JP2001005440A - 文字データ生成装置 - Google Patents

文字データ生成装置

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JP2001005440A
JP2001005440A JP11173265A JP17326599A JP2001005440A JP 2001005440 A JP2001005440 A JP 2001005440A JP 11173265 A JP11173265 A JP 11173265A JP 17326599 A JP17326599 A JP 17326599A JP 2001005440 A JP2001005440 A JP 2001005440A
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JP11173265A
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Katsuyuki Morita
克之 森田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウトラインデータに基づいて画面表示しよ
うとする文字の文字データを高速に生成することのでき
る文字データ生成装置を提供する。 【解決手段】 アウトラインデータ保持部に保持される
標準文字輪郭データで頂点座標を表すのに用いられる可
能性のある座標値について、表示装置から得た表示サイ
ズに応じた変倍処理を施して生成したテーブルを変倍後
座標値保持部に保持しておき、文字輪郭データ変換部
は、このテーブルを参照して標準文字輪郭データから表
示用文字輪郭データへ変換を行う。また、前記テーブル
の生成は、表示サイズに変更があった場合にのみ行うよ
う制御部が制御する。その結果、標準文字輪郭データを
表示用文字輪郭データへ変換する処理における演算処理
量が減少するので、文字データを高速に生成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、表示装置に文字イ
メージを表示するのに適した文字データ(ビットマッ
プ、文字輪郭データまたは最適化アウトラインデータ)
を生成する文字データ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータをはじ
め、携帯型情報端末、テレビ受信機など、文字表示機能
を備える電気機器においては、文字や図形を様々なサイ
ズで高品位のイメージとして高速で表示することが求め
られている。表示イメージの生成方法としては、ある文
字や図形の輪郭を、固有の座標系における頂点とそれら
を結ぶ線分とから成るデータとして表現した文字輪郭デ
ータの集合であるアウトラインデータを装置内のメモリ
に予め格納しておき、このアウトラインデータに含まれ
る文字輪郭データ(以下、「標準文字輪郭データ」とい
う)を、表示する装置の解像度や表示する際のサイズに
応じて変換して、変換後の文字輪郭データ(以下、「表
示用文字輪郭データ」という)からビットマップを生成
する、というものがある。
【0003】図21は、標準文字輪郭データからビット
マップが生成されるまでの過程を示す図である。同図
(a)は、メモリに格納されている「田」の文字の標準
文字輪郭データを示す。標準文字輪郭データは256×
256の座標系における頂点とそれらの間を結ぶ線分と
によって文字の形状を表現している。「田」の字の形状
は24個の頂点と24本の線分とで表されている。な
お、上記の標準文字輪郭データ用の座標系をメッシュと
いい、その大きさ(ここでは256)をメッシュサイズ
という。
【0004】同図(b)は、同図(a)の標準文字輪郭
データを、ディスプレイに表示される際の文字イメージ
のサイズ、すなわち表示サイズに合わせて変換すること
で得られる表示用文字輪郭データである。ここでは、表
示サイズを縦32ドット、横24ドットとする。変換に
よって、各頂点の座標値および各線分の長さが変化す
る。同図(b)の表示用文字輪郭データは、同図(a)
に示す標準文字輪郭データの各頂点のx座標値およびy
座標値に対し、メッシュサイズと表示サイズとの比率に
応じた変倍処理を施すことで得られる。変倍処理は、以
下の式によって実行される。
【0005】RP=trunc(P×S÷M)… 式1 ここで、RPは変倍処理後の表示用文字輪郭データ用の
座標系(表示用座標系)における座標値を、Pは変倍処
理前の標準文字輪郭データ用の座標系(標準座標系)に
おける座標値を、Sは表示サイズを、Mはメッシュサイ
ズ(ここでは256)を、それぞれ示す。trun
c()は、引数の値を四捨五入する関数である。
【0006】そして、表示用文字輪郭データが生成され
ると、これをもとにビットマップが生成される。同図
(c)は同図(b)の表示用文字輪郭データをもとに生
成された「田」の文字のビットマップである。ビットマ
ップ生成の方法は公知の方式による。すなわち、表示用
文字輪郭データによって規定される輪郭線によって囲ま
れる領域内部にある画素だけを塗りつぶす方法である。
【0007】こうした文字データ生成処理に関しては、
特に、インターネットやデジタル衛星放送による情報サ
ービスにおいて端末として利用される情報機器に対し、
高速化の要請が強い。こうした情報機器では、取得した
大量の情報をユーザに対してリアルタイムで画面表示す
る必要があるが、ユーザとの間の対話処理やデータ送受
信処理など他の処理を平行して実行する場合もあるの
で、文字データ生成処理に割くことのできる資源は限ら
れている。
【0008】しかし、上述した標準文字輪郭データから
表示用文字輪郭データへの変換処理に伴なう演算量はか
なり大きい。図22は、「田」の文字の座標値変倍処理
において実行される演算処理の内容を示す図である。2
4個の頂点のそれぞれについてx座標値およびy座標値
の変倍処理が行われるので、計48回の演算処理が行わ
れることになる。
【0009】そこで、従来の文字データ生成装置は、必
要な演算処理を限られた資源でなるべく高速に実行でき
るよう工夫している。そうした工夫の一つとして、キャ
ッシュを用いるものがある。これは、変倍処理の対象と
なる座標値が複数の頂点で重複している(例えば、頂点
C、D、I、L、Q、Tの変倍前x座標値はいずれも5
9である)点に着目したものである。つまり、演算結果
を変倍前座標値とともにキャッシュに保存しておき、そ
の後、保存したのと同じ座標値が変倍処理の対象となっ
た場合には、キャッシュに保存した演算結果を利用する
というものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャッ
シュを利用して高速化を図る方式では、キャッシュ制御
のための処理(キャッシュメモリの管理、キャッシュが
満杯になった場合のデータ入れ替え処理など)による新
たな負荷によってキャッシュ利用による効果の一部が相
殺され、飛躍的な高速化は望めない。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、標準文字輪郭デ
ータから表示用文字輪郭データへの変換処理を、キャッ
シュを用いることなく高速化することで、表示用の文字
データ(表示用文字輪郭データまたはビットマップデー
タ)の生成処理を高速化することのできる文字データ生
成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の文字イメージ生成装置は、文字の輪郭を
標準座標系における頂点座標値を用いて表す標準文字輪
郭データを変換して、表示に適した文字データを生成す
る文字データ生成装置であって、前記標準文字輪郭デー
タを保持する標準文字輪郭データ保持手段と、生成すべ
き文字を特定する文字識別情報と当該文字の表示サイズ
とを取得する取得手段と、前記標準座標系の座標値のう
ち前記頂点座標値として用いられる可能性のある座標値
と前記取得手段が取得する表示サイズをもとに求められ
る表示用座標系の座標値とを対応づける変換用テーブル
を、取得し保持する変換用テーブル保持手段と、前記標
準文字輪郭データ保持手段から、前記取得手段が取得し
た文字識別情報に対応する標準文字輪郭データを抽出す
る抽出手段と、前記抽出手段が抽出した標準文字輪郭デ
ータを、前記変換用テーブル保持手段が保持している変
換用テーブルを用いて表示用文字輪郭データに変換する
表示用文字輪郭データ生成手段と、を備える構成となっ
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の文字データ生成装
置に関する実施の形態を、図面を参照しながら説明す
る。なお、本実施の形態における文字データ生成装置が
生成する文字データとは、ビットマップである。 (実施の形態1) (構成)図1は、本発明の実施の形態1に関わる文字デ
ータ生成装置1の構成と、文字データ生成装置1を構成
として含むテレビ受像器Aのうち文字データ生成に関わ
る構成とを示すブロック図である。
【0014】テレビ受像器Aの中で、文字イメージ生成
に関係する構成は、文字データ生成装置1の他に、表示
