JP2001008587A - 糸止め及びスピニングリールのスプール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピニングリールのスプールに巻かれた釣り
糸を係止するための糸止めにおいて、釣り糸の先端部分
を確実に係止する。 【解決手段】 スプールは、外周に釣り糸が巻かれる筒
状の糸巻胴部７ａと糸巻胴部７ａの後部に一体で形成さ
れた大径筒状のスカート部７ｂとを主に有している。ス
カート部７ｂの外周には溝部が周方向に形成されてお
り、この溝部に移動自在かつ制動可能に糸止め７０が装
着されている。糸止め７０は、一部が溝部に収納される
糸止め本体部７１と、糸止め本体部７１の上部に設けら
れた鉤状の釣り糸係止部７２とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、糸止め、特に、ス
ピニングリールのスプールに巻かれた釣り糸を係止する
ための糸止めに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にスピニングリールは、ハンドルを
回転自在に支持するリール本体と、ロータと、スプール
とを備えている。スピニングリールのスプールは、リー
ル本体に対して前後移動自在であり、釣り糸が巻かれる
糸巻胴部と、糸巻胴部の前端に配置された大径のフラン
ジ部と、糸巻胴部の後方に一体で形成されたスカート部
とを有している。なおフランジ部はフランジ固定部材に
より糸巻胴部に固定されている。そしてスカート部の１
箇所又は複数箇所には、糸巻胴部に巻かれた釣り糸を係
止するための糸止めが設けられている。

【０００３】このような糸止めは、釣り糸の先端部分を
係止し、釣り糸がばらけないようにするためのものであ
る。この糸止めは、たとえば略三角形部材がスカート部
の一部に固定され、スカート部と略三角形部材との間に
形成された隙間に釣り糸を係止している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の糸止めは、前述
したようにスカート部の所定位置に固定されているの
で、釣り糸の長さによっては、釣り糸の先端部分が糸止
め付近に位置しない場合がある。たとえば釣り糸が短い
場合は、糸止めのあるところまで巻き戻す必要があり、
釣り糸の巻き戻し分だけ先端部分が余ってしまう。ま
た、釣り糸が長い場合も同様に、釣り糸の先端部分が余
ってしまい、釣り糸の先端部分が係止されない。

【０００５】本発明の課題は、スピニングリールのスプ
ールに巻かれた釣り糸を係止するための糸止めにおい
て、釣り糸の先端部分を確実に係止することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】発明１に係る糸止めは、
釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と糸巻胴部の後端に設
けられたスカート部とを有するスピニングリールのスプ
ールに装着される糸止めであって、スカート部外周に、
円周方向に移動自在に装着可能な糸止め本体部と、糸止
め本体部を制動するための制動手段と、糸止め本体部に
設けられ、糸巻胴部に巻き付けられた釣り糸の略先端部
分を係止するための係止手段とを備えている。

【０００７】このような糸止めは、糸止め本体部がスカ
ート部に対して円周方向に移動自在となっており、任意
の位置で制動可能である。このため、釣り糸の略先端部
分がどこに位置していても、糸止め本体部を移動させ、
糸止め本体部の係止部分を釣り糸の略先端部分の位置に
合わせることにより、確実に釣り糸の略先端部分を係止
することができる。

【０００８】発明２に係る糸止めは、発明１の糸止めに
おいて、糸止め本体部は、スカート部外周の円周方向に
沿って形成された溝部に装着可能な環状部材である。こ
の場合は、糸止め本体部のスカート部への装着が容易に
なる。また、糸止め本体部は環状部材であるので、構成
が簡素になる。発明３に係る糸止めは、発明２の糸止め
において、制動手段は、糸止め本体部がスカート部を締
め付ける摩擦力により制動する。

【０００９】この場合は、たとえばベルト状の部材をス
カート部に巻き付けることにより、糸止め本体部を制動
することができる。発明４に係る糸止めは、発明１又は
２の糸止めにおいて、制動手段は、糸止め本体部及びス
カート部のいずれか一方に形成されたラチェット係合部
と、糸止め本体部及びスカート部のいずれか他方に形成
されラチェット係合部が係合するラチェット被係合部と
を有している。

