JP2001009258A - 粉粒体の流動層処理方法 - Google Patents

粉粒体の流動層処理方法

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JP2001009258A
JP2001009258A JP11189434A JP18943499A JP2001009258A JP 2001009258 A JP2001009258 A JP 2001009258A JP 11189434 A JP11189434 A JP 11189434A JP 18943499 A JP18943499 A JP 18943499A JP 2001009258 A JP2001009258 A JP 2001009258A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理プロセスの自動化、制御精度の向上 【解決手段】 乾燥工程では、造粒工程を経た造粒物の
含有水分を低下させつつ、レーザ式粒度分布測定装置に
よる粒度分布の測定データから、乾燥中の粉粒体の平均
粒子径と、乾燥中の粉粒体に占める所定の粒子径以下の
微粒子の頻度とを逐次算出し、その微粒子の頻度が設定
値を越えた時はスプレー液をスプレーして、粉粒体の微
粉化を抑制する。この際のスプレー操作は、乾燥中の粉
粒体に造粒が進行しないように、例えば数十秒程度の断
続スプレーとする。また、この際に結合剤液の残量があ
ればこれをスプレーし、残量がなければ水その他の純溶
媒をスプレーする。この操作を繰り返して、平均粒子径
が目標値に十分近くなった時点で運転を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理容器内で流動
状態にした粉粒体にスプレー液をスプレーして、造粒又
はコーティング処理を行う流動層処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流動層処理法によって得られる処理品の
粒子径、粒度分布、見かけ密度等を目標通りに制御する
ため、従来、以下のような方法が用いられていた。
【0003】(1)処理プロセス中の粉粒体の運動状態
や粒子径を目視によって観察し、スプレー液速度等の操
作条件を経験則に従って適宜調整する方法。
【0004】(2)流動層内の粉粒体の表面水分を赤外
線水分測定器などによって測定し、適切な水分値を数回
の実験によって確認し、これによって処理品の粒子径を
制御する方法。
【0005】(3)処理中の粉粒体をサンプリング採取
し、その粒度を篩などを用いて測定し、処理の進行を確
認する方法。
【0006】(4)流動層装置に取り付けたCCDカメ
ラ等の撮影装置によって装置内の粉粒体の粒子画像を撮
影し、画像処理法等によって粒子径を演算する方法。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来方法に
は、以下のような問題点がある。
【0008】(1)多様な物理的、化学的特性を有する
粉粒体、スプレー液に対しては、処方ごとに操作条件を
検討する必要があり、また、処理操作中においても粒子
密度、粒子径の変化によって流動状態が変化するため、
操作条件を微調整する必要がある。
【0009】(2)処理プロセスのスケールアップ・ダ
ウンを検討する際にも、装置ごとの混合特性、熱交換特
性等の違いによって操作条件の再検討を強いられる。
【0010】(3)層内水分が同一であっても、装置ス
ケールの違いによって、処理品の粒度に違いがでる場合
がある。
【0011】(4)最適操作条件を確立するまでに、多
くの試行錯誤が必要である。
【0012】(5)流動層造粒に不可欠な乾燥工程の制
御が不十分である。
【0013】(6)画像処理法等では、粒子の画像デー
タから粒子径を演算する際に、ノイズ除去、二値化処
理、粒子の重なりの認識などのデータ変換が必要であ
り、このデータ処理中にデータの信頼性が低下する。
【0014】本発明は、上記の従来技術上の問題点を解
決することをその目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
