JP2001010270A - 綴り具 - Google Patents

綴り具

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JP2001010270A JP11187948A JP18794899A JP2001010270A JP 2001010270 A JP2001010270 A JP 2001010270A JP 11187948 A JP11187948 A JP 11187948A JP 18794899 A JP18794899 A JP 18794899A JP 2001010270 A JP2001010270 A JP 2001010270A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 綴り足に対する係止杆の押圧操作および押圧
解除操作を容易に行い得るようにする。 【解決手段】 一対の挿通孔35を備えた押え金具3
と、この押え金具3にスライド可能に結合された係止杆
4とが備えられ、係止杆4は、中央部で上に凸に折り曲
げ可能に連結された一対の中央杆41と、各中央杆41
の端部に上に凹に折り曲げ可能に連結された一対の側部
杆42とからなっているとともに、各側部杆42が離間
方向にスライドすることにより挿通孔35から突出した
綴り足22を押え金具3との間に押圧挟持する綴り姿勢
と、各側部杆42がそれぞれ近接方向にスライドするこ
とにより各中央杆41が上方に突出した状態で押圧挟持
が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成さ
れ、一方の中央杆41の上面には、他方の中央杆41の
上面に亘るように操作片43が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類を綴る綴り具
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭57−20379号公報に
記載されているような綴り具が知られている。この綴り
具100は、図7に示すように、書類Dを押さえる押え
金具110と、この押え金具110にスライド可能に積
層される係止杆120とからなっている。押え金具11
0には、綴り足部材200の綴り足210を通す一対の
挿通孔111が穿設されており、書類Dの綴り孔D1に
通されて上部に突出した綴り足210が、図7の(イ)
に示すように、挿通孔111に挿通されるようになって
いる。
【0003】一方、係止杆120は、中央部で上に凸に
折り曲げ可能に連結された一対の中央杆121と、各中
央杆121の端部に上に凹に曲折可能に連結された一対
の側部杆122とからなっており、各側部杆122は、
離反しない状態でスライド可能に押え金具110上に積
層されている。
【0004】従って、図7の(イ)に示すように折れ曲
がって上方に突出した一対の中央杆121の接合部分を
下方に押圧することにより、各側部杆122が押え金具
110上を互いに離間する方向にスライドし、これによ
って、図7の(ロ)に示すように、各中央杆121が水
平姿勢になるとともに、各側部杆122が綴り足210
を押し倒して押え金具110間に押圧挟持し、書類Dが
綴り具100によって綴られた状態になる。
【0005】逆に、一旦綴られた書類Dを解くには、図
7の(ロ)に示す状態で、一対の中央杆121の接続部
分を指で摘まんで上方に引き上げればよい。そうする
と、一対の中央杆121が逆V字状で押え金具110上
に突出するとともに、一対の側部杆122が押え金具1
10上を互いに接近する方向に移動して図7の(イ)に
示す状態に戻るため、綴り足210の係止が解除され、
これによって綴り具100から書類Dを外すことが可能
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような綴り具100にあっては、係止杆120で押さ
えられた綴り足210の押圧を解除するためには、一対
の中央杆121の接合部分を指で摘まんで上方に引き上
げなければならず、操作が困難であるという問題点を有
していた。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、係止杆で押さえられた綴り
