JP2001010158A - 複数の表示デバイスを有した操作ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示された複数の機能の互いの関連が把握し
やすくトータル的な設定内容を理解しやすく、しかも表
示されるべき各種機能の切り分けが簡潔な操作ユニット
を提供する。 【解決手段】 画像形成に関連した各種機能動作の少な
くとも一部を画面表示する表示デバイス（７２，７３，
７４）が複数個備えられ、上記各種機能動作の項目が分
類・分割されて上記複数個の表示デバイスにそれぞれ表
示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタなどの多機能化した画像形成装置、特
に、複写機機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、ネ
ットワークスキャナー機能など、複数のＯＡ機能を備え
た所謂複合機に適用される操作ユニットに関するもの
で、操作勝手の良い操作面をもたらすものである。

【０００２】

【従来の技術】一般的に画像形成装置の筐体上面には、
画像形成に関する種々の操作のための操作部（操作パネ
ル）が設けられている。例えば複写機にあっては、複写
動作を開始させるプリントスタートキー、複写動作を停
止させるストップキー、複写枚数を設定するテンキー、
複写倍率を設定する倍率設定キーなどの入力キーが操作
部に備えられている。

【０００３】近頃の複写機においては、マイクロコンピ
ュータの普及とその機能の拡大に伴って、その内部に当
該マイクロコンピュータを備え、各種の制御を行うよう
にしたものが多数存在するようになっている。これらマ
イクロコンピュータ制御による複写機においては、複雑
な複写プロセスも制御プログラムにより簡単に制御され
るようになり、またマイクロコンピュータの機能を活用
して、オペレータの利便のために、紙切れ、ペーパージ
ャムなど簡単な障害チェック表示や複写枚数の計数表示
など多くの機能が付加されるようになってきている。

【０００４】そして、上記操作部において、スタートキ
ー、ストップキー、テンキーのような最も本質的な操作
に関するものの他、濃度調整、定形サイズ間での倍率設
定、用紙選択などの操作を基本機能として捉え、これら
を１つのグループとし、両面複写、実寸倍率設定、セン
タリング、枠消去、とじ代・ページ連写、ソート・スタ
ックなどの操作を応用機能として捉え、別のグループと
して、それぞれを区分けして操作部に配置することが行
われていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような多様な機
能に対してはそれぞれ操作のためのキーが備えられ、そ
の機能操作に関する表示も操作部の表示画面に示される
ことになるが、当然のこととして、機能が増えるにつれ
て操作キーも表示すべき項目も相関的に増大する。画像
形成装置の操作部は一般に装置筐体の上面領域に設けら
れているが、増大した操作キー全て及び表示画面を平面
的に筐体上面領域に配置することはスペース的に自ずと
限界があり、また限られた範囲内に収めるべくキーや表
示画面を小さくすると、操作性を悪くし、さらに多数の
キーが配列されることで、極めて煩雑な印象を与えるお
それもある。最近の画像形成装置では、複写機やファク
シミリという装置機能を複数兼ね備えた複合機が提案さ
れ、上記のような問題が大きくなってきている。

【０００６】そこでスタートキーやテンキーなど、最も
本質的な機能に関するもののみを機械的なキーとし、多
様な機能のための設定乃至操作キーについては、液晶を
用いたタッチパネルによってキー部分を切り替えで表示
するようにした構成のものが実用化されている。枝分か
れした機能ステップ毎に表示して、その画面切り替えに
よって操作表示部をすっきりさせるものであり、いわば
階層的に機能キーを整理収容している。またアイコンや
ポップアップ画面の採用、画面レイアウトの工夫などが
操作の複雑化を緩和するためになされている。

【０００７】しかしながら、操作機能を画面切り替えで
順次行うようにした上記タッチパネル式の操作では、一
連の設定操作の途中で既に設定済みのものを変更する必
要が生じた場合に、該当の機能ステップまで画面を次々
と切り替えた上で変更を行わなければならず、かなりの
煩わしさがある。そこで本出願人は先に特願平９−３６
０９３２号などにより、階層的な機能設定の整理を行い
つつも、他の設定条件との関連において操作内容が理解
しやすく、トータル的な設定内容が確認しやすい操作ユ
ニットを提案した。