流動層造粒方法に関するものである。流動層造粒方法で
は、造粒工程の後に造粒物の乾燥工程がある。すなわ
ち、請求項1に係る発明は、処理容器内で流動化エアー
によって流動状態にした粉粒体の粒度分布をレーザ式粒
度分布測定装置で逐次測定しながら、造粒とその後の乾
燥を行う粉粒体の流動層処理方法であって、造粒工程で
は、流動状態の粉粒体に結合基剤を含む結合剤液を連続
スプレーして造粒を行ないつつ、レーザ式粒度分布測定
装置による粒度分布の測定データから、造粒中の粉粒体
の平均粒子径を求め、その平均粒子径が設定値に達した
時点で連続スプレーを終了し、乾燥工程では、造粒工程
を経た粉粒体の含有水分を低下させつつ、レーザ式粒度
分布測定装置による粒度分布の測定データから、乾燥中
の粉粒体の平均粒子径と、乾燥中の粉粒体に占める所定
の粒子径以下の微粒子の頻度とを求め、その微粒子の頻
度が設定値を越えた時は、結合剤液の残量または水その
他の純溶媒を断続スプレーして、造粒の進行を防止しつ
つ乾燥中の粉粒体の微粉化を抑制し、この操作を繰り返
して、平均粒子径が目標値に達した時点で運転を終了す
るものである。
【0016】請求項2に係る発明は、流動層コーティン
グ方法に関するものである。すなわち、請求項2に係る
発明は、処理容器内で流動化エアーによって流動状態に
した粉粒体の粒度分布をレーザ式粒度分布測定装置で逐
次測定しながら、被膜基剤を含む被膜剤液をスプレーし
て、粉粒体の粒子にコーティング被膜を形成する粉粒体
の流動層処理方法であって、レーザ式粒度分布測定装置
による粒度分布の測定データを、粒子径のしきい値A、
Bを用いて(A<B)、しきい値A以下の微粒子領域S
1(S1≦A)と、しきい値Aを越えB未満の良品粒子
領域S2(A<S2<B)と、しきい値B以上の粗大粒
子領域S3(B≦S3)とに分け、微粒子領域S1に属
する微粒子の頻度または粗大粒子領域S3に属する粗大
粒子の頻度が許容上限値を越えた時に、被膜剤液のスプ
レー液速度、流動化エアーの風量、温度のうち少なくと
も1つの操作条件を変化させて、前記粒子の頻度が許容
上限値以下になるように制御するものである。
【0017】上記構成において、変化させる操作条件と
してスプレー液速度を選択し、微粒子領域S1に属する
微粒子の頻度が許容上限値を越えた時は被膜剤液のスプ
レー液速度を上げ、粗大粒子領域S3に属する粗大粒子
の頻度が許容上限値を越えた時は被膜剤液のスプレー液
速度を下げて、前記粒子の頻度が許容上限値以下になる
ように制御することができる(請求項3)。
【0018】請求項4に係る発明は、流動層造粒方法又
は流動層コーティング方法にニューラルネットワーク理
論を応用したものである。すなわち、請求項4に係る発
明は、処理容器内で流動化エアーによって流動状態にし
た粉粒体の粒度分布をレーザ式粒度分布測定装置で逐次
測定しながら、造粒又はコーティングを行う粉粒体の流
動層処理方法であって、実際の処理操作によって得られ
た粉粒体の粒度分布の測定データと、これに対応するス
プレー液のスプレー液速度、流動化エアーの風量、温度
などの操作条件のデータとから、ある時刻とその1時刻
前との間における、粉粒体の平均粒子径の変化量と操作
条件の変化量との関係を求め、その実験データを予めニ
ューラルネットワークソフトウェアの自己学習機能に学
習させておき、処理中の粉粒体の粒度分布の測定データ
と、これに対応する操作条件のデータとをニューラルネ
ットワークソフトウェアに逐次入力し、現在時刻の入力
データと自己学習機能に予め学習させておいた実験デー
タとから、現在時刻の1時刻後の粉粒体の平均粒子径を
推測し、この平均粒子径の推測値が所望値になるような
操作条件を該ソフトウェア内で算出し、その算出値を制
御信号として前記操作条件を制御する制御装置に出力し
て処理操作を行い、さらにこの処理操作によって得られ
た前記1時刻後の入力データと前記現在時刻の入力デー
タとに基づいてニューラルネットワークソフトウェアの
自己学習機能に再学習させるものである。
【0019】本発明(請求項1〜4に係る発明)におけ
るスプレー方式は、特に限定されず、トップスプレー方
式、ボトムスプレー方式、タンジェンシャルスプレー方