足の押圧解除操作が容易な綴り具を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の綴り具
は、綴り足部材の長手方向一対の綴り足をそれぞれ挿通
する一対の挿通孔を備えた長尺の押え金具と、この押え
金具に長手方向にスライド可能に結合された係止杆とが
備えられ、上記係止杆は、中央部で上に凸に折り曲げ可
能に連結された一対の中央杆と、各中央杆の端部に上に
凹に折り曲げ可能に連結された一対の側部杆とからなっ
ているとともに、各側部杆がそれぞれ離間方向にスライ
ドすることにより上記挿通孔から突出した綴り足を押え
金具との間に押圧挟持する綴り姿勢と、各側部杆がそれ
ぞれ近接方向にスライドすることにより各中央杆が逆V
字状に上方に突出した状態で上記押圧挟持が解除される
解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成され、上記一方の
中央杆の上面には、他方の中央杆の上面に亘るように操
作片が取り付けられていることを特徴とするものであ
る。
【0009】この綴り具によれば、書類の綴り孔に一対
の綴り足を通した状態で、各綴り足を押さえ金具の挿通
孔に差し通し、解除姿勢に姿勢設定されている係止杆の
各中央杆を下方に向けて押圧することにより、各側部杆
は押え金具に案内されつつ挿通孔から上方に突出してい
る綴り足を押し倒しながら互いに離間する方向に移動
し、係止杆が綴り姿勢に設定されることにより綴り足が
側部杆と押さえ金具との間に押圧挟持され、これによっ
て書類が綴り具で綴られた状態になる。
【0010】逆に綴り具に綴られた書類の綴りを解消す
るには、操作片の先端を指で摘まんで引き起こせばよ
い。こうすることによって一対の中央杆は、その連結位
置が上に凸に折れ曲がって逆V字状に押え金具上に立直
するとともに、各側部杆は互いに近接する方向に移動し
て係止杆は綴り姿勢から解消姿勢に姿勢変更する。そし
て、係止杆が解消姿勢に設定されると、綴り足の側部杆
および押え金具間の押圧挟持が解消されるため、綴り足
を押え金具の挿通孔から引き抜くことにより書類は綴り
状態が解消される。
【0011】そして、一方の中央杆の上面には、他方の
中央杆の上面に亘るように操作片が取り付けられている
ため、綴り姿勢に設定されている係止杆を解除姿勢に姿
勢変更するに際し、操作片の先端と中央杆の曲折位置と
の間の距離、すなわちモーメントの支点と力点との間の
距離が、操作片が存在しない場合に比較して長くなって
いるため、中央杆の引き起こしが楽に行われ、これによ
って書類の解綴操作が容易になる。
【0012】請求項2記載の綴り具は、請求項1記載の
綴り具において、上記操作片は、上記中央杆に着脱自在
に装着されていることを特徴とするものである。
【0013】この綴り具によれば、操作片として各種の
デザインを施したものの複数種類を予め用意しておくこ
とにより、操作片を好みに応じて取り換えることが可能
になる。また、顧客の要望に応じて調製した操作片を取
り付けたものを容易にオーダーメイドすることが可能に
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る綴り具の一
実施形態を示す分解斜視図である。また、図2および図
3は、その組立て斜視図であり、図2は係止杆が綴り解
除姿勢に設定された状態、図3は係止杆が綴り姿勢に設
定された状態をそれぞれ示している。さらに、図4は、
図3のA-A線断面図である。これらの図に示すよう
に、綴り具1は、書類D(図2、図3)に装着される綴
り足部材2と、書類Dを介してこの綴り足部材2に装着
される押え金具3と、この押え金具3にスライド可能に
積層される係止杆4とからなる基本構成を有している。
【0015】上記綴り足部材2は、合成樹脂製の可撓性
を有する部材であり、細長い板状体からなる挟み板21
と、この挟み板21の両側部に立設された長手方向一対
の綴り足22とからなっている。挟み板21の各端部に
はそれぞれ止め孔23が穿設されている。この止め孔2
3は、必要に応じて図略のファイル表紙に綴り足部材2
を固定するためのものである。綴り足22は、書類Dの
綴り孔D1(図2)に挿通されるものであり、各綴り足
22の互いに反対側の面には1列に並んだ複数個の係止
突片22aが突設されている。
【0016】上記押え金具3は、書類Dを介して綴り足
