JP2001008239A - 情報送出システム、情報比較方法および情報比較装置 - Google Patents

情報送出システム、情報比較方法および情報比較装置

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JP2001008239A JP17715399A JP17715399A JP2001008239A JP 2001008239 A JP2001008239 A JP 2001008239A JP 17715399 A JP17715399 A JP 17715399A JP 17715399 A JP17715399 A JP 17715399A JP 2001008239 A JP2001008239 A JP 2001008239A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル放送における送出情報の品質の向上
を図ると同時に放送監視業務の軽減を図ることができる
情報送出システムを提案する。 【解決手段】 情報送出システムは、エンコーダ4−1
〜4−4、マルチプレクサ5またはスクランブラ6のい
ずれかに対してPIDを付与するPID付与部39と、
送受間の送出情報と受信情報でPIDを比較することに
より送出情報の欠落の有無を監視するパケット監視部3
5とを備え、送出段階で各データに送出システムから送
出されたことを示す送出システム固有のPIDを付与し
て、送受間の送出情報と受信情報とでPIDのみを比較
することにより、両者のPIDの一致または不一致によ
り送出情報の欠落の有無を判断することにより、テレビ
やラジオの放送において放送監視業務の自動化および送
出情報の品質の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、デジタル
放送システムにおける情報の送出に適用されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、放送側から送出される番組を伝送
路を介して視聴者が受信する放送システムがあった。こ
のような放送システムにおいて、放送局側で所定の番組
が確実に送出されたか否かを監視する放送監視業務が行
われていた。このような放送監視業務においては、放送
監視担当者がモニタ上で番組の内容の映像や音声を直接
目視および傾聴することにより確認するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の放送システムにおける放送監視業務では、放送監視担
当者が、例えば、24時間放送に対応して、放送内容が
正しいこと、および障害が発生していないことを同時に
確認しながら、問題発生時には迅速な対応を要求される
ため、システムを2重に構成しておいて非常時には他方
に切り換えたりすることにより、送出情報の品質の向上
が望まれる一方で、放送監視担当者は肉体的、および精
神的な負担が大きく、この業界では放送監視業務の自動
化が望まれるが実現されていないという不都合があっ
た。
【0004】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、送出情報の品質の向上を図ると同時に放送監視業務
の軽減を図ることができる情報送出システムを提案しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の情報送出システムでは、以下のような手段に
より構成され、このような本発明によれば以下の作用を
する。
【0006】本発明の情報送出システムは、デジタル放
送における情報の送出を行う情報送出システムにおいて
適用される。情報送出システムは、情報源から供給され
る情報を符号化する情報源符号化部と、上記情報源符号
化部から供給される符号化情報を所定の形式に多重化す
る多重化部と、上記多重化部から供給される多重化情報
を伝送路に適するように符号化して送出情報を出力する
伝送路符号化部とを有して構成される。
【0007】特に、上記情報源符号化部、上記多重化部
または上記伝送路符号化部において、それぞれ上記符号
化情報、上記多重化情報または上記送出情報のいずれか
に対して識別情報を付与する識別情報付与部と、上記送
出情報を受信部で受信情報として受信し、送受間の送出
情報と受信情報で上記識別情報付与部において付与され
た識別情報を比較することにより送出情報の欠落の有無
を監視する送出情報監視部とを備えている。
【0008】これにより、識別情報付与部において、情
報源から情報源符号化部における符号化、多重化部にお
ける多重化または伝送路符号化部における符号化および
送出までのいずれかの動作において符号化情報、多重化
情報または送出情報のいずれかに対して識別情報が付与
される。
【0009】また、送出情報監視部において、送受間の
送出情報と受信情報とで識別情報のみを比較することに
