JP2001006231A - 記録再生ヘッドおよび記録再生ディスク装置 - Google Patents

記録再生ヘッドおよび記録再生ディスク装置

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JP2001006231A
JP2001006231A JP11175261A JP17526199A JP2001006231A JP 2001006231 A JP2001006231 A JP 2001006231A JP 11175261 A JP11175261 A JP 11175261A JP 17526199 A JP17526199 A JP 17526199A JP 2001006231 A JP2001006231 A JP 2001006231A
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JP11175261A
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Kiichi Kamiyanagi
喜一 上柳
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高転送レート化を図り、安定したOAM記録
を行うことが可能な記録再生ヘッドおよび記録再生ディ
スク装置を提供する。 【解決手段】 遮光体14を高透磁率を有する材料から
構成することにより、コイル10の巻き数を減らすこと
が可能となり、この結果、インダクタンスが減り、高速
に変調が可能となる。また、磁界強度が向上するので、
安定したOAM記録が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射によって記
録部を加熱して磁気記録を行い(光アシスト磁気(OA
M:Optically Assisted Magnetic )記録)、磁気セン
サあるいは光照射によって再生を行う記録再生ヘッドお
よび記録再生ディスク装置に関し、特に、高転送レート
化を図り、安定したOAM記録を行うことが可能な記録
再生ヘッドおよび記録再生ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドにより磁気記録膜に対して記
録・再生を行うハードディスク装置(HDD)では、再
生用に磁気抵抗効果を用いた磁気抵抗センサすなわちM
R(Magnetoresistive)センサやさらに高感度・高解像
度のGMR(Giant-magnetoresistive)センサ(これら
のセンサを含めて磁気センサと総称する。)が開発さ
れ、この数年、年率60%の割合で高密度化が図られて
きた。しかし、ここにきてSuper Para−ma
gnetic効果、すなわちある磁区の磁化の方向が、
熱的擾乱に基づき隣接する反対方向の磁化により反転さ
せられる効果のため、面密度がほぼ30Gbits/
(inch)2 で限界であることが判明してきた(R.L.W
hite,Tech.Digest of MORIS '99,11-A-03(1999)P.7) 。
【0003】これを解決する有力な手段として、光アシ
スト磁気(OAM:Optically Assisted Magnetic )記
録方式が提案されている。この方式は、磁気記録膜や光
磁気記録膜に磁界と光スポットによって記録し、GMR
センサ等の磁気センサによって再生する方式であり、記
録時にレーザ光の照射により磁化膜を加熱し、その膜の
磁化強度を下げたところで記録する。この方式により、
磁化の強い磁性膜への記録が可能となり、常温での磁化
反転を防ぐことができる。このようなOAM記録方式を
採用した従来の記録再生ディスク装置としては、例え
ば、文献「日経エレクトロニクス、No.734,(99.1.11.)、
P.35」に示されるものがある。
【0004】図17は、その記録再生ディスク装置を示
す。この記録再生ディスク装置1は、レーザビーム3を
出射する半導体レーザ2と、半導体レーザ2からのレー
ザビーム3と記録再生ディスク8からの反射光とを分離
する偏光ビームスプリッタ33と、半導体レーザ2から
のレーザビーム3を円偏光に変換する1/4波長板34
と、偏光ビームスプリッタ33および1/4波長板34
を通過した半導体レーザ2からのレーザビーム3を集光
する集光レンズ4’と、半球面状の入射面6aから入射
した集光レンズ4’からのレーザビーム3をさらに集光
して被集光面6c上に光スポット9aを形成する半球形
のSIL(Solid Immersion Lens)6と、SIL6を保
持する浮上スライダ12と、浮上スライダ12の光スポ
ット9aの周辺部に設けられた磁界変調用のコイル10
と、GMRセンサを用いた磁気センサ11とを有する。
【0005】このように構成された記録再生ディスク装
置1において情報を記録する場合は、半導体レーザ2か
らパルス状にレーザビーム3を出射し、集光レンズ4’
によりSIL6の被集光面6c上に光スポット9aを形
成し、被集光面6cから滲み出す近接場光スポット9b
を記録再生ディスク8上の光磁気記録膜8bに照射して
昇温させるとともに、コイル10で記録情報に基づいて
磁界を変調しながら情報の記録を行う。これを磁界変調
(LP−MFM:Laser-pumped Modified Field Magnet
ic)記録と称する。このLP−MFM記録により、光ス
ポット径以下の長さの記録マークの形成が可能となる。
情報を再生する場合は、記録再生ディスク8上を磁気抵
抗薄膜を検出部とする磁気センサ11で走査することに
よって行う。この記録再生ディスク装置1によれば、S
IL6の屈折率に反比例して光スポット9aを微細化で
きるため、幅0.3ミクロン程度の微小な記録磁区を形
成でき、高密度化が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の記録再
生ディスク装置1によると、空心のコイル10を用いて
磁界変調を行っているので、書き込みに必要な磁界強度
を得るためには、強磁性体の磁気回路を用いて行う磁気
記録に比べてコイル巻き数を多くしなければならず、イ
ンダクタンスが大きくなることから、高速の変調ができ
ず、転送レートが低いという問題がある。一方、コイル
巻き数を抑えると、十分な磁界強度が得られず、安定し
たOAM記録が行えないという問題がある。
【0007】従って、本発明の目的は、高転送レート化
を図り、安定したOAM記録を行うことが可能な記録再
