JP2001011137A - リサイクル可能な誘電体組成物及び電子部品並びに被覆電線 - Google Patents

リサイクル可能な誘電体組成物及び電子部品並びに被覆電線

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JP2001011137A
JP2001011137A JP18533499A JP18533499A JP2001011137A JP 2001011137 A JP2001011137 A JP 2001011137A JP 18533499 A JP18533499 A JP 18533499A JP 18533499 A JP18533499 A JP 18533499A JP 2001011137 A JP2001011137 A JP 2001011137A
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JP
Japan
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dielectric composition
segment
copolymer
ethylene
vinyl
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JP18533499A
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English (en)
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Tsunehisa Yamada
倫久 山田
Motoyuki Sugiura
基之 杉浦
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NOF Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波特性等の電気的物性及び機械的物性に
優れ、分別を要することなく電子部品、被覆電線等とし
てリサイクルが可能である誘電体組成物及びこれから成
形された電子部品並びに被覆電線を提供する。 【解決手段】 リサイクル可能な誘電体組成物は、多相
構造グラフト共重合体を主成分としている。この多相構
造グラフト共重合体は、ポリオレフィン系(共)重合体
又は熱可塑性エラストマーであるAセグメントと、ビニ
ル系(共)重合体であるBセグメントとからなり、一方
のセグメントが他方のセグメント中に粒子径0.001
〜10μmの分散相を形成している。誘電体組成物は、
必要によりさらにポリエチレン又はポリスチレンが添加
される。電子部品又は被覆電線は、リサイクル可能な誘
電体組成物をそれぞれ所定の形状に成形することによっ
て得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リサイクル可能
で、高周波特性等の電気的物性及び機械的物性に優れた
誘電体組成物及びそれを使用したエネルギーロスの少な
い電子部品並びに被覆電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、大多数の被覆電線に用いられてい
る被覆用の絶縁体としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リエチレン系樹脂等が使用されている。また、被覆電線
のリサイクルというと導体部分である銅を回収し、樹脂
部分は埋め立て又は焼却処分されるものが大部分であっ
た。しかし近年は、埋め立て処分地の不足、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂の燃焼時の排ガスによる環境問題がクローズ
アップされ、導体だけでなく樹脂のリサイクルも行われ
るようになってきている。
【0003】廃被覆電線に使用されている被覆樹脂をリ
サイクルする方法として2つの手法がとられている。そ
の一つの方法は、樹脂全部を回収し、粉砕した材料をリ
サイクルする方法である。もう一つの方法は、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂等の被覆電線を構成
している被覆樹脂を種類別に分離してリサイクルする方
法、一般に「皮剥」と呼ばれる方法である。これは被覆
電線の被覆材をシース、絶縁体等の部位別に皮を剥ぐ要
領で分別し、得られた材料を粉砕加工する方法である。
【0004】また、電子部品などは殆どリサイクルが不
可能なため、大部分が埋め立て等によって処分されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、廃被覆電線
からの被覆樹脂全部を粉砕してリサイクルする方法は、
被覆樹脂が一般的に複数の樹脂から構成されているた
め、リサイクルする樹脂の機械的物性、特に引張時の伸
びが新しい被覆樹脂と比較して大きく劣るので被覆電線
として実質的にリサイクルすることができない。
【0006】これに対して「皮剥」法では、回収された