装置2、受信装置3がある。受信装置3はチューナであ
り、映像や音声の他に文字情報を受信することができ
る。表示装置2は、文字データ生成装置1に指示を出
し、受信装置3が受信した文字情報について表示用のビ
ットマップを生成させた後、ビットマップに基づく文字
イメージをディスプレイ21に表示させる。
【0015】文字データ生成装置1は、アウトラインデ
ータ保持部11、座標値変倍部12、変倍後座標値保持
部13、文字輪郭データ抽出部14、文字輪郭データ変
換部15、ビットマップ生成部16、出力部17、制御
部18を有している。なお、本文字データ生成装置1
は、ROMなどの記録媒体に格納されたプログラムが汎
用のCPUにより実行されることによって実現される。
【0016】アウトラインデータ保持部11は、文字デ
ータ生成装置1がビットマップを生成できる全ての文字
の標準文字輪郭データを予め格納している。標準文字輪
郭データは256×256の座標系における頂点とそれ
らの間を結ぶ線分とによって文字の形状を表現してい
る。なお、ここで文字とは、ひらがな、かたかな、英数
字、当用漢字などに加えて一部の記号が含まれる。
【0017】図2は、アウトラインデータ保持部11に
格納される標準文字輪郭データの一例として「田」の字
のデータを示す。図2(a)は、「田」の標準文字輪郭
データ200の内容を図形イメージで示した図である。
「田」の字は24個の頂点と24本の線分とで表されて
おり、これらは輪郭ごとにグループ分けされる。輪郭と
は3つ以上の頂点とそれらを結ぶ線分とによって形成さ
れる1つの閉じた図形であり、「田」の標準文字輪郭デ
ータ200は、輪郭A201、輪郭B202、輪郭C2
03、輪郭D204、輪郭E205の5つの輪郭を有し
ている。
【0018】図2(b)は、「田」の文字の標準文字輪
郭データ200について、アウトラインデータ保持部1
1が保持するデータの内容を表イメージで示したもので
ある。標準文字輪郭データ200は、文字ID欄21
1、輪郭数欄212、輪郭データ欄213a〜213e
から成る。
【0019】文字ID欄211には、「田」の文字のデ
ータであることを示す文字識別情報が格納されている。
表示装置2から文字データ生成の指示がある場合に、生
成すべき文字はこの文字識別情報で指示される。輪郭数
欄212は、当該文字の輪郭の数を示す情報が格納され
ている。「田」の場合、図2(a)で示す通り、輪郭の
数は5つである。
【0020】輪郭データ欄213a〜213eには、文
字輪郭データ200に含まれる各輪郭について、これを
形成する頂点の座標データが格納されている。輪郭デー
タ欄213aには輪郭A201の輪郭データ、輪郭デー
タ欄213bには輪郭B202の輪郭データ、輪郭デー
タ欄213cには輪郭C203の輪郭データ、輪郭デー
タ欄213dには輪郭D204の輪郭データ、輪郭デー
タ欄213eには輪郭E205の輪郭データがそれぞれ
格納されている。
【0021】輪郭データ欄213a〜213eに格納さ
れているのは頂点の座標データだけであるが、輪郭を形
成する線分については、頂点の座標データの格納順序に
よって特定される。具体的には、隣り合って格納されて
いる2つの座標(輪郭データ欄213bを例に取ると、
B1とB2、B2とB3、B3とB4)および、末尾に
格納された座標と先頭に格納された座標(輪郭データ欄
213bでは、B4とB1)との組合せを線分の始点お
よび終点とすることで線分が特定される。
【0022】座標値変倍部12は、文字イメージのディ
スプレイ21上での表示サイズ(縦横サイズをドット数
で示したもの)を基に、標準文字輪郭データの座標系
(256×256)におけるx座標値、y座標値を変倍
処理して、表示用文字輪郭データに対応する座標値デー
タを生成する(表示用文字輪郭データの座標系における
x座標値、y座標値に変換する)。すなわち、座標値変
倍部12は、標準文字輪郭データの座標系(標準座標
系)を、表示サイズ(本実施例では24×32)に合わ
せて変倍(縮小)して表示用文字輪郭データの座標系
(表示用座標系)に変換するものである。以下、標準座
標系における座標値を変倍前座標値、表示サイズに応じ
た表示用座標系における座標値を変倍後座標値という。
【0023】座標値変倍部102は、従来技術において
標準文字輪郭データを構成する頂点の座標値に対する変
倍処理に用いられた、式1の処理を実行して、座標値を
変倍処理する。式1に、本実施例におけるメッシュサイ
ズである256、表示サイズである24×32をあては
めると、変倍後x座標値:RPx、変倍後y座標値RP
yは、それぞれ以下の式で求められる。なお、変倍前の
x座標値、y座標値は、それぞれPx、Pyで表す。
【0024】 RPx=trunc(Px×24÷256) RPy=trunc(Py×32÷256) 変倍前x座標値、y座標値とも0から256までの間の
いずれかの値を取りうるが、0については処理不要なの
で、Px、Pyのそれぞれに1から256までの値を当
てはめて変倍処理が行われ、座標値変倍部12は、演算
処理を含む変倍処理を計512回行なうことになる。
「田」の字の場合、従来の文字輪郭データ変換処理で
は、図22に示した通り、24個の座標について変換処
理が行われ、実行される変換処理は48回(x座標値2
4回+y座標値24回)であるから、512回というの
は演算処理が増えてしまうとも見えるが、そうはならな
い。それは、座標値変倍部12が座標値変倍処理を行う
のは、1文字毎ではなく、文字の表示サイズの変更があ
った場合のみだからである。つまり、直前に生成した文
字データの表示サイズと新たに生成する文字データの表
示サイズが同じ場合には、座標値変倍部12による座標
値変倍処理は行われない。つまり、座標値変倍部12に
よる座標値の変倍処理は、数十文字あるいは数百文字に
1度といった割合でしか行われない場合もある。よっ
て、1文字毎に表示サイズが変わるなどの特殊な場合を
除いて、1文字あたりの平均で比較すれば、演算処理量
は減少する。
【0025】ただし、座標値変倍部12は、変倍処理を
行うかどうか(表示用文字サイズの変更があったかどう
か)を自身で判定する訳ではない。この判定は、表示装
置2から文字データ生成処理の実行指示を受けて、制御
部18が判定する。制御部18による判定処理の内容に
ついては後述する。座標値変倍部12は、求めた変倍後
座標を、変倍前座標値およびx座標かy座標かを示す識
別情報とともに変倍後座標保持部13に出力する。
【0026】変倍後座標値保持部13は、座標値変倍部
12が生成した変倍後座標値のデータを、x座標とy座
標とに分けて、内蔵するメモリにテーブル形式で保持す
る。図3は、変倍後座標保持部13に保持される変倍後
x座標値テーブル31(同図(a))と変倍後y座標値
テーブル32(同図(b))を示す。なお、作図の都合
上、変倍後x座標値テーブル31、変倍後y座標値テー
ブル32とも、一部座標値のデータを省略している。
【0027】変倍後x座標値テーブル31、変倍後y座
標値テーブル32は、いずれも変倍前座標値欄311、
321と変倍後座標値欄312、322とから成る。変
倍前座標値欄311、321には、変倍処理前の座標系
における座標値(x座標値、y座標値:0〜256)が
格納されており、変倍後座標値欄312、322には、
表示サイズに応じた変倍後座標系(24×32)におけ
る座標値(x座標値:0〜24、y座標値:0〜32)
が格納されている。
【0028】文字輪郭データ抽出部14は、生成すべき
文字の文字識別情報を制御部18から受け取り、その文
字識別情報に一致する文字ID情報を有する標準文字輪
郭データをアウトラインデータ保持部11から読み出し
て、文字輪郭データ変換部15に出力する。文字輪郭デ
ータ変換部15は、文字輪郭データ抽出部14から出力
されてくる標準文字輪郭データに含まれる輪郭データに
ついて、輪郭を形成する各頂点の座標値を、生成文字の
表示サイズに応じた値に置きかえ、表示用文字輪郭デー
タを生成する。この処理は、図21に示した従来技術に
おいて、同図(a)から同図(b)への変換処理に対応
するものである。ただし、従来技術における変換処理で
は、図22に示したような演算による変倍処理が行われ
たのに対し、文字輪郭データ変換部15が行う変換処理
に演算処理は含まれない。文字輪郭データ変換部15
は、標準文字輪郭データを形成する頂点の座標値をキー
に、変倍後座標値保持部13に格納されている変倍後x
座標テーブル31、変倍後y座標テーブル32を検索し
て、変倍後座標値を取得し、変倍前座標値を変倍後座標
値で置き換えて表示用文字輪郭データを生成する。
【0029】そして、文字輪郭データ変換部15は、生
成した表示用文字輪郭データをビットマップ生成部16
に出力する。文字輪郭データ変換部15の動作を、以
下、フローチャートに従って説明する。図4は、文字輪
郭データ変換部15による文字輪郭データ変換処理の手
順を示すフローチャートである。
【0030】文字輪郭データ変換部15は、文字輪郭デ
ータ抽出部14から標準文字輪郭データが出力されてく
るのを待ち(S401:Yes)、標準文字輪郭データが出
力されてくると、これをメモリに格納する(S40
