JP2001005281A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001005281A
JP2001005281A JP17121999A JP17121999A JP2001005281A JP 2001005281 A JP2001005281 A JP 2001005281A JP 17121999 A JP17121999 A JP 17121999A JP 17121999 A JP17121999 A JP 17121999A JP 2001005281 A JP2001005281 A JP 2001005281A
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JP
Japan
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developing device
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toner
plating film
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JP17121999A
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Hajime Koyama
一 小山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーに酸化ケイ素や酸化チタン等の硬い添
加剤が添加されている場合でも、該添加剤による現像ロ
ーラ表面の削れを抑制し、長期間にわたって現像ローラ
による均一な現像剤搬送を安定して行うことができる現
像装置を提供する。 【解決手段】 トナー薄層化ブレード2で規制して薄層
化した現像ローラ1上のトナーを現像位置に搬送して感
光体5上の潜像を現像する現像装置において、該現像ロ
ーラ1として、トナーを担持する表面に複合めっき処理
によりめっき被膜10を形成したものを用い、該複合め
っき処理で分散析出させる微粉末10aとして、該微粉
末を分散析出させないめっき処理の場合に比してめっき
被膜10の耐摩耗性が高まるものを用いる。上記微粉末
としては、例えばめっき被膜の表面硬度が高まるもの
や、めっき被膜の潤滑性が高まるものを用いることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、FAXなどの画像形成装置に用いる現像装置に係
り、詳しくは、移動可能な表面に現像剤を担持する現像
剤担持体と、該現像剤担持体の表面に担持した現像剤の
量を規制する現像剤規制部材とを備え、該現像剤規制部
材で規制した現像剤を潜像担持体と対向する現像位置に
搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の現像装置に用いる現像剤
担持体としては、金属製円筒状基体の表面に、樹脂等か
らなる被膜層を設けたものが知られている。例えば、特
開平6−51618号公報には、表面に担持したトナー
層に対して適切な搬送量及び帯電付与性を長期的に維持
するために、表面の樹脂層に導電性微粒子を分散するこ
とにより比較的滑らかな多数の凹部域が形成されるよう
に表面を粗面化処理した現像剤担持体が開示されてい
る。また、特開平10−97134号公報には、球状粒
子によるビーズブラスト処理と不定形粒子によるサンド
ブラスト処理とにより粗面化処理された金属製円筒状基
体と、該基体の表面に設けられた樹脂被膜層とを有する
現像剤担持体が開示されている。この現像剤担持体の表
面も、表面に担持したトナー層に対して適切な搬送量及
び帯電付与性を長期的に維持するために粗面化処理が施
されている。これらの公報に開示されているような現像
剤担持体の被膜層は削れ等が発生せずに高耐久性を有す
るのが好ましい。そのため、上記特開平10−9713
4号公報には、該樹脂被膜層に珪酸微粉末を含有させる
ことにより被膜強度を増大させた現像剤担持体も開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
10−97134号公報における現像装置において、上
記樹脂被膜層に珪酸微粉末を含有させ現像剤担持体を用
いたとしても、酸化ケイ素や酸化チタン等の硬い添加剤
を添加した現像剤を用いた場合、該添加剤によって現像
剤担持体の表面が削れ、現像剤搬送能力が低下していく
おそれがあるという不具合があった。特に、同公報の現
像装置における現像剤担持体のように表面を粗面化処理
している場合には、上記添加剤による現像剤担持体表面
の削れが発生しやすくなる。この現像剤担持体表面の削
れが部分的に発生すると、現像剤の均一な搬送を行うこ
とができなくなってしまい、現像ムラの原因になる。な
お、上記現像剤担持体表面の削れを抑えて耐摩耗性を向
上させるために、本出願人が特願平11−45241号
