した削孔に挿入
    したマンホール継手の位置決め治具において、前記マン
    ホールの外周面にマンホールの軸方向に離れた2箇所で
    当接する軸方向角度出し手段と、前記マンホールの外周
    面にマンホールの周方向に離れた2箇所で当接する周方
    向角度出し手段と、前記マンホール継手を位置決めする
    マンホール継手位置決め手段を備えることを特徴とする
    マンホール継手の位置決め治具。
  2. 【請求項2】 前記軸方向角度出し手段は、前記マンホ
    ールの外周面の曲率に一致する一対の曲面であり、当該
    曲面を周方向に細長く形成して両端部を前記周方向角度
    出し手段とすることを特徴とする請求項1記載のマンホ
    ール継手の位置決め治具。
  3. 【請求項3】 前記マンホール継手位置決め手段は、前
    記マンホール継手の拡張部の端面に当接する位置決め突
    起、あるいはマンホール継手の拡張部を内側から拡げて
    締め付けるクランプを拡張させるクランプ拡張治具を位
    置決めする拡張治具位置決め手段の少なくとも一方で構
    成することを特徴とする請求項1または2記載のマンホ
    ール継手の位置決め治具。
  4. 【請求項4】 前記クランプ拡張治具は、前記クランプ
    の内側を貫通する中心軸と、この中心軸に沿って移動し
    て間隔を広狭する一対の取付体と、これら各取付体に両
    端が接続され且つ二つ折りにされて屈曲部が径方向外側
    に突出する屈曲アームを備え、当該屈曲アームは前記取
    付体を中心にして放射状に少なくとも3本配置されてお
    り、前記各取付体の間隔を狭めることで前記各屈曲アー
    ムの屈曲部を径方向外側に突出させて前記クランプを拡
    張させるものであり、前記拡張治具位置決め手段は、前
    記中心軸を貫通させる位置決め孔を備えたことを特徴と
    する請求項3記載のマンホール継手の位置決め治具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057390A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Teihyu Corp 地中埋設構造物接続管体の耐震化工法における簡易芯出し装置
KR100885659B1 (ko) 2007-02-06 2009-02-25 이윤영 맨홀 보수공법 및 이에 사용되는 지그

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JP2006057390A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Teihyu Corp 地中埋設構造物接続管体の耐震化工法における簡易芯出し装置
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