樹脂の機械的物性は新しい被覆樹脂と比較して大きく低
下しないため、被覆電線としてリサイクルすることが可
能である。しかし、この方法は非常に煩雑な工程を必要
とし、コストが掛かるため、実際には余り行われていな
いのが現状である。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものてある。その目的と
するところは、高周波特性等の電気的物性及び機械的物
性に優れ、分別を要することなく電子部品、被覆電線等
としてリサイクルが可能である誘電体組成物及びこれか
ら成形された電子部品並びに被覆電線を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、第1の発明のリサイクル可能な誘電体組成物は、
ポリオレフィン系(共)重合体又は熱可塑性エラストマ
ーであるAセグメントと、ビニル系(共)重合体である
Bセグメントとからなり、一方のセグメントが他方のセ
グメント中に粒子径0.001〜10μmの分散相を形
成している多相構造グラフト共重合体を主成分とするも
のである。
【0009】第2の発明のリサイクル可能な誘電体組成
物は、第1の発明において、前記Aセグメントのポリオ
レフィン系(共)重合体がポリエチレン又はエチレンと
極性ビニル単量体から形成される共重合体である。
【0010】第3の発明のリサイクル可能な誘電体組成
物は、第1又は第2の発明において、前記Bセグメント
がビニル芳香族系(共)重合体である。第4の発明のリ
サイクル可能な誘電体組成物は、第1から第3のいずれ
かの発明の誘電体組成物とポリエチレン系樹脂とよりな
るものである。
【0011】第5の発明のリサイクル可能な誘電体組成
物は、第1から第4のいずれかの発明の誘電体組成物5
0〜99重量%と、ビニル芳香族系樹脂1〜50重量%
とよりなるものである。
【0012】第6の発明の電子部品は、第1から第5の
いずれかの発明のリサイクル可能な誘電体組成物を所定
形状に成形してなるものである。第7の発明の被覆電線
は、第1から第5のいずれかの発明のリサイクル可能な
誘電体組成物を所定形状に成形してなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態について詳細に説明する。この発明の誘電体組成物
は、多相構造グラフト共重合体を主成分とするものであ
る。誘電体は電気的な絶縁物であり、多相構造グラフト
共重合体は自由電子が存在せず、そのような電気的絶縁
物である。多相構造グラフト共重合体を主成分とするこ
とによって優れた電気的物性と機械的物性を発揮するこ
とができる。誘電体組成物には、この多相構造グラフト
共重合体のほか、後述するその他の樹脂や難燃剤、老化
防止剤等の添加剤が添加される。
【0014】多相構造グラフト共重合体は、ポリオレフ
ィン系(共)重合体であるAセグメントと、ビニル系
(共)重合体であるBセグメントとからなり、一方のセ
グメントが他方のセグメント中に粒子径0.001〜1
0μmの分散相を形成している。すなわち、ポリオレフ
ィン系(共)重合体であるAセグメント、又はビニル系
(共)重合体であるBセグメントがマトリックスを構成
し、他方のセグメントが特定の粒子径で分散相を形成す
る物性を有している。ここで、(共)重合体とは、重合
体又は共重合体の双方を含む概念を意味する その特定の粒子径は0.001〜10μm、好ましくは
0.01〜5μmである。分散樹脂粒子径が0.001
μm未満の場合又は10μmを越える場合のいずれも、
誘電体組成物について機械的物性又は電気的物性の維持
ができなくなる。
【0015】前記Aセグメントであるポリオレフィン系
(共)重合体とは、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン
−1類等の非極性α−オレフィン単量体の(共)重合
体、又は極性ビニル単量体との共重合体である。
【0016】前記極性ビニル単量体とは、非極性α−オ
レフィン単量体と共重合可能なビニル基を有する単量体
であって、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ビ
シクロ(2,2,1)−5−ヘプテン2,3−ジカルボ
ン酸等のα,β−不飽和カルボン酸及びその金属塩、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、等のα,β−不飽和カルボン酸エス
テル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、カプリル酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステ
ル類、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、イタコン酸モノグリシジルエステル等の不飽和グリ
シジル基含有単量体等が挙げられる。
【0017】上記非極性α−オレフィン単量体と極性ビ
ニル単量体から形成される共重合体の具体例としては、
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸
メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−アクリル酸イソプロピル共重合体、エチ
レン−アクリル酸n−ブチル共重合体、エチレン−アク
リル酸イソブチル共重合体、エチレン−アクリル酸2−
エチルヘキシル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチ
ルエチル、エチレン−メタクリル酸イソプロピル共重合
体、エチレン−メタクリル酸n−ブチル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−メ
タクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、又はそのケン化物、エチレン−プロ
ピオン酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル
−無水マレイン酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−
メタクリル酸グリシジル共重合体等が挙げられる。これ
らの非極性α−オレフィンと極性ビニル系単量体とから
なる共重合体は、混合して使用することもできる。
【0018】これら(共)重合体の中では、ポリエチレ
ン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジ
ル共重合体等のエチレン系(共)重合体が、誘電体組成
物を成形して被覆電線としたときの物性、つまり引張強
さ、伸び、可撓性等の機械的物性が高く好ましい。
【0019】また、Aセグメントである熱可塑性エラス
トマーとしては、ポリスチレン系エラストマー、ポリオ
レフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー、シリコーン系エラストマー等が挙げられる。こ
れらの中では、高周波特性からみてポリスチレン系エラ
ストマー又はポリオレフィン系エラストマーが特に好ま
しい。なお、これらの熱可塑性エラストマーを混合して
使用することもできる。
【0020】次に、Bセグメントであるビニル系(共)
重合体は、ビニル系単量体から選ばれる少なくとも1種
を共重合することにより得られ、具体的にはビニル芳香
族系(共)重合体、ポリ(メタ)アクリル酸又はポリ
(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体が挙げられ
る。このビニル系(共)重合体、特にポリスチレン等の
ビニル芳香族系(共)重合体の性質に基づいて高周波特
性が発現されるものと考えられる。
【0021】上記のビニル系単量体としては、具体的に
はビニル芳香族単量体、例えばスチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、ジビニルベンゼン、エチルスチ
レン、イソプロピルスチレン、クロルスチレン、α−メ
チルスチレン、α−エチルスチレン等のスチレン系単量
体;(メタ)アクリル酸エステル単量体、例えば(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の
(メタ)アクリル酸と炭素数1〜20のアルキルエステ
ル;(メタ)アクリロニトリル;ビニルエステル単量
体、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の単量体
が挙げられる。これらの単量体から構成される(共)重
合体の中では電気的物性の観点からポリビニル芳香族系
(共)重合体、特にスチレン系(共)重合体が好まし
い。
【0022】このBセグメントを構成するビニル系
(共)重合体の重量平均分子量は、通常1,000〜
1,000,000、好ましくは5,000〜500,
000の範囲である。さらに好ましくは7,000〜3
00,000の範囲である。重量平均分子量が1,00
0未満の場合には、誘電体組成物の電気的物性がやや低
下する。一方、重量平均分子量が1,000,000を
越える場合には、誘電体組成物の成形加工性が低下する
傾向がある。
【0023】上記多相構造グラフト共重合体は、Aセグ
メントの含有量が20〜99重量%であるものが好まし
い。従って、Bセグメントの含有量は1〜80重量%で
あるものが好ましい。
【0024】Aセグメントの含有量が20重量%未満で
あると、誘電体組成物の成形加工性が低下するため好ま
しくない。一方、Aセグメントの含有量が99%を越え
ると誘電体組成物についての電気的物性が不足するため
好ましくない。
【0025】誘電体組成物はポリエチレン系樹脂との相
溶性が高いため、ポリエチレン系樹脂を高周波特性が低
下しない程度に添加することで、ポリエチレン系樹脂が
安価であることから、リサイクルを経済的に行うことが
できる。このポリエチレン系樹脂の添加量は1〜99重
量%である。ポリエチレン系樹脂の添加量が99重量%
を越えると誘電体組成物についての高周波電気特性が不
足するため好ましくない。