2)。次いで、文字輪郭データ変換部15は、メモリに
格納した標準文字輪郭データに含まれる輪郭データを1
つ読み出す(S404)。
【0031】文字輪郭データ変換部15は、読み出した
輪郭データに含まれる頂点の座標データを1つ読み出し
(S406)、x座標値については変倍後x座標値テー
ブル31(図3(a))を参照し、y座標値については
変倍後y座標値テーブル32(図3(b))を参照し、
読み出した座標値と一致する変倍前座標値を検索する。
そして、値の一致した変倍前座標値に対応する変倍後座
標値を取得する。そして、取得した変倍後座標値で、前
記輪郭データの座標値を置きかえる(S407、S40
8)。
【0032】例えば、図2に示した「田」の文字の標準
文字輪郭データ200における輪郭A201に含まれる
頂点A1の場合、その座標値は(x,y)=(36,2
19)である。頂点A1のx座標値(36)に一致する
変倍前x座標値(36)を変換後x座標テーブル31で
検索すると、これに対応する変換後x座標値は3であ
る。同様に頂点A1のy座標値(219)に一致する変
倍前y座標値(219)を変換後y座標値テーブル32
で検索すると、これに対応する変換後y座標値は27と
なる。よって、頂点A1’の変倍後座標(x’,y’)
=(3,27)となる。
【0033】文字輪郭データ変換部15は、1つの輪郭
データに含まれる全ての座標値に対して上記の変倍処理
を終えて、未処理の頂点がなくなるまで(S405:N
o)、上記のステップS406〜S408の処理を繰り
返す。そして、全ての輪郭データについて上記の変倍処
理(ステップS404〜S408)を実行し終えると
(S403:No)、その結果得られた表示用文字輪郭デ
ータを、ビットマップ生成部16に出力する(S40
9)。
【0034】図5は、文字輪郭データ変換部15が出力
する、「田」の文字の表示用文字輪郭データを示したも
のである。図5(a)は、「田」の文字について、表示
用文字輪郭データ500の内容を図形イメージで示した
図である。図5(b)は、「田」の文字について、表示
用文字輪郭データ500の内容を表イメージで示したも
のである。
【0035】ビットマップ生成部16は、文字輪郭デー
タ変換部15が出力してくる表示用文字輪郭データをも
とに表示用のビットマップを作成し、出力部17に出力
する。図6は、ビットマップ生成処理の概要を示す図で
ある。表示サイズに相当するエリア600に、表示用文
字輪郭データを配置して、個々の画素ごとに、文字の輪
郭線によって囲まれる部分610と重なり合う面積を算
出する。そして、重なり合う部分の面積が画素面積の5
0%を越えた画素について、塗りつぶしを行う。
【0036】図7は、図5に示した表示用文字輪郭デー
タ500をもとにビットマップ生成部16が作成する
「田」の文字のビットマップ610である。なお、ビッ
トマップ生成部16がビットマップを生成する上記の方
法は、従来技術と同じ公知の方法である。出力部17
は、ビットマップ生成部16からビットマップが出力さ
れてくると、その旨を制御部18に通知し、制御部18
からの指示を待って、ビットマップを文字識別情報とと
もに表示装置2に出力する。 (制御部18の動作)制御部18は、表示装置2とのイ
ンタフェース、および文字データ生成装置1の各構成部
の動作タイミングなどを制御する。以下、フローチャー
トを参照しながら制御部18の動作を説明する。
【0037】図8は、制御部18の動作を示すフローチ
ャートである。制御部18は、テレビ受像機Aの電源が
ONとなったタイミングで起動し(S801:Yes)、表
示装置2からの文字データ生成指示を待つ(S80
2)。そして、文字データ生成指示とともに文字識別情
報および表示サイズの情報を取得する(S803)。
【0038】次いで、制御部18は、内蔵メモリに格納
している前回文字表示サイズ情報を参照し、これが、表
示装置2から送られてきた表示サイズと一致するかどう
か判定する。前回文字表示サイズ情報は、直前の文字デ
ータ生成処理においてビットマップを生成した文字の表
示サイズである。制御部18は、起動直後の段階で前回
文字表示サイズ情報の内容を、実際にはありえない値
(0×0)に設定しておく。これにより、起動後最初の
文字生情報成処理では、結果は必ず不一致となる。
【0039】前回文字表示サイズの値と表示装置2から
送られてきた表示サイズの値とが一致しなければ(S8
04:No)、制御部18は、座標値変倍部12に表示サ
イズの情報を出力して、今回の表示サイズに合った変倍
後座標値テーブルを生成させる(S805)。一方、前
回文字表示サイズの値と表示装置2から送られてきた表
示サイズの値とが一致した場合(S804:Yes)、制御
部18は、座標値変倍部12に変倍処理実行の指示は行
わない。
【0040】その後、制御部18は、文字輪郭データ抽
出部14、文字輪郭データ変換部15、ビットマップ生
成部16の各構成部に指示して、順次処理を実行させ
る。すなわち、文字輪郭データ抽出部14には文字識別
情報を出力して、文字識別情報に対応する標準文字輪郭
データを文字輪郭データ変換部15に出力させ(S80
6)、文字輪郭データ変換部15には表示用文字輪郭デ
ータを生成させる(S807)。そして、ビットマップ
生成部16には、表示用文字輪郭データをもとにビット
マップを生成させる(S808)。
【0041】そして、制御部18は、出力部17からビ
ットマップ生成完了の通知を受けると、前回文字表示サ
イズのデータを、今回生成した文字イメージの表示サイ
ズの値に置きかえる(S809)とともに、出力部17
に指示してビットマップを表示装置2に出力させる(S
810)。制御部18は、電源がOFFされるまで(S
811:Yes)、上記のステップS802〜S810の処
理を行う。
【0042】上記の通り、本実施の形態における文字生
成装置は、標準文字輪郭データの座標系の座標値をあら
かじめ文字表示サイズに応じて変倍処理することによっ
て求めた変倍後座標値(表示用座標系における座標値)
を標準文字輪郭データの座標系の座標値と対応づけたテ
ーブルを生成、保持しておき、標準文字輪郭データから
表示用文字輪郭データを形成するための処理において
は、演算処理は行わず、このテーブルを検索して変倍後
座標値を求める。しかも、変倍後座標値テーブルを作成
は、表示サイズの変更があった場合にのみ行うので、生
成する文字の1つ1つについて、輪郭データを構成する
頂点の座標値に対して演算処理を行っていた従来の文字
データ生成装置に比べて文字イメージ生成に要する演算
処理量が減り、処理を高速化できる。
【0043】なお、文字輪郭データを構成する線分の種
類には、直線だけであったが、これは「田」の文字を例
に取ったためである。線分には直線の他に2次曲線、3
次曲線などの曲線もある。直線と曲線が混在する文字輪
郭データの場合、図2に示した内容に加えて、各線分の
種類を示す情報がさらに文字輪郭データに含まれる。た
だし、曲線を含む文字輪郭データに関しても、文字デー
タ生成装置1の構成各部が行う処理の内容に違いはな
い。
【0044】また、本実施の形態では、ビットマップ生
成部17は、表示用文字輪郭データの輪郭線によって囲
まれる領域との重なりが50%を越える画素について塗
りつぶしを行うことで、ビットマップを生成している
が、ビットマップ変換の方法はこれに限定されない。重
なり部分の割合に応じて画素ごとに階調を持たせて塗り
つぶしを行い、階調ビットマップを生成することにして
もよい。そうすると、表示画面における文字の表示品位
も向上する。
【0045】また、変倍後座標値保持部13が保持する
変倍後座標値データは、1つの表示サイズに対応した1
種類のデータのみとなっているが、複数の表示サイズに
対応する複数種類の変倍後座標値データを保持しておい
てもよい。また、その複数種類の変倍後座標値データ
は、座標値変倍部12が生成したものを順次追加格納し
ていくものでもよいし、予め頻度の高いことが予想され
る表示サイズに対応して作成、格納しておいてもよい。
【0046】そして、本実施の形態における文字データ
生成装置は、ビットマップを生成して表示装置に出力す
る装置としたが、表示装置がビットマップ生成の機能を
有する場合は、表示用文字輪郭データを出力し、ビット
マップの生成は表示装置に行わせることとしてもよい。
その方が、表示装置の仕様に合ったビットマップが生成
され、表示される文字イメージの品質も高いと考えられ
る。
【0047】(変形例1)本変形例は、表示用文字輪郭
データから生成される文字のビットマップにおいて、本
来等しいはずであるステム(文字を構成する水平線およ
び垂直線)の幅に、変倍処理の影響でばらつきがでるこ
とのないよう、表示用文字輪郭データをヒント情報に基
づいて補正する公知の処理において、変倍後座標値デー
タを用いるものである。これによって、ヒント情報を用
いた補正処理における演算処理量を減らし、補正処理を
高速化することができる。以下、図面を参照しながら説
明する。
【0048】(構成)図9は、本変形例における文字デ
ータ生成装置10の構成を示すブロック図である。文字
データ生成装置10の構成は、前述の文字データ生成装