において示しているように、ハードアルマイト処理、N
iめっき等の通常のめっき処理、SUS等の溶射処理等
の被膜処理を施すことが考えられる。しかしながら、こ
の種の被膜処理を施しても、上記現像剤中の酸化ケイ素
等の添加剤による現像剤担持体表面の削れを十分に抑え
ることができず、長期間にわたって現像剤担持体の均一
且つ安定した搬送能力を維持することができないおそれ
がある。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、現像剤に酸化ケイ素や酸化チタン
等の硬い添加剤が添加されている場合でも、該添加剤に
よる現像剤担持体表面の削れを抑制し、長期間にわたっ
て現像剤担持体による均一な現像剤搬送を安定して行う
ことができる現像装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、現像剤を無端移動可能に担持す
る現像剤担持体と、該現像剤担持体の表面に担持した現
像剤の量を規制する現像剤規制部材とを備え、該現像剤
規制部材で規制した現像剤を潜像担持体と対向する現像
位置に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装
置において、該現像剤担持体として、現像剤を担持する
表面に複合めっき処理によりめっき被膜を形成したもの
を用い、該複合めっき処理で分散析出させる微粉末とし
て、該微粉末を分散析出させないめっき処理の場合に比
して該めっき被膜の耐摩耗性が高まるものを用いたこと
を特徴とするものである。請求項2の発明は、請求項1
の現像装置において、請求項1の現像装置において、上
記微粉末として、該微粉末を分散析出させないめっき処
理の場合に比して上記めっき被膜の表面硬度が高まるも
のを用いたことを特徴とするものである。請求項3の発
明は、請求項1の現像装置において、上記微粉末とし
て、該微粉末を分散析出させないめっき処理の場合に比
して上記めっき被膜の潤滑性が高まるものを用いたこと
を特徴とするものである。
【0006】請求項1の現像装置では、現像剤担持体の
現像剤を担持する表面に、複合めっき処理により上記所
定の微粉末を分散析出させためっき被膜を形成してい
る。この耐摩耗性が高いめっき被膜により、現像剤が酸
化ケイ素等の添加剤を含有している場合でも、該現像剤
担持体の表面が該添加剤で摩耗しにくくなる。
【0007】上記めっき被膜の耐摩耗性が高まる微粉末
としては、請求項2の現像装置のように、微粉末を分散
析出させないめっき処理の場合に比してめっき被膜の表
面硬度が高まるものを用いることができる。この場合
は、上記現像剤中の添加剤による該めっき被膜の削れが
抑制されることにより、該めっき被膜の耐摩耗性が高ま
る。
【0008】また、上記めっき被膜の耐摩耗性が高まる
微粉末としては、請求項3の現像装置のように、微粉末
を分散析出させないめっき処理の場合に比してめっき被
膜の潤滑性が高まるものを用いることもできる。この場
合は、上記現像剤中の添加剤と該めっき被膜との潤滑性
が高まることにより、該めっき被膜の耐摩耗性が高ま
る。
【0009】請求項4の発明は、上記現像剤担持体の表
面が粗面化処理されている請求項1、2又は3の現像装
置であって、該現像剤担持体の表面凹凸の平均間隔をS
mとしたとき、上記複合めっき処理で形成しためっき被
膜の平均厚さtが、Sm/10≦t≦Sm/5の範囲内
にあることを特徴とするものである。
【0010】請求項4の現像装置では、上記複合めっき
処理で形成しためっき被膜の平均厚さtが上記所定の範
囲内にあるので、現像剤担持体の表面凹凸が平滑化され
すぎることなく、めっき被膜の欠損部分や機械的に弱い
部分が発生しにくくなる。
【0011】請求項5の発明は、上記現像剤担持体の表
面が粗面化処理されている請求項1、2又は3の現像装
置であって、該現像剤担持体の表面凹凸の平均粗さをR
aとしたとき、上記複合めっき処理で形成しためっき被
膜の平均厚さtが、2Ra≦t≦20Raの範囲内にあ
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項5の現像装置では、上記複合めっき
処理で形成しためっき被膜の平均厚さtが上記所定の範
囲内にあるので、現像剤担持体の表面凹凸が平滑化され
すぎることなく、めっき被膜の欠損部分や機械的に弱い
部分が発生しにくくなる。
【0013】請求項6の発明は、請求項1、2又は3の
現像装置において、上記複合めっき処理で形成しためっ
き被膜の体積抵抗率が10Ωcm以下であることを特徴
とするものである。
【0014】請求項6の現像装置では、上記複合めっき
処理で形成しためっき被膜の体積抵抗率が上記所定以下
であるので、現像応答時間が所定以下に抑えられ、現像
不足が発生しにくくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を一成分現像装置
(以下「現像装置」という。)に適用した実施形態につ