【０００８】本発明は、タッチパネル式画面に限らず、
表示された複数の機能の互いの関連が把握しやすくトー
タル的な設定内容を理解しやすく、しかも表示されるべ
き各種機能の切り分けが簡潔な操作ユニットを提供する
ことを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にし
たがって、画像形成に関連した各種機能動作の少なくと
も一部を表示デバイスを用いて画面表示する画像形成装
置用操作ユニットにおいて、上記表示デバイスが複数個
備えられ、上記各種機能動作の項目が分類・分割されて
上記複数個の表示デバイスにそれぞれ表示されるように
する。

【００１０】少なくとも、画像情報の読み取り／取り込
みに関する条件設定のための表示デバイスと、読み取り
／取り込みを行った画像情報の加工処理に関する条件設
定のための表示デバイスを有するのが好適である。更
に、加工処理した画像情報の出力に関する条件設定のた
めの表示デバイスを有していれば、一層好ましい。以上
のような分類は、どのような原稿属性／元データか、ど
のようにコピー／データ加工するか、どのようにコピー
したもの／加工したものを取り扱うか、といった観点で
各表示デバイスに分割されるものである。

【００１１】複写機機能、プリンタ機能、ファクシミリ
機能、ネットワークスキャナー機能といった各ＯＡ機
能、所謂アプリケーションを複数備えた複合機にあって
は、これらアプリケーション間で同じような設定内容が
存在する場合に、同じ表示内容となるように共通化させ
るのが、好都合である。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の詳細を、図に示された例
に基づいて説明する。本発明に係る操作ユニットを構成
する機械キー操作部７１、第１操作表示部７２、第２操
作表示部７３及び第３操作表示部７４を含んだ画像形成
装置の全体制御システムの構成を図１に示す。符号１は
画像形成装置のプログラムを実行するマイクロプロセッ
サ、符号２はマイクロプロセッサ１のアドレス、データ
及びコントロールバスで、符号３，４，５はそれぞれ当
該バス２を通してマイクロプロセッサ１に接続された読
み出し専用メモリ(ROM)、読み書き両用メモリ(RAM)及び
不揮発メモリ(NVRAM)である。符号６はバス２を通して
マイクロプロセッサ１に接続された出入力ポートであ
り、画像形成装置内のモータ、ソレノイドなどの出力負
荷、センサなどの入力信号が接続されている。符号７は
シリアル通信制御ユニットであり、操作ユニット７１，
７２，７３，７４との信号の授受を実行している。

【００１３】図２に本発明に係る操作ユニットの概略的
な外観平面を示す。第１操作表示部７２、第２操作表示
部７３、第３操作表示部７４はいずれも操作の状態やメ
ッセージを表示するタッチパネル式画面となっている。
これら画面はパネル表面に触れることでキー入力できる
タッチパネルキーと表示用ＬＣＤとで構成されたもので
ある。タッチパネルキーの検出回路や座標検出方法につ
いては公知であるので説明を省略する。

【００１４】第１操作表示部７２では原稿情報の取り込
みとデータ選択に関する操作・表示を行う。原稿取り込
みに関する項目としては、原稿読み取りにおける原稿の
画像種類、読み取り濃度の調整、ＡＤＦの動作設定など
がある。データ選択に関する項目としては、ファクシミ
リ機能やプリンタ機能において受信した文書データの送
り主であるデータ受信元、本体内部や外部の記憶装置に
蓄積されていた文書データ（元データ）の名称であるフ
ァイル名称などがある。例えば原稿画像種類を設定する
場合、第１操作表示部７２の範囲内に示された「原稿画
像種類」キーをタッチすると画面が切り換わり、「文
字」「文字・写真」「写真」「淡い原稿」等のタッチキ
ーが現れる。「文字」キーは文字が主体の原稿に適した
設定で読み取るためのもので、「文字・写真」キーは写
真や絵画と文字が混じった原稿に適した設定で読み取る
ためのもので、「写真」キーは写真や絵画原稿に適した
設定で読み取るためのもので、「淡い原稿」キーは鉛筆
書きの原稿や複写伝票の控えなどの濃度の薄い原稿に適
した設定で読み取るためのもので、とぎれやすい細い線
をきれいにコピーすることができる。また濃度調整に
は、自動的に適切な濃度に調整する「自動濃度」の他に
多段階で濃度調整する「濃度調整」、地肌が濃い原稿の
ときに画像の濃度だけを調整する「組み合わせ濃度調
整」等がある。