より、両者の識別情報が一致すれば送出情報の欠落はな
いと判断され、両者の識別情報が一致しなければ送出情
報の欠落があると判断される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。本実施の形態の情報送出
システムは、地上デジタル放送やデジタルCATV(ケ
ーブルテレビジョン)など、広くデジタル放送システム
全般において採用されるMPEG2−TS(Trans
port Stream)Formatにおいて、TS
内の各パケットを識別するPID(Packet I
D)を、送出側と受信側で比較することにより、送出が
確実に行われたという送出監視の確認処理を自動化する
ものである。
【0011】以下に、本実施の形態の情報送出システム
における送出自動監視システムについて説明する。図1
は、本発明の実施の形態の送出自動監視システムの構成
を示すブロック図である。図1は主に送信側システムの
パケット監視に関する部分を中心に示してある。なお、
実際のシステムでは、図1において、送信側システム中
のスクランブラ6の後段に図示しない誤り訂正符号化部
や変調器その他伝送に関する装置があるが、ここでは省
略して説明する。
【0012】まず、本実施の形態の放送システムの送信
側システムの構成を説明する。本実施の形態の放送シス
テムの送信側システムは、各ソース1−1〜1−4から
供給される映像信号や音声信号の合成などを行うマスタ
ースイッチャー2−1〜2−4と、マスタースイッチャ
ー2−1〜2−4から供給される映像信号や音声信号の
出力を切り換える出力ルーター3−1〜3−2と、出力
ルーター3−1〜3−2で切り換えられた映像信号や音
声信号をディジタル化して圧縮処理するエンコーダ4−
1〜4−4と、複数のエンコーダ出力や複数の制御情報
を時分割多重するマルチプレクサ5と、図示しないスク
ランブル鍵によりディジタル信号にスクランブルを施す
スクランブラ6とを有して構成される。
【0013】なお、各ソース1−1〜1−4、マスター
スイッチャー2−1〜2−4、出力ルーター3−1〜3
−2およびエンコーダ4−1〜4−4は、それぞれ標準
画像SD1〜SD3に対応するものと、高精細画像HD
に対応するものとが設けられている。
【0014】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムは、特に、複数のエンコーダ出力、マ
ルチプレクサ出力またはスクランブラ出力のいずれかに
対して、MPEG2−TSフォーマットにおいて、TS
内の各パケットを識別するPIDを付与するPID付与
部39を有している。
【0015】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムは、各ソース1−1〜1−4から供給
される映像信号や音声信号を監視部の各経路に分配する
分配器10と、マスタースイッチャー2−1〜2−4か
ら供給される映像信号や音声信号を監視部の各経路に分
配する分配器11と、出力ルーター3−1〜3−2で切
り換えられた映像信号や音声信号を監視部の各経路に分
配する分配器12と、エンコーダ4−1〜4−4からの
複数のエンコーダ出力を監視部の各経路に分配する分配
器13と、マルチプレクサ5の出力を監視部の各経路に
分配してデコードする分配器14およびデコーダ17
と、スクランブラ6の出力を監視部の各経路に分配して
デコードする分配器15およびデコーダ18と、伝送路
7を介して受信された受信信号を監視部の各経路に分配
して受信処理する分配器16および受信機19とを有し
て構成される。
【0016】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムは、分配器10により分配された各ソ
ース1−1〜1−4から供給される映像信号や音声信号
を表示・再生するスイッチャ入力モニタ21−1〜21
−4と、分配器11により分配されたマスタースイッチ
ャー2−1〜2−4から供給される映像信号や音声信号
を表示・再生するスイッチャ出力モニタ22−1〜22
−4と、分配器12により分配された出力ルーター3−
1〜3−2で切り換えられた映像信号や音声信号を表示
・再生するエンコーダ入力モニタ23−1〜23−4
と、分配器13により分配された複数のエンコーダ出力
を表示・再生するエンコーダ出力モニタ24−1〜24
−4と、分配器14により分配されデコーダ17により
デコードされたマルチプレクサ5の出力を表示・再生す
るマルチプレクサ出力モニタ25−1〜25−4と、分
配器15により分配されデコーダ18によりデコードさ
れたスクランブラ6の出力を表示・再生するスクランブ
ラ出力モニタ26−1〜26−4と、分配器16により
分配され受信機19により受信処理された受信信号を表
示・再生する受信モニタ27−1〜27−3と、分配器
