JP2001006674A - 電子・リチウムイオン混合伝導体とその合成法および全固体リチウム二次電池 - Google Patents
電子・リチウムイオン混合伝導体とその合成法および全固体リチウム二次電池Info
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Abstract
・電子伝導路・イオン伝導路の3つが同時に存在してい
なければならないが、全固体電池ではこれらの機能を有
する材料がすべて固体であるため、このような反応界面
を形成することが困難である。このため、全固体電池で
は電極反応が進行しにくい領域が生じやすいことから、
活物質利用率が低く、内部インピーダンスが高くなって
しまい、全固体電池の高性能化が困難であった。 【解決手段】 遷移金属硫化物および硫化リチウムを含
む複数の硫化物を主体にした電子・リチウムイオン混合
伝導体を電極中の電気伝導路形成に用いることにより、
電極反応界面の形成が格段に容易になるため、優れた電
池特性を有する全固体リチウム二次電池を構成すること
ができる。
Description
よび硫化リチウムを含む複数の硫化物を主体とした電子
・リチウムイオン混合伝導体およびその合成法に関す
る。また、硫化リチウムを含む複数の硫化物を主体とし
た固体電解質中での遷移金属硫化物の分散法に関する。
さらには、これら電子・リチウムイオン混合伝導体ある
いは遷移金属硫化物分散法を用いた全固体リチウム二次
電池に関する。
ーに代表される携帯情報端末の需要は急速に高まりを見
せており、今後最も成長が期待される分野の1つとなっ
ている。その携帯情報端末市場からの要望として、端末
の小型・軽量化、および長時間使用が強く求められてい
る。この要望を満足させるためには、携帯情報端末の電
力供給源である二次電池の高性能化が不可欠であり、各
方面で二次電池の研究開発が行われている。
ギー密度化が可能であることから、特に活発に研究開発
が進められている。
常、電解液として可燃性の有機溶媒を用いている。その
ため、リチウム二次電池の高エネルギー密度化にともな
い、電池内部では可燃物と高エネルギー密度の化学物質
とが共存する結果となり、リチウム二次電池の安全性が
特に重要視されている。
ーチの1つとして、可燃性の有機溶媒を不燃性のリチウ
ムイオン伝導性固体電解質に代えた全固体リチウム二次
電池の開発があげられる。
層、およびそれらを隔てるように固体電解質を配して構
成される。電極は通常、電極活物質に加えイオン伝導路
を形成するための固体電解質、および電子伝導路を形成
するための電子導電剤を混合し構成される。
電極活物質・電子伝導路・イオン伝導路の3つが同時に
存在していなければならないが、全固体電池ではこれら
の機能を有する材料がすべて固体であるため、電子伝導
路・イオン伝導路およびこれら伝導路が電極活物質と同
時に存在するような反応界面が電極全域に均一に形成す
ることは困難である。このため、全固体電池では電極反
応が進行しにくい、あるいは、電極反応が行われない領
域が生じやすいことから、活物質利用率は低く、内部イ
ンピーダンスは高くなりやすく、全固体電池の高性能化
が困難であった。
た電池特性を有する全固体リチウム二次電池を提供する
ことを目的とする。
Sx(Meは1種類または複数種の遷移金属元素を主体
とする金属元素)で表される遷移金属硫化物と硫化リチ
ウムおよび硫化珪素、硫化硼素、硫化リン、硫化ゲルマ
ニウムあるいは硫化アルミニウムからなる群より選ばれ
る少なくとも一種の硫化物を含む複数の硫化物を主体と
した混合物を合成して得られる電子・リチウムイオン混
合伝導体である。
ン混合伝導体を少なくとも一方の電極に用いて全固体リ
チウム二次電池を構成するものである。
ン混合伝導体の合成法として、組成式がMeSx(Me
は1種類または複数種の遷移金属元素を主体とする金属
元素)で表される遷移金属硫化物および硫化リチウムを
含む複数の硫化物が主体である混合物を10K/s以上
の冷却速度で非晶質化して合成する。
素、硫化硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは硫
化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一種
の硫化物を含む複数の硫化物を主体とした固体電解質融
液に、組成式がMeSx(Meは1種類または複数種の
遷移金属元素を主体とする金属元素)で表される遷移金
属硫化物を添加した後、非晶質化させ、遷移金属硫化物
を分散し合成する。
くとも一方に、この遷移金属硫化物分散法により合成し
作製した電極を用いて全固体リチウム二次電池を構成す
るものである。
硫化リチウムを含む複数の硫化物を主体とした原材料よ
り、電子・リチウムイオン混合伝導体を得ることがで
き、また、この混合伝導体を全固体リチウム電池の少な