式を採用することができる。また、処理装置としては、
流動造粒装置(流動造粒コーティング装置)、複合型流
動造粒装置(複合型流動造粒コーティング装置)を用い
ることができる。トップスプレー方式の流動造粒装置で
は、処理容器の底部に配した通気性のある多孔板・金網
等から流動化エアーを処理容器内に導入して流動層を形
成し、流動化粒子群に上方から下向きにスプレー液をス
プレーする。ボトムスプレー方式の流動造粒装置では、
流動層下部に案内管を設け、この案内管に大量の流動化
エアーを導入して噴流層を形成し、流動化粒子群に下方
から上向きにスプレーする。タンジェンシャルスプレー
方式の複合型流動造粒装置では、処理容器の底部に回転
ディスクを付設し、例えば回転ディスクと処理容器の底
部壁面との間の間隙から流動化エアーを導入して流動層
を形成し、流動化粒子群に接線方向(回転ディスクの回
転方向)にスプレーする(トップスプレー方式を採用す
ることもある。)。回転ディスクの上面には円錐形のコ
ーン部が設けられ、さらに複数のブレード(凸状羽根)
が設けらたものもある。複合型流動造粒装置では、回転
ディスクによって粒子群に転動圧密作用が加えられる。
そのため、転動流動造粒装置(転動流動造粒コーティン
グ装置)とも呼ばれている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0021】図1は、実施形態で用いる流動造粒装置
(転動流動造粒装置)の一構成例を概念的に示してい
る。
【0022】処理容器1の処理室1aの上方にバグフィ
ルター2(ツインシェイキングフィルターシステムが例
示されている。シングルシェイキング方式のフィルター
システムもある。)が設置され、処理室1aの底部に回
転ディスク3が付設されている。回転ディスク3の上面
には、円錐形のコーン部と複数のブレード(凸状羽根)
が設けられる。流動化エアーは、流動化エアー供給部4
(ブロアー等の給気源、温度・風量等の制御手段を備え
ている。)から所定の温度・風量等で供給され、給気ダ
クトから回転ディスク3の下方の給気室1bに導かれた
後、回転ディスク3の外周部と処理容器1の底部壁面と
の間の間隙から処理室1a内に導入される。回転ディス
ク3上の粉粒体は、コーン部とブレードによる転動圧密
作用を強く受け、外周部に転動してきた時に流動化エア
ーに乗って中央上部に吹き上げられ、コーン部の円錐テ
ーパ面に沿って循環する。また、処理室1aには、スプ
レー液をスプレーエアーによってミスト状にしてスプレ
ーするための1本又は複数本のスプレーノズル5が設置
される。スプレーノズル5には、スプレー液供給部6
(定量ポンプ等の定量注液源、液温等の制御手段を備え
ている。)からスプレー液が所定の流量・液温等で供給
され、また、スプレーエアー供給部7(コンプレッサ等
の圧縮エアー供給源、圧力・流量・露点等の制御手段を
備えている。)からスプレーエアーが所定の圧力・風量
等で供給される。スプレーエアーによってミスト化され
たスプレー液は、スプレーノズル5の先端から、処理室
1a内で流動状態にある粉粒体に向けて接線方向にスプ
レーされる。これにより、処理容器1a内の粉粒体が湿
潤を受けて凝集し、あるいは、粒子の表面にスプレー液
中の基剤成分が付着して被膜層が形成される。
【0023】流動化エアーの温度・風量、スプレー液の
液温・流量、スプレーエアーの温度・圧力・風量等の操
作条件は、流動造粒装置の制御盤8から、流動化エアー
供給部4、スプレー液供給部6、スプレーエアー供給部
7等に出力される制御信号によって所要値に制御され
る。
【0024】また、処理容器1にはレーザ式粒度分布測
定装置10が設置されており、処理プロセス中の粉粒体
の粒度分布がレーザ式粒度分布測定装置9によってリア
ルタイムで検出される。その粒度分布の測定データは、
コントローラ11からパーソナルコンピュータ12に入
力され、所要のデータ処理を経て流動装置の制御盤8に
入力される。制御盤8は、この入力データに基づいて、
所定の操作条件を制御する制御手段(例えばスプレー液
供給部6)に制御信号を出力し、その操作条件(例えば
スプレー液速度)を調整する。
【0025】図2は、レーザ式粒度分布測定装置10の