生ヘッドおよび記録再生ディスク装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、磁界の印加と近接場光スポットの照射によ
ってディスク上に情報を記録し、前記ディスク上の情報
を再生する記録再生ヘッドにおいて、レーザ光を出射す
るレーザ光出射手段と、前記レーザ光が入射される入射
面、および前記入射面に入射した前記レーザ光が集光さ
れる被集光面を有し、前記被集光面に前記レーザ光の集
光によって光スポットを形成し、前記光スポットから前
記ディスク上に前記近接場光スポットを照射する透明集
光用媒体と、前記光スポットが形成される位置の近傍に
設けられ、前記磁界を印加するコイルと、前記被集光面
の前記光スポットが形成される位置に設けられ、所定の
サイズを有する開口を有する遮光体とを備え、前記遮光
体は、高透磁率を有する材料から構成されたことを特徴
とする記録再生ヘッドを提供する。上記構成によれば、
遮光体を高透磁率を有する材料から構成することによ
り、コイルの巻き数を減らすことが可能となり、この結
果、インダクタンスが減り、高速な変調が可能となる。
また、磁界強度が向上するので、安定したOAM記録が
可能となる。
【0009】本発明は、上記目的を達成するため、磁界
の印加と近接場光スポットの照射によってディスク上に
情報を記録し、前記ディスク上の情報を再生する記録再
生ヘッドを有する記録再生ディスク装置において、前記
記録再生ヘッドは、レーザ光を出射するレーザ光出射手
段と、前記レーザ光が入射される入射面、および前記入
射面に入射した前記レーザ光が集光される被集光面を有
し、前記被集光面に前記レーザ光の集光によって光スポ
ットを形成し、前記光スポットから前記ディスク上に前
記近接場光スポットを照射する透明集光用媒体と、前記
光スポットが形成される位置の近傍に設けられ、前記磁
界を印加するコイルと、前記被集光面の前記光スポット
が形成される位置に設けられ、所定のサイズを有する開
口を有する遮光体とを備え、前記遮光体は、高透磁率を
有する材料から構成されたことを特徴とする記録再生デ
ィスク装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る記録再生ディスク装置を示す。この記録再生デ
ィスク装置100は、円盤状のアルミニウム基板210
の一方の面に記録層211が形成され、モータ22の回
転軸220を介して回転する記録再生ディスク21と、
記録再生ディスク21の記録層211に対して磁界の印
加と近接場光スポットの照射によって記録マークを記録
し、磁気センサによって記録マークから磁界を検出する
記録再生ヘッド1と、記録再生ヘッド1を記録再生ディ
スク21の内外周にわたってアクセスし、かつ、トラッ
キングさせるリニアモータ23と、リニアモータ23側
から記録再生ヘッド1を支え、支点24aを中心に回動
するスイングアーム24と、記録再生ヘッド1を駆動す
るヘッド駆動系25と、記録再生ヘッド1にレーザ駆動
信号を送るとともに、記録再生ヘッド1からの信号を処
理する信号処理系26とを有する。
【0011】図2は、この第1の実施の形態の記録再生
ヘッド1を示し、同図(a)は側面図、(b)は平面図
である。なお、Xはトラック方向を示し、Yはトラック
方向に直交する方向を示す。この記録再生ヘッド1は、
記録再生ディスク21上を浮上する浮上スライダ31を
有し、この浮上スライダ31上に、レーザビーム3aを
出射する端面発光型の半導体レーザ2と、レーザビーム
3aを平行ビーム3bに整形するコリメータレンズ4
と、半導体レーザ2を支持する石英板からなる支持部材
32と、半導体レーザ2からの平行ビーム3bと記録再
生ディスク21からの反射光とを分離する偏光ビームス
プリッタ33と、半導体レーザ2からの平行ビーム3b
を円偏光に変換する1/4波長板34と、平行光ビーム
3bを集光する透明集光用媒体6と、透明集光用媒体6
の反射面6bにAl等の金属で蒸着形成された反射膜7
Aと、記録再生ディスク21からの反射光をビームスプ
リッタ33を介して入力する光検出器35と、記録再生
ディスク21の矩形状の記録マークとほぼ同一の形状の
矩形状の検出部11aを有し、記録再生ディスク21の
記録マークから磁気信号を再生する磁気センサ11とを
配置している。また、全体はヘッドケース36内に収納
され、ヘッドケース36は、サスペンション37を介し
て図1のスイングアーム24に固定されている。
【0012】磁気センサ11は、検出部11aを底面1
1bに有し、磁界の方向によって抵抗が変化する磁気抵
抗膜としてのスピンバルブ膜110と、スピンバルブ膜
110の抵抗の変化を電圧の変化として出力する一対の
電極115a,115bとから主に構成されたGMRセ
ンサを用いる。
【0013】透明集光用媒体6は、例えば、屈折率n=
1.91を有する重フリントガラスからなり、高さ0.
6mm、長さ0.9mm、幅1.8mmを有する。この
透明集光用媒体6は、入射面6a、回転放物面の一部か
ら構成された反射面6b、被集光面6cおよび底面6e
を有する。この被集光面6cの光スポット集光位置に
は、被集光面6cに形成される光スポット9aから滲み
出す近接場光スポット9bの範囲制限するための開口1
3を有する遮光板14を設けている。
【0014】浮上スライダ31は、正圧を生じる凸部3
1aと、負圧を生じる凹部31bを有し、両者のバラン
スにより、100nm程度ないし、それ以下の適当な浮
上高を保つ。なお、浮上スライダ31は、透明集光用媒
体6の屈折率と等しい材料で構成し、透明集光用媒体6
に設けた遮光板14の表面および底面6eは、図2
(a)に示すように、浮上スライダ31の下面の凸部3
1aを兼ねてもよい。
【0015】図3は、透明集光用媒体6の断面形状を示
す。透明集光用媒体6の反射面6bは、透明集光用媒体
6内部での収束光3cの収束角を大きくし、被集光面6
cに微小の光スポット9aを形成するため、回転放物面
の一部からなる。回転放物面の断面(6b)の主軸をX
軸に、垂直軸をZ軸に採り、焦点位置Fの座標を(p、
0)とすると、断面(6b)は、 z2 =4px と表される。また、回転放物面を用いてその焦点に集光
する場合、原理的に無収差の集光が可能であり(光学:
久保田、岩波書店、P.283)、単一の集光面により
微小スポット9aを形成することが可能になる。この場
合の、光スポット9aの直径D1/2 は、次の式(1)で
与えられる。 D1/2 =k・λ/(n・NAi) …(1) ここに、kは比例定数でガウスビームの場合は、約0.
