JP2001011279A - 艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品 - Google Patents

艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品

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JP2001011279A
JP2001011279A JP11185026A JP18502699A JP2001011279A JP 2001011279 A JP2001011279 A JP 2001011279A JP 11185026 A JP11185026 A JP 11185026A JP 18502699 A JP18502699 A JP 18502699A JP 2001011279 A JP2001011279 A JP 2001011279A
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vinyl
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JP11185026A
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English (en)
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Kazuyoshi Miyama
一義 深山
Takashi Taguchi
隆志 田口
Akihiro Omura
昭洋 大村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 艶消し性、抗菌性、耐衝撃性に代表される機
械的性質、成形時の熱安定性および成形品の熱老化特性
がバランスよく優れた艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物
およびそれからなる成形品を提供する 【解決手段】 本発明の艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成
物は、ゴム変性熱可塑性樹脂1〜60重量部と、ビニル
系共重合体10〜90重量部と、カルボキシル基含有共
重合体1〜15重量部と、特定のアミン化合物0.01
〜10重量部と、ゴム質凝集体0〜30重量部とからな
り、かつこれらの合計100重量部に対して、抗菌作用
のある銀、銅、亜鉛から選ばれた金属をイオン化させた
状態で天然または合成された担持体にイオン交換あるい
は担持させて得られた抗菌剤0.01〜2.0重量部を
含有せしめたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、艶消し性、抗菌
性、耐衝撃性に代表される機械的性質、成形時の熱安定
性および成形品の熱老化特性がバランスよく優れた艶消
し抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴム成分にスチレン、α−メチ
ルスチレンなどの芳香族ビニル系単量体と、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリルなどのシアン化ビニル系
単量体とからなる単量体成分を共重合したグラフト共重
合体からなる、いわゆるABS樹脂は、優れた機械的性
質、成形加工性および表面光沢性などを有することか
ら、家庭電気機器、OA機器および自動車部品などをは
じめとする広範な分野で使用されている。
【0003】そして、特に耐衝撃性および耐熱性が要求
される自動車内装用途に適用する場合には、安全性およ
びデザイン性の観点から艶消し外観が要求されることが
多く、さらには、汚れおよび清潔感の観点から抗菌性が
要求されることが近年多くなっている。
【0004】従来のABS樹脂の成形品の艶消し方法と
しては、下記(1)〜(6)などの方法が知られてい
る。
【0005】(1)金型面にシボ加工を施す方法、
(2)成形品表面に艶消し塗料を塗装する艶消し方法、
(3)無機充填剤を樹脂に混合する方法(特公昭49−
44582号公報)、(4)ゴム質重合体を重合後に添
加する方法(特公昭48−24034号公報、特公昭5
4−142259号公報および特公昭62−59725
号公報)、(5)ゴム変性スチレン系樹脂を添加する方
法(特開昭56−133353号公報、特開昭59−8
9346号公報、特開昭60−18536号公報、特開
昭60−202143号公報および特開昭62−101
616号公報)、(6)架橋性モノマーを用いて三次元
化した樹脂成分を添加する方法(特公平3−59939