部材2の挟み板21に積層されるものであり、金属板が
プレス加工されることにより形成されている。かかる押
え金具3は、綴り足部材2より長い板状の金具本体31
と、この金具本体31の幅方向両側部が互いに対向する
ように折り返されることによって形成された断面視でL
字状のガイド突条32とを備えて形成されている。
【0017】各ガイド突条32と金具本体31との間に
係止杆4のスライドを案内するガイド溝33が形成され
ている。ガイド突条32の縁部間の距離は、綴り足22
の幅寸法より若干大きく寸法設定され、これによって綴
り足22はガイド突条32間に嵌まり込むことができる
ようになっている。
【0018】各ガイド突条32の中央部には、対向した
縁部が切り込まれて形成した、係止杆4を押え金具3に
装着するための装着口34が設けられている。また、金
具本体31の装着口34近傍には、長手方向一対の第1
係止突起31aが突設されている。これらの第1係止突
起31aの各対向面には、互いに対向方向に先下がりの
傾斜面31bが形成されている。
【0019】また、金具本体31の第1係止突起31a
より外方位置には、上記綴り足22を挿通する長手方向
一対の挿通孔35が穿設され、これらの挿通孔35に綴
り足22をそれぞれ挿通することにより、押え金具3が
綴り足部材2に結合されるようになっている。
【0020】さらに、金具本体31における各挿通孔3
5の外側位置には、長手方向に向けて並設された2個ず
つの小さな第2係止突起31cがそれぞれ突設されてい
る。これらの第2係止突起31cは、金具本体31上で
互いに反対方向に折れ曲がった綴り足22の係止突片2
2a間に嵌まり込み、これによって綴り足22がずれる
のを防止するためのものである。
【0021】上記係止杆4は合成樹脂原料を射出成形す
ることによって一体に形成されている。かかる係止杆4
は、長手方向一対の中央杆41と、これら中央杆41の
外側端部に連設された長手方向一対の側部杆42と、一
方の中央杆41に着脱自在に取り付けられた操作片43
とからなっている。一対の中央杆41は、長手方向で対
向した下端部同士が中央蝶番部44(図2)によって互
いに上に凸に曲折可能に連結されているとともに、中央
杆41と側部杆42とは、互いに対向した上端部同士が
側部蝶番部45によって互いに上に凹に曲折可能に連結
されている。
【0022】上記各蝶番部44,45は、係止杆4を所
定の金型を用いて成形するときに中央杆41および側部
杆42と同時に一体に形成されるものであり、肉薄に厚
み設定することにより、合成樹脂材料が本来的に備えて
いる可撓性によって弾性変形しながら折れ曲がることが
でき、これによって蝶番の役割を果たすようになってい
る。
【0023】また、中央杆41は、ガイド突条32間の
隙間寸法より僅かに幅狭に形成されているとともに、厚
み寸法(上下方向の寸法)がガイド突条32の上下寸法
より若干厚めに設定され、これによって上部がガイド突
条32から若干上部に突出した状態で金具本体31上を
スライドしながらガイド突条32間に嵌まり込み得るよ
うになっている。
【0024】上記側部杆42は、断面視で逆U字形状に
設定された側部杆本体42aと、この側部杆本体42a
の両側部から互いに反対方向に突設された長手方向に延
びる幅方向一対の被ガイド突条42bと、側部杆本体4
2aの側部蝶番部45と反対側の端部に上方に向かって
突設された指掛け突起42cとからなっている。側部杆
本体42aは、幅寸法および上下寸法が中央杆41のそ
れらと同一に設定されているとともに、長さ寸法が押え
金具3の装着口34の長さ寸法より若干短めに設定され
ている。
【0025】また、上記被ガイド突条42bは、押え金
具3のガイド溝33の溝幅寸法より若干薄めに寸法設定
されているとともに、被ガイド突条42b間の外寸法
は、一対のガイド溝33の互いに対向した溝底間の寸法
より若干短めに寸法設定され、一対の被ガイド突条42
bを、装着口34を通して対応したガイド溝33に嵌め
込むことにより、側部杆42がガイド溝33に案内され
つつ金具本体31上をスライドし得るようになってい
る。
【0026】かかる一対の側部杆42には、対向端部に
側部杆42の逆U字状の溝を塞ぐ仕切り壁42dが設け
られている。従って、側部杆42をガイド突条32間に
嵌め込むに際し、被ガイド突条42bを装着口34から