【0026】ポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリ
エチレン、超低密度ポリエチレン、超々低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
超高分子量ポリエチレン、メタロセン触媒で合成された
ポリエチレン、またエチレンと極性ビニル単量体との共
重合体等が挙げられる。これらのポリエチレンは混合し
て使用される場合もあり、また部分的に架橋されて使用
される場合もある。
【0027】上記エチレンと極性ビニル単量体との共重
合体における極性ビニル単量体とは、エチレンと共重合
可能なビニル基を有する単量体である。具体的には、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無水マレイ
ン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ビシクロ(2,
2,1)−5−ヘプテン2,3−ジカルボン酸等のα,
β−不飽和カルボン酸及びその金属塩、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル等のα,β−不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル
酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ト
リフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モ
ノグリシジルエステル等の不飽和グリシジル基単量体等
が挙げられる。
【0028】上記エチレンと極性ビニル単量体から形成
される共重合体の具体例として、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル
酸イソプロピル共重合体、エチレン−アクリル酸n−ブ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル共重合
体、エチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合
体、エチレン−メタクリル酸メチルエチル、エチレン−
メタクリル酸イソプロピル共重合体、エチレン−メタク
リル酸n−ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸イ
ソブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸2−エチル
ヘキシル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、又
はそのケン化物、エチレン−プロピオン酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル−メタクリル酸グリ
シジル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸
グリシジル共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジ
ル共重合体等が挙げられる。また、これらポリエチレン
系樹脂の他にエチレンープロピレンゴム等の熱可塑性エ
ラストマー等を含んでいても良い。
【0029】これらエチレン系(共)重合体のなかで
は、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体が機械的物性、電気
的物性、リサイクル性の観点から好ましい。
【0030】また、誘電体組成物にはポリビニル芳香族
系樹脂を1〜50重量%添加することができる。ポリビ
ニル芳香族系樹脂を添加することにより、高周波におけ
る電気的物性が向上するため好ましい。しかし、添加量
が50重量%を越えると、誘電体組成物の成形加工性や
機械物性が低下するため好ましくない。
【0031】このポリビニル芳香族系樹脂としては、ビ
ニル芳香族単量体、例えばスチレン、メチルスチレン、
ジメチルスチレン、ジビニルベンゼン、エチルスチレ
ン、イソプロピルスチレン、クロルスチレン、α−メチ
ルスチレン、α−エチルスチレン等の(共)重合体が挙
げられる。この中では電気的物性の観点からスチレンを
主成分とした(共)重合体が好ましい。
【0032】ポリビニル芳香族系樹脂の重量平均分子量
は、通常1,000〜1,000,000、好ましくは
5,000〜500,000の範囲である。さらに好ま
しくは7,000〜300,000の範囲である。重量
平均分子量が1,000未満であると誘電体組成物につ
いての機械的物性が低下する傾向がある。一方、重量平
均分子量が1,000,000を越えると誘電体組成物
の成形加工性が低下する傾向がある。
【0033】次に、この発明の誘電体組成物の製造方法
について具体的に説明する。すなわち、ポリオレフィン
系(共)重合体粒子100重量部を水に懸濁せしめ、別
に少なくとも1種のビニル系単量体1〜400重量部
に、下記化学式(1)又は化学式(2)で表されるラジ