16により分配され受信機28により受信処理された電
子番組ガイドを表示・再生するEPG(Electro
nic Program Guide)モニタ27−4
とを有する。なお、受信機19,28には、スクランブ
ルを解くための個別の鍵が格納されたICカードが挿入
されている。
【0017】これらのスイッチャ入力モニタ21−1〜
21−4と、スイッチャ出力モニタ22−1〜22−4
と、エンコーダ入力モニタ23−1〜23−4と、エン
コーダ出力モニタ24−1〜24−4と、マルチプレク
サ出力モニタ25−1〜25−4と、スクランブラ出力
モニタ26−1〜26−4と、受信モニタ27−1〜2
7−3と、EPGモニタ27−4とで各情報を一覧して
一目で監視できるウオールモニタ20を構成している。
【0018】なお、スイッチャー入力モニタ21−1〜
21−4、スイッチャー出力モニタ22−1〜22−
4、エンコーダ入力モニタ23−1〜23−4、エンコ
ーダ出力モニタ24−1〜24−4、マルチプレクサ出
力モニタ25−1〜25−4およびスクランブラ出力モ
ニタ26−1〜26−4は、それぞれ標準画像SD1〜
SD3に対応するものと、高精細画像HDに対応するも
のとが設けられている。
【0019】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムは、分配器10により分配された各ソ
ース1−1〜1−4から供給される映像信号や音声信
号、分配器11により分配されたマスタースイッチャー
2−1〜2−4から供給されるマスタースイッチャー出
力、分配器12により分配された出力ルーター3−1〜
3−2で切り換えられたルーター出力、分配器13によ
り分配されたエンコーダ4−1〜4−4からの複数のエ
ンコーダ出力、分配器14により分配されデコーダ17
によりデコードされたマルチプレクサ5の出力、分配器
15により分配されデコーダ18によりデコードされた
スクランブラ6の出力を切り換えるモニタルーター29
と、モニタルーター29により切り換えられた各出力の
映像信号や音声信号を表示・再生するSD1監視卓モニ
タ31と、SD2監視卓モニタ32と、SD3監視卓モ
ニタ33と、HD監視卓モニタ34とを有する。
【0020】ここで、SD1監視卓モニタ31と、SD
2監視卓モニタ32と、SD3監視卓モニタ33と、H
D監視卓モニタ34とでコンソールモニタ30を構成し
ている。また、ウオールモニタ20とコンソールモニタ
30とで映像信号や音声信号の監視部を構成している。
【0021】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムは、特に、PID付与部39によりP
IDが付与された、複数のエンコーダ4−1〜4−4か
らのエンコーダ出力、マルチプレクサ5の出力、スクラ
ンブラ6の出力および受信機19により受信処理された
受信信号のパケットを取り込み、監視および解析するパ
ケット監視部35を有している。
【0022】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムは、各機器ステータス、ハードウエア
アラーム情報およびその他タリー等を監視する制御情報
監視部36と、パケット監視部35および制御情報監視
部36からの異常発生時にウオールモニタ20およびコ
ンソールモニタ30にアラームを表示・発音するタリー
アラームシステム37とを有する。
【0023】以下に、このように構成された本実施の形
態の情報送出システムにおける送出自動監視システムの
動作を説明する。
【0024】まず、本実施の形態の放送システムの送信
側システムの動作を説明する。本実施の形態の放送シス
テムの送信側システムにおいては、マスタースイッチャ
ー2−1〜2−4は各ソース1−1〜1−4から供給さ
れる映像信号や音声信号の合成などを行う。出力ルータ
ー3−1〜3−2はマスタースイッチャー2−1〜2−
4から供給される映像信号や音声信号の出力を切り換え
る。エンコーダ4−1〜4−4は出力ルーター3−1〜
3−2で切り換えられた映像信号や音声信号をディジタ
ル化して圧縮処理する。マルチプレクサ5は複数のエン
コーダ出力や複数の制御情報を時分割多重する。スクラ
ンブラ6は図示しないスクランブル鍵によりディジタル
信号にスクランブルを施す。
【0025】なお、各ソース1−1〜1−4、マスター
スイッチャー2−1〜2−4、出力ルーター3−1〜3
−2およびエンコーダ4−1〜4−4は、それぞれ標準
画像SD1〜SD3に対応するものと、高精細画像HD
に対応するものがそれぞれの動作をする。
【0026】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムにおいては、分配器10は各ソース1
−1〜1−4から供給される映像信号や音声信号を監視
部の各経路に分配する。分配器11はマスタースイッチ