ガイド溝33に嵌め込んでいくと、仕切り壁42dが第
1係止突起31aに干渉するが、第1係止突起31aに
は傾斜面31bが設けられているため、仕切り壁42d
がこの傾斜面31bに誘導されて登り、被ガイド突条4
2bの弾性変形により第1係止突起31aを遣り過ごす
ことによって側部杆42がガイド突条32間に装着され
るようになっている。
【0027】かかる一対の中央杆41と一対の側部杆4
2とが直列に連結された係止杆4は、長さ寸法が押え金
具3の第2係止突起31c間の外寸法より長めに設定さ
れ、これによって係止杆4が押え金具3に装着され、か
つ、操作片43が押え金具3の中央位置に位置設定され
た状態で、各側部杆42は、第2係止突起31cを覆い
得るようになっている。
【0028】上記操作片43は、一方の中央杆41の天
板41a上に一方の側部が固定され、これによって他方
の側部が他方の中央杆41の天板41a上に架るように
なっている。本実施形態においては、操作片43は、デ
ザイン性をも考慮して平面視で楕円形状に形状設定され
ている。
【0029】かかる操作片43は、図4に示すように、
中央杆41の天板41aに取り付けられる板状の操作片
本体43aと、この操作片本体43aの裏面側に下方に
向かって突設された2つの圧入突片43bとからなって
いる。操作片本体43aは、長さ寸法が中央杆41の長
さ寸法と略同一に設定され、その左半分が図4の左方の
中央杆41に固定されることによって右半分が右方の中
央杆41の天板41aに当接した状態になっている。
【0030】また、上記圧入突片43bは、操作片本体
43aの左半分に設けられている一方、左の中央杆41
の天板41aには、圧入突片43bに対応した圧入孔4
1bが穿設されている。この圧入孔41bの孔径寸法
は、圧入突片43bの外径寸法より僅かに小さく径設定
されている。従って、圧入突片43bを圧入孔41bに
対向させた状態で操作片本体43aを中央杆41の方向
に押圧することにより、圧入孔41bが拡径しながら、
あるいは圧入突片43bが縮径しながら、あるいは圧入
孔41bの拡径と圧入突片43bの縮径とが同時に起こ
りながら圧入突片43bが圧入孔41bに嵌入される、
いわゆる圧入が行われ、これによって操作片43が左方
の中央杆41に固定される。
【0031】従って、操作片43は、相当の力を加える
ことで中央杆41の天板41aに対して着脱自在になっ
ており、好みのデザインのものに容易に交換し得るよう
になっている。
【0032】図5は、係止杆4の押え金具3に対する装
着手順を示す説明図であり、図5の(イ)は、左側の側
部杆42を押え金具3のガイド溝33に挿入する直前の
状態、図5の(ロ)は、左側の側部杆42がガイド溝3
3に挿入されつつある状態、図5の(ハ)は、右側の側
部杆42をガイド溝33に挿入する直前の状態、図5の
(ニ)は、右側の側部杆42がガイド溝33に装着され
た状態をそれぞれ示している。
【0033】係止杆4を押え金具3に装着するに際して
は、まず、左側の側部杆42を押え金具3の装着口34
(図1)に嵌め込むことによって、図5の(イ)に示す
状態になる。この状態で左側の側部杆42を左方に向け
て押圧することにより被ガイド突条42b(図1)が押
え金具3のガイド溝33に嵌まり込み、これによって側
部杆42がガイド突条32間に嵌め込まれていくことに
なる。
【0034】そして、側部杆42のほとんどがガイド突
条32間に嵌め込まれた状態で、側部杆42の仕切り壁
42dが左側の第1係止突起31aに干渉するが、この
とき側部杆42を左方に向けて強く押圧することによ
り、仕切り壁42dの下縁部が第1係止突起31aの傾
斜面31bに案内されて傾斜を登るため、それに合わせ
て被ガイド突条42bやガイド突条32が弾性変形し、
図5の(ロ)に示すような状態になる。この状態でさら
に側部杆42を左方に向けて押圧することにより、仕切
り壁42dが第1係止突起31aを乗り越えて左方に移
動し、これによって左側の側部杆42が押え金具3に装
着された状態になる。
【0035】ついで、図5の(ハ)に示すように、右側
の側部杆42を装着口34に嵌め込んで右方に向けて移
動させると、図5の(ニ)に示すように、係止杆4が押
え金具3に装着される。そして、一旦係止杆4が押え金
具3に装着された状態、すなわち各側部杆42がガイド
溝33に嵌め込まれた状態では、操作片43の操作で中