カル重合性有機過酸化物の1種又は2種以上の混合物を
前記ビニル系単量体100重量部に対して0.1〜20
重量部と、10時間の半減期を得るための分解温度が4
0〜90℃である重合開始剤をビニル単系量体とラジカ
ル重合性有機過酸化物との合計100重量部に対して
0.01〜5重量部とを溶解せしめた溶液を加える。
【0034】次いで、重合開始剤の分解が実質的に起こ
らない条件で加熱し、ビニル系単量体、ラジカル重合性
有機過酸化物及び重合開始剤を前記共重合体粒子中に含
浸せしめ、その含浸率が初期添加量の50重量%以上に
達したとき、この水性懸濁液の温度を上昇させる。そし
て、ビニル系単量体及びラジカル重合性有機過酸化物を
前記ポリオレフィン系(共)重合体粒子中で(共)重合
せしめて、グラフト化前駆体を得る。このグラフト化前
駆体を100〜300℃で溶融混練することにより、A
セグメントと、Bセグメントからなる多相構造グラフト
共重合体が得られる。
【0035】なお、グラフト化前駆体に、別に合成した
Aセグメント又はBセグメントと同じ構造を有する
(共)重合体を混合し、溶融下に混練しても多相構造グ
ラフト共重合体を得ることもできる。さらに、上記重合
過程においてビニル系単量体を用いずにグラフト化前駆
体を合成し、グラフト化前駆体とビニル単量体を混合
し、溶融混練してもこの発明における多相構造グラフト
共重合体を得ることができる。最も好ましいのは、グラ
フト効率が高く、多相構造グラフト共重合体が確実に得
られる点から、グラフト化前駆体を溶融混練して得られ
る多相構造グラフト共重合体である。
【0036】このようにして得られた多相構造グラフト
共重合体とポリエチレン系樹脂又はポリビニル芳香族系
樹脂とを溶融混練することにより、被覆電線用として使
用できる誘電体組成物が得られる。
【0037】
【化1】 式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、
2 は水素原子又はメチル基、R3 及びR4 はそれぞれ
炭素数1〜4のアルキル基、R5 は炭素数1〜12のア
ルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基又は炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す。mは1又は2
である。
【0038】
【化2】 式中、R6 は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、
7 は水素原子又はメチル基、R8 及びR9 はそれぞれ
炭素数1〜4のアルキル基、R10は炭素数1〜12のア
ルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基又は炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す。nは0、1又
は2である。
【0039】前記化学式(1)又は化学式(2)で表さ
れるラジカル重合性有機過酸化物として、具体的に好ま
しいものは、t−ブチルペルオキシアクリロイロキシエ
チルカ−ボネ−ト、t−ブチルペルオキシメタクリロイ
ロキシエチルカ−ボネ−ト、t−ブチルペルオキシアリ
ルカ−ボネ−ト又はt−ブチルペルオキシメタクリルカ
−ボネ−トである。
【0040】誘電体組成物は、例えば多相構造グラフト
共重合体とポリエチレン系樹脂又はポリビニル芳香族系
樹脂を温度150〜350℃で溶融、混合することによ
って製造される。上記温度が150℃未満の場合、溶融
が不完全であったり、また溶融粘度が高く、混合が不充
分となり、成形物に相分離や層状剥離が現れるため好ま
しくない。一方、350℃を越えると、混合される樹脂
の分解又はゲル化が起こり好ましくない。
【0041】溶融・混合する方法としては、バンバリ−
ミキサ−、加圧ニ−ダ−、混練押出機、二軸押出機、ロ
−ル等の通常用いられる混練機により行うことができ
る。この発明では、その要旨を逸脱しない範囲におい
て、さらに熱可塑性エラストマー、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等の無機難燃剤、ハロゲン系、
リン系等の有機難燃剤、金属粉、酸化防止剤、紫外線防
止剤、滑剤、分散剤、カップリング剤、発泡剤、架橋
剤、着色剤、カ−ボンブラック等の添加剤等を添加して
も差し支えない。
【0042】上記のような誘電体組成物は多相構造グラ
フト共重合体のAセグメントとBセグメントの異なる性
質を有する2成分がミクロに分散しているため、機械的
物性を維持しながら高周波特性を発揮することができ
る。また、多相構造グラフト共重合体がポリマーアロイ
の相溶化剤としても機能することから、多相構造グラフ
ト共重合体とポリエチレン等のポリエチレン系樹脂やポ
リスチレン等のポリビニル芳香族系樹脂との混合物、さ
らには多相構造グラフト共重合体とポリエチレン系樹脂
とポリビニル芳香族系樹脂との混合物も同様に機械的物
性を維持しながら高周波特性を発揮することができる。
【0043】その誘電体組成物を射出成形法、プレス成