一構成例を概念的に示している。レーザ発振器、例えば
He−Neレーザ発振器10aから発振されたレーザ光
Lはビームエキスパンダ10bで平行ビームにされ、さ
らにプリズム10cで偏向されて検出部10dに入射す
る。検出部10dは、処理室1a内における粉粒体の流
動層に対応する位置に配設されており、処理プロセス中
の粉粒体粒子pが検出部10dのレーザ光領域に入る
と、レーザ光Lの一部が粒子pに当たって散乱を起こ
す。散乱を起こしたレーザ光L1は集光レンズ10eで
集光され、センサ(リング状ディデクタ)10fに焦点
を結ぶ。一方、検出部10dを直進したレーザ光L2は
集光レンズ10eで集光され、センサ10fの中心に焦
点を結ぶ。自動焦点調節機構10gは、レーザ光L2の
焦点がセンサ10fの中心に結ぶように、センサ10f
の位置を上下左右方向に自動的に調節する。プリアンプ
10hは、センサ10fからの微弱な信号を増幅してコ
ントローラ11に送る。コントローラ11は、パーソナ
ルコンピュータ12からの指令に従ってセンサ10fの
値を読み取り、そのデータをパーソナルコンピュータ1
2に送る。パーソナルコンピュータ12は、ファイルに
格納された粒度分布測定プログラムに従って粒度分布を
作成し、また平均粒子径の算出等の演算処理を行う。
【0026】第1の実施形態では、図1に示す流動造粒
装置を用いて造粒制御を行った。その進行過程を図3に
示す。
【0027】流動層造粒では、結合剤液をスプレーして
造粒を行う造粒工程と、造粒工程を経た造粒物を乾燥さ
せる乾燥工程とがある。これまでの流動層造粒方法で
は、造粒工程の終点制御に主眼が置かれていたが、造粒
工程で所要の粒子径に仕上がっても、その後の乾燥工程
で造粒物が再び微粉化し、操作条件によっては目標の粒
子径に仕上がらないことが多い。そこで、この実施形態
では、乾燥工程においてもスプレー液のスプレーを行
い、乾燥中の粉粒体の微粉化を抑制して、目標の粒子径
に仕上げることとした。
【0028】造粒工程では、流動状態の粉粒体に結合基
剤を含む結合剤液を予め設定されたスプレー液速度で連
続スプレーして造粒を行ないつつ、レーザ式粒度分布測
定装置10による粒度分布の測定データから、造粒中の
粉粒体の平均粒子径を逐次算出し、その平均粒子径が設
定値(造粒工程における平均粒子径の目標値)に達した
時点で連続スプレーを終了する。尚、これまでの知見に
よると、造粒工程終了時における粉粒体の平均粒子径
は、乾燥工程終了時における粉粒体(最終造粒物)の平
均粒子径の2倍以上の大きさに成長させておく必要があ
る。従って、最終造粒物の目標平均粒子径が決まれば、
造粒工程における平均粒子径の設定値(目標値)が決ま
る。また、製薬分野などでは、結合剤液に含まれる結合
基剤の固形分量は予め決められた量に過不足があっては
ならないため、造粒工程終了前に結合剤液の規定量を全
量スプレーし終わった時は、水その他の純溶媒のスプレ
ー操作に切り替えて造粒工程を続行する。
【0029】乾燥工程では、造粒工程を経た造粒物の含
有水分を低下させつつ、レーザ式粒度分布測定装置10
による粒度分布の測定データから、乾燥中の粉粒体の平
均粒子径と、乾燥中の粉粒体に占める所定の粒子径以下
の微粒子の頻度とを逐次算出し、その微粒子の頻度が設
定値を越えた時はスプレー液をスプレーして、粉粒体の
微粉化を抑制する。この際のスプレー操作は、乾燥中の
粉粒体に造粒が進行しないように、例えば数十秒程度の
断続スプレーとする。また、この際に結合剤液の残量が
あればこれをスプレーし、残量がなければ水その他の純
溶媒をスプレーする。この操作を繰り返して、平均粒子
径が目標値に十分近くなった時点で運転を終了する。
【0030】第2の実施形態では、図1に示す流動造粒
装置を用いてコーティング制御を行った。図4にレーザ
式粒度分布測定装置10による粒度分布の測定データ、
図5にコーティングの進行過程をそれぞれ示す。
【0031】図4に示すように、コーティング操作中に
処理室1a内に存在し得る粒子の粒径領域には、2〜1
0倍の最大頻度粒径差があり、これらを判別するための
しきい値A、B(A<B)を設定することによって、そ