5であり、λは入射するレーザビーム3cの波長、nは
透明集光用媒体6の屈折率、NAiは透明集光用媒体6
内部での開口数である。
【0016】図4は、遮光体14の詳細を示す。同図
(a)は、側面図、同図(b)は底面図である。遮光体
14は、高透磁率の材料、例えば、パーマロイからな
る。これにより、コイル10のコイル巻き数を減らすこ
とが可能となる。また、遮光体14は、同図(a)に示
すように、コイル10の内側であって、被集光面6cの
表面に設けられ、開口13は、近接場光の伝播方向に向
かって孔が狭くなるテーパ形状にしている。これによ
り、近接場光の集光効果を高めることができる。遮光体
14の開口13は、同図(b)に示すように、トラック
方向Xの対向する二辺の長さを光スポット9aの直径よ
りも小さくし、トラック方向Xに直交する方向Yの二辺
の長さを光スポット9aの直径よりも大きくしたスリッ
ト状を有する。
【0017】図5は、記録再生ディスク21の詳細を示
す。この記録再生ディスク21には、アルミニウム基板
210が使用され、その一方の面にトラッキング用のグ
ルーブ部21aが形成されている。グルーブ21a上に
は、SiNxからなる保護層221a、TbFeCo等
のいわゆる光磁気記録膜からなる記録層221b、漏れ
磁界の大きなTbDyFeCo層221c、表面保護層
221dが順次積層されている。さらにその上に潤滑剤
を塗布してもよい。
【0018】本実施の形態では、ランド部21bが記録
トラックであり、そこに情報が記録される。光スポット
9aの直径は0.2μmであり、トラック幅は約0.2
μm、トラックピッチは0.25μm、グルーブ部21
aの深さは、約0.05μmとしている。記録には、L
P−MFM記録を使用しており、マーク長は、0.05
μmからの情報再生ができる。これにより、従来のOA
M記録の場合に比べて3倍以上の高密度化が図れる。記
録密度は約40Gbits/(inch)2 であり、
3.5インチディスクでは、約40GBの記録容量に相
当し、従来のハードディスクの8倍以上の高密度化がで
きる。
【0019】なお、本実施の形態では、TbFeCo等
のいわゆる光磁気記録膜を記録層221bに使用した
が、これに止まるものではなく、ハードディスクの記録
膜として用いるCo−Cr−Ta等でもよく、光加熱に
より残留磁化を低下させて記録できるので、常温におい
て残留磁化の強い膜も記録に使用できる。また、Co−
Cr−Pt等の垂直磁化膜を用いてもよい。また、記録
再生ディスク21の基板の材料としては、アルミニウム
だけでなく、Siや表面研磨を施したポリカーボネイト
等を用いてもよい。
【0020】図6(a),(b)は、この第1の実施の
形態の半導体レーザ2を示す。この半導体レーザ2は、
ビーム走査型レーザであり、基板200を有し、その基
板200の上面に上部電極201、下面に下部電極20
2、中央に活性層203をそれぞれ形成したものであ
る。活性層203の発振狭窄部の主部204aと先端部
204bの幅はそれぞれ3μm、5μmであり、長さは
それぞれ300μm、50μmである。上部電極201
は、主部電極201aと、左右一対の先端部電極201
b,201bとからなる。活性層203の発振部は発振
狭窄部201a,201bにより狭窄され、さらに、先
端部電極201b,201bに分割して、あるいは交互
に電流を流すことにより、出力レーザビームは左右に走
査される。この走査幅は約1μmで、走査周波数は30
MHzまで可能である。この出力レーザビームの走査
は、トラッキングの高周波部分に使用した。活性層20
3の材料としては、AlGaInPを使用し、発振波長
は630nmとした。透明集光用媒体6の屈折率、NA
はそれぞれ1.91、0.85であり、被集光面6c上
での光スポット9aのスポットサイズは、式1から分か
るように約0.2μmとなる。この光スポット9aから
漏れ出す近接場光を記録再生ディスク21の記録層21
1に照射し、かつ、コイル10に記録情報に基づく電流
を印加することにより、磁界変調記録を行い、トラック
方向の最小マーク長0.06μmの記録を行う。
【0021】信号処理系26は、光検出器35が検出し
た記録再生ディスク21からの反射光に基づいてトラッ
キング制御用の誤差信号を生成し、その誤差信号はハイ
パスフィルタとロウパスフィルタによって高周波域と低
周波域の誤差信号に分け、これらの誤差信号に基づいて
ヘッド駆動系25に対してトラッキング制御をさせるも
のである。トラッキング制御は、低周波の誤差信号に基
づいてスイングアーム24駆動用のリニアモータ23を
制御し、高周波の誤差信号に基づいてビーム走査型の半
導体レーザ2を制御する2段制御方式となっており、低
周波から高周波までの精密なトラッキングを可能として
いる。また、信号処理系26は、再生時に、GMRの磁
気センサ11を用いて記録マークからの漏れ磁界の方向
に基づく磁気センサ11の抵抗変化を電圧変化として読
み出し、再生信号を形成するものである。また、再生時
のトラッキング制御にも上記の光検出器35による誤差
信号を使用する。この場合、レーザ走査は使用できない
が、磁気センサ11の検出域の幅をトラック幅の20%
増としているため、トラッキングの必要サーボ帯域とし
ては、約一桁下げられ、スイングアーム24の駆動制御
のみでトラッキングを行う。
【0022】次に、この第1の実施の形態の記録再生デ
ィスク装置100の動作を説明する。記録再生ディスク
21は、モータ22によって所定の回転速度で回転し、
浮上スライダ31は、記録再生ディスク21の回転によ
って生じる正・負圧とサスペンション37のバネによっ