いて説明する。図2は、本実施形態に係る現像装置の概
略構成図である。この現像装置は、一成分現像剤のトナ
ーを無端移動可能に担持する現像剤担持体としての現像
ローラ1と、該現像ローラ1の表面に担持したトナー量
を規制する現像剤規制部材としてのトナー薄層化ブレー
ド2と、トナー3を格納するトナー格納室4aが内部に
形成されるケーシング4とを備えている。現像ローラ1
及びトナー薄層化ブレード2は、像担持体としての感光
体5に対向する該ケーシング4の開口部に配設されてい
る。また、ケーシング4の内部には、現像ローラ1にト
ナーを供給するためのトナー供給ローラ6、トナー格納
室4a内のトナー3を撹拌しながらトナー供給ローラ6
側に搬送するトナー搬送部材7等も設けられている。
【0016】上記トナー3には、流動性の向上などのた
めに酸化ケイ素や酸化チタンなどの微粒子からなる添加
剤が添加されている。
【0017】上記現像ローラ1上に担持されたトナーは
トナー薄層化ブレード2により規制され、該現像ローラ
1上にトナー薄層が形成される。このトナー薄層は、ト
ナー3の体積平均粒径の2倍程度の厚さである。好まし
くはトナー1層程度の厚さでトナーが緻密に担持されて
いる状態のトナー薄層がよい。この現像ローラ1上のト
ナー薄層を感光体5と近接又は圧接する態様で相対的に
移動させる。例えば、現像ローラ1の線速を感光体5の
線速の1.1〜2.5倍にする。この現像ローラ1上の
トナー薄層の移動とともに、該現像ローラ1に適宜現像
バイアスを印加することにより、感光体5表面の画像パ
ターンに対応した静電潜像がトナーで顕像化される。
【0018】以下、本実施形態の現像装置に用いた現像
ローラ1について詳述する。現像ローラ1の表面は、微
細な凹凸を有するように粗面化処理がされている。この
凹凸は、十点平均粗さRzがトナー3の体積平均粒径R
tの1/2以下になるように形成するのが好ましい。例
えば、トナーの体積平均粒径Rtが10μmの場合は、
上記凹凸の十点平均粗さRzは5μm以下が好適であ
る。
【0019】現像ローラ1の基体の材質としてはアルミ
ニウムが一般的であり、該基体の表面に、微細な粒子を
用いたブラスト処理により上記凹凸が形成される。特
に、球形のビーズを用いたビーズブラスト処理を施す
と、鋭利な角が少なく耐摩耗性がよい。このビーズブラ
スト処理は、例えば#100〜#1000程度のセラミ
ック製又はガラス製の球形ビーズを所定の圧力でノズル
から吹き付け、被処理面に凹凸をつけるように行う。こ
れらのブラスト処理におけるノズル径、吹き付け圧、吹
き付け時間などの条件は装置によって異なり、また、粗
面化処理の加工仕様は一般にビーズ(又は「サンド」と
呼ばれる砥粒)の粒径(又は番手)や表面粗さで決めら
れる。
【0020】ここで、上記粗面化処理の後の無垢のまま
の状態で用いると、使用中にトナー(特に流動性向上な
どのために外添する酸化ケイ素や酸化チタンなどの微粒
子)が研磨剤の役割を示す。そして、使用時間が長引く
と、現像ローラの表面が摩耗して平均表面粗さRa(J
ISB 601−1994参照)が減少し、トナーの搬
送能力が低下する。
【0021】そこで、本実施形態では、上記酸化ケイ素
などの添加剤による摩耗を抑え、トナー搬送能力の低下
を防止するために、図1に示すように上記現像ローラ1
の粗面化処理された基体11の表面に複合めっき処理で
耐摩耗性を有するめっき被膜10を形成している。この
複合めっき処理は、めっき母材(マトリックス)のめっ
き液の中に所定の微粒子を分散させ、該微粒子10aを
析出させながらめっき対象物である基体11の表面にめ
っき被膜10を形成するように行う。
【0022】上記複合めっき処理で均一な層厚のめっき
被膜10を形成するためには、無電解めっきが好適であ
る。また、めっき被膜10の耐摩耗性を高めるために
は、ニッケル−リン、又はニッケル−ホウ素などをめっ
き母材(マトリックス)とする合金が好ましい。そし
て、分散析出させる微粒子としては、めっき被膜の表面
硬度を高めるものを用いることができる。この種の分散
粒子の具体例としては、二酸化ケイ素、アルミナ、三酸
化タングステン、ジルコニア、二酸化チタンなどの酸化
物や、炭化ケイ素、炭化クロム、炭化タングステン、炭
化ホウ素などの炭化物が挙げられる。また、分散・析出
させる微粒子としては、めっき被膜の潤滑性を高めるも
のを用いることもできる。この種の分散粒子としては、
二硫化モリブデン、黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、高
分子フッ素化合物などが好適である。さらに、分散・析
出させる微粒子としては、めっき被膜に非粘着性を持た
せるものを用いても良い。この種の分散粒子としては、
フッ化黒鉛、フッ素樹脂(PTFE)などが好適であ
る。
【0023】以上、本実施形態によれば、現像ローラ1
の表面に上記複合めっき処理によるめっき皮膜10を形
成しているので、トナーに酸化ケイ素等の硬い添加剤が