れぞれの粒子領域の発生、消滅をリアルタイムで検知す
ることができる。尚、しきい値は予め設定しておいても
良いし、あるいは、運転初期にスプレー操作をしない状
態で粒度分布を測定し、その測定データから自動的にし
きい値を設定させても良い。
【0032】微粒子領域S1(S1≦A) 核粒子に付着しなかった被膜基剤の結晶粒子、あるい
は、核粒子が摩耗して発生した粒子が主体である(スプ
レー液速度の不足による過乾燥)。
【0033】良品粒子領域S2(A<S2<B) 核粒子とほぼ同じ大きさの粒子で、被膜基剤の付着によ
って若干の粒子径の増大はあるが、安定した経時変化で
ある(適切なスプレー液速度) 。
【0034】粗大粒子領域S3(B≦S3) 核粒子の2倍以上の粒子径をもった粒子で、粒子同士の
凝集によって発生したものである(スプレー液速度の過
大によって造粒が進行)。
【0035】図5に示すように、コーティングの進行に
伴って各粒子領域S1、S2、S3の頻度(%)(各粒
子領域ごとに、そこに属する粒子の頻度を合計した値)
は刻々と変化するが、実際のコーティング操作において
は、多少の微粒子および粗大粒子の発生は許容せざるを
得ない。そこで、微粒子領域S1と粗大粒子領域S3の
頻度にそれぞれ許容上限値mを設定する。許容上限値m
は、微粒子領域S1と粗大粒子領域S3について同一の
値としても良いし、異なる値としても良い。
【0036】微粒子の発生と粗大粒子の生成は、操作条
件、特にスプレー液速度に大きく依存していると考えら
れ、微粒子領域S1の頻度が許容上限値mを越えた時は
被膜剤液のスプレー液速度を上げ、粗大粒子領域S3が
許容上限値mを越えた時はスプレー液速度を下げて、微
粒子の発生と粗大粒子の生成を抑制する。また、生成し
た粗大粒子の解砕には流動化エアーの風流を上げて粒子
の運動エネルギーを大きくすることも効果的であるた
め、補助的に流動化エアーの風量操作を行うと良い。
【0037】スプレー液速度の設定は、例えば以下のよ
うにプログラム化することができる。
【0038】初期においては、2次関数的に増加させ
る。しかし、この段階では、コーティングに適切な平衡
水分には達しておらず、微粒子領域S1の頻度は上昇を
続ける。
【0039】微粒子領域S1の頻度が始めて許容限界
値mに達すると、この時点のスプレー液速度(W1)を
記録し、その時点のスプレー液速度(W1)の1.5倍
程度(W2)に設定値を変更する。これにより、微粒子
領域S1の頻度は減少する。
【0040】スプレー液速度(W2)でしばらくスプ
レーを続けると、やや水分過多の状態になり、粗大粒子
領域S3の頻度が上昇し始める。そして、粗大粒子領域
S3の頻度が許容上限値mに達すると、次のスプレー液
速度(W3)をW3=(W1+W2)/2で算出し、設
定を変更する。
【0041】再び、微粒子領域S1の頻度が許容上限
値mに達すると、次のスプレー液速度(W4)をW4=
(W2+W3)/2で算出し、設定を変更する。
【0042】この操作を繰り返すことによって、スプ
レー液速度は適切な一定値に収束する。
【0043】運転を繰り返す場合、初期のスプレー液速
度は、過去のスプレー液速度の設定値を基準に決定して
も良い。
【0044】第1の実施形態および第2の実施形態にお
ける制御方法は、ある時刻の操作条件に対して、その結
果として生じた粒子径の変化を次の時間ステップの操作
条件の制御に用いるフィードバック制御法であるが、こ
の制御方法において操作の遅れなどが問題になる場合
や、平均粒子径だけでなく多数の入力に対する操作条件
の出力を考慮に入れる場合などは、ニューラルネットワ
ーク理論を応用した制御方法を用いることが考えられ
る。
【0045】ニューラルネットワーク理論とは、動物の
神経ネットワークによる情報処理機構をコンピュータ上
に再現したモデルを用いることによって、多数入力から
多数出力の演算を可能にし、また、バックプロパケーシ
ョン法などによる自己学習機能によって、入力と出力の
関系から随時演算精度を高める機能を備えたものであ
る。
【0046】ニューラルネットワーク理論を応用したフ
ィードフォワード制御のシステム例を図6に示す。
【0047】まず、実際の処理操作によって得られた粉
