JP2001005942A - Icカード及びその製造方法並びにアンテナ付き半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

Icカード及びその製造方法並びにアンテナ付き半導体装置及びその製造方法

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JP2001005942A
JP2001005942A JP17836499A JP17836499A JP2001005942A JP 2001005942 A JP2001005942 A JP 2001005942A JP 17836499 A JP17836499 A JP 17836499A JP 17836499 A JP17836499 A JP 17836499A JP 2001005942 A JP2001005942 A JP 2001005942A
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card
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Masatoshi Akagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程を簡素化して優れた特性を有するI
Cカードを容易に量産可能とする。 【解決手段】 カード形に形成した電気的絶縁性を有す
るフィルム材16の一方の面にポリシラン薄膜20を形
成し、該ポリシラン薄膜20に平面コイルを形成する部
位を遮光して紫外線を照射し、次いで、該ポリシラン薄
膜に酸化性物質をドーピングして紫外線が遮光された部
位を平面コイル12の導電体部24に形成した後、該平
面コイル12と半導体素子とを電気的に接続して半導体
素子14を搭載し、前記フィルム材16の一方の面側に
カード形に形成したフィルム材17を接着し、前記平面
コイル12および半導体素子14を封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICカード及びその
製造方法並びにアンテナ付き半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードは非接触方式の通信に使用す
るもので、通常規格のカード形に形成し、携帯等の使い
勝手を便利に形成したものである。図7にICカードの
構成例を示す。このICカードは導線10を同一平面内
で複数回卷回して形成した平面コイル12に半導体素子
14を電気的に接続し、平面コイル12と半導体素子1
4とを2枚の樹脂フィルム16の間に挟んで圧着して形
成する。樹脂フィルム16の圧着面にはポリウレタン樹
脂等から成る接着剤層が設けられており、この接着剤層
を介して樹脂フィルム16を圧着することにより平面コ
イル12と半導体素子14が内部に封止される。こうし
て、ICカードは1mm程度の厚さの単板状に形成され
る。
【0003】平面コイル12は所要の通信特性を得るた
め導線10を複数回卷回して形成する。その製造方法に
いくつかの方法がある。たとえば、導線10に被覆線を
使用し、被覆線をコイル状に卷回して平面コイル12と
する方法、金属薄板をエッチングして平面コイル12を
形成する方法、金属薄板をプレス加工して平面コイル1
2を形成する方法、導体ペーストをコイルのパターンに
印刷して平面コイル12を形成する方法等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ICカ
ードを製造する方法には平面コイルを形成する方法等に
よっていくつかの方法がある。これらのICカードの製
造方法においては、平面コイルがある程度微細なパター
ンに形成しなければならないという製造上の問題と、I
Cカードを製造する工程が平面コイルを形成する工程と
樹脂フィルムをラミネートする工程とが完全に別の工程
になるといった工程上の問題がある。ICカードは大量
に使用されるから、その製造工程は容易に量産できる工
程であることが望ましい。
【0005】また、ICカードに使用する平面コイルは
所要の通信特性を得るため、従来品ではカードの外周縁
に沿って卷回させる設計としてコイルの長さとコイルの
断面積を大きくとることができるように設計している。
ところで、この平面コイルの特性を示すQ値は次式によ
って規定される。 Q=(1/2R)√(L/C) ここで、Rは平面コイルの抵抗値、Lはインダクタン
ス、Cはキャパシタンスである。このQの式から平面コ
イルの特性がその抵抗値にも依存することがわかる。す
なわち、平面コイルの抵抗値を調節することができれ
ば、ICカードに搭載する半導体素子について最も有効
なQ値を設定することが可能である。従来の平面コイル
は完全導体によって形成しているから、従来の製造方法
による場合は平面コイルのQ値を調節することができな
いという問題があった。