外添されている場合でも、該添加剤による現像ローラ表
面の削れを抑制することができる。従って、長期間にわ
たって現像ローラ1による均一なトナー搬送を安定して
行うことができる。
【0024】なお、上記実施形態において、現像ローラ
1の表面凹凸の平均間隔をSm(JISB 601−1
994参照)としたとき、上記めっき被膜10の平均厚
さtは、Sm/10≦t≦Sm/5の範囲内に設定する
のが好ましい(図3参照)。このようにめっき被膜10
の平均厚さtを設定することにより、現像ローラ1の表
面凹凸が平滑化されすぎることがないため、複合めっき
処理前の粗し形状をあまり損なうことがなく、しかも、
めっき被膜の削れ、剥離の発生も防止することができ
る。したがって、長期間にわたる現像ローラ1による均
一なトナー搬送を更に安定して行うことができるとも
に、トナーに対する良好な帯電付与性を維持することが
できる。実際に、上記表面凹凸の平均間隔Smが約30
μmの現像ローラ1を用いた場合について実験を行った
ところ、めっき被膜10の平均厚さtが3≦t≦6(μ
m)の範囲で前述のように現像ローラ1の表面凹凸が平
滑化されすぎることがなく、めっき被膜の削れ、剥離の
発生も防止できるという良好な結果が得られた。なお、
上記表面凹凸の平均間隔Smは、東京精密社製の表面形
状測定装置(Surfcom)を用いて測定したものである。
測定条件としては、測定速度=0.3mm、カットオフ
波長=0.8mm、カットオフ種別=ガウシアンを採用
した。
【0025】また、上記実施形態において、現像ローラ
1の表面凹凸の平均粗さをRa(JISB 601−1
994参照)としたとき、上記めっき被膜10の平均厚
さtは、2Ra≦t≦20Raの範囲内に設定するのが
好ましい(図4参照)。このようにめっき被膜10の平
均厚さtを設定することによっても、現像ローラ1の表
面凹凸が平滑化されすぎることがないため、複合めっき
処理前の粗し形状をあまり損なうことがなく、しかも、
めっき被膜の削れ、剥離の発生も防止することができ
る。したがって、長期間にわたる現像ローラ1による均
一なトナー搬送を更に安定して行うことができるとも
に、トナーに対する良好な帯電付与性を維持することが
できる。実際に、上記表面凹凸の平均粗さRaが約0.
3μmの現像ローラ1を用いた場合について実験を行っ
たところ、めっき被膜10の平均厚さtが0.6≦t≦
6(μm)の範囲で前述のように現像ローラ1の表面凹
凸が平滑化されすぎることがなく、めっき被膜の削れ、
剥離の発生も防止できるという良好な結果が得られた。
なお、上記表面凹凸の平均粗さRaは、上記表面凹凸の
平均間隔Smの場合と同様に、東京精密社製の表面形状
測定装置(Surfcom)を用いて測定したものである。測
定条件としては、測定速度=0.3mm、カットオフ波
長=0.8mm、カットオフ種別=ガウシアンを採用し
た。
【0026】また、上記実施形態において、上記めっき
被膜10の抵抗が高すぎると現像応答時間が延びてしま
い、限られた現像時間では現像不足が発生するおそれが
ある。そこで、上記めっき被膜10の体積抵抗率は10
Ωcm以下であるのが好ましい。このようにめっき被膜
10の体積抵抗率を設定することにより、上記現像不足
を防止することができる。ここで、めっき被膜10の厚
さが10μm〜100μm程度、ベタ部の現像トナー量が
0.5〜1.0mg/cm、現像されたトナーの平均帯電
量が5〜30μC/g、感光体5の線速が100〜20
0mm/sec、感光体5の回動方向における現像の有効範
囲が0.5〜4.0mmの条件下で実験を行ったところ、
上記めっき被膜10の体積抵抗率を10Ωcm以下にす
ることで現像不足を防止することができた。なお、上記
めっき被膜10と感光体5の下地導電層との間に比較的
抵抗の高い現像剤層(実効的には10Ωcm以上)及び
現像時1011Ωcm以上の抵抗の感光体が介在するた
め、通常、めっき被膜10の体積抵抗率の下限値につい
ては規定する必要がない。しかしながら、感光体に欠陥
があったり現像剤層の抵抗が低い場合(例えば二成分現
像剤において導電性キャリアを使用した場合)には、め
っき被膜と感光体の下地導電性層との間が導通(リー
ク)状態になり、現像電界が正規に作用しなくなり、リ
ーク箇所の画像が濃度不足や地汚れ状態になるという不
具合が発生するおそれがある。したがって、このような
場合には、上記不具合が発生しない下限値以上に、めっ
き被膜の体積抵抗率を設定するのが好ましい。
【0027】なお、上記実施形態では、現像ローラ1の
表面に、耐摩耗性を高めるように微粉末を分散析出させ
る複合めっき処理でめっき被膜を形成しているが、該微
粉末としては、上記耐摩耗性の向上の他に、耐食性の向
上、表面性の適正化、電気抵抗の適正化等の様々な機能
を持たせるようなものを用いてもよい。
【0028】また、上記実施形態では、表面が粗面化処
理された現像ローラに一成分現像剤を担持する現像装置
の場合について説明したが、本発明は、二成分現像剤を