【００１０】この場合は、ラチェット係合により、段階
的に糸止め本体部の位置を決めることができる。また、
移動操作が容易になるとともに、確実に制動を行うこと
ができる。発明５に係る糸止めは、発明４の糸止めにお
いて、ラチェット係合部及びラチェット被係合部は、糸
止め本体部が釣り糸の巻き付け方向と同一方向に移動す
るように形成されている。

【００１１】この場合は、釣り糸の略先端部分を係止し
た後、さらに釣り糸巻き取り方向に移動させることによ
り、釣り糸の緩みをなくすことができる。発明６に係る
糸止めは、発明１から５のいずれかの糸止めにおいて、
係止手段は釣り糸を挟持して係止するための挟持部材を
有している。この場合は、たとえば従来の挟持部材を容
易に転用することができる。

【００１２】発明７に係る糸止めは、発明１から６のい
ずれかの糸止めにおいて、釣り糸の情報を表示するため
の表示部をさらに備えている。この場合は、たとえば別
部材を設けたり、表面に印刷や塗装等を施すことによ
り、釣り糸の号数や使用回数等の情報を表示することが
できる。発明８に係る糸止めは、発明７の糸止めにおい
て、表示部は糸止め本体部に対して移動自在かつ固定可
能に装着されている。

【００１３】この場合、たとえばスライド式の表示部を
設けることにより、情報表示の変更が容易になる。発明
９に係る糸止めは、発明７又は８の糸止めにおいて、表
示部は蓄光塗料により塗装されている。この場合は、表
示部の視認性の向上を図ることができる。

【００１４】発明１０に係るスプールは、リール本体に
対して前後移動自在なスピニングリールのスプールであ
って、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と、糸巻
胴部の後端部に形成され糸巻胴部より大径のスカート部
と、糸巻胴部の前端部に配置されるフランジ部と、スカ
ート部に装着された、発明１から９のいずれかに記載の
糸止めとを備えている。

【００１５】この場合は、スピニングリールのスプール
に糸止めを設けることにより、発明１と同様に、糸止め
を移動させることにより、確実に釣り糸の略先端部分を
係止することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用したス
ピニングリールは、図１に示すように、ハンドル１を回
転自在に支持するリール本体２と、ロータ３と、スプー
ル４とを備えている。ロータ３は、リール本体２の前部
に回転自在に支持されている。スプール４は、釣り糸を
外周面に巻き取るものであり、ロータ３の前部に前後移
動自在に配置されている。

【００１７】リール本体２は、リールボディ２ａと、リ
ールボディ２ａから斜め上前方に延びる竿取付脚２ｂと
を有している。リールボディ２ａは、図２に示すように
内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ３を
ハンドル１の回転に連動して回転させるロータ駆動機構
５と、スプール４を前後に移動させて釣り糸を均一に巻
き取るためのオシレーティング機構６とが設けられてい
る。

【００１８】ロータ駆動機構５は、ハンドル１が固定さ
れたハンドル軸１０とともに回転するフェースギア１１
と、このフェースギア１１に噛み合うピニオンギア１２
とを有している。ピニオンギア１２は筒状に形成されて
おり、その前部１２ａはロータ３の中心部を貫通し、ナ
ット１３によりロータ３に固定されている。また、ピニ
オンギア１２は、その軸方向の中間部と後端部とが、そ
れぞれ軸受１４ａ、１４ｂを介してリール本体２に回転
自在に支持されている。

【００１９】オシレーティング機構６は、トラバースカ
ム方式の機構であり、スプール４の中心部にドラグ機構
６０を介して連結されたスプール軸１５を前後方向に移
動させてスプール４を同方向に移動させるための機構で
ある。オシレーティング機構６は、スプール軸１５の下
方に平行に配置された螺軸２１と、螺軸２１に沿って前
後方向に移動するスライダ２２と、螺軸２１の先端に固
定された中間ギア２３とを有している。スライダ２２に
はスプール軸１５の後端が回転不能に固定されている。
中間ギア２３はピニオンギア１２に噛み合っている。