置1に補正部99が追加されたものである。また、制御
部98が本変形例に固有の制御処理を行う他、アウトラ
インデータ保持部91に保持されるアウトラインデータ
中の標準文字輪郭データについては、図3で示した情報
に加えて、ヒント情報が含まれる。
【0049】ここで、ヒント情報による補正の内容を図
で示しておく。図10は、ヒント情報による補正の有無
でビットマップの形状にどのような違いがでるかを
「田」の文字を例に示す図である。同図(a)は補正を
行った場合であり、同図(b)は補正を行わなかった場
合である。図10(a)に示すビットマップ100にお
いては、3本ある横ステム101,102,103の幅
は3で均一となっており、縦ステム104、105、1
06についても、幅は2で均一である。
【0050】図10(b)に示すビットマップ100に
おいては、3本ある横ステム111,112,113の
幅が、それぞれ2,3,3となっており、横ステム10
1のみ、幅が狭くなっている。また縦ステム114、1
15、116についても、幅はそれぞれ3、2、2であ
り、縦ステム114のみ広くなっている。標準文字輪郭
データ200(図2参照)では等しかったステム幅に、
図10(b)に示すようなばらつきが生じるのは、文字
輪郭データの変倍処理において四捨五入が行われる際に
生じる誤差のためであり、ヒント情報はこうしたばらつ
きを解消するためのものである。
【0051】次に、ヒント情報の内容を説明する。図1
1は、アウトラインデータ保持部91に保持されている
「田」の文字の標準文字輪郭データに含まれているヒン
ト情報を示す(同図(a))。また、参考として、標準
文字輪郭データの内容を図形イメージで示す(同図
(b))。文字輪郭データにおけるステムは、頂点を結
ぶ線で囲まれた長方形として表現される。
【0052】同図(a)に示すヒント情報欄1110
は、縦ステム情報欄1111と横ステム情報欄1112
とから成る。縦ステム情報欄1111には、縦ステムに
関するヒント情報が格納されており、横ステム情報欄1
112には、横ステムに関するヒント情報が格納されて
いる。ここでは、縦ステム情報欄1111、横ステム情
報欄1112それぞれに3個ずつ、計6個のヒント情報
1121〜1126が格納されている。
【0053】ヒント情報1121〜1126の構成は横
ステム用と縦ステム用とで違いはないので、ヒント情報
1121を例にその構成を説明する。ヒント情報112
1は、ステム開始座標値1131とステム幅1132と
から成る。ステム開始座標値1131はステムの両端座
標のうち原点に近い方の座標値である(横ステムの場合
はy座標値、縦ステムの場合はx座標値)。ステム幅1
132は、ステムの幅を示す。よって、ステムの終端座
標は、明示はされていなくても、ステム開始座標値11
31にステム幅1132の値を加えることで求められ
る。図11(b)に示す標準文字輪郭データ1100の
場合、縦ステム114(頂点A1、A2、A3、A4、
C1、C2、B1、B2をつなぐ直線で囲まれた長方
形)は、ヒント情報1121によって表される縦ステム
であり、ステム開始座標値1131が36、ステム幅1
132が23であり、終端座標値(x座標値)は36+
23=59ということになる。
【0054】次に、このヒント情報を用いて、補正部9
9が実行する補正処理の内容を説明する。ヒント情報に
よる補正の基本的な考え方は、表示用文字輪郭データに
おけるステム幅が、ヒント情報におけるステム幅を表示
サイズに応じて変倍処理した結果の値となるよう、変倍
後ステム終端座標値を変更するというものである。補正
部99は、座標値変倍部12による座標値変倍処理が終
了した時点で、制御部98の指示を受けて処理を開始す
る。そして、制御部98から処理対象文字の標準文字輪
郭情報(ヒント情報を含む)を受け取る。
【0055】次いで、補正部99は、ヒント情報のステ
ム開始座標値、ステム幅、およびステム開始座標値にス
テム幅を加えた値(ステム終端座標値)に対して表示サ
イズに応じた変倍処理を実行する。この際、補正部99
は、変倍後座標値保持部13に保持される変倍後座標値
テーブルを参照して変倍処理を行うので、式1に示すよ
うな演算処理を行うことはない。
【0056】上記の縦ステム114の例でいえば、変倍
後ステム開始座標値は3(変倍前は36)となり、変倍
後ステム幅は2(変倍前は23)となる。また、変倍前
ステム終端座標値(変倍前ステム開始座標値+変倍前ス
テム幅:36+23=59)の変倍結果(変倍後ステム
終端座標値)は6となる。図12は、この縦ステム11
4に関するヒント情報を変倍処理することによって得ら
れる情報を示す。変倍後のステム開始座標である3に変
倍後のステム幅である2を加えると、結果は3+2=5
となる一方、演算によって得られる変倍後ステム終端座
標値は6となっている。
【0057】補正部99は、変倍後ステム開始座標に変
倍後のステム幅を加えた値(期待される変倍後ステム終
端座標値)と、実際の変倍後ステム終端座標値(変倍前
ステム終端座標値の変倍処理結果)とを比較する。図1
2のように両者が不一致となった場合、これは、表示用
文字輪郭データにおけるステム幅が、期待された値(ヒ
ント情報に基づく変倍後ステム幅)にならないというこ
となので、変倍後ステム終端座標値を補正する。具体的
には、補正部99は、変倍後座標値保持部13に格納さ
れている変倍後座標値データ(図3)のうち、ステム終
端座標値に対応するデータを、上記の期待される変倍後
ステム終端座標値(変倍後のステム開始座標に変倍後の
ステム幅を加えた値)で置きかえる。
【0058】図12の例で説明すると、変倍後ステム終
端座標値は6であり、期待されるステム終端座標値は5
である。よって、補正部99は、変倍後座標値保持部1
3に格納されている変倍後x座標値データのうち、変倍
前座標値が「59」であるデータについて、変倍後x座
標値のデータを6から5に変更する。こうした補正処理
を全てのヒント情報に関して行った結果、変倍後座標値
テーブルの内容はヒント情報が反映された値となる。そ
の結果、補正後の変倍後座標値テーブルを用いて文字輪
郭データ変換部15が文字輪郭データ変換処理を行った
結果得られる表示用文字輪郭情報も、ヒント情報が反映
された値に補正されている。よって、生成された表示用
文字輪郭データにおいて、各ステムの幅は統一され、図
10(a)に示すようなビットマップが生成される。
【0059】なお、補正部99は、変倍後座標値テーブ
ルの変更内容を記憶しておき、ビットマップ生成が終了
した時点で制御部98からの指示を受け、変倍後座標値
テーブルの内容を変更前の状態に復元する。これは、ヒ
ント情報の内容が文字ごとに固有であり、ある文字のヒ
ント情報をもとに行った変更は、他の文字には当てはま
らないためである。
【0060】制御部98は、補正部99を含む各構成部
の動作タイミングなどを制御する。以下、フローチャー
トを参照しながら制御部98の動作を説明する。図13
は、本変形例における制御部98の動作を示すフローチ
ャートである。上述の実施の形態における制御部18と
同じ処理ついては同じ参照番号を付す。制御部98は、
起動してから座標値変倍部12による座標値変倍処理を
実行させるかどうかまでの判定まで、上述の実施の形態
における制御部18と同じ動作をする(ステップS80
1〜S805)。そして、ここまでの処理を終えると、
制御部98は、文字輪郭データ抽出部14に指示して、
処理対象の標準文字輪郭データを読み出させると(S8
06)、この標準文字輪郭データを補正部99に出力
し、このデータに含まれるヒント情報を用いて変倍後座
標値データの内容を補正させる(S1301)。
【0061】制御部98は、補正部99からの補正処理
終了の通知を受けると、文字輪郭データ変換部15、ビ
ットマップ生成部16の各構成部に指示して、それぞれ
表示用文字輪郭データ、ビットマップの生成処理を実行
させる。(S807、S808)。そして、ビットマッ
プの生成処理が終わると、制御部98は、補正部99に
指示して変倍後座標値テーブルの内容を補正前の値に復
元させる(S1302)。
【0062】これ以降の処理(ステップS809〜S8
11)は、実施の形態における制御部18と同じであ
る。このように、本引例のように変倍後座標値テーブル
を参照してヒント情報の変倍処理を行い、しかも、補正
に当たっては変倍後座標値テーブルを補正するだけでよ
く、各頂点座標値ごとに補正を行う必要がない。そのた
め、ヒント情報の内容について演算処理を実行して変倍
後の値を求め、しかも補正に当たっては、頂点の各座標
について1つずつチェックして補正していた従来の補正
処理に比べて、ヒント情報を用いた補正処理における処
理量を減らすことができ、補正処理も含めた文字データ
生成処理を高速化することができる。
【0063】なお、本変形例では、ヒント情報はステム
幅に関する情報であったが、これは1例に過ぎない。こ
れ以外にも、輪郭線の傾きを表すヒント情報などもあ
り、そうしたヒント情報による補正の場合でも、本変形
例の処理高速化の効果は生じる。 (変形例2)本変形例は、座標値変倍処理の処理量を減