て記録再生ディスク21上を浮上走行し、ヘッド駆動系
25により所定のトラック上をトラッキングする。信号
処理系26による駆動よって半導体レーザ2からレーザ
ビーム3aが出射されると、それはコリメータレンズ4
により平行ビーム3bに整形された後、偏光ビームスプ
リッタ33および1/4波長板34を通り、透明集光用
媒体6の入射面6aに入射する。平行レーザビーム3b
は、1/4波長板34を通る際に、1/4波長板34に
よって円偏光に変わる。透明集光用媒体6の入射面6a
に入射に入射した円偏光の平行ビーム3bは、反射面6
bの外表面に被着された反射膜7Aにより反射して、被
集光面6cに集光され、光スポット9aを形成する。光
スポット9aからは、被集光面6cの外側に遮光板14
に形成された開口13を通って近接場光が漏れ出し、こ
の近接場光スポット9bが記録再生ディスク21の記録
層211に伝播し、記録が行われる。記録再生ディスク
21で反射した光は、入射光の経路を逆にたどり、反射
膜7Aで反射された後、偏光ビームスプリッタ33で9
0度方向に反射されて光検出器35に入射する。信号処
理系26は、記録時には光検出器35に入射した記録再
生ディスク21からの反射光に基づいてトラッキング用
の誤差信号を生成してヘッド駆動系25を作動して、レ
ーザビーム3aとスイングアーム24を走査してトラッ
キングを行い、さらに、磁気センサ11からの再生信号
を用いて記録の検証(ヴェリファイ)を行う。
【0023】また、再生時には、記録再生ディスク21
の記録層211に記録させない程度の低強度の近接場光
スポット9bを出射するように半導体レーザ2を駆動
し、ディスク21からの反射光により、誤差信号を生成
するとともに、磁気センサ11により記録層211の記
録情報を再生する。
【0024】上記構成の記録再生ディスク装置100に
よれば、以下の効果が得られる。 (イ)遮光体14を高透磁率を有するパーマロイから構
成したので、コイル10のコイル巻き数を減らすことが
可能となり、この結果、インダクタンスが減り、高速変
調が可能となり、高転送レート化を達成できる。 (ロ)必要な磁界強度が得られるので、安定したOAM
記録が可能となる。 (ハ)近接場光スポット9bの照射範囲を遮光体14に
形成した開口13によって制限しているので、微小の近
接場光スポット9bが得られ、記録密度の向上が図れ
る。 (ニ)コイル10のインダクタンスの減少と近接場光ス
ポット9bの照射範囲の制限とを単一の遮光体14によ
って達成しているので、構成の簡素化が図れる。 (ホ)磁気センサ11の検出部11aの形状を記録マー
クの形状(矩形状)とほぼ一致させているので、一つの
記録マークから信号を再生しているときに他の記録マー
クの信号を拾うことがなくなり、解像度が向上する。ま
た、磁気センサ11の出力信号は前段と後段とで対称と
なり、歪みが少なくなるため、デジタル信号への変換時
のジッタが少なく、情報の正確な再生が可能となる。こ
の結果、LP−MFM記録方式を用いた場合でも、実質
的に記録密度を上げることが可能となり、ディスクの回
転速度を上げなくても高転送レート化が可能となる。 (へ)小型・軽量のヘッドの作製可能なため、高速のト
ラッキングが可能となる。
【0025】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
記録再生ヘッドの要部を示し、同図(a)は側面図、同
図(b)は底面図である。この第2の実施の形態の記録
再生ヘッドは、遮光体14の開口13を、同図(b)に
示すように、光スポット9aの直径よりも小さな微小孔
としたものである。これによって微小なサイズの近接場
光スポット9bを形成することが可能となり、トラック
方向X、およびこれに直交する方向Yの記録密度を増大
させることができる。この場合、半導体レーザ2には、
第1の実施の形態のようにビーム走査型のものを用いる
ことはできないため、記録再生ヘッド自体、あるいは透
明集光用媒体を圧電素子等により駆動する。
【0026】図8は、本発明の第3の実施の形態に係る
記録再生ヘッドを示し、同図(a)は側面図、同図
(b)は底面図である。この記録再生ヘッド1は、レー
ザビーム3aを出射する半導体レーザ2と、半導体レー
ザ2からのレーザビーム3aを平行ビーム3bに整形す
るコリメータレンズ4と、コリメータレンズ4からの平
行ビーム3bをほぼ直角に折り曲げるフォールディング
ミラー5と、フォールディングミラー5からの平行ビー
ム3bを集光する集光レンズ4’と、集光レンズ4’か
らの収束ビーム3cを集光し、近接場光スポット9bと
して記録再生ディスク21の基板210上に形成された
記録層211に伝播させる透明集光用媒体6と、近接場
光スポット9bが伝播された記録層211に記録情報に
応じた変調磁界を印加するコイル10と、記録層211
の記録マークからの漏れ磁界を電圧の変化として出力す
ることにより記録信号を再生する磁気センサ11と、少
なくとも集光レンズ4’、フォールディングミラー5お
よび透明集光用媒体6を支持し、記録再生ディスク21
上を浮上走行する浮上スライダ12とを有する。
【0027】透明集光用媒体6は、ソリッドイマージョ
ンレンズ(Solid Immersion Len
s)と称される半球形のものであり、収束ビーム3cが
屈折せずに垂直に入射する半球面状の入射面6aと、収
束ビーム3cが集光して光スポット9aが形成される被
集光面6cとを有する。被集光面6c上の光スポット9
aの直径D1/2 (光強度が1/2となる位置の直径)
は、前述した式(1)で与えられる。開口数NAiは、
本実施の形態では入射面6aでの屈折がないため、集光