央杆41を解除姿勢に設定することによって各側部杆4
2を互いに接近する方向に移動させても、側部杆42の
仕切り壁42dが金具本体31の第1係止突起31aに
当止するため、側部杆42が装着口34から抜け出ると
いう不都合が確実に防止される。
【0036】綴り具1の上記構成によれば、書類Dの一
対の綴り孔D1に綴り足部材2の各綴り足22をそれぞ
れ差し通し、引き続き中央杆41が綴り解除姿勢に設定
されている押え金具3の一対の挿通孔35を各綴り足2
2に外嵌することによって、図1に示すように、書類D
が綴り足部材2の挟み板21と押え金具3とによって挟
持された状態になる。
【0037】この状態で、操作片43の上端部を下方に
向けて押圧することにより、中央蝶番部44によって連
結されて斜めに起立している各中央杆41の傾斜角度が
それぞれ小さくなっていって各中央杆41の下端部がそ
れぞれ離間方向に移動し、これによって側部蝶番部45
を介して中央杆41に連結している一対の側部杆42が
ガイド溝33に案内されながら一対の綴り足22を押し
倒しつつ金具本体31上を離間方向にそれぞれ移動して
中央杆41が綴り姿勢に設定され、図3および図4に示
すように、書類Dが綴り具1によって綴られた状態にな
る。
【0038】逆に綴り具1によって綴られた書類Dを綴
り具1から外すには、図3および図4に示す状態の操作
片43を指で摘まんで上方に引き上げればよい。そうす
れば、綴り姿勢に設定されている一対の中央杆41がそ
れぞれ上方に引き上げられ、これによって左右の側部杆
42が金具本体31上を互いに接近する方向に移動し
て、図2に示すように、綴り足22の係止を解除した状
態になる。この状態で綴り足22を書類Dの綴り孔D1
から引き抜くことによって書類Dの綴り状態を解消する
ことができる。
【0039】図6は、本発明に係る操作片43の作用を
説明するための説明図であり、(イ)は、中央杆41が
綴り解除姿勢に設定された状態、(ロ)は、中央杆41
が綴り姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。図
6に示すように、本発明においては、一方(図の左方)
の中央杆41に、他方(図の右方)の中央杆41に掛る
ように操作片43が固定されている。従って、綴り解除
姿勢に設定されている中央杆41を綴り姿勢に姿勢変更
するに際しては、図6の(イ)に示すように、操作片4
3の上端部が力Fでを下方に向かって押圧されるため、
操作片43の上端部に姿勢変更操作のための力点P1が
形成されるとともに、側部蝶番部45に支点Oが形成さ
れる。
【0040】従って、支点Oと力点Pとの間の距離をL
1とすれば、中央杆41を綴り姿勢に姿勢変更させるた
めに中央杆41にはL1×F1のモーメントが作用する
ことになる。これに対して従来のように操作片43が存
在しない状態では、操作片43の上端部が力点P2にな
るため、作用点Oおよび力点P2間の水平距離をL2、
力点P2に加える力をF2として、中央杆41に作用す
るモーメントはL2×F2になる。そして、中央杆41
の姿勢変更には同一のモーメントが必要であるためL1
×F1=L2×F2であり(すなわちF1=(L2/L
1)×F2)、しかもL2<L1であることから、F1
<F2となる。
【0041】これによって綴り解除姿勢にある中央杆4
1を綴り姿勢に姿勢変更を行うために要する力は、操作
片43を備えた本願発明の方が、操作片43のない従来
のものより小さくてよいことが判る。
【0042】このことについては、図6の(ロ)に示す
ように、綴り姿勢に姿勢設定された中央杆41を綴り解
除姿勢に姿勢変更する場合についても、力の加わる向き
が上記と逆になるだけで、従来のものより本願発明の方
が、少ない力で操作することができる点については同様
である。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の綴り具によれば、書類の
綴り孔に一対の綴り足を通した状態で、各綴り足を押さ
え金具の挿通孔に差し通し、解除姿勢に姿勢設定されて
いる係止杆の各中央杆を下方に向けて押圧することによ
り、各側部杆は押え金具に案内されつつ挿通孔から上方
に突出している綴り足を押し倒しながら互いに離間する
方向に移動し、係止杆が綴り姿勢に設定されることによ
り綴り足が側部杆と押さえ金具との間に押圧挟持され、