らすために、標準文字輪郭データに含まれる全ての頂点
のx座標値およびy座標値を抽出しておき、抽出された
x座標値およびy座標値のみを座標値変倍処理の対象と
するものである。以下、図面を参照しながら説明する。
【0064】(構成)図14は、本変形例における文字
データ生成装置140の構成を示す。文字データ生成装
置140は、実施の形態1において示した文字データ生
成装置10と構成は同じであるが、アウトラインデータ
保持部141に保持される情報の内容、座標値変倍部1
42の処理、および、変倍後座標値保持部143に保持
される変倍後座標値データの内容に、本変形例固有のも
のがある。
【0065】アウトラインデータ保持部141は、表示
可能文字の文字輪郭データの集合であるアウトラインデ
ータに加えて、使用座標値データを保持している。使用
座標値データは、x座標値(1〜256)、y座標値
(1〜256)のうち輪郭データの頂点座標に表れる範
囲を示すもので、アウトラインデータに含まれる全ての
文字輪郭データについて頂点のx座標値およびy座標値
を抽出して求められる。使用座標値データは、アウトラ
インデータとともに予め作成されたうえで、アウトライ
ンデータ保持部141に格納されている。
【0066】図15は、使用座標値情報の例を示す。使
用座標値情報1500は、x座標値情報欄1510とy
座標値情報欄1520とから成る。x座標値情報欄15
10には1から256までのx座標値に対応する256
個のフラグが保持されている。y座標値情報欄1520
には1から256までのy座標値のそれぞれに対応する
フラグを保持されている。頂点座標を表すのに使用され
る座標値に対しては、対応する使用フラグがON
(“1”)となっており、使用されない座標値について
は使用フラグがOFF(“0”)となっている。
【0067】なお、使用座標値情報1500の生成方法
は、以下の通りである。先ず、x座標値用およびy座標
値用の使用フラグを初期化(すべてOFFに)する。次
いで、アウトラインデータ保持部141に保持されてい
る標準文字輪郭データを1つずつ読み出し、これに含ま
れる頂点座標値を読み出し、読み出した座標値に対応す
る使用フラグをONにする。この処理を全ての標準文字
輪郭データに対して実行し終えれば、使用座標値情報が
完成する。
【0068】座標値変倍部142は、座標値変倍部12
の処理としてすでに説明した座標値変倍処理(式1)
を、使用座標値情報1500において対応する使用フラ
グがONとなっているx座標値、y座標値に対してのみ
行う。なぜなら、使用フラグがOFFの座標値は、文字
輪郭データにおいて頂点の座標を表すのに用いられるこ
とはないため、変倍後座標値を求めても無駄だからであ
る。
【0069】座標値変倍部142が、使用フラグ=ON
の座標値についてしか変倍処理を行わないので、結果と
して、変倍後座標値保持部143に保持される変倍後座
標値のデータも、使用フラグ=ONとなっていた座標値
に限られる。このように、本変形例によれば、文字輪郭
データの頂点座標を表すのに使われない座標値に対して
行っていた無駄な変倍処理を行わなくなるので、座標値
変倍処理の処理量を減らすことができ、文字データ生成
処理全体の処理も高速化できる。更に、文字輪郭データ
の頂点座標を表すのに使われない座標値については、変
倍後座標値を生成しないだけでなく保持もしないので、
変倍後座標値データの保持に要するメモリも節約でき
る。 (変形例3)本変形例は、座標値変倍処理を実行するか
どうかの判定を、同じ表示サイズの文字が何文字連続す
るかを基準に実行するものである。
【0070】図16は、本変形例の文字データ生成装置
160の構成を示すブロック図である。構成は上述の実
施の形態における文字データ生成装置1と同じだが、文
字輪郭データ変換部165および制御部168が、本変
形例に固有の処理を行う。また、文字データ生成装置1
60に対し、表示装置20から出力されてくる文字デー
タ生成命令の内容も、本変形例に固有のものとなってい
る。
【0071】先ず、表示装置20から出力されてくる文
字データ生成命令の内容について説明する。表示装置2
0からの文字生成指示には、文字識別情報と表示サイズ
とが含まれている。表示装置20は、同じ表示サイズの
文字が連続する場合には、文字のグループをまとめて文
字列とし、文字列単位で文字データ生成装置160に対
し生成命令を出す。
【0072】図17は、表示装置20が表示しようとす
る文字列と、この文字列表示のために表示装置20が文
字データ生成装置160に出力する文字列生成命令との
内容を示す図である。ここでは、表示サイズと文字数の
異なる2つの文字列を例に示す。先ず、ビットマップを
生成しようとする2つの文字列は、小説「吾輩は猫であ
る」の一部であり、タイトルと本文冒頭の1行である。
【0073】同図(a)に示すタイトル1701は、8
文字の文字列であり、表示サイズは48×48である。
また、同図(b)に示す本文1702は、16文字の文
字列であり、表示サイズは24×24である。表示装置
20は、同一サイズの文字が複数連続する場合、これら
複数の文字を1つの文字列として文字列生成命令を生成
し、文字情報生成装置160に出力する。ここで、表示
装置20は、タイトル1701、本文1702それぞれ
に対して、同図(c)、(d)に示す文字列生成命令1
703,1704を生成する。
【0074】文字生成命令1703、1704は、命令
ID欄1710、表示サイズ欄1720、文字列情報欄
1730から成る。命令ID欄1710には、文字列の
生成指示であることを示す識別情報が格納される
(“S”はStringを示す)。サイズ情報欄1720には
表示サイズ情報が格納される。サイズ情報欄1720
は、さらに縦サイズ欄1721、横サイズ欄1722に
分かれ、それぞれ縦の表示サイズ、横の表示サイズが格
納される。
【0075】文字列情報欄1730は、文字数欄173
1、文字識別情報欄1732とから成る。文字数欄17
31には文字列を形成する文字の数が格納され、文字識
別情報欄1732には、文字列を形成する文字の識別情
報が格納される。次に、こうした文字列生成命令に対し
て、文字データ生成装置160の構成各部(文字輪郭デ
ータ変換部165、制御部168)が行う処理を説明す
る。
【0076】文字輪郭データ変換部165は、本変形例
でも標準文字輪郭データを表示用文字輪郭データに変換
する処理を行うが、表示装置20が文字列生成命令を出
力してきた場合には、制御部168の指示に従って2種
類の変換方法を使い分ける。2種類の生成方法とは、前
述の実施の形態におけるのと同じように、変倍後座標値
保持部13が保持する変倍後座標値テーブルを参照しな
がら変換する方法と、標準文字輪郭データを構成する頂
点座標のそれぞれについて、座標値変倍部12が行うの
と同じ演算処理(式1)を実行して表示用文字輪郭デー
タに変換する方法である。
【0077】図18は、文字輪郭データ変換部165の
動作を示すフローチャートである。図4に示した文字輪
郭データ変換部15の処理内容と同じ部分については同
じ参照番号を付して、説明は省略する。先ず、ステップ
S401〜S406までの処理(メモリに格納した標準
文字輪郭データから輪郭データを読み出すまで)につい
ては、文字輪郭データ変換部15の処理と同じである。
【0078】ここで、文字輪郭データ変換部165は、
制御部168から通知されるテーブル利用フラグを参照
する(S1801)。テーブル利用フラグは、文字輪郭
データ変換処理(標準→表示用)において変倍後座標値
テーブルを使用するかどうかを示すフラグであり、制御
部168が設定する。テーブル利用フラグ=ON(変倍
後座標値テーブル使用)であれば、文字輪郭データ変換
部165は、図4に示したのと同じ処理(変倍後x座標
値テーブル31と変倍後y座標値テーブル32とを参照
して、変倍後座標値を取得)を実行し、文字輪郭データ
の頂点座標値を変換する(S407、S408)。
【0079】一方、テーブル利用フラグ=OFF(変倍
後座標値テーブル使用せず)であれば、文字輪郭データ
変換部165は、制御部168から表示サイズの情報を
取得し(S1802)、輪郭データを構成する頂点座標
のそれぞれについて、表示サイズに応じた変倍処理(式
1に示す演算処理)を実行して変倍後座標値を求める
(S1803、S1804)。
【0080】文字輪郭データ変換部165は、全輪郭デ
ータの全頂点の座標値について変倍処理を終えると(S
403:Yes)、得られた1文字分の表示用文字輪郭デ
ータを、ビットマップ生成部16に出力し(S40
9)、文字輪郭データ抽出部14から次の標準文字輪郭
データが出力されてくるのを待つ。制御部168は、文
字列生成命令をもとに、標準文字輪郭データから表示用
文字輪郭データへの変換処理について、変倍後座標値テ
ーブルを参照して行う方がよいか、演算処理(式1)を
実行して行う方がよいかを判定する。
【0081】以下、制御部18の動作を、フローチャー
トに従って説明する。図19は、制御部168の動作を
示すフローチャートである。図8に示した制御部18の
処理(実施の形態1)と共通する部分が多いので、共通
部分には同じ参照番号を付し、説明は省略する。先ず、