号公報および特公平7−47676号公報)。
【0006】しかるに、上記(1)法では、金型製作工
程が複雑であるばかりか、シボ加工面の保守管理の問題
や成形圧力のバラツキによる艶ムラ発生などの問題があ
り、上記(2)法では、塗装工程の新設、塗料によるコ
ストアップや、塗料やシンナーにより製品表面が悪化
(クレージングやクラックなど)するという問題があっ
た。
【0007】また、上記(3)法では、ABS樹脂の機
械的強度の低下、比重増加による製品重量アップ、およ
び製品表面のガサツキ感(充填剤による凸凹状態)の発
生などを生じ、上記(4)法では、耐熱性の低下、剛性
の低下、さらには艶が均一に消えないための艶ムラが発
生しやすいという問題があった。
【0008】さらに、上記(5)法では、艶消し程度が
成形条件により変動しやすいため大型成形品の成形が困
難であり、また上記(6)法では、成形機内での2次ゲ
ル化が発生するため、流動性の低下によるショートショ
ットや製品の熱老化特性(製品を80〜100℃オーブ
ン中で熱処理し物性変化を測定する。)の低下を生じ特
に機械的強度の低下が著しいという問題があった。
【0009】一方、ABS樹脂に抗菌性を付与する手段
としては、抗菌性塗料を塗布したり、有機系・無機系抗
菌剤を練り込む方法が知られている。
【0010】しかしながら、抗菌性塗料を塗布する方法
では、工程が煩雑化して、コストが高くなることから、
有効な手段とはいえないものであった、また、練り込み
に使用される抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛から選ばれ
た金属によって置換されたゼオライトと非ハロゲン化有
機ポリマー(特公昭63−54013号公報)、および
銀、銅、亜鉛から選ばれた金属によって置換されたゼオ
ライトとチアベンゾイミダゾールを併用する樹脂組成物
(特開平8−169981号公報)などが提案されてい
るが、いずれもコストが高い点で、必ずしも有効ではな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0012】したがって、本発明の目的は、艶消し性、
抗菌性、耐衝撃性に代表される機械的性質、成形時の熱
安定性および成形品の熱老化特性がバランスよく優れた
艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成
形品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、特定量のゴム変
性スチレン系樹脂、特定量の芳香族ビニル系単量体−シ
アン化ビニル系単量体共重合体、特定量のカルボキシル
基を含有するビニル系共重合体、特定構造の化合物、ゴ
ム質凝集体および無機系抗菌剤を特定の割合で組み合わ
せることにより、三次元化された樹脂の2次ゲル化と熱
老化の問題点を解決することができ、艶消し性、抗菌
性、耐衝撃性に代表される機械的性質、成形時の熱安定
性および成形品の熱老化特性がバランスよく優れた艶消
し抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品
が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0014】すなわち、本発明の艶消し抗菌性熱可塑性
樹脂組成物は、ゴム質重合体(a)の存在下に芳香族ビ
ニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)お
よび不飽和カルボン酸を除くその他の共重合可能なビニ
ル系単量体(d)から選ばれた少なくとも2種以上の単
量体を共重合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂(I)
1〜60重量部と、芳香族ビニル系単量体(b)、シア
ン化ビニル系単量体(c)および不飽和カルボン酸を除
くその他の共重合可能なビニル系単量体(d)から選ば
れた少なくとも2種以上の単量体を共重合して得られる
ビニル系共重合体(II)10〜90重量部と、芳香族ビ
ニル系単量体(b),シアン化ビニル系単量体(c)お
よび不飽和カルボン酸(e)を共重合してなるカルボキ
シル基含有共重合体(III)1〜15重量部と、下記式
(1)で表される化合物(IV)0.01〜10重量部
と、ゴム質凝集体(V)0〜30重量部とからなり、か
つ(I)、(II)、(III)、(IV)および(V)の合
計100重量部に対して、抗菌作用のある銀、銅、亜鉛
から選ばれた金属をイオン化させた状態で天然または合
成された担持体にイオン交換あるいは担持させて得られ
た抗菌剤(VI)0.01〜2.0重量部を含有せしめた
ことを特徴とする。
【0015】