形法、押出成形法等の成形方法によって所定形状に成形
することにより、電子部品や絶縁材料等の成形体を得る
ことができる。電子部品としては、コイル、コンデンサ
ー、フィルター、プリント基板等が挙げられ、絶縁材料
としては、被覆電線、ワイヤーハーネス、シース材等が
挙げられる。また、この他にも、光ファイバーケーブル
の被覆材として用いることができる。この成形体は高周
波特性に優れるとともに、各樹脂成分がミクロに分散し
て相溶化しているため、分別回収することなく、主とし
て元の製品にリサイクルして使用することができる。
【0044】以上詳述したように、この実施形態によれ
ば次のような効果が発揮される。 ・ 実施形態の誘電体組成物は、ポリオレフィン系
(共)重合体又は熱可塑性エラストマーであるAセグメ
ントと、ビニル系(共)重合体であるBセグメントとか
らなる多相構造グラフト共重合体を主成分としている。
このため、高周波特性等の電気的物性及び引張強さ、伸
び、可撓性等の機械的物性に優れている。
【0045】・ また、多相構造グラフト共重合体は、
ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂やポリスチレン等
のポリビニル芳香族系樹脂との相溶性に優れている。 ・ 従って、誘電体組成物から成形された電子部品、被
覆電線等の成形体について、分別を要することなく、主
として元の電子部品、被覆電線等としてリサイクルする
ことが可能である。
【0046】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げ、前記実施
形態をさらに具体的に説明する。 (実施例1) (多相構造グラフト共重合体1の合成)容積5リットル
のステンレス製オ−トクレ−ブに、純水2500gを入
れ、さらに懸濁剤としてポリビニルアルコ−ル2.5g
を溶解させた。この中にポリエチレン「スミカセンG4
01」〔住友化学(株)製の商品名〕800gを入れ、
攪拌、分散した。別に重合開始剤としてのベンゾイルペ
ルオキシド1.5g、ラジカル重合性有機過酸化物とし
てt−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチルカ−
ボネ−ト4gをビニル系単量体としてのスチレン200
gに溶解させ、この溶液を前記オ−トクレ−ブ中に投入
して攪拌した。
【0047】次いで、オ−トクレ−ブを60〜65℃に
昇温し、2時間攪拌することにより重合開始剤、ラジカ
ル重合性有機過酸化物及びビニル単量体をポリエチレン
中に含浸させた。次いで、含浸されたビニル単量体、ラ
ジカル重合性有機過酸化物及び重合開始剤の合計量が初
めの50重量%以上になっていることを確認した後、温
度を80〜85℃に上昇させ、その温度で4時間維持し
て重合を完結させ、水洗及び乾燥してグラフト化前駆体
を得た。このグラフト化前駆体からテトラヒドロフラン
でポリスチレンを抽出し、GPCで重量平均分子量を測
定したところ90,000であった。
【0048】次いで、このグラフト化前駆体をラボプラ
ストミル一軸押出機〔(株)東洋精機製作所製〕で20
0℃にて押し出し、グラフト化反応させることにより多
相構造グラフト共重合体を得た。
【0049】このグラフト共重合体を走査型電子顕微鏡
「JEOL JSM T300」〔日本電子(株)製〕
により観察したところ、粒子径0.3〜0.4μmの真
球状樹脂が均一に分散した多相構造熱可塑性樹脂であっ
た。
【0050】なおこのとき、ポリスチレンのグラフト効
率は75重量%であった。 (被覆電線の製造と評価)多相構造グラフト共重合体5
00g、水酸化マグネシウム500g、カーボン20g
をブレンドし、シリンダー温度200℃に設定された被
覆電線製造用押出成形機で、断面が8mm2 の銅線に厚
さ1.2mmで被覆した被覆電線を作成し、押出加工
性、引張強さ、伸び、可撓性について評価した。また、
被覆材の高周波特性として10GHzでの誘電率、Q値
を空胴共振摂動法で測定して評価した。Q値は誘電正接
の逆数で、この値が高いほどエネルギー損失が少なくな
ることを意味する。それらの結果を表1に示した。
【0051】なお、評価基準は以下のように行った。 押出加工性 ○:良好、 △:やや難、 ×:不良 被覆電線の可撓性 ○:良好、 △:やや難、 ×:不良 (実施例2〜7)実施例1と同様の操作で、ポリエチレ
ン及びスチレンを表1及び表2に示した成分、割合に変
更して多相構造グラフト共重合体2〜7を合成した。そ
の後、表1及び表2に示した割合で添加剤を配合し、被
覆電線を製造し、実施例1と同様の方法で評価した。そ
の結果を表1及び表2に示した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】 (実施例8)実施例1で合成した多相構造グラフト共重
合体1、250g、ポリエチレン「スミカセンG40
1」〔住友化学(株)製の商品名〕250g、水酸化マ
グネシウム500g、カーボン20gをブレンドした。
その後、シリンダー温度200℃に設定された被覆電線
製造用押出成形機で、断面が8mm2 の銅線に厚さ1.