くとも一方の電極に用いることにより、優れた電池特性
を有するリチウム二次電池を構成することができる。
eは1種類または複数種の遷移金属元素を主体とする金
属元素)で表される遷移金属硫化物と硫化リチウムおよ
び硫化珪素、硫化硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあ
るいは硫化アルミニウムからなる群より選ばれる少なく
とも一種の硫化物を含む複数の硫化物を主体とした混合
物を合成して得られた電子・リチウムイオン混合伝導体
である。
が非晶質である。
金属硫化物が、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
i、Zr、NbあるいはMoからなる群より選ばれる少
なくとも一つを含むものである。
は1種類または複数種の遷移金属元素を主体とする金属
元素)で表される遷移金属硫化物および硫化リチウムを
含む複数の硫化物が主体である混合物を冷却速度10K
/s以上で非晶質化し合成する電子・リチウムイオン混
合伝導体の合成法である。
を主体とした混合物が硫化珪素を含むものである。
珪素、硫化硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは
硫化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一
種の硫化物を含む複数の硫化物を主体とした固体電解質
融液に、組成式がMeSx(Meは1種類または複数種
の遷移金属元素を主体とする金属元素)で表される遷移
金属硫化物を添加した後、非晶質化する電子・リチウム
イオン混合伝導体の合成法である。
金属硫化物が、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
i、Zr、NbあるいはMoからなる群より選ばれる少
なくとも一つを含むものである。
を主体とした混合物が硫化珪素を含むものである。
電解質層を挟持した構成の全固体リチウム二次電池であ
り、少なくとも一方の電極層に上記いずれかの電子・リ
チウムイオン混合伝導体を用いる全固体リチウム二次電
池である。
電解質層を挟持した構成の全固体リチウム二次電池であ
り、少なくとも一方の電極を上記いずれかの合成法によ
り合成する全固体リチウム二次電池である。
硫化硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは硫化ア
ルミニウムから選ばれる少なくとも一種の硫化物を含む
複数の硫化物に遷移金属硫化物を混合、加熱し、合成す
ることにより、電子・リチウムイオン混合伝導体が得ら
れることを見いだしたことに起因する。
硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは硫化アルミニウム
から選ばれる少なくとも一種の硫化物を含む複数の硫化
物により固体電解質が合成されることが知られている。
具体的な例として、硫化リチウムと硫化珪素を主体とし
た固体電解質について説明を行う。この固体電解質は硫
化リチウムと硫化珪素をある量論比に混合し、混合物を
不活性雰囲気下で加熱、溶融することで合成される。特
に、溶融状態から超急冷を行い、非晶質化することによ
り、高いリチウム伝導性を有する固体電解質が合成され
る。非晶質化した固体電解質は、硫黄原子と珪素原子に
よりガラス骨格が形成され、このガラス骨格にリチウム
イオン伝導性を発現させる−S−Li結合が付与した構
造をしている。このようなガラス骨格の形成は、硫化珪
素の他に硫化硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウム、硫化
アルミニウム等を用いた場合にも形成することができ
る。この種の固体電解質のイオン伝導度は、このリチウ
ムイオン伝導構造−S−Liの結合力と相関があり、非
晶質化を行うことによりこの結合力を減じることができ
る。その結果、バルク状態で10-3S/cm以上、粉体
状態で10-4S/cm以上の高いイオン伝導性が得られ
る。この固体電解質の電子伝導性は低く、10 -8S/c
m以下である。
に、組成式がMeSx(Meは1種類または複数種の遷
移金属元素を主体とする金属元素)で表される遷移金属
硫化物を混合し、加熱、溶融、合成することにより、リ
チウムイオン伝導性に加え、電子伝導性を有する混合伝
導体が得られることを見出した。
有していたリチウムイオン伝導構造を損なうことなく、
この構造中に電子伝導性を有する遷移金属硫化物が組み
込まれる、あるいは分散することにより、この化合物が
リチウムイオン伝導性に加え、電子伝導性が発現してい
るものと推察している。
硫化リチウムならびに硫化珪素、硫化硼素、硫化リン、
硫化ゲルマニウムあるいは硫化アルミニウムから選ばれ