レンズ4’のNAに等しい。本実施の形態においては、
半導体レーザ2としてはGaAlInP系の赤色レーザ
(波長630nm)を、透明集光用媒体6としては重フ
リントガラス(屈折率1.91)を使用し、集光レンズ
4’のNAは0.8とした。この場合のD1/2 は、約
0.2μmとなる。記録マークの直径は、開口(0.1
μm程度かそれ以下)13のサイズでほぼ決まるので、
高密度記録が可能となる。
【0028】上述した第3の実施の形態の記録再生ヘッ
ド1によれば、遮光体14を高透磁率のパーマロイから
構成しているので、第1の実施の形態と同様に高転送レ
ートを実現可能となる。また、トラック方向Xの記録密
度を増大させることができる。
【0029】なお、本実施の形態では、半球型の透明集
光用媒体6を使用したが、スーパーソリッドイマージョ
ンレンズ(Super Solid Immersio
nLens)と称される裁底球状で、かつ、中心からr
/n(rは半径、nは媒体屈折率)の位置に被集光面6
cを有するものを使用してもよい。この裁底球状の透明
集光用媒体を用いた場合でも、本実施の形態と同様の効
果が得られる。
【0030】図9は、本発明の第4の実施の形態に係る
記録再生ヘッドを示し、同図(a)は側面図、同図
(b)は底面図である。この記録再生ヘッド1は、第3
の実施の形態において、複数の記録トラックに対して同
時に記録・再生が行えるように、例えば、5本のレーザ
ビームを出力する半導体レーザ2と、5個の変調用のコ
イル10と、5個のスピンバルブ膜110を有する磁気
センサ11を用いたものであり、他は第1の実施の形態
と同様に構成されている。なお、同図(a)では、1つ
のコイル10、1つのスピンバルブ膜110を示す。
【0031】半導体レーザ2は、ビーム間隔100μm
で5本のレーザビーム3aを出射するものである。この
5本のレーザビーム3aがコリメータレンズ4、ミラー
5および集光レンズ4’を介して被集光面6c上に集光
されると(同図では、各レーザビームの中心線のみを示
す)、コリメータレンズ4と集光レンズ4’の焦点距離
の比を約5:1とすると、被集光面6c上での光スポッ
ト9aのトラック方向Xに直交する方向Yの間隔は約2
0μmとなる。各トラック80の間隔は0.25μmで
あり、各スポット9bが各トラック80の直上に位置す
るように、スポットアレイおよび磁気コイルアレイは、
トラック80に対して図示するように少し傾けて配列さ
れている。
【0032】この磁気センサ11の各スピンバルブ膜1
10の幅は0.22μm、それぞれの間隔は0.25μ
mである。この構成により、5本のトラック80の情報
を同時に再生することが可能となり、記録再生の転送レ
ートを5倍に上げることができる。なお、本実施の形態
では、同時に記録再生するトラック数を5本としたが、
これに限定されるものではなく、用途に応じて増減する
ことができる。
【0033】図10は、本発明の第5の実施の形態に係
る記録再生ヘッドを示す。この第5の実施の形態は、第
3の実施の形態において、半球形の透明集光用媒体6の
代わりに、カタディオプティック(Catadiopt
ic)型の透明集光用媒体6を使用したものである。
【0034】この透明集光用媒体6は、平行なレーザビ
ーム2bが入射する凹球面状の入射面6a、入射面6a
に対向する位置に設けられた被集光面6c、集光面の周
囲に設けられた平面状反射面6d、および入射面6aの
周囲に形成された非球面状反射面6bを有する。透明集
光用媒体6の非球面状反射面6bおよび平面状反射面6
dの表面には、それぞれ反射膜7Aが形成され、被集光
面6cの表面に開口13を有する遮光体14を設けてい
る。
【0035】この第5の実施の形態において、平行のレ
ーザビーム3bが透明集光用媒体6の入射面6aに入射
すると、入射面6aに入射したレーザビームは、入射面
6aで拡散し、その拡散光は、平面状反射面6dに形成
された反射膜7Aで反射し、その反射光は、非球面状反
射面6bに形成された反射膜7Aでさらに反射して被集
光面6cに集光し、被集光面6cに光スポット9aが形
成される。被集光面6cから遮光体14の開口13を通
って滲み出す近接場光スポット9bによって記録再生デ
ィスク21の記録層211への記録および再生が可能に
なる。この第5の実施の形態によれば、第3の実施の形
態と同様の効果が得られ、さらに集光レンズが不要であ
ることから、小型なヘッドの作製が可能となる。
【0036】図11は、本発明の第6の実施の形態に係
る記録再生ヘッドを示す。この第6の実施の形態は、第
5の実施の形態において、カタディオプティック型の透
明集光用媒体6の代わりに、平板状の透明集光用媒体6
を用い、その透明集光用媒体6の上面の入射面6aの中
央に、平行ビーム3bを拡散する透過型のホログラム7
Cを配置し、透過型のホログラム7Cによって拡散され
たビームを反射する反射膜7Aを配置し、透明集光用媒
体6の入射面6aの透過型のホログラム7Cの周囲に反
射膜7Aで反射したビームを集光して被集光面6cに光
スポット9aを形成する反射型のホログラム7Dを配置
したものである。このような第6の実施の形態によれ
ば、第3の実施の形態と同様の効果が得られ、さらに集
光レンズが不要であることから、小型なヘッドの作製が
可能となる。
【0037】図12は、本発明の第7の実施の形態に係
る記録再生ディスク装置100を示す。この記録再生デ
ィスク装置100は、第1の実施の形態の透明集光用媒
体6を用いた記録再生ヘッド1を、5枚重ねのディスク
スタック型の記録再生ディスク装置に適用したものであ