用いる現像装置や、表面を粗面化処理していない現像剤
担持体を用いた現像装置等にも適用でき、上記分散めっ
き処理で形成しためっき被膜で現像剤担持体の耐摩耗性
を向上させることができるものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、現像剤
が酸化ケイ素等の添加剤を含有している場合でも、該添
加剤による現像剤担持体表面の削れを抑制し、長期間に
わたって現像剤担持体による均一な現像剤搬送を安定し
て行うことができるという効果がある。
【0030】特に、請求項4及び5の発明によれば、現
像剤担持体の表面凹凸が平滑化されすぎることなく、め
っき被膜の欠損部分や機械的に弱い部分が発生しにくく
なるので、長期間にわたる現像剤担持体による均一な現
像剤搬送を更に安定して行うことができるともに、現像
剤に対する良好な帯電付与性を維持することができる。
【0031】また特に、請求項6の発明によれば、現像
応答時間を所定以下に抑え、現像不足を防止することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る現像装置に用いた現像
ローラの部分断面図。
【図2】同現像装置の概略構成図。
【図3】同現像ローラの表面凹凸の平均間隔Smとめっ
き被膜の厚さtとの関係を示す部分断面図。
【図4】同現像ローラの表面凹凸の平均粗さRaとめっ
き被膜の厚さtとの関係を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 トナー薄層化ブレード 3 トナー 4 ケーシング 5 感光体 6 トナー供給ローラ 7 トナー搬送部材 10 めっき被膜 10a 複合めっき後の分散析出微粒子 11 基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AC04 AD02 AD06 AD13 AD35 EA03 EA11 EA15 EA16 FA03 FA14 FA25 4K022 AA02 AA33 AA41 BA02 BA04 BA05 BA07 BA13 BA14 BA15 BA16 BA20 BA22 BA24 BA25 BA28 BA33 CA02 CA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤を無端移動可能に担持する現像剤担
    持体と、該現像剤担持体の表面に担持した現像剤の量を
    規制する現像剤規制部材とを備え、該現像剤規制部材で
    規制した現像剤を潜像担持体と対向する現像位置に搬送
    して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置におい
    て、 該現像剤担持体として、現像剤を担持する表面に複合め
    っき処理によりめっき被膜を形成したものを用い、 該複合めっき処理で分散析出させる微粉末として、該微
    粉末を分散析出させないめっき処理の場合に比して該め
    っき被膜の耐摩耗性が高まるものを用いたことを特徴と
    する現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 上記微粉末として、該微粉末を分散析出させないめっき
    処理の場合に比して上記めっき被膜の表面硬度が高まる
    ものを用いたことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1の現像装置において、 上記微粉末として、該微粉末を分散析出させないめっき
    処理の場合に比して上記めっき被膜の潤滑性が高まるも
    のを用いたことを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】上記現像剤担持体の表面が粗面化処理され
    ている請求項1、2又は3の現像装置であって、 該現像剤担持体の表面凹凸の平均間隔をSmとしたと
    き、上記複合めっき処理で形成しためっき被膜の平均厚
    さtが、Sm/10≦t≦Sm/5の範囲内にあること
    を特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】上記現像剤担持体の表面が粗面化処理され
    ている請求項1、2又は3の現像装置であって、 該現像剤担持体の表面凹凸の平均粗さをRaとしたと
    き、上記複合めっき処理で形成しためっき被膜の平均厚
    さtが、2Ra≦t≦20Raの範囲内にあることを特
    徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2又は3の現像装置において、 上記複合めっき処理で形成しためっき被膜の体積抵抗率
    が10Ωcm以下であることを特徴とする現像装置。
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