る少なくとも一種の硫化物を含む複数の硫化物および遷
移金属硫化物を混合し、加熱、溶融した後、その融液を
超急冷することによって合成できる。このとき、混合伝
導体は10-4〜10-3S/cm程度の高いイオン伝導度
が得られることから、非晶質化することが特に好まし
い。
速度101〜102K/s)、液体窒素急冷(103〜1
04K/s)、双ローラー急冷(106〜108K/
s)、スプラット急冷(108〜1010K/s)などの
方法が挙げられる。
が困難となるが、混合伝導体が硫化珪素を含む場合、そ
の蒸気圧が低いこと、およびガラス骨格構造を形成しや
すくなることから、非晶質化が容易となり、硫化リチウ
ム比率を高めることができる。その結果、リチウムイオ
ン伝導構造−S−Li比率を高めることができるため、
10-3S/cm以上の高いイオン伝導度を有する混合伝
導体を合成できるため特に好ましい。
硫化物としてTiS、Ti2S3、TiS2、TiS3、T
i4S5、Ti3S4、Ti3S5等のTiSx、V2S2、V2
S3、VS3、VS4、VS5等のVSx、CrS、Cr7S
8、Cr5S6、Cr3S4、Cr2S3、Cr5S8等のCr
Sx、MnS、MnS2等のMnSx、FeS、Fe
2S 3、Fe3S4、FeS2等のFeSx、Co4S3、Co
9S8、CoS、Co3S4、CoS2等のCoSx、Ni2
S、Ni3S2、Ni6S5、Ni7S6、NiS、Ni
3S4、NiS2、等のNiSx、Zr2S、ZrS、Zr
S1.5、ZrS2、ZrS3等のZrSx、Nb2S、Nb
S、Nb2S3、Nb3S4等のNbSx、Mo2S3、Mo
S2、Mo2S5、MoS3等のMoSx、などが挙げられ
る。
Sx、WSx、TcSx、ReSx、RuSx、RhSx、P
dSx、OsSx、IrSx、PtSx、あるいはLa
Sx、CeSxなどのランタノイド硫化物、AcSx、T
hSxなどのアクチノイド硫化物など、その他の遷移金
属硫化物を用いた場合も同様の効果が得られる。
化硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは硫化アル
ミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一種の硫化
物を含む複数の硫化物を加熱、融液状としたものに、遷
移金属硫化物を添加し、この融液を超急冷することによ
り、固体電解質中に遷移金属硫化物を分散することがで
きる。この分散体は、固体電解質および遷移金属硫化物
双方の特性を有する。つまり、リチウムイオン伝導性お
よび電子伝導性を有しており、電子・リチウムイオン混
合伝導体として作用することが可能である。
硫化物としてTiS、Ti2S3、TiS2、TiS3、T
i4S5、Ti3S4、Ti3S5等のTiSx、V2S2、V2
S3、VS3、VS4、VS5等のVSx、CrS、Cr7S
8、Cr5S6、Cr3S4、Cr2S3、Cr5S8等のCr
Sx、MnS、MnS2等のMnSx、FeS、Fe
2S 3、Fe3S4、FeS2等のFeSx、Co4S3、Co
9S8、CoS、Co3S4、CoS2等のCoSx、Ni2
S、Ni3S2、Ni6S5、Ni7S6、NiS、Ni
3S4、NiS2、等のNiSx、Zr2S、ZrS、Zr
S1.5、ZrS2、ZrS3等のZrSx、Nb2S、Nb
S、Nb2S3、Nb3S4等のNbSx、Mo2S3、Mo
S2、Mo2S5、MoS3等のMoSx、などが挙げられ
る。
Sx、WSx、TcSx、ReSx、RuSx、RhSx、P
dSx、OsSx、IrSx、PtSx、あるいはLa
Sx、CeSxなどのランタノイド硫化物、AcSx、T
hSxなどのアクチノイド硫化物など、その他の遷移金
属硫化物を用いた場合も同様の効果が得られる。
含む場合、硫化珪素の蒸気圧が低いこと、およびガラス
骨格構造を形成しやすくなることから、非晶質化が容易
となるため、硫化リチウムあるいは遷移金属硫化物の混
合比率を高めることができる。その結果、非晶質化した
分散体のイオン伝導度あるいは電子伝導度を高めること
ができるため、特に好ましい。
属硫化物の物性も示すことから、分散した遷移金属硫化
物を活物質とした電極を構成することができる。
体電解質および活物質を混合、加圧成形して作製する。
このとき、固体電解質と電極活物質は粒子同士の点接触
となるため、内部インピーダンスが高くなってしまう。
これに対し、上記分散法を用いた電極では、電極活物質
と固体電解質との間に面接触が形成されるため、内部イ
ンピーダンスの小さい全固体電池を作製することができ
る。
に加えイオン伝導路を形成するための固体電解質、およ
び電子伝導路を形成するための電子導電剤を混合し構成
される。しかし、電気化学反応が生じるためには、電極
活物質・電子伝導路・イオン伝導路の3つが同時に存在
していなければならないが、全固体電池ではこれらの機