【００２０】ロータ３は、図２に示すように、円筒部３
０と、円筒部３０の側方に互いに対向して設けられた第
１及び第２ロータアーム３１、３２とを有している。円
筒部３０と両ロータアーム３１、３２とは、たとえばア
ルミニウム合金製であり一体成形されている。円筒部３
０の前部には前壁３３が形成されており、前壁３３の中
央部にはボス部３３ａが形成されている。ボス部３３ａ
の中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピ
ニオンギア１２の前部１２ａ及びスプール軸１５が貫通
している。前壁３３の前部にナット１３が配置されてお
り、ナット１３の内部にスプール軸１５を回転自在に支
持する軸受３５が配置されている。

【００２１】第１ロータアーム３１の先端の外周側に
は、第１ベール支持部材４０が揺動自在に装着されてい
る。第１ベール支持部材４０の先端には、釣り糸をスプ
ール４に案内するためのラインローラ４１が装着されて
いる。また、第２ロータアーム３２の先端内周側には、
第２ベール支持部材４２が揺動自在に装着されている。
ラインローラ４１と第２ベール支持部材４２との間には
線材を略Ｕ状に湾曲させた形状のベール４３が固定され
ている。これらの第１及び第２ベール支持部材４０、４
２、ラインローラ４１及びベール４３により釣り糸をス
プール４に案内するベールアーム４４が構成される。ベ
ールアーム４４は、図２に示す糸案内姿勢とそれから反
転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。

【００２２】ロータ３の円筒部３０の内部にはロータ３
の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構５０が配置
されている。逆転防止機構５０は、図２に示すように、
内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ５１と、
ワンウェイクラッチ５１を作動状態（逆転禁止状態）と
非作動状態（逆転許可状態）とに切り換える切換機構５
２とを有している。

【００２３】スプール４は、ロータ３の第１ロータアー
ム３１と第２ロータアーム３２との間に配置されてお
り、スプール軸１５の先端にドラグ機構６０を介して装
着されている。スプール４は、外周に釣り糸が巻かれる
筒状の糸巻胴部７ａと糸巻胴部７ａの後部に一体で形成
された大径筒状のスカート部７ｂとを有するスプール本
体７と、糸巻胴部７ａの前端に装着された大径のフラン
ジ部８と、フランジ部８をスプール本体７に固定するた
めのフランジ固定部材９とを有している。

【００２４】スプール本体７は、たとえばアルミニウム
合金を鍛造成形して得られた大小２段の円筒状の部材で
あり、２つの軸受５６、５７によりスプール軸１５に回
転自在に装着されている。糸巻胴部７ａは、図３に示す
ように、筒状部１６と筒状部１６の内周側に一体形成さ
れた円板部１７と円板部１７の内周側に形成された１対
のボス部１８ａ、１８ｂとを有している。筒状部１６の
内周面には、フランジ固定部材９を装着するための雌ネ
ジ部１６ａが形成されている。ボス部１８ａ、１８ｂの
内周部には軸受５６、５７が装着されている。

【００２５】スカート部７ｂは、ロータ３の円筒部３０
を覆うように筒状に糸巻胴部７ａと一体で鍛造成形され
ている。またその外周には、糸止め７０が装着可能な溝
部７ｃが周方向に形成されている。糸止め７０はリング
状の摩擦力を有する部材であり、スカート部７ｂの溝部
７ｃに移動自在かつ制動可能に装着されている。糸止め
７０は、一部が溝部７ｃ（図４参照）に収納される糸止
め本体部７１と、糸止め本体部７１の上部に設けられた
鉤状の釣り糸係止部７２とを有している。また、図５に
示すように、釣り糸を糸巻胴部７ａに巻き付けた状態
で、釣り糸の先端部分を釣り糸係止部７２に係止し、糸
止め本体部７１を釣り糸巻き取り方向に移動させる。そ
して、釣り糸が緩まない状態で糸止め本体部７１を摩擦
力により制動する。これにより、釣り糸の先端部分を係
止することができる。