2mmで被覆した被覆電線を作製した。その被覆電線に
ついて、押出加工性、引張強さ、伸び、可撓性について
評価した。また、被覆材の高周波特性を10GHzでの
誘電率、Q値を測定して評価した。その結果を表3に示
した。 (実施例9〜12)実施例8と同様の操作で、多相構造
グラフト共重合体及びポリエチレン系樹脂を表3に示し
た成分、割合に変更して多相構造グラフト共重合体を合
成した。その後、表3に示した割合で添加剤を配合して
被覆電線を製造し、実施例1と同様の方法で評価した。
その結果を表3に示した。
【0054】
【表3】 (実施例13)実施例1で合成した多相構造グラフト共
重合体1、900g、ポリスチレン「旭化成ポリスチレ
ンGP666R」〔旭化成(株)製の商品名〕100g
に、水酸化マグネシウム500g、カーボン20g、を
ブレンドした。その後、実施例1と同様の方法で被覆電
線を製造し、各評価を行った。その結果を表4に示し
た。 (実施例14〜16)多相構造グラフト共重合体、ポリ
エチレン、ポリスチレンを表4に示した割合で配合し、
添加剤を加えて被覆電線を製造した。得られた被覆電線
について、実施例1と同様の方法で評価した。その結果
を表4に示した。
【0055】
【表4】 なお、表中の略号は次の物質を表す。 PE:ポリエチレン「スミカセンG401」〔住友化学
(株)製の商品名〕 PS:ポリスチレン「旭化成ポリスチレンGP666
R」〔旭化成(株)製の商品名〕 EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体「NUC549
1」〔日本ユニカー(株)製の商品名、酢酸ビニル6%
含有〕 EEA:エチレン−アクリル酸エチル共重合体「NUC
8027」〔日本ユニカー(株)製の商品名、アクリル
酸エチル5.5%含有〕 SEPS:水添スチレン−ブタジエン−スチレン−トリ
ブロックコポリマー「セプトン2063」〔クラレ
(株)製の商品名〕 St:スチレン DVB:ジビニルベンゼン (比較例1〜4)多相構造グラフト共重合体を用いない
で表5に示した組成で被覆電線を作成し、実施例1と同
様の方法で各評価を行った。その結果を表5に示した。
【0056】
【表5】 (リサイクル性の評価)実施例1で製造した被覆電線を
サンシャインウエザオメータ中で1000時間強制劣化
させた後、樹脂部分を回収、再度被覆電線を製造して実
施例1と同じ評価を行ったところ、特に問題はなかっ
た。
【0057】以上のように、この発明の誘電体組成物は
高周波特性、リサイクル性に優れ、被覆電線用の絶縁樹
脂、シース材また電子部品、基板用の材料として適して
いる。これに対して比較例に示した熱可塑性樹脂は物性
が劣っているため、これらの用途の材料として適さな
い。
【0058】なお、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記エチレンと極性ビニル単量体から形成される共
重合体は、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体又はエチレン−メタクリル酸
グリシジル共重合体である請求項2に記載の誘電体組成
物。
【0059】このように構成した場合、誘電体組成物を
成形して被覆電線としたときの物性、つまり引張強さ、
伸び、可撓性等の物性を高めることができる。 ・ 前記ビニル芳香族系(共)重合体はスチレン系
(共)重合体である請求項3に記載の誘電体組成物。
【0060】このように構成した場合、誘電体組成物に
ついて高周波特性等の電気的物性を向上させることがで
きる。 ・ 多相構造グラフト共重合体は、ポリオレフィン系
(共)重合体にビニル系単量体、ラジカル重合性有機過
酸化物及び10時間の半減期を得るための分解温度が4
0〜90℃である重合開始剤を加え、重合開始剤の分解
が実質的に起こらない条件で加熱し、ビニル系単量体、
ラジカル重合性有機過酸化物及び重合開始剤をポリオレ
フィン系(共)重合体中に含浸せしめ、その含浸率が5
0重量%以上に達したとき温度を上昇させてグラフト化
前駆体を得、そのグラフト化前駆体を100〜300℃
で溶融混練することにより得られたものである請求項1
から請求項5のいずれかに記載の誘電体組成物。
【0061】このように構成した場合、グラフト効率が
高く、多相構造グラフト共重合体を確実に得ることがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。第1の発明の誘電体組成
物によれば、高周波特性等の電気的物性及び機械的物性
に優れ、分別を要することなく電子部品、被覆電線等と
してリサイクルが可能である。そのため、環境問題の観
点からも大変有用である。