能を有する材料がすべて固体であり、そのためこのよう
な反応界面を形成することが特に難しい。これに対し、
全固体電池の少なくとも一方の電極に上記混合伝導体を
用いた場合、この混合伝導体が電子伝導路・イオン伝導
路双方を同時に形成するため、電極内での電気化学反応
界面の形成が格段に容易なものとなるため、活物質利用
率が高く、内部インピーダンスの低い、優れた電池特性
を有する全固体リチウム二次電池を構成することができ
る。
イオン混合伝導体の原材料として、Li2S、SiS2、
TiS2を用いて合成し、その電気伝導度について調べ
た。以下に電子・リチウムイオン混合伝導体の合成法を
示す。
0:35:15に混合し、その混合物をガラス状カーボ
ン坩堝中に入れ、アルゴン気流中1000℃で加熱し、
混合物を溶融状態とした。2時間の加熱後、融液を双ロ
ーラー法により超急冷し、合成を行った。合成物は乳鉢
を用いて粉末状とし、測定に供した。
べた。以下にその測定方法を示す。合成物200mgを
直径10mmの円筒管内で3tonのプレス圧で厚み
1.0mm程度にペレット成形し、その両端面にイオン
ブロッキング電極としてPt電極を配して測定セルを構
成した。測定セルに直流電流を流し、ペレット間電圧を
測定し、合成物の電子伝導度を測定した。その結果、こ
の化合物が3.3×10 -2S/cmの電子伝導度を有す
ることがわかった。
た。この測定では、電子電流をブロックする固体電解質
として0.6Li2S−0.4SiS2で表されるリチウ
ムイオン伝導性固体電解質を用いて測定した。
iS2をモル比60:40に混合し、その混合物をガラ
ス状カーボン坩堝中に入れ、アルゴン気流中1000℃
で加熱し、混合物を溶融状態とした。2時間の加熱後、
融液を双ローラー法により超急冷し、0.6Li2S−
0.4SiS2で表されるリチウムイオン伝導性固体電
解質を得た。この固体電解質を乳鉢を用いて粉末状とし
た。この粉末を合成物200mgを直径10mmの円筒
管内で3tonのプレス圧で厚み1.0mm程度にペレ
ット成形し、測定セルを構成し、交流インピーダンス法
によりイオン伝導度を測定した。その結果、2.2×1
0-4S/cmであることがわかった。
いた本発明の合成物のイオン伝導度測定方法を下記に示
す。合成物200mgを直径10mmの円筒管内で3t
onのプレス圧で厚み1.0mm程度にペレット成形し
た。その両端に上記固体電解質を50mgずつ同様にペ
レット成形し、3層ペレットを形成した。3層ペレット
の両端面にLi箔を配し測定セルを構成した。測定セル
に直流電流を流し、4端子法によりペレット間電圧を測
定し、合成物のイオン伝導度を調べた。その結果、この
化合物が4.2×10-4S/cmのイオン伝導度を有す
ることがわかった。
ムイオン混合伝導体の原材料として、Li2S、Si
S2、TiS2をモル比55:30:15とした以外は実
施例1と同様にして合成を行い、同様のリチウムイオン
伝導性固体電解質を用いて測定を行った。その結果、こ
の合成物の電子伝導度は3.1×10-2S/cm、イオ
ン伝導度は5.1×10-4S/cmであることがわかっ
た。
ムイオン混合伝導体の原材料として、LiI、Li
2S、SiS2、TiS2を用い、合成を行った以外は実
施例1と同様のリチウムイオン伝導性固体電解質を用
い、同様の方法で実験を行った。以下に電子・リチウム
イオン混合伝導体の合成法を示す。
ル比35:30:20:15に混合し、その混合物をガ
ラス状カーボン坩堝中に入れ、アルゴン気流中1000
℃で加熱し、混合物を溶融状態とした。2時間の加熱
後、融液を双ローラー法により超急冷し、合成を行っ
た。合成物は乳鉢を用いて粉末状とし、測定に供した。
電気伝導度を調べた。その結果、この合成物の電子伝導
度は2.1×10-2S/cm、イオン伝導度は4.6×
10 -4S/cmであることがわかった。
ムイオン混合伝導体の原材料として、Li2S、P
2S5、TiS2を用い、合成を行った以外は実施例1と
同様のリチウムイオン伝導性固体電解質を用い、同様の
方法で実験を行った。以下に電子・リチウムイオン混合
伝導体の合成法を示す。
28:15に混合し、この混合物を石英管中に封入し、
900℃で溶融の後、石英管を水中に落とし込み急冷
し、合成を行った。合成物は乳鉢を用いて粉末状とし、
測定に供した。
電気伝導度を調べた。その結果、この合成物の電子伝導
度は1.8×10-2S/cm、イオン伝導度は1.1×
10 -4S/cmであることがわかった。
ムイオン混合伝導体の原材料として、Li2S、B
2S3、TiS2を用い、合成を行った以外は実施例1と
同様の実験を行った。以下に合成法を示す。
43:15に混合し、この混合物を石英管中に封入し、
900℃で溶融の後、石英管を水中に落とし込み急冷
し、合成を行った。合成物は乳鉢を用いて粉末状とし測