【００２６】フランジ部８は、外周に行くほど前方に傾
斜するように形成された金属製又は硬質セラミック製の
傷つきにくい円板状の部材である。そしてフランジ部８
は、糸巻胴部７ａの内周面の雌ネジ部１６ａに螺合する
フランジ固定部材９により糸巻胴部７ａとの間に挟持さ
れて固定されている。フランジ固定部材９は、スプール
本体の内周面に形成された雌ネジ部１６ａに螺合する筒
状の雄ネジ部９ａと、雄ネジ部９ａの内周側に一体で形
成されドラグ機構６０の後述する複数のドラグ板６２を
収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部９ｂ
と、雄ネジ部９ａの先端にフランジ部８に当接可能に設
けられた当接部９ｃとを有している。

【００２７】ドラグ機構６０は、スプール４とスプール
軸１５との間に装着されスプール４にドラグ力を作用さ
せるための機構である。ドラグ機構６０は、ドラグ力を
手で調整するためのつまみ部６１と、つまみ部６１によ
りスプール４側に押圧される複数枚のドラグ板６２とを
有している。次にリールの操作及び動作について説明す
る。

【００２８】キャスティング時にはベールアーム４４を
糸開放姿勢に反転させる。これにより第１ベール支持部
材４０及び第２ベール支持部材４２は揺動する。この状
態で釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら
釣竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重
さにより勢いよく放出される。仕掛けが着水した後ハン
ドル１を釣り糸巻き取り方向に回転させると、ロータ駆
動機構５によりロータ３が釣り糸巻き取り方向に回転
し、ベールアーム４４がベール反転機構（図示せず）に
より釣り糸巻き取り位置に復帰しロータ３の逆転が禁止
されているので釣り糸の放出が止まる。

【００２９】釣り糸を巻き取る際には、ハンドル１を釣
り糸巻き取り方向に回転させる。すると、その回転がフ
ェースギア１１、ピニオンギア１２を介してロータ３に
伝達されロータ３が回転する。ロータ３が回転すると、
ラインローラ４１に案内された釣り糸がスプール４に巻
き付けられる。スプール４に釣り糸を巻き付けた後、釣
り糸の先端部分を糸止め７０に係止する。まず、糸止め
本体部７１を円周方向に移動し、釣り糸係止部７２を釣
り糸の先端部分の位置に合わせる。そして、釣り糸の先
端部分を釣り糸係止部７２に係止する。釣り糸を係止し
た状態でさらに糸止め本体部７１を釣り糸巻き取り方向
に回転させることにより、釣り糸の緩みをなくすことが
できる。

【００３０】このようなスプール４では、スカート部７
ｂに糸止め本体部７１が移動自在かつ制動可能に装着さ
れているので、釣り糸係止部７２を釣り糸の先端部分の
位置に合わせることにより、確実に釣り糸の先端部分を
係止することができる。 〔他の実施形態〕 （ａ） 前記実施形態では、糸止め７０はリング部材を
用いていたが、図６に示すように、釣り糸の号数や使用
回数を表示する表示部７３をさらに設けてもよい。この
表示部７３は、数値を指定する矢印がスライドするよう
にしてもよい。またこれらの数値や矢印を蓄光塗料によ
り塗装してもよい。

【００３１】（ｂ） 前記実施形態では、糸止め７０は
リング部材を用いていたが、これに限定されるものでは
ない。たとえば、スカート部７ｂよりやや小径の筒状部
材等を用いてもよい。また側部の一部に開口を設けて、
この開口より着脱自在な構成としてもよい。 （ｃ） 前記実施形態において、糸止め７０は摩擦力に
より制動されていたが、図７に示すように、糸止め本体
部７１に形成された爪状のラチェット係合部７５とスカ
ート部７ｂに複数形成されたラチェット被係合部７４と
を係合するような構成としてもよい。また糸止め本体部
７１が釣り糸巻き取り方向と同一方向（図７の矢印Ａ方
向）に移動するようにしてもよい。