【0006】本発明はこれらの問題点を解消すべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、優れた特性
を有するICカード及びその好適な製造方法、並びに非
接触方式によって信号を授受できるアンテナ付き半導体
装置及びその好適な製造方法を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、信号授受用
のアンテナである平面コイルと該平面コイルに電気的に
接続して搭載した半導体素子が、カード形に形成した電
気的絶縁性を有する一対のフィルム材により両面から挟
まれて封止されたICカードにおいて、前記フィルム材
によって挟まれた内層に、ポリシラン薄膜が形成され、
該ポリシラン薄膜が前記平面コイルとなる導電体部に形
成されていることを特徴とする。また、半導体素子の電
極端子形成面に信号授受用のアンテナである平面コイル
を備えたアンテナ付き半導体装置であって、前記半導体
素子の電極端子形成面にポリシラン薄膜が形成され、該
ポリシラン薄膜が前記平面コイルとなる導電体部に形成
され、半導体素子と電気的に接続されていることを特徴
とする。
【0008】また、ICカードの製造方法において、カ
ード形に形成した電気的絶縁性を有するフィルム材の一
方の面にポリシラン薄膜を形成し、該ポリシラン薄膜に
平面コイルを形成する部位を遮光して紫外線を照射し、
次いで、該ポリシラン薄膜に酸化性物質をドーピングし
て紫外線が遮光された部位を平面コイルの導電体部に形
成した後、該平面コイルと電気的に接続して半導体素子
を搭載し、前記フィルム材の一方の面側にカード形に形
成したフィルム材を接着し、前記平面コイルおよび半導
体素子を封止することを特徴とする。また、基材の一方
の面にポリシラン薄膜を形成し、該ポリシラン薄膜を平
面コイルの導電体部に形成して、半導体素子を搭載した
後、基材、平面コイルおよび半導体素子を、カード形に
形成した電気的絶縁性を有するフィルム材により両面か
ら挟んで接着して封止することを特徴とする。また、半
導体素子の電極端子形成面にポリシラン薄膜を形成し、
該ポリシラン薄膜に平面コイルを形成する部位を遮光し
て紫外線を照射し、次いで、該ポリシラン薄膜に酸化性
物質をドーピングして紫外線が遮光された部位を平面コ
イルの導電体部に形成するとともに、半導体素子の電極
端子と平面コイルとを電気的に接続して、電極端子形成
面に信号授受用のアンテナである平面コイルが形成され
た半導体装置を製造することを特徴とする。また、複数
の半導体素子が一体に形成された半導体ウエハの電極端
子形成面にポリシラン薄膜を形成し、該ポリシラン薄膜
に平面コイルを形成する部位を遮光して紫外線を照射
し、次いで、該ポリシラン薄膜に酸化性物質をドーピン
グして紫外線が遮光された部位を平面コイルとなる導電
体部に形成するとともに、半導体素子の電極端子と平面
コイルとを電気的に接続した後、半導体装置となる切断
位置に合わせて前記ポリシラン薄膜とともに半導体ウエ
ハを個片に切断することにより、電極端子形成面に信号
授受用のアンテナである平面コイルが形成された半導体
装置を製造することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明
に係るICカードの製造方法の一実施形態を示す。図1
(a) は、まず、ICカードの外面を形成するフィルム材
である電気的絶縁性を有する樹脂フィルム16の一方の
面に、1μm程度の厚さにポリシラン薄膜20を形成し
た状態を示す。ポリシラン薄膜20は樹脂フィルム16
の一方の面に溶媒に溶解したポリオルガノシランをスピ
ンコート等によって塗布し、溶媒を揮散させることによ
って固体状の薄膜に形成することができる。なお、ポリ
オルガノシランはσ結合からなるSi−Si結合骨格構
造を有するポリマーであって、導電性や光導電性、発光
特性等の電子的特性を有するものである。樹脂フィルム
16は半導体素子を封止するICカードのカバー部分と
なるもの、ICカードのカード形状に合わせて形成され
ている。
【0010】ポリシラン薄膜20は紫外線を照射するこ
とにより紫外線が照射された部位が酸化されて絶縁体と
なる性質を有する。この性質を利用して、ポリシラン薄
膜に所要の回路パターンにしたがって紫外線を照射し、
紫外線が照射された部位を絶縁体とし、遮光された部位
が導電性を有するよう処理して電子回路を形成する方法
が提案されている(再公表特許 国際公開番号WO96
/08127)。ポリオルガノシランのSi−Si結合
が光酸化反応によりSi−O−Si結合に変換され、S
i−O−Si結合を含むポリマーが絶縁性を示すもので
ある。本実施形態のICカードの製造方法は、このポリ
シラン薄膜20を利用して平面コイルを形成することを
特徴とする。
【0011】図1(b) は、次に、ポリシラン薄膜20に
紫外線を照射する工程を示す。22は平面コイル12の