定に供した。
電気伝導度を調べた。その結果、この合成物の電子伝導
度は1.9×10-2S/cm、イオン伝導度は1.8×
10 -4S/cmであることがわかった。
ムイオン混合伝導体の原材料として、Li2S、Ge
S2、TiS2を用い、合成を行った以外は実施例1と同
様の実験を行った。以下に合成法を示す。
3:43:15に混合し、この混合物を石英管中に封入
し、900℃で溶融の後、石英管を水中に落とし込み急
冷し、合成を行った。合成物は乳鉢を用いて粉末状とし
測定に供した。
電気伝導度を調べた。その結果、この合成物の電子伝導
度は1.6×10-2S/cm、イオン伝導度は1.1×
10 -4S/cmであることがわかった。
ムイオン混合伝導体の原材料として、Li2S、Al2S
3、SiS2、TiS2を用い、合成を行った以外は実施
例1と同様の実験を行った。以下に合成法を示す。
モル比50:90:26:15に混合し、その混合物を
ガラス状カーボン坩堝中に入れ、アルゴン気流中100
0℃で加熱し、混合物を溶融状態とした。2時間の加熱
後、融液を双ローラー法により超急冷し、合成を行っ
た。合成物は乳鉢を用いて粉末状とし、測定に供した。
電気伝導度を調べた。その結果、この合成物の電子伝導
度は1.8×10-2S/cm、イオン伝導度は1.3×
10 -4S/cmであることがわかった。
ムイオン混合伝導体の原材料として実施例1で用いたT
iS2に代え、遷移金属硫化物としてTi2S3、V
2S3、Cr2S3、MnS2、FeS2、CoS2、Ni
S、Zr2S3、Nb2S3およびMo2S3を用いた以外は
実施例1と同様の方法で実験を行い、各化合物の電気伝
導度について調べた。
金属硫化物(以降、MeSxで示す)とLi2SとSiS
2をLi2S:SiS2:MeSx=50:35:15のモ
ル比に混合し、その混合物をガラス状カーボン坩堝中に
入れ、アルゴン気流中1000℃で加熱し、混合物を溶
融状態とした。2時間の加熱後、融液を双ローラー法に
より超急冷し、合成を行った。合成物は乳鉢を用いて粉
末状とし、測定に供した。
例1と同様のリチウムイオン伝導性固体電解質を用い、
同様の方法で測定した。
導度を表1に示す。
チウムイオン混合伝導体が得られることがわかった。
体電解質に遷移金属硫化物を添加・分散させ、非晶質化
した化合物の電気伝導度を調べた。以下にその合成方法
を示す。
合し、その混合物をガラス状カーボン坩堝中に入れ、ア
ルゴン気流中1000℃で加熱し、混合物を溶融状態と
した。2時間の加熱後、この融液に対し30wt%のT
iS2を添加し、分散させた。この融液を双ローラー法
により超急冷し、非晶質化合物を得た。
ものを実施例1と同様の方法で電気伝導度を調べた。そ
の結果、この合成物の電子伝導度は2.5×10-2S/
cm、イオン伝導度は4.2×10-4S/cmであるこ
とがわかった。
化物を融液状の固体電解質に分散させることで、この分
散体が電子・リチウムイオン混合伝導体として働くこと
がわかった。
としてLiCoO2、負極活物質としてInを用い、正
極における電子伝導路・イオン伝導路の形成に実施例2
で合成した電子・リチウムイオン混合伝導体を用いた場
合の電池特性について調べた。
2と同様の方法で合成を行い、乳鉢を用いて粉体状とし
た後、LiCoO2と40:60の重量比で混合し、正
極合剤とした。
3Li2S−0.36SiS2で表される非晶質リチウム
イオン固体電解質を用いた。以下にこの固体電解質の合
成方法を示す。
1:63:36に混合し、その混合物をガラス状カーボ
ン坩堝中に入れ、アルゴン気流中1000℃で加熱し、
混合物を溶融状態とした。2時間の加熱後、融液を双ロ
ーラー法により超急冷し、0.01Li3PO4−0.6
3Li2S−0.36SiS2で表されるリチウムイオン
伝導性固体電解質を得た。固体電解質は乳鉢で粉砕し、
粉末状とした。
全固体リチウム二次電池の断面図を用いて示す。正極合
剤215mg、固体電解質40mg、In95mgを順
に加圧成形することにより正極1、固体電解質2および
負極3からなるφ=9mmの3層ペレットを形成し、形
成した3層ペレットをR1225サイズのステンレス製
コインケース4内に入れ、ガスケット5を介して封口板
6により封口してコイン型全固体リチウム二次電池を作
製した。
解質とLiCoO2、電子導電剤としてアセチレンブラ
ックを39:59:2の比率で混合したものを用い、同
様の方法でコイン型全固体リチウム二次電池を作製し
た。
体リチウム二次電池各3個を、動作電流値150μA、
上限電圧3.7V、下限電圧2.5Vで充放電を行っ
た。放電容量および充電時の内部インピーダンスを調べ
た結果を表2に示す。なお内部インピーダンスの測定は
交流インピーダンス法を用いた。
ウムイオン混合伝導体を用いることにより、放電容量は
25%程度増加し、内部インピーダンスは70%程度低