【化3】 (ただし、式中のR1、R2、R3は水素または炭素数
が1〜26のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシア
ルキル基、ヒドロキシアルケニル基を示し、互いに同一
であっても異なっても良い。Yは窒素または下記式
(2)で表される基を示す。)
【0016】
【化4】 なお、本発明の艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物におい
ては、前記ゴム変性熱可塑性樹脂(I)が、ゴム質重合
体(a)5〜80重量%、芳香族ビニル系単量体(b)
10〜80重量%およびシアン化ビニル系単量体(c)
5〜50重量%からなること、前記ビニル系共重合体
(II)が、芳香族ビニル系単量体(b)30〜90重量
%、シアン化ビニル系単量体(c)5〜50重量%およ
びその他の共重合可能な芳香族ビニル系単量体(b)0
〜50重量%からなること、前記カルボキシル基含有共
重合体(III)が、不飽和カルボン酸(e)1〜10重
量%、芳香族ビニル系単量体(b)30〜90重量%お
よびシアン化ビニル系単量体(c)5〜50重量%から
なること、前記ゴム変性熱可塑性樹脂(I)およびビニ
ル系共重合体(II)における不飽和カルボン酸以外のそ
の他の共重合可能なビニル系単量体(d)がN−フェニ
ルマレイミドであることが、いずれも好ましい条件であ
る。
【0017】また、本発明の成形品は、上記の艶消し抗
菌性熱可塑性樹脂組成物を成形してなることを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の艶消し抗菌性熱
可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品について詳
細に説明する。
【0019】本発明で用いられるゴム変性熱可塑性樹脂
(I)の構成成分であるゴム質重合体(a)としては、
ガラス転移温度が0℃以下のものが好適であり、具体的
にはポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどの
ジエン系ゴム、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポ
リアクリル酸ブチルなどのアクリル酸系ゴムおよびエチ
レン−プロピレン−ジエン共重合ゴムなどのゴム質重合
体を使用することができる。
【0020】ゴム変性熱可塑性樹脂(I)とビニル系共
重合体(II)とカルボキシル基含有共重合体(III)の
構成成分である芳香族ビニル系単量体(b)の具体例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、o−エチルスチレン、およびo−p−ジクロロスチ
レンなどが挙げられ、これらは1種又は2種以上を組み
合わせて用いることができるが、特にスチレンが好まし
く使用される。
【0021】ゴム変性熱可塑性樹脂(I)とビニル系共
重合体(II)とカルボキシル基含有共重合体(III)の
構成成分であるシアン化ビニル系単量体(c)の具体例
としては、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、
およびエタクリニトリルなどが挙げられるが、特にアク
リロニトリルが好ましく使用される。
【0022】ゴム変性スチレン系樹脂(I)とビニル系
共重合体(II)の構成成分である共重合可能なビニル系
単量体(d)とは、不飽和カルボン酸(e)を除く、共
重合可能なビニル系単量体であり、耐熱性や透明性を向
上させるなどの機能を果たし、その具体例としては、マ
レイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−イソプロピルマレイミド、N−t−ブチルマレ
イミド、N−フェニルマレイミド、N−o−メチルフェ
ニルマレイミド、N−m−メチルフェニルマレイミド、
N−p−メチルフェニルマレイミド、N−m−ヒドロキ
シフェニルマレイミド、N−p−ヒドロキシフェニルマ
レイミド、N−o−メトキシフェニルマレイミド、N−
m−メトキシフェニルマレイミド、N−p−メトキシフ
ェニルマレイミド、N−o−クロロフェニルマレイミ
ド、N−m−クロロフェニルマレイミド、N−p−クロ
ロフェニルマレイミド、N−ナフチルマレイミドなどの
マレイミド化合物、メタクリル酸メチル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチルなどの不飽
和カルボン酸エステル化合物などが挙げられ、なかでも
N−フェニルマレイミドおよびメタアクリル酸メチル、
特にN−フェニルマレイミドが好ましく用いられる。
【0023】また、カルボキシル基含有共重合体(II