ャー2−1〜2−4から供給される映像信号や音声信号
を監視部の各経路に分配する。分配器12は出力ルータ
ー3−1〜3−2で切り換えられた映像信号や音声信号
を監視部の各経路に分配する。分配器13は複数のエン
コーダ4−1〜4−4からのエンコーダ出力を監視部の
各経路に分配する。分配器14およびデコーダ17はマ
ルチプレクサ5の出力を監視部の各経路に分配してデコ
ードする。分配器15およびデコーダ18はスクランブ
ラ6の出力を監視部の各経路に分配してデコードする。
分配器16および受信機19は伝送路7を介して受信さ
れた受信信号を監視部の各経路に分配してスクランブル
を解いて受信処理する。
【0027】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムにおいては、スイッチャ入力モニタ2
1−1〜21−4は分配器10により分配された各ソー
ス1−1〜1−4から供給される映像信号や音声信号を
表示・再生する。スイッチャ出力モニタ22−1〜22
−4は分配器11により分配されたマスタースイッチャ
ー2−1〜2−4から供給される映像信号や音声信号を
表示・再生する。エンコード入力モニタ23−1〜23
−4は分配器12により分配された出力ルーター3−1
〜3−2で切り換えられた映像信号や音声信号を表示・
再生する。エンコード出力モニタ24−1〜24−4は
分配器13により分配された複数のエンコーダ4−1〜
4−4からのエンコーダ出力を表示・再生する。マルチ
プレクサ出力モニタ25−1〜25−4は分配器14に
より分配されデコーダ17によりデコードされたマルチ
プレクサ5の出力を表示・再生する。スクランブラ出力
モニタ26−1〜26−4は分配器15により分配され
デコーダ18によりデコードされたスクランブラ6の出
力を表示・再生する。受信モニタ27−1〜27−3は
分配器16により分配され受信機19によりスクランブ
ルを解いて受信処理された受信信号を表示・再生する。
EPGモニタ27−4は分配器に16より分配され受信
機28によりスクランブルを解いて受信処理された電子
番組ガイドを表示・再生する。
【0028】なお、スイッチャー入力モニタ21−1〜
21−4、スイッチャー出力モニタ22−1〜22−
4、エンコーダ入力モニタ23−1〜23−4、エンコ
ーダ出力モニタ24−1〜24−4、マルチプレクサ出
力モニタ25−1〜25−4およびスクランブラ出力モ
ニタ26−1〜26−4は、それぞれ標準画像SD1〜
SD3に対応するものと、高精細画像HDに対応するも
ののそれぞれが動作をする。
【0029】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムにおいては、モニタルーター29は分
配器10により分配された各ソース1−1〜1−4から
供給される映像信号や音声信号、分配器11により分配
されたマスタースイッチャー2−1〜2−4で切り換え
られた映像信号や音声信号、分配器12により分配され
た出力ルーター3−1〜3−2で切り換えられた映像信
号や音声信号、分配器13により分配された複数のエン
コーダ4−1〜4−4からのエンコーダ出力、分配器1
4により分配されデコーダ17によりデコードされたマ
ルチプレクサ5の出力、分配器15により分配されデコ
ーダ18によりデコードされたスクランブラ6の出力を
切り換えて出力する。SD1監視卓モニタ31、SD2
監視卓モニタ32、SD3監視卓モニタ33およびHD
監視卓モニタ34はモニタルーター29により切り換え
られたSD1,SD2,SD3,HDのそれぞれの映像
信号や音声信号を表示・再生する。
【0030】また、本実施の形態の放送システムの送出
自動監視システムにおいては、特にパケット監視部35
は複数のエンコーダ出力、マルチプレクサの出力、スク
ランブラの出力および受信機19によりスクランブルを
解いて受信処理された受信信号のパケットを取り込み、
監視および解析する。制御情報監視部36は各機器ステ
ータス、ハードウエアアラーム情報およびその他タリー
等を監視する。タリーアラームシステム37はパケット
監視部35および制御情報監視部36からの異常発生時
にウオールモニタ20およびコンソールモニタ30にア
ラームを表示・発音する。
【0031】図2は本実施の形態のパケット監視部の構
成を示すブロック図である。図2において、パケット監
視部35は、送信システムからの送信信号S1のパケッ
トにおけるPIDを検出するPID検出装置40と、受
信信号S3からのパケットにおけるPIDを検出するP
ID検出装置42と、送信システムからのパケットにお
けるPID検出信号S2を送信信号S1と受信信号S3
との伝送による遅延時間差分に相当する所定期間だけ遅
延させるディレイ回路41と、送信システムからの送信
信号S1のパケットにおけるPID検出信号S2の遅延
信号と受信信号S3からのパケットにおけるPID検出