下した。
特性を有するリチウム二次電池を構成できることがわか
った。 (実施例11)本実施例では、正極活物質としてLiN
iO2を用いた以外は、実施例10と同様の実験を行
い、その電池特性について調べた。
2と同様の方法で合成を行い、乳鉢を用いて粉体状とし
た後、LiNiO2と40:60の重量比で混合し、正
極合剤とした。
Li3PO4−0.63Li2S−0.36SiS2で表さ
れる非晶質リチウムイオン固体電解質を用いた。
215mg、固体電解質40mg、In95mgを順に
加圧成形することによりφ=9mmの3層ペレットを形
成し、形成した3層ペレットをR1225サイズのステ
ンレス製コインケース内に入れ封口しコイン型全固体リ
チウム二次電池を作製した。
解質とLiNiO2、電子導電剤としてアセチレンブラ
ックを39:59:2の比率で混合したものを用い、同
様の方法でコイン型全固体リチウム二次電池を作製し
た。
体リチウム二次電池各3個を、動作電流値150μA、
上限電圧3.4V、下限電圧2.5Vで充放電を行っ
た。放電容量および充電時の内部インピーダンスを調べ
た結果を表3に示す。なお内部インピーダンスの測定は
交流インピーダンス法を用いた。
ウムイオン混合伝導体を用いることにより、放電容量は
25%程度増加し、内部インピーダンスは60%程度低
下した。
特性を有するリチウム二次電池を構成できることがわか
った。
としてLiMn2O4を用いた以外は、実施例10と同様
の実験を行い、その電池特性について調べた。
2と同様の方法で合成を行い、乳鉢を用いて粉体状とし
た後、LiMn2O4と40:60の重量比で混合し、正
極合剤とした。
Li3PO4−0.63Li2S−0.36SiS2で表さ
れる非晶質リチウムイオン固体電解質を用いた。
215mg、固体電解質40mg、In95mgを順に
加圧成形することにより直径9mmの3層ペレットを形
成し、形成した3層ペレットをR1225サイズのステ
ンレス製コインケース内に入れ封口しコイン型全固体リ
チウム二次電池を作製した。
解質とLiMn2O4、電子導電剤としてアセチレンブラ
ックを39:59:2の比率で混合したものを用い、同
様の方法でコイン型全固体リチウム二次電池を作製し
た。
体リチウム二次電池各3個を、動作電流値150μA、
上限電圧3.8V、下限電圧2.5Vで充放電を行っ
た。放電容量および充電時の内部インピーダンスを調べ
た結果を表4に示す。なお内部インピーダンスの測定は
交流インピーダンス法を用いた。
ウムイオン混合伝導体を用いることにより、放電容量は
30%程度増加し、内部インピーダンスは70%程度低
下した。
特性を有するリチウム二次電池を構成できることがわか
った。
説明したFeS2を用いた電子・リチウムイオン混合伝
導体Li2S:SiS2:FeS2=50:35:15を
用いた以外は実施例10と同様の方法でコイン型全固体
電池を作製し、その電池特性を調べた。また比較には実
施例10で用いた比較のコイン型全固体リチウム二次電
池を用いた。
体リチウム二次電池各3個を、動作電流値150μA、
上限電圧3.7V、下限電圧2.5Vで充放電を行っ
た。放電容量および充電時の内部インピーダンスを調べ
た結果を表5に示す。なお内部インピーダンスの測定は
交流インピーダンス法を用いた。
ウムイオン混合伝導体を用いることにより、放電容量は
25%程度増加し、内部インピーダンスは70%程度低
下した。
特性を有するリチウム二次電池を構成できることがわか
った。
説明した分散体を負極に用いた場合の電池特性について
調べた。
を60:40のモル比に混合し、その混合物をガラス状
カーボン坩堝中に入れ、アルゴン気流中1000℃で加
熱し、混合物を溶融状態とした。2時間の加熱後、融液
中にTiS2粉末を40wt%の重量比で添加した後、
双ローラー法により超急冷し、合成を行った。合成物は
乳鉢を用いて粉末状とし、負極合剤とした。
Li3PO4−0.63Li2S−0.36SiS2で表さ
れる非晶質リチウムイオン固体電解質を用いた。
導電剤としてアセチレンブラックを39:59:2の比
率で混合したものを用いた。
130mg、固体電解質40mg、負極合剤110mg
を順に加圧成形することにより直径9mmの3層ペレッ
トを形成し、形成した3層ペレットをR1225サイズ
のステンレス製コインケース内に入れ封口しコイン型全
固体リチウム二次電池を作製した。
を60:40の重量比で混合したものを負極合剤とし、
同様の方法でコイン型全固体電池を作製した。
体リチウム二次電池各3個を、動作電流値は150μ
A、上限電圧2.3V、下限電圧0.5Vで充放電を行
った。放電容量および充電時の内部インピーダンスを調
べた結果を表6に示す。なお内部インピーダンスの測定
は交流インピーダンス法を用いた。
法を電池電極に用いることにより、放電容量は35%程