ステップS801〜S803の処理(起動してから、文
字生成命令の内容を取得するまでの処理)は、制御部1
8の処理と同じである。
【0082】ここで、制御部168は、表示サイズをチ
ェックする。新たな表示サイズと前回表示文字サイズと
が等しく(S804:Yes)、しかも、テーブル使用フ
ラグがすでにONであれば(S1902:Yes)、変倍
後座標値保持部13に保持されている変倍後座標値テー
ブルをそのまま使用するべく、テーブル使用フラグはO
Nのままにしておく。
【0083】一方、新たな表示サイズと前回表示文字サ
イズとが等しくとも、テーブル使用フラグがOFFであ
れば(S1902:No)、前回の文字データ生成処理で
は座標値変倍処理が行われていないので、その時点で変
倍後座標値保持部13に保持されている変倍後座標値テ
ーブルをそのまま使用することはできない。そこで、制
御部168は、さらに、文字列に含まれる文字の数をチ
ェックして、座標値変倍処理を実行すべきかどうか判定
する。具体的には、文字数が閾値(ここでは15)を上
回れば(S1901:Yes)、座標値変倍処理を実行させ
て変倍後座標値テーブルを生成しても、生成処理に要す
る処理による負荷を上回るだけの高速化の効果があがる
と判断して、テーブル使用フラグをONに設定し(S1
903)、座標値変倍部12に変倍後座標値テーブル生
成処理を実行させる(S805)。閾値以下であれば
(S1901:No)、変倍後座標値データを生成して
も、これを利用することで生じる効果よりも生成するた
めの処理による負荷の方が大きく、処理高速化の効果は
少ないと判断して、テーブル使用フラグをOFFに設定
し、変倍後座標値テーブルは生成させない(S190
4)。
【0084】文字表示サイズと前回表示文字サイズが等
しくなければ(S804:No)、新たな表示サイズと前
回表示文字サイズとが等しいが、テーブル使用フラグが
OFFである場合(S1902:No)と同じく、上記の
ステップS1901,S1903,S805,S190
4の処理を行ってテーブル使用フラグの設定を行う。そ
れから、制御部168は、文字列から1文字分ずつ文字
識別情報を読み出し、構成各部に指示してビットマップ
を生成させる。そして、その処理を、文字列に含まれる
文字全てについてビットマップ生成が完了するまで(S
1905:Yes)繰り返す。1文字分のビットマップ生
成処理において制御部168が行う処理は、制御部18
の処理(ステップS806〜S808)とほぼ同じであ
るが、文字輪郭データ変換部155に対する指示の部分
(S1907〜S1908)が異なる。具体的には、制
御部168は、「テーブル使用フラグ」の内容に従って
(S1907)、文字輪郭データ変換部165に指示を
出す(S807、S1908)、なお、テーブル使用フ
ラグ=OFFの場合は(S1907:No)、表示サイズ
の情報を文字輪郭データ変換部165に通知する。
【0085】以降の制御部168の動作(ステップS8
08〜S811)は、制御部18と同じである。このよ
うに、本変形例によれば、直前に生成した文字の表示サ
イズとこれから生成しようとする文字の表示サイズが等
しいかどうかだけではなく、同じ表示サイズの文字が今
後何文字続くか(変倍後座標値データを生成した場合、
このデータが今後何文字分の処理に利用できるか)を併
せて、変倍後座標値データ生成による高速化の効果の有
無を判断する。これによって、変倍後座標値データを生
成すると逆に処理が遅くなるおそれがある場合(1文字
毎に表示サイズが異なるような特殊な文字列の文字情報
を生成する場合)には、直前に生成した文字の表示サイ
ズとこれから生成しようとする文字の表示サイズが異な
る場合でも変倍後座標値データを生成しない。これによ
り、上記の特殊な文字列の文字データを生成する場合で
も、変倍処理のための演算量が増加することを防止で
き、間違いなく高速化の効果を得ることができる。
【0086】なお、本変形例では、同一の表示サイズの
文字列について文字データを生成する場合を例に挙げた
が、本変形例に必須の、同一の表示サイズの文字が何文
字続くかという情報は、文字列生成命令(図17)の形
式でなくともよい。例えば、1文字ずつ文字データを生
成する場合でも、直前の文字と表示サイズが異なる場合
に限り、表示装置が、この新しい表示サイズの文字が何
文字続くかという情報を文字データ生成装置に通知する
ことにしてもよい。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2における文字デ
ータ生成装置は、アウトラインデータ保持部に格納され
る標準文字輪郭データを、表示装置の表示能力に応じて
最適化するアウトラインデータ最適化装置である。
【0087】標準文字輪郭データの最適化とは、そのメ
ッシュサイズ(座標系の大きさ)を、当該アウトライン
データが使用される表示装置で表示できる最大の文字表
示サイズに変換することである。例えば、実施の形態1
ではメッシュサイズを256としたが、表示装置が最大
でも48×48のサイズでしか文字イメージを表示でき
ないのであれば、メッシュサイズは48で充分である。
【0088】以下、本実施の形態におけるアウトライン
データ最適化装置を、図面を参照しながら説明する。図
20は、アウトラインデータ最適化装置20の構成を示
すブロック図である。アウトラインデータ最適化装置2
0は、制御部28、文字輪郭データ変換部25、座標値
変倍部22、変倍後座標値保持部23からなる。なお、
本アウトラインデータ生成装置20は、ROMなどの記
録媒体に格納されたプログラムが汎用のCPUによって
実行されることによって実現される。
【0089】アウトラインデータ最適化装置20は、処
理対象のアウトラインデータ保持装置30に接続され
て、アウトラインデータ保持装置30の内容であるアウ
トラインデータ(メッシュサイズ=256)を変換し、
変換処理に当たっては、制御部28経由で操作者から最
適化メッシュサイズの入力を受け付ける。制御部28
は、操作者から最適メッシュサイズとアウトラインデー
タ保持装置30が保持しているアウトラインデータのメ
ッシュサイズとを取得すると、座標値変倍部22に対
し、最適メッシュサイズとアウトラインデータのメッシ
ュサイズとを出力し、アウトラインデータのメッシュサ
イズを変倍前座標値として、最適化メッシュサイズに応
じた座標値変倍処理を実行させ、その結果得られる変倍
後座標値データを変倍後座標値保持部23に格納させ
る。そして、文字輪郭データ変換部25に指示して、ア
ウトラインデータ保持装置30に格納されている標準文
字輪郭データを、最適メッシュサイズに応じて変換させ
たうえでアウトラインデータ保持装置30に書き戻させ
る。そして、文字輪郭データ変換部25が、アウトライ
ンデータに含まれる全ての文字輪郭データを処理し終え
ると、制御部28は、操作者に処理終了を通知する。
【0090】座標値変倍部22は、アウトラインデータ
のメッシュサイズを変倍前座標値として、最適化メッシ
ュサイズに応じた座標値変倍処理を施す。座標値変倍部
22は、実施の形態1における座標値変倍部12が行う
のと同じ変倍処理(式1)を実行する。座標値変倍部2
2は、変倍後座標値のデータを変倍後座標値保持部23
に格納する。
【0091】文字輪郭データ変換部25は、制御部28
からアウトラインデータ最適化処理実行の指示を受ける
と、アウトラインデータ保持装置30から、文字輪郭デ
ータを1文字分ずつ読み出し、最適メッシュサイズに応
じた最適化文字輪郭データに変換して、変換前の文字輪
郭データと置きかえる。文字輪郭データ変換部25は、
この処理をアウトラインデータに含まれる全ての文字輪
郭データに対して実行し終えると、制御部28に終了を
通知する。
【0092】文字輪郭データ変換部25が最適化文字輪
郭データを生成する処理は、実施の形態1において文字
輪郭データ変換部15が標準文字輪郭データから表示用
文字輪郭データを生成する処理と全く同じである。すな
わち、変倍後座標値データ保持部23に保持されている
変倍後座標値データを参照して、文字輪郭データの頂点
の座標値を変換する。
【0093】アウトラインデータ保持装置30は、アウ
トラインデータ最適化処理を終えた後、実施の形態1で
説明した文字データ生成装置10(ビットマップ生成装
置)のような装置に組み込まれ、当該装置において、実
施の形態1におけるアウトラインデータ保持部11と同
じ役割を果たす。本実施の形態によれば、アウトライン
データ最適化装置はアウトラインデータ保持装置に格納
されているアウトラインデータを、表示装置の能力に適
応したものに変換するので、当該アウトラインデータ保
持装置に格納されているアウトラインデータを用いて文
字データ(ビットマップなど)を生成する処理は高速化
されるとともに、アウトラインデータ最適化処理につい
ても、変倍後座標値データを用いて文字輪郭データの変
換処理を行うので、高速に処理できる。
【0094】また、本実施の形態におけるアウトライン
データ最適化装置は、アウトラインデータからビットマ
ップを生成する装置とは別個の装置としたが、実施の形
態1における文字データ生成装置(ビットマップ生成装