信号S4との比較を行うPID比較装置43とを有して
構成される。
【0032】このように構成されたパケット監視部は、
以下のような動作をする。PID検出装置40は送信シ
ステムからの送信信号S1のパケットにおけるPID値
S2を検出する。また、PID検出装置42は受信信号
S3からのパケットにおけるPID値S4を検出する。
また、ディレイ回路41は送信システムからの送信信号
S1のパケットにおけるPID検出信号S2を送信信号
S1と受信信号S3との遅延時間差分に相当する所定期
間だけ遅延させる。そこで、PID比較装置43は送信
システムからの送信信号S1のパケットにおけるPID
検出信号S2の遅延信号と受信信号S3からのパケット
におけるPID検出信号S4との比較を行う。なお、デ
ィレイ回路41はシステム上必須ではなく、例えば時間
差を許容する運用を行う場合には省略可能である。
【0033】ここで、PID検出装置40、42は、M
PEG−2 TS内のPID値S2,S4を検出する。
PIDは、MPEG−2 TSフォーマット上で必ず付
与されることが決められている値であり、各放送局にお
いてユニークな値、例えばチャンネル番号を、番組の変
わり目に番組毎にまたはパケット毎に付与されるもので
ある。このPID値の付与は、上述した図1に示したエ
ンコーダ4−1〜4−4、マルチプレクサ5またはスク
ランブラ6のいずれかにおいて生成されたパケットに付
与される。
【0034】このようにして、マルチプレクサ入出力、
スクランブラ出力のPID単位の送出量に対するパケッ
ト監視を行うようにしている。これにより、MPEG−
2/DVBフォーマットに対するバイオレーションの自
動検出を行うことができる。
【0035】また、パケットの取り込み、解析を行うこ
とにより、異常発生時のアラームを発する箇所を特定す
ることができる。例えば、エンコーダ4−1〜4−4、
マルチプレクサ5またはスクランブラ6のいずれかで異
常が発生していることを解析することができる。
【0036】また、図1に示したスイッチャー入力モニ
タ21−1〜21−4、エンコーダ出力モニタ24−1
〜24−4、マルチプレクサ出力モニタ25−1〜25
−4およびスクランブラ出力モニタ26−1〜26−4
により、ソース1−1〜1−4、マルチプレクサ5の入
出力およびスクランブラ6の出力の各映像信号および音
声信号のレベルや信号波形を監視することができる。
【0037】また、図1に示したスイッチャー出力モニ
タ22−1〜22−4およびエンコーダ入力モニタ23
−1〜23−4によりマスタースイッチャー2−1〜2
−4および出力ルーター3−1〜3−2で切り換えられ
た各映像信号や音声信号の切り換えられた出力状態を監
視することができる。
【0038】また、制御情報監視部36により制御情報
を監視することにより、各装置の異常を検出してタリー
エラームシステム37により示されるアラームを発生す
る箇所の制御を停止させ、またはメンテナンスを行うよ
うに指示を出すことができる。
【0039】上述した本実施の形態の図1に示した情報
送出システムは、デジタル放送における情報の送出を行
う情報送出システムにおいて適用されるものであり、情
報送出システムは、情報源から供給される情報を符号化
する情報源符号化部としてのエンコーダ4−1〜4−4
と、情報源符号化部から供給される符号化情報を所定の
形式に多重化する多重化部としてのマルチプレクサ5
と、多重化部から供給される多重化情報を伝送路に適す
るように符号化して送出情報を出力する伝送路符号化部
としてのスクランブラ6とを有して構成される。
【0040】特に、情報源符号化部としてのエンコーダ
4−1〜4−4、多重化部としてのマルチプレクサ5ま
たは伝送路符号化部としてのスクランブラ6において、
それぞれ符号化情報、多重化情報または送出情報のいず
れかに対して識別情報PIDを付与する識別情報付与部
としてのPID付与部39と、送出情報を受信部で受信
情報として受信し、送受間の送出情報と受信情報で識別
情報付与部としてのPID付与部39において付与され
た識別情報PIDを比較することにより送出情報の欠落
の有無を監視する送出情報監視部としてのパケット監視
部35とを備えている。
【0041】これにより、識別情報付与部としてのPI
D付与部39において、情報源から情報源符号化部にお
ける符号化、多重化部における多重化または伝送路符号
化部における符号化および送出までのいずれかの動作に
おいて符号化情報、多重化情報または送出情報のいずれ
かに対して識別情報PIDを付与することにより、送出
段階で各データに送出システムから送出されたことを示
す送出システム固有の識別情報PIDを付与して放送監
視業務の自動化を図ることができる。
【0042】また、送出情報監視部としてのパケット監
視部35において、送受間の送出情報と受信情報とで識
別情報PIDのみを比較することにより、両者の識別情