度増加し、内部インピーダンスは30%程度低下した。
特性を有するリチウム二次電池を構成できることがわか
った。
チウムイオン混合伝導体として、0.15TiS2−
0.5Li2S−0.35SiS2、0.15TiS2−
0.55Li2S−0.3SiS2、0.15TiS2−
0.35LiI−0.30Li2S−0.20SiS2、
0.15TiS2−0.57Li2S−0.28P2S5、
0.16TiS2−0.42Li2S−0.42B2S3、
0.15Ti2S3−0.5Li2S−0.35SiS2、
0.15V2S3−0.5Li2S−0.35SiS2、
0.15Cr2S3−0.5Li2S−0.35SiS2、
0.15MnS2−0.5Li2S−0.35SiS2、
0.15FeS2−0.5Li2S−0.35SiS2、
0.15Co3S4−0.5Li2S−0.35SiS2、
0.15Ni3S 4−0.5Li2S−0.35SiS2を
用いて説明を行ったが、各成分比の異なったもの、複数
種の遷移金属硫化物を含むもの、MeSx−Li2S−G
eS2、MeSx−Li2S−Al2S3などの実施例では
説明を行わなかった他の硫化物を含むもの、MeSx−
LiCl−Li2S−SiS2、MeSx−LiBr−L
i2S−P2S5などの他のハロゲン化リチウムを含むも
の、またMeSx−LiI−Li2S−SiS2−P
2S5、MeSx−LiI−Li3PO4−Li2S−SiS
2などの擬5元系のものなどの実施例では説明を行わな
かった化合物についても同様の結果が得られることはい
うまでもなく、本発明は電子・リチウムイオン混合伝導
体として、これら実施例で説明を行ったものに限定され
るものでない。
として、実施例では双ローラ法、あるいは水中への投下
による超急冷法を用いて説明を行ったが、液体窒素急冷
あるいはスプラット急冷など本実施例では説明を行わな
かったその他の方法でアモルファス化を行った場合にお
いても同様の効果が得られることはいうまでもなく、本
発明は電子・リチウムイオン混合伝導体の合成法とし
て、これら実施例で説明を行ったものに限定されるもの
でない。
質として0.01Li3PO4−0.63Li2S−0.
36SiS2を用いて説明を行ったが、固体電解質の各
成分比の異なったもの、Li2S−P2S5、Li2S−B
2S3、Li2S−GeS2などの実施例では説明を行わな
かった他の硫化物を含むもの、LiCl−Li2S−S
iS2、LiBr−Li2S−P2S5などの他のハロゲン
化リチウムを含むもの、またLiI−Li2S−SiS2
−P2S5、LiI−Li3PO4−Li2S−SiS2など
の擬4元系のものなどの実施例では説明を行わなかった
他のリチウムイオン伝導性固体電解質を用いた場合にお
いても同様の結果が得られることはいうまでもなく、本
発明はリチウム二次電池に用いる固体電解質としてこれ
ら実施例で説明を行ったものに限定されるものではな
い。
てLixCoO2、LixNiO2、LixMn2O4を、負
極活物質としてIn、TiS2を用いて説明を行った
が、上記活物質以外にもリチウム電池で用いられる電極
活物質を用いた場合においても同様の効果が得られるこ
とはいうまでもなく、本発明はこれら実施例で説明を行
った電極活物質に限定されるものではない。
次電池において、正極合剤として混合伝導体と正極活物
質との混合比率が40:60、30:70、20:80
のものを、負極合剤として混合伝導体と負極活物質との
混合比率が60:40の混合比のものを用いて説明を行
ったが、実施例では説明しなかった合剤混合比率におい
ても同様に効果が得られることはいうまでもなく、本発
明はこれら実施例で説明を行った混合比に限定されるも
のではない。
本実施例では分散媒として0.6Li2S−0.4Si
S2を、遷移金属硫化物としてTiS2を用いて説明を行
ったが、分散媒として固体電解質の各成分比の異なった
もの、Li2S−P2S5、Li2S−B2S3、Li2S−
GeS2などの実施例では説明を行わなかった他の硫化
物を含むもの、LiCl−Li2S−SiS2、LiBr
−Li2S−P2S5などの他のハロゲン化リチウムを含
むもの、またLiI−Li2S−SiS2−P2S5、Li
I−Li3PO4−Li2S−SiS2などの擬4元系のも
のなどの実施例では説明を行わなかった他のリチウムイ
オン伝導性固体電解質を用いた場合においても、また遷
移金属硫化物として、TiS、Ti2S3、TiS2、T
iS3、Ti4S5、Ti3S4、Ti3S5等のTiSx、V
2S2、V2S3、VS3、VS4、VS5等のVSx、Cr
S、Cr7S8、Cr5S6、Cr3S4、Cr2S3、Cr5
S8等のCrSx、MnS、MnS2等のMnSx、Fe
S、Fe2S3、Fe3S4、FeS2等のFeSx、Co4
S3、Co9S8、CoS、Co3S4、CoS2等のCoS