I)の構成成分である不飽和カルボン酸(e)として
は、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、フマル酸などか挙げられるが、特にアクリル酸お
よびメタアクリル酸が好ましく用いられる。。
【0024】本発明のゴム変性熱可塑性樹脂(I)と
は、ゴム質重合体(a)の存在下に芳香族ビニル系単量
体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)および不飽和
カルボン酸を除くその他の共重合可能なビニル系単量体
(d)から選ばれた少なくとも2種以上を共重合したも
のを意味する。ここで、ゴム変性熱可塑性樹脂(I)を
構成するゴム質重合体(a)、芳香族ビニル系単量体
(b)およびシアン化ビニル系単量体(c)の割合は、
ゴム質重合体(a)5〜80重量%、芳香族ビニル系単
量体(b)10〜80重量%、およびシアン化ビニル系
単量体(c)5〜50重量%の範囲とすることが好まし
い。
【0025】ゴム変性熱可塑性樹脂(I)において、ゴ
ム質重合体(a)が5重量%未満では機械的強度が不足
となり、80重量%を越えると剛性不足や流動性が悪化
する場合があるためいずれも好ましくない。ゴム質重合
体(a)の割合は、特に7〜75重量%、さらには10
〜70重量%の範囲であることが好ましい。
【0026】また、得られる樹脂組成物の色調、耐薬品
性の観点から、ゴム変性熱可塑性樹脂(I)における芳
香族ビニル系単量体(b)の割合は10〜80重量%が
好ましく、特に15〜75重量%が好ましい。また、同
様に、ゴム変性熱可塑性樹脂(I)におけるシアン化ビ
ニル系単量体(d)の割合は5〜50重量%が好まし
く、特に5〜45重量%が好ましい。
【0027】ゴム変性熱可塑性樹脂(I)の製造方法に
ついては特に制限はなく、例えばラテックス状のゴム質
重合体(a)の存在下に、芳香族ビニル系単量体
(b)、シアン化ビニル系単量体(c)および重合開始
剤を連続的に供給し乳化グラフト重合することによって
製造される。
【0028】本発明で用いられるビニル系共重合体(I
I)に含まれる芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化
ビニル系単量体(c)および不飽和カルボン酸以外のそ
の他の共重合可能なビニル系単量体(d)の共重合割合
は、芳香族ビニル系単量体(b)が30〜90重量%、
特に35〜85重量%、シアン化ビニル系単量体(c)
が5〜50重量%、特に10〜45重量%、その他の共
重合可能なビニル系単量体(d)が0〜50重量%の範
囲が好ましい。
【0029】ここで、ビニル系共重合体(II)における
芳香族ビニル系単量体(b)が30重量%未満では、得
られる樹脂組成物の流動性が低下し、90重量%を越え
ると、得られる樹脂組成物の耐熱性が低下するためいず
れも好ましくない。
【0030】また、ビニル系共重合体(II)におけるシ
アン化ビニル系単量体(c)が5重量%未満では、得ら
れる樹脂組成物の耐薬品性、耐衝撃性が十分でなく、5
0重量%を越えると、得られる樹脂組成物の色調が悪化
するため好ましくない。
【0031】ビニル系共重合体(II)におけるその他の
共重合可能なビニル系単量体(d)は、必要に応じて用
いることができるが、その割合が50重量%を越える場
合には、本発明の樹脂組成物の耐衝撃性、成形性、色調
が損なわれる傾向となるため好ましくない。
【0032】また、ビニル系共重合体(II)は、懸濁重
合、塊状重合、溶液重合、および塊状懸濁重合などの重
合手段により製造することができる。
【0033】本発明におけるカルボキシル基含有共重合
体(III)の芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビ
ニル系単量体(c)および不飽和カルボン酸(e)の共
重合割合は、芳香族ビニル系単量体(b)30〜90重
量%、シアン化ビニル系単量体(c)5〜50重量%、
および不飽和カルボン酸(e)1〜10重量%であるこ
とが好ましい。
【0034】このカルボキシル基含有共重合体(III)
は、公知の懸濁重合、塊状重合、および溶液重合などの
方法により製造することができる。
【0035】本発明で用いられる化合物(IV)は、上記
式(1)で表されるものであり、その具体例としては、
N、N−ヒドロキシエチルステアリルアミン、N、N−
ジ(2−ヒドロキシプロピル)ドデシルアミン、N、N
−ジヒドロキシエチルステアリルアミン、N、N−ジ
(2−ヒドロキシプロピル)ドデカンアミドおよびラウ
リン酸ジエタノールアミドおよびウンデカン酸ジエタノ
ールアミドなどが挙げられ、特にN、N−ヒドロキシエ
チルステアリルアミン、N、N−ジ(2−ヒドロキシプ