【００１５】第２操作表示部７３では取り込んだ画像情
報のデータ加工に関する操作・表示を行う。データ加工
に関する項目としては、転写紙サイズ、変倍、両面、画
面編集などがある。さらにはメモリで読み取った原稿枚
数、セットした枚数（部数）、コピーした枚数（部数）
などを表示する。各種の拡大／縮小を行う変倍機能につ
いては、表示された「変倍」キーにタッチすると下から
変倍の画面、例えば「−」、「＋」、「テンキーズー
ム」、「縮小」、「拡大」、「応用変倍」を表示する画
面が上がってくる。「縮小」や「拡大」のキーにタッチ
することで定形倍率（３５％、５０％、６１％、７１
％、８２％、８７％、１１５％、１２２％、１４１％、
２００％、４００％、「固定倍率」ともいう）を選択す
ることができ、「テンキーズーム」にタッチすることで
３２％から４００％まで１％刻みに縮小拡大を設定する
ことができる。「縮小」や「拡大」にタッチして予め定
形倍率を選択してから「−」「＋」で調整することもで
きる。応用変倍機能には「寸法変倍」、「独立変倍
％」、「独立変倍mm」等がある。「寸法変倍」とは、原
稿とコピーのそれぞれ対応する一辺の長さを指定するこ
とで倍率を計算して拡大／縮小コピーするもので、「独
立変倍％」、「独立変倍mm」はそれぞれ縦と横をそれぞ
れ異なる倍率でコピーできるもので、「独立変倍％」で
は縦と横を％で指定し、「独立変倍mm」では原稿とコピ
ーの縦横寸法をそれぞれmm単位で指定するものである。

【００１６】第３操作表示部７４では転写紙加工やデー
タ出力といった出力データの取り扱いに関する操作・表
示を行う。転写紙加工に関する項目としては、ソート、
ステープル、パンチといった処理などがあり、これらを
選択できるように表示する。データ出力に関する項目と
しては、ファクシミリ機能やプリンタ機能において編集
したデータを送る相手であるデータ送信先、本体内部や
外部の記憶装置に蓄積する場合の文書データであるファ
イル名称などがある。

【００１７】これらタッチパネル画面７２，７３，７４
を、操作観点からみると、第１操作表示部７２は「どの
ような原稿属性／元データか」、第２操作表示部７３は
「どのようにコピー／データ加工するか」、第３操作表
示部７４は「どのようにコピー／データを扱うか」とい
った観点で分類されているものである。画面上にどのよ
うに表示されるかは当該分類にしたがっている限り、任
意であり、極めて多様なものが想定される。本例ではタ
ッチパネル式画面として示しているが、各操作表示部を
機械キーと表示部とで構成することも当然ありうるもの
である。