置)中に組み込んで使用してもよい。なお、アウトライ
ンデータ最適化処理実行のタイミングは、アウトライン
データ保持装置30が、文字データ生成装置に組み込ま
れた後でもよい。その場合、アウトラインデータ最適化
装置20は、文字データ生成装置に組み込んでおいても
よいし、文字データ生成装置外部からアウトラインデー
タ保持装置30に接続できるようにしてもよい。さら
に、アウトラインデータ最適化装置20を文字データ生
成装置に組み込む場合、最適メッシュサイズの情報は表
示装置から取得するようにしてもよい。
【0095】また、アウトラインデータ最適化装置の構
成各部が行う処理は、実施の形態1において文字輪郭デ
ータ変換処理(標準→表示用)のために文字データ生成
装置10の一部構成部(変倍部12、変倍後座標値保持
部13、文字輪郭データ変換部15、制御部18)が行
う処理と同じである。そこで、アウトラインデータ最適
化装置を文字データ生成装置に組み込んでおき、アウト
ラインデータ最適化処理と文字輪郭データ変換処理(標
準→表示用)との両方の処理を行わせるようにしてもよ
い。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、文字の
輪郭を標準座標系における頂点座標値を用いて表す標準
文字輪郭データを変換して、表示に適した文字データを
生成する文字データ生成装置であって、前記標準文字輪
郭データを保持する標準文字輪郭データ保持手段と、生
成すべき文字を特定する文字識別情報と当該文字の表示
サイズとを取得する取得手段と、前記標準座標系の座標
値のうち前記頂点座標値として用いられる可能性のある
座標値と前記取得手段が取得する表示サイズをもとに求
められる表示用座標系の座標値とを対応づける変換用テ
ーブルを、取得し保持する変換用テーブル保持手段と、
前記標準文字輪郭データ保持手段から、前記取得手段が
取得した文字識別情報に対応する標準文字輪郭データを
抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した標準文字
輪郭データを、前記変換用テーブル保持手段が保持して
いる変換用テーブルを用いて表示用文字輪郭データに変
換する表示用文字輪郭データ生成手段と、を備える構成
を有しているので、表示用文字輪郭データ生成を、演算
処理を行わずに実行でき、その結果、文字データ生成処
理を高速化できる。
【0097】また、本発明の文字イメージ生成装置は、
前記取得手段が取得した表示サイズに対応する変換用テ
ーブルを前記変換用テーブル保持手段が保持していない
場合に、前記取得手段が取得した表示サイズをもとに表
示用座標系の座標値を求めて変換用テーブルを生成する
変換用テーブル生成手段を更に備え、前記変換用テーブ
ル保持手段は、前記変換用テーブル生成手段が変換用テ
ーブルを生成したときには、前記変換用テーブル生成手
段から変換用テーブルを取得する構成とすることもで
き、それによって、表示サイズに応じた変倍後座標値デ
ータがすでに存在する場合は、座標値変倍処理は行われ
ないので、必要以上に座標値変倍処理を行ってしまって
処理が遅くなる、といった事態は防止できる。
【0098】また、本発明の文字イメージ生成装置は、
前記表示用文字輪郭データからビットマップデータを生
成するビットマップ生成手段を更に備える構成とするこ
ともでき、それによって、アウトラインデータからビッ
トマップデータの生成までを行う文字データ生成装置に
ついても、処理を高速化できる。また、本発明の文字イ
メージ生成装置は、前記標準文字輪郭データ保持手段
は、前記標準座標系の座標値について、標準文字輪郭デ
ータの頂点座標値を表すのに用いられている座標値を示
す使用座標値情報を更に保持しており、前記変換用テー
ブル生成手段は、前記使用座標値情報をもとに、標準文
字輪郭データの頂点座標値を表すのに用いられていない
標準座標系の座標値については、対応する表示用座標系
の座標値を求める処理を行わないようにする構成とする
こともでき、それによって、無駄な座標値変倍処理を行
わないようにできるので、その分、処理が高速化でき
る。
【0099】また、本発明の文字イメージ生成装置は、
前記取得手段は、生成すべき文字の表示サイズに加えて
今後生成すべき複数文字分の表示サイズを取得し、前記
変換用テーブル生成手段は、前記取得手段が取得した生
成すべき文字の表示サイズに対応する変換用テーブルを
前記変換用テーブル保持手段が保持していない場合で
も、前記生成すべき文字の表示サイズと同じ表示サイズ
の文字が今後所定数未満しか連続しない場合には、変換
用テーブルの生成は行わず、前記表示用文字輪郭データ
生成手段は、前記取得手段が取得した生成すべき文字の
表示サイズに対応する変換用テーブルを前記変換用テー
ブル保持手段が保持していないにも関わらず変換用テー
ブル生成手段が変換用テーブルの生成を行わなかった場
合には、標準文字輪郭データから表示用文字輪郭データ
への変換処理を、前記変換用テーブル保持手段が保持す
る変換用テーブルを用いずに実行する構成とすることも
でき、それによって変倍後座標値データ生成の採算性が
厳密に判定できるので、確実に処理を高速化できる。
【0100】また、本発明の文字イメージ生成装置は、
文字の表示品位を高めるための付加情報であるヒント情
報をもとに文字データの補正を行う補正手段を更に備
え、前記ヒント情報は前記標準文字輪郭データに含まれ
ており、前記補正手段は、前記ヒント情報をもとに前記
変換用テーブルを補正することで文字データの補正を実
行する構成とすることもでき、それによって、ヒント情
報を用いた補正を含む文字データ生成処理についても、
高速化できる。
【0101】また、本発明の文字イメージ生成装置は、
文字の輪郭を標準座標系における頂点座標値の集合とし
て表す標準文字輪郭データを文字表示装置の仕様に合わ
せて最適化し、最適化標準文字輪郭データを生成する文
字データ生成装置であって、前記標準文字輪郭データを
保持する標準文字輪郭データ保持手段と、前記標準文字
輪郭データの最適サイズを取得する取得手段と、前記標
準座標系の座標値のうち前記頂点座標値として用いられ
る可能性のある座標値と前記取得手段が取得する最適標
準サイズをもとに求められる最適標準座標系の座標値と
を対応づける変換用テーブルを生成する変換用テーブル
生成手段と、前記標準文字輪郭データを、前記変換用テ
ーブルを用いて、最適化標準文字輪郭データに変換する
最適化手段と、を備える構成とすることもでき、それに
よって、表示装置の文字表示特性に合わせた最適化アウ
トラインデータを生成できるので、最適化アウトライン
データから表示用文字輪郭データやビットマップデータ
を生成する処理が高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された文字データ生成装置の実施
の形態1における構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における標準文字輪郭データの一
例として「田」の文字のデータを示す図である。
【図3】同実施の形態における変倍後座標値テーブルを
示す図である。
【図4】同実施の形態における文字輪郭データ変換処理
の流れを示すフローチャートである。
【図5】同実施の形態における表示用文字輪郭データの
一例として「田」の文字のデータを示す図である。
【図6】同実施の形態におけるビットマップ生成処理の
概要を示す図である。
【図7】同実施の形態において表示用文字輪郭データを
もとに生成される「田」の文字のビットマップを示す図
である。
【図8】同実施の形態における制御部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】同実施の形態の第1変形例における文字データ
生成装置の構成を示すブロック図である。
【図10】同変形例において、ヒント情報による補正の
有無でビットマップの形状にどのような違いがでるかを
「田」の文字を例に示す図である。
【図11】同変形例における「田」の文字に関するヒン
ト情報を示す図である。
【図12】同変形例における変倍処理後のヒント情報を
示す図である。
【図13】同変形例における制御部の動作を示すフロー
チャートである。
【図14】同実施の形態の第2変形例における文字デー
タ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図15】同変形例における使用座標値情報の例を示す
図である。
【図16】同実施の形態の第3変形例における文字デー
タ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図17】同変形例において表示しようとする文字列の
例と当該文字列生成のために文字データ生成装置に出力
される文字列生成命令とを示す図である。
【図18】同変形例において文字輪郭データ変換部の動
作を示すフローチャートである。
【図19】同変形例における制御部の動作を示すフロー
チャートである。
【図20】本発明が適用された実施の形態2におけるア