報PIDが一致すれば送出情報の欠落はないと判断し、
両者の識別情報PIDが一致しなければ送出情報の欠落
があると判断することにより、テレビやラジオの放送に
適用した場合、放送監視業務の自動化を図ると共に送出
情報の品質の向上を図ることができる。
【0043】また、本実施の形態の情報送出システム
は、上述において、識別情報付与部としてのPID付与
部39により付与される識別情報PIDは情報の送出フ
ォーマット上のMPEG−2 TSフォーマットで規定
されている情報であり、送出情報監視部としてのパケッ
ト監視部35は情報の送出フォーマット上の識別情報P
IDを送受間の送出情報と受信情報で比較するので、情
報の送出フォーマット上で入れる場所のみが規定されて
いる送出システム固有の識別情報PIDを用いて簡単な
構成で放送監視業務の自動化を図ることができる。
【0044】また、本実施の形態の情報送出システム
は、上述において、識別情報は情報の送出フォーマット
上のMPEG−2 TSフォーマットにおけるパケット
毎に付与されるので、情報の送出単位または番組の変わ
り目毎に識別情報を監視することにより、送出システム
および送出フォーマットに適した放送監視業務の自動化
を図ることができる。
【0045】また、本実施の形態の情報比較方法は、デ
ジタル放送における送出情報と受信情報の比較を行う情
報比較方法において、上記送出情報に対して識別情報を
付与する識別情報付与ステップと、送出情報を受信部で
受信情報として受信し、送受間の送出情報と受信情報で
識別情報付与ステップにおいて付与された識別情報を比
較する識別情報比較ステップとを備え、識別情報の比較
により送出情報の欠落の有無を判別する。
【0046】これにより、識別情報付与ステップにおい
て、情報源から符号化、多重化または送出までのいずれ
かの動作においていずれかの送出情報に対して識別情報
を付与することにより、送出段階で各データに送出シス
テムから送出されたことを示す送出システム固有の識別
情報を付与して放送監視業務の自動化を図ることができ
る。
【0047】また、識別情報比較ステップにおいて、送
受間の送出情報と受信情報とで識別情報のみを比較する
ことにより、両者の識別情報が一致すれば送出情報の欠
落はないと判断し、両者の識別情報が一致しなければ送
出情報の欠落があると判断することにより、テレビやラ
ジオの放送に適用した場合、放送監視業務の自動化を図
ると共に送出情報の品質の向上を図ることができる。
【0048】また、本実施の形態の情報比較装置は、デ
ジタル放送における送出情報と受信情報の比較を行う情
報比較装置において、送出情報に対して識別情報を付与
する識別情報付与部としてのPID付与部39と、送出
情報を受信部で受信情報として受信し、送受間の送出情
報と受信情報で識別情報付与部において付与された識別
情報を比較する識別情報比較部としてのパケット監視部
35とを備え、識別情報の比較により送出情報の欠落の
有無を判別する。
【0049】これにより、識別情報付与部としてのPI
D付与部39において、情報源から符号化、多重化また
は送出までのいずれかの動作においていずれかの送出情
報に対して識別情報を付与することにより、送出段階で
各データに送出システムから送出されたことを示す送出
システム固有の識別情報を付与して簡易な構成で放送監
視業務の自動化を可能とする情報比較装置を提供するこ
とができる。
【0050】また、識別情報比較部としてのパケット監
視部35において、送受間の送出情報と受信情報とで識
別情報のみを比較することにより、両者の識別情報が一
致すれば送出情報の欠落はないと判断し、両者の識別情
報が一致しなければ送出情報の欠落があると判断するこ
とにより、テレビやラジオの放送に適用した場合、簡易
な構成で放送監視業務の自動化を図ると共に送出情報の
品質の向上を可能とする情報比較装置を提供することが
できる。
【0051】なお、上述した本実施の形態においては送
出情報の識別情報としてPIDを用いる例のみを示した
が、これに限らず、放送システム毎に不変のものであれ
ば、他のデータや、ビット列に設けられたフラグ等でも
よく、例えば、MPEG−2TSフォーマットにおける
TSID(Transport Stream ID)
を用いても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明の情報送出システムは、デジタル
放送における情報の送出を行う情報送出システムにおい
て適用されるものであり、情報送出システムは、情報源
から供給される情報を符号化する情報源符号化部と、上
記情報源符号化部から供給される符号化情報を所定の形
式に多重化する多重化部と、上記多重化部から供給され
る多重化情報を伝送路に適するように符号化して送出情
報を出力する伝送路符号化部とを有して構成される。
【0053】特に、上記情報源符号化部、上記多重化部