パターンにしたがってポリシラン薄膜20を露光するた
めのマスクである。ポリシラン薄膜20は露光した部位
が絶縁体になるから、マスク22は平面コイル12とし
て導線10を形成する部位を遮光する形状に形成する。
すなわち、マスク22は平面コイル12の形状に合わせ
てコイル状に形成したものである。図1(b) で20aは
紫外線によってポリシラン薄膜20を露光した際に遮光
される部位である。
【0012】ポリシラン薄膜20で紫外線が照射された
部位は、酸化され、絶縁体となる。図1(c) は、次に、
ポリシラン薄膜20にヨウ素等の酸化性物質をドーピン
グして、紫外線が照射されていない部位を導電性とする
工程である。たとえば、ポリシラン薄膜20をヨウ素蒸
気に曝すことによってヨウ素をドーピングする。ポリシ
ラン薄膜20のうち紫外線が照射された部位はヨウ素等
の酸化性物質をドーピングしても一定の絶縁性を保持す
るのに対し、紫外線が照射されていない部位は一定の導
電性を備えるようになる。実際には、紫外線を露光した
部位と紫外線を遮光した部位の体積抵抗率が大きく異な
る結果、一方が絶縁体、他方が導電体として作用するも
のである。体積抵抗率としては紫外線の遮光部が106
Ω・cm、紫外線の遮光部が1013Ω・cm程度の差が
ある。
【0013】図1(c) は、上記の処理を施してポリシラ
ン薄膜20のうち図1(b) で遮光した部位を導電体部2
4に形成した状態である。図2にポリシラン薄膜20に
導電体部24を形成した状態の平面図を示す。平面コイ
ル12を形成する部位を遮蔽するマスク22を使用して
紫外線を照射し、上記処理を施すことにより、ポリシラ
ン薄膜20に平面コイル12として作用する導電体部2
4が形成される。図2は導電体部24がコイル状に複数
回卷回されて形成された状態を示す。24aは平面コイ
ル12と半導体素子とを接続するための接続端子であ
る。
【0014】この平面コイル12を形成する導電体部2
4はポリシラン薄膜20の厚さ、合成方法を選択する等
によって異なる体積抵抗率のものを形成することができ
る。前述したように、平面コイルの特性は、平面コイル
の抵抗値R、インダクタンスL、キャパシタンスCによ
って決まるから、ポリシラン薄膜20に導電体部24を
形成する際に、導電体部24の抵抗値を調節することに
よって、ICカードに搭載する半導体素子に最適なQ値
が得られるようにすることができる。
【0015】図1(d) は、次に、導電体部24による平
面コイル12が一方の面に形成された樹脂フィルム16
に、平面コイル12と電気的に接続して半導体素子14
を搭載した状態を示す。本実施形態ではフリップチップ
方式によって平面コイル12に半導体素子14を搭載し
ている。26は半導体素子14を接続端子24a、24
aに接続するためのバンプである。もちろん、フリップ
チップ方式によらず、ワイヤボンディングによって半導
体素子14を接続端子24a、24aとを接続すること
もできる。
【0016】半導体素子14を搭載した後、図1(e) に
示すように、樹脂フィルム16の半導体素子14を搭載
した面に樹脂フィルム16と同一形状のカード形に形成
した樹脂フィルム17を接着し、平面コイル12と半導
体素子14とを封止してICカードを形成する。樹脂フ
ィルム17の接着面にポリウレタン等の接着剤層28を
形成し、接着剤層28を介して樹脂フィルム17を接着
する。図3が平面コイル12と半導体素子14を中間に
挟んで樹脂フィルム16および樹脂フィルム17を接着
してICカードを形成した状態の断面図である。樹脂フ
ィルム16、17を加熱・加圧することにより外表面が
平坦面に形成されたICカードが得られる。
【0017】図4は上記ICカードの平面図である。カ
ード形に形成した樹脂フィルム16、17に挟まれて平
面コイル12と半導体素子14とが封止されている。平
面コイル12がアンテナとして作用し、非接触型のIC
カードとして使用することができる。
【0018】なお、上記実施形態では、カード形に形成
した樹脂フィルム16にポリシラン薄膜20を形成して
ICカードとしているが、ICカードの製造方法はこの
実施形態の方法に限られるものではない。すなわち、ポ
リシラン薄膜20を形成する基材には種々の材質が使用
できる。たとえば、シリコン基板にポリシラン薄膜20
を被着し、上述したと同様な方法によってシリコン基板
上に平面コイル12を形成することもできる。そして、
平面コイル12を形成したシリコン基板に半導体素子1
4を搭載し、カード形に形成した樹脂フィルムによって
両側から挟んで封止しながら接着してカード形のICカ
ードを得ることができる。
【0019】これら実施形態でのICカードの製造方法
は、樹脂フィルム16の一方の面にポリシラン薄膜20
を形成し、このポリシラン薄膜20を利用して平面コイ
ル12となる導電体部24を形成することを特徴とし、
これによって平面コイル12を1μm以下といったきわ