ウトラインデータ最適化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図21】標準文字輪郭データからビットマップが生成
されるまでの過程を示す図である。
【図22】従来技術において標準文字輪郭データから表
示用文字輪郭データが生成される際に実行される演算処
理の内容を示す図である。
【符号の説明】
1 文字データ生成装置 11,91,141 アウトラインデータ保持部 12,142 座標値変倍部 13,143 変倍後座標値保持部 14 標準文字輪郭データ抽出部 15,165 文字輪郭データ変換部 16 ビットマップ生成部 17 出力部 18,98,148,168 制御部 20 アウトラインデータ最適化装置 22 座標値変倍部 23 変倍後座標値保持部 25 文字輪郭データ変換部 28 制御部 30 アウトラインデータ保持装置 99 補正部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字の輪郭を標準座標系における頂点座
    標値を用いて表す標準文字輪郭データを変換して、表示
    に適した文字データを生成する文字データ生成装置であ
    って、 前記標準文字輪郭データを保持する標準文字輪郭データ
    保持手段と、 生成すべき文字を特定する文字識別情報と当該文字の表
    示サイズとを取得する取得手段と、 前記標準座標系の座標値のうち前記頂点座標値として用
    いられる可能性のある座標値と前記取得手段が取得する
    表示サイズをもとに求められる表示用座標系の座標値と
    を対応づける変換用テーブルを、取得し保持する変換用
    テーブル保持手段と、 前記標準文字輪郭データ保持手段から、前記取得手段が
    取得した文字識別情報に対応する標準文字輪郭データを
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段が抽出した標準文字輪郭データを、前記変
    換用テーブル保持手段が保持している変換用テーブルを
    用いて表示用文字輪郭データに変換する表示用文字輪郭
    データ生成手段と、を備えることを特徴とする文字デー
    タ生成装置。
  2. 【請求項2】 前記取得手段が取得した表示サイズに対
    応する変換用テーブルを前記変換用テーブル保持手段が
    保持していない場合に、前記取得手段が取得した表示サ
    イズをもとに表示用座標系の座標値を求めて変換用テー
    ブルを生成する変換用テーブル生成手段を更に備え、 前記変換用テーブル保持手段は、前記変換用テーブル生
    成手段が変換用テーブルを生成したときには、前記変換
    用テーブル生成手段から変換用テーブルを取得すること
    を特徴とする請求項1に記載の文字データ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記表示用文字輪郭データからビットマ
    ップデータを生成するビットマップ生成手段を更に備え
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の文字デー
    タ生成装置。
  4. 【請求項4】 前記標準文字輪郭データ保持手段は、前
    記標準座標系の座標値について、標準文字輪郭データの
    頂点座標値を表すのに用いられている座標値を示す使用
    座標値情報を更に保持しており、 前記変換用テーブル生成手段は、前記使用座標値情報を
    もとに、標準文字輪郭データの頂点座標値を表すのに用
    いられていない標準座標系の座標値については、対応す
    る表示用座標系の座標値を求める処理を行わないように
    することを特徴とする請求項2または3に記載の文字デ
    ータ生成装置。
  5. 【請求項5】 前記取得手段は、生成すべき文字の表示
    サイズに加えて今後生成すべき複数文字分の表示サイズ
    を取得し、 前記変換用テーブル生成手段は、前記取得手段が取得し
    た生成すべき文字の表示サイズに対応する変換用テーブ
    ルを前記変換用テーブル保持手段が保持していない場合
    でも、前記生成すべき文字の表示サイズと同じ表示サイ
    ズの文字が今後所定数未満しか連続しない場合には、変
    換用テーブルの生成は行わず、 前記表示用文字輪郭データ生成手段は、前記取得手段が
    取得した生成すべき文字の表示サイズに対応する変換用
    テーブルを前記変換用テーブル保持手段が保持していな
    いにも関わらず変換用テーブル生成手段が変換用テーブ
    ルの生成を行わなかった場合には、標準文字輪郭データ
    から表示用文字輪郭データへの変換処理を、前記変換用
    テーブル保持手段が保持する変換用テーブルを用いずに
    実行することを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか
    に記載の文字データ生成装置。
  6. 【請求項6】 文字の表示品位を高めるための付加情報
    であるヒント情報をもとに文字データの補正を行う補正
    手段を更に備え、 前記ヒント情報は前記標準文字輪郭データに含まれてお
    り、 前記補正手段は、前記ヒント情報をもとに前記変換用テ
    ーブルを補正することで文字データの補正を実行するこ
    とを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の文
    字データ生成装置。
  7. 【請求項7】 文字の輪郭を標準座標系における頂点座
    標値の集合として表す標準文字輪郭データを文字表示装
    置の仕様に合わせて最適化し、最適化標準文字輪郭デー
    タを生成する文字データ生成装置であって、 前記標準文字輪郭データを保持する標準文字輪郭データ
    保持手段と、 前記標準文字輪郭データの最適サイズを取得する取得手
    段と、 前記標準座標系の座標値のうち前記頂点座標値として用
    いられる可能性のある座標値と前記取得手段が取得する
    最適標準サイズをもとに求められる最適標準座標系の座
    標値とを対応づける変換用テーブルを生成する変換用テ
    ーブル生成手段と、 前記標準文字輪郭データを、前記変換用テーブルを用い
    て、最適化標準文字輪郭データに変換する最適化手段
    と、を備えることを特徴とする文字データ生成装置。
  8. 【請求項8】 文字の輪郭を標準座標系における頂点座
    標値を用いて表す標準文字輪郭データを変換して、表示
    に適した文字データを生成する文字データ生成装置に用
    いられるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 前記文字データ生成装置は、 前記標準文字輪郭データを保持する標準文字輪郭データ
    保持手段と、 前記標準座標系の座標値のうち前記頂点座標値として用
    いられる可能性のある座標値と前記取得手段が取得する
    表示サイズをもとに求められる表示用座標系の座標値と
    を対応づける変換用テーブルを取得し保持する変換用テ
    ーブル保持手段とを備え、 前記プログラムは、 生成すべき文字を特定する文字識別情報と当該文字の表
    示サイズとを取得する取得ステップと、 取得した表示サイズに対応する変換用テーブルを前記変
    換用テーブル保持手段が保持していない場合に、その表
    示サイズをもとに表示用座標系の座標値を求めて変換用
    テーブルを生成し前記変換用テーブル保持手段に保持さ
    せる変換用テーブル生成ステップと、 前記標準文字輪郭データ保持手段から、前記取得手段が
    取得した文字識別情報に対応する標準文字輪郭データを
    抽出する抽出ステップと、 抽出した標準文字輪郭データを、前記変換用テーブル保
    持手段が保持している変換用テーブルを用いて表示用文
    字輪郭データに変換する表示用文字輪郭データ生成ステ
    ップとを含むことを特徴とする記録媒体
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010055048A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Dynacomware Taiwan Inc 低解像度ディスプレイのためのストロークベースのフォント文字を生成する方法
JP2012003158A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Kyocera Mita Corp 画像出力装置及び画像出力プログラム

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JP2013061660A (ja) * 2008-08-29 2013-04-04 Dynacomware Taiwan Inc 低解像度ディスプレイのためのストロークベースのフォント文字を生成する方法
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