り、アルミニューム基板210の上下面に光磁気記録層
からなる記録層211,211がそれぞれ被着された5
枚の記録再生ディスク21と各記録再生ディスク21の
記録媒体上を浮上走行する10個の記録再生ヘッド1
と、回転軸63によって記録再生ヘッド1を回転可能に
支持するサスペンション64とサスペンション64を駆
動する回転型リニアモータ65とを有する。回転型リニ
アモータ65は、サスペンション64が直結される可動
片65aと、ヨーク65bによって連結され、可動片6
5aを駆動する電磁石65c,65cとからなる。
【0038】この記録再生ヘッド1およびサスペンショ
ン64の構造は、第1の実施の形態と同様であり、各ヘ
ッド1の光スポット9aと磁気センサ11が同時に同一
トラックをトラッキング可能に設定されている。光スポ
ット9aの径も、第 の実施の形態と同様であり、ディ
スク径を3.5インチとした場合、記録容量は、400
GBに向上させることができる。また、複数のトラック
の同時記録・同時再生ができるため、記録再生時の高転
送レート化が可能となる。
【0039】図13は、本発明の第8の実施の形態に係
る記録再生ディスク装置を示し、同図(a)は側面図、
同図(b)は底面図である。この記録再生ディスク装置
100は、磁界の印加と近接場光スポット9bの照射に
よって記録再生ディスク21上に記録マークを記録し、
近接場光スポット9bの照射によって記録マークから反
射光を検出するものであり、基本的には、第1の実施の
形態と同様の構成であるが、磁気センサ11は備えてお
らず、検出器35a,35bによってディスク21から
の反射光を検出し、その反射光に基づいてトランキング
制御用の誤差信号およびデータ信号を生成するものであ
る。光磁気記録においては、垂直磁化の方向の上下によ
り、反射光のカー効果による偏光面の回転が逆方向にな
されることを利用して記録再生が行われる。このため、
反射ビーム3dはビームスプリッタ33aによって入射
ビーム3bと分離され、1/2波長板34’により偏光
面を所定の角度だけ回転させられた後、偏光ビームスプ
リッタ33bに入射し、記録膜の磁化により回転させら
れた偏光面の成分を分離して、それぞれの光検出器35
a,35bに入射する。再生信号は、光検出器35aと
光検出器35bとの出力の引き算により形成する。記録
再生ディスク21の記録膜211としては、光磁気記録
膜が用いられる。このような構成においても、第1の実
施の形態と同様の効果が得られる。
【0040】
【実施例】図16は、光磁気記録層における外部磁界と
信号強度との関係を示す。記録層が光磁気記録層の場
合、その光磁気記録層からの信号強度は、同図から分か
るように、150(Oe)あたりから立ち上がり、20
0(Oe)付近から飽和し始める。しかし、この付近で
は、まだ形成された記録マークが光スポットにより加熱
された領域を全で占めるまでは拡大しておらず、マーク
形状が不安定であり、ノイズも増大する。このマーク形
状が十分安定するためには、同図から分かるように、3
00(Oe)程度の磁界の印加が望ましい。
【0041】図15は、磁気記録層における保持力と温
度との関係を示す。記録層が磁気記録層の場合、磁気記
録膜の加熱により保持力を下げたところで記録を行う。
一般に、磁気記録膜の保持力は、同図に示すように、温
度にほぼ反比例して低下する。同図に示す例は、CoP
t系の磁性膜の場合であり(IEEE Trans. on Magnetic
s, Vol.34,(1998) P.1600)、従来の材料に比べて温度
依存性が小さいが、高密度化により、磁区が小さくなっ
た場合のSuper paramagnetic効果を
避けるためには、温度依存性の小さいことが望ましい。
さらに、記録の安定性を保つためには、保持力は室温に
おいて数千Oeを有することが望ましい。この場合、同
図から分かるように、数百度に加熱してもなお数百Oe
の保持力が残留する。このため、上記OAM記録におい
ては、少なくとも数百Oeから1000(Oe)程度の
外部磁界の印加できることが望ましい。
【0042】まず、比較例について説明する。空心コイ
ルでの磁界強度は、コイル外径と巻き数と電流で決ま
る。ソリッドイマージョンレンズと空心コイルを組み合
わせ、遮光板を設けていない比較例について説明する。
このコイル巻き数は、13ターン、コイル外径は250
μm、コイル内径は20μmとし、これに20mAの電
流を流した場合、中心部で約150(Oe)が得られ
る。また、100MHz程度までは磁界を変調すること
が可能である。但し、電流をさらに増加させることは可
能であるが、ジュール熱による加熱が生じ、光学系を歪
ませるので好ましくなく、磁界強度は150〜200
(Oe)が限界である。また、コイルを多層にすること
により、巻き数を増加させることも可能であるが、この
場合は放熱特性が悪くなる、コイル作製のプロセスが複
雑になるなどの問題が生じる。また、このような平面状
のコイルの場合、中心部の磁界強度はコイルまでの距
離、すなわちコイル外径に反比例ずる。しかし、コイル
の外径を小さくするためには、線幅を細くしなければな
らず、それに比例して流せる電流も減少するため、実質
的にはコイル径を狭めてもあまり磁界強度を増すことは
できない。また、コイルのインダクタンスや抵抗が増加
するため、磁界の変調速度が低下する。
【0043】このため、上記したように近接場光形成に
開口を用いて微細な光スポットを形成することにより、
高密度化が図れるにもかかわらず、むしろ回転数を下げ
て磁界変調速度に合わせるために回転数を下げざるを得
ない。すなわち、12cmディスク、回転数3600r