x、Ni2S、Ni3S2、Ni6S5、Ni7S6、NiS、
Ni3S4、NiS2、等のNiSx、Zr2S、ZrS、
ZrS1.5、ZrS2、ZrS3等のZrSx、Nb2S、
NbS、Nb2S3、Nb3S4等のNbSx、Mo2S3、
MoS2、Mo2S 5、MoS3等のMoSx、あるいは、
ScSx、YSx、HfSx、TaSx、WSx、TcSx、
ReSx、RuSx、RhSx、PdSx、OsSx、Ir
Sx、PtSx、あるいはLaSx、CeSxなどのランタ
ノイド硫化物、AcSx、ThSxなどのアクチノイド硫
化物など、実施例では説明を行わなかった他の遷移金属
硫化物を用いた場合においても同様の結果が得られるこ
とはいうまでもなく、本発明はリチウム二次電池に用い
る固体電解質としてこれら実施例で説明を行ったものに
限定されるものではない。
に限らず、円筒形、角形の電池においても同様の効果が
得られる。
化リチウムを含む複数の硫化物を主体とした原材料よ
り、電子・リチウムイオン混合伝導体を得ることができ
る。また、この混合伝導体を全固体リチウム電池の少な
くとも一方の電極に用いることにより、優れた電池特性
を有するリチウム二次電池を構成することができる。ま
た、硫化リチウムを含む複数の硫化物を主体とした固体
電解質に遷移金属硫化物を分散させることにより、電子
・リチウムイオン混合伝導体を得ることができる。この
ようにして得られた分散体を電極に用いることにより、
優れた電池特性を有するリチウム二次電池を構成するこ
とができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 組成式がMeSx(Meは1種類または
複数種の遷移金属元素を主体とする金属元素)で表され
る遷移金属硫化物と硫化リチウムおよび硫化珪素、硫化
硼素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは硫化アルミ
ニウムからなる群より選ばれる少なくとも一種の硫化物
を含む複数の硫化物を主体とした混合物を合成して得ら
れることを特徴とする電子・リチウムイオン混合伝導
体。 - 【請求項2】 電子・リチウムイオン混合伝導体が非晶
質であることを特徴とする請求項1記載の電子・リチウ
ムイオン混合伝導体。 - 【請求項3】 組成式がMeSxで表される遷移金属硫
化物が、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Z
r、NbあるいはMoからなる群より選ばれる少なくと
も一つを含むことを特徴とする請求項1記載の電子・リ
チウムイオン混合伝導体。 - 【請求項4】 硫化珪素を必ず含むことを特徴とする請
求項1記載の電子・リチウムイオン混合伝導体。 - 【請求項5】 組成式がMeSx(Meは1種類または
複数種の遷移金属元素を主体とする金属元素)で表され
る遷移金属硫化物および硫化リチウムを含む複数の硫化
物が主体である混合物を冷却速度10K/s以上で非晶
質化し合成することを特徴とする電子・リチウムイオン
混合伝導体の合成法。 - 【請求項6】 硫化リチウムを含む複数の硫化物を主体
とした混合物が硫化珪素を含むことを特徴とする請求項
5記載の電子・リチウムイオン混合伝導体の合成法。 - 【請求項7】 硫化リチウムおよび硫化珪素、硫化硼
素、硫化リン、硫化ゲルマニウムあるいは硫化アルミニ
ウムからなる群より選ばれる少なくとも一種の硫化物を
含む複数の硫化物を主体とした固体電解質融液に、組成
式がMeSx(Meは1種類または複数種の遷移金属元
素を主体とする金属元素)で表される遷移金属硫化物を
添加した後、非晶質化することを特徴とする電子・リチ
ウムイオン混合伝導体の合成法。 - 【請求項8】 組成式がMeSxで表される遷移金属硫
化物が、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Z
r、NbあるいはMoからなる群より選ばれる少なくと
も一つを含むことを特徴とする請求項7記載の電子・リ
チウムイオン混合伝導体の合成法。 - 【請求項9】 硫化リチウムを含む複数の硫化物を主体
とした混合物が硫化珪素を含むことを特徴とする請求項
7記載の電子・リチウムイオン混合伝導体の合成法。 - 【請求項10】 正極層と負極層間に固体電解質層を挟
持した構成の全固体リチウム二次電池であり、少なくと
も一方の電極層に請求項1から4のいずれかに記載の電
子・リチウムイオン混合伝導体を用いることを特徴とす
る全固体リチウム二次電池。 - 【請求項11】 正極層と負極層間に固体電解質層を挟
持した構成の全固体リチウム二次電池であり、少なくと
も一方の電極を請求項7から9記載の合成法により合成
することを特徴とする全固体リチウム二次電池。
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