【0063】第2の発明の誘電体組成物によれば、第1
の発明の効果に加え、引張強さ、伸び、可撓性等の機械
的物性を向上させることができ、成形により被覆電線等
として好適に適用することができる。
【0064】第3の発明の誘電体組成物によれば、第1
又は第2の発明の効果に加え、高周波特性等の電気的物
性を向上させることができる。第4の発明の誘電体組成
物によれば、第1から第3のいずれかの発明の効果に加
え、ポリエチレン系樹脂が安価であることから、リサイ
クルを経済的に行うことができる。
【0065】第5の発明の誘電体組成物によれば、第1
から第4のいずれかの発明の効果に加え、高周波におけ
る電気的物性を向上させることができる。第6の発明の
電子部品によれば、電子部品がリサイクル可能な誘電体
組成物の成形体であることから、電子部品を主として元
の電子部品に容易にリサイクルして使用することができ
る。
【0066】第7の発明の被覆電線によれば、被覆電線
がリサイクル可能な誘電体組成物の成形体であることか
ら、被覆電線を主として元の被覆電線に容易にリサイク
ルして使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/44 H01B 3/44 M K 7/02 7/02 Z 15/00 ZAB 15/00 ZAB Fターム(参考) 4J002 BB03X BB05X BB06X BB07X BB08X BB22X BC03Y BC08Y BC09Y BC11Y BN03W BN06W BN07W BN09W BN17W BN21W CD19X CP17W GQ01 4J026 AA11 AA12 AA13 AA14 AB02 AB07 AB28 AB44 AC03 AC04 AC07 AC32 BA04 BA05 BA07 BA08 BA20 BA27 BA31 5G305 AA02 AA14 AA20 AB08 AB15 AB35 AB40 BA12 BA22 BA24 CA01 CA02 CA04 CA06 CA51 CA53 5G309 RA01 RA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系(共)重合体又は熱可
    塑性エラストマーであるAセグメントと、ビニル系
    (共)重合体であるBセグメントとからなり、一方のセ
    グメントが他方のセグメント中に粒子径0.001〜1
    0μmの分散相を形成している多相構造グラフト共重合
    体を主成分とするリサイクル可能な誘電体組成物。
  2. 【請求項2】 前記Aセグメントのポリオレフィン系
    (共)重合体がポリエチレン又はエチレンと極性ビニル
    単量体から形成される共重合体である請求項1に記載の
    リサイクル可能な誘電体組成物。
  3. 【請求項3】 前記Bセグメントがビニル芳香族系
    (共)重合体である請求項1又は請求項2に記載のリサ
    イクル可能な誘電体組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の誘電体組成物とポリエチレン系樹脂とよりなるリサイ
    クル可能な誘電体組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の誘電体組成物50〜99重量%と、ビニル芳香族系樹
    脂1〜50重量%とよりなるリサイクル可能な誘電体組
    成物。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のリサイクル可能な誘電体組成物を所定形状に成形して
    なる電子部品。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のリサイクル可能な誘電体組成物を所定形状に成形して
    なる被覆電線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004339464A (ja) * 2003-04-25 2004-12-02 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂材料、土木資材及びリサイクル熱可塑性樹脂成形体の製造方法

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JP4503980B2 (ja) * 2003-04-25 2010-07-14 積水化学工業株式会社 熱可塑性樹脂材料、土木資材及びリサイクル熱可塑性樹脂成形体の製造方法

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