pmでは外周の速度は25m/s程度となり、0.05
μmのマーク長を形成すると、最高転送速度は250M
Hzが可能であるが、磁界の変調速度が間に合わないた
め、回転速度を下げざるを得ない状況である。ちなみ
に、HDDではパ−マロイを磁心とする薄膜ヘッドによ
り、360MHzの変調を達成している。
【0044】一方、マルチレーザビ−ムを用いての並列
記録を行う場合、収差を避けるためにソリッドイマージ
ョンレンズの集光面での光スポット間隔は20μm程度
にすることが好ましく、そのためにはコイル外径を10
μm以下とする必要がある。このように、空心コイルで
は、磁界強度や変調速度、インダクタンス、外径などの
要求を同時に満たすことは困難である。
【0045】図14は、本発明の実施例を示す。コイル
10の層数は2層、総巻き数は10回とした。コイル1
0の外径、内径、およびコイル線10aの線幅は、それ
ぞれ18μm、4μm、1μmである。コイル線10a
の線材としては、アルミ合金を使用し、スパッタリング
により着膜し、フォトリソグラフィによりコイルを形成
した。2層間の接続は、中心部で行い、片側から2本の
リード線10bを引き出し、そこから電流を印加した。
コイルの線間の絶縁にはSiO2 のスパッタ膜を使用し
た。これにより電流は数mA流すことが可能となった。
また、コイル10の内側に開口13を有する厚さ約0.
1μmのパーマロイ製の遮光体14を配置した。記録層
の記録部、すなわち、近接場光スポットが照射される位
置は、コイル中心から0.1μm近く下側にあり、そこ
において約1000(Oe)の磁界強度が得られた。従
って、この実施例によれば、記録層が光磁気記録層の場
合は、図14に示すように、必要な磁界強度300(O
e)以上が得られ、記録層が磁気記録層の場合は、図1
5に示すように、OAM記録に必要な磁界強度数百Oe
以上が得られた。
【0046】なお、本発明は、上記実施の形態、実施例
に限定されず、種々に変形実施が可能である。例えば、
遮光体14の開口13は、光スポット9aより大きくて
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遮光体を高透磁率を有する材料から構成することによ
り、コイルの巻き数を減らすことが可能となり、この結
果、インダクタンスが減り、高速な変調が可能となる。
また、磁界強度が向上するので、安定したOAM記録が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る記録再生ディ
スク装置を示す図
【図2】第1の実施の形態の記録再生ヘッドに関し、
(a)は側面図、(b)は底面図
【図3】第1の実施の形態の透明集光用媒体の断面図
【図4】第1の実施の形態の記録再生ヘッドに関し、
(a)は要部断面図、(b)は要部底面図
【図5】第1の実施の形態の記録再生ディスクの要部断
面図
【図6】第1の実施の形態の半導体レーザに関し、
(a)は平面図、(b)は断面図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る記録再生ヘッ
ドに関し、(a)は要部側面図、(b)は要部底面図
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る記録再生ヘッ
ドに関し、(a)は側面図、(b)は底面図
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る記録再生ヘッ
ドに関し、(a)は側面図、(b)は要部底面図
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る記録再生ヘ
ッドの側面図
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る記録再生ヘ
ッドの側面図
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る記録再生デ
ィスク装置を示す図の側面図
【図13】本発明の第8の実施の形態に係る記録再生デ
ィスク装置の記録再生ヘッドに関し、(a)は側面図、
(b)は平面図
【図14】光磁気記録層における外部磁界と信号強度と
の関係を示す図
【図15】磁気記録層における保持力と温度との関係を
示す図
【図16】本発明の実施例を示す要部断面図
【図17】従来の記録再生ディスク装置を示す図
【符号の説明】
1 記録再生ヘッド 2 半導体レーザ 3a,3b,3c レーザビーム 4 コリメータレンズ 4’ 集光レンズ 5 フォールディングミラー 6 透明集光用媒体 6a 入射面 6c 被集光面 6b 非球面状反射面 6d 平面状反射面 6e 底面 7A 反射膜 7B 反射型のホログラム 8 記録再生ディスク 8a 基板 8b 光磁気記録膜 9a 光スポット 9b 近接場光スポット 10 コイル 11 磁気センサ 11a 磁気センサの検出部 11b 磁気センサの底面 12 浮上スライダ 13,13’ 開口 14 遮光板 21 記録再生ディスク 21a グルーブ部 21b ランド部 22 モータ 23 リニアモータ 24 スイングアーム 24a 支点 25 ヘッド駆動系 26 信号処理系 31 浮上スライダ 31a 凸部 31b 凹部 32 支持部材 33,33b 偏光ビームスプリッタ 33a ビームスプリッタ 34 1/4波長板 34’ 1/2波長板 35 光検出器 36 ヘッドケース 37 サスペンション 64 サスペンション 65 回転型リニアモータ 65a 可動片 65b ヨーク 65c 電磁石 80 記録トラック 100 記録再生ディスク装置 110 スピンバルブ膜 115a,115b 電極 200 基板 201 上部電極 201b,201b 先端部電極 202 下部電極 203 活性層 204a 活性層の発振狭窄部の主部 204b 活性層の発振狭窄部の先端部 210 アルミニウム基板 211 記録層 220 回転軸 221a 保護層 221b 記録層 221c TbDyFeCo層 221d 表面保護層 X トラック方向 Y トラック方向Xに直交する方向