または上記伝送路符号化部において、それぞれ上記符号
化情報、上記多重化情報または上記送出情報のいずれか
に対して識別情報を付与する識別情報付与部と、上記送
出情報を受信部で受信情報として受信し、送受間の送出
情報と受信情報で上記識別情報付与部において付与され
た識別情報を比較することにより送出情報の欠落の有無
を監視する送出情報監視部とを備えている。
【0054】これにより、識別情報付与部において、情
報源から情報源符号化部における符号化、多重化部にお
ける多重化または伝送路符号化部における符号化および
送出までのいずれかの動作において符号化情報、多重化
情報または送出情報のいずれかに対して識別情報を付与
することにより、送出段階で各データに送出システムか
ら送出されたことを示す送出システム固有の識別情報を
付与して放送監視業務の自動化を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0055】また、送出情報監視部において、送受間の
送出情報と受信情報とで識別情報のみを比較することに
より、両者の識別情報が一致すれば送出情報の欠落はな
いと判断し、両者の識別情報が一致しなければ送出情報
の欠落があると判断することにより、テレビやラジオの
放送に適用した場合、放送監視業務の自動化を図ると共
に送出情報の品質の向上を図ることができるという効果
を奏する。
【0056】また、本発明の情報送出システムは、上述
において、上記識別情報付与部により付与される識別情
報は上記情報の送出フォーマット上で規定されている情
報であり、上記送出情報監視部は上記情報の送出フォー
マット上の識別情報を送受間の送出情報と受信情報で比
較するので、情報の送出フォーマット上で入れる場所の
みが規定されている送出システム固有の識別情報を用い
て簡単な構成で放送監視業務の自動化を図ることができ
るという効果を奏する。
【0057】また、本発明の情報送出システムは、上述
において、上記識別情報は上記情報の送出フォーマット
上のパケット毎に付与されるので、情報の送出単位また
は番組の変わり目毎に識別情報を監視することにより、
送出システムおよび送出フォーマットに適した放送監視
業務の自動化を図ることができるという効果を奏する。
【0058】また、本発明の情報比較方法は、デジタル
放送における送出情報と受信情報の比較を行う情報比較
方法において、上記送出情報に対して識別情報を付与す
る識別情報付与ステップと、上記送出情報を受信部で受
信情報として受信し、送受間の送出情報と受信情報で上
記識別情報付与ステップにおいて付与された識別情報を
比較する識別情報比較ステップとを備え、上記識別情報
の比較により送出情報の欠落の有無を判別する。
【0059】これにより、識別情報付与ステップにおい
て、情報源から符号化、多重化または送出までのいずれ
かの動作においていずれかの送出情報に対して識別情報
を付与することにより、送出段階で各データに送出シス
テムから送出されたことを示す送出システム固有の識別
情報を付与して放送監視業務の自動化を図ることができ
るという効果を奏する。
【0060】また、識別情報比較ステップにおいて、送
受間の送出情報と受信情報とで識別情報のみを比較する
ことにより、両者の識別情報が一致すれば送出情報の欠
落はないと判断し、両者の識別情報が一致しなければ送
出情報の欠落があると判断することにより、テレビやラ
ジオの放送に適用した場合、放送監視業務の自動化を図
ると共に送出情報の品質の向上を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0061】また、本発明の情報比較装置は、デジタル
放送における送出情報と受信情報の比較を行う情報比較
装置において、上記送出情報に対して識別情報を付与す
る識別情報付与部と、上記送出情報を受信部で受信情報
として受信し、送受間の送出情報と受信情報で上記識別
情報付与部において付与された識別情報を比較する識別
情報比較部とを備え、上記識別情報の比較により送出情
報の欠落の有無を判別する。
【0062】これにより、識別情報付与部において、情
報源から符号化、多重化または送出までのいずれかの動
作においていずれかの送出情報に対して識別情報を付与
することにより、送出段階で各データに送出システムか
ら送出されたことを示す送出システム固有の識別情報を
付与して簡易な構成で放送監視業務の自動化を可能とす
る情報比較装置を提供することができるという効果を奏
する。
【0063】また、識別情報比較部において、送受間の
送出情報と受信情報とで識別情報のみを比較することに
より、両者の識別情報が一致すれば送出情報の欠落はな
いと判断し、両者の識別情報が一致しなければ送出情報
の欠落があると判断することにより、テレビやラジオの
放送に適用した場合、簡易な構成で放送監視業務の自動
化を図ると共に送出情報の品質の向上を可能とする情報