めて薄く形成することができ、ICカードの薄型化を図
ることができる。また、製造工程が簡素になって量産に
適し、紫外線を利用して平面コイル12のパターンを形
成することから、平面コイル12を任意のパターンに形
成することができて微細なパターンに形成できる等の利
点がある。
【0020】なお、上記実施形態ではあらかじめ所定の
カード形に形成した樹脂フィルム16を使用してICカ
ードを形成したが、樹脂フィルムとして帯状あるいは多
数個取り用の大判の樹脂フィルムを使用してICカード
を形成することも可能である。すなわち、帯状あるいは
多数個取り用の樹脂フィルムの表面にポリシラン薄膜を
形成し、ICカードのカード配置に合わせてポリシラン
薄膜に複数の平面コイルを形成した後、個々の平面コイ
ルに半導体素子を搭載し、前記樹脂フィルムの半導体素
子が搭載されている面側に、帯状または多数個取り用の
別体の樹脂フィルムを接着して半導体素子および平面コ
イルを封止し、樹脂フィルムを個々のICカードに切断
して所定サイズのICカードを形成することができる。
帯状あるいは多数個取り用の樹脂フィルムを使用するこ
とによって、ICカードを効率的に製造することが可能
となる。
【0021】上記実施形態はカード形のICカードを形
成する方法に関するものであるが、ICカードは必ずし
も所定のカード形に形成しなければならないわけではな
い。平面コイルは所要の特性値が得られるものであれ
ば、その形状、巻き線数等適宜設定すればよいからであ
る。上述したように、ポリシラン薄膜を利用して平面コ
イルを形成する方法は、微細なパターンに平面コイル1
2を形成することが容易であるから、たとえば信号授受
用の半導体素子14そのものに平面コイル12を組み込
む形式とすることも可能である。
【0022】図5、6はアンテナ付き半導体装置の製造
例を示す。アンテナ付き半導体装置によれば、ICカー
ドと同様に、非接触方式により送信装置との間で信号を
授受することができる。この半導体装置では、半導体素
子14の電極端子形成面に平面コイル12を形成する。
したがって、図5(a) に示すように、半導体素子14の
電極端子形成面に、まずポリシラン薄膜20を形成し、
平面コイル12となる部位を遮光して紫外線を照射し、
導電体部24を形成する処理を施して半導体素子14の
電極端子形成面に平面コイル12を形成する。図5(b)
が半導体素子14の電極端子形成面に平面コイル12を
形成した状態を示す。
【0023】図6は半導体素子14の電極端子形成面に
平面コイル12を形成した状態の平面図である。30、
30が平面コイル12と半導体素子14の電極端子とを
電気的に接続する接続部である。接続部30は平面コイ
ル12となる導電体部を形成する際に、半導体素子14
の電極端子に位置合わせして同時に形成することができ
る。半導体素子14の特性に合わせて平面コイル12の
巻き線数、抵抗値を調節することは上記実施形態の場合
と同様である。
【0024】このように半導体素子14にアンテナとな
る平面コイル12を組み込んだアンテナ付き半導体装置
は、信号授受機能を備えた製品としてきわめてコンパク
トに形成されるという利点を有する。また、アンテナ付
き半導体装置は、カードに組み込んで使用する等の種々
の用途に利用することが可能になる。なお、半導体素子
14の電極端子形成面に形成した平面コイル12の表面
あるいは平面コイル12の表面と半導体素子14の裏面
とを樹脂材によりコーティングして保護することもでき
る。
【0025】なお、半導体素子14の電極端子形成面に
平面コイル12を形成する方法として、複数の半導体素
子14が一体に形成された半導体ウエハの段階で電極端
子形成面にポリシラン薄膜20を形成し、平面コイル1
2のパターンにしたがって紫外線を照射して導電体部2
4を形成した後、ポリシラン薄膜とともに所定の切断位
置で半導体ウエハをスライシングして個片のアンテナ付
き半導体装置を得る方法がある。本方法によれば、半導
体ウエハをワークとして処理することによって、作業効
率を向上させることができる。なお、半導体ウエハの電
極端子形成面に平面コイルを形成した後、平面コイルの
表面、あるいは平面コイルの表面と半導体素子の裏面と
をスピンコート等によって保護用の樹脂材により被覆
し、個片の半導体装置に分割することによって表面が樹
脂材により保護されたアンテナ付き半導体装置が得られ
る。このように半導体素子14と同一寸法のアンテナ付
き半導体装置を製造する場合も、ポリシラン薄膜を利用
して平面コイルを形成する方法は、製造工程を簡素化す
ることができ、製造が容易になるという利点がある。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るICカード及びその製造方
法並びにアンテナ付き半導体装置及びその製造方法によ
れば、樹脂フィルムあるいは半導体ウエハ等の所定の基
材の表面にポリシラン薄膜を形成し、ポリシラン薄膜に