これによって書類を綴り具で綴られた状態にすることが
できる。
【0044】逆に書類が綴り具に綴られた状態で操作片
の先端を指で摘まんで引き起こすことにより、一対の中
央杆は、その連結位置が上に凸に折れ曲がって逆V字状
に押え金具上に立直するとともに、各側部杆は互いに近
接する方向に移動し、これによって係止杆を綴り姿勢か
ら解消姿勢に姿勢変更することができる。そして、係止
杆が解消姿勢に設定されると、綴り足の側部杆および押
え金具間の押圧挟持が解消されるため、綴り足を押え金
具の挿通孔から引き抜くことにより書類を綴り具から外
すことができる。
【0045】そして、一方の中央杆の上面には、他方の
中央杆の上面に亘るように操作片が取り付けられている
ため、係止杆を姿勢変更するに際し、操作片の先端と中
央杆の曲折位置との間の距離、すなわちモーメントの支
点と力点との間の距離が、操作片が存在しない場合に比
較して長くなっているため、中央杆の押圧や引き起こし
を従来よりも楽に行うことができる。
【0046】請求項2記載の綴り具によれば、操作片を
中央杆に着脱自在に装着したため、操作片として各種の
デザインを施したものの複数種類を予め用意しておくこ
とにより、操作片を好みに応じて取り換えることができ
る。また、顧客の要望に応じて調製した操作片を取り付
けたものを容易にオーダーメイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る綴り具の一実施形態を示す分解斜
視図である。
【図2】図1の綴り具の組立て斜視図である。
【図3】図1の綴り具の組立て斜視図であり、係止杆が
綴り姿勢に設定された状態を示している。
【図4】図3のA-A線断面図である。
【図5】係止杆の押え金具に対する装着手順を示す説明
図であり、(イ)は、左側の側部杆を押え金具のガイド
溝に挿入する直前の状態、(ロ)は、左側の側部杆がガ
イド溝に挿入されつつある状態、(ハ)は、右側の側部
杆をガイド溝に挿入する直前の状態、(ニ)は、右側の
側部杆がガイド溝に装着された状態をそれぞれ示してい
る。
【図6】本発明に係る操作片の作用を説明するための説
明図であり、(イ)は、中央杆が綴り解除姿勢に設定さ
れた状態、(ロ)は、中央杆が綴り姿勢に設定された状
態をそれぞれ示している。
【図7】(イ)および(ロ)は、従来の綴り具を例示す
る側面視の断面図である。
【符号の説明】
1 綴り具 2 綴り足部材 21 挟み板 22 綴り足 22a 係止突片 23 止め孔 3 押え金具 31a 第1係止突起 31b 傾斜面 31c第2係止突起 32 ガイド突条 33 ガイド溝 34装着口 35 挿通孔 4 係止杆 41 中央杆 41a 天板 41b 圧入孔 42 側部杆 42a 側部杆本体 42b 被ガイド突条 42c 指掛け突起 42d 仕切り壁 43 操作片 44 中央蝶番部 45 側部蝶番部 D 書類 D1 綴り孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綴り足部材の長手方向一対の綴り足をそ
    れぞれ挿通する一対の挿通孔を備えた長尺の押え金具
    と、この押え金具に長手方向にスライド可能に結合され
    た係止杆とが備えられ、上記係止杆は、中央部で上に凸
    に折り曲げ可能に連結された一対の中央杆と、各中央杆
    の端部に上に凹に折り曲げ可能に連結された一対の側部
    杆とからなっているとともに、各側部杆がそれぞれ離間
    方向にスライドすることにより上記挿通孔から突出した
    綴り足を押え金具との間に押圧挟持する綴り姿勢と、各
    側部杆がそれぞれ近接方向にスライドすることにより各
    中央杆が逆V字状に上方に突出した状態で上記押圧挟持
    が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成さ
    れ、上記一方の中央杆の上面には、他方の中央杆の上面
    に亘るように操作片が取り付けられていることを特徴と
    する綴り具。
  2. 【請求項2】 上記操作片は、上記中央杆に着脱自在に
    装着されていることを特徴とする請求項1記載の綴り
    具。
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