ロピル)ドデカンアミド、N−2−ヒドロキシエチル、
N−2−ヒドロキシパルミチルアミンが好ましく、これ
らの1種または2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0036】さらに、本発明で用いられるゴム質凝集体
(V)とは、市販されている艶消し用ゴム質凝集体であ
れば特に制限はなく、例えば特公平3−23105号公
報などで公知のゴム質凝集体を使用することにより、さ
らに艶消効果を高めることができる。
【0037】上記ゴム変性熱可塑性樹脂(I)、ビニル
系共重合体(II)、カルボキシル基含有共重合体(II
I)、化合物(IV)、およびゴム質凝集体(V)の配合
割合は、(I):1〜60重量部、(II):10〜90
重量部、(III):1〜15重量部、(IV):0.01
〜10重量部および(V):0〜30重量部であり、こ
れらの合計が100重量部となる範囲に設定される。
【0038】ここで、ゴム変性熱可塑性樹脂(I)の配
合割合が1重量部未満では、得られる樹脂組成物の耐衝
撃性が不十分となり、60重量部を越えると、得られる
樹脂組成物の耐熱性および流動性が低下するため好まし
くない。
【0039】また、ビニル系共重合体(II)の配合割合
が10重量部未満では、得られる樹脂組成物の流動性が
不十分となり、90重量部を越えると、樹脂組成物の耐
衝撃性性が低下するため好ましくない。
【0040】さらに、カルボキシル基含有共重合体(II
I)の配合割合が1重量部未満では、得られる樹脂組成
物の艶消効果が不十分となり、15重量部以上では、成
形時に2次架橋して流動性が低下することによるショー
トショット(成形品に樹脂が未充填)や、成形品の熱処
理時(熱老化特性)の機械的強度の低下、さらには成形
品表面に洗濯板状のフローマークの発生を生じるため好
ましくない。なお、最適の艶消し効果を得るためには、
カルボキシル基含有共重合体(III)の配合割合を5〜
10重量部とすることが特にが好ましい。
【0041】化合物(IV)の配合割合が、0.01重量
部未満では、十分な艶消効果が発現されず、10重量部
を越えると、成形時の2次ゲル化による流動性の低下や
機械的強度の低下を生じ、成形品表面が粗くなって外観
不具合を生ずる傾向となるため好ましくない。なお、最
適の艶消し効果を得るためには、化合物(IV)の配合割
合を0.03〜3.0重量部とすることが特にが好まし
い。
【0042】ゴム質凝集体(V)の配合割合としては、
0〜30重量部の範囲から必要量を選択できるが、30
重量部を越えると、得られる樹脂組成物の剛性、耐熱性
および流動性の低下を生じる傾向となるため好ましくな
い。
【0043】本発明で使用される抗菌剤(VI)とは、抗
菌作用を持っている銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンか
ら選ばれた少なくとも1種以上の金属イオンと、天然ま
たは合成された担持体との間でイオン交換または担持さ
せて得られた抗菌剤(VI)である。
【0044】上記担持体の具体例としては、活性炭、ア
バタイト、シリカアルミナマグネシウム、リン酸カルシ
ウム、シリカゲル、ガラス、ゼオライト、リン酸ジルコ
ニウム、Ca・Zn・Alリン酸複塩、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、およびハイドロタルサイト類
化合物などが挙げられ、好ましくは、ガラス、リン酸カ
ルシウム、ゼオライトであり、より好ましくは、ゼオラ
イトである。
【0045】この抗菌剤(VI)の添加量は、上記ゴム変
性熱可塑性樹脂(I)、ビニル系共重合体(II)、カル
ボキシル基含有共重合体(III)、化合物(IV)および
ゴム質凝集体(V)の合計が00重量部に対して0.0
1〜2.0重量部、より好ましくは0.5〜1.5重量
部である。
【0046】抗菌剤(VI)の添加量が0.1重量部未満
では、抗菌性能が十分に発現せず、一方2.0重量部を
越えると、得られる樹脂組成物の色調が悪化し、耐衝撃
性が低下するため好ましくない。
【0047】本発明の樹脂組成物の製造方法には特に制
限はなく、ブレンダー、ヘンシェルミキサーによる配合
品を、単軸または2軸押出機で溶融混練することにより
製造される。
【0048】また、本発明の樹脂組成物には、目的に応
じて、無機顔料や染料などの着色剤、ガラス繊維、ステ
ンレス繊維などの金属繊維、炭素繊維、タルク、マイカ
などの補強材や充填剤、2,6−ジ−ブチル−4−メチ
ルフェノール、4,4−ブチリデン−ビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)などのフェノール系酸化
防止剤、トリス(ミックスド、モノおよびジノニルフェ