粒体の粒度分布の測定データと、これに対応するスプレ
ー液のスプレー液速度、流動化エアーの風量、温度など
の操作条件のデータとから、ある時刻とその1時刻前と
の間における、粉粒体の平均粒子径の変化量と操作条件
の変化量との関係を求め、その実験データを予めニュー
ラルネットワークソフトウェアの自己学習機能に学習さ
せておく。
【0048】つぎに、処理中の粉粒体の粒度分布の測定
データと、これに対応する操作条件のデータとをニュー
ラルネットワークソフトウェアに逐次入力し、現在時刻
の入力データと自己学習機能に予め学習させておいた実
験データとから、現在時刻の1時刻後の粉粒体の平均粒
子径を推測する。そして、この平均粒子径の推測値が所
望値になるような操作条件を該ソフトウェア内で算出
し、その算出値を制御信号として流動造粒装置の制御盤
8に出力し、その算出値に対応した操作条件で処理操作
を行う。さらに、この処理操作によって得られた上記1
時刻後の入力データと上記現在時刻の入力データとに基
づいてニューラルネットワークソフトウェアの自己学習
機能に再学習させ、随時演算精度を高める。
【0049】上記の操作を繰り返すことによって、適切
な操作条件が自己学習機能によって随時補正されながら
算出される。
【0050】この実施形態の制御方法を用いて、コーテ
ィング操作における、ある時刻(現在時刻)の粒度分布
データとその時刻におけるスプレー液速度から、1分後
(1時刻後)の粒度分布データを予測した計算例を図7
に示す。計算は、以下の入力条件および出力条件によっ
て、実際の操作における実験データを学習させることに
より行った。 [入力項目] スプレー操作開始からの運転時間 現在時刻のスプレー液速度 1分前(1時刻前)のスプレー液速度と現在時刻のス
プレー液速度の変化量 現在時刻の平均粒子径D10(積算10%粒子径) 1分前の平均粒子径D10と現在時刻の平均粒子径D
10の変化量 現在時刻の平均粒子径D50(積算50%粒子径) 1分前の平均粒子径D50と現在時刻の平均粒子径D
50の変化量 現在時刻の平均粒子径D90(積算90%粒子径) 1分前の平均粒子径D90と現在時刻の平均粒子径D
90の変化量 [出力項目] 1分後の平均粒子径D10 1分後の平均粒子径D50 1分後の平均粒子径D90 この計算例では誤差がやや大きいが、大まかな傾向はと
らえられており、学習回数を十分にとることや、入力項
目を増やしたり、データの種類を変更することによっ
て、誤差を十分に小さくすることができると考えられ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明は以下に示す効果を有する。
【0052】(1)流動層造粒、流動層コーティングの
プロセスを自動化することができ、しかも製品の粒子
径、粒度分布、見かけ密度等を精度良く制御するため、
粉粒体製品の生産性向上、品質および収率の向上を達成
することができる。
【0053】(2)多様な物理的、化学的特性を有する
粉粒体、スプレー液に対しても、適正操作条件を早期に
確立することができる。
【0054】(3)処理プロセスのスケールアップ・ダ
ウンを検討する際の検討労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態で用いる流動造粒装置の一構成例を概
念的に示す断面図である。
【図2】実施形態で用いるレーザ式粒度分布測定装置の
一構成例を概念的に示す図である。
【図3】第1の実施形態における造粒の進行過程を示す
図である。
【図4】第2の実施形態おけるコーティング中の粉粒体
の粒度分布の測定データを示す図である。
【図5】第2の実施形態おけるコーティングの進行過程
を示す図である。
【図6】第3の実施形態におけるニューラルネットワー
ク理論を応用したフィードフォワード制御のシステム例
を示す図である。
【図7】第3の実施形態におけるニューラルネットワー
ク理論を用いて粒度分布データを予測した計算例を示す
図である。
【符号の説明】
1 処理容器 10 レーザ式粒度分布測定装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器内で流動化エアーによって流動