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁界の印加と近接場光スポットの照射によ
    ってディスク上に情報を記録し、前記ディスク上の情報
    を再生する記録再生ヘッドにおいて、 レーザ光を出射するレーザ光出射手段と、 前記レーザ光が入射される入射面、および前記入射面に
    入射した前記レーザ光が集光される被集光面を有し、前
    記被集光面に前記レーザ光の集光によって光スポットを
    形成し、前記光スポットから前記ディスク上に前記近接
    場光スポットを照射する透明集光用媒体と、 前記光スポットが形成される位置の近傍に設けられ、前
    記磁界を印加するコイルと、 前記被集光面の前記光スポットが形成される位置に設け
    られ、所定のサイズの開口を有する遮光体とを備え、 前記遮光体は、高透磁率を有する材料から構成されたこ
    とを特徴とする記録再生ヘッド。
  2. 【請求項2】前記遮光体は、パーマロイから構成された
    請求項1記載の記録再生ヘッド。
  3. 【請求項3】前記遮光体の前記開口は、前記近接場光ス
    ポットの照射範囲を制限するサイズを有する構成の請求
    項1記載の記録再生ヘッド。
  4. 【請求項4】前記遮光体の前記開口は、前記光スポット
    の直径よりも小さい直径を有する構成の請求項3記載の
    記録再生ヘッド。
  5. 【請求項5】前記遮光体の前記開口は、長手方向の辺が
    前記光スポットの直径よりも長く、かつ、短手方向の辺
    が前記光スポットの直径よりも短い矩形状を有する構成
    の請求項3記載の記録再生ヘッド。
  6. 【請求項6】前記透明集光用媒体は、半球型のソリッド
    イマージョンレンズから構成された請求項1記載の記録
    再生ヘッド。
  7. 【請求項7】前記透明集光用媒体は、裁底球型のスーパ
    ーソリッドイマージョンレンズから構成された請求項1
    記載の記録再生ヘッド。
  8. 【請求項8】前記透明集光用媒体は、前記入射面に設け
    られ、前記入射面に入射する前記レーザ光を集光させて
    前記被集光面に前記光スポットを形成する透過型ホログ
    ラムを備えた構成の請求項1記載の記録再生ヘッド。
  9. 【請求項9】前記透明集光用媒体は、前記入射面に入射
    した前記レーザ光を集光させて前記被集光面に前記光ス
    ポットを形成する集光面を備えた構成の請求項1記載の
    記録再生ヘッド。
  10. 【請求項10】前記透明集光用媒体の前記集光面は、回
    転放物面の一部から構成された請求項9記載の記録再生
    ヘッド。
  11. 【請求項11】前記透明集光用媒体の前記集光面は、回
    転楕円面の一部から構成された請求項9記載の記録再生
    ヘッド。
  12. 【請求項12】前記透明集光用媒体の前記集光面は、そ
    の表面に前記レーザ光出射手段からの前記レーザ光を反
    射する反射体を備えた構成の請求項9記載の記録再生ヘ
    ッド。
  13. 【請求項13】前記反射体は、反射型ホログラムから構
    成された請求項12記載の記録再生ヘッド。
  14. 【請求項14】前記透明集光用媒体は、互いに密着し、
    ほぼ同一の屈折率を有する第1の透明媒体および第2の
    透明媒体からなり、 前記第1の透明媒体は、前記入射面を有し、 前記第2の透明媒体は、前記ディスクの回転に伴って前
    記ディスク上を浮上走行する浮上スライダであり、前記
    浮上スライダが前記被集光面を有する構成の請求項1記
    載の記録再生ヘッド。
  15. 【請求項15】磁界の印加と近接場光スポットの照射に
    よってディスク上に情報を記録し、前記ディスク上の情
    報を再生する記録再生ヘッドを有する記録再生ディスク
    装置において、 前記記録再生ヘッドは、 レーザ光を出射するレーザ光出射手段と、 前記レーザ光が入射される入射面、および前記入射面に
    入射した前記レーザ光が集光される被集光面を有し、前
    記被集光面に前記レーザ光の集光によって光スポットを
    形成し、前記光スポットから前記ディスク上に前記近接
    場光スポットを照射する透明集光用媒体と、 前記光スポットが形成される位置の近傍に設けられ、前
    記磁界を印加するコイルと、 前記被集光面の前記光スポットが形成される位置に設け
    られ、所定のサイズの開口を有する遮光体とを備え、 前記遮光体は、高透磁率を有する材料から構成されたこ
    とを特徴とする記録再生ディスク装置。
  16. 【請求項16】前記ディスクは、前記情報が記録される
    層として磁気記録層を備えた構成の請求項15記載の記
    録再生ディスク装置。
  17. 【請求項17】前記ディスクは、前記情報が記録される
    層として光磁気記録層を備えた構成の請求項15記載の
    記録再生ディスク装置。
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