【００３２】（ｄ） 前記実施形態において、釣り糸係
止部７２は鉤状に形成されていたが、これに限定される
ものではなく、たとえば従来の挟持部材等を設けてもよ
い。また釣り糸係止部７２を複数箇所に設けてもよい。
釣り糸係止部７２は糸止め本体部７１と一体でも別体で
もよい。 （ｅ） 前記実施形態では浅溝スプールを用いていた
が、これに限定されるものではなく、他のあらゆるスピ
ニングリールのスプールについて本発明を適用できる。

【００３３】（ｆ） 前記実施形態では、糸止め７０を
釣り糸の先端部分を係止するために用いていたが、たと
えばスカート部７ｂ後方に釣り糸が移動する糸落ちを防
止するために、糸止め７０装着時において、糸止め本体
部７１が溝部７ｃから外方に突出させて、釣り糸の後方
への移動を規制するようにしてもよい。

【００３４】

【発明の効果】本発明によれば、糸止めを移動自在かつ
制動可能にすることで、糸止めの係止部分を釣り糸の先
端部分の位置に合わせることにより、確実に釣り糸の先
端部分を係止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態によるスピニングリールの
右側面図。

【図２】前記スピニングリールの左側面断面図。

【図３】前記スピニングリールのスプールの拡大断面
図。

【図４】前記スプールの右側面拡大図。

【図５】糸止め装着時における前記スプールの右側面拡
大図。

【図６】他の実施形態の図５に相当する図。

【図７】さらに他の実施形態の糸止め装着時における前
記スプールの前側断面図。

【符号の説明】

４ スプール ７ａ 糸巻胴部 ７ｂ スカート部 ７ｃ 溝部 ７０ 糸止め ７１ 糸止め本体部 ７２ 釣り糸係止部 ７３ 表示部 ７４ ラチェット被係合部 ７５ ラチェット係合部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と前記糸
   巻胴部の後端に設けられたスカート部とを有するスピニ
   ングリールのスプールに装着される糸止めであって、 前記スカート部外周に、円周方向に移動自在に装着可能
   な糸止め本体部と、 前記糸止め本体部を制動するための制動手段と、 前記糸止め本体部に設けられ、前記糸巻胴部に巻き付け
   られた釣り糸の略先端部分を係止するための係止手段
   と、を備えた糸止め。
2. 【請求項２】前記糸止め本体部は、前記スカート部外周
   の円周方向に沿って形成された溝部に装着可能な環状部
   材である、請求項１に記載の糸止め。
3. 【請求項３】前記制動手段は、前記糸止め本体部が前記
   スカート部を締め付ける摩擦力により制動する、請求項
   ２に記載の糸止め。
4. 【請求項４】前記制動手段は、前記糸止め本体部及び前
   記スカート部のいずれか一方に形成されたラチェット係
   合部と、前記糸止め本体部及び前記スカート部のいずれ
   か他方に形成され前記ラチェット係合部が係合するラチ
   ェット被係合部とを有している、請求項１又は２に記載
   の糸止め。
5. 【請求項５】前記ラチェット係合部及び前記ラチェット
   被係合部は、前記糸止め本体部が前記釣り糸の巻き付け
   方向と同一方向に移動するように形成されている、請求
   項４に記載の糸止め。
6. 【請求項６】前記係止手段は前記釣り糸を挟持して係止
   するための挟持部材を有している、請求項１から５のい
   ずれかに記載の糸止め。
7. 【請求項７】前記釣り糸の情報を表示するための表示部
   をさらに備えている、請求項１から６のいずれかに記載
   の糸止め。
8. 【請求項８】前記表示部は前記糸止め本体部に対して移
   動自在かつ固定可能に装着されている、請求項７に記載
   の糸止め。
9. 【請求項９】前記表示部は蓄光塗料により塗装されてい
   る、請求項７又は８に記載の糸止め。
10. 【請求項１０】リール本体に対して前後移動自在なスピ
    ニングリールのスプールであって、 外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と、 前記糸巻胴部の後端部に形成され前記糸巻胴部より大径
    のスカート部と、 前記糸巻胴部の前端部に配置されるフランジ部と、 前記スカート部に装着された、請求項１から９のいずれ
    かに記載の前記糸止めと、を備えたスピニングリールの
    スプール。