ニル)ホスファイト、ジフェニル・イソデシルホスファ
イトなどのホスファイト系酸化防止剤などの熱安定剤、
酸化防止剤、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフ
ェノン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾールなどのトリアゾール系の紫外線吸収
剤などを添加することができる。
【0049】本発明の艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物
は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮
成形、ガスアシスト成形などの、現在熱可塑性樹脂の成
形に用いられる公知の方法によって成形することがで
き、成形方法については特に制限されるものではない。
【0050】本発明の艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物
から得られる成形品の用途ついては、電気・電子機器、
自動車、鉄道、機械、雑貨、化学プラント、航空、宇宙
用の部品、素材など特に制限はないが、本発明の成形品
の特徴から、抗菌性および艶消し外観が要求される用途
に有効である。なかでも自動車内装材、電気・電子製品
のハウジング材料として好ましく使用することができ
る。
【0051】
【実施例】以下に、本発明をさらに具体的に説明するた
めに実施例および比較例を挙げて説明するが、これら実
施例は本発明を限定するものではない。
【0052】ここでは、特にことわらない限り「部」は
重量部、「%」は重量%を表す。
【0053】なお、最終的に得られた樹脂組成物は、射
出成形法によって成形された後、下記の試験方法により
各種物性を測定した。
【0054】[アイゾット衝撃強さ]ASTM D−2
56に準じ、12.7mm幅ノッチ付き試験片を23℃
で測定した。
【0055】[引張強さ]ASTM D−638に準
じ、1号ダンベル片を23℃で測定した。
【0056】[曲げ強さ]ASTM D−790に準
じ、6.4mm幅試験片を23℃で測定した。
【0057】[荷重たわみ温度]ASTM D−648
に準じ、6.4mm幅試験片を1.82MPa,エッヂ
ワイズ方式で測定した。
【0058】[表面光沢]成形品表面の艶消し性につい
て、スガ試験機(株)デジタル変角光沢計UGV−5D
を用い、入射角60°での反射率を測定した。
【0059】[抗菌性能]射出成形機により220〜2
70℃にて50×60×3mmのテストピースを成形
し、このテストピースを用いて抗菌性能試験を行った。
【0060】(抗菌性能試験方法)フィルム密着法(3
5℃/24時間)によって、Escherichia coli IFO 397
2(大腸菌)について評価した。評価結果は、次式で求
められた増減値差≧2.0を○とし、増減値差<2.0
を×とした。
【0061】増減値差=log C−log D ただし、C:比較用非抗菌サンプルの24時間後の生菌
数、D:抗菌性サンプルの24時間後の生菌数。
【0062】[成形時の2次ゲル化試験]東芝製射出成
形機(IS50A)に角板(100×120×3mm)
金型を取り付けシリンダー温度260℃で最低充填圧力
を求めた。この圧力で連続10ショツト成形し、成形を
中断し30分後に再開し角板が充填された場合を○と
し、未充填の場合は×とした。
【0063】[熱老化特性]片面皮シボ付き角板(10
0×120×3mm)を成形し試験片とした。試験片を
熱風乾燥機100℃で1000時間熱処理後の破壊エネ
ルギーを、島津製作所製の高速面衝撃測定機(サーボパ
ルサー)で測定した。熱処理前の破壊エネルギーを10
0%とし、熱処理後の破壊エネルギーを保持率で表し
た。
【0064】破壊エネルギー測定条件 ホルダー 2インチR 撃芯径 5/8インチR 打撃速度 6.7m/sec 測定温度 23℃。
【0065】[表面外観]成形品表面の外観について、
ガサツキ感および光沢ムラを目視で判定した。○は良
好、×は不良を表す。
【0066】[参考例1](ゴム変性スチレン系樹脂
(I)の製造) ポリブタジエンラテックス(ゴム粒子径0.25μm、
ゲル含率80%)35部(固形分換算)の存在下で、ス
チレン70%およびアクリロニトリル30%からなる単
量体混合物65部を60℃で7時間乳化重合した。得ら
れたゴム変性スチレン系樹脂を硫酸凝固し、苛性ソーダ
で中和、洗浄、濾過、脱水・乾燥してパウダー状のゴム
変性スチレン系樹脂(I)を調整した。
【0067】[参考例2](共重合体(II−1)の製
造) スチレン76部およびアクリロニトリル24部からなる
単量体混合物を、純水150部/PVA1.0部混合液