所要の処理を施して導電体部を形成して平面コイルを形
成するから、ICカードの薄形化、半導体装置の小型化
を容易に図ることができるとともに、平面コイルの抵抗
値を調節することによって優れた特性を有する製品とし
て得ることが可能となる。また、ICカード等の製造工
程が簡素化でき、これらの製品を容易に量産することが
可能になる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICカードの製造方法を示す説明
図である。
【図2】ポリシラン薄膜に平面コイルを形成した状態の
平面図である。
【図3】ICカードの断面図である。
【図4】ICカードの平面図である。
【図5】アンテナ付き半導体装置の製造方法を示す説明
図である。
【図6】アンテナ付き半導体装置の平面図である。
【図7】ICカードの従来の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 導線 12 平面コイル 14 半導体素子 16、17 樹脂フィルム 20 ポリシラン薄膜 22 マスク 24 導電体部 24a 接続端子 26 バンプ 28 接着剤層 30 接続部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号授受用のアンテナである平面コイル
    と該平面コイルに電気的に接続して搭載した半導体素子
    が、カード形に形成した電気的絶縁性を有する一対のフ
    ィルム材により両面から挟まれて封止されたICカード
    において、 前記フィルム材によって挟まれた内層に、ポリシラン薄
    膜が形成され、 該ポリシラン薄膜が前記平面コイルとなる導電体部に形
    成されていることを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 半導体素子の電極端子形成面に信号授受
    用のアンテナである平面コイルを備えたアンテナ付き半
    導体装置であって、 前記半導体素子の電極端子形成面にポリシラン薄膜が形
    成され、 該ポリシラン薄膜が前記平面コイルとなる導電体部に形
    成され、半導体素子と電気的に接続されていることを特
    徴とするアンテナ付き半導体装置。
  3. 【請求項3】 カード形に形成した電気的絶縁性を有す
    るフィルム材の一方の面にポリシラン薄膜を形成し、 該ポリシラン薄膜に平面コイルを形成する部位を遮光し
    て紫外線を照射し、 次いで、該ポリシラン薄膜に酸化性物質をドーピングし
    て紫外線が遮光された部位を平面コイルの導電体部に形
    成した後、 該平面コイルと電気的に接続して半導体素子を搭載し、 前記フィルム材の一方の面側にカード形に形成したフィ
    ルム材を接着し、前記平面コイルおよび半導体素子を封
    止することを特徴とするICカードの製造方法。
  4. 【請求項4】 基材の一方の面にポリシラン薄膜を形成
    し、該ポリシラン薄膜を平面コイルの導電体部に形成し
    て、半導体素子を搭載した後、 基材、平面コイルおよび半導体素子を、カード形に形成
    した電気的絶縁性を有するフィルム材により両面から挟
    んで接着して封止することを特徴とする請求項3記載の
    ICカードの製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体素子の電極端子形成面にポリシラ
    ン薄膜を形成し、 該ポリシラン薄膜に平面コイルを形成する部位を遮光し
    て紫外線を照射し、 次いで、該ポリシラン薄膜に酸化性物質をドーピングし
    て紫外線が遮光された部位を平面コイルの導電体部に形
    成するとともに、半導体素子の電極端子と平面コイルと
    を電気的に接続して、電極端子形成面に信号授受用のア
    ンテナである平面コイルが形成された半導体装置を製造
    することを特徴とするアンテナ付き半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 複数の半導体素子が一体に形成された半
    導体ウエハの電極端子形成面にポリシラン薄膜を形成
    し、 該ポリシラン薄膜に平面コイルを形成する部位を遮光し
    て紫外線を照射し、 次いで、該ポリシラン薄膜に酸化性物質をドーピングし
    て紫外線が遮光された部位を平面コイルとなる導電体部
    に形成するとともに、半導体素子の電極端子と平面コイ
    ルとを電気的に接続した後、 半導体装置となる切断位置に合わせて前記ポリシラン薄
    膜とともに半導体ウエハを個片に切断することにより、
    電極端子形成面に信号授受用のアンテナである平面コイ
    ルが形成された半導体装置を製造することを特徴とする
    アンテナ付き半導体装置の製造方法。
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