【００１８】機械キー操作部は、図２のタッチパネル式
画面７２，７３，７４以外の各種操作キーでなるもので
あり、当該図面において第２操作表示部７３の下側位置
にテンキー／＃キー（エンターキー）８１が配置され、
これらテンキーよりもだいぶ大きな円板状のスタートキ
ー８２がその右側に配置されている。テンキー／＃キー
８１とスタートキー８２の間に、入力した数値を取り消
したり、コピーを中断又は中止するためのにクリア／ス
トップキー８３が位置し、スタートキー８２の上には試
しコピー８７が配置される。試しコピーは、複数部数コ
ピーするときに最初の１部のコピーで仕上がりを確認す
るためのものである。第２操作表示部７３と第３操作表
示部７４の間には、プログラムキー８４、リセット／予
熱キー８５、割り込みキー８６が位置する。第１操作表
示部７２の左上側には、使用条件に合わせて初期設定値
や操作条件を変更するための初期設定／カウンターキー
８８が位置している。当該初期設定／カウンターキー８
８の下には複合機としての切り替えキーとしてコピー機
能キー９０、コピーサーバー機能キー９１、プリンタ機
能機ー９２が並んでいる。

【００１９】以上のような操作表示部を備えた画像形成
装置の機械的構成や動作は周知のものであるので、画像
形成装置の全体的な図示及び説明は省略する。また当該
操作表示部は、複合機の操作部として示されており、各
ＯＡ機能において同じような設定内容を有する場合に
は、同じ表示内容が現れるようになっているが、複写
機、ファクシミリ、プリンタ等の各ＯＡ機能を単独に有
する装置の操作部であってもよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、画像形成に関連した各
種機能動作の少なくとも一部を画面表示する表示デバイ
スが複数個備えられ、上記各種機能動作の項目が分類・
分割されて上記複数個の表示デバイスにそれぞれ表示さ
れるようになっているので、表示された複数の機能の互
いの関連が把握しやすくトータル的な設定内容を理解し
やすい。

【００２１】画像情報の読み取り／取り込みに関する条
件設定のための表示デバイスと、読み取り／取り込みを
行った画像情報の加工処理に関する条件設定のための表
示デバイスと、更には加工処理した画像情報の出力に関
する条件設定のための表示デバイスとに分ければ、表示
されるべき各種機能の切り分けが簡潔となる。

【００２２】複写機機能、プリンタ機能、ファクシミリ
機能、ネットワークスキャナー機能といった各ＯＡ機
能、所謂アプリケーションを複数備えた複合機にあって
は、これらアプリケーション間で同じような設定内容が
存在する場合に、同じ表示内容となるように共通化させ
れば、操作が判りやすく、また今までにない組み合わせ
をすることができ、更には画面リソースの節約もでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る操作ユニットを含んだ画像形成装
置の制御ブロック図である。

【図２】本発明に係る操作ユニットの概略平面図であ
る。

【符号の説明】

７２ 第１操作表示部 ７３ 第２操作表示部 ７４ 第３操作表示部 ８１ テンキー／♯キー ８２ スタートキー ８３ クリア／ストップキー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星村 隆史 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株式 会社リコー内 (72)発明者 矢野 良多 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高津 あき子 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株式 会社リコー内 Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 AR03 AS02 BB10 CQ04 CQ21 CQ24 CQ34 CQ36 CQ38 2H027 FA06 FA07 FA22 GA03 GA14 GA20 GA23 GA28 GA32 GB15 GB16 ZA07

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成に関連した各種機能動作の少な
   くとも一部を表示デバイスを用いて画面表示する画像形
   成装置用操作ユニットにおいて、上記表示デバイスが複
   数個備えられ、上記各種機能動作の項目が分類・分割さ
   れて上記複数個の表示デバイスにそれぞれ表示されるこ
   とを特徴とする操作ユニット。
2. 【請求項２】 少なくとも画像情報の読み取り／取り込
   みに関する条件設定のための表示デバイスと読み取り／
   取り込みを行った画像情報の加工処理に関する条件設定
   のための表示デバイスとを有することを特徴とする請求
   項１に記載の操作ユニット。
3. 【請求項３】 加工処理した画像情報の出力に関する条
   件設定のための表示デバイスを更に有することを特徴と
   する請求項２に記載の操作ユニット。
4. 【請求項４】 複数のＯＡ機能を備えた複合機のための
   操作ユニットであって、請求項１〜３のいずれか一項に
   係る操作ユニットにおいて、複数のＯＡ機能の間で表示
   内容が共通化していることを特徴とする操作ユニット。