比較装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の送出自動監視システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のパケット監視部の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】 1−1〜1−4……ソース、2−1〜2−4……マスタ
ースイッチャー、3−1〜3−2……出力ルーター、4
−1〜4−4……エンコーダ、5……マルチプレクサ、
6……スクランブラ、7……伝送路、10〜16……分
配器、17〜18……デコーダ、19……受信機、20
……ウオールモニタ、21−1〜21−4……スイッチ
ャー入力モニタ、22−1〜22−4……スイッチャー
出力モニタ、23−1〜23−4……エンコーダ入力モ
ニタ、24−1〜24−4……エンコーダ出力モニタ、
25−1〜25−4……マルチプレクサ出力モニタ、2
6−1〜26−4……スクランブラ出力モニタ、27−
1〜27−3……受信モニタ、27−4……EPGモニ
タ、28……受信機、29……モニタルーター、30…
…コンソールモニタ、31……SD1監視卓モニタ、3
2……SD2監視卓モニタ、33……SD3監視卓モニ
タ、34……HD監視卓モニタ、35……パケット監視
部、36……制御情報監視部、37……タリーアラーム
システム、38……リモコン、39……PID付与部、
40……PID検出装置、41……ディレイ回路、42
……PID検出装置、43……PID比較装置、S1…
…送信信号、S2……PID値、S3……受信信号、S
4……PID値、S5……PID比較結果出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/18 H04L 11/20 102A 12/56

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報源から供給される情報を符号化する
    情報源符号化部と、 上記情報源符号化部から供給される符号化情報を所定の
    形式に多重化する多重化部と、 上記多重化部から供給される多重化情報を伝送路に適す
    るように符号化して送出情報を出力する伝送路符号化部
    と、 を有し、デジタル放送における情報の送出を行う情報送
    出システムにおいて、 上記情報源符号化部、上記多重化部または上記伝送路符
    号化部において、それぞれ上記符号化情報、上記多重化
    情報または上記送出情報のいずれかに対して識別情報を
    付与する識別情報付与部と、 上記送出情報を受信部で受信情報として受信し、送受間
    の送出情報と受信情報で上記識別情報付与部において付
    与された識別情報を比較することにより送出情報の欠落
    の有無を監視する送出情報監視部と、 を備えたことを特徴とする情報送出システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報送出システムにおい
    て、 上記識別情報付与部により付与される識別情報は上記情
    報の送出フォーマット上で規定されている情報であり、 上記送出情報監視部は上記情報の送出フォーマット上の
    識別情報を送受間の送出情報と受信情報で比較すること
    を特徴とする情報送出システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報送出システムにおい
    て、 上記識別情報は上記情報の送出フォーマット上のパケッ
    ト毎に付与されることを特徴とする情報送出システム。
  4. 【請求項4】 デジタル放送における送出情報と受信情
    報の比較を行う情報比較方法において、 上記送出情報に対して識別情報を付与する識別情報付与
    ステップと、 上記送出情報を受信部で受信情報として受信し、送受間
    の送出情報と受信情報で上記識別情報付与ステップにお
    いて付与された識別情報を比較する識別情報比較ステッ
    プとを備え、 上記識別情報の比較により送出情報の欠落の有無を判別
    することを特徴とする情報比較方法。
  5. 【請求項5】 デジタル放送における送出情報と受信情
    報の比較を行う情報比較装置において、 上記送出情報に対して識別情報を付与する識別情報付与
    部と、 上記送出情報を受信部で受信情報として受信し、送受間
    の送出情報と受信情報で上記識別情報付与部において付
    与された識別情報を比較する識別情報比較部とを備え、 上記識別情報の比較により送出情報の欠落の有無を判別
    することを特徴とする情報比較装置。
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