中に添加し80℃で7時間懸濁重合した。得られたビー
ズ状の共重合体を脱水、乾燥することにより共重合体
(II−1)を調整した。
【0068】[参考例3](共重合体(II−2)の製
造) スチレン70%、アクリロニトリル20%およびNーフ
ェニルマレイミド10%からなる単量体混合物を、参考
例2と同方法で懸濁重合することにより共重合体(II−
2)を得た。
【0069】[参考例4−1](カルボキシル基含有共
重合体(III−1)の製造) 参考例2のスチレン76部を、メタクリル酸1部、スチ
レン75部に置き換えた以外は、参考例2と同様の方法
により、カルボキシル基含有共重合体(III−1)を得
た。
【0070】[参考例4−2](カルボキシル基含有共
重合体(III−2)の製造) 参考例2のスチレン76部を、メタクリル酸10部およ
びスチレン66部に置き換えた以外は、参考例2と同様
の方法により、カルボキシル基含有共重合(III−2)
を得た。
【0071】[参考例4−3](カルボキシル基含有共
重合体(III−3)の製造) 参考例2のスチレン76部を、メタクリル酸0.5部お
よびスチレン75.5部に置き換えた以外は、参考例2
と同様の方法により、カルボキシル基含有共重合体(II
I−3)を得た。
【0072】[参考例4−4](カルボキシル基含有共
重合体(III−4)の製造) 参考例2のスチレン76部を、メタクリル酸13部およ
びスチレン63部に置き換えた以外は、参考例2と同様
の方法により、カルボキシル基含有共重合(III−4)
を得た。
【0073】[参考例5](化合物(IV)) 市販されているN−2−ヒドロキシエチル、N−2−ヒ
ドロキシパルミチルアミンを化合物(IV)として使用し
た。
【0074】[参考例6](ゴム質凝集体(V)の製
造) アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)50
部とアクリロニトリル−スチレン共重合体(SAN樹
脂)50部との混合物に、有機過酸化物ジクミルパーオ
キサイド)0.1部を添加し、押出機(220℃)にて
溶融混練してゴム質凝集体(V)を得た。
【0075】[参考例7](抗菌剤(VI)の準備) 抗菌剤として、品川燃料製ゼオミックXAW10D(VI
…担持体をゼオライトとする銀・亜鉛系の抗菌剤)を準
備した。
【0076】[実施例1〜6,比較例1〜6] 参考例1〜6で得られた各共重合体および参考例7で準
備した抗菌剤を、ヘンシェルミキサーを用いて、表1お
よび表2に示した割合で配合し、40mmベント付き押
出機を用いて艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物を製造し
た。
【0077】この艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物を射
出成形し、各種物性を測定した結果を表1および表2に
併記した。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】 表1および表2の結果から明らかなように、本発明の艶
消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物は、比較例の樹脂組成物
と比較して、アイゾット衝撃強度、引張強度、曲げ弾性
率、DTL、光沢、成形時の2次ゲル化特性、熱老化特
性、成形外観のバランスに優れている。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の艶消し抗
菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品は、
艶消し性、抗菌性、耐衝撃性に代表される機械的性質、
成形時の熱安定性および成形品の熱老化特性がバランス
よく優れており、自動車内装部品、OA機器、家電製品
の部品などの用途に好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/20 C08K 5/20 C08L 21/00 C08L 21/00 25/12 25/12 35/00 35/00 55/02 55/02 Fターム(参考) 4J002 AC004 BC06W BC063 BC07W BC073 BC08W BC09W BC11W BH01W BH02W BN06X BN12X BN14X BN15X DA017 DA077 DA107 DE287 DH047 DJ007 DL007 EN006 EN106 EP006 EP016 FB297 FD010 FD050 FD060 FD070 GG01 GM00 GN00 GQ00 4J011 AA05 BA04 DA01 PA54 PA64 PA69 PA76 PC02 PC06 4J026 AA12 AA13 AA17 AA45 AA49 AA68 AA69 AA71 AA72 AC02 AC10 AC11 AC12 AC25 AC32 BA05 BA06 BA27 BA31 BA38 BB03 BB04 DB04 EA04 GA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム質重合体(a)の存在下に芳香族ビ
    ニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)お
    よび不飽和カルボン酸を除くその他の共重合可能なビニ
    ル系単量体(d)から選ばれた少なくとも2種以上の単
    量体を共重合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂(I)
    1〜60重量部と、 芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体
    (c)および不飽和カルボン酸を除くその他の共重合可
    能なビニル系単量体(d)から選ばれた少なくとも2種
    以上の単量体を共重合して得られるビニル系共重合体
    (II)10〜90重量部と、 芳香族ビニル系単量体(b),シアン化ビニル系単量体
    (c)および不飽和カルボン酸(e)を共重合してなる
    カルボキシル基含有共重合体(III)1〜15重量部
    と、 下記式(1)で表される化合物(IV)0.01〜10重
    量部と、 ゴム質凝集体(V)0〜30重量部とからなり、 かつ(I)、(II)、(III)、(IV)および(V)の
    合計100重量部に対して、抗菌作用のある銀、銅、亜
    鉛から選ばれた金属をイオン化させた状態で天然または
    合成された担持体にイオン交換あるいは担持させて得ら
    れた抗菌剤(VI)0.01〜2.0重量部を含有せしめ
    たことを特徴とする艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 (ただし、式中のR1、R2、R3は水素または炭素数
    が1〜26のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシア
    ルキル基、ヒドロキシアルケニル基を示し、互いに同一
    であっても異なっても良い。Yは窒素または下記式
    (2)で表される基を示す。) 【化2】
  2. 【請求項2】 前記ゴム変性熱可塑性樹脂(I)が、ゴ
    ム質重合体(a)5〜80重量%、芳香族ビニル系単量
    体(b)10〜80重量%およびシアン化ビニル系単量
    体(c)5〜50重量%からなることを特徴とする請求
    項1に記載の艶消し熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記ビニル系共重合体(II)が、芳香族
    ビニル系単量体(b)30〜90重量%、シアン化ビニ
    ル系単量体(c)5〜50重量%およびその他の共重合
    可能な芳香族ビニル系単量体(b)0〜50重量%から
    なることを特徴とする請求項1または2に記載の艶消し
    抗菌性熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記カルボキシル基含有共重合体(II
    I)が、不飽和カルボン酸(e)1〜10重量%、芳香
    族ビニル系単量体(b)30〜90重量%およびシアン
    化ビニル系単量体(c)5〜50重量%からなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の艶消し
    抗菌性熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記ゴム変性熱可塑性樹脂(I)および
    ビニル系共重合体(II)における不飽和カルボン酸以外
    のその他の共重合可能なビニル系単量体(d)が、N−
    フェニルマレイミドであることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組
    成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の艶
    消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物を成形してなることを特
    徴とする成形品。
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