    状態にした粉粒体の粒度分布をレーザ式粒度分布測定装
    置で逐次測定しながら、造粒とその後の乾燥を行う粉粒
    体の流動層処理方法であって、 前記造粒工程では、流動状態の粉粒体に結合基剤を含む
    結合剤液を連続スプレーして造粒を行ないつつ、前記レ
    ーザ式粒度分布測定装置による粒度分布の測定データか
    ら、造粒中の粉粒体の平均粒子径を求め、その平均粒子
    径が設定値に達した時点で前記連続スプレーを終了し、 前記乾燥工程では、前記造粒工程を経た粉粒体の含有水
    分を低下させつつ、前記レーザ式粒度分布測定装置によ
    る粒度分布の測定データから、乾燥中の粉粒体の平均粒
    子径と、乾燥中の粉粒体に占める所定の粒子径以下の微
    粒子の頻度とを求め、その微粒子の頻度が設定値を越え
    た時は、前記結合剤液の残量または水その他の純溶媒を
    断続スプレーして、造粒の進行を防止しつつ乾燥中の粉
    粒体の微粉化を抑制し、この操作を繰り返して、前記平
    均粒子径が目標値に達した時点で運転を終了する粉粒体
    の流動層処理方法。
  2. 【請求項2】 処理容器内で流動化エアーによって流動
    状態にした粉粒体の粒度分布をレーザ式粒度分布測定装
    置で逐次測定しながら、被膜基剤を含む被膜剤液をスプ
    レーして、前記粉粒体の粒子にコーティング被膜を形成
    する粉粒体の流動層処理方法であって、 前記レーザ式粒度分布測定装置による粒度分布の測定デ
    ータを、粒子径のしきい値A、Bを用いて(A<B)、
    しきい値A以下の微粒子領域S1(S1≦A)と、しき
    い値Aを越えB未満の良品粒子領域S2(A<S2<
    B)と、しきい値B以上の粗大粒子領域S3(B≦S
    3)とに分け、前記微粒子領域S1に属する微粒子の頻
    度または前記粗大粒子領域S3に属する粗大粒子の頻度
    が許容上限値を越えた時に、被膜剤液のスプレー液速
    度、流動化エアーの風量、温度のうち少なくとも1つの
    操作条件を変化させて、前記粒子の頻度が許容上限値以
    下になるように制御する粉粒体の流動層処理方法。
  3. 【請求項3】 前記微粒子領域S1に属する微粒子の頻
    度が許容上限値を越えた時は被膜剤液のスプレー液速度
    を上げ、前記粗大粒子領域S3に属する粗大粒子の頻度
    が許容上限値を越えた時は被膜剤液のスプレー液速度を
    下げる請求項2記載の粉粒体の流動層処理方法。
  4. 【請求項4】 処理容器内で流動化エアーによって流動
    状態にした粉粒体の粒度分布をレーザ式粒度分布測定装
    置で逐次測定しながら、造粒又はコーティングを行う粉
    粒体の流動層処理方法であって、 実際の処理操作によって得られた粉粒体の粒度分布の測
    定データと、これに対応するスプレー液のスプレー液速
    度、流動化エアーの風量、温度などの操作条件のデータ
    とから、ある時刻とその1時刻前との間における、粉粒
    体の平均粒子径の変化量と前記操作条件の変化量との関
    係を求め、その実験データを予めニューラルネットワー
    クソフトウェアの自己学習機能に学習させておき、 処理中の粉粒体の粒度分布の測定データと、これに対応
    する前記操作条件のデータとをニューラルネットワーク
    ソフトウェアに逐次入力し、現在時刻の入力データと前
    記自己学習機能に予め学習させておいた実験データとか
    ら、現在時刻の1時刻後の粉粒体の平均粒子径を推測
    し、この平均粒子径の推測値が所望値になるような前記
    操作条件を該ソフトウェア内で算出し、その算出値を制
    御信号として前記操作条件を制御する制御装置に出力し
    て処理操作を行い、さらにこの処理操作によって得られ
    た前記1時刻後の入力データと前記現在時刻の入力デー
    タとに基づいてニューラルネットワークソフトウェアの
    自己学習機能に再学習させる粉粒